電気掃除機の吸い込み具、及び、この吸い込み具を備えた電気掃除機
【課題】回転ブラシをケース体に対して容易に着脱することができ、且つ、吸塵用の開口幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる電気掃除機の吸い込み具を提供する。
【解決手段】吸い込み具3は、ケース体8と、駆動輪26と、ブラシ体27と、回転ブラシ11とを備える。ケース体8は、下面に吸塵用の開口(吸い込み口13)が形成される。駆動輪26は、ケース体8の一側の端部に回転自在に設けられる。ブラシ体27は、駆動輪26に設けられ、下端部が、吸塵用の開口から下方に突出する。回転ブラシ11は、駆動輪26に接続され、一端面が駆動輪26の一側面に対向する。また、駆動輪26の一側面に、凹部26bが形成され、回転ブラシ11の一端面が、凹部26b内に配置される。
【解決手段】吸い込み具3は、ケース体8と、駆動輪26と、ブラシ体27と、回転ブラシ11とを備える。ケース体8は、下面に吸塵用の開口(吸い込み口13)が形成される。駆動輪26は、ケース体8の一側の端部に回転自在に設けられる。ブラシ体27は、駆動輪26に設けられ、下端部が、吸塵用の開口から下方に突出する。回転ブラシ11は、駆動輪26に接続され、一端面が駆動輪26の一側面に対向する。また、駆動輪26の一側面に、凹部26bが形成され、回転ブラシ11の一端面が、凹部26b内に配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気掃除機の吸い込み具と、この吸い込み具を備えた電気掃除機とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、電気掃除機の吸い込み具に関する従来技術が開示されている。
特許文献1に記載された吸い込み具では、絡み付いた糸くずや髪の毛を回転ブラシから簡単に取り除くことができるように、回転ブラシがケース体に対して着脱自在に構成されている。回転ブラシの一端部は、ケース体に固定された軸受けに接続されている。回転ブラシの他端部は、ケース体に対して回転自在に設けられた軸継ぎ手に接続されている。軸継ぎ手は、ケース体の内部に設置されたモータの駆動力を回転ブラシに伝達するための部材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3007759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気掃除機の吸い込み具において回転ブラシを着脱自在に構成すると、回転ブラシの端部には、上記継ぎ手部材のような、植毛されていない部材を備えることが必要になる。
【0005】
特許文献1に記載された吸い込み具では、塵埃(ごみ)を吸い込むための吸塵用の開口から、回転ブラシの着脱を行う。このため、吸塵用の開口はその幅が大きく形成されており、上記継ぎ手部材も吸塵用の開口位置に配置される。即ち、特許文献1に記載の吸い込み具では、吸塵用の開口において、その幅方向に、ブラシ体が存在しない領域が発生する。使用者が掃除の際に吸い込み具を前後に動かしても、上記ブラシ体が存在しない領域では、開口が対向しているにも関わらず、じゅうたん等の毛の中に入り込んだ塵埃を掻き出すことができないといった問題があった。
【0006】
なお、特許文献1に記載された吸い込み具において、吸塵用の開口の幅を回転ブラシの植毛領域(ブラシ体の幅)に合わせて狭くすると、回転ブラシの他端部を接続するための軸継ぎ手が、ケース体の奥側に配置されてしまう。かかる場合は、回転ブラシを取り付ける際に、回転ブラシの他端部を軸継ぎ手に嵌め合わせる作業が困難になり、利便性が大きく損なわれてしまう。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、回転ブラシをケース体に容易に着脱することができ、且つ、吸塵用の開口幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる電気掃除機の吸い込み具と、そのような吸い込み具を備えた電気掃除機とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る電気掃除機の吸い込み具は、下面に吸塵用の開口が形成されたケース体と、ケース体の一側の端部に回転自在に設けられた駆動輪と、駆動輪に設けられ、下端部が、吸塵用の開口から下方に突出する第1ブラシ体と、駆動輪に接続され、一端面が駆動輪の一側面に対向する回転ブラシと、を備え、駆動輪は、一側面に凹部が形成され、回転ブラシは、一端面が凹部内に配置されたものである。
【0009】
この発明に係る電気掃除機は、上記吸い込み具を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、電気掃除機の吸い込み具において、回転ブラシをケース体に容易に着脱することができ、更に、吸塵用の開口幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】電気掃除機の全体構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す平面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す底面図である。
【図4】図3に示すA部の拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す断面図である。
【図6】回転ブラシを示す斜視図である。
【図7】図6に示すC部の拡大図である。
【図8】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す斜視図である。
【図9】継ぎ手装置を示す斜視図である。
【図10】回転ブラシを駆動輪に接続する直前の状態を示す斜視図である。
【図11】回転ブラシと駆動輪との接続が完了した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図において、同一又は相当する部分には、同一の符号を付している。重複する説明については、適宜簡略化或いは省略している。
【0013】
実施の形態1.
図1は電気掃除機の全体構成を示す図である。電気掃除機は、例えば、掃除機本体1、操作体2、吸い込み具3を備えている。
掃除機本体1には、電動送風機4が備えられている。
操作体2は、掃除機本体1と吸い込み具3との間に接続される。操作体2は、例えば、ホース部5、グリップ部6、伸縮パイプ部7により、その要部が構成される。
【0014】
吸い込み具3は、空気とともに塵埃(ごみ)を吸い込む部分である。吸い込み具3は、操作体2(の伸縮パイプ部7)の先端に取り付けられる。以下に、図2乃至図11も参照して、吸い込み具3の具体的な構成及び機能について説明する。
【0015】
図2はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す平面図、図3はその底面図である。図4は図3に示すA部の拡大図である。図5はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す断面図である。図5は、図4のB−B矢視を示している。
【0016】
吸い込み具3には、例えば、ケース体8(ケース組立)、接続パイプ9、車輪10、回転ブラシ11、モータ(図示せず)、継ぎ手装置12が備えられている。
【0017】
ケース体8は、吸い込み具3の筐体に相当するものである。ケース体8は、複数の部品(例えば、成型品)から構成される。ケース体8には、その下面に、塵埃を吸い込むための吸塵用の開口(吸い込み口13)が形成されている。吸い込み口13は、ケース体8(吸い込み具3)の幅方向に長手を有する長方形状を呈する。ケース体8には、吸い込み口13の上方部分に、回転ブラシ11を配置するための空間が形成されている。即ち、この空間が下方に開口した部分が、吸い込み口13である。
【0018】
接続パイプ9は、吸い込み具3を操作体2の(伸縮パイプ部7の)先端に接続するためのものである。接続パイプ9は、円筒状を呈しており、一端部が、ケース体8に回転自在に設けられている。接続パイプ9の中空は、ケース体8の内部空間(回転ブラシ11を配置するための空間)を介して、吸い込み口13に通じている。車輪10は、ケース体8に回転自在に設けられている。
【0019】
回転ブラシ11は、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出すためのものである。回転ブラシ11は、ケース体8に設けられたモータによって回転駆動される。モータを回転ブラシ11の側方に設置すると、吸い込み具3の全体の幅に対して、吸い込み口13の幅が小さくなってしまう。このため、本吸い込み具3では、モータの軸を回転ブラシ11の回転軸と平行に配置し、モータの駆動力を継ぎ手装置12によって回転ブラシ11に伝達している。継ぎ手装置12は、回転ブラシ11の側方、即ち、ケース体8の一側の端部に設けられている。
【0020】
図6は回転ブラシを示す斜視図、図7は図6に示すC部の拡大図である。
回転ブラシ11は、支持体14、ブラシ体15、蓋体16、取付部17を備えている。
【0021】
支持体14は、棒状を呈する部材からなる。支持体14の一端部には、蓋体16が設けられている。支持体14の他端部には、取付部17が設けられている。支持体14は、断面が略十字状を呈する。その断面において十字を構成する4つの突出部14aは、支持体14(回転ブラシ11)の軸方向に沿って螺旋状に形成されている。
【0022】
ブラシ体15は、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出すためのものである。ブラシ体15は、支持体14の各突出部14aから突出するように設けられている。ブラシ体15は、支持体14の軸を中心として放射状に、且つ、支持体14の軸方向に沿って螺旋状に配置されている。
【0023】
蓋体16は、ブラシ体15を支持体14に固定するためのものである。支持体14の突出部14aには、その頂部に沿って溝が形成されている。ブラシ体15は、根元部分が、支持体14の一端面側から上記溝に挿入される。ブラシ体15の挿入後に蓋体16が支持体14の一端面に固定されることにより、ブラシ体15は支持体14に取り付けられる。
【0024】
上記構成を有する回転ブラシ11は、一端部が継ぎ手装置12に接続される。回転ブラシ11の他端部は、ケース体8の他側の端部に取り付けられる。回転ブラシ11の各端部が適切に取り付けられると、回転ブラシ11はケース体8に回転自在に支持される。また、回転ブラシ11の各端部が適切に取り付けられると、ブラシ体15は、その下端部が、吸い込み口13から下方に突出するように配置される。
【0025】
回転ブラシ11は、掃除の時に絡み付いた糸くずや髪の毛(紐状体)を簡単に取り除くことができるように、ケース体8に対して着脱自在に構成されている。回転ブラシ11の取り付け及び取り外しは、ケース体8の側方から行う。図8はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す斜視図である。図8は、回転ブラシ11を取り外して(或いは、取り付けて)いる時の状態を示す図であり、ケース体8の他側の端部を斜め上方から見た図を示している。
【0026】
ケース体8の他側の端部には、貫通孔8aが形成されている。貫通孔8aは、一側がケース体8の内部空間(回転ブラシ11を配置するための空間)に、他側がケース体8の側方に開口する。回転ブラシ11を取り外す場合、使用者は、回転ブラシ11が貫通孔8aを通過するように、回転ブラシ11の取付部17を持って回転軸方向に移動させ、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く。
【0027】
18は回転ブラシ11に絡み付いた糸くずや髪の毛を取り除くための除去爪である。除去爪18は、ケース体8の他側の端部に、貫通孔8aの内側に突出するように設けられている。除去爪18は、支持体14の突出部14a間に配置される。回転ブラシ11をケース体8から引き抜くと、回転ブラシ11が貫通孔8aを通過する際に、糸くずや髪の毛が除去爪18に引っ掛かり、回転ブラシ11から取り除かれる。
【0028】
回転ブラシ11が貫通孔8aを通過する時、ブラシ体15は、貫通孔8aを形成する周壁に接触する。このため、ブラシ体15の毛の長さが長いと、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く時に大きな負荷が掛かり、その作業が困難になる。このような理由から、回転ブラシ11のブラシ体15の毛の長さは、短めに設定されている。
【0029】
継ぎ手装置12は、モータの駆動力を回転ブラシ11に伝達するためのものである。図9は継ぎ手装置を示す斜視図である。なお、回転ブラシ11の駆動源は、吸い込み具3に備えられたモータに限るものではない。例えば、電動送風機4の吸引力により生じる気流によって回転駆動するタービンを用いて、回転ブラシ11を駆動しても良い。
継ぎ手装置12には、例えば、軸19、従動輪20、ベルト21、ホルダ22及び24、軸受け23及び25、駆動輪26、ブラシ体27が備えられている。
【0030】
軸19は、吸い込み口13の長手方向に配置されている。また、軸19は、モータの軸(図示せず)に対して平行に配置されている。
従動輪20は、軸19の一端部側に固定されている。従動輪20には、その外周面に、ベルト21が巻き掛けられている。ベルト21は、モータの軸にも巻き掛けられている。このため、従動輪20(軸19)は、モータの軸(の回転)に連動して回転する。
【0031】
ホルダ22は、軸19に軸受け23を介して設けられている。ホルダ22は、従動輪20の一側に配置されている。ホルダ24は、軸19に軸受け25を介して設けられている。ホルダ24は、従動輪20の他側に配置されている。ケース体8の一端の端部には、側壁8bに近接して内壁8cが、この内壁8cに対向するように、更に内側に内壁8dが設けられている。ホルダ22は、内壁8cに取り付けられている。ホルダ24は、内壁8dに取り付けられている。これにより、従動輪20(及び、ベルト21)は、内壁8c及び8dに挟まれた空間に配置され、ケース体8に対して回転自在に支持される。なお、内壁8dの下端部分は、吸い込み口13の一側の縁部を形成する。
【0032】
駆動輪26は、掃除の時に、吸い込み具3の走行を補助するためのものである。即ち、駆動輪26がモータ駆動されてじゅうたん等の上を進むため、使用者は、吸い込み具3の操作を楽に行うことができる。
【0033】
回転ブラシ11のブラシ体15の腰が強い、或いは毛足が長ければ、回転ブラシ11を回転させることによって、十分な駆動力(掃除の時に吸い込み具3を走行させるための力)を得ることができる。しかし、本吸い込み具3では、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く操作が困難になるため、毛の長さが短いブラシ体15を採用している。ブラシ体15の毛の長さが短いと、掃除の際に十分な駆動力(掃除の時に吸い込み具3を走行させるための力)を得ることができない恐れがある。駆動輪26は、このような事情を考慮して備えられたものである。
【0034】
駆動輪26は、軸19に固定されている。このため、駆動輪26は、ケース体8に回転自在に支持されている。駆動輪26は、軸19、従動輪20、ベルト21を介して、モータの軸(の回転)に連動して回転する。駆動輪26は、ホルダ24の他側に配置される。上述したように、ホルダ24が固定された内壁8dの下端部は、吸い込み口13の縁部を形成する。このため、駆動輪26は、吸塵用の開口位置(吸い込み口13の上方位置)に配置される。
【0035】
駆動輪26には、外周面から突出するようにブラシ体27が設けられている。ブラシ体27は、その下端部が、吸い込み口13から下方に突出するように配置される。ブラシ体27がじゅうたん等に接触することにより、吸い込み具3を走行させるための駆動力を発生させることができる。この時、ブラシ体27は、ブラシ体15と同様に、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出す。
【0036】
回転ブラシ11は、駆動輪26の貫通孔8a側を向く側面(以下、駆動輪26の「一側面」という)に一端面を対向させた状態で、駆動輪26に接続される。回転ブラシ11が駆動輪26に適切に接続されると、回転ブラシ11の回転軸と駆動輪26の回転軸とが一致する。
【0037】
回転ブラシ11は、駆動輪26に対して着脱自在に接続される。このため、回転ブラシ11の上記一端面と駆動輪26の上記一側面とには、回転ブラシ11を駆動輪26に着脱自在に接続するための継ぎ手手段が備えられている。継ぎ手手段は、回転ブラシ11及び駆動輪26の接続と接続の解除とを、回転ブラシ11の回転軸方向への移動によって行う機能と、接続時に、回転ブラシ11を駆動輪26に連動させて回転させる機能とを備えている。
【0038】
例えば、継ぎ手手段は、回転ブラシ11の一端面に形成された嵌合穴11aと、駆動輪26の一側面に設けられた突起部26aとによって構成される。嵌合穴11aは、蓋体16の上記側面に形成された貫通孔と、支持体14の端面に形成された窪み穴とによって成形される。嵌合穴11aの軸方向は、回転ブラシ11の回転軸方向に一致する。
【0039】
突起部26aは、駆動輪26の一側面から回転軸方向に突出した部分からなる。突起部26aが回転ブラシ11の嵌合穴11aに軸方向から挿入されて適切に嵌め合わされることにより、回転ブラシ11が駆動輪26に接続される。図10は回転ブラシを駆動輪に接続する直前の状態を示す斜視図、図11は回転ブラシと駆動輪との接続が完了した状態を示す斜視図である。
【0040】
なお、嵌合穴11aが形成されている回転ブラシ11の一端面は、蓋体16の側面によって形成されている。蓋体16は、ブラシ体15を支持体14に固定するための部材である。このため、蓋体16は植毛されていない。したがって、回転ブラシ11を単に駆動輪26に接続しただけでは、回転ブラシ11と駆動輪26との間に、植毛されていない領域が発生してしまう。
【0041】
駆動輪26の一側面には、回転ブラシ11の一端部を収容するための凹部26bが形成されている。突起部26aは、凹部26b内(凹部26bの底面)から突出するように形成されている。凹部26bは、駆動輪26の軸方向から見て円形状を呈する。その径は、蓋体16の外径よりも大きい。このため、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、回転ブラシ11の一端面(蓋体16の側面)は、凹部26b内に配置される。
【0042】
また、凹部26bは、駆動輪26の回転軸方向に、蓋体16の厚み(回転ブラシ11の回転軸方向の幅)程度、或いはそれ以上の深さを有している。このため、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、蓋体16は、その一部(先端部)或いは全部が、回転軸と直交する方向においてブラシ体27と重なる位置に配置される。
【0043】
更に、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、回転ブラシ11のブラシ体15が、駆動輪26に対してその一側面側から接触する。このため、回転軸方向に、ブラシ体27及びブラシ体15を隙間なく連続して配置することができ、吸い込み口13の幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる。ブラシ体27及びブラシ体15は、モータが駆動されることによって一体的に回転する。このため、掃除の時に吸い込み具3を走行させるための十分な駆動力を確保することができる。
【0044】
上記構成を有する吸い込み具3では、突起部26aが形成された駆動輪26の一側面が、吸塵用の開口位置、即ち、吸い込み口13の縁部を形成する内壁8dよりも中央側に配置される。このため、使用者は、回転ブラシ11を駆動輪26に接続する時に、突起部26aと嵌合穴11aとの嵌合状態を吸い込み口13から目視にて容易に確認することができ、回転ブラシ11をケース体8に容易に取り付けることができる。
【符号の説明】
【0045】
1 掃除機本体
2 操作体
3 吸い込み具
4 電動送風機
5 ホース部
6 グリップ部
7 伸縮パイプ部
8 ケース体
8a 貫通孔
8b 側壁
8c、8d 内壁
9 接続パイプ
10 車輪
11 回転ブラシ
11a 嵌合穴
12 継ぎ手装置
13 吸い込み口
14 支持体
14a 突出部
15、27 ブラシ体
16 蓋体
17 取付部
18 除去爪
19 軸
20 従動輪
21 ベルト
22、24 ホルダ
23、25 軸受け
26 駆動輪
26a 突起部
26b 凹部
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気掃除機の吸い込み具と、この吸い込み具を備えた電気掃除機とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、電気掃除機の吸い込み具に関する従来技術が開示されている。
特許文献1に記載された吸い込み具では、絡み付いた糸くずや髪の毛を回転ブラシから簡単に取り除くことができるように、回転ブラシがケース体に対して着脱自在に構成されている。回転ブラシの一端部は、ケース体に固定された軸受けに接続されている。回転ブラシの他端部は、ケース体に対して回転自在に設けられた軸継ぎ手に接続されている。軸継ぎ手は、ケース体の内部に設置されたモータの駆動力を回転ブラシに伝達するための部材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3007759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気掃除機の吸い込み具において回転ブラシを着脱自在に構成すると、回転ブラシの端部には、上記継ぎ手部材のような、植毛されていない部材を備えることが必要になる。
【0005】
特許文献1に記載された吸い込み具では、塵埃(ごみ)を吸い込むための吸塵用の開口から、回転ブラシの着脱を行う。このため、吸塵用の開口はその幅が大きく形成されており、上記継ぎ手部材も吸塵用の開口位置に配置される。即ち、特許文献1に記載の吸い込み具では、吸塵用の開口において、その幅方向に、ブラシ体が存在しない領域が発生する。使用者が掃除の際に吸い込み具を前後に動かしても、上記ブラシ体が存在しない領域では、開口が対向しているにも関わらず、じゅうたん等の毛の中に入り込んだ塵埃を掻き出すことができないといった問題があった。
【0006】
なお、特許文献1に記載された吸い込み具において、吸塵用の開口の幅を回転ブラシの植毛領域(ブラシ体の幅)に合わせて狭くすると、回転ブラシの他端部を接続するための軸継ぎ手が、ケース体の奥側に配置されてしまう。かかる場合は、回転ブラシを取り付ける際に、回転ブラシの他端部を軸継ぎ手に嵌め合わせる作業が困難になり、利便性が大きく損なわれてしまう。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、回転ブラシをケース体に容易に着脱することができ、且つ、吸塵用の開口幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる電気掃除機の吸い込み具と、そのような吸い込み具を備えた電気掃除機とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る電気掃除機の吸い込み具は、下面に吸塵用の開口が形成されたケース体と、ケース体の一側の端部に回転自在に設けられた駆動輪と、駆動輪に設けられ、下端部が、吸塵用の開口から下方に突出する第1ブラシ体と、駆動輪に接続され、一端面が駆動輪の一側面に対向する回転ブラシと、を備え、駆動輪は、一側面に凹部が形成され、回転ブラシは、一端面が凹部内に配置されたものである。
【0009】
この発明に係る電気掃除機は、上記吸い込み具を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、電気掃除機の吸い込み具において、回転ブラシをケース体に容易に着脱することができ、更に、吸塵用の開口幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】電気掃除機の全体構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す平面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す底面図である。
【図4】図3に示すA部の拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す断面図である。
【図6】回転ブラシを示す斜視図である。
【図7】図6に示すC部の拡大図である。
【図8】この発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す斜視図である。
【図9】継ぎ手装置を示す斜視図である。
【図10】回転ブラシを駆動輪に接続する直前の状態を示す斜視図である。
【図11】回転ブラシと駆動輪との接続が完了した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図において、同一又は相当する部分には、同一の符号を付している。重複する説明については、適宜簡略化或いは省略している。
【0013】
実施の形態1.
図1は電気掃除機の全体構成を示す図である。電気掃除機は、例えば、掃除機本体1、操作体2、吸い込み具3を備えている。
掃除機本体1には、電動送風機4が備えられている。
操作体2は、掃除機本体1と吸い込み具3との間に接続される。操作体2は、例えば、ホース部5、グリップ部6、伸縮パイプ部7により、その要部が構成される。
【0014】
吸い込み具3は、空気とともに塵埃(ごみ)を吸い込む部分である。吸い込み具3は、操作体2(の伸縮パイプ部7)の先端に取り付けられる。以下に、図2乃至図11も参照して、吸い込み具3の具体的な構成及び機能について説明する。
【0015】
図2はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具を示す平面図、図3はその底面図である。図4は図3に示すA部の拡大図である。図5はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す断面図である。図5は、図4のB−B矢視を示している。
【0016】
吸い込み具3には、例えば、ケース体8(ケース組立)、接続パイプ9、車輪10、回転ブラシ11、モータ(図示せず)、継ぎ手装置12が備えられている。
【0017】
ケース体8は、吸い込み具3の筐体に相当するものである。ケース体8は、複数の部品(例えば、成型品)から構成される。ケース体8には、その下面に、塵埃を吸い込むための吸塵用の開口(吸い込み口13)が形成されている。吸い込み口13は、ケース体8(吸い込み具3)の幅方向に長手を有する長方形状を呈する。ケース体8には、吸い込み口13の上方部分に、回転ブラシ11を配置するための空間が形成されている。即ち、この空間が下方に開口した部分が、吸い込み口13である。
【0018】
接続パイプ9は、吸い込み具3を操作体2の(伸縮パイプ部7の)先端に接続するためのものである。接続パイプ9は、円筒状を呈しており、一端部が、ケース体8に回転自在に設けられている。接続パイプ9の中空は、ケース体8の内部空間(回転ブラシ11を配置するための空間)を介して、吸い込み口13に通じている。車輪10は、ケース体8に回転自在に設けられている。
【0019】
回転ブラシ11は、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出すためのものである。回転ブラシ11は、ケース体8に設けられたモータによって回転駆動される。モータを回転ブラシ11の側方に設置すると、吸い込み具3の全体の幅に対して、吸い込み口13の幅が小さくなってしまう。このため、本吸い込み具3では、モータの軸を回転ブラシ11の回転軸と平行に配置し、モータの駆動力を継ぎ手装置12によって回転ブラシ11に伝達している。継ぎ手装置12は、回転ブラシ11の側方、即ち、ケース体8の一側の端部に設けられている。
【0020】
図6は回転ブラシを示す斜視図、図7は図6に示すC部の拡大図である。
回転ブラシ11は、支持体14、ブラシ体15、蓋体16、取付部17を備えている。
【0021】
支持体14は、棒状を呈する部材からなる。支持体14の一端部には、蓋体16が設けられている。支持体14の他端部には、取付部17が設けられている。支持体14は、断面が略十字状を呈する。その断面において十字を構成する4つの突出部14aは、支持体14(回転ブラシ11)の軸方向に沿って螺旋状に形成されている。
【0022】
ブラシ体15は、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出すためのものである。ブラシ体15は、支持体14の各突出部14aから突出するように設けられている。ブラシ体15は、支持体14の軸を中心として放射状に、且つ、支持体14の軸方向に沿って螺旋状に配置されている。
【0023】
蓋体16は、ブラシ体15を支持体14に固定するためのものである。支持体14の突出部14aには、その頂部に沿って溝が形成されている。ブラシ体15は、根元部分が、支持体14の一端面側から上記溝に挿入される。ブラシ体15の挿入後に蓋体16が支持体14の一端面に固定されることにより、ブラシ体15は支持体14に取り付けられる。
【0024】
上記構成を有する回転ブラシ11は、一端部が継ぎ手装置12に接続される。回転ブラシ11の他端部は、ケース体8の他側の端部に取り付けられる。回転ブラシ11の各端部が適切に取り付けられると、回転ブラシ11はケース体8に回転自在に支持される。また、回転ブラシ11の各端部が適切に取り付けられると、ブラシ体15は、その下端部が、吸い込み口13から下方に突出するように配置される。
【0025】
回転ブラシ11は、掃除の時に絡み付いた糸くずや髪の毛(紐状体)を簡単に取り除くことができるように、ケース体8に対して着脱自在に構成されている。回転ブラシ11の取り付け及び取り外しは、ケース体8の側方から行う。図8はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の吸い込み具の要部を示す斜視図である。図8は、回転ブラシ11を取り外して(或いは、取り付けて)いる時の状態を示す図であり、ケース体8の他側の端部を斜め上方から見た図を示している。
【0026】
ケース体8の他側の端部には、貫通孔8aが形成されている。貫通孔8aは、一側がケース体8の内部空間(回転ブラシ11を配置するための空間)に、他側がケース体8の側方に開口する。回転ブラシ11を取り外す場合、使用者は、回転ブラシ11が貫通孔8aを通過するように、回転ブラシ11の取付部17を持って回転軸方向に移動させ、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く。
【0027】
18は回転ブラシ11に絡み付いた糸くずや髪の毛を取り除くための除去爪である。除去爪18は、ケース体8の他側の端部に、貫通孔8aの内側に突出するように設けられている。除去爪18は、支持体14の突出部14a間に配置される。回転ブラシ11をケース体8から引き抜くと、回転ブラシ11が貫通孔8aを通過する際に、糸くずや髪の毛が除去爪18に引っ掛かり、回転ブラシ11から取り除かれる。
【0028】
回転ブラシ11が貫通孔8aを通過する時、ブラシ体15は、貫通孔8aを形成する周壁に接触する。このため、ブラシ体15の毛の長さが長いと、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く時に大きな負荷が掛かり、その作業が困難になる。このような理由から、回転ブラシ11のブラシ体15の毛の長さは、短めに設定されている。
【0029】
継ぎ手装置12は、モータの駆動力を回転ブラシ11に伝達するためのものである。図9は継ぎ手装置を示す斜視図である。なお、回転ブラシ11の駆動源は、吸い込み具3に備えられたモータに限るものではない。例えば、電動送風機4の吸引力により生じる気流によって回転駆動するタービンを用いて、回転ブラシ11を駆動しても良い。
継ぎ手装置12には、例えば、軸19、従動輪20、ベルト21、ホルダ22及び24、軸受け23及び25、駆動輪26、ブラシ体27が備えられている。
【0030】
軸19は、吸い込み口13の長手方向に配置されている。また、軸19は、モータの軸(図示せず)に対して平行に配置されている。
従動輪20は、軸19の一端部側に固定されている。従動輪20には、その外周面に、ベルト21が巻き掛けられている。ベルト21は、モータの軸にも巻き掛けられている。このため、従動輪20(軸19)は、モータの軸(の回転)に連動して回転する。
【0031】
ホルダ22は、軸19に軸受け23を介して設けられている。ホルダ22は、従動輪20の一側に配置されている。ホルダ24は、軸19に軸受け25を介して設けられている。ホルダ24は、従動輪20の他側に配置されている。ケース体8の一端の端部には、側壁8bに近接して内壁8cが、この内壁8cに対向するように、更に内側に内壁8dが設けられている。ホルダ22は、内壁8cに取り付けられている。ホルダ24は、内壁8dに取り付けられている。これにより、従動輪20(及び、ベルト21)は、内壁8c及び8dに挟まれた空間に配置され、ケース体8に対して回転自在に支持される。なお、内壁8dの下端部分は、吸い込み口13の一側の縁部を形成する。
【0032】
駆動輪26は、掃除の時に、吸い込み具3の走行を補助するためのものである。即ち、駆動輪26がモータ駆動されてじゅうたん等の上を進むため、使用者は、吸い込み具3の操作を楽に行うことができる。
【0033】
回転ブラシ11のブラシ体15の腰が強い、或いは毛足が長ければ、回転ブラシ11を回転させることによって、十分な駆動力(掃除の時に吸い込み具3を走行させるための力)を得ることができる。しかし、本吸い込み具3では、回転ブラシ11をケース体8から引き抜く操作が困難になるため、毛の長さが短いブラシ体15を採用している。ブラシ体15の毛の長さが短いと、掃除の際に十分な駆動力(掃除の時に吸い込み具3を走行させるための力)を得ることができない恐れがある。駆動輪26は、このような事情を考慮して備えられたものである。
【0034】
駆動輪26は、軸19に固定されている。このため、駆動輪26は、ケース体8に回転自在に支持されている。駆動輪26は、軸19、従動輪20、ベルト21を介して、モータの軸(の回転)に連動して回転する。駆動輪26は、ホルダ24の他側に配置される。上述したように、ホルダ24が固定された内壁8dの下端部は、吸い込み口13の縁部を形成する。このため、駆動輪26は、吸塵用の開口位置(吸い込み口13の上方位置)に配置される。
【0035】
駆動輪26には、外周面から突出するようにブラシ体27が設けられている。ブラシ体27は、その下端部が、吸い込み口13から下方に突出するように配置される。ブラシ体27がじゅうたん等に接触することにより、吸い込み具3を走行させるための駆動力を発生させることができる。この時、ブラシ体27は、ブラシ体15と同様に、じゅうたんや畳の隙間等に入り込んだ塵埃を掻き出す。
【0036】
回転ブラシ11は、駆動輪26の貫通孔8a側を向く側面(以下、駆動輪26の「一側面」という)に一端面を対向させた状態で、駆動輪26に接続される。回転ブラシ11が駆動輪26に適切に接続されると、回転ブラシ11の回転軸と駆動輪26の回転軸とが一致する。
【0037】
回転ブラシ11は、駆動輪26に対して着脱自在に接続される。このため、回転ブラシ11の上記一端面と駆動輪26の上記一側面とには、回転ブラシ11を駆動輪26に着脱自在に接続するための継ぎ手手段が備えられている。継ぎ手手段は、回転ブラシ11及び駆動輪26の接続と接続の解除とを、回転ブラシ11の回転軸方向への移動によって行う機能と、接続時に、回転ブラシ11を駆動輪26に連動させて回転させる機能とを備えている。
【0038】
例えば、継ぎ手手段は、回転ブラシ11の一端面に形成された嵌合穴11aと、駆動輪26の一側面に設けられた突起部26aとによって構成される。嵌合穴11aは、蓋体16の上記側面に形成された貫通孔と、支持体14の端面に形成された窪み穴とによって成形される。嵌合穴11aの軸方向は、回転ブラシ11の回転軸方向に一致する。
【0039】
突起部26aは、駆動輪26の一側面から回転軸方向に突出した部分からなる。突起部26aが回転ブラシ11の嵌合穴11aに軸方向から挿入されて適切に嵌め合わされることにより、回転ブラシ11が駆動輪26に接続される。図10は回転ブラシを駆動輪に接続する直前の状態を示す斜視図、図11は回転ブラシと駆動輪との接続が完了した状態を示す斜視図である。
【0040】
なお、嵌合穴11aが形成されている回転ブラシ11の一端面は、蓋体16の側面によって形成されている。蓋体16は、ブラシ体15を支持体14に固定するための部材である。このため、蓋体16は植毛されていない。したがって、回転ブラシ11を単に駆動輪26に接続しただけでは、回転ブラシ11と駆動輪26との間に、植毛されていない領域が発生してしまう。
【0041】
駆動輪26の一側面には、回転ブラシ11の一端部を収容するための凹部26bが形成されている。突起部26aは、凹部26b内(凹部26bの底面)から突出するように形成されている。凹部26bは、駆動輪26の軸方向から見て円形状を呈する。その径は、蓋体16の外径よりも大きい。このため、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、回転ブラシ11の一端面(蓋体16の側面)は、凹部26b内に配置される。
【0042】
また、凹部26bは、駆動輪26の回転軸方向に、蓋体16の厚み(回転ブラシ11の回転軸方向の幅)程度、或いはそれ以上の深さを有している。このため、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、蓋体16は、その一部(先端部)或いは全部が、回転軸と直交する方向においてブラシ体27と重なる位置に配置される。
【0043】
更に、回転ブラシ11が駆動輪26に接続されると、回転ブラシ11のブラシ体15が、駆動輪26に対してその一側面側から接触する。このため、回転軸方向に、ブラシ体27及びブラシ体15を隙間なく連続して配置することができ、吸い込み口13の幅方向において、植毛されていない領域を低減させることができる。ブラシ体27及びブラシ体15は、モータが駆動されることによって一体的に回転する。このため、掃除の時に吸い込み具3を走行させるための十分な駆動力を確保することができる。
【0044】
上記構成を有する吸い込み具3では、突起部26aが形成された駆動輪26の一側面が、吸塵用の開口位置、即ち、吸い込み口13の縁部を形成する内壁8dよりも中央側に配置される。このため、使用者は、回転ブラシ11を駆動輪26に接続する時に、突起部26aと嵌合穴11aとの嵌合状態を吸い込み口13から目視にて容易に確認することができ、回転ブラシ11をケース体8に容易に取り付けることができる。
【符号の説明】
【0045】
1 掃除機本体
2 操作体
3 吸い込み具
4 電動送風機
5 ホース部
6 グリップ部
7 伸縮パイプ部
8 ケース体
8a 貫通孔
8b 側壁
8c、8d 内壁
9 接続パイプ
10 車輪
11 回転ブラシ
11a 嵌合穴
12 継ぎ手装置
13 吸い込み口
14 支持体
14a 突出部
15、27 ブラシ体
16 蓋体
17 取付部
18 除去爪
19 軸
20 従動輪
21 ベルト
22、24 ホルダ
23、25 軸受け
26 駆動輪
26a 突起部
26b 凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面に吸塵用の開口が形成されたケース体と、
前記ケース体の一側の端部に回転自在に設けられた駆動輪と、
前記駆動輪に設けられ、下端部が、前記吸塵用の開口から下方に突出する第1ブラシ体と、
前記駆動輪に接続され、一端面が前記駆動輪の一側面に対向する回転ブラシと、
を備え、
前記駆動輪は、前記一側面に凹部が形成され、
前記回転ブラシは、前記一端面が前記凹部内に配置された
電気掃除機の吸い込み具。
【請求項2】
前記回転ブラシは、
棒状の支持体と、
前記支持体に設けられ、下端部が、前記吸塵用の開口から下方に突出する第2ブラシ体と、
前記第2ブラシ体を前記支持体に固定するために前記支持体の一端部に設けられた蓋体と、
を備え、
前記蓋体は、前記回転ブラシの前記一端面を形成する側面が、前記凹部内に配置された請求項1に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項3】
前記第2ブラシ体は、前記駆動輪の前記一側面側から、前記駆動輪に接触する請求項2に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項4】
前記回転ブラシは、前記駆動輪に着脱自在に接続され、
前記回転ブラシの前記一端面と前記駆動輪の前記一側面とに、前記回転ブラシを前記駆動輪に連動して回転させるための継ぎ手手段が設けられた
請求項1から請求項3の何れかに記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項5】
前記ケース体の他側の端部に設けられ、前記回転ブラシが回転軸方向に移動されて前記ケース体から引き抜かれた際に、前記回転ブラシに絡み付いている紐状体を前記回転ブラシから除去する除去爪と、
を備えた請求項4に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項6】
前記ケース体の他側の端部に、前記回転ブラシを前記ケース体から引き抜く際に通過させる貫通孔が形成され、
前記除去爪は、前記貫通孔の内側に突出するように配置された
請求項5に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項7】
前記ケース体に設けられ、前記駆動輪を駆動するモータと、
を備えた請求項1から請求項6の何れかに記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れかに記載の吸い込み具を備えた電気掃除機。
【請求項1】
下面に吸塵用の開口が形成されたケース体と、
前記ケース体の一側の端部に回転自在に設けられた駆動輪と、
前記駆動輪に設けられ、下端部が、前記吸塵用の開口から下方に突出する第1ブラシ体と、
前記駆動輪に接続され、一端面が前記駆動輪の一側面に対向する回転ブラシと、
を備え、
前記駆動輪は、前記一側面に凹部が形成され、
前記回転ブラシは、前記一端面が前記凹部内に配置された
電気掃除機の吸い込み具。
【請求項2】
前記回転ブラシは、
棒状の支持体と、
前記支持体に設けられ、下端部が、前記吸塵用の開口から下方に突出する第2ブラシ体と、
前記第2ブラシ体を前記支持体に固定するために前記支持体の一端部に設けられた蓋体と、
を備え、
前記蓋体は、前記回転ブラシの前記一端面を形成する側面が、前記凹部内に配置された請求項1に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項3】
前記第2ブラシ体は、前記駆動輪の前記一側面側から、前記駆動輪に接触する請求項2に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項4】
前記回転ブラシは、前記駆動輪に着脱自在に接続され、
前記回転ブラシの前記一端面と前記駆動輪の前記一側面とに、前記回転ブラシを前記駆動輪に連動して回転させるための継ぎ手手段が設けられた
請求項1から請求項3の何れかに記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項5】
前記ケース体の他側の端部に設けられ、前記回転ブラシが回転軸方向に移動されて前記ケース体から引き抜かれた際に、前記回転ブラシに絡み付いている紐状体を前記回転ブラシから除去する除去爪と、
を備えた請求項4に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項6】
前記ケース体の他側の端部に、前記回転ブラシを前記ケース体から引き抜く際に通過させる貫通孔が形成され、
前記除去爪は、前記貫通孔の内側に突出するように配置された
請求項5に記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項7】
前記ケース体に設けられ、前記駆動輪を駆動するモータと、
を備えた請求項1から請求項6の何れかに記載の電気掃除機の吸い込み具。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れかに記載の吸い込み具を備えた電気掃除機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−27558(P2013−27558A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165727(P2011−165727)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】
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