説明

電球形蛍光ランプおよび照明器具

【課題】少量のシリコーン等の熱伝導物質で、確実に特定部品と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを接触させ、所望するランプ特性を得ることが可能な電球形蛍光ランプおよび照明器具を提供する。
【解決手段】電球形蛍光ランプ10は、カバー部材32、蛍光ランプ21、点灯装置31、ホルダ22、熱伝導物質Pを具備する。カバー部材32は、一端側に口金33を備え、他端側に取付部32cを有する。蛍光ランプ21は、屈曲形成されたバルブ端部から一対のリードワイヤ21b1、21b2が導出される。点灯装置31は、前記一対のリードワイヤが電気的に接続される接続部31cを有し、前記カバー部材に配設される。ホルダ22は、一方側に蛍光ランプが取り付けられ、他方側に点灯装置が配設され、点灯装置の接続部を導出可能な導出部22a1、22a2を有する。熱伝導物質Pは、前記点灯装置と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを熱的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、既存の一般照明用電球に置き換えて使用することが可能な電球形蛍光ランプおよび照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
白熱電球などの一般照明用電球のソケットに装着可能な口金にカバー部材が設けられ、このカバー部材にガラス管バルブからなる発光管および点灯装置が取付けられると共に、この発光管をグローブで覆った電球形蛍光ランプが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−009930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、この種の電球形蛍光ランプは小型化が進み広く普及しており、一層の小型、高出力化を図ると共に、安定したランプ特性を図ることが求められている。このため、この種の電球形蛍光ランプにおいては、点灯中の発光管からの熱やカバー部材内の点灯装置の熱影響を受け、耐熱温度の低い点灯回路部品が損傷するおそれがある。このため、口金またはカバー部材に熱伝導性を有するシリコーンを、点灯回路部品と口金またはカバー部材の内壁に部分的に接触させて放熱するなどしていた。
【0005】
しかしながら、熱伝導物質の塗布は、小さな口金から行うため、特定部品と口金またはカバー部材の内壁との熱伝導物質による接続は煩雑になり、特に塗布量や塗布位置にバラツキが生じる。このため、熱伝導物質の塗布量や塗布位置のバラツキを改善し、所望するランプ特性を如何にして得るかが重要な課題となっている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、少量のシリコーン等の熱伝導物質で、確実に特定部品と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを接触させ、所望するランプ特性を得ることが可能な電球形蛍光ランプおよび照明器具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の電球形蛍光ランプは、カバー部材、蛍光ランプ、点灯装置、ホルダ、熱伝導物質を具備する。カバー部材は、一端側に口金を備え、他端側に取付部を有する。蛍光ランプは、屈曲形成されたバルブ端部から一対のリードワイヤが導出される。点灯装置は、前記一対のリードワイヤが電気的に接続される接続部を有し、前記カバー部材に配設される。ホルダは、一方側に蛍光ランプが取り付けられ、他方側に点灯装置が配設され、点灯装置の接続部を導出可能な導出部を有する。熱伝導物質は、前記点灯装置と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを熱的に接続する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シリコーン等の熱伝導物質の量を低減できるとともに、所望するランプ特性を得ることが可能な電球形蛍光ランプおよび照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態である電球形蛍光ランプを、一部を切り欠いて示す縦断面図。
【図2】同じく電球形蛍光ランプのホルダを示す斜視図。
【図3】同じく電球形蛍光ランプの主要な構成部品を示し、(a)(b)は発光管部の主要部品を示し、(a)は発光管の斜視図、(b)はホルダの斜視図、(c)(d)(e)は点灯回路部の主要部品を示し、(c)は点灯装置の斜視図、(d)はカバー部材の斜視図、(e)は口金の斜視図。
【図4】同じく電球形蛍光ランプの発光管部の組み立て工程を示し、(a)は発光管とホルダを組み立てた状態を示す斜視図、(b)は発光管支持部に接着剤を塗布する状態を示す斜視図、(c)はホルダからリードワイヤを引き出した状態を示す斜視図。
【図5】同じく電球形蛍光ランプの点灯回路部の組み立て工程を示し、(a)は点灯装置とカバー部材を組み立てる前の状態を示す斜視図、(b)は点灯装置とカバー部材を組み立てた状態を示す斜視図、(c)はカバー部材に口金を装着した状態を示す斜視図、(d)はリードワイヤにPTCのリード線を巻きつけた状態を示す斜視図、(e)は口金に熱伝導物質を塗布する状態を示す上面図。
【図6】同じく電球形蛍光ランプの発光管部と点灯回路部を接合するための組み立て工程を示し、(a)はホルダに点灯装置の出力線を通した状態を示す斜視図、(b)はリードワイヤと出力線を外方に引き出し、ホルダとカバー部材を接合した状態を示す斜視図、(c)はリードワイヤと出力線を結線した状態を示す斜視図、(d)は余分なリードワイヤと出力線をカットした状態を示す斜視図、(e)は発光管部と点灯回路部を接合した状態を示す正面図。
【図7】同じく第1の実施形態における電球形蛍光ランプを使用した照明器具を示す断面図。
【図8】本発明の第2の実施形態である電球形蛍光ランプの発光管部と点灯回路部を接合するための組み立て工程を示し、(a)はリードワイヤと出力線を外方に引き出した状態を示す斜視図、(b)はリードワイヤと出力線を結線し、ホルダとカバー部材を接合した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、電球形蛍光ランプおよび照明器具の実施形態につき、図に従い説明する。
【実施形態1】
【0011】
本実施形態は、螺旋形の屈曲形バルブを有する発光管を用いた電球形蛍光ランプおよびこの電球形蛍光ランプを使用したダウンライト形の照明器具を構成したもので、以下、電球形蛍光ランプの構成から説明する。図1、図2に示すように、電球形蛍光ランプ10は、発光管部20と点灯回路部30で構成される。先ず、発光管部20の構成につき説明する。
【0012】
発光管部20は、発光管21と発光管を支持するホルダ22で構成される(図3(a)(b))。発光管21は、バルブ21aとリードワイヤ21b1、21b2を有する。バルブ21aは、図1に示すように、一対のバルブ端部が設けられたガラス製の屈曲形バルブからなり、螺旋形部21sと、バルブの両端部に形成された電極封止部21a1、21a2を有する。螺旋形部21sは、管外径が約10mm程度の1本の直状円管状の透明な無鉛ガラスからなるバルブを、その長手方向で略二等分して屈曲し、二等分した直管状部材の略中央を頂部として、バルブの両端部を図示しない成形冶具に巻き付けて螺旋状に湾曲形成して、略円筒形状の2重螺旋形にモールド成形する。
【0013】
さらに、バルブ21aの両端部は、2重螺旋形状の螺旋終端から、螺旋の旋回軸(ランプ軸x−x)に略平行になるように略直角に折り曲げて突出させて形成し、内部に一対の電極21c1、21c2が、それぞれ挿入され封止されて電極封止部21a1、21a2が形成される。これにより、螺旋形部21sと一対のバルブ端部が連続し、両端部に電極封止部21a1、21a2を有する1本の長い放電路が形成される。一対の電極21c1、21c2は、例えばタングステン製のフィラメントコイル電極が使用されており、例えばビーズガラスにより仮止めされた状態で電極封止部21a1、21a2にそれぞれ封止される。なお、図1において、バルブ21aの両端部を一部切り欠いて電極21c1、21c2が見えるように図示した。
【0014】
リードワイヤ21b1、21b2は、電極封止部21a1、21a2にそれぞれ封止された一対の電極21c1、21c2に対し、それぞれ一端が接続され、他端がバルブ両端部から導出された屈曲可能な細い銅線からなるワイヤで構成される。なお、リードワイヤ21b1、21b2は、電極21c1、21c2に直接接続したものでも、ジュメット線等を介して電極に接続したものであってもよい。
【0015】
また、一方(図1中、右方)のバルブ端部には、一端が管内部に連通し他端が封止された長い細管21dが突設して設けられる。この細管21dは、最冷部細管を構成するもので、バルブ21aを構成するガラスと同様の透明な無鉛ガラスで断面が略円形をなし、ランプ軸x−xに略平行でかつ直線状をなして構成し、内部に水銀放出体である主アマルガム21d1を封入する。なお、他方のバルブ端部には、排気管をなす短い細管21eが設けられる。なお、本実施形態において、発光管21は、バルブ21a内面に希土類金属酸化物等の蛍光体膜をほぼ全長に亘って形成し、内部に放電媒体としてのアルゴンガス等を封入し、屈曲形成されたバルブ端部から一対のリードワイヤが導出された蛍光ランプとして構成した。
【0016】
ホルダ22は、一方側に蛍光ランプ21が取り付けられ、他方側に後述する点灯装置31が配設され、点灯装置の接続部31cを導出可能な導出部22a1、22a2を有するもので、図2に示すように、例えば、白色のポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂材料により浅い円盤状をなす形状に一体に形成され、円盤の一方側、図2において、上面側に一対の導出部22a1、22a2と一対の発光管支持部22b1、22b2を形成し、円盤の他方側、図2において、下面側に点灯装置31が配設される。
【0017】
また、一方(図2中、右方)の導出部22a1は、2本の出力線31d1を、1本ずつ挿通するための2個の丸孔からなる挿通孔22a3、22a3で構成されている。また、他方の導出部22a2は、2本の出力線31d2を、同時に挿通可能な長孔からなる挿通孔22a4と、この挿通孔22a4と連続して形成され、2本の出力線31d2を、それぞれ係止する小さな丸い切欠孔からなる一対の係止孔22a5、22a5で構成する。この一対の導出部22a1、22a2は、円盤の上面に直径方向に、円盤の中心oを中心とする回転対称となるように対向して位置させ、ホルダ22の樹脂成形時に一体に形成される。
【0018】
一対の発光管支持部22b1、22b2は、短い円筒体からなり、円筒体の底部に環状の載置部22b3、22b3を残した貫通孔22b4、22b4と、円筒体の側面を縦に切り欠いて形成した一対の係止溝部22b5、22b5を有する。この係止溝部22b5、22b5には、発光管21の両端部から導出された2本ずつ束となったリードワイヤ21b1、21b2が、それぞれ挿入され折り曲げられて係止される。この発光管支持部22b1、22b2は、同形状のものが一対形成され、円盤の上面に、一対の導出部22a1、22a2を結ぶ線と略直交する直径方向に、円盤の中心oを中心とする回転対称となるように対向して位置させ、ホルダ22の樹脂成形時に一体に形成される。
【0019】
そして、上記に構成されたホルダ22に対して発光管21が支持され、リードワイヤ21b1、21b2を有する発光管21と、発光管21が支持されたホルダ22からなる発光管部20が構成される。
【0020】
点灯回路部30は、発光管21を点灯する点灯装置31と、点灯装置31が配設されるカバー部材32と、カバー部材32に装着される口金33で構成される(図3(c)(d)(e))。点灯装置31は、発光管21の一対のリードワイヤ21b1、21b2が電気的に接続される接続部31cを有し、後述するカバー部材32に配設されるもので、図3(c)に示すように、長方形をなす回路基板31aを備え、この回路基板31aに点灯回路を構成する特定部品、本実施形態では電解コンデンサ等のリード部品やトランジスタ等のチップ部品等の複数の電子部品31bが実装される。また、回路基板31aの片面の片側(図3(c)中、右側)に、発光管21の一対のリードワイヤ21b1、21b2が電気的に接続される接続部31cが構成される。
【0021】
本実施形態において、接続部31cは、同一方向に突設させた2本ずつのラッピングピン31c1、31c2と、2本ずつの屈曲可能な細い銅線からなる出力線31d1、31d2で構成される。このラッピングピン31c1、31c2は、点灯装置31の出力端子を構成するもので、2本ずつの出力線31d1、31d2の一端がそれぞれ巻き付けられ、出力線の他端は外部に導出される。外部に導出された出力線31d1、31d2は、発光管21のリードワイヤ21b1、21b2と電気的に接続され、点灯装置31の出力が発光管21に供給される。また、回路基板31aの片面の下側に片寄った位置から点灯装置31への入力線31e1、31e2が導出され、口金33に電気的に接続され、電源が口金33を介して点灯装置31に供給される。
【0022】
カバー部材32は、一端側に後述する口金33を備え、他端側に取付部32cを有し、内部に点灯装置31が配設される部材で、ホルダ22と同様に、例えば、白色のポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂材料によりより両端に開口部を有する短い円筒体32aに形成され、他端部側、図1中上端の開口部側に鍔状部を一体に形成して環状の取付段部32bを一体に形成する。取付段部32bには後述するグローブ40が嵌めこまれて固定される。また、円筒体32aの上端開口部は、上記に構成された発光管部20のホルダ22の下端部が嵌合して固定される取付部32cを構成する。
【0023】
また、カバー部材32は、その上端の開口部から内周面に向けて、点灯装置31の回路基板31aを支持するための一対の係止溝32c1、32c1を一体に形成する。そして、カバー部材32の他端部側、図1中下端の開口側の外周面には、後述する口金33のシェル部33aが取り付けられる筒状の口金支持部32dが一体に形成される。
【0024】
口金33は、図3(e)に示すように、エジソンタイプの口金、本実施形態では、E26形で構成し、ねじ山を備えた筒状のシェル部33a、このシェル部の一端側の頂部に絶縁部材33bを介して設けられたアイレット33cが設けられる。シェル部33aは、銅等の導電性の金属で構成されて点灯装置31の一方の入力線31e1が接続される。また、図1に示すように、絶縁部材33bの中心には貫通孔33b1が形成され、この貫通孔33b1に他方の入力線31e2が挿入されて半田付けされることによりアイレット33cが形成される。また、口金33の他端側は、カバー部材32の口金支持部32dの外周面に被せられ、カシメやシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤などの手段によって固定される。上記により、点灯装置31と、点灯装置が配設されたカバー部材32と、カバー部材に装着された口金33からなる点灯回路部30が構成される。
【0025】
上記により、発光管部20と点灯回路部30が構成される。そして、発光管部20と点灯回路部30は、発光管部20におけるホルダ22の下端部と、点灯回路部30におけるカバー部材32の取付部32cとが突き合わされて接合される。この際、図1に示すように、細管21dが、予め回路基板31aと口金33の内壁面との間に位置して塗布されたシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤からなる熱伝導物質Pに向けて挿入され、この熱伝導物質Pにより、前記点灯装置31と口金33およびカバー部材32の内壁面の少なくとも一方とが熱的に接続される。本実施形態では、回路基板31aに実装されたチップ部品である電子部品31bと口金33の内壁面との間が熱的に接続され、電子部品31bの熱が熱伝導物質Pを介して金属製の口金33から効果的に放熱させることができる。同時に、細管21dの先端部と口金33の内壁面との間が熱伝導物質Pによって熱的に接続され、細管21を比較的温度の低い状態とすることができる。
【0026】
さらに、点灯装置31の2本ずつの出力線31d1、31d2が、ホルダ22のそれぞれの導出部22a1、22a2から外部に導出され、発光管部20と点灯回路部30とが接合され、さらに、発光管21から横方向に導出されたリードワイヤ21b1、21b2とが外部で電気的に接続される。そしてさらに、発光管21にグローブ40が被されて電球形蛍光ランプ10が構成される(図1)。グローブ40は、白熱電球など一般照明用電球などに用いられている横断面が円形のPS形(Pear shape type)バルブ形状をなし、発光管21を覆うように合成樹脂やガラスなどの透明または光拡散性を有する乳白色、ここでは乳白色のポリカーボネイトで、白熱電球など一般照明用電球におけるガラス球形状の滑らかな略球状をなす曲面状に形成され、基端側に開口部40aが形成され、この開口部40aの縁部がカバー部材32の環状の取付段部32bに対して嵌め込まれ、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤により固定される。
【0027】
次に、上記に構成された電球形蛍光ランプ30の組み立て手順につき、図4〜図6に従い説明する。なお、発光管部20と点灯回路部30は、それぞれ別の組み立てラインによって同時平行的に組み立てられる。
【0028】
発光管部20は、次のようにして組み立てる。まず、図4(a)に示すように、発光管21をホルダ22に支持する。すなわち、発光管21のバルブ21aの両端部を、ホルダ22のそれぞれの発光管支持部22b1、22b2の上方から挿入し、長い細管21dを一方の貫通孔22b4に、短い細管21eを他方の貫通孔22b4にそれぞれ貫通させ、バルブ21aの両端部の底面を、それぞれの載置部22b3、22b3に載置する。
【0029】
次に、図4(b)に示すように、ホルダ22の裏側からそれぞれの貫通孔22b4、22b4に対して、図中矢印で示すように、接着剤Sを塗布して固着する。次に、図4(c)に示すように、バルブ21aの両端部から2本ずつ束となって導出されたリードワイヤ21b1、21b2を、1本ずつ、それぞれの係止溝部22b5、22b5に挿通し折り曲げて係止し、先端部分を横方向に引き出す。これにより、発光管部20の組立が完了する。
【0030】
点灯回路部30は、次のようにして組み立てる。先ず、図5(a)に示すように、カバー部材32に点灯装置31を組み込む。この際、点灯装置31の接続部31cにおいて、回路基板31aの出力線31d1、31d1、32d2、32d2のワイヤ出しを行う。このワイヤは、NTC(負特性サーミスタ)と一体でもよい。次に、図5(b)に示すように、回路基板31aを、入力線31e1、32e2を下(図において左方)に、出力線31d1、31d2を上(図において右方)にして、カバー部材32の係止溝32c1、32c1に差し込んで嵌合する。
【0031】
次に、図5(c)に示すように、点灯装置31を配設したカバー部材32に口金33を装着する。すなわち、先ず、図1に示すように、点灯装置31の一方の入力線31e2を、絶縁部材33bの貫通孔33b1に挿通して半田付けを行い、アイレット33cを構成する。次に、カバー部材32の口金支持部32dにシェル部33aを被せるようにして装着する。この際、シェル部33aと口金支持部32cの間に、他方の入力線31e1を挟み込んで装着する。これにより、他方の入力線31e1がシェル部33aに電気的に接続される。この状態で、図5(d)に示すように、4本の出力線31d1、31d2が、それぞれ2本ずつの束となって、回路基板31aの上側(図において右側)から外方に引き出されている。そして、外部に引き出された状態の2本ずつの出力線31d1、31d2の内、隣接する2本の出力線に対してPTC(正特性サーミスタ)のリード線を巻きつけ、余分なリード線をカットして除去する(必要により半田付け)。
【0032】
次に、図5(e)に示すように、点灯装置31を組み込んだカバー部材32における取付部32cを構成する上端開口部から、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤からなる熱伝導物質Pを塗布する。この際、熱伝導物質Pは、回路基板31aの電子部品31bと口金33の内壁面との間で、発光管部20の細管21dが挿通される位置(図5(e)中、点線枠内)に塗布される。本実施形態では、一方に片寄って装着された回路基板31aと口金33の内壁面との間(狭い空間S1側)に位置するようにして熱伝導物質Pを充填して塗布する。これにより、点灯回路部30の組み立てが完了する。
【0033】
次に、上記のように組み立てられた発光管部20と、点灯回路部30が突き合わされて接合される。先ず、図6(a)に示すように、上記にそれぞれ構成された発光管部20と点灯回路部30が、発光管部20におけるホルダ22の下端部と、点灯回路部30におけるカバー部材32の取付部32cとが対向するようにして、発光管部20の細管21dを、上記工程により予め塗布され固化する前の柔らかい状態の熱伝導物質Pに向けて挿入する。これにより、図1に示すように、回路基板31aの電子部品31bが、熱伝導物質Pにより口金33の内壁面と熱的に接続され、同時に細管21dの先端部が、熱伝導物質Pにより口金33の内壁面と熱的に接続される。
【0034】
この挿入と同時に、図6(b)に示すように、点灯回路部30の2本ずつ束になった出力線31d1、31d2を、発光管部20におけるホルダ22の導出部22a1、22a2に挿通して外部に導出させる。すなわち、2本ずつの束となって引き出された一方の出力線31d2を、1本ずつ挿通孔22a3、22a3に挿入し折り曲げて外部に引き出す。また、2本ずつの束となって引き出された他方の出力線31d1を、2本同時に長孔からなる挿通孔22a4に挿入し、1本ずつを係止孔22a5、22a5に、それぞれ係止して外部に引き出す。これにより、発光管部20の組み立て時に横方向に引き出されていたリードワイヤ21b1、21b2と、ホルダ22から外方に引き出されて出力線31d1、31d2 がそれぞれ隣接して位置した状態になる。次に、点灯回路部30におけるカバー部材32の取付部32cに対して、ホルダ22の下端部が嵌め込まれ、嵌合爪や接着剤等で固定され、発光管部20と点灯回路部30が一体化される。
【0035】
次に、それぞれ隣接して位置されたリードワイヤ21b1、21b2と出力線31d1、31d2を、図6(c)に示すように、外部でねじりやラッピングによって接続する。次に余分なリードワイヤおよび出力線をカットする(図6(d))。これにより、図6(e)に示すように、発光管部20と点灯回路部30で点灯できる状態にまで完成したランプ、すなわち、グローブレスの電球形蛍光ランプ10´が構成される。
【0036】
次に、図1に示すように、グローブ40が発光管21を覆うようにして被せられ、グローブの開口部40aが、点灯回路部30におけるカバー部材32の環状の取付段部32bに嵌め込まれ、接着剤により固着される。これにより、白熱電球に近似し代替が可能なグローブ付の電球形蛍光ランプ10が構成される。
【0037】
なお、本実施形態において、熱伝導物質Pは、回路基板31aの電子部品31bと口金33の内壁面との間、および細管21dの先端部と口金33の内壁面との間を熱的に接続するように構成したが、さらに、電子部品31bとカバー部材32の内壁面との間、および細管21dの先端部とカバー部材32の内壁面との間も、熱伝導物質Pによって熱的に接続するように構成してもよい。
【0038】
または、電子部品31bとカバー部材32の内壁面との間、および細管21dの先端部とカバー部材32の内壁面との間のみを、熱伝導物質Pによって熱的に接続するように構成してもよく、熱伝導物質Pは、点灯装置31と口金33およびカバー部材32の内壁の少なくとも一方とを熱的に接続するものであればよい。なお、カバー部材32をアルミニウム等の熱伝導性の良好な金属等で構成することにより、電子部品の一層効果的な放熱と、細管先端部における一層の温度低減を行うことが可能になる。
【0039】
上記に構成された電球形蛍光ランプ10によれば、回路基板31aの電子部品31bは、熱伝導物質Pにより口金33の内壁面と熱的に接続され、電子部品31bの熱が熱伝導物質Pを介して金属製の口金33から外部に効果的に放熱させることができ、チップ部品等、耐熱性の低い電子部品の損傷を防止することができ、所望するランプ特性を得ることが可能になる。
【0040】
同時に、発光管21の一方のバルブ端部から突出する長い細管21dの先端部は、口金33の内壁に面する空間まで伸長して設けられ、細管21dの先端と口金33の内壁面との間が熱伝導物質Pで熱的に接続される。このため、細管21dが点灯中に比較的温度の低い口金内壁面に接触されているので、細管21dの先端部が点灯中最も高温となるバルブ21aの熱影響を受け難くなって、比較的温度の低い状態となり発光効率の低下を抑制することができる。このため、細管21dに封入された主アマルガム21d1の水銀蒸気圧特性を高くすることが可能となり、結果として消灯時の温度状態における水銀蒸気圧が高くなる。これにより、点灯直後の光束立ち上がり特性を改善した電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、発光管21を固定した発光管部20と、口金33を固定した点灯回路部30を別々に構成してそれぞれを接合し、出力線31d1、31d2を外部に導出してリードワイヤ21b1、21b2と外部で接続するように構成したので、予め口金33と点灯装置31が電気的に接続された状態の点灯回路部30に対して、熱伝導物質Pを塗布するようにした(図5(e))。これにより、発光管部20を取り付ける前に、点灯回路部30が単独の状態で、換言すれば、発光管21と点灯回路部30との電気的な接続作業とは独立して、熱伝導物質Pを充填して塗布することができる。
【0042】
このため、カバー部材32の取付部32cである上端開口部が広く開放された状態で、熱伝導物質Pの充填作業を行うことができ、作業がし易くなり作業効率を向上させることができるとともに、熱伝導物質Pの塗布量のバラツキを抑えることができ、塗布量のバラツキによって生じる水銀蒸気圧の不安定さがなくなり、所望するランプ特性を確実に得ることが可能になる。
【0043】
また、熱伝導物質Pを充填する前に、口金33の頂部に位置する貫通孔33b1は、半田または溶接等によってアイレット33cが形成されることによって塞がれているので、粘土の低い熱伝導物質を使用しても、貫通孔33b1から漏れて外に垂れることがなく、熱伝導物質の選択範囲が広がり、さらに、作業効率を向上することが可能となる。さらに、コスト的にも有利な電球形蛍光ランプを提供することも可能になる。
【0044】
因みに、従来は、点灯装置31の回路基板31aを装着したカバー部材32に対し、発光管21を支持したホルダ22を先に接合し、最後にカバー部材32の口金支持部32dに対して口金33を装着している。このため、アイレット33cで口金33の貫通孔33b1を塞ぐ前に、口金33に対して熱伝導物質Pを充填し塗布した状態にしておき、この熱伝導物質Pを狙って発光管21の細管21dを口金33に挿入している。そして、その後、回路基板31aの一方の入力線31e1が貫通孔33b1に挿入され半田付けによってアイレット33cが形成される。
【0045】
このため、貫通孔33b1にアイレット33cを形成する前に、熱伝導物質Pが貫通孔33b1から漏れ出して外に垂れてしまう。このため、塗布に際しては、漏れて垂れる分を勘で見越した量の熱伝導物質を充填して塗布する必要があり、塗布量のバラツキが生じ易い。
【0046】
また、従来では熱伝導物質Pの漏れを極力防止するために、口金側の塗布量を少なくし、細管21dにも熱伝導物質Pを塗布し、両方の熱伝導物質を突き合わせることで、必要な量の熱伝導物質を確保することが行われる。このため、作業に際しては、両方の熱伝導物質の位置合せが必要となり、作業効率が悪くなる。さらに位置合せの具合により塗布量のバラツキが生じる。これに対し、本実施形態では、熱伝導物質Pが漏れることがなく、熱伝導物質Pを口金側のみに必要な量を塗布することが可能になり、位置合せが不要となって作業効率を一層向上させることが可能になる。同時に塗布量のバラツキを抑制することができ、安定したランプ特性を得ることが可能になる。
【0047】
また、従来では、アイレット形成時に貫通孔33b1の近辺に、熱伝導物質がはみだしている場合があり、アイレットを形成するための半田付けが困難になる恐れがある。これに対し、本実施形態によれば、熱伝導物質を塗布する前にアイレット形成のための半田付けを行うことができ、アイレットを確実に形成することが可能になる。
【0048】
また、本実施形態の電球形蛍光ランプは、組み立て作業において、出力線31d1をホルダ22の導出部22a2から外部に引き出す際に、図2に示すように、導出部22a2が2本の出力線31d1を同時に挿通可能な長孔からなる挿通孔22a4と、この挿通孔と連続して形成され、2本の出力線31d1をそれぞれ係止する小さな丸い切欠孔からなる係止孔22a5、22a5で構成した。これにより、細い銅線からなる出力線31d1を小さな孔に1本ずつ挿通する必要がなく、2本同時に挿入孔22a4に通すことができ、作業性を向上させることができる。さらに、挿通孔22a4に通した出力線31d1は、1本ずつを切欠孔からなる係止孔22a5に係止するだけで、小さな孔に通す必要がなく、より一層挿通のための作業を楽に行うことができ、一層作業効率を向上させることが可能になる。なお、本実施形態において、一方の導出部22a2のみ、長孔と小さな切欠孔からなる導出部で構成したが、両方の導出部22a1、22a2を長孔と小さな切欠孔からなる導出部で構成し、作業効率を一層向上させるようにしてもよい。
【0049】
また、本実施形態によれば、発光管21のリードワイヤ21b1、21b2と点灯装置31の出力線31d1、31d2をそれぞれ外部に引き出して接続することができるので、従来、発光管側と点灯回路側とが合わされた状態の狭い空間で行われていた、リードワイヤの回路基板へのラッピング作業を行うことなく、発光管と点灯回路との接続を行うことが可能となり、結線のための作業効率を一層向上させることができる。
【0050】
次に、上記のように構成された電球形蛍光ランプ10を光源とする照明器具の構成を説明する。図7に示すように、50は店舗等の天井Xに埋め込み設置され、E26形の口金を有する一般照明用電球、本実施形態では、白熱電球を光源としたダウンライト形の既存の照明器具で、下面に開口部51aを有する金属製の箱状をなした器具本体51と、開口部51aに嵌合される金属製の反射体52と、白熱電球のE26形の口金をねじ込むことが可能なソケット53で構成されている。反射体52は、例えばステンレス等の金属板で構成し、反射体32の上面板の中央部にソケット53が設置されている。
【0051】
上記に構成された白熱電球用の既存の照明器具50において、省エネや長寿命化などのために白熱電球に替えて、上述した電球形蛍光ランプ10を使用する。すなわち、電球形蛍光ランプ10は口金33をE26形に構成してあるので、上記照明器具50の白熱電球用のソケット53にそのまま差し込むことができる。この際、電球形蛍光ランプ10外周面が略円錐状のテーパ面をなすようにして、外観が白熱電球におけるネック部のシルエットに近似させた形状に構成されているので、ネック部がソケット周辺の反射体32などに当たることなくスムーズに差し込むことができ、電球形蛍光ランプ10における既存照明器具への適用率が向上する。これにより、電球形蛍光ランプ10を光源とした省エネ形のダウンライトが構成される。勿論、上記と同様にして新規なダウンライトを構成するようにしてもよい。
【0052】
この状態で電源を投入すると、ソケット53から電球形蛍光ランプ10の口金33を介して点灯装置31に電源が供給され、出力線31d1、31d2からリードワイヤ21b1、21b2を通じて発光管21に点灯装置31の出力が供給され点灯する。
【0053】
この際、この電球形蛍光ランプ10は、上述したように、光束立ち上がり特性が向上されているので、点灯瞬時から明るい照明を行うことができる。また、光源となる電球形蛍光ランプ10の配光が白熱電球の配光に近づくことで、照明器具50内に配置されたソケット53近傍の反射体52への光の照射量が増大し、白熱電球用として構成された反射体52の光学設計通りの器具特性を略得ることが可能となり、ダウンライトとして常に明るい照明を行うことができる。また、ランプおよび照明器具の長寿命化を図ることも可能になる。
【0054】
以上、本実施形態において、グローブ付の電球形蛍光ランプ10を構成したが、グローブレスの電球形蛍光ランプを構成するようにしてもよい。この場合、ホルダ22を覆うようにリング状のカバーを設け、出力線31d1、31d2とリードワイヤ21b1、21b2の結線部分を覆い隠すように構成するとよい。これにより、商品性に一層優れたグローブレスの電球形蛍光ランプを構成することが可能になる。
【実施形態2】
【0055】
本実施形態は、実施形態1と同様に、既存の白熱電球に代替が可能な電球形蛍光ランプを構成するもので、本実施形態では、出力線を外部に引き出してリードワイヤと接続し、結線部分をホルダの内部に収納して構成したものである。
【0056】
すなわち、図8に示すように、発光管部20および点灯回路部30は、実施形態1と同様に、それぞれ別個に構成される。なお、本実施形態のホルダ22は、実施形態1で形成した係止溝部22b5、22b5および出力線を導出する導出部22a1、22a2は形成せずに構成する。そして、発光管部20のリードワイヤ21b1、21b2は、ホルダ22における発光管支持部22b1、22b2の貫通孔22b4、22b4からホルダ22の下方に引き出す(図8(a))。
【0057】
そして、それぞれ別個に構成された発光管部20と点灯回路部30を突き合わせて接合する場合に、本実施形態では、図8(b)に示すように、ホルダ22の下方に引き出されたリードワイヤ21b1、21b2と、点灯回路部30から外部に引き出された出力線31d1、31d2とを外部で接続し、その結線部分をホルダ22内に折り曲げて収納し、ホルダ22の下端部をカバー部材32の取付部32cに固定する。なお、本実施形態の場合には、電気絶縁を確実にするために、出力線とリードワイヤには、絶縁被覆を施した銅線を使用する。また、結線部分にはシリコーン樹脂等の塗料を塗布して電気絶縁をなすように構成する。その他の構成・作業工程・作用・変形例等は、実施形態1と同様である。
【0058】
本実施形態によれば、リードワイヤ21b1、21b2を係止溝部22b5、22b5に挿入し係止する工程および出力線を導出部22a1、22a2に挿通する工程がなくなり、作業性を一層向上させることが可能になる。また、結線部分がホルダ22内に収納されてホルダ外面に露出しないので、外観が向上し、商品性を一層向上させることが可能になる。特に、グローブレスの電球形蛍光ランプに好適な構成を提供することが可能になる。なお、本実施形態を示す、図8には、実施形態1と同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略した。
【0059】
以上、上述した各実施形態において、電球形蛍光ランプ10は、白熱電球の形状に近似させた電球形蛍光ランプ(A形またはPS形)、ボール形(G形)、円筒形(T形)、レフ形(R形)さらには、GX53口金を用いたフラットな薄型構造のランプなどに構成してもよい。また白熱電球の形状に近似させた電球形蛍光ランプに限らず、その他各種の外観形状、用途をなす電球形蛍光ランプに適用することができる。またE26形口金の一般白熱電球に代替が可能な電球形蛍光ランプに適用したが、これに限らずE17形口金等の白熱電球等に代替が可能な電球形蛍光ランプに適用されてよい。
【0060】
バルブ21aは、外観形状を白熱電球のシルエットに近似させるために、グローブの縮径部より径大な螺旋径部を少なくとも一部に有する略円錐台形をなす形体でも、さらには略球状をなす螺旋形体であってもよい。また、バルブは、螺旋形に限らず、直管状のガラスバルブの略中央部を加熱溶融させて屈曲するか、またはガラスバルブをモールド成形するか、複数の直管バルブの端部を連結することによってU字状に屈曲したものであってもよい。電極はフィラメントからなる熱陰極、電子放射物質が坦持されたセラミック電極、ニッケルなどから形成された冷陰極などであってもよい。
【0061】
ホルダ22およびカバー部材32は、熱伝導性の良好なアルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)の少なくとも一種を含む金属、この他に、窒化アルミニウム(AlN)、シリコーンカーバイト(SiC)などの工業材料で構成してもよい。なお、カバー部材32は、上記のような金属や工業材料で構成した場合、金属製の口金との電気絶縁をなすようにして構成する。
【0062】
口金33は、白熱電球等が取付けられるソケットに装着可能な全ての口金が許容されるが、一般的に最も普及しているエジソンタイプのE26形やE17形等の口金が好適である。また、材質は口金全体が金属で構成されたものでも、電気的接続部分を銅板等の金属で構成し、それ以外の部分を合成樹脂で構成した樹脂製の口金であっても、さらには、フラットな薄型構造のランプに用いられるGX53口金でも、蛍光ランプに使用されるピン形の端子を有する口金でも、引掛シーリングに使用されるL字形の端子を有する口金でもよく、特定の口金には限定されない。
【0063】
照明器具50は、天井埋込形、直付形、吊下形、さらには壁面取付形等が許容され、器具本体に制光体としてグローブ、セード、反射体などが取付けられるものであっても光源となる電球形蛍光ランプが露出するものであってもよい。また、器具本体に1個の電球形蛍光ランプを取付けたものに限らず、複数個が配設されるものであってもよい。さらに、オフィス等、施設・業務用の大型の屋内外の照明器具などを構成してもよい。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0064】
10 電球形蛍光ランプ
20 発光管部
21 蛍光ランプ(発光管)
21a バルブ
21b1、21b2 リードワイヤ
21c1、21c2 電極
22 ホルダ
22a1、22a2 導出部
22a4 挿通孔
22a5 係止孔
30 点灯回路部
31 点灯装置
31c 接続部
31d1、31d2 出力線
32 カバー部材
32c 取付部
33 口金
P 熱伝導物質
50 照明器具
51 器具本体
53 ソケット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に口金を備え、他端側に取付部を有するカバー部材と;
屈曲形成されたバルブ端部から一対のリードワイヤが導出された蛍光ランプと;
前記一対のリードワイヤが電気的に接続される接続部を有し、前記カバー部材に配設される点灯装置と;
一方側に蛍光ランプが取り付けられ、他方側に点灯装置が配設され、点灯装置の接続部を導出可能な導出部を有するホルダと;
前記点灯装置と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを熱的に接続する熱伝導物質と;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項2】
内部に電極が封止されたバルブを有し電極に一端が接続され他端がバルブ端部から導出されたリードワイヤを有する発光管と、発光管を支持するホルダとを備えた発光管部と;
発光管を点灯する点灯回路の出力端子に一端が接続され他端が導出された出力線を有する点灯装置と、点灯装置が配設されるカバー部材と、カバー部材に装着される口金とを備えた点灯回路部と;
前記点灯装置と口金およびカバー部材の内壁の少なくとも一方とを熱的に接続する熱伝導物質と;
を具備し、前記出力線を外部に引き出してリードワイヤと接続し、結線部分をホルダの内部に収納することを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項3】
前記ホルダの導出部は、一対の出力線を同時に挿通可能な挿通孔と、挿通孔と連続して形成され、一対の出力線をそれぞれ係止する係止孔で構成したことを特徴とする請求項1に記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項4】
器具本体と;
器具本体に設けられたソケットと;
ソケットに口金が接続される請求項1ないし3いずれか一に記載の電球形蛍光ランプと;
を具備することを特徴とする照明器具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−105580(P2013−105580A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247582(P2011−247582)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】