説明

電線関連送り出し装置

【目的】 束線の如何なる巻径でも、如何なる線径でも、さらには、ドラム巻であっても、極めて簡単に電線の送り出しができると共に、電力不要で、省エネタイプの電線関連送り出し装置を提供すること。
【構成】平板状の台座1と、該台座1の台座上面板11に回転可能に設けた多数のロール2,2,…と、前記台座1上の略中心から放射方向に形成された少なくとも3本の放射状長孔13と、該放射状長孔13に着脱自在に設けられた調整用小柱3とからなること。該調整用小柱3には、回転可能な回転筒体33が設けられてなること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、束線の如何なる巻径でも、如何なる線径でも、さらには、ドラム巻であっても、極めて簡単に電線の送り出しができると共に、電力不要で、省エネタイプの電線関連送り出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、束線として電線やケーブル等(以下単に「電線等」という。)や、ドラムに巻き付けた電線等のドラム巻を主に現場にて使用する場合、数十kg乃至約百kg程度となると、電源(100ボルト又は200ボルト)の交流電源を使用した電線送り出し装置を使用していた。その現場にて簡単に電源が取れればその装置を使用できるが、使用できないと、人手によってその重い束線としての電線等の巻き戻し作業をしなければならず、非能率であるばかりでなく、その作業員の疲労は大変なものであった。この明細書において、電線等と、ドラムに巻き付けた電線等のドラム巻をと総称して「電線関連」という。
【0003】
引用文献1では、電線等の束線の径が異なっている場合には、対応できない欠点がある。また、ドラム巻の場合には、枠体なるリール芯2が僅かに変化する構成になっているが、ほぼ一定であり、図10の使用状態からすると、セットできない不都合がある。また、引用文献2では、ドラム巻の場合には対応できたとしても、電線等の束線の場合には、直ぐに外れたりして対応できない不都合があった。
【特許文献1】特開2002−60143
【特許文献2】特開2004−345759
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、束線の如何なる巻径でも、如何なる線径でも、さらには、ドラム巻であっても、極めて簡単に電線の送り出しができることを実現することである。さらには、簡易且つ安価な装置の実現も求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、平板状の台座と、該台座の台座上面板に回転可能に設けた多数のロールと、前記台座上の略中心から放射方向に形成された少なくとも3本の放射状長孔と、該放射状長孔に着脱自在に設けられた調整用小柱とからなり、該調整用小柱には、回転可能な回転筒体が設けられてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。
【0006】
請求項2の発明を、請求項1において、前記放射状長孔は、前記台座上の略中心として約120度の略等間隔で3本の放射状長孔が形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。また、請求項3の発明を、請求項1において、前記放射状長孔は、前記台座上の略中心として左右側にX方向長孔が、その上下にY方向長孔がそれぞれ形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。
【0007】
請求項4の発明を、請求項1,2又は3において、前記調整用小柱は、下端にネジを設けたネジ付き棒状片と、前記棒状片の下端を支持する支持座と、長方形部及び角形棒出部とを有する異形ナットからなり、前記長方形部及び角形棒出部の幅が前記放射状長孔の幅よりも僅かに小さく形成されると共に、該放射状長孔の縁部の厚みよりは前記角形棒出部の高さが小さく形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。
【0008】
また、請求項5の発明を、請求項4において、前記棒状片の上下に設けられた軸受を介して前記回転筒体が回転可能に備えられ、前記軸受の固定輪及び前記棒状片の下端が前記支持座にて支持されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項4において、前記角形棒出部は、四角形状をなしてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項4において、前記角形棒出部は、六角形状をなしてなることを特徴とする電線関連送り出し装置としたことにより、前記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明においては、束線の如何なる巻径でも、如何なる線径に対して電線等の送り出しを簡単に実現できる。特に、重い束線として電線等でも、電力を一切使用することがなくとも簡単にでき、省エネタイプにできる。特に、台座上に移動できれば、送り出し可能状態に簡単にできるし、結束線の処理も簡単にできる等の効果を奏する。請求項2の発明では、調整用小柱を3本の最小本で使用でき、簡易且つ安価に提供できる。
【0010】
請求項3の発明では、調整用小柱を4本としたが、使用時において安定した構成にできる。請求項4の発明では、特に、前記調整用小柱の取扱い(取付け、取り外し)を台座の表面側のみからでき、能率的にできる利点がある。請求項5の発明では、前記調整用小柱の外側の回転筒体が軸受を介して設けられており、回転が極めてスムーズにできる。請求項6の発明では、回転筒体を約90度の回転で、取付け、取り外しができる。さらに、請求項7の発明では、回転筒体を約60度の回転で、取付け、取り外しができる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1は本発明の斜視図で、図2は本発明の平面図、正面図等ある。本発明の電線関連送り出し装置は、図1及び図2に示すように、平板状で、主に略方形又は略円形状の台座1と、該台座1表面上に設けた多数のロール2と、少なくとも3本以上の調整用小柱3とから構成されている。前記台座1は、略正方形状の台座上面板11と、該台座上面板11の外周囲に適宜の高さ垂下した台座周縁部12が一体形成されている。前記台座上面板11には、該台座上面板11の中心Oを中心として、少なくとも3本以上の長孔状の放射状長孔13が設けられている。
【0012】
本発明の実施形態では、該放射状長孔13は、図2(A)に示すように、X方向及びY方向を向いて、前記中心Oを起点として、左右にX方向長孔131,131が、上下にY方向長孔132,132がそれぞれ設けられている。具体的には、幅が十数mm乃至約20数mmで、長手は、約20数cm乃至約40cm程度である。前記X方向長孔131の幅方向の両側の縁部を131a,131aと、前記Y方向長孔132の幅方向の両側の縁部を132a,132aとそれぞれ称する。
【0013】
前記台座上面板11上の前記放射状長孔13箇所を除く面には、多数の前記ロール2,2,……が転動可能に設けられている。該ロール2は、図5(C)に示すように、球体21と、該球体21の裏面側を包む複数の小球22,22,…と、該小球22を受ける半球状受面23と、前記球体21の表面側を受ける外周抱持部24とで構成されている。具体的には、約1cm乃至約2cm程度の球としての前記球体21と前記半球状受面23との間に、約1mm前後の前記小球22が複数で転がり接触するように設けられている。
【0014】
さらに、図5(C)に示すように、前記外周抱持部24は、前記球体21が表面側に飛び出さないように該球体21の中心よりも表側に適宜な球の周縁を囲むように構成されている。前記外周抱持部24は、上側の開口の内周で、前記球体21を抱持しつつ、その下側の内ネジ部が前記半球状受面23の外ネジ部が螺合している。何れにしても、前記ロール2は、球体21が転動可能に設けられていれば、構成には限定されない。
【0015】
前記ロール2は、具体的には、図2(A)に示すように、前記台座上面板11上の前記放射状長孔13箇所を除く面に、多数がX方向及びY方向のピッチが約2cm乃至約4cm程度に多数設けられている。実施形態では、約200乃至約数百が設けられる。前記ロール2,2,…は、図5(C)に示すように、上側位置の前記台座上面板11と下側位置の裏面板14とで、上下で包みこむようにして、ボルト・ナットなどの固着具15を使用して取付けられている。前記ロール2を前記台座上面板11及び裏面板14に取付けるには、必要に応じて接着剤などを使用される。特に、本発明では、束線として電線は、円形をなしているため、前記台座上面板11を平面的に見ると、多数のロール2,2,…の外周は、略円形状になるように設けられている。
【0016】
前記調整用小柱3は、図3に示すように、ネジ31a付き棒状片31と、該棒状片31の上下に取付けられる軸受32,32と、回転筒体33と、前記棒状片31及び軸受32を支持する支持座34と、前記ネジ31aに螺合する異形ナット35とで構成されている。具体的には、前記棒状片31は、高さが約20cm乃至約50cm程度であり、この下端に小径の外ネジなる前記ネジ31aが一体形成されている。前記棒状片31の上端は数cm残した箇所と、その下端とに、軸受32,32の固定輪32a,32aが嵌合固定されている。上下の軸受32,32の外輪32b,32b相互間に、前記回転筒体33(約直径3cm乃至約5cm)が回転自在に設けられている。前記棒状片31の上端には、合成ゴム又は天然ゴムなどの摘み部36が被覆固定されている。
【0017】
前記支持座34は、図3及び図4に示すように、ドーナツ型板状をなし、前述したように、前記棒状片31及び軸受32を支持する部材であるが、その高さは数mm乃至約1cm程度であり、外径は、前記回転筒体33の直径と同等である。内径には、前記棒状片31のネジ31aに螺合し、中央箇所に僅かに上がる棒出部34aが前記棒状片31の下端面及び軸受32の固定輪32a下面を支持する役割をなす。前記異形ナット35は、平面的に見て長方形状をなし、その幅Sは、前記放射状長孔13の幅Sよりも僅かに(約1mm内外)小さく形成されている。つまり、幅S>幅Sとなっている。
【0018】
また、前記調整用小柱3は、図2(B)に示すように、前記放射状長孔13の長さの範囲内で距離Xだけ自在に調整できる。図3及び図4に示すように、前記異形ナット35の長方形部35aの中央には一段と上がる角形棒出部35bが形成されている。具体的には、該角形棒出部35bは、正方形状をなし、この各辺の寸法はSである。さらに、前記角形棒出部35bの高さTは、前記X方向長孔131の縁部131aの高さT又は前記Y方向長孔132の縁部132aの高さTよりも低く形成されている。つまり、高さT>高さTとなっている。
【0019】
前記調整用小柱3の取り付け、取り外しについて説明する。まず、該調整用小柱3には、前記異形ナット35を取付けておく。該異形ナット35の長方形部35aの頂面と前記支持座34下面との間隔L[図3(B)参照]は、前記縁部131a又は縁部132aの高さTよりも大きくなるようにセットしておく。すなわち、間隔L>高さTとなっている。自在に回転させるためである。そして、前記調整用小柱3の摘み部36箇所を掴みつつ、下端の前記異形ナット35の長方形部35aを、前記放射状長孔13に挿入する。そして、前記摘み部36を平面的に見て約90度回転させる。このとき、前記異形ナット35の長方形部35aが前記縁部131a又は縁部132aに当接していないことが重要である。その感覚は一度試せばすぐに判る程度である。
【0020】
そして、今度は、前記調整用小柱3の摘み部36箇所を僅かに上昇させる。すると、前記角形棒出部35bが、前記放射状長孔13のX方向長孔131又はY方向長孔132に挿入するようにセットする。この作業も、前記長方形部35a又は角形棒出部35bについて前記放射状長孔13を介して見ることで2、3回で慣れてできる。この状態となったら、その調整用小柱3の位置を、前記放射状長孔13の長手方向の位置などを考慮して決定し、そして、摘み部36を締め付けることで固定する。
【0021】
つまり、間隔L>高さTで、且つ高さT>高さTのため、異形ナット35の長方形部35aの頂面と前記支持座34下面との間隔Lを締め付けて縮めることで、高さT間隔よりも小さくでき、確実に縁部131a又は縁部132aに調整用小柱3の下部箇所を固定させることができる。 説明では、順序を追って説明したが、実際には、略瞬時にセットできる。
【0022】
次に、取り外しについては、今度は、前記調整用小柱3の摘み部36を数回逆回転を与える。すると、前記角形棒出部35bの上端が、前記縁部131a又は縁部132aの下端面よりは僅かに離間するようにセットする。このようにすることで、前記摘み部36を持って平面的に見て約90度回転させる。すると、前記角形棒出部35bに一体化された長方形部35aの長手方向が、前記放射状長孔13の長手方向と一致させることで、その異形ナット35を前記放射状長孔13のX方向長孔131又はY方向長孔132から外すことが簡単にできる。
【0023】
次に、本発明の使用状態について説明する。特に、束線として電線等の場合で、約数十kgの場合とする。この重たい束線として電線等Wは、ほどけないように線等相互を他の結束線mで結束しているのが一般である[図6(A)参照]。まず、その4本の調整用小柱3は、台座1から外しておく。その状態で、前記束線として電線等Wを台座1上に置き[図6(A)参照]、少し中央側にずらして、その状態で結束線mを外す[図6(B)参照]。このときにずらすのは、重たい束線として電線等Wであっても、ロール2,2,…上にあり、僅かな力で簡単に転動できる。
【0024】
その後、前記台座1の中央位置までロール2を介して転動させる[図6(C)参照]。そして、重い束線として電線等Wの内径内に、4本の調整用小柱3をセットする[図7(A)及び(B)参照]。このように、4本の調整用小柱3を上まで持ち上げてセットするような力は必要とせず、台座1上に簡単にセットできる。つまり、前記束線として電線等Wの巻き径を見ながら、前記4本の調整用小柱3をそれぞれセットできる[図7(A)及び(B)参照]。この状態で、現場にて適宜の量の電線等Wを送り出しができる[図7(C)参照]。
【0025】
現場にて、送り出し作業が終わった場合には[図8(A)参照]、再び前記4本の調整用小柱3をそれぞれ外す[図8(B)参照]。そして、前記台座1の端部まで移動させる[図8(C)参照]。ここで、持ち運びの際に、バラ付かないように、他の結束線mで結束しておく[図8(D)参照]。このようにして、数十kg乃至約百kg程度の重たい束線として電線等Wを簡単に運搬でき、電線等Wの送り出しなどの作業がスムーズにできる。
【0026】
また、ドラムに巻き付けた電線等Wのドラム巻Dの場合でも、図9に示すように、同様にできる。今度は、ドラムが存在しているために、その台座1上に、前記ドラムの回転軸に直交する側部円盤dが載置されるようにセットし、且つ両側部円盤d,dの外周から囲むようにセットする。下側となった側部円盤dは、ロール2,2,…にて、且つ両側部円盤d,dが前記調整用小柱3の回転筒体33にてそれぞれ転動可能に支持されており、数十kg乃至約百kg程度となると、電線等Wを巻き付けたドラムDであっても、送り出しなどの作業がスムーズにできる。
【0027】
特に、本発明では、前記台座上面板11上の前記放射状長孔13箇所を除く面には、多数の前記ロール2,2,……が転動可能に設けられているため、電線等Wは、その端を引くと、回りすぎることが考えられるが、本発明では、図10(A)において、例えば、一箇所の調整用小柱3を外側(白抜き矢印方向)に比較的大きな力を加えることで、各調整用小柱3それぞれに加わる力が変化し、その回転力を弱めることができ、回りすぎないようにできる効果もある。
【0028】
図11に示した本発明の別の実施形態では、調整用小柱3を3本とすることができ、4本の場合と略同様な効果を奏するにも関わらず、安価に製造できる利点がある。前記調整用小柱3を3本にした場合には、その取り付け、取り外しが、より一層迅速にでき、しかも部品点数が少なくなり安価に提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】(A)は本発明の斜視図、(B)は本発明の使用状態の斜視図である。
【図2】(A)は本発明の平面図、(B)は本発明の正面図である。
【図3】(A)は調整用小柱箇所の断面図、(B)は(A)の分解断面図である。
【図4】(A)は図3(A)の要部拡大図、(B)は異形ナットの斜視図、(C)は(B)の異形ナットを使用した状態の(A)のP−P矢視断面図、(D)は異形ナットの別の実施形態の斜視図、(E)は(D)の異形ナットを使用した状態の(A)のP−P矢視断面図である。
【図5】(A)は台座の平面図、(B)は台座の端部箇所の拡大断面図、(C)は台座にロールを設けた拡大断面図である。
【図6】(A)は台座上に束線としての電線等を載せた状態の斜視図、(B)は電線等の結束線を外さんとする状態図、(C)は台座の略中央に電線等を転動させた状態図である。
【図7】(A)は台座の略中央に電線等を載せつつ、束線の内径箇所に調整用小柱を立設せんとする状態図、(B)はその調整用小柱を立設した状態図、(C)は電線等を送り出している状態図である。
【図8】(A)は電線等を送り出して量が少なくなってきた状態図、(B)はその作業を終了して再び調整用小柱を外した状態図、(C)は台座上に残りの電線等が載置されている状態図、(D)は残りの電線等を台座の端に移動し、再び収納のために結束線を設けた状態図、(E)は結束線で結束した電線等を運搬せんとする状態図である。
【図9】(A)は電線等を巻いたドラムを本発明にセットして送り出している状態の斜視図、(B)は(A)の正面図である。
【図10】(A)は電線等を本発明にセットして送り出している平面図、(B)は電線等を巻いたドラムを本発明にセットして送り出している平面図である。
【図11】(A)は本発明の別実施形態の平面図、(B)は(A)の斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1…台座、11…台座上面板、13…放射状長孔、131…X方向長孔、
132…Y方向長孔、2…ロール、3…調整用小柱、31…棒状片、31a…ネジ、32…軸受、32a…固定輪、33…回転筒体、34…支持座、34a…棒出部、
35a…長方形部、35b…角形棒出部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状の台座と、該台座の台座上面板に回転可能に設けた多数のロールと、前記台座上の略中心から放射方向に形成された少なくとも3本の放射状長孔と、該放射状長孔に着脱自在に設けられた調整用小柱とからなり、該調整用小柱には、回転可能な回転筒体が設けられてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項2】
請求項1において、前記放射状長孔は、前記台座上の略中心として約120度の略等間隔で3本の放射状長孔が形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項3】
請求項1において、前記放射状長孔は、前記台座上の略中心として左右側にX方向長孔が、その上下にY方向長孔がそれぞれ形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項4】
請求項1,2又は3において、前記調整用小柱は、下端にネジを設けたネジ付き棒状片と、前記棒状片の下端を支持する支持座と、長方形部及び角形棒出部とを有する異形ナットからなり、前記長方形部及び角形棒出部の幅が前記放射状長孔の幅よりも僅かに小さく形成されると共に、該放射状長孔の縁部の厚みよりは前記角形棒出部の高さが小さく形成されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項5】
請求項4において、前記棒状片の上下に設けられた軸受を介して前記回転筒体が回転可能に備えられ、前記軸受の固定輪及び前記棒状片の下端が前記支持座にて支持されてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項6】
請求項4において、前記角形棒出部は、四角形状をなしてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。
【請求項7】
請求項4において、前記角形棒出部は、六角形状をなしてなることを特徴とする電線関連送り出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−111509(P2010−111509A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288274(P2008−288274)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【特許番号】特許第4244239号(P4244239)
【特許公報発行日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(598000518)大川三基株式会社 (3)
【Fターム(参考)】