説明

電気毛剃り装置用のひげそりシステム

本発明は、電気毛剃り装置(1)用のひげそりシステム(5)に関する。本発明によるひげそりシステム(5)は、毛を切断するためのひげそり刃(8)と、ひげそり刃(8)が連結固定された機械部分(14)とを含んでいる。本発明によるひげそりシステム(5)の特徴部分は、ひげそり刃(8)と機械部分(14)とは、少なくとも1つの金属の溶接接合部(18)を介して互いに連結されていることにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気毛剃り装置用のひげそりシステム、このようなひげそりシステムを備えた電気毛剃り装置、およびこのようなひげそりシステムの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電気ひげそり装置用のひげそりシステムは、互いに隣接して横たわるとともに互いに相対動作する下刃および外刃を有している。このような相対動作の結果として、外刃と下刃との間の領域に進入したひげの毛が切除される。
【0003】
このような電気ひげそり装置は、例えばEP1,182,014A2によって知られている。ここに開示されているのは、2つの下刃と、網刃として構成された1つの外刃とを有する電気ひげそり装置である。これらの下刃は直線振動動作を行なうように構成され、外刃と協働する過程でひげの毛を切除する。
【0004】
WO2004/076135A1により、網刃として構成された外刃に対して相対的に振動する2つの下刃を有する電気ひげそり装置も知られている。これらの下刃は、それぞれ結合要素を介して駆動要素に連結されている。この目的のため、それぞれの下刃は結合要素に配置され、結合要素に形成された突起が下刃の凹部内に係合するようになっている。
【0005】
このような構成を有するひげそり装置により達成しうるひげそり結果は、多くの要因の中でもとりわけ下刃と外刃との間の正確な協働関係に左右される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、電気毛剃り装置のひげそり刃を機械部分に恒久的に固定して設置し、これにより費用の許容限度をできる限り正確に定めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は請求項1記載の特徴を組合わせることにより達成される。
【0008】
本発明による電気毛剃り装置用のひげそりシステムは、毛を切断するためのひげそり刃と、ひげそり刃が連結固定された機械部分とを備えている。本発明によるひげそりシステムの特徴は、ひげそり刃と機械部分とは、少なくとも1つの金属の溶接接合部を介して互いに連結されていること、である。
【0009】
本発明の効果は、ひげそり刃が正確かつ恒久的に機械部分に固定されることである。金属の溶接接合部は非常に耐久性があり、必要とされる空間が小さく、また迅速かつ費用効率良く作成することができる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態において、少なくとも1つの取付構造体がひげそり刃に設けられ、溶接接合部が取付構造体領域内に配置される。この場合、取付構造体がひげそり刃より容易に変形することが好ましい。例えば取付構造体は、溶接接合部とひげそり刃との間で、局所的に減少された材料断面を有していても良い。溶接接合部の作成中に生じる応力は主として局所的に減少された材料断面内での変形を引き起こし、したがって応力は、ひげそり刃に全く伝達しないかまたは減衰した形でのみ伝達する。結果的に、ひげそり刃が予期しないを変形することを防止することができ、したがって寸法安定性を良好なものとすることができる。これは良好なひげそり結果を達成するための重要な前提条件である。
【0011】
取付構造体毎に複数の溶接接合部が形成されていても良い。この場合、溶接接合部は、溶接接合部により生じる応力が少なくとも部分的に互いに釣合うように配置されていることが好ましい。例えば、溶接接合部は、取付構造体上に相互に対称となる位置に形成されていている。このような構成により、ひげそり刃におけるあらゆる応力およびこれに付随する歪みが、許容限度内に制限される。
【0012】
取付構造体およびひげそり刃は、一体的に形成されていることが好ましい。さらに、取付構造体が棒状体を介して溶接接合部に連結されていると、より有利である。このような棒状体により、同様にして一つまたは複数の溶接接合部をひげそり刃から一定程度分離することができ、したがって溶接による歪みを減少することができる。
【0013】
取付構造体は機械部分を局所的に取り囲んでいても良い。これによりひげそり刃を機械部分に容易に固定して設置することができ、確実に保持することができる。この場合一つの変形例として、取付構造体は、その機械部分に向い合う表面が、取り囲まれている全ての領域内において機械部分の形状と一致する形状を有するように構成されている。また他の変形例として、取付構造体は、その機械部分に向い合う表面が、とりわけ溶接接合部に隣接する部分において機械部分の形状から局所的に外れ、これにより機械部分から取付構造体までの距離がこの局所領域で長くなっている。すなわち、この外れた形状を有する領域において、取付構造体は減少された材料断面を有する。これにより、応力がたとえあったとしても、応力は特にこの領域での変形を生じさせ、あるいは応力は、せいぜいひげそり刃上を減衰した形で伝達されるのみである。
【0014】
取付構造体は、少なくとも1つの保持腕を有していても良い。取付構造体は、2つのとりわけ対称的に構成された保持腕を有し、これらの間に機械部分が配置されることがとりわけ有効である。この実施の形態においては、とりわけ効果的に応力を抑制しかつ補填することができる。
【0015】
ひげそり刃は、とりわけ機械部分を介する振動動作により駆動されるのに適した下刃として構成されていても良い。とりわけひげそり刃は、断面U字形状を有していても良い。ひげそり刃は、1mm未満、好ましくは0.5mm未満、特に好ましくは約0.3mmの材料厚さを有していても良い。好ましくは、ひげそり刃と協働する他のひげそり刃を更に備えている。
【0016】
本発明は更に、本発明によって構成された少なくとも1つのひげそりシステムを有する電気毛剃り装置に関する。
【0017】
電気毛剃り装置用のひげそりシステムを製造する方法の発明は、毛を切断するためのひげそり刃を機械部分に連結固定する工程を備えている。この方法の発明は、ひげそり刃と機械部分とは、少なくとも1つの金属の溶接接合部を介して互いに連結されることを特徴とする。
【0018】
複数の溶接接合部が同時に形成されることがとりわけ有利である。このようにして、溶接接合部の形成中に応力が進展することを抑制することができる。同様の効果は、複数の溶接接合部を作成するための力が連続して長時間与えられ、各時間の差は、溶融した材料が複数の溶接接合部領域内で同じ瞬間に存在するよう小さく選択されることによっても達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
添付図面に示す実施の形態を参照することにより本発明を更に詳細に説明する。
【0020】
図1は、電気ひげそり装置1の一実施の形態を示す側面図である。電気ひげそり装置1は、手によって把持可能な筐体2と、そこに取付けられたひげそりヘッド3とを含んでいる。筐体2には、毛剃り装置1のオンとオフを切り換えるスイッチ4が配置されている。図1に示すように、ひげそりヘッド3は、取付フレーム6に配置された一つの網刃7を有するひげそりシステム5を含んでいる。
【0021】
図2は、本発明により構成された下刃8の実施の形態を示す側面図である。これに関する断面図を図3に示す。下刃8は、ひげそりシステム5の他の構成要素であるとともに、組付状態で、図1に示す網刃7の内側に隣接して配置される。電気ひげそり装置1の動作時に、下刃8は網刃7に対して直線振動動作するように設定されている。この動作の結果、網刃7を通過して下刃8に達した毛は、下刃8によって捕捉されるとともに網刃7と協働して切除される。
【0022】
下刃8の断面はU字形状構造からなる。また下刃8は、第1脚部9、第2脚部10、および第1脚部9と第2脚部10との間に設けられた弓状部11から構成されている。複数の個別の刃12が設けられ、これらの刃12は、下刃8の長手方向に対して互いに一定の相対距離を空けて配置されている。個別の刃12は、とりわけ鋭利な刃から構成されている。下刃8の各脚部9および10には2つの取付構造体13が形成されている。下刃8は、取付構造体13において下刃8の長手方向を横切る方向を向いた2つの軸部材14に固定される。軸部材14は、下刃8を電気ひげそり装置1の駆動体と連結するための図示しないキャリア構造体からなる構成要素からなっていても良い。なお、この駆動体は、下刃8を直線振動動作させるように駆動するものである。取付構造体13の構造を、図4を参照して詳細に説明する。
【0023】
図4は、取付構造体13のうちの1つの領域における、図2の拡大詳細図である。この実施の形態に示すように、取付構造体13は対称に形成されるとともに下刃8の第1脚部9と一体的に一部材から作成されている。この実施の形態において、取付構造体13は、分岐を形成するように一体化され、図示した軸部材14を部分的に取り囲む2つの保持腕15を有している。2つの保持腕15は棒状体16の領域で統合され、取付構造体13はこの領域を介して下刃8の第1脚部9に連結されている。棒状体16は、下刃8の第1脚部9の外形輪郭に対して横方向に平行に延び、2つの保持腕15の全外延より短く延びている。保持腕15は、円弧形状の内側面17により軸部材14に対して支持されている。
【0024】
軸部材14は金属からなり、好ましくは鋼鉄からなっている。下刃8は、少なくとも取付構造体13領域において金属からなっている。好ましくは下刃8は全体が金属からなり、またこの場合も材料として鋼鉄が特に適切である。下刃8の材料厚さは1mm未満である。好ましくは0.5mm未満の材料厚さが選択される。ここに示す実施の形態において、材料厚さは約0.3mmである。
【0025】
取付構造体13を軸部材14にしっかりと固定して配置するため、取付構造体13と軸部材14とは互いに溶接される。ここに示す実施の形態において、2つの溶接点18が、保持腕15の自由端近傍において相互に対称な位置に形成される。溶接点18と棒状体16との間で、保持腕15は各々局所的に減少された材料断面を有する。
【0026】
溶接点18は、好ましくはレーザー溶接により形成される。このため、保持腕15と軸部材14との間における選択された境界領域は、高エネルギーレーザービームに短時間晒される。これによりレーザービーム領域内において材料が局所的に溶融する。冷却している間に、保持腕15の溶融状態の材料は軸部材14の溶融状態の材料と融合する。この溶融は、約1ms乃至10msの時間内に生じるとともに、両溶接点18で同時に生じるかまたは立て続けに生じるかのいずれかである。この2つの溶接点18が溶融する時間のずれは最大でも約1msであるが、これは、1番目の溶接点18領域の材料が固まる前に2番目の溶接点18領域の材料が既に溶融していることを意味する。また2つの溶接点18領域を同時に溶融させることも、例えば2つの焦点の各々が2つの溶接点18領域の各溶接点を生成するように調整された二重焦点レーザービームを利用することによって実現することができる。この溶融領域が固化する際、体積の減少および溶融体の冷却により応力が発生する。とりわけ溶融体(図示した溶接点18に相当する)の包絡面の法線方向に引張応力が発生する。この応力は、溶融体の体積を小さくしかつ溶接ギャップを小さくすることにより、ある程度減少させることができる。
【0027】
本発明の範囲内において、応力を非常に小さい値に抑えることができるいくつかの形態が存在する。このうちの1つの形態は、上述したように溶融体の体積が収縮する時に応力を部分的に互いに打ち消し、少なくともほぼ同時に溶接点18を形成することにより成立する。例えば、軸部材14を下刃8の第1脚部9の取付構造体13および第2脚部10の取付構造体13に連結するための4つの溶接点18は、同時にまたはほぼ同時に作成されうる。
【0028】
2つ目の形態では、好ましくは溶融体の包絡面の法線における溶接ギャップ内で溶融物が冷却した後、応力が取り除かれるように、個々の溶接点18を配置する。このため、図4に示す実施の形態において、溶接点18は互いに向い合って対称に配置されている。
【0029】
それにもかかわらず、仮に応力が発生した場合であっても、取付構造体13を下刃8より容易に変形するように構成した第3の形態によれば、下刃8の形状へ及ぼす影響は限定される。これは、分岐する形状を有する取付構造体13により、また保持腕15が局所的に減少された材料断面を有することにより実現することができる。
【0030】
上述した形態を組合わせて適用することにより、下刃8に作用する応力をとりわけ効果的に抑制することができる。しかしながら、前記形態を単独でまたはサブコンビネーションとして用いることも可能である。なお上述した溶接点18の実施の形態と、少なくともほぼ同時に溶融させることとを組合わせて用いることが好ましい。関連する更なる実施の形態を図5および図6に示す。組合わせない単独の形態としては、取付構造体13が特別な容易変形性をもつことを用いることができる。このような実施の形態を図7乃至図10に示す。
【0031】
図5および図6は、下刃8の他の実施の形態であって図4に対応する図を示しており、この場合、取付構造体13は2つの溶接点18により各々軸部材14に固定して配置されている。両実施の形態において、軸部材14は、取付構造体13の保持腕15により、それぞれ小さい隙間19を除いてほぼ完全に取り囲まれている。隙間19は、それぞれ取付構造体13の棒状体16と反対側にある保持腕の自由端間に形成されている。それぞれの溶接点18は、隙間19に近接して両側に作製されている。図5に示す実施の形態において、2つの保持腕15の各内側面17は、完全に円弧状の形状を有している。これに対して図6に示す実施の形態において、2つの保持腕15の各内側面17は、一部領域のみが円弧状の形状を有している。この実施の形態において、内側面17はそれぞれ溶接点18に隣接する保持腕15領域において円弧形状から局所的に外れている。これにより、まず半径が徐々に増大するとともに、その後再び円弧形状となる部分まで、この半径が減少するような形状となっている。このようにして各保持腕15は、溶接点18に近接する場所で膨張部20を有している。この膨張部20において保持腕15の内側面17と軸部材14との間に間隔が設けられ、これにより保持腕15の材料断面が減少している。このようにして、応力の減衰を更に促進することができる。
【0032】
図7乃至図10は、下刃8の実施の形態であって図4に対応する図を示しており、この場合、取付構造体13は1つの溶接点18により各々軸部材14に固定して配置されている。これらの実施の形態において、取付構造体13は、それぞれ1つの保持腕15のみを有するとともに、全体としてフック形状からなっている。その自由端において、保持腕15は溶接点18により軸部材14に連結されている。
【0033】
図7および図8に示す実施の形態において、保持腕15は、それぞれ軸部材14の外周領域の約半分を取り囲んでいる。図7に示す実施の形態において、保持腕15の内側面17は、完全な円弧形状として形成されている。図8に示す実施の形態において、溶接点18に隣接する領域に膨張部20が設けられ、これにより保持腕15の内側面17は一部のみが円弧形状に形成されている。
【0034】
図9および図10に示す実施の形態において、保持腕15は、軸部材14の外周領域をほぼ完全に取り囲み、これにより保持腕15の自由端は棒状体16にほぼ達する位置にある。これらの実施の形態においても、溶接点18は保持腕15の自由端近傍に形成される。図9に示す実施の形態において、保持腕15は、連続した円弧形状からなる内側面17を有している。図10に示す実施の形態において、溶接点18に隣接する領域に膨張部20が形成されている。膨張部20を除き、保持腕15の内側面17は円弧形状の構造を有している。
【0035】
全ての実施の形態において、溶接点18は上述したレーザ溶接方法のみならず、例えばマイクロプラズマ溶接または電子ビーム溶接等、他の高エネルギー密度の溶接方法によって作製することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】電気ひげそり装置の一実施の形態を示す側面図。
【図2】本発明によって構成された下刃の一実施の形態を示す図。
【図3】図2に示す下刃の断面図。
【図4】一つの取付構造体領域における図2の部分拡大図。
【図5】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、2つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。
【図6】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、2つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。
【図7】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、1つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。
【図8】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、1つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。
【図9】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、1つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。
【図10】下刃の他の実施の形態を示す図4に相当する図であって、1つの溶接部により軸部材に固定して配置された各取付構造体を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気毛剃り装置(1)用のひげそりシステムにおいて、
毛を切断するためのひげそり刃(8)と、
前記ひげそり刃(8)が連結固定された機械部分(14)とを備え、
前記ひげそり刃(8)と前記機械部分(14)とは、少なくとも1つの金属の溶接接合部(18)を介して互いに連結されていることを特徴とするひげそりシステム。
【請求項2】
前記ひげそり刃(8)に少なくとも1つの取付構造体(13)が設けられ、前記溶接接合部(18)は、前記取付構造体(13)領域内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のひげそりシステム。
【請求項3】
前記取付構造体(13)は、前記ひげそり刃(8)より容易に変形すること特徴とする請求項2に記載のひげそりシステム。
【請求項4】
前記取付構造体(13)は、前記溶接接合部(18)と前記ひげそり刃(8)との間で、局所的に減少された材料断面を有することを特徴とする請求項2または3に記載のひげそりシステム。
【請求項5】
各取付構造体(13)毎に複数の溶接接合部(18)が形成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項6】
前記溶接接合部(18)は、前記溶接接合部(18)により生じる応力が少なくとも部分的に互いに釣合うように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のひげそりシステム。
【請求項7】
前記溶接接合部(18)は、前記取付構造体(13)上に相互に対称となる位置に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のひげそりシステム。
【請求項8】
前記取付構造体(13)および前記ひげそり刃(8)は、一体的に形成されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項9】
前記取付構造体(13)は、棒状体(16)を介して前記溶接接合部(18)に連結されていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項10】
前記取付構造体(13)は、前記機械部分(14)を局所的に取り囲んでいることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項11】
前記取付構造体(13)は、その前記機械部分(14)に向い合う表面(17)が、前記取り囲まれている全ての領域内において前記機械部分(14)の形状と一致する形状を有するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のひげそりシステム。
【請求項12】
前記取付構造体(13)は、その前記機械部分(14)に向い合う表面(17)が、とりわけ前記溶接接合部(18)に隣接する部分において前記機械部分(14)の形状から局所的に外れ、これにより前記機械部分(14)から前記取付構造体(13)までの距離がこの局所領域で長くなっていることを特徴とする請求項10に記載のひげそりシステム。
【請求項13】
前記取付構造体(13)は、少なくとも1つの保持腕(15)を有することを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項14】
前記取付構造体(13)は、2つのとりわけ対称的に構成された保持腕(15)を有し、これらの間に前記機械部分(14)が配置されることを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項15】
前記ひげそり刃(8)は、とりわけ前記機械部分(14)を介する振動動作により駆動されるのに適した下刃として構成されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項16】
前記ひげそり刃(8)は、断面U字形状を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項17】
前記ひげそり刃(8)は、1mm未満、好ましくは0.5mm未満、特に好ましくは約0.3mmの材料厚さを有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項18】
前記ひげそり刃(8)と協働する他のひげそり刃(7)を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載のひげそりシステム。
【請求項19】
少なくとも1つのひげそりシステム(5)を有する電気毛剃り装置において、
前記ひげそりシステム(5)は、請求項1乃至18のいずれか1項に記載のひげそりシステムから構成されていることを特徴とする電気毛剃り装置。
【請求項20】
電気毛剃り装置(1)用のひげそりシステム(5)を製造する方法において、
毛を切断するためのひげそり刃(8)を機械部分(14)に連結固定する工程を備え、
前記ひげそり刃(8)と前記機械部分(14)とは、少なくとも1つの金属の溶接接合部(18)を介して互いに連結されることを特徴とする方法。
【請求項21】
複数の溶接接合部(18)が同時に形成されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
複数の溶接接合部(18)を作成するための力が連続して長時間与えられ、各前記時間の差は、溶融した材料が複数の溶接接合部(18)領域内で同じ瞬間に存在するよう小さく選択されることを特徴とする請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−531229(P2008−531229A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−500064(P2008−500064)
【出願日】平成18年2月15日(2006.2.15)
【国際出願番号】PCT/EP2006/001345
【国際公開番号】WO2006/094605
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(591027846)ブラウン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング (50)
【氏名又は名称原語表記】Braun GmbH
【Fターム(参考)】