電線接続用ねじ装置
【課題】 製造性が低下することなく簡単な構造で挟持固定する電線の損傷を防止する電線接続用ねじ装置を提供する。
【解決手段】 一端に治具が係脱可能な係合部を有した頭部12を設けた円柱状の軸部11の他端を、四角板状に打ち抜き形成した座金3の貫通孔21にスプリングワッシャ4とともに貫通する。軸部11の中間部に径大の抜け止め部19と雄ねじ部17とを転造し、座金3およびスプリングワッシャ4を回転自在に抜け止め保持する。座金3は、貫通孔21を有した平板部22の対向する一対の辺に頭部12側に向けて折曲する逃げ部23を有している。端子台の端子板にねじ本体2の雄ねじ部17の先端部を螺合し、端子板および座金3間の間隙からねじ本体2の軸部11に電線を絡み付ける。雄ねじ部17をねじ込み、逃げ部23にて鋭利な縁が電線の引き出し部分と間隙を介して対向する状態で座金3と端子板とにて電線を挟持固定する。
【解決手段】 一端に治具が係脱可能な係合部を有した頭部12を設けた円柱状の軸部11の他端を、四角板状に打ち抜き形成した座金3の貫通孔21にスプリングワッシャ4とともに貫通する。軸部11の中間部に径大の抜け止め部19と雄ねじ部17とを転造し、座金3およびスプリングワッシャ4を回転自在に抜け止め保持する。座金3は、貫通孔21を有した平板部22の対向する一対の辺に頭部12側に向けて折曲する逃げ部23を有している。端子台の端子板にねじ本体2の雄ねじ部17の先端部を螺合し、端子板および座金3間の間隙からねじ本体2の軸部11に電線を絡み付ける。雄ねじ部17をねじ込み、逃げ部23にて鋭利な縁が電線の引き出し部分と間隙を介して対向する状態で座金3と端子板とにて電線を挟持固定する。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ねじ本体に被取付部とにて電線を挟持固定する座金を回転自在に備えた電線接続用ねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のいわゆるフリー端子ねじである電線接続用ねじ装置としては、例えば図6ないし図8に示す構成や図9および図10に示す構成など、各種形状の座金を回転自在に設けた構成が知られている。
【0003】
そして、図6ないし図8に示す電線接続用ねじ装置40は、一端にドライバなどの治具が係合する係合孔41を有した頭部42が設けられ、他端に被取付部に螺合する雄ねじ部43を有したねじ本体44に、このねじ本体44が端子板などの被取付部に螺合することにより被取付部と電線を挟持固定する略四角板状の座金45が頭部42および雄ねじ部43間に位置して回転自在に設けられている。また、座金45には、被取付部と対向する面にねじ本体44の雄ねじ部43に向けて膨出する電線を締め付けるための膨出部46が突設されている。
【0004】
また、図9および図10に示す電線接続用ねじ装置50の座金51は、四隅部分が雄ねじ部43側に向けて折曲されて被取付部に当接して電線の位置決めや座金51自体の回転防止をする折曲部52が設けられている。さらに、座金51には、被取付部と対向する面にねじ本体44の雄ねじ部43に向けて膨出する電線を締め付けるための膨出部46も突設されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これら従来の電線接続用ねじ装置40,50の座金45,51は、一般的に製造性の点で打ち抜きにより形成される。このため、座金45,51の周縁は、打ち抜きの際のばりが生じているなど、鋭利な状態となっている。このため、ねじ本体44,44を被取付部に取り付けて電線を挟持固定する際、あるいは取り付けた後に電線が移動するような外力が作用するなどした場合、電線が座金45,51の周縁に当接して傷が生じたり、特に小電力用の径が細い電線では切断するおそれもある問題がある。
【0006】
本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、製造性が低下することなく簡単な構造で挟持固定する電線の損傷を防止する電線接続用ねじ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電線接続用ねじ装置は、軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端にこの軸部より径大に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記雄ねじ部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したものである。
【0008】
そして、ねじ本体の軸部に頭部および雄ねじ部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けることにより、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線が挟持固定される。
【0009】
請求項2記載の電線接続用ねじ装置は、軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部、および、前記軸部に前記頭部および雄ねじ部間に位置してこの軸部より径大に設けられた抜け止め部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記抜け止め部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したものである。
【0010】
そして、ねじ本体の軸部に頭部および抜け止め部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けることにより、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線が挟持固定される。
【0011】
請求項3記載の電線接続用ねじ装置は、請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置において、座金は、四角板状に打ち抜き形成され、対向する一対の縁に逃げ部が設けられたものである。
【0012】
そして、座金を四角板状に打ち抜き対向する一対の縁に逃げ部を設けることにより、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線を挟持固定する構成が容易に得られ、製造性が向上する。
【0013】
請求項4記載の電線接続用ねじ装置は、請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置において、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置して回転自在に設けられたスプリングワッシャを具備したものである。
【0014】
そして、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置してスプリングワッシャを回転自在に設けることにより、ねじ本体を被取付部に取り付けられる際に、座金が回転することなく挟持固定する電線が引き出される方向に逃げ部が確実に位置し、電線を損傷することなく挟持固定することが容易となる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の電線接続用ねじ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1および図2において、1は電線接続用ねじ装置で、この電線接続用ねじ装置1は、例えば図示しない電線をねじ止めして接続する端子台などに用いられる。そして、電線接続用ねじ装置1は、ねじ本体2と、このねじ本体2に回転自在に設けられた座金3と、ねじ本体2に回転自在に設けられたスプリングワッシャ4とを備えている。
【0017】
また、ねじ本体2は、鋼鉄製で表面にニッケルめっきが施されている。そして、ねじ本体2は、円柱状の軸部11を有している。また、この軸部11の一端には、径大で端面が球面状に軸部11より径大に形成された略半球状の頭部12が一体に設けられている。そして、この頭部12の端面には、例えばプラスドライバやマイナスドライバなどの治具が係脱可能に係合する係合部13が設けられている。さらに、軸部11の他端には、図示しない電線が接続される端子台に組み付けられた被取付部としての端子板の雌ねじに螺合する雄ねじ部17が例えば転造により設けられている。また、ねじ本体2の軸部11には、頭部12と雄ねじ部17との間で雄ねじ部17側に位置して軸部11より径大に鍔状の抜け止め部19が例えば転造により設けられている。
【0018】
一方、座金3は、略四角板状に例えば打ち抜き形成され、鋼鉄製で表面にニッケルめっきが施されている。そして、座金3は、図1ないし図3に示すように、ねじ本体2の軸部11を回転自在に貫通し雄ねじ部17および抜け止め部19が貫通不可能な貫通孔21を有した略四角板状の平板部22と、この平板部22の対向する一対の辺にそれぞれ一面側に傾斜する状態で折曲形成された逃げ部23とを有している。さらに、座金3の四つ角には、それぞれ円弧状の面取り面24が設けられている。そして、座金3は、逃げ部23がねじ本体2の頭部12側に向けて折曲する状態でねじ本体2の軸部11に回転自在に取り付けられている。
【0019】
また、スプリングワッシャ4は、図1および図4に示すように、略中央に挿通孔31を有したリング状に設けられ内周面から外周面に亘って切り込み32が設けられている。そして、スプリングワッシャ4は、周方向で波形状となるように形成されている。
【0020】
なお、座金3およびスプリングワッシャ4は、軸部11に雄ねじ部17および抜け止め部19を設ける前に、軸部11をスプリングワッシャ4の挿通孔31に挿通するとともに座金3の貫通孔21に貫通してスプリングワッシャ4および座金3を順次軸部11に取り付け、これらスプリングワッシャ4および座金3を取り付けた後に軸部11に雄ねじ部17および抜け止め部19を設けてねじ本体2から脱落しないように回転自在に取り付けられる。
【0021】
次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0022】
図示しない端子台に電線を接続する際、端子台にあらかじめ配設された端子板の雌ねじにねじ本体2の雄ねじ部17の先端部を螺合する。この状態では、端子板と座金3の平板部22とが間隙を介して対向する状態となっている。そして、端子板と座金3の平板部22との対向する間隙からねじ本体2の軸部11に電線を絡み付ける。この後、再び雄ねじ部17をねじ込んで座金3の平板部22と端子板とにて電線を挟持固定する。この雄ねじ部17のねじ込みの際、引き出されて導出する電線に座金3の逃げ部23が対向する状態とする。
【0023】
この電線を挟持固定した状態では、端子板と座金3の平板部22とが電線を挟持して逃げ部23は電線に間隙を介して対向する状態となっていることから、端子台から引き出される電線は座金3の周縁に当接しない。このため、電線を挟持固定する際に座金3の周縁が電線を端子板に押し付けるような状態が生じず、座金3の周縁にて電線が切断するなどの損傷を防止できる。同様に、電線が移動するように外部から力が作用しても、座金3の周縁で電線が滑って切断するなどの損傷も防止できる。
【0024】
上述したように、上記実施の形態では、ねじ本体2の軸部11に頭部12および抜け止め部19間に回転自在に設けられる座金3の周縁の対向する一対の辺に、縁が端子台の端子板とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部12側に向けて折曲する逃げ部23を設けるため、例えば打ち抜きにて座金3を形成しても鋭利となる縁が逃げ部23により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を傷を付けたり切断するなどの損傷をすることなく安定して電線を挟持固定でき、切断しやすい低電力用の細い電線でも信頼性の高い接続ができる。
【0025】
そして、座金3は対向する一対の辺に逃げ部23が設けられた略四角板状に形成するため、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線を挟持固定する構成が打ち抜きなどにより容易に形成でき、製造性を向上できる。
【0026】
さらに、逃げ部23が頭部12側に向けて折曲するため、雄ねじ部17の先端部を端子板に螺合して取り付けたねじ本体2に電線を絡める際に、逃げ部23が座金3と端子板との間に電線を案内する状態となり、電線の取り付けが容易にできる。
【0027】
また、ねじ本体2の軸部11に座金3および頭部12間に位置してスプリングワッシャ4を回転自在に配設するため、ねじ本体2を端子台に取り付ける際に、座金3が逃げ部23を引き出される電線に対向する状態を維持して回転することなくねじ本体2を端子板に螺着でき、逃げ部23が確実に引き出される電線に対向して電線を損傷することなく挟持固定することが容易にでき、作業性を向上できる。
【0028】
そして、スプリングワッシャ4および座金3を軸部11に取り付けた後に抜け止め部19および雄ねじ部17を転造成形するため、スプリングワッシャ4および座金3を抜け止めした状態で回転自在にねじ本体2に容易に取り付けできる。
【0029】
なお、上記実施の形態において、頭部12は、略半球状に限らず、例えばボルトのようにスパナやレンチなどの軸が係合可能な外周面が六角柱や四角柱などの係合部を有した角柱状に形成したものや、六角レンチなどの治具が係合可能な内周面が略六角筒状となる係合部を有した筒状に形成したものなどでもできる。
【0030】
また、電線接続用ねじ装置1は、鋼鉄製に限らず、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの非鉄金属やセラミックス、プラスチックなどにて形成したものでもできる。
【0031】
さらに、上記実施の形態において、スプリングワッシャ4を設けた構成について説明したが、スプリングワッシャを設けない構成とすることもできる。
【0032】
また、座金3を取り付けた後に雄ねじ部17および抜け止め部19を転造形成したが、例えば軸部11の一端に頭部12を設けるとともに軸部11の他端外周面に雄ねじ部17を螺刻形成し、軸部11を貫通孔21に貫通させて座金3を回転自在に取り付け、その後に軸部11より径大の抜け止め部19を頭部12および雄ねじ部17との間、すなわち頭部12とにて軸部11に取り付けた座金3を挟持するように軸部11の外周面に抜け止め部19を転造形成することもできる。
【0033】
さらに、上記実施の形態では、ねじ本体2の軸部11に軸部11より径大の抜け止め部19を形成して座金3を保持した構成について説明したが、例えば図5に示すように、ねじ本体2の軸部11に抜け止め部19を設けず、ねじ本体2の軸部11に座金3を取り付けた後に軸部11より径大の雄ねじ部17を転造し、この径大の雄ねじ部17の頭部12側の縁が抜け止めする抜け止め部とした構成、あるいは頭部12を形成する前の軸部11の一端に軸部11より径大の雄ねじ部17を設け、雄ねじ部17の径寸法より径小に形成した座金3の貫通孔21を軸部11の他端から取り付け、その後に頭部12を形成して座金3を取り付ける構成とすることもできる。
【0034】
【考案の効果】
請求項1記載の電線接続用ねじ装置によれば、ねじ本体の軸部に頭部および雄ねじ部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けるため、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる。
【0035】
請求項2記載の電線接続用ねじ装置によれば、ねじ本体の軸部に頭部および抜け止め部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けるため、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる。
【0036】
請求項3記載の電線接続用ねじ装置によれば、請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置の効果に加え、四角板状に打ち抜き形成する座金の対向する一対の縁に逃げ部を設けるため、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる構成が容易に得られ、製造性を向上できる。
【0037】
請求項4記載の電線接続用ねじ装置によれば、請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置の効果に加え、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置してスプリングワッシャを回転自在に設けるため、ねじ本体を被取付部に取り付けられる際に、座金が回転することなく挟持固定する電線が引き出される方向に逃げ部を確実に位置させることができ、電線を損傷することなく挟持固定することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態における電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上座金を示す平面図である。
【図4】同上スプリングワッシャを示す平面図である。
【図5】本考案の他の実施の形態における電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図6】従来例の電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図7】同上平面図である。
【図8】同上正面図である。
【図9】従来の他の例の電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図10】同上平面図である。
【符号の説明】
1 電線接続用ねじ装置
2 ねじ本体
3 座金
4 スプリングワッシャ
11 軸部
12 頭部
13 係合部
17 雄ねじ部
19 抜け止め部
23 逃げ部
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ねじ本体に被取付部とにて電線を挟持固定する座金を回転自在に備えた電線接続用ねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のいわゆるフリー端子ねじである電線接続用ねじ装置としては、例えば図6ないし図8に示す構成や図9および図10に示す構成など、各種形状の座金を回転自在に設けた構成が知られている。
【0003】
そして、図6ないし図8に示す電線接続用ねじ装置40は、一端にドライバなどの治具が係合する係合孔41を有した頭部42が設けられ、他端に被取付部に螺合する雄ねじ部43を有したねじ本体44に、このねじ本体44が端子板などの被取付部に螺合することにより被取付部と電線を挟持固定する略四角板状の座金45が頭部42および雄ねじ部43間に位置して回転自在に設けられている。また、座金45には、被取付部と対向する面にねじ本体44の雄ねじ部43に向けて膨出する電線を締め付けるための膨出部46が突設されている。
【0004】
また、図9および図10に示す電線接続用ねじ装置50の座金51は、四隅部分が雄ねじ部43側に向けて折曲されて被取付部に当接して電線の位置決めや座金51自体の回転防止をする折曲部52が設けられている。さらに、座金51には、被取付部と対向する面にねじ本体44の雄ねじ部43に向けて膨出する電線を締め付けるための膨出部46も突設されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これら従来の電線接続用ねじ装置40,50の座金45,51は、一般的に製造性の点で打ち抜きにより形成される。このため、座金45,51の周縁は、打ち抜きの際のばりが生じているなど、鋭利な状態となっている。このため、ねじ本体44,44を被取付部に取り付けて電線を挟持固定する際、あるいは取り付けた後に電線が移動するような外力が作用するなどした場合、電線が座金45,51の周縁に当接して傷が生じたり、特に小電力用の径が細い電線では切断するおそれもある問題がある。
【0006】
本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、製造性が低下することなく簡単な構造で挟持固定する電線の損傷を防止する電線接続用ねじ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電線接続用ねじ装置は、軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端にこの軸部より径大に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記雄ねじ部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したものである。
【0008】
そして、ねじ本体の軸部に頭部および雄ねじ部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けることにより、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線が挟持固定される。
【0009】
請求項2記載の電線接続用ねじ装置は、軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部、および、前記軸部に前記頭部および雄ねじ部間に位置してこの軸部より径大に設けられた抜け止め部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記抜け止め部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したものである。
【0010】
そして、ねじ本体の軸部に頭部および抜け止め部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けることにより、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線が挟持固定される。
【0011】
請求項3記載の電線接続用ねじ装置は、請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置において、座金は、四角板状に打ち抜き形成され、対向する一対の縁に逃げ部が設けられたものである。
【0012】
そして、座金を四角板状に打ち抜き対向する一対の縁に逃げ部を設けることにより、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線を挟持固定する構成が容易に得られ、製造性が向上する。
【0013】
請求項4記載の電線接続用ねじ装置は、請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置において、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置して回転自在に設けられたスプリングワッシャを具備したものである。
【0014】
そして、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置してスプリングワッシャを回転自在に設けることにより、ねじ本体を被取付部に取り付けられる際に、座金が回転することなく挟持固定する電線が引き出される方向に逃げ部が確実に位置し、電線を損傷することなく挟持固定することが容易となる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の電線接続用ねじ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1および図2において、1は電線接続用ねじ装置で、この電線接続用ねじ装置1は、例えば図示しない電線をねじ止めして接続する端子台などに用いられる。そして、電線接続用ねじ装置1は、ねじ本体2と、このねじ本体2に回転自在に設けられた座金3と、ねじ本体2に回転自在に設けられたスプリングワッシャ4とを備えている。
【0017】
また、ねじ本体2は、鋼鉄製で表面にニッケルめっきが施されている。そして、ねじ本体2は、円柱状の軸部11を有している。また、この軸部11の一端には、径大で端面が球面状に軸部11より径大に形成された略半球状の頭部12が一体に設けられている。そして、この頭部12の端面には、例えばプラスドライバやマイナスドライバなどの治具が係脱可能に係合する係合部13が設けられている。さらに、軸部11の他端には、図示しない電線が接続される端子台に組み付けられた被取付部としての端子板の雌ねじに螺合する雄ねじ部17が例えば転造により設けられている。また、ねじ本体2の軸部11には、頭部12と雄ねじ部17との間で雄ねじ部17側に位置して軸部11より径大に鍔状の抜け止め部19が例えば転造により設けられている。
【0018】
一方、座金3は、略四角板状に例えば打ち抜き形成され、鋼鉄製で表面にニッケルめっきが施されている。そして、座金3は、図1ないし図3に示すように、ねじ本体2の軸部11を回転自在に貫通し雄ねじ部17および抜け止め部19が貫通不可能な貫通孔21を有した略四角板状の平板部22と、この平板部22の対向する一対の辺にそれぞれ一面側に傾斜する状態で折曲形成された逃げ部23とを有している。さらに、座金3の四つ角には、それぞれ円弧状の面取り面24が設けられている。そして、座金3は、逃げ部23がねじ本体2の頭部12側に向けて折曲する状態でねじ本体2の軸部11に回転自在に取り付けられている。
【0019】
また、スプリングワッシャ4は、図1および図4に示すように、略中央に挿通孔31を有したリング状に設けられ内周面から外周面に亘って切り込み32が設けられている。そして、スプリングワッシャ4は、周方向で波形状となるように形成されている。
【0020】
なお、座金3およびスプリングワッシャ4は、軸部11に雄ねじ部17および抜け止め部19を設ける前に、軸部11をスプリングワッシャ4の挿通孔31に挿通するとともに座金3の貫通孔21に貫通してスプリングワッシャ4および座金3を順次軸部11に取り付け、これらスプリングワッシャ4および座金3を取り付けた後に軸部11に雄ねじ部17および抜け止め部19を設けてねじ本体2から脱落しないように回転自在に取り付けられる。
【0021】
次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0022】
図示しない端子台に電線を接続する際、端子台にあらかじめ配設された端子板の雌ねじにねじ本体2の雄ねじ部17の先端部を螺合する。この状態では、端子板と座金3の平板部22とが間隙を介して対向する状態となっている。そして、端子板と座金3の平板部22との対向する間隙からねじ本体2の軸部11に電線を絡み付ける。この後、再び雄ねじ部17をねじ込んで座金3の平板部22と端子板とにて電線を挟持固定する。この雄ねじ部17のねじ込みの際、引き出されて導出する電線に座金3の逃げ部23が対向する状態とする。
【0023】
この電線を挟持固定した状態では、端子板と座金3の平板部22とが電線を挟持して逃げ部23は電線に間隙を介して対向する状態となっていることから、端子台から引き出される電線は座金3の周縁に当接しない。このため、電線を挟持固定する際に座金3の周縁が電線を端子板に押し付けるような状態が生じず、座金3の周縁にて電線が切断するなどの損傷を防止できる。同様に、電線が移動するように外部から力が作用しても、座金3の周縁で電線が滑って切断するなどの損傷も防止できる。
【0024】
上述したように、上記実施の形態では、ねじ本体2の軸部11に頭部12および抜け止め部19間に回転自在に設けられる座金3の周縁の対向する一対の辺に、縁が端子台の端子板とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部12側に向けて折曲する逃げ部23を設けるため、例えば打ち抜きにて座金3を形成しても鋭利となる縁が逃げ部23により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を傷を付けたり切断するなどの損傷をすることなく安定して電線を挟持固定でき、切断しやすい低電力用の細い電線でも信頼性の高い接続ができる。
【0025】
そして、座金3は対向する一対の辺に逃げ部23が設けられた略四角板状に形成するため、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して電線を挟持固定する構成が打ち抜きなどにより容易に形成でき、製造性を向上できる。
【0026】
さらに、逃げ部23が頭部12側に向けて折曲するため、雄ねじ部17の先端部を端子板に螺合して取り付けたねじ本体2に電線を絡める際に、逃げ部23が座金3と端子板との間に電線を案内する状態となり、電線の取り付けが容易にできる。
【0027】
また、ねじ本体2の軸部11に座金3および頭部12間に位置してスプリングワッシャ4を回転自在に配設するため、ねじ本体2を端子台に取り付ける際に、座金3が逃げ部23を引き出される電線に対向する状態を維持して回転することなくねじ本体2を端子板に螺着でき、逃げ部23が確実に引き出される電線に対向して電線を損傷することなく挟持固定することが容易にでき、作業性を向上できる。
【0028】
そして、スプリングワッシャ4および座金3を軸部11に取り付けた後に抜け止め部19および雄ねじ部17を転造成形するため、スプリングワッシャ4および座金3を抜け止めした状態で回転自在にねじ本体2に容易に取り付けできる。
【0029】
なお、上記実施の形態において、頭部12は、略半球状に限らず、例えばボルトのようにスパナやレンチなどの軸が係合可能な外周面が六角柱や四角柱などの係合部を有した角柱状に形成したものや、六角レンチなどの治具が係合可能な内周面が略六角筒状となる係合部を有した筒状に形成したものなどでもできる。
【0030】
また、電線接続用ねじ装置1は、鋼鉄製に限らず、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの非鉄金属やセラミックス、プラスチックなどにて形成したものでもできる。
【0031】
さらに、上記実施の形態において、スプリングワッシャ4を設けた構成について説明したが、スプリングワッシャを設けない構成とすることもできる。
【0032】
また、座金3を取り付けた後に雄ねじ部17および抜け止め部19を転造形成したが、例えば軸部11の一端に頭部12を設けるとともに軸部11の他端外周面に雄ねじ部17を螺刻形成し、軸部11を貫通孔21に貫通させて座金3を回転自在に取り付け、その後に軸部11より径大の抜け止め部19を頭部12および雄ねじ部17との間、すなわち頭部12とにて軸部11に取り付けた座金3を挟持するように軸部11の外周面に抜け止め部19を転造形成することもできる。
【0033】
さらに、上記実施の形態では、ねじ本体2の軸部11に軸部11より径大の抜け止め部19を形成して座金3を保持した構成について説明したが、例えば図5に示すように、ねじ本体2の軸部11に抜け止め部19を設けず、ねじ本体2の軸部11に座金3を取り付けた後に軸部11より径大の雄ねじ部17を転造し、この径大の雄ねじ部17の頭部12側の縁が抜け止めする抜け止め部とした構成、あるいは頭部12を形成する前の軸部11の一端に軸部11より径大の雄ねじ部17を設け、雄ねじ部17の径寸法より径小に形成した座金3の貫通孔21を軸部11の他端から取り付け、その後に頭部12を形成して座金3を取り付ける構成とすることもできる。
【0034】
【考案の効果】
請求項1記載の電線接続用ねじ装置によれば、ねじ本体の軸部に頭部および雄ねじ部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けるため、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる。
【0035】
請求項2記載の電線接続用ねじ装置によれば、ねじ本体の軸部に頭部および抜け止め部間に回転自在に設けられる座金の周縁の少なくとも一部に、縁が被取付部とにて挟持固定する電線と離間して電線の損傷を防止する状態で頭部側に向けて折曲する逃げ部を設けるため、例えば打ち抜きにて座金を形成しても鋭利となる縁が逃げ部により電線に離間して電線の損傷を防止するので、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる。
【0036】
請求項3記載の電線接続用ねじ装置によれば、請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置の効果に加え、四角板状に打ち抜き形成する座金の対向する一対の縁に逃げ部を設けるため、簡単な構成で電線を損傷することなく安定して挟持固定できる構成が容易に得られ、製造性を向上できる。
【0037】
請求項4記載の電線接続用ねじ装置によれば、請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置の効果に加え、ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置してスプリングワッシャを回転自在に設けるため、ねじ本体を被取付部に取り付けられる際に、座金が回転することなく挟持固定する電線が引き出される方向に逃げ部を確実に位置させることができ、電線を損傷することなく挟持固定することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態における電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上座金を示す平面図である。
【図4】同上スプリングワッシャを示す平面図である。
【図5】本考案の他の実施の形態における電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図6】従来例の電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図7】同上平面図である。
【図8】同上正面図である。
【図9】従来の他の例の電線接続用ねじ装置を示す側面図である。
【図10】同上平面図である。
【符号の説明】
1 電線接続用ねじ装置
2 ねじ本体
3 座金
4 スプリングワッシャ
11 軸部
12 頭部
13 係合部
17 雄ねじ部
19 抜け止め部
23 逃げ部
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端にこの軸部より径大に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記雄ねじ部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したことを特徴とした電線接続用ねじ装置。
【請求項2】 軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部、および、前記軸部に前記頭部および雄ねじ部間に位置してこの軸部より径大に設けられた抜け止め部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記抜け止め部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したことを特徴とした電線接続用ねじ装置。
【請求項3】 座金は、四角板状に打ち抜き形成され、対向する一対の縁に逃げ部が設けられたことを特徴とした請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置。
【請求項4】 ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置して回転自在に設けられたスプリングワッシャを具備したことを特徴とした請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置。
【請求項1】 軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端にこの軸部より径大に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記雄ねじ部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したことを特徴とした電線接続用ねじ装置。
【請求項2】 軸部、この軸部の一端に一体に設けられ治具が係合する係合部を有した頭部、前記軸部の他端に一体に設けられ被取付部に螺合する雄ねじ部、および、前記軸部に前記頭部および雄ねじ部間に位置してこの軸部より径大に設けられた抜け止め部を備えたねじ本体と、このねじ本体の軸部に前記頭部および前記抜け止め部間に位置して回転自在に設けられ前記被取付部とにて電線を挟持固定する座金とを備え、前記座金は、周縁の少なくとも一部に前記頭部側に向けて折曲形成され縁が前記挟持固定される電線と離間して前記電線の損傷を防止する逃げ部を有したことを特徴とした電線接続用ねじ装置。
【請求項3】 座金は、四角板状に打ち抜き形成され、対向する一対の縁に逃げ部が設けられたことを特徴とした請求項1または2記載の電線接続用ねじ装置。
【請求項4】 ねじ本体の軸部に座金および頭部間に位置して回転自在に設けられたスプリングワッシャを具備したことを特徴とした請求項1ないし3のいずれか一に記載の電線接続用ねじ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【登録番号】実用新案登録第3077809号(U3077809)
【登録日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【発行日】平成13年6月8日(2001.6.8)
【考案の名称】電線接続用ねじ装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−8253(U2000−8253)
【出願日】平成12年11月20日(2000.11.20)
【出願人】(300076884)株式会社中商 (1)
【登録日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【発行日】平成13年6月8日(2001.6.8)
【考案の名称】電線接続用ねじ装置
【国際特許分類】
【出願番号】実願2000−8253(U2000−8253)
【出願日】平成12年11月20日(2000.11.20)
【出願人】(300076884)株式会社中商 (1)
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