説明

電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法

【課題】 電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法を改善して、接続箇所の自動的な配線が可能であるようにする
【解決手段】 導線始端部の接続に際して、まず導線を所定の長さだけ敷設フィンガーから押し出して、敷設手段の圧力面によって支えて、次いで該導線を相対運動によって切り込み締め付け接点内に押し込み、相対運動中に、圧力面に対する空間的な配設状態を不変に維持された敷設フィンガーが、ケーシング部分の外側で案内され、導線端部の接続の際に敷設フィンガーから突出する導線区分が配属の接点区域から距離を置いて延びていて、接点区域と逆の側で圧力面によって支えられており、導線がまず相対運動によって切断され、これに続いて、導線端部が切り込み締め付け接点内に押し込まれ、敷設フィンガーが、接点区域及び、切り込み締め付け接点を取り囲むケーシング部分の外側で案内される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法、特に該方法を実施するために適合された導線敷設手段、及び特に該方法の際の使用のために構成された接続箇所に関する。
【0002】
【従来の技術】DE−4218761A1(US−PS5515606に対応)号明細書により、電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法が公知であり、該方法は高い合理化率、運転確実性を生ぜしめ、ミスをほぼ避けるものである。該方法は一般に使用可能で、特に電気的な照明のためにも用いられる。電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの経済的な完全自動化が保証され、規格化された導線及び部分若しくは完全ケーブル構造が省略され、それというのは装置若しくは構成ユニットエレメント内への導線の直接組込が行われるからである。
【0003】前記方法は制御された機械的な導線敷設手段を用いて次の形式で行われ、即ち、まず予め組み立てられた電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントが内分不動に配置された接続箇所を備えて供給され、次いで該電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントと導線敷設手段との間の相対運動によって第1の接続箇所が導線敷設手段の作業領域に移され、かつ該作業領域に対して正確に位置決めされる。導線敷設手段を用いて、該導線敷設手段にエンドレスに供給される導線が第1の接続箇所の接点区域内に導入されて、接続箇所に対して電気的な接触を成して固定される。予め組み立てられた電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントと導線敷設手段との間の所定の軌道に沿った引き続く相対運動によって、導線を敷設しつつ順次に別の各接続箇所が導線敷設手段の作業領域内に移されて、導線敷設手段に対して正確に位置決めされる。相対運動中に導線敷設手段が、該導線敷設手段にエンドレスに供給される導線の、両方の接続箇所間の導線敷設距離に相当する長さを送り出す。エンドレスに供給された導線は導線敷設手段によって各接続箇所において接点区域内に導入され、かつ接続箇所に対して電気的な接触を成して固定され、このことは接続箇所で通し配線が行われることを意味する。
【0004】このように敷設された導線は、次いで導線敷設距離の終端において該終端に対応する接続箇所の領域で切断される。この場合、切断された導線端部が同時に接続箇所に接触に対して安全に保持される。このような方法を実施するために用いられる導線敷設手段は、敷設工具を有しており、敷設工具がケーシングに突出するように配置された敷設フィンガーによって形成されており、敷設フィンガーに導線案内通路が設けられており、導線案内通路に導線のための制御可能な送り機構が配設されている。敷設工具は例えば工業ロボットによって、予めプログラムされた導線敷設経路に沿って運動させられて、接続すべき接続箇所に位置決めされる。接続箇所の接点区域は切り込み締め付け接点で構成されており、切り込み締め付け接点の切り込み締め付けスリット内に、接続すべき導線が導線敷設工具によって押し込まれる。
【0005】このために導線案内通路の開口の近傍で敷設工具に、導線案内通路の軸線方向に対してほぼ横方向に運動可能に支承されて固有の調節手段に連結された圧力部材を設けてあり、圧力部材が導線案内通路の開口に関連して該開口から離れた側の静止位置と作業位置との間で調節可能であり、作業位置では圧力部材は前記開口から突出する導線に向けられた圧力面で以て導線案内通路の開口縁部の片側を越えていて、若しくは開口縁部の上側とほぼ同列を成している。
【0006】圧力部材と敷設フィンガーとの間にはさらに制御可能な個別のナイフ刃を設けてあり、該ナイフ刃が導線案内通路の、対向ナイフとして役立つ開口縁部と協働して導線敷設経路の最後の接続箇所で導線を切断する。
【0007】この場合に接続箇所は、接点区域を含む接続締め付け手段(Anschlussklemmittel)をそれぞれ取り囲むように形成されており、接続締め付け手段が絶縁材料から成るケーシングを有しており、ケーシングが導線のための縁部の開いた少なくとも1つの導入スリット及び少なくとも1つの切り込み締め付け接点を備えており、切り込み締め付け接点が導入スリットに適合して導入側に向かって縁部の開いた切り込み締め付けスリットを有している。切り込み締め付け接点は、該切り込み締め付け接点を取り囲むケーシング部分内に接触に対して安全に受容されている。
【0008】ケーシング内には少なくとも1つの側で導入スリットに続いて、スリット若しくは溝状の凹所の形の、導線を受容する延長部が設けられており、延長部の幅は導入スリットの幅よりも大きくなっており、延長部の寸法は切り込み締め付け接点内に接続された導線の、切り込み締め付け接点の近傍にある自由端部が延長部内に接触に対して安全に受容されるように規定されている。
【0009】スリット若しくは溝状の延長部は同時に、ケーシングと同じように導線敷設手段の敷設工具の圧力部材及び敷設フィンガーの寸法に合わせられていて、従って二重の機能を生ぜしめる。
【0010】即ち一方では、延長部は導線敷設経路の最後の接続箇所で切断された導線端部を接触に対して安全に受容し、その結果、該導線の裸の導体端部に基準の検査フィンガーが外側から到達することはなく、しかしながら他方において延長部は接続箇所の上に敷設工具を位置決めする際に、かつ圧力部材によって切り込み締め付けスリット内へ導線を押し込む際に敷設工具の敷設フィンガーのための案内エレメントとして作用するようになっている。
【0011】スリット若しくは溝状の延長部若しくは凹所の後に述べた機能は、延長部若しくは凹所の、接続された導線の導体の直径よりも著しく大きな最小幅を必要とする。延長部若しくは凹所内に入り込む敷設フィンガーは該敷設フィンガーの導体案内通路の両側に位置する壁厚さだけ、該導線案内通路内にある導線の絶縁体の外径よりも幅広くなっているからであり、この場合、この幅寸法は付加的に、導体案内通路の直径の、該導体案内通路内で導体を容易に送るために必要な拡大寸法によってさらに増大されている。
【0012】各接続箇所においてケーシングの、スリット若しくは溝状の凹所の、導線の絶縁体の外径を著しく越える幅は、多極のクランプにおいて並んで位置する接続箇所間の間隔が敷設フィンガーの幅及び、接続箇所間に空気及び沿面距離を考慮して必要な壁厚さによって規定された所定の最小寸法を下回ってはならないことを意味している。
【0013】使用例においては、例えばスペース上の理由から隣接する接続箇所の間隔を狭くし、若しくは個別の接続箇所を、ケーシングのスリット若しくは溝状の凹所若しくは延長部内に入り込む敷設フィンガーに基づき狭く構成することが必要である。実際には装置内に、敷設フィンガーの厚さに合わせられた幅のスリット若しくは溝状の凹所を備える前述の公知の形式の接続箇所も幅の狭い接続箇所も使用することが見込まれるので、接続箇所の特殊な構造に左右されずに工具交換なしに、1つの作業過程で完全に自動的に配線することが保証されねばならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭に述べた配線方法を改善して、接続箇所の自動的な配線が可能であり、接続箇所の寸法が敷設フィンガーを考慮することなしに、もっぱら維持すべき空気及び沿面距離を考慮して選ばれ、同時に公知の形式で形成された接続箇所の接続も可能であるようにすることである。さらに、該配線方法を実施するために適した敷設手段及び相応に形成された接続箇所を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明に基づく方法は請求項1に記載の特徴を有しており、導線敷設手段が本発明に基づき請求項7に記載の特徴によって構成されており、接続箇所が請求項18に記載の特徴によって構成されている。
【0016】新規な導線敷設方法においては、敷設フィンガーが導線の接続に際して接続締め付け手段の、接続箇所の外側寸法を規定するケーシング部分の外側に維持される。従ってケーシング部分の寸法が敷設フィンガーに全く無関係に選ばれ、このことはそれぞれの使用目的にとって空気及び沿面距離を考慮して必要である。これにも拘わらず、接続箇所における導線の申し分のない接続が自動的な配線を減速若しくは妨げることなしに保証される。公知の形式で敷設フィンガーの寸法に合わせられたスリット若しくは溝状の凹所を備えた接続箇所において、配線が何らかの変更を必要とすることなしに従来の形式で行われる。
【0017】新規な導線敷設手段はコンパクトな構造でかつ容易に制御でき、即ち運動のために用いられる工業ロボット若しくは門形に対する付加的な処置を必要としない。導線が申し分なく切り込み締め付け接点の切り込み締め付けスリット内に押し込まれ、圧力部材、ひいては導線敷設手段の案内が、必要な場合には接続箇所の導入スリット内への導入の際の導線のセンタリング及び仮固定と同じく可能である。
【0018】新規な接続箇所は原理的にはDE−4218761A1(US−PS5515606に対応)号明細書により公知の接続箇所と類似して構成されている。しかしながらスリット若しくは溝状の延長部若しくは凹所が少なくとも部分的に、切り込み締め付け接点内に接続すべき導線の絶縁体の外径よりも小さいか若しくはわずかに大きい幅で構成されている。接続箇所の寸法が敷設フィンガーの寸法に左右されないので、接続箇所は所定の格子寸法に適合させて構成される。例えば壁厚さ、接点幅などが縮小され、必要な例えば3.5mmの格子間隔が得られる。特に少なくとも、接点区域及びスリット若しくは溝状の延長部を制限するケーシング部分の寸法を、必要な空気及び沿面距離に関連して最小にすることが可能である。
【0019】導線敷設手段の別の公知技術がDE−AS1290210号明細書、US−PS3930525号明細書及びDE4312777A1号明細書に記載されている。これらすべての導線敷設手段はしかしながら本発明の方法を実施するために適していない。接点区域に切り込み締め付け接点を含む接続箇所は種々の構造で例えばDE3236868A1号明細書により公知である。この場合、接続箇所は切断された導線端部を接触に対して安全に保持するものの、全体的に格子寸法に適合するように構成されていない。
【0020】
【発明の実施の形態】電気的な装置及び構成ユニットエレメント(Baugruppenelement)の直接配線のための方法は有利には、ドイツ連邦共和国特許出願第4218741A1号明細書に記載してあるように、照明(Leuchten)の配線に用いられる。予め組み立てられた照明ボックスから出発しており、照明ボックスは気中放電ランプの運転のために必要な電気的なスイッチエレメントを含んでおり、スイッチエレメントは所定の配置図に基づきケース底部(Kastenboden)に正確に固定されており、図1及び図2にはスイッチエレメントのうちのもっぱら1つの電気的な直列装置(Vorschaltgeraet)1を示してあり、直列装置は本発明に基づく接続箇所を用いて構成されている。接続箇所2はすべて同じ基本原理に基づき切り込み締め付け技術(Schneidklemmtechnik)の接点区域で形成されている。該接点区域の構造は図2乃至図5に詳細に示してある。
【0021】各接続箇所2は締め付け手段若しくは接続クランプの絶縁材料(プラスチック)から成るケーシング4内に形成されており、締め付け手段若しくは接続クランプは単極若しくは、図2に示すように、二極若しくは、図3に示すように多極であってよい。ケーシング4は図2ではほぼ直方体であって、下側にU字形部分5の形の取付装置を備えており、該U字形部分を用いてケーシングが直列装置1のベースプレート7の切り出されて上方へ曲げられた舌片6に取り付けられている。
【0022】ケーシング4の図4乃至図8に示すケース状のベースくさび(Sockelkeil)に同じ間隔で平行及び垂直な側壁9,10を一体成形してあり、側壁はそれぞれ接点区域3(図5、参照)を側方で制限している。各接点区域には公知の形式で切り込み締め付けスリット(Schneidklemmschlitz)12を有する切り込み締め付け接点(Schneidklemmkontakt)11が側壁9,10の長手方向に対して横方向に延びるように配置されており、切り込み締め付けスリットは導線導入側に向かって開いており、導線導入側は図2ではケーシング4の上側である。直列装置1の巻き線に導電接続されるブレード状若しくは舌片状の切り込み締め付け接点11は相対する狭幅側で所属の側壁9,10内の平行な溝13内に遊びを置いて受容されており、切り込み締め付け接点11の、切り込み締め付けスリット12を形成する脚部が、接続すべき導線の押し込みに際して弾性的に変位可能である。
【0023】切り込み締め付け接点11の両側で両方の側壁9,10の内側にリブ状若しくは条片状の突出部14を一体成形してあり、突出部はそれぞれ対を成して互いに相対して位置していて、導線のためのそれぞれ1つの導入スリット15を形成しており、導入スリットはほぼU字形の形状であって、導線導入側に向かって開いている。突出部14は側壁9,10の長手方向で見て切り込み締め付け接点11から距離を置いて位置していて、同時に接点区域3の側方の制限部を形成しており、従って接点区域は横断面のほぼ方形の室を成している。各接続箇所2の両方の導入スリットには、両側でスリット若しくは溝状の2つの凹所を接続してあり、該凹所は導入スリット15の延長部を形成していて、ケーシング4の前側若しくは後ろ側並びに導入スリットに向かって開いている。スリット若しくは溝状の延長部16、導入スリット15及び切り込み締め付けスリット12は、図5乃至ず17に示す共通の対称平面内に位置している。延長部16の深さは、実施例では導入スリット15の深さよりもいくらか大きく、導入スリットの深さは図3及び図4R>4から明らかなように切り込み締め付けスリット12の深さとほぼ同じである。
【0024】考えられる別の実施例では、延長部16が導入スリット15及び切り込み締め付けスリット12と同じ深さを有していて、即ちそれぞれの延長部16の底部壁18が切り込み締め付けスリット12の下側の縁部19とほぼ同列を成しており、このことは図13に示してある。これによって、切り込み締め付けスリット12内に押し込まれた導線が切り込み締め付け接点11の両側でスリット若しくは溝状の凹所若しくは延長部16の底部に接触する。従って、切り込み締め付けスリット12の底部内での過圧若しくは切断に対する安全性が得られ、同時に接続箇所のすべてのクランプの構成高さが減少され得る。
【0025】導入スリット15内への導線の導入を容易にするために、側壁9,10がリブ若しくは条片状の突出部14の領域で内側に向いた導入斜面19によって形成されており、これに対応して、相応の導入斜面19aが横に隣接する壁区分に配設されている(図2、参照)。
【0026】スリット若しくは溝状の延長部16の長さ、深さ及び幅は、例えば図21に基づきそれぞれの接続箇所の切り込み締め付け接点11の切り込み締め付けスリット12内で接続せしめられる導線20の端部が、延長部16内に接触に対して安全に保持されるように選ばれている。このことは、基準検査フィンガー(Normprueffinger)が接触防止に対する検査に際して切り込み締め付け接点11の近傍で切り離された導線の裸の自由な端部まで進入できないことを意味している。この場合、延長部(凹所)16の幅は接続すべき導線20の絶縁体の外径に合わせてあって、例えば図21及び図22に示してあるように、外径よりもわずかに大きくなっているが、外径と同じか若しくは小さくてもよい。いずれの場合にも導入スリット15の幅は、接続すべき導線20の導体の外径よりいくらか小さく若しくは多くの場合ほぼ同じであって、導線が弾性的に圧縮された絶縁体で保持され、引っ張り負荷を軽減され、若しくは少なくとも側方で案内されている。
【0027】並んで位置する接続箇所2、即ち隣接の切り込み締め付けスリットの中心間の側方の間隔は、側壁9,10の壁厚さ、切り込み接点幅、スリット若しくは溝状の延長部16の幅などの最小寸法によって所定の小さい例えば3.5mmのノッチ間隔に相応して構成されている。接続箇所全体はその幅、長さ、場合によっては深さ寸法を所定の格子寸法(Rastermass)に対応しており、格子寸法の最小の大きさは少なくとも維持すべき空気及び沿面距離(Luft- und Kriechstrecke)によって規定されている。
【0028】延長部16の、切り込み締め付け接点11から離れた端部は、延長部を制限する側壁9,10に一体成形されて互いに相対するリブ状の突出部22を有しており、突出部は図8、図14並びに図17乃至図19に示してある。互いに対を成して相対するリブ若しくは条片状の突出部22は、導線20のための導入側に向かって開いた受容スリット23を制限しており、受容スリットは導入側に外側に向かって拡大する導入斜面19を備えており、受容スリットの幅は通常は接続すべき導線20の絶縁体の外径よりも小さいか若しくは最大で該外径と同じである。これによって、接続された導線20が導入スリット15から離れた箇所でも引っ張りに対して強く保持され、同時に延長部16の外側の閉鎖が導線のはめ込みによって達成される。
【0029】導入スリット15及び受容スリット23は深さに亙ってコンスタントな幅を有している必要はない。しばしば有利には突出部14,22が溝深さに亙って減少されていて、溝底部の近傍で小さい幅、ひいては押し込まれた導線に対する強い締め付け力が得られる。導入スリット15に対する幅の減少された領域は図3の実施例で符号15aで示されている。図6、図12及び図15の実施例において、受容スリット23におけるスリット幅の減少された領域が、それぞれ対を成して相対する保持突起24間に設けられている。保持突起24は突出部22にスリット底部から間隔を置いて一体成形され、スリット底部に向かってくさび状に狭まる横断面形状(Profilgestalt)を有していて、保持肩部25を備えており、保持肩部が受容スリット内に押し込まれた導線20の意図しない外れを防止する。相応の保持突起が、導入スリット15を制限している突出部14にも設けられていてよい。突出部14,22は空気及び沿面距離を延長していて、格子寸法(Rastermass)内への押し込みに際して接続箇所の最小の寸法を可能にする。
【0030】最小寸法にも拘わらず切り込み締め付け接点の十分な安定性及び締め付け作用を保証するために、著しく小さい寸法において有利には、切り込み締め付け接点11が、図5及び図19に示してあるように簡単な平らなプレートとして構成されているのではなく、横断面を成形して構成されている。このための実施例が図17R>7及び図18に示してある。図17の実施例においては切り込み締め付け接点11aが横断面をU字形に形成されていて、1つの軸線方向で、接続箇所の側壁9,10に一体成形されたリブ26によって固定されているのに対して、別の軸線方向での固定が導入スリット15の突出部14によって行われる。
【0031】図18の実施例においては、切り込み締め付け接点11bが横断面をS字形に形成されている。この切り込み締め付け接点は延長部16の軸線方向で、導入スリット15を制限する突出部14に支えられている。
【0032】接続箇所2の使用目的に関連して、切り込み締め付け接点11に隣接した導入スリット15のもっぱら片側にケーシング外側へ通じるスリット若しくは溝状の延長部16を接続する実施例も考えられる。次ぎに述べる配線方法を可能にする接続箇所においては、延長部16の1つが図7及び図8に示してあるように、切り込み締め付け接点11から離れた端面を端壁27によって閉鎖されている。このような接続箇所は特に導線始端部若しくは導線終端部のための使用に適している。さらに別の実施例において、端壁27が射出薄膜の形で若しくは目標破断線若しくは類似のものを備えて構成されていてよく、従って延長部16内への導線20の押し込みに際して破断され得る。接続箇所2の両方の延長部16が相応に破断可能な端壁を備えていてもよい。
【0033】スリット若しくは溝状の延長部(凹所)16の端面側の閉鎖は、別の形式でも実施され得る。このための実施例が図9乃至図11に示されている。この実施例においては側壁9,10にケーシング端壁の近傍で弾性的に内側へ旋回可能な翼部(Fluegel)28を一体成形してあり、該翼部は互いに重なるように配置されていて、導入側にそれぞれ導入斜面29を備えている。延長部16内への導線の押し込みに際して、翼部28が側方へ弾性的にたわみ、側壁9,10の内側に当接すると共に、導線の軟らかい絶縁材料内に押し込まれ、その結果、付加的に引っ張り負荷軽減部を形成する。
【0034】前述の接続箇所2で構成された装置若しくは構成エレメントの自動的な配線が、図1に原理的に示すような導線敷設工具の形の導線敷設手段(Leitungsverlegmittel)を用いて行われる。導線敷設手段はケーシング30を有しており、ケーシングが工業ロボット若しくは門形操作装置に取り付けられており、工業ロボット若しくは門形操作装置は、準備位置にもたらされて配線すべき装置に関連してプログラムされた所定の導線敷設路に沿って導線敷設手段を運動させる。このことは詳細にDE−4218741A1(US−PS5515606)号明細書に記載されている。
【0035】ケーシング30には導線のための敷設フィンガー31が垂直に下方へ突出するように配置されており、敷設フィンガーのほぼ方形の横断面形状が特に図20R>0に示してある。下側で丸味を付けられた敷設フィンガー31は導線案内通路33を有しており、導線案内通路は直線的な通路区分に続いて敷設フィンガー31の下側の端部の近傍で90゜に亙って湾曲せしめられ、敷設フィンガー31の平らな側面34で敷設フィンガー31の底面36からわずかな間隔を置いて導線出口開口35で以て開口している。導線案内通路33はケーシング30内では案内管に続いており、案内管に導線20のための、2つのベルトローラ対34及びこの周りに巻き付けられたエンドレスな駆動ベルト35から成るベルト駆動装置が配設されており、導線はケーシング30の領域では破線で示してある。ベルト駆動装置の前に導線20のための測定機構が接続してあり、測定機構のうちのもっぱら測定車70のみが示されている。ベルト駆動装置の構造は公知であって、従って詳細な説明を省略する。詳細は同じくDE−4218741A1(US−PS5515606)号明細書に記載してある。ベルト駆動装置は、貯蔵ロールからエンドレスに送られる導線20を敷設フィンガー31の移動運動と同期的に供給して、導線出口開口35から出る導線が接続すべき接続箇所間で応力なしに敷設される。
【0036】ケーシング30に取り付けられた画像処理装置360が画像撮影装置370と一緒に位置検出手段を形成し、位置検出手段が接続箇所2の制御に際して接続箇所に対して敷設フィンガー31を正確に位置決めする。
【0037】敷設フィンガー31の垂直な側面34に、圧力プランジャーの形に形成された圧力部材37を垂直に移動可能に支承してあり、圧力部材はケーシング30内で固有の調節駆動装置380に連結してあり(図1R>1)、調節駆動装置が圧力部材37を敷設フィンガー31に対して相対的にプログラム制御して垂直に移動させる。圧力部材37は圧力部材の端面34に隣接の側で切断手段として機能するように構成されている。この目的のために、図示の実施例では圧力部材に消耗部品として交換可能なナイフ刃(Messerklinge)38が取り付けられており、ナイフ刃の部分円形(teilkraisfoermig)に形成された切刃エッジ390が圧力部材37の運動と一緒に直接に側面34に沿って滑動して、導線出口開口35の、対向ナイフを形成する縁部と協働して導線20を切断する。ナイフ刃38は敷設フィンガー31よりも狭く、図20から明らかなように、わずかな厚さしかゆうしていない。
【0038】圧力部材37の下側に向いた端面は、その長さ全体に亙って延びる対称的な横断面部分円形の溝40を備えており、溝の半径が導線20の直径に適合されている。これによって、出口開口から水平方向に出る導線区分が溝40によって受容されて、側方から案内されている。ナイフ刃38の切刃エッジ390が溝40に対して軽く引っ込められて、シャープなエッジ及び導線供給の際の不都合な抵抗が避けられる。圧力部材37の端面と導線出口開口の上側の縁部との高さの差異が、圧力部材37の下側部分を敷設フィンガー31の端面34の近傍で符号41によって示すように傾斜されており、これによって敷設フィンガー31から出た後の導線端部の方向付けが達成される。
【0039】圧力部材37の下側の部分はほぼ方形で側方を平面で制限された形状を成しており、壁厚さ若しくは最大の太さは導線20の絶縁体の外径より著しく大きくはない。圧力部材は相対する両方の広幅側に、互いに対を成して位置する平行な成形溝(Profilnut)42,43を備えており、成形溝は下側の端面に向かって貫通して、共通の対称平面45(図25)内に位置するウエブ状の狭い2つの圧力面区分を側方で制限しており、圧力面区分の幅は切り込み締め付けスリット12の幅に適合されている。該幅はいずれにしても導線20の導体の直径よりも小さくなっている。両方の圧力面区分46,47は同じ長さであって、かつ相対的な間隔を置いて配置されており、該間隔は接続箇所の格子寸法に適合されている。特に図25から明らかなように、各圧力面区分46,47は長手方向で、大きな幅若しくは壁厚の条片状の2つの案内区分48,49によって制限されており、案内区分の幅は遊びを置いて、導入スリット15及び場合によっては延長部16の端面側の端部の受容スリット23の幅にほぼ相応している。案内区分48,49は圧力面46に向いた側で縁部を面取りされ、若しくは丸味をつけられていてよく、このことは案内区分48に示されている。特に図21、図22及び図25に示してあるように、圧力部材の壁厚32は圧力部材が接続箇所2の延長部16内に側方の遊びを以て入り込めるように選ばれている。
【0040】溝42,43の幅は、同じ大きさであって、接続箇所の格子寸法に適合されており、特に図23乃至図25から明らかなように、延長部16内に圧力部材37を差し込んだ場合に、切り込み締め付けスリット12内に押し込まれた圧力面区分46の両方の案内区分48,49が切り込み締め付け接点11の両方の導入スリット15内に受容されているのに対して、接点区域3を制限する突出部14がナイフ刃38と溝43の相対する側壁との間に側方の遊びを以て位置している。図20乃至図21に示されていてノッチ距離に亙って移動させられた位置で、圧力部材37が両方の延長部16内に入り込んでおり、この場合、圧力面区分46が切り込み締め付けスリット12内に導入されている。圧力面区分46に隣接の案内区分48,49は外側から接点区域3の両方の案内スリット15内に係合しているのに対して、ナイフ刃38はケーシング4の横で側方の外側に位置している。
【0041】従って圧力部材37は延長部16内、及び接続箇所2の接点区域3の室内への入り込みに際して、押し込むべき導線20の接続を生ぜしめる切り込み締め付けスリット12に対するそれぞれの圧力面区分46,47の正確な位置での案内及び位置決めを行う。
【0042】それぞれ押し込み区域を形成する両方の圧力面区分46,47間の間隔が接続箇所寸法で規定されている。接続箇所2を制限するケーシング部分の左側の縁部、接点中心、右側の縁部の分配が、圧力面区分46,47によって形成された押し込み区域の長さ及び間隔で規定されており、その結果、導線20の押し込み及び接続の際の圧力部材37とケーシング部分との衝突が排除されている。
【0043】前に述べた導線敷設手段を用いて冒頭に述べた接続箇所2の自動的な配線が、図20乃至図24に示してある。圧力部材37は調節駆動装置380によって敷設フィンガー31に関連して異なる3つの位置で調節可能である。
【0044】接続箇所からの圧力部材37及び敷設フィンガー31の走出のために用いられる第1の位置では、圧力部材37は図22に従って導線出口開口35の上の所定の距離にあり、導線出口開口が妨げられずに開放されており、敷設フィンガー31が接続箇所に接触された導線20を同時に供給しながら接続箇所2のケーシング部分による妨げなしに該接続箇所から水平に離反運動させられる。
【0045】第2の位置、特に導線始端部の接続のための出発位置では圧力部材37が静止していて、圧力面46,47が少なくとも敷設フィンガー31に隣接の圧力面区分47で以て敷設フィンガー31の導線出口開口35の領域で導線案内通路33の上側の縁部への滑らかな移行部を形成している。既に述べたように、この場合、ナイフ刃38は軽く上方へ引っ込められているので、切刃エッジ390が導線20の送りのじゃまになることはない。この位置では導線出口開口35から突出する水平な導線区分が接続箇所2と逆の側で圧力面46,47によって支えられている。
【0046】図24に従って導線の遮断及び接続のための第3の位置では、圧力部材が敷設フィンガー31に対して下方へ移動させられており、その結果、導線出口開口を通過する際に切断された導線終端部が接続箇所2の切り込み締め付けスリット内に押し込まれるのに対して、敷設フィンガー31は接続箇所2のケーシング部分の上に距離を置いて維持されたままである。
【0047】所定の導線経路に沿った配線の開始のために、敷設フィンガー31が導線始端部に接続すべき接続箇所にもたらされる。圧力部材37が敷設フィンガー31に沿って第2の位置(図20)へ移動させられる。導線20が敷設フィンガーから送られて、導線の端部が敷設フィンガー31から離れて位置する圧力面区分46、即ち溝42の下に位置する。
【0048】敷設フィンガー31が圧力部材37と一緒に接続箇所2上に位置決めされ、圧力面区分46によって形成された第1の押し込み区域と接点区域3の中心とが互いに合致させられる。今やこれらの構成部分は図20R>0に示す位置を占めており、この位置では水平な導線区分が溝40内に位置していて、圧力面46,47によって支えられてケーシング4の上に距離を置いている。
【0049】この位置から出発して、敷設フィンガー31及び圧力部材37が一緒に下方へ移動し、即ち敷設フィンガー31がこの運動中に圧力部材37に対する空間的な配設状態(raeumliche Zuordnung)を不変に維持する。圧力部材37が上側から接続箇所2内に入り込むのに対して、敷設フィンガー及びナイフ刃38は接続箇所2のケーシング4の外側の側方にある。この場合、圧力部材37は敷設フィンガー31と一緒に下方に位置して、導線が切り込み締め付けスリット12内で申し分なく接続されている(図21)。
【0050】次いで、圧力部材37が敷設フィンガー31を位置固定した状態で敷設フィンガー31に対して相対的に上方へ第1の位置へ移動させられ、ケーシング4、ひいては接続箇所に対して距離を置く。敷設フィンガー31が圧力部材37と一緒に次の接続箇所2へ移され、敷設フィンガー31及び圧力部材37が図20の出発位置へ移動させられる。
【0051】1つの接続箇所での導線20の通し配線(Durchverdrahten)のために、該接続箇所上への敷設フィンガーの位置決めの後に、敷設フィンガー31及び圧力部材37が図20の出発位置から図21の位置へ移動し、次いで圧力部材37が再び図22の第1の位置に戻されて、敷設フィンガーが次の接続箇所2へ走行する。通し配線された導線が図22に破線で示して符号20aを付けてある。
【0052】導線端部の接続の場合には、敷設フィンガー31及び圧力部材37がまず図23の出発位置へ移動させられ、圧力部材37が圧力部材の第2の位置に静止し、従って導線出口開口35から突出する導線区分が接続箇所2と逆の側で圧力面46,47によって支えられている。
【0053】この場合、敷設フィンガー若しくは圧力部材が接続箇所の上に位置決めされて、ナイフ刃38に隣接の圧力面区分47及び該圧力面区分によって形成された第2の押し込み区域が接点区域3の中心と合致している(図23,図25)。
【0054】今や敷設フィンガー31を位置固定した状態で、図23の位置から出発して圧力部材37が下方へ第3の位置に移動させられる。この運動に際してまず切刃エッジ390が直接に導線出口開口35の縁部で導線20を切断し、この場合、導線出口開口の縁部が対向ナイフ(Gegenmesser)として作用する。切断された導線端部は、圧力部材37の著しく迅速な運動に際して溝40によっても圧力部材37の端面、特に圧力面39に保持されて、導入スリット15並びに切り込み締め付けスリット12内に押し込まれ、図24の位置が達成される。図24及び図25に示してあるように、導線の切断は切り込み締め付け接点11のすぐ近くで行われる。
【0055】次いで、圧力部材37が再び第1若しくは第2の位置へ戻され、これによって導線敷設手段が妨げられずに次の接続箇所へ走行できる。
【0056】図25に示してあるように、ナイフ刃38が配属のスリット若しくは溝状の延長部16内に入り込むので、延長部16は端面側でも、既に図6乃至図11で述べたように、閉じられていてよい。同じことが導線始端部における状態にとっても当てはまる。導線始端部若しくは導線端部を受容する延長部16の端面側の閉鎖は、裸の導線端部の接触防止を損なうことなしに末端の接続箇所を切り詰めることを可能にする。
【0057】特定の場合、有利には導線の切断に際して導線端部に特別な処置が講じられ、これによって、切断された導線端部が導入スリット15及び場合によっては受容スリット23内に押し込まれる前に圧力部材37から外れるようなことは避けられる。この目的のために、導線20が切り込み締め付けスリット12内への押し込みの直前に接点区域3の領域で切り込み締め付け接点11に対して仮センタリング(vorzentrieren)されかつ仮固定(vorfixieren)されてよい。このことは実際には接続箇所の図15及び図16に示す構造によって達成される。この場合、各接続箇所2の両方の側壁9,10が、導入スリット15を制限するリブ若しくは条片状の突出部14の領域で側壁9,10の上側の縁部を越えて延長されており、その結果、一体成形された突出する舌片状の成形部分14aが生ぜしめられ、該成形部分は導入斜面19を備えている。
【0058】図26乃至図29には接続箇所の接続の際の導線敷設手段の制御が示されている。図26及び図27R>7に相応して導線始端部の接続に際して、まず敷設フィンガー31及び第2の位置にある圧力部材37が接続箇所の上に位置決めされて、圧力面区分46が接点区域3の中心と合致する。この場合、水平方向の導線区分20が既に舌片状の成形部分14a間に移され、従って導線の仮センタリング及び仮固定が本来の接続を行う前に達成される。
【0059】原理的に同じことが導線の通し配線及び切断のためにも当てはまり、図28及び図29を用いて簡単に示してある。明らかなように、導線20が既に図28R>8の出発位置で成形部分14a間に受容されていて、従って図29の接続位置内への運動に際してもはや側方へ圧力部材37から外れることはない。配線若しくは接続過程の残りの経過は、既に図20乃至図25で述べた経過と同じである。
【0060】前述の自動的な配線方法は、新規な導線敷設手段、即ち敷設フィンガー及び圧力部材37を使用して、DE−4218741A1(US−PS5515606)号明細書に記載の構成に基づき導入スリット15の延長部16の、敷設フィンガー31の厚さに相応した幅を有し、ひいては相互間隔の比較的大きな接続箇所の配線のためにも容易に用いられる。このことは実際に著しく重要であり、それというのは実際に例えば電気照明の自動的な配線に際して、異なる電気的な条件に基づき公知の形式の接続箇所もここで述べた新規な形式の接続箇所も同じ装置内に設ける場合が生じるからである。このような完全な両立性は、使用される接続箇所の形式に無関係に自動的な配線の際して妨げが全く生じないことを保証する。
【0061】公知の形式で形成された接続箇所の配線の際の機能経過について補足的に説明すると、図20の第2の位置に敷設フィンガー31及び圧力部材37を正確に位置決めした状態で、導線20が導線始端部の接続の際に導線出口開口35を通して押し進められ、ナイフ刃38に隣接する圧力面区分47、即ち第2の押し込み区域に達する。次いで、圧力部材37と敷設フィンガー31とが同時に相互の空間的な配設状態を維持した状態で下方へ移動し、この場合、敷設フィンガー31が配属の延長部16内に入り込み、該延長部の幅は敷設フィンガーの厚さに合わせられている。
【0062】導線始端部の接続に際しても、導線端部の通し配線及び接続に際しても、圧力部材37が接続箇所2に関連して位置決めされて、常にナイフ刃38に隣接の圧力面区分47(第2の押し込み区域)が用いられる。
【0063】導線端部においては導線が切断の前に接続される。次いで導線の切断が敷設フィンガー31とナイフ刃38との間の相対運動によって行われ、このために圧力部材が接続された導線を切り込み締め付けスリット12内に保持するのに対して、敷設フィンガー31が導入側に向けて延長部16から外側へ運動させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネット式の直列装置の形の電気的な構成ユニットエレメントの自動的な配線の際に使用される本発明に基づく導線敷設工具の概略的な側面図
【図2】図1の直列装置の本発明に基づく接続箇所の概略的な斜視図
【図3】図2に示したものと類似する接続箇所を備えた多極の連続クランプの、図2の矢印IIIの方向で見た拡大側面図
【図4】図3のクランプの、図3の線IV−IVに沿った側面図及び断面図
【図5】図4のクランプの、図4の線V−Vに沿った平面図及び断面図
【図6】本発明の別の実施例の多極のクランプの側面図
【図7】図6の線VII−VIIに沿った断面図
【図8】図7の線VIII−VIIIに沿った断面図
【図9】本発明のさらに別の実施例の多極のクランプの側面図
【図10】図9の線X−Xに沿った断面図
【図11】図10の線XI−XIに沿った断面図
【図12】本発明のさらに異なる実施例の接続箇所を備えたクランプの側面図
【図13】図12の線XIII−XIIIに沿った断面図
【図14】図13の線XIV−XIVに沿った断面図
【図15】本発明のさらに別の実施例の接続箇所を備えたクランプの側面図
【図16】図15の線XVI−XVIに沿った断面図
【図17】切り込み締め付け接点の異なる実施例の横断面図
【図18】切り込み締め付け接点の異なる実施例の横断面図
【図19】切り込み締め付け接点の異なる実施例の横断面図
【図20】クランプと導線敷設手段との配設状態を示す図
【図21】クランプと導線敷設手段との異なる段階での配設状態を示す図
【図22】クランプと導線敷設手段とのさらに異なる段階での配設状態を示す図
【図23】クランプと導線敷設手段とのさらに異なる段階での配設状態を示す図
【図24】クランプと導線敷設手段とのさらに異なる段階での配設状態を示す図
【図25】図20乃至図24に示す接続箇所と図20乃至図24に示す導線敷設手段の圧力部材との配設状態を示す図
【図26】接続箇所と導線敷設手段との本発明に基づく方法の経過の異なる段階での配設状態を示す図
【図27】接続箇所と導線敷設手段との本発明に基づく方法の経過のさらに異なる段階での配設状態を示す図
【図28】接続箇所と導線敷設手段との本発明に基づく方法の経過のさらに異なる段階での配設状態を示す図
【図29】接続箇所と導線敷設手段との本発明に基づく方法の経過のさらに異なる段階での配設状態を示す図
【符号の説明】
1 直列装置、 2 接続箇所、 3 接点区域、 4 ケーシング、5 U字形部分、 6 舌片、 7 ベースプレート、 9,10側壁、 11,11a,11b 切り込み締め付け接点、 12 切り込み締め付けスリット、 13 溝、 14 突出部、 15 導入スリット、 16 延長部、 18 底部壁、 19,19a 導入斜面、 22 突出部、 23 受容スリット、 24 保持突起、 25 保持肩部、 27 端壁、 28 翼部、 29 導入斜面、 30 ケーシング、 31 敷設フィンガー、 33 導線案内通路、 34 側面、35 導線出口開口、 36 底面、 37 圧力部材、 38 ナイフ刃、 42,43 成形溝、 45 対称平面、 46,47 圧力面区分、 48,49 案内区分、 70 測定車、 380 調節駆動装置、 390 切刃エッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法であって、エンドレスに供給される導線を、制御可能な機械的な敷設手段によって接続箇所の接点区域に接続して、この場合、敷設手段が敷設フィンガーを有しており、敷設フィンガーが導線出口開口及び該導線出口開口に隣接した圧力面を備えており、各接点区域が少なくとも1つの切り込み締め付け接点を有しており、切り込み締め付け接点が該切り込み締め付け接点を取り囲む絶縁性のケーシング部分内に接触に対して安全に受容されており、このために次のステップが行われ、導線始端部の接続に際して、まず対応する接点区域に対して間隔を置いて延びるように保持された導線を所定の長さだけ敷設フィンガーの導線出口開口から押し出して、導線出口開口に続いて接点区域と逆の側で敷設手段の圧力面によって支えて、次いで該導線を敷設手段と接続箇所との間の相対運動によって接点区域の切り込み締め付け接点内に押し込み、この場合、前記相対運動中に、圧力面に対する空間的な配設状態を不変に維持された敷設フィンガーが、接点区域及び、切り込み締め付け接点を取り囲む絶縁性のケーシング部分の外側で案内され、導線端部の接続の際に敷設手段の1つの位置から出発して、敷設フィンガーの導線出口開口から突出する導線区分が配属の接点区域から距離を置いて延びていて、接点区域と逆の側で圧力面によって支えられており、導線がまず敷設フィンガーと圧力面との間の相対運動によって切り込み締め付け接点の近くで切断され、直接これに続いて、切断された導線端部が切り込み締め付け接点内に押し込まれ、前記相対運動及び押し込み運動中に敷設フィンガーが、接点区域及び、切り込み締め付け接点を取り囲むケーシング部分の外側で案内されることを特徴とする、電気的な装置若しくは構成ユニットエレメントの接続箇所の配線方法。
【請求項2】 導線始端部と導線端部との間に位置する接続箇所の通し配線の際に、敷設手段の出発位置から出発して、敷設フィンガーの導線出口開口から突出する導線が配属の接点区域から距離を置いて維持され、接点区域と逆の側で圧力面によって支えられており、出口開口に続く導線区分が圧力面によって切り込み締め付け接点内に押し込まれ、圧力面に対する空間的な配設状態を不変に維持された敷設フィンガーが、接点区域及び、切り込み締め付け接点を取り囲むケーシング部分の外側で案内される請求項1記載の方法。
【請求項3】 導線を、切り込み締め付け接点内への押し込みの直前に接点区域の領域で切り込み締め付け接点に対して予めセンタリングして、仮固定する請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】 配線方向に並んで共通の対称平面内に位置する長さの同じ2つの圧力面区分を備えた圧力面を用い、かつ導線始端部の接続の際、並びに通し配線の際に敷設フィンガーの導線出口開口から遠く離れて位置する第1の圧力面区分を、かつ導線端部の接続の際に敷設フィンガーの導線出口開口に隣接の第2の圧力面区分を、切り込み締め付け接点内への導線の押し込みのために用いる請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】 導線端部の接続のために、導線を直接に敷設フィンガーの導線出口開口の縁部で切断する請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】 導線端部の接続に際して、切断された導線端部を、切り込み締め付け接点内への押し込みの際に接点区域に配属された絶縁性のケーシング部分内に接触に対して安全に保持する請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項記載の方法を実施するための導線敷設手段であって、敷設工具に突出するように配置されて導線案内通路(33)を含む敷設フィンガー(31)を備えており、敷設フィンガーの導線案内通路が敷設フィンガーの1つの側の導線出口開口(35)に通じており、かつ敷設フィンガーに対して相対的に敷設工具の、導線出口開口に向いた側に運動可能に支承された圧力部材(37)を備えており、圧力部材が導線出口開口の近傍の端面に、導線出口開口から突出する導線(20)のための圧力面(46,47)を有しており、圧力部材が敷設フィンガーに対して少なくとも3つの位置に調節可能に構成されており、第1の位置で圧力面(46,47)が妨げられない状態の導線出口開口(35)から距離を置いてあり、第2の位置で圧力面(46,47)がほぼ導線出口開口(35)の上側の縁部の延長線上を延びており、第3の位置で圧力面(46,47)がそれぞれの接点区域の切り込み締め付け接点内への導線の押し込みのために必要な寸法だけ導線出口開口(35)の下側にあることを特徴とする導線敷設手段。
【請求項8】 圧力部材(37)の、圧力面(46,47)に対して横方向に測定した幅(32)が、接続する敷設フィンガー(31)の幅よりも小さくなっている請求項7記載の導線敷設手段。
【請求項9】 圧力部材(37)が導線出口開口(35)に向いた側で切断手段として作用するように構成されており、導線出口開口(35)の縁部が対向ナイフとして用いられている請求項7又は8記載の導線敷設手段。
【請求項10】 圧力部材(37)の、導線出口開口(35)に向いた側にナイフ刃(38)が配置されている請求項9記載の導線敷設手段。
【請求項11】 ナイフ刃(38)が交換可能に配置されている請求項10記載の導線敷設手段。
【請求項12】 圧力部材(37)の圧力面が、導線長手方向で見て共通の対称平面(45)内に位置して間隔を置いて並べて配置された少なくとも2つの圧力面区分(46,47)を有しており、該圧力面区分の間隔及び長さが接続箇所の接点区分(3)の対応する格子寸法に合わせられている請求項7から11のいずれか1項記載の導線敷設手段。
【請求項13】 圧力部材(37)が圧力面の領域に成形された領域(48,49)を有しており、該領域の成形形状が接続箇所の対応して形成された成形部分に合わせられており、前記領域の、圧力面区分に対して横方向に測定した幅が該圧力面区分(46,47)の幅よりも大きくなっている請求項12記載の導線敷設手段。
【請求項14】 成形された領域(48,49)が圧力面の少なくとも1つの端部及び又は隣接の圧力面区分間に形成されている請求項12又は13記載の導線敷設手段。
【請求項15】 圧力面(46,47)が圧力部材のリブ若しくはウエブ状の部分に形成されており、該部分の壁厚さ接続すべき電気的な導線の導体の直径に対して小さいか若しくは同じである請求項7から14のいずれか1項記載の導線敷設手段。
【請求項16】 圧力部材(37)が圧力面を含む溝(40)を有している請求項7から15のいずれか1項記載の導線敷設手段。
【請求項17】 圧力部材が圧力面の領域に導線のための案内手段(41)を有している請求項7から16のいずれか1項記載の導線敷設手段。
【請求項18】 請求項7から15のいずれか1項に記載の導線敷設手段を用いて請求項1から6のいずれか1項に記載の方法において使用するための接続箇所であって、接点区域(3)を含む接続締め付け手段を備えており、接続締め付け手段が絶縁材料から成るケーシング(4)を有しており、ケーシングが導線(20)のための縁部の開いた少なくとも1つの導入スリット(15)、及びケーシング(4)内に配置された少なくとも1つの切り込み締め付け接点(11)を備えており、切り込み締め付け接点が導入スリット(15)と同列に導入側に向かって縁部の開かれた切り込み締め付けスリット(12)を備えており、切り込み締め付け接点(11)が切り込み締め付け接点を取り囲む絶縁性のケーシング部分内に接触に対して安全に受容されており、ケーシング(4)が少なくとも1つの側で導入スリットに続いて、導線を受容するためのスリット若しくは溝状の延長部(16)を有しており、延長部の寸法が、切り込み締め付け接点(11)内に接続された導線(20)の、切り込み締め付け接点の近傍にある自由な端部を接触に対して安全にスリット若しくは溝状の延長部(16)内に受容可能に規定されており、接続箇所(2)が所定の格子寸法に適合するように構成されており、スリット若しくは溝状の延長部(16)が少なくとも部分的に、切り込み締め付け接点(11)内で接続すべき導線(20)よりも小さい若しくはわずかに大きい幅を有していることを特徴とする接続箇所。
【請求項19】 接点区域(3)が少なくとも1つの側で、スリット若しくは溝状の延長部を制限する壁に互いに相対して設けられて導入スリット(15)を形成するリブ状の2つの突出部(14)によって制限されており、リブ状の突出部が延長部の縦軸線(17)の方向で見て、切り込み締め付け接点(11)から距離を置いて配置されている請求項18記載の接続箇所。
【請求項20】 スリット若しくは溝状の延長部(16)の、切り込み締め付け接点(11)と逆の側の端面側の端部が、該延長部を制限する壁(9,10)に、互いに相対するリブ状の2つの突出部(22)を有しており、該突出部が導線(20)のための縁部の開いた受容スリット(23)を制限している請求項18又は19記載の接続箇所。
【請求項21】 導入スリット(15)及び又は受容スリット(23)の幅が、切り込み締め付けスリット(12)内で接続すべき導線(20)の絶縁体の外径よりも小さくなっている請求項19又は20記載の接続箇所。
【請求項22】 スリット若しくは溝状の延長部(16)が底部壁(18)によって制限されており、底部壁が切り込み締め付けスリット(12)の下側の縁部(19)とほぼ合致している請求項18から21のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項23】 スリット若しくは溝状の延長部が切り込み締め付け接点(11)と逆の端面を壁(27)によって閉じられている請求項18から22のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項24】 スリット若しくは溝状の延長部(16)を閉じる壁(27)が導線の導入に際して破断されるように構成されている請求項23記載の接続箇所。
【請求項25】 スリット若しくは溝状の延長部(16)が、切り込み締め付け接点(11)と逆の端面を閉鎖手段(28)によって閉じられており、閉鎖手段が導線(20)の押し込みに際して弾性的にたわむように構成されている請求項18から22のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項26】 接点区域(3)の領域に接続すべき導線(20)のための、隣接のスリット若しくは溝状の延長部(16)の縁部を越えて導入側へ突出する締め付け若しくは案内手段(14a)が設けられている請求項18から25のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項27】 締め付け若しくは案内手段がケーシング部分に一体成形されて突出する舌片状の成形部分(14a)を有しており、成形部分が互いに相対して配置されている請求項26記載の接続箇所。
【請求項28】 成形部分が導入側で導入斜面(19)で以て形成されている請求項27記載の接続箇所。
【請求項29】 少なくとも接点区域(3)及びスリット若しくは溝状の延長部(16)を制限するケーシング部分の外側寸法が、必要な空気沿面距離に関連して最小にされている請求項18から28のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項30】 接続締め付け手段が互いに一列の複数の接続箇所(2)を有しており、接続箇所がケーシング壁(10)によって互いに分離されており、ケーシング壁の構造が許容の空気及び沿面距離に関連して最小にされている請求項18から29のいずれか1項記載の接続箇所。
【請求項31】 リブ状の突出部(14;22)によって制限されたスリット(15,22)がスリットの深さに亙って異なる幅の領域(24)を有している請求項19又は20記載の接続箇所。
【請求項32】 スリット若しくは溝状の延長部(16)が延長部の深さに亙って異なる幅の領域を有している請求項18から31のいずれか1項記載の接続箇所。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図1】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開平10−126065
【公開日】平成10年(1998)5月15日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平9−218738
【出願日】平成9年(1997)8月13日
【出願人】(594068170)フォスロー シュヴァーベ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1)