説明

電気掃除機

【課題】ホースを痛めることなく、手間をかけずに、コンパクトに収納できる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】電気掃除機1の収納状態において、掃除機本体2は、後面23を床面Xに載置した状態で起立する。パイプ5は、操作部4から分離され、フック14が掃除機本体2の底面21側の凹部30に係止された状態で、上下に延びた姿勢で底面21に取り付けられる。ホース3は、一端3Aから下方へ折れ曲った後に、途中で掃除機本体2の天面20側のリブ28に対して係止されつつ上方ヘ略U字状に湾曲しながら、他端3B側に近付くに従って底面21に接近するように天面20側から底面21側へ傾斜しつつ上方ヘ延びて天面20を下側から取り囲む。ホース3の他端3B側の操作部4では、フック11が、パイプ5の凹部15に係止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な電気掃除機は、掃除機本体と、一端が掃除機本体に連結されるホースと、ホースの一端とは反対側の他端に取り付けられる操作部と、操作部に対して、ホースが取り付けられた側と反対側に取り付けられるパイプと、パイプに対して、操作部に取り付けられた側と反対側に取り付けられる吸引具とを含んでいる。
そして、特許文献1、特許文献2および特許文献3では、このような電気掃除機の収納方法が提案されている。
【0003】
特許文献1の収納方法では、掃除機本体を、掃除機本体においてホースの一端が連結された部分が上端に位置するように、起立させ、掃除機本体とホースと操作部とパイプと吸引具とが一体となった状態(分離されていない状態)で、パイプを、上端に操作部が位置して下端に吸込具が位置するように上下に延びた姿勢で、掃除機本体に固定する(特許文献1の図3参照)。
【0004】
特許文献2の収納方法では、特許文献1の場合と同様に掃除機本体を起立させるものの、ホースと操作部とを分離し、ホースを、掃除機本体に連結した状態で、小さくまとまるように掃除機本体の上部でぐるぐるに巻いている(特許文献2の図1参照)。
特許文献3の収納方法では、特許文献1の場合と同様に掃除機本体を起立させるものの、操作部とパイプとを分離して、パイプを上下に延びた姿勢で掃除機本体に固定し、ホースを、掃除機本体を取り囲む1つの輪をなすように掃除機本体に巻き付けてから、ホースの他端(操作部側)を一端に固定している(特許文献3の図2〜図4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−178757号公報
【特許文献2】特開2003−125988号公報
【特許文献3】特開2007−202831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の収納方法では、収納された電気掃除機において、ホースが、パイプの上端の操作部から垂れ下がって掃除機本体につながっていることから、電気掃除機全体が高さ方向に嵩張っている。
特許文献2の収納方法では、ホースをぐるぐるに巻くので、ホースを巻くのに手間がかかり、また、ホースが痛みやすい。
【0007】
特許文献3の収納方法では、ホースを、同一平面内で1つの輪をなすように掃除機本体に巻き付けることから(特許文献3の図3および図4参照)、どうしてもホースに余りができてホースが掃除機本体にぴったりと巻き付かずに弛んでしまうので(特許文献3の図3参照)、ホースを掃除機本体に安定して巻き付けるのが困難であり、また、コンパクトに電気掃除機を収納するのに限界がある。
【0008】
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、ホースを痛めることなく、手間をかけずに、コンパクトに収納できる電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、天面、底面、前面、後面および左右の側面を有する掃除機本体と、一端が前記前面に連結されるホースと、前記ホースの一端とは反対側の他端に取り付けられ、第1係止部を有する操作部と、前記操作部に対して、前記ホースが取り付けられた側と反対側に取り付けられ、第2係止部および第1被係止部を有するパイプと、前記パイプに対して、前記操作部に取り付けられた側と反対側に取り付けられる吸引具と、を含む電気掃除機であって、前記掃除機本体の前方下部には、第2被係止部が設けられ、前記掃除機本体の後方上部には、第3被係止部が設けられ、電気掃除機の収納状態において、前記掃除機本体は、前記後面を床面に載置した状態で起立し、前記パイプは、前記操作部から分離され、前記第2係止部が前記第2被係止部に係止された状態で、上下に延びた姿勢で前記底面に取り付けられ、前記ホースは、前記一端から下方へ折れ曲った後に、途中で前記第3被係止部に対して係止されつつ上方ヘ略U字状に湾曲しながら、前記他端側に近付くに従って前記底面に接近するように前記天面側から前記底面側へ傾斜しつつ上方ヘ延びて前記天面を下側から取り囲み、前記他端に取り付けられた前記操作部では、前記第1係止部が前記第1被係止部に対して係止されることを特徴とする、電気掃除機である。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記天面は、略円形状をなしており、電気掃除機の収納状態において、前記第3被係止部は、前記第1被係止部との間で前記天面を挟み、かつ、前記第1被係止部に対して、前記天面の周方向において約180°ずれた位置に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項3記載の発明は、前記天面には、前記天面に沿う傾倒位置と前記天面から突出するように起立する起立位置との間で移動可能なハンドルが設けられており、前記第3被係止部は、前記傾倒位置にある前記ハンドルの裏に隠れていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機である。
【0011】
請求項4記載の発明は、電気掃除機の収納状態において前記ホースを前記第3被係止部から外すと、前記ハンドルが、前記ホースに押されることで前記傾倒位置から前記起立位置へ向けて移動することを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、この電気掃除機の収納状態において、掃除機本体は、後面を床面に載置した状態で起立するので、掃除機本体の設置面積を小さく抑えることができる。
また、パイプは、操作部から分離され、パイプの第2係止部が掃除機本体の前方下部(掃除機本体が起立している状態では底面側の上部)の第2被係止部に係止された状態で、上下に延びた姿勢で掃除機本体の底面に取り付けられる。これにより、パイプを、起立した掃除機本体に沿うようにコンパクトに収納できる。
【0013】
そして、ホースは、一端から下方へ折れ曲った後に、途中で掃除機本体の後方上部(掃除機本体が起立している状態では天面側の下部)の第3被係止部に対して係止されつつ上方ヘ略U字状に湾曲しながら、他端側に近付くに従って底面に接近するように天面側から底面側へ傾斜しつつ上方ヘ延びて天面を下側から取り囲む。
これにより、ホースを、天面の外周縁に沿って比較的大きく湾曲するように掃除機本体に巻きつけることができるので、ホースを傷めることなく収納できる。
【0014】
また、ホースは、他端側に近付くに従って、底面に接近するように天面側から底面側へ傾斜しつつ上方ヘ延びていることから、それまでの一端側の部分が位置する同一平面から離れて、掃除機本体に対して立体的に巻きつけられる。ホースを、同一平面内だけで掃除機本体に対して巻きつけると、ホースには、どうしても弛みが生じやすく、ホースを掃除機本体に対してぴったりと巻きつけるのが困難であるが、本発明では、ホースを、掃除機本体に対して立体的に巻きつけることで、弛みなくコンパクトに収納できる。さらに、立体的に巻きつける方が、同一平面内だけで巻きつける場合に比べて、同一平面を意識することなく、手間をかけずにホースを収納できる。
【0015】
そして、ホースの他端に取り付けられた操作部では、第1係止部が、掃除機本体の底面に取り付けられたパイプの第1被係止部に対して係止されるので、掃除機本体に巻きついたホースが不意に外れることはない。
以上の結果、ホースを痛めることなく、手間をかけずに、コンパクトに収納できる。
請求項2記載の発明によれば、電気掃除機の収納状態において、第3被係止部は、第1被係止部との間で、略円形状の天面を挟み、かつ、第1被係止部に対して、天面の周方向において約180°ずれた位置に配置されている。このようにすれば、ホースを最も安定して掃除機本体に巻きつけることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、天面には、天面に沿う傾倒位置と天面から突出するように起立する起立位置との間で移動可能なハンドルが設けられており、第3被係止部は、傾倒位置にあるハンドルの裏に隠れていることから、第3被係止部が目立たず、見映えがよい。
請求項4記載の発明によれば、電気掃除機の収納状態においてホースを第3被係止部から外すと、ハンドルが、ホースに押されることで傾倒位置から起立位置へ向けて移動するので、ホースを第3被係止部から外すのとは別に、ハンドルを起立位置へ向けていちいち移動させずに済み、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の一実施形態に係る電気掃除機1の右側面図である。
【図2】(a)は、掃除機本体2の底面図であり、(b)は、掃除機本体2の右側面図であり、(c)は、掃除機本体2の天面図である。
【図3】収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の底面21側から見た図である。
【図4】収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の天面20側から見た図である。
【図5】収納状態にある電気掃除機1を右側から見た図である。
【図6】掃除機本体2を切り欠いてその内部を左側へ露出させた図である。
【図7】変形例1に係る電気掃除機1を示しており、収納状態にある電気掃除機1を左側から見た図である。
【図8】変形例2に係る電気掃除機1の掃除機本体2の左側断面図である。
【図9】変形例2に係る電気掃除機1を示しており、収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の天面20側から見た図である。
【図10】電気掃除機1の掃除機本体2を背面側から見た斜視図である。
【図11】幅方向に沿った鉛直面で掃除機本体2を切断したときの断面を正面側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気掃除機1の右側面図である。以下では、電気掃除機1およびその構成部品の説明に関し、特に断りがない限り、便宜上、図1における左側を前側、右側を後側、手前側を右側、奥側を左側として説明する。なお、左右方向と幅方向とは同じである。
【0019】
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2、ホース3、操作部4、パイプ5および吸込具6が含んでいる。掃除機本体2には電気送風機(図示せず)が内蔵されていて、清掃時には、この電動送風機により吸引力が発生する。この吸引力によって、床面X上の塵埃は、吸込具6内に吸い込まれ、吸込具6、パイプ5、ホース3をこの順で通過した後、掃除機本体2に溜められる。
【0020】
掃除機本体2は、上下に所定の厚みを有して前後にやや長手のボックス形状である。掃除機本体2の形状については、以降で詳説する。
ホース3は、可撓性を有する蛇腹ホースであり、任意の形態に曲げることができる。ホース3では、その一端3A(図1では後端)が、接続部7を介して掃除機本体2の前面(符号22を付した部分)に連結されている。
【0021】
操作部4は、筒部8とメイングリップ9とサブグリップ10とを一体的に備えている。
筒部8は、ホース3の軸方向に延びる円筒状であり、図1では、筒部8の後端部が、ホース3に対して、上述した一端3Aとは反対側の他端3B(図1では前端)に取付けられており、筒部8の内部とホース3の内部とは互いに連通している。ここで、ホース3の他端3Bと筒部8との間には図示しない回動機構が介在されていて、ホース3と操作部4とは、互いに軸回りに回動自在に連結されている。これにより、操作部4は、ホース3の一部をなしている。
【0022】
メイングリップ9は、図1では、筒部8の中心軸に対して交差するように筒部8の上側外周面から後上側へ突出し、途中で筒部8側へ湾曲している。サブグリップ10は、リング形状であり、筒部8の外周面において、メイングリップ9に対して周方向に180°程度ずれた位置にある。メイングリップ9(状況に応じてサブグリップ10)を掴んで操作部4を動かすことで、掃除機1全体を床面X上で移動させることができる。
【0023】
また、筒部8の外周面において、周方向でメイングリップ9とサブグリップ10との間に位置する部分(図1では左側外周面であり、図1では実際には現れない部分)には、フック11(第1係止部)が一体的に設けられている。フック11は、筒部8の外周面から筒部8の径方向外側へ突出した後にホース3の他端3B側へ折れ曲がる略L字状をなしている。
【0024】
パイプ5は、操作部4の筒部8に対して、ホース3が取り付けられた側と反対側(図1では前端部)に取り付けられている。パイプ5は、操作部4と吸込具6との間を連結する長手の、たとえば樹脂製のパイプである。パイプ5は、その長さ方向における中央近傍を境に、先端側(吸込具6に接続された前側)パイプ12と、根元側(操作部4に接続された後側)パイプ13とを備えている。先端側パイプ12は、根元側パイプ13内に収納されており、先端側パイプ12を根元側パイプ13に対してスライドさせる(換言すれば根元側パイプ13を先端側パイプ12に対してスライドさせる)ことによって、パイプ5の全長を変えることができる。
【0025】
ここで、根元側パイプ13では、先端側パイプ12側の端部(図1では前端部)に、フック14(第2係止部)および凹部15(第1被係止部)が一体的に設けられている。図1での姿勢を基準として、フック14は、根元側パイプ13の下側外周面の前端部に設けられており、根元側パイプ13の下側外周面から外側へ突出した後に先端側パイプ12側(前側)へ折れ曲る略L字状をなしている。一方、凹部15は、根元側パイプ13の右側外周面の前端部(詳しくは、フック14よりも操作部4側)に設けられており、根元側パイプ13の周壁を貫通して根元側パイプ13内に連通しない程度に、根元側パイプ13の内側かつ先端側パイプ12側へ窪んでいる。
【0026】
吸込具6は、幅方向に長手で上下に薄いボックス形状のハウジング16と、図1ではハウジング16から後上側へ突出して先端側パイプ12に接続される接続筒17とを含んでいる。つまり、吸込具6は、パイプ5に対して、操作部4に取り付けられた側と反対側に取り付けられている。ハウジング16の底面には、吸込口(図示せず)が形成されており、清掃時に、この吸込口を床面X上の塵埃に対向させると、上述した電動送風機の吸引力によって、塵埃を吸込口から吸込具6内に吸い込むことができる。
【0027】
なお、操作部4および吸込具6をパイプ5から取り外して、操作部4を吸込具6の接続筒17に直接連結することも可能である。
次に、掃除機本体2について詳説する。
図2において、(a)は、掃除機本体2の底面図であり、(b)は、掃除機本体2の右側面図であり、(c)は、掃除機本体2の天面図である。
【0028】
上述したボックス形状の掃除機本体2は、図2に示すように、天面20、底面21、前面22、後面23および左右の側面24(左面24Lおよび右面24R)を有している。
天面20は、図2(c)に示す平面視では、前後(図2(c)では上下)に長手の略円形状(詳しくは略楕円形状)であり、図2(b)に示すように右側から見ると、その外周縁から内側(前後方向中央かつ幅方向中央)へ向かって上側へ滑らかに膨出するように湾曲している。そして、天面20全体は、前下側へ傾斜している。
【0029】
図2(c)に示すように、天面20の後側周縁部には、切欠き25が形成されている。切欠き25は、天面20の後側周縁部を切欠きつつ前側が開放された略U字形状をなしている。
天面20において切欠き25に囲まれる部分には、ボタン26が設けられている。ここで、掃除機本体2内には、上述した電動送風機(図示せず)に電力を供給するための電気コード(図示せず)が引き出し可能に収納されており、清掃時に引き出された電気コードを掃除機本体2内に収納したい場合に、ボタン26が押される。
【0030】
また、天面20には、ハンドル27が設けられている。ハンドル27は、切欠き25にちょうど収まる大きさを有する略U字形状をなしており、2つの遊端部27Aにおいて天面20に支持されている。この状態で、ハンドル27は、切欠き25に収まって天面20にほぼ沿う傾倒位置(図2(b)および図2(c)、ならびに、後述する図4、図5、図6、図8、図9および図10参照)と、天面20から突出するように起立する起立位置(後述する図7参照)との間で回動可能である。起立位置まで回動させたハンドル27を把持することで、掃除機本体2を床面X(図1参照)から浮かせて移動させることができる。
【0031】
そして、天面20における切欠き25が形成された後側周縁部(後端部)において、左後側(図2(c)では右下側)の位置には、左後側へ突出するリブ28(第3被係止部)が設けられている(後述する図10も参照)。リブ28は、厳密には、天面20と後面23との境界付近に設けられているが、掃除機本体2の後方上部に設けられていればよく、天面20でなく、後面23の天面20側に設けられていてもよい。図2(c)において、リブ28は、傾倒位置にあるハンドル27の裏(下)に隠れている(図10も参照)。この状態では、リブ28が目立たず、見映えがよい。
【0032】
底面21は、図2(b)に示すように、前後方向(図2(b)では上下方向)に平坦であり、図2(a)に示す底面視では、前側部分において前側に向けて先細りとなるロケット形状をなしている。詳しくは、底面21の前側部分における輪郭は、前側へ膨出する略半円形状である。底面21の前端部には、キャスター29が取り付けられている。そして、底面21の前端部において、底面視におけるキャスター29の右側には、凹部30(第2被係止部)が設けられている。凹部30は、掃除機本体2内部ヘ向けて上向きかつ後側へ窪んでいる。ここで、凹部30は、掃除機本体2の前方下部に形成されていればよいので、底面21の前端部に限らず、底面21と前面22または各側面24との境界部分に形成されていてもよく、さらには、底面21でなく、前面22、または、各側面24の前側部分の底面21側に形成されていてもよい。
【0033】
前面22は、天面20の前端縁と底面21の前端縁との間に架設されている(図2(b)参照)。
後面23は、幅方向に長手の略矩形状をなしており、天面20の後端縁と底面21の後端縁との間に架設されている(図2(b)参照)。なお、厳密には、後面23の上端縁と天面20の後端縁との間には、後述するガイド部32が介在されている。
【0034】
左右の側面24(左面24Lおよび右面24R)のそれぞれは、前後方向に延びつつ、前側部分において、前側へ向かうに従って掃除機本体2の幅方向中央(前面22)側へ円弧状に湾曲している(図2(a)および図2(c)参照)。図2(b)に示すように、各側面24は、前面22および後面23における幅方向で同じ側の端縁間に架設され、天面20および底面21における幅方向で同じ側の端縁間に架設されている。なお、厳密には、各側面24の上端縁と天面20との間には、後述するガイド部32が介在されている。
【0035】
上述したように底面21が前後方向に平坦である一方で天面20が前下側へ傾斜していることから、幅方向から見て、各側面24の上下方向寸法は、前側へ向かって小さくなっている。換言すれば、掃除機本体2の上下方向寸法は、前側へ向かって小さくなっている。
各側面24の後側部分には、やや大径の車輪31が取り付けられている。これらの車輪31および上述したキャスター29が床面X(図1参照)上を転がることで、掃除機本体2を所望の位置へ円滑に移動させることができる。
【0036】
ここで、図2(b)に示すように、掃除機本体2の外表面には、ガイド部32が設けられている。ガイド部32は、左右の側面24の上端縁と後面23の上端縁とに連続するように形成された1本の帯状であり、左右の側面24においては、上下方向に沿ってほぼ平坦で、対応する側面24にほぼ面一となっているが(後述する図10参照)、後面23においては、掃除機本体2内へ窪むように前側へ略U字状に湾曲している。ガイド部32全体は、図2(c)に示す平面視では、天面20の輪郭とほぼ同じ大きさの略楕円形状であり、前面22のところで途切れている。また、図2(b)に示すように幅方向から見ると、ガイド部32は、天面20と同様に、前下側へ傾斜している。また、ガイド部32の外表面には、細い溝36が複数本形成されている(図10参照)。
【0037】
次に、この電気掃除機1の収納について説明する。なお、このとき、掃除機本体2の天面20のハンドル27は、上述した傾倒位置にあるものとする。
図3は、収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の底面21側から見た図である。図4は、収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の天面20側から見た図である。図5は、収納状態にある電気掃除機1を右側から見た図である。なお、図3および図4では、収納状態にある電気掃除機1において、説明の便宜上、掃除機本体2を、床面Xから少し浮かせた状態で示している。
【0038】
上述した清掃時では、電気掃除機1の掃除機本体2では、図1に示すように、底面21が床面Xに上から対向している。
そして、清掃が終了して電気掃除機1を収納する場合には、今まで底面21が床面Xに上から対向するような姿勢を取っていた掃除機本体2を、図3に示すように起立させる(図4および図5も参照)。掃除機本体2が起立状態にあるとき、底面21が側方(水平方向)を向き、底面21の代わりに、後面23が床面Xに上から対向している(床面Xに載置されている。)。また、天面20、底面21および左右の側面24は、上下方向にほぼ沿っている(図4および図5も参照)。厳密には、底面21および各側面24(側面24において上述したように湾曲した前側部分を除く)は、略垂直方向に沿っている一方で(図3参照)、天面20は、垂直方向に対して少し傾斜している(図5参照)。このように掃除機本体2を起立させると、掃除機本体2では、起立させる前(図1参照)と比べて、前後上下の向きは変化するが、左右の向きは変わらない。
【0039】
掃除機本体2を起立させた後(掃除機本体2を起立させる前でも構わない)、今までつながっていた操作部4とパイプ5とを分離する。なお、吸込具6は、引き続きパイプ5に接続されている。そして、上述したように先端側パイプ12を根元側パイプ13に対してスライドさせることによって、パイプ5を、全長が最短になる程度まで縮める。その後、吸込具6が下端に位置するようにパイプ5を上下に延びた姿勢にしてから、パイプ5のフック14を掃除機本体2の底面21の凹部30(図2(a)参照)に対して上から差し込んで係止する。これにより、パイプ5は、上述した上下に延びた姿勢のまま、起立した掃除機本体2に対して、底面21において固定される。これにより、パイプ5を、起立した掃除機本体2に沿うようにコンパクトに収納できる。このとき、パイプ5の上述した凹部15は、高さ方向において、ホース3の一端3A(接続部7)とほぼ同じ位置にあり、ホース3の一端3Aから右側へ少し離れている。つまり、凹部15が一端3Aに隣接している。
【0040】
このように、掃除機本体2を起立させ、かつ、パイプ5および吸込具6を掃除機本体2に固定した後、ホース3を掃除機本体2に巻きつける。詳しくは、ホース3を、一端3Aが掃除機本体2の前面22に連結された状態で、まず、左下側へ折り曲げる。これにより、ホース3は、一端3Aにおいて少し上向きに突出しているものの、左下側へ鋭く折れ曲り、左下側へ直線状に延びる。
【0041】
次いで、左下側へ折り曲げたホース3を、図4に示すように左側(図4では右側)から掃除機本体2に引っ掛ける。これにより、ホース3は、掃除機本体2の左面24Lのガイド部32に対して左側から沿う。
その後、ホース3を、左面24Lのガイド部32、後面23のガイド部32に対して、この順番で沿わせる。ホース3は、後面23の窪んだガイド部32(図2(b)参照)に対しては、嵌る。
【0042】
これにより、ホース3において、左面24Lおよび後面23のガイド部32に沿った部分は、ガイド部32と同じ形状をなすように、天面20側から見て略J字状に湾曲する。このとき、ホース3は、後面23のガイド部32に嵌っている状態において、天面20の後側周縁部(図4では下側周縁部)のリブ28に対して下から係止されている。
そして、ホース3において、後面23のガイド部32に嵌っていない他端3B側の部分を、図5に示すように、右面24Rのガイド部32に沿わせることなく、右側から見て後面23のガイド部32から底面21の前端部(図5では上端部)へ向けて垂直方向に対して直線状に傾斜するように、右面24R(ガイド部32以外の部分)に沿わせる。このとき、ホース3における他端3B側の部分は、右面24Rのガイド部32(換言すればホース3において左面24Lに沿っている部分)よりも、上側へ向かうに従って底面21に近付くように、垂直方向に対して傾斜している。換言すれば、ホース3を、他端3B側に近付くに従って底面21に接近するように天面20側から底面21側へ傾斜させつつ、上方へ延ばしている。
【0043】
最後に、上述したように直線状に傾斜していたホース3の他端3B側において、上端に位置する他端3Bを垂直方向に沿うように上向きに少し折り曲げると、図4に示すように、他端3Bに取り付けられた操作部4のフック11が、パイプ5の凹部15に対して右側(図4では左側)から隣接するので、フック11を凹部15に対して上から差し込んで係止する。
【0044】
以上で、電気掃除機1の収納が完了する。このように掃除機本体2を起立させる電気掃除機1の収納態様は、スタンド収納と呼ばれることがある。スタンド収納では、掃除機本体2の設置面積を小さく抑えることができる。
そして、電気掃除機1の収納が完了した状態において、ホース3は、一端3Aから下方へ折れ曲がって左下側(図4では右下側)へ延びた後に、途中でリブ28に対して係止されつつ、左面24Lおよび後面23のガイド部32ならびに右面24R(ガイド部32以外の部分)に沿って上方へ略U字状に湾曲しながら他端3Bへ向かって上方ヘ延びている。そのため、ホース3は、天面20側から見て、掃除機本体2(天面20)を下側から取り囲みつつ、上側へ開放された略U字形状をなして掃除機本体2に巻きつけられており、コンパクトに収納されている。また、ホース3は、天面20の外周縁に沿って比較的大きく湾曲するように掃除機本体2に巻きつけられているので、ホース3を傷めることなく収納できる。
【0045】
特に、図5に示すように、ホース3は、一端3Aから、後面23のガイド部32に嵌っている部分までの領域では、同一平面Y内において掃除機本体2に巻きつけられているが、上述したように、後面23のガイド部32から底面21の前端部(上端部)へ向けて直線状に傾斜している他端3B側の部分では、平面Yから離れて掃除機本体2に立体的に巻きつけられている。そのため、ホース3を弛ませることなく掃除機本体2にぴったりと巻き付けることができるので(図4参照)、ホース3のコンパクトな収納が可能となる。また、ホース3を掃除機本体2に立体的に巻きつける場合には、上述した平面Y内だけでホース3を巻きつける場合に比べて、平面Yを意識しない分、手間をかけずにホース3を収納でき、さらに、ぴったり巻きついたホース3を掃除機本体2において安定させることができる。
【0046】
そして、ホース3の他端3Bに取り付けられた操作部4では、フック11が、掃除機本体2の底面21に取り付けられたパイプ5の凹部15に対して係止されるので(図4参照)、掃除機本体2に巻きついたホース3が不意に外れることはない。
また、図4に示すように、掃除機本体2に対するホース3の係止箇所は、一端3A以外では、リブ28に係止された部分(リブ28の位置であり、第1係止箇所A)、および、操作部4のフック11がパイプ5の凹部15に係止された部分(凹部15の位置であり、第2係止箇所B)の2箇所であるが、第1係止箇所Aと第2係止箇所Bとは、天面20を挟んで対向しており、詳しくは、第1係止箇所Aは、第2係止箇所Bに対して、天面20の周方向において約180°ずれた位置に配置されている。このようにすれば、ホース3を最も安定して掃除機本体2に巻きつけることができる。特に、第1係止箇所Aは、天面20の後側周縁部に一致することから、ホース3の変曲点であり、ホース3が変曲点において係止されることで、掃除機本体2に巻きつけられた状態で外れにくい。
【0047】
なお、清掃するために電気掃除機1を使いたい場合には、上述した手順とは逆の手順時よってホース3およびパイプ5を掃除機本体2から外し、操作部4とパイプ5とをつなげればよい。これにより、電気掃除機1が完成し、電気掃除機1による清掃が可能となる(図1参照)。
図6は、掃除機本体2を切り欠いてその内部を左側へ露出させた図である。
【0048】
図6を参照して、電気掃除機1の収納が完了した状態において、ホース3は、上述したように、天面20の後側周縁部(図6では左側周縁部)のリブ28に係止されている(実線で示したホース3を参照)。ここで、上述したように、リブ28は、傾倒位置にあるハンドル27の裏に隠れていることから、リブ28に係止されているホース3では、一部が、傾倒位置にあるハンドル27の裏に隠れている。また、掃除機本体2に巻きつけられたホース3は、ある程度引っ張られた状態で巻きつけられている。
【0049】
そのため、上述したように電気掃除機1を使うために、収納状態の電気掃除機1においてホース3を掃除機本体2から外そうとすると、ホース3においてリブ28周辺の部分は、リブ28から外れる際に、伸びようとして、傾倒位置のハンドル27に接触し、ハンドル27を起立位置側へ押す(1点鎖線で示したホース3を参照)。つまり、ホース3をリブ28から外そうとすると、ハンドル27を自動的に傾倒位置から起立位置まで動かすことができ、ユーザは、起立位置にあるハンドル27を速やかに掴むことができる。これにより、ホース3をリブ28から外すのとは別に、ハンドル27を起立位置へ向けていちいち移動させずに済み、使い勝手がよい。
【0050】
図7は、変形例1に係る電気掃除機1を示しており、収納状態にある電気掃除機1を左側から見た図である。
上記の実施例では、電気掃除機1を収納する際、ホース3を掃除機本体2のリブ28に係止しているが(図4および図6参照)、これに代え、図7に示す変形例1のように、起立位置にあるハンドル27に係止してもよい。
【0051】
図8は、変形例2に係る電気掃除機1の掃除機本体2の左側断面図である。図9は、変形例2に係る電気掃除機1を示しており、収納状態にある電気掃除機1を掃除機本体2の天面20側から見た図である。
変形例2では、図8に示すように、上述したハンドル27とは別のハンドル33が、掃除機本体2に設けられている。ここで、説明の便宜上、ハンドル27を第1ハンドル27といい、ハンドル33を第2ハンドル33という。
【0052】
第2ハンドル33は、掃除機本体2の前面22に設けられており、天面20側から見て、上下が逆になった略U字形状をなしている(図9参照)。つまり、第2ハンドル33では、2つの遊端部33Aが下側へ延びて前面22に接続されている(図9参照)。そして、第2ハンドル33において略U字形状の最深部をなす部分は、天面20側へ折れ曲っており、折れ曲り部33Bとされる。第1ハンドル27が上述したように回動可能であるのに対し、第2ハンドル33は、移動することなく掃除機本体2に固定されている。
【0053】
変形例2では、上記した実施例と異なり、電気掃除機1の収納が完了した状態において、操作部4のフック11がパイプ5の凹部15に係止される代わりに(図4参照)、図9に示すように、ホース3の他端3B側が、第2ハンドル33の折れ曲り部33Bに上から掛けられる。この状態では、天面20側から見て、ホース3の他端3Bおよび操作部4は、折れ曲り部33Bから左下側(図9では右下側)へ垂れ下がっており、ホース3は、掃除機本体2(厳密には天面20および第2ハンドル33)を取り囲む上下に長手の略楕円形状をなしている。また、この状態では、第2ハンドル33の折れ曲り部33Bを掴むことによって、収納状態にある電気掃除機1を床面Xから浮かせて移動させることができる。
【0054】
以上のように、変形例2では、操作部4のフック11をパイプ5の凹部15に係止せずに、ホース3の他端3B側を、第2ハンドル33の折れ曲り部33Bに上から掛ければよいので、ホース3の収納にかかる手間を省くことができる。また、本来電気掃除機1を移動させるための第2ハンドル33を、ホース3を掛けるための部品として使用することができるので、部品点数およびコストの削減を図ることができる。さらに、上述したフック11や凹部15が不要になるので、電気掃除機1を使用する際にフック11が周りのものに引っ掛かるような不具合を防止できる。
【0055】
また、変形例2では、図8に示すように掃除機本体2の天面20において切欠き25が形成された部分に、鉤状の突起34が一体的に設けられている。突起34は、上述した傾倒位置にあるハンドル(第1ハンドル)27に係合する。これにより、ハンドル27が不意に回動しないので、上述したリブ28(図4参照)の代わりに、傾倒位置のハンドル27にホース3を係止することができる。なお、突起34は、上述したようにホース3を掃除機本体2から外そうとするとハンドル27から円滑に外れる程度の強さで、傾倒位置のハンドル27に係合する。
【0056】
図10は、電気掃除機1の掃除機本体2を背面側から見た斜視図である。
図10に示すように、ガイド部32は、透明になっており、掃除機本体2においてガイド部32の裏(掃除機本体2の内部)に設けられたLED(図示せず)の発光に伴って光る。
ここで、ガイド部32を特定のパターンで光らせることで、電気掃除機1の状況(運転状況や掃除機本体2内のフィルターの目詰りの程度)をユーザに報知することができる。ガイド部32を特定のパターンで光らせる例として、後面23のガイド部32から左右の側面24のガイド部32へ向けて、図示した太線矢印に沿って光が移動するように見せたり、光の色を変化させたりする。これにより、ユーザに電気掃除機1の状況を明確に報知できるとともに、ガイド部32における高級感を向上させたり、ユーザに意外性を与えたりすることができる。
【0057】
また、ガイド部32の表面にシボ加工を施したり模様をつけたりすることにより、ガイド部32を一層特徴的に光らせることができる。
なお、このように、掃除機本体2側の部品(ガイド部32)を光らせることにより、上述したLED(図示せず)を掃除機本体2内に収めることができるので、このLEDを操作部4や吸込具6(図1参照)に設ける場合に比べて、LEDに関連する配線を低コストでシンプルに構成することができる。
【0058】
図11は、幅方向に沿った鉛直面で掃除機本体2を切断したときの断面を正面側から見た図である。
また、図11に示すように、ガイド部32の裏(掃除機本体2の内部においてガイド部32に面する位置)に、所定の模様が表示されたり、着色されたりしたシート35を配置してもよい。これにより、シート35の模様や色がガイド部32から表示され、これによって、掃除機本体2のデザイン性を向上させることができる。特に、好みに応じてシート35を模様や色の異なるものに替えれば、ガイド部32におけるデザインを安価にいろいろ変更できる。
【0059】
さらに、上述したようにガイド部32の表面に模様やシボ加工等を施せば、ガイド部32におけるシート35の見え方を変化させることができ、ガイド部32において様々なデザインを実現することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 ホース
3A 一端
3B 他端
4 操作部
5 パイプ
6 吸込具
11 フック
14 フック
15 凹部
20 天面
21 底面
22 前面
23 後面
24 側面
27 (第1)ハンドル
28 リブ
30 凹部
X 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天面、底面、前面、後面および左右の側面を有する掃除機本体と、
一端が前記前面に連結されるホースと、
前記ホースの一端とは反対側の他端に取り付けられ、第1係止部を有する操作部と、
前記操作部に対して、前記ホースが取り付けられた側と反対側に取り付けられ、第2係止部および第1被係止部を有するパイプと、
前記パイプに対して、前記操作部に取り付けられた側と反対側に取り付けられる吸引具と、
を含む電気掃除機であって、
前記掃除機本体の前方下部には、第2被係止部が設けられ、前記掃除機本体の後方上部には、第3被係止部が設けられ、
電気掃除機の収納状態において、
前記掃除機本体は、前記後面を床面に載置した状態で起立し、
前記パイプは、前記操作部から分離され、前記第2係止部が前記第2被係止部に係止された状態で、上下に延びた姿勢で前記底面に取り付けられ、
前記ホースは、前記一端から下方へ折れ曲った後に、途中で前記第3被係止部に対して係止されつつ上方ヘ略U字状に湾曲しながら、前記他端側に近付くに従って前記底面に接近するように前記天面側から前記底面側へ傾斜しつつ上方ヘ延びて前記天面を下側から取り囲み、
前記他端に取り付けられた前記操作部では、前記第1係止部が前記第1被係止部に対して係止されることを特徴とする、電気掃除機。
【請求項2】
前記天面は、略円形状をなしており、
電気掃除機の収納状態において、前記第3被係止部は、前記第1被係止部との間で前記天面を挟み、かつ、前記第1被係止部に対して、前記天面の周方向において約180°ずれた位置に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記天面には、前記天面に沿う傾倒位置と前記天面から突出するように起立する起立位置との間で移動可能なハンドルが設けられており、
前記第3被係止部は、前記傾倒位置にある前記ハンドルの裏に隠れていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項4】
電気掃除機の収納状態において前記ホースを前記第3被係止部から外すと、前記ハンドルが、前記ホースに押されることで前記傾倒位置から前記起立位置へ向けて移動することを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−19818(P2011−19818A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169094(P2009−169094)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】