説明

電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップ

【課題】液体をくみ上げることが可能な電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップを提供する。
【解決手段】絶縁基板2に形成された流路4の上流側に第1電極71a,71bを配置しかつ下流側に第2電極72a,72bを配置し、第1電極71a,71bおよび第2電極72a,72b間に印加された電圧に基づいて、流路4内の液体を電気浸透流によって送液する電気浸透流ポンプ7a,7bであって、絶縁基板2には、当該絶縁基板2の厚み方向Tに、複数の微細貫通孔が形成された微細流路部41が設けられており、第1電極71a,71bは、多孔質構造体からなるポーラス電極であって、微細流路部41の下面41aと接するようにして配置されており、第2電極72a,72bは、多孔質構造体からなるポーラス電極であって、第1電極71a,71bと対向するようにかつ微細流路部41の上面41bと接するようにして配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁基板に形成された流路内の液体を電気浸透流によって送液する電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、絶縁基板に形成された流路内の液体を送液するポンプの一種として、電気浸透流の原理を用いた電気浸透流ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような電気浸透流ポンプは、例えば、化学処理を行うためのマイクロ化学チップに用いられる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−74677号公報
【特許文献2】特開2006−208189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、絶縁基板の厚み方向(垂直方向)に流路が形成された場合、当該流路に液体を送液するためには、電気浸透流ポンプによって、液体を下側から上側へくみ上げる必要がある。しかしながら、上記従来の電気浸透流ポンプでは、安定した強い送液の力を得ることは難しく、液体をくみ上げることは困難であった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体をくみ上げることが可能な電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明における電気浸透流ポンプは、絶縁基板に形成された流路の上流側に第1電極を配置しかつ下流側に第2電極を配置し、前記第1電極および前記第2電極間に印加された電圧に基づいて、前記流路内の液体を電気浸透流によって送液する電気浸透流ポンプであって、前記絶縁基板には、当該絶縁基板の厚み方向に、複数の微細貫通孔が形成された微細流路部が設けられており、前記第1電極は、ポーラス電極であって、前記微細流路部の下面と接するようにして配置されており、前記第2電極は、ポーラス電極であって、前記第1電極と対向するようにかつ前記微細流路部の上面と接するようにして配置されている。
【0007】
上記目的を達成するために本発明におけるマイクロ化学チップは、絶縁基板と、前記絶縁基板に形成されており、液体を供給するための供給部と、前記絶縁基板に形成されており、前記供給部から供給された液体が流れるための流路とを備えたマイクロ化学チップであって、前記流路への前記液体の送液手段として、本発明に係る電気浸透流ポンプが備えられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップは、液体をくみ上げることが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロ化学チップの一例を示す平面図である。
【図2】図2は、図1中に示した切断線A−A´に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る電気浸透流ポンプ、およびマイクロ化学チップは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロ化学チップ1の一例を示す平面図である。図2は、図1中に示した切断線A−A´に沿って切断した断面図である。図1および図2に示すように、本実施形態に係るマイクロ化学チップ1は、絶縁基板2、供給部3、流路4、採取部5、電力供給部6、および電気浸透流ポンプ7を備えている。
【0013】
ここで、本実施形態に係るマイクロ化学チップ1は、例えば、血液、唾液、尿等の体液中のウイルス、細菌等の生体材料の検査に用いることができる。また、本実施形態に係るマイクロ化学チップ1は、例えば、細菌と薬液との反応実験、血液鑑定、遺伝子の薬液による分離抽出や分解、複数の薬液の混合等にも用いることができる。なお、本実施形態に係るマイクロ化学チップ1は、これら以外の用途にも用いることができる。
【0014】
絶縁基板2は、複数の絶縁層2a〜2iが積層されることによって構成される。ここで、絶縁層2a〜2iは、セラミックス、シリコン、ガラス等の絶縁性材料からなるが、特に、セラミックスからなるのが好ましい。すなわち、絶縁基板2がセラミックスからなる場合には、生体材料との適合性が良好になるとともに、耐薬品性等にも優れることになるからである。セラミックスは、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等である。また、絶縁基板2がセラミックスからなる場合、絶縁基板2に含有されるガラス添加量は、30重量%以上であるのが好ましい。なおこの理由については、後述する。
【0015】
なお、本実施形態に係る絶縁基板2は、9つの絶縁層2a〜2iから構成されている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、絶縁基板2は、任意の数の絶縁層から構成されていてもよい。また、絶縁基板2は、必ずしも複数の絶縁層から構成されている必要はなく、1つの絶縁層から構成されていてもよい。但し、絶縁基板2の内層に後述する微細流路部41を設けるためには、製造容易性の観点から、絶縁基板2は、複数の絶縁層から構成されているのが好ましい。
【0016】
供給部3は、絶縁基板2に形成されており、液体を供給するための役割を担う部材である。本実施形態においては、供給部3は、第1供給部3aと、第2供給部3bとを含む。第1供給部3aおよび第2供給部3bは、液体を外部から供給できるように、絶縁基板2に貫通孔を形成することによって実現される。
【0017】
流路4は、絶縁基板2に形成されており、供給部3から供給された液体が流れるための役割を担う部材である。本実施形態においては、流路4は、絶縁基板2の表層のみならず、内層にも形成されている。具体的には、図2に示すように、絶縁基板2には、絶縁基板2の厚み方向(垂直方向、すなわち、図2に示す矢印T方向)に、複数の微細貫通孔が形成された微細流路部41が設けられている。なお、複数の微細貫通孔は、微細流路部41の全体に略同じ程度の割合で形成されていることが好ましい。また、電気二重層を形成するために、微細貫通孔は、微細であればあるほど好ましいが、送液抵抗(送液負荷)を考慮すると、微細貫通孔の径は、20〜40μmであることが好ましい。また、これと同様の理由により、開口率は40〜50%であることが好ましい。なお、微細貫通孔の径および開口率は、これに限定されるものではなく、用途等に応じて適宜設定可能である。ここで、開口率とは、微細流路部4の下面41aまたは上面41bの面積に対して、微細貫通孔の面積が占める割合である。
【0018】
ここで、複数の微細貫通孔は、絶縁基板2に対して例えばレーザ(例えば、炭酸レーザ、YAGレーザ等)や金型による微細加工を施すことによって形成されるが、特に、YAG(ヤグ)レーザを用いて形成されるのが好ましい。なおこの理由については、後述する。ここで、YAGレーザとは、YAGの結晶を製造する過程でイットリウムを数パーセントのネオジム(Nd)でドープ(添加)した結晶を用いるレーザである。
【0019】
合流部Cは、第1供給部3aから供給された液体と、第2供給部3bから供給された液体とが合流する箇所である。また、処理部Pは、合流部Cによって合流された液体を、例えば、図示しないヒータ等によって加熱処理する箇所である。すなわち、合流部Cによって合流された液体を加熱処理することによって、化学反応を促進することができる。
【0020】
採取部5は、絶縁基板2に形成されており、例えば、処理部Pによって処理された液体中の反応性物質を採取するための役割を担う部材である。本実施形態においては、採取部5は、液体中の反応性物質を外部へ採り出すことができるように、絶縁基板2に貫通孔を形成することによって実現される。
【0021】
電圧供給部6は、絶縁基板2に形成されており、電気浸透流ポンプ7に対して電圧を供給するための役割を担う部材である。本実施形態においては、電圧供給部6は、第1電圧供給部6aと、第2電圧供給部6bとを含む。すなわち、第1電圧供給部6aに正の電圧を、第2電圧供給部6bに負の電圧を、図示しない電源装置を用いて印加することにより、電圧供給部6は、電気浸透流ポンプ7に対して電圧を供給することができる。
【0022】
電気浸透流ポンプ7は、流路4内の液体を電気浸透流によって送液する役割を担う部材である。なお、電気浸透流とは、液体と固体(ここでは、絶縁基板2)とを接触させた際に、液体と固体との界面近傍の液体中に電気二重層が形成され、この電気二重層に電圧を印加することによって、電荷が移動し、これに伴って液体が移動する現象のことをいう。本実施形態においては、電気浸透流ポンプ7は、第1電気浸透流ポンプ7aと、第2電気浸透流ポンプ7bとを含む。
【0023】
なお、本実施形態に係るマイクロ化学チップ1には、第1電気浸透流ポンプ7aと、第2電気浸透流ポンプ7bとの2つのポンプが備えられている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、マイクロ化学チップ1に備えられる電気浸透流ポンプ7の数については、任意である。また、マイクロ化学チップ1に備えられる電気浸透流ポンプ7の位置についても、任意である。
【0024】
図2に示すように、第1電気浸透流ポンプ7aは、流路4の上流側に配置された第1電極71aと、流路4の下流側に配置された第2電極72aとを含む。ここで、第1電極71aは、ポーラス電極(多孔質構造体からなる電極)であって、微細流路部41の下面41aと接するようにして配置されている。また、第1電極71aは、導体配線61aを介して、第1電圧供給部6aと電気的に接続されている。これにより、第1電極71aには、正の電圧が印加されることになる。なお、本実施形態においては、第1電極71aの側面に流路4が接続されている。
【0025】
第2電極72aは、ポーラス電極であって、第1電極71aと対向するようにかつ微細流路部41の上面41bと接するようにして配置されている。また、第2電極72aは、導体配線61bを介して、第2電圧供給部6bと電気的に接続されている。これにより、第2電極72aには、負の電圧が印加されることになる。なお、本実施形態においては、第2電極72aの側面に流路4が接続されている。
【0026】
ここで、第1電極71aおよび第2電極72aにおけるポーラスの径は、微細流路部41の微細貫通孔の径よりもやや大きい、50〜100μmであることが好ましい。また、開口率は40〜50%であることが好ましい。なお、電極71a,72aにおけるポーラスの径および開口率は、これに限定されるものではなく、用途等に応じて適宜設定可能である。
【0027】
すなわち、第1電極71aおよび第2電極72aは、微細流路部41を挟むようにして設けられている。このため、第1電極71aおよび第2電極72aによって、微細流路部41に対して電圧が印加されることになる。ここで、第1電極71aおよび第2電極72aは、例えば、電極ペーストにアクリルビーズを混入させ、焼成することによって形成される。電極ペーストにアクリルビーズを混入させ焼成するので、容易に、第1電極71aおよび第2電極72aを形成することができる。また、絶縁基板2と電極71a,72aとを同時焼成することができるので、製造コストを抑制できる。
【0028】
以上のように、本実施形態に係る第1電気浸透流ポンプ7aによれば、第1電極71aは、微細流路部41の下面41aと接するように、かつ第2電極72aは、第1電極71aと対向するようにかつ微細流路部41の上面41bと接するようにして配置されている。このため、電極が微細流路部の下面および上面と接するようにして配置されていない態様と比較して、第1電極71aおよび第2電極72a間の距離(電極間距離)を短くすることができる。電極間距離を短くすることができるので、微細流路部41にかかる電界の力を大きくすることができる。このため、第1電極71aおよび第2電極72a間に印加する電圧を高くしなくても、微細流路部41に対して強い電気浸透流を得ることができる。なお、電極71a,72aを微細流路部41の下面41aおよび上面41bと接するようにして配置することができるのは、電極71a,72aがポーラス電極だからである。
【0029】
また、微細流路部41の複数の微細貫通孔それぞれに電気二重層が形成されるため、微細流路部41に対して強い電気浸透流を得ることができる。特に、YAGレーザを用いて複数の微細貫通孔を形成した場合、その他の手段を用いて複数の微細貫通孔を形成した場合と比較して、微細貫通孔の内周面は粗くなる。すなわち、YAGレーザは、波長が小さくかつ低出力で加工可能なレーザだからである。微細貫通孔の内周面が粗くなるので、液体と微細貫通孔の内周面との接触面積は大きくなる。液体と微細貫通孔の内周面との接触面積が大きくなるので、電気二重層が形成される範囲が広くなる。このため、微細流路部41に対してより強い電気浸透流を得ることができる。
【0030】
さらに、絶縁基板2がセラミックスからなり、絶縁基板2に含有されるガラス添加量(例えば、シリカ成分)が30重量%以上である場合、絶縁基板2に含有されるガラス添加量がイオン反応を起こすことになる。ガラス添加量がイオン反応を起こすので、電気二重層の厚みが大きくなる。電気二重層の厚みが大きくなるので、微細流路部41に対してより強い電気浸透流を得ることができる。
【0031】
このように、本実施形態に係る第1電気浸透流ポンプ7aは、微細流路部41に対して強い送液の力を得ることができる。また、第1電極71aおよび第2電極72aは、ポーラス電極であるので、本実施形態に係る第1電気浸透流ポンプ7aは、第1電極71a、微細流路部41、および第2電極72aの順に、液体を送液することができる。すなわち、本実施形態に係る第1電気浸透流ポンプ7aは、液体をくみ上げることができる。
【0032】
また、第2電気浸透流ポンプ7bは、流路4の上流側に配置された第1電極71bと、流路4の下流側に配置された第2電極72bとを含む。ここで、第1電極71bは、ポーラス電極であって、微細流路部41の下面41aと接するようにして配置されている。また、第1電極71bは、導体配線61aを介して、第1電圧供給部6aと電気的に接続されている。これにより、第1電極71bには、正の電圧が印加されることになる。なお、本実施形態においては、第1電極71bの側面に流路4が接続されている。
【0033】
第2電極72bは、ポーラス電極であって、微細流路部41の上面41bと接するようにして配置されている。また、第2電極72bは、導体配線61bを介して、第2電圧供給部6bと電気的に接続されている。これにより、第2電極72bには、負の電圧が印加されることになる。なお、本実施形態においては、第2電極72bの側面に流路4が接続されている。
【0034】
ここで、第1電極71bおよび第2電極72bにおけるポーラスの径は、微細流路部41の微細貫通孔の径よりも大きい、50〜100μmであることが好ましい。また、開口率は40〜50%であることが好ましい。
【0035】
すなわち、第1電極71bおよび第2電極72bは、微細流路部41を挟むようにして設けられている。このため、第1電極71bおよび第2電極72bによって、微細流路部41に対して電圧が印加されることになる。ここで、第1電極71bおよび第2電極72bは、例えば、電極ペーストにアクリルビーズを混入させ、焼成することによって形成される。
【0036】
以上のように、本実施形態に係る第2電気浸透流ポンプ7bによれば、第1電気浸透流ポンプ7aと同様、液体をくみ上げることができる。
【0037】
また、本実施形態に係る電気浸透流ポンプ7は、液体をくみ上げることができるので、水平方向にのみ流路4が形成されている場合と比較して、マイクロ化学チップ1の小型化を図りながら、流路4の長さを稼ぐことができる。
【0038】
なお、本実施形態においては、第1電極および第2電極の側面に流路が接続されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1電極の下面全体にわたって流路が接続されていてもよい。また、第2電極の上面全体にわたって流路が接続されていてもよい。このようにすると、流路4を流れる送液量を大きくすることができる。
【0039】
また、本実施形態においては、電気浸透流ポンプは、マイクロ化学チップに用いられている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、電気浸透流ポンプは、マイクロ化学チップ以外の、例えば、燃料電池等にも用いることができる。
【0040】
すなわち、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。つまり、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように、本発明は、液体をくみ上げることが可能な電気浸透流ポンプ、またはマイクロ化学チップとして有用である。
【符号の説明】
【0042】
1 マイクロ化学チップ
2 絶縁基板
2a〜2i 絶縁層
3 供給部
3a 第1供給部
3b 第2供給部
4 流路
41 微細流路部
7 電気浸透流ポンプ
7a 第1電気浸透流ポンプ
7b 第2電気浸透流ポンプ
71a、71b 第1電極
72a、72b 第2電極





【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板に形成された流路の上流側に第1電極を配置しかつ下流側に第2電極を配置し、前記第1電極および前記第2電極間に印加された電圧に基づいて、前記流路内の液体を電気浸透流によって送液する電気浸透流ポンプであって、
前記絶縁基板には、当該絶縁基板の厚み方向に、複数の微細貫通孔が形成された微細流路部が設けられており、
前記第1電極は、ポーラス電極であって、前記微細流路部の下面と接するようにして配置されており、
前記第2電極は、ポーラス電極であって、前記第1電極と対向するようにかつ前記微細流路部の上面と接するようにして配置されている、電気浸透流ポンプ。
【請求項2】
前記絶縁基板は、複数の絶縁層が積層されることによって構成される、請求項1に記載の電気浸透流ポンプ。
【請求項3】
前記絶縁基板は、セラミックスからなり、
前記絶縁基板に含有されるガラス添加量は、30重量%以上である、請求項1または2に記載の電気浸透流ポンプ。
【請求項4】
前記微細流路部に形成された複数の微細貫通孔は、YAGレーザによって形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気浸透流ポンプ。
【請求項5】
絶縁基板と、
前記絶縁基板に形成されており、液体を供給するための供給部と、
前記絶縁基板に形成されており、前記供給部から供給された液体が流れるための流路とを備えたマイクロ化学チップであって、
前記流路への前記液体の送液手段として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気浸透流ポンプが備えられた、マイクロ化学チップ。



【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−216902(P2010−216902A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−62182(P2009−62182)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】