説明

電線

【課題】 線材やグランド線の抜けやズレを防止するとともに、線材等とシールド材とを電気的に接続して、信号線間のノイズを低減可能にする。
【解決手段】 一芯又は複数芯の単芯線21と一芯のドレン線22との組を一又は二以上有して、これらを同一面上に平行して配置するとともに、二芯以上の単芯線21と一芯のドレン線22とをその同一面上に平行して配置し、一又は二以上の組と二芯以上の単芯線21と一芯のドレン線22の全体をシールドするシールド層23を有し、各ドレン線22が、導体21−1と、この導体21−1の表面を被覆する導電性樹脂層21−2と、この導電性樹脂層21−2の表面に間欠的に形成された接着層21−3とを有した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一芯(一本)又は複数芯(複数本)の単芯線を平行に配置した電線に関し、特に、信号線間のノイズの低減を図る電線に関する。
【背景技術】
【0002】
各種電気製品の内部配線や製品間の接続に、フラットケーブルが用いられることが多い。
フラットケーブルとは、複数本の導体が同一面上に平行して配置されたケーブルをいう。
【0003】
このフラットケーブルについては、種々の改良技術が提案されている。
例えば、クロストークノイズを低減するために、信号線と信号線との間に導体からなる線材を介装し、これら信号線と線材との全体をシールド材で被覆し、線材とシールド材とを接触させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、線材とシールド材とが電気的に接続し、各信号線間を電磁界的に分離することができる。このため、信号線間の寄生キャパシタンスを最小限にして、クロストークノイズを低減できる。
【0004】
また、二本の信号線を金属テープで集合させて信号線ユニットとし、この信号線ユニットとグランド線とを交互に配置したものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この技術によれば、信号線ユニットと両脇のグランド線とを一セットにして、これを複数セット並べた場合に比べて、グランド線の本数を少なくでき、コストダウンを図ることができる。
【特許文献1】特開2001−351443号公報
【特許文献2】特開2004−303697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した各特許文献に記載の技術においては、次の問題があった。
例えば、特許文献1に記載の技術は、線材とシールド材とを「接触」させるだけであって、「接着」はしていなかった。これは、接着材で接着したときに、その接着材によって線材とシールド材との間が絶縁されてしまい、クロストークノイズを低減できないからであった。
ところが、「接着」していないと、配線時等において電線を曲げたときに、シールド材が線材から離れて盛り上がりフラット形状が保てなくなるという問題があった。
しかも、電線の曲げ伸ばしを行う間に線材がずれたり、手で簡単に引き抜けたりしてしまうという問題があった。
【0006】
また、特許文献2に記載の技術は、グランド線が、金属テープの金属層側に「接触」していた。つまり、グランド線は、金属テープにも外皮にも「接着」していなかった。このため、例えば、電線の曲げ伸ばしを行うと、グランド線が切断断面から突出したり引っ込んだりしていた。そうすると、この電線をコネクタに接続する場合に、曲げた状態で接続しようとすると、グランド線が引っ込むなどしてコネクタにうまく接続できないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、線材やグランド線の抜けやズレを回避するとともに、線材等とシールド材との電気的接続を可能にして、信号線間のクロストークノイズを低減可能にする電線の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明の電線は、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0009】
また、本発明の電線は、導体と、この導体の表面を被覆した被覆層と、この被覆層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0010】
また、本発明の電線は、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層と、これら導体及び接着層の表面を被覆した被覆層とを有した構成としてある。
【0011】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と、これら単芯線と同一面上で平行に配置された一芯のドレン線と、これら単芯線及びドレン線の全体をシールドするシールド層とを有し、ドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0012】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と、これら単芯線と同一面上で平行に配置された一芯のドレン線と、これら単芯線及びドレン線の全体をシールドするシールド層とを有し、ドレン線が、導体と、この導体の表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0013】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を二以上有して、これらを同一面上に平行に配置し、これら複数組の全体をシールドするシールド層を有し、各組のドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0014】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を二以上有して、これらを同一面上に平行に配置し、これら複数組の全体をシールドするシールド層を有し、各組のドレン線が、導体と、この導体の表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0015】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を一又は二以上有して、これらを同一面上に平行に配置するとともに、二芯以上の単芯線と一芯のドレン線とを同一面上に組に平行に配置し、一又は二以上の組と二芯以上の単芯線と一芯のドレン線の全体をシールドするシールド層を有し、各ドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【0016】
また、本発明の電線は、単芯線を平行に配置した電線であって、一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を一又は二以上有して、これらを同一面上に平行に配置するとともに、二芯以上の単芯線と一芯のドレン線とを同一面上に組に平行に配置し、一又は二以上の組と二芯以上の単芯線と一芯のドレン線の全体をシールドするシールド層を有し、各ドレン線が、導体と、この導体表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構成としてある。
【発明の効果】
【0017】
本発明の電線によれば、導体等の表面に接着層が間欠的に形成されているため、その接着層の部分と露出部分が交互に形成される。そして、接着層の部分については、シールド層などの外層に接着させることができる。一方、露出部分については、外層であるシールド層との間で電気的に接続することができる。
これにより、単芯線の抜けやズレを防止するとともに、クロストークノイズを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る電線の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
(I)単芯線
(I−1)第一実施例
まず、電線の一実施形態である単芯線の第一実施例について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施例における単線導体の単芯線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10aは、導体11−1と、接着層12とを有している。
導体11−1は、電気を通す部分である。
この導体11−1は、すべての導電体を対象とするが、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、合金、銀、金など、公知の材質で形成できる。
この導体11−1は、本実施例においては、単線とする。なお、導体11は、単線を複数用いた導体とすることができる。また、複数の単線を撚り合わせた導体(撚線)とすることもできる。撚線については、第五実施例〜第七実施例で説明する。
【0020】
接着層12は、接着材を塗布して形成された層である。
この接着層12は、導体11−1の表面で、導体11−1の長手方向(軸方向)に間欠的(断続的)に形成されている(導体11−1の表面で間欠的に接着材を塗布してある)。
導体11−1の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導体11−1が露出した部分(露出面13)である。
なお、接着層12を間欠的に形成するためには、単芯線10aの製造において、押出機から単芯線10aを引き取る速度を調整する。この引取速度を調整することで、接着層12の長さと露出面13の長さ(いずれも導体11−1の長手方向の長さ)を調整できる。
【0021】
(I−2)第二実施例
次に、単芯線の第二実施例について、図2を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10bは、導体11−1と、導電体層(導電性樹脂層)14と、接着層12とを有している。
導電体層14は、導電性樹脂を用いて、導体11−1の表面を被覆した層である。
接着層12は、導電体層14の表面で、導体11−1又は導電体層14(電線10b)の長手方向に間欠的に形成された層(導電体層14の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
導電体層14の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導電体層14が露出した部分(露出面15)である。
【0022】
(I−3)第三実施例
次に、単芯線の第三実施例について、図3を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10cは、導体11−1と、絶縁体層16と、接着層12とを有している。
絶縁体層16は、絶縁材料を用いて、導体11−1の表面を被覆した層である。絶縁材料には、例えば、PVC(polyvinyl chloride、塩化ビニル)、PE(polyethylene、ポリエチレン)、ETFE(ethylene tetrafluoroethylene、エチレン・四ふっ化エチレン共重合体)、PFA(perfluoroalkoxy、パーフロロアルコキシ)などがあるが、絶縁体層16は、これら公知の絶縁材料のうち任意好適な材料を用いて形成できる。
【0023】
接着層12は、絶縁体層16の表面で、導体11−1又は絶縁体層16(電線10c)の長手方向に間欠的に形成された層(絶縁体層16の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
絶縁体層16の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、絶縁体層16が露出した部分(露出面17)である。
【0024】
(I−4)第四実施例
次に、単芯線の第四実施例について、図4を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10dは、導体11−1と、接着層12とを有している。
接着層12は、導体11−1の表面に沿って螺旋状に形成された層(導体11−1の表面に沿って螺旋状に接着材を塗布した層)である。この接着層12は、導体11−1の表面における一側面(一方向から見たときに見える側面)の長手方向で間欠的に形成されている。
導体11−1の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導体11−1が露出した部分(露出面13)である。
【0025】
なお、同図においては、導体11−1の表面に接着層12を螺旋状に形成してあるが、導体11−1の表面に限るものではなく、例えば、導体11−1の表面を被覆した導電体層14の表面に接着層12を螺旋状に形成したり、導体11−1の表面を被覆した絶縁体層16の表面に接着層12を螺旋状に形成したりすることもできる。
また、接着層12を螺旋状に形成する手法としては、例えば、特許第3982173号「プラスチック製容器の製造方法」に開示された手法を用いることができる。
【0026】
(I−5)第五実施例
次に、単芯線の第五実施例について、図5を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10eは、導体11−2と、接着層12とを有している。
導体11−2は、本実施例〜第七実施例においては、撚線である。
接着層12は、導体11−2の表面で、導体11−2の長手方向に間欠的に形成された層(導体11−2の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
導体11−2の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導体11−2が露出した部分(露出面18)である。
【0027】
(I−6)第六実施例
次に、単芯線の第六実施例について、図6を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10fは、導体11−2と、導電体層14と、接着層12とを有している。
導電体層14は、導電体の材料を用いて、導体11−2の表面を被覆した層である。
接着層12は、導電体層14の表面で、導電体層14の長手方向に間欠的に形成された層(導電体層14の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
導電体層14の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導電体層14が露出した部分(露出面15)である。
なお、導体11の表面を被覆する層は、本実施例においては、導電体層14としたが、導電体層14に代えて絶縁体層16を用いることもできる。
【0028】
(I−7)第七実施例
次に、単芯線の第七実施例について、図7を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10gは、導体11−2と、接着層12とを有している。
接着層12は、導体11−2の表面に沿って螺旋状に形成された層(導体11−2の表面に沿って螺旋状に接着材を塗布した層)である。この接着層12は、導体11−2の表面における一側面(一方向から見たときに見える側面)の長手方向で間欠的に形成されている。
導体11−2の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導体11−2が露出した部分(露出面18)である。
【0029】
なお、同図においては、導体11−2の表面に接着層12を螺旋状に形成してあるが、導体11−2の表面に限るものではなく、例えば、導体11−2の表面を被覆した導電体層14の表面に接着層12を螺旋状に形成したり、導体11−2の表面を被覆した絶縁体層16の表面に接着層12を螺旋状に形成したりすることもできる。
【0030】
(I−8)第八実施例
次に、単芯線の第八実施例について、図8を参照して説明する。
同図に示すように、本実施例の単芯線(電線)10hは、導体11−1と、接着層12と、導電体層14とを有している。
接着層12は、導体11−1の表面で、導体11−1の長手方向に間欠的に形成された層(導体11−1の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
導体11−1の表面のうち接着層12が形成されていない部分は、導体11−1が露出した部分(露出面13)である。
導電体層14は、導電体の材料を用いて、導体11−1及び接着層12の表面を被覆した層である。
なお、導体11−1及び接着層12の表面を被覆する層は、本実施例においては、導電体層14としたが、導電体層14に代えて絶縁体層16を用いることもできる。
【0031】
単芯線(電線)10をこれらのような構成とすれば、接着層12により、導体11や被覆層14,16と外方の被覆(シールド層など)とを接着できる。しかも、露出面13,15,17,18により、被覆(シールド層など)との間を電気的に接続することができる。
これにより、上記各実施例の単芯線を多芯のフラットケーブルに用いることで、単芯線の抜けやズレを防ぐことができ、さらに、クロストークノイズの低減を図ることができる。
【0032】
(II)平行線
(II−1)第一実施例
次に、電線の一実施形態である平行線の第一実施例について、図9を参照して説明する。
同図に示すように、平行線20a−1は、一芯(一本)の信号線(単芯線)21aと、一芯のドレン線(Drain wire)22aと、シールド層23aとを有している。
信号線21aは、導体(単線)21−11と、この導体21−11の表面を被覆する絶縁体層21−2と、この絶縁体層21−2の表面を被覆するカバーリング21−3とを有している。
【0033】
導体21−11は、本実施例においては、単線とする。なお、導体21は、単線を複数用いた導体とすることができる。また、複数の単線を撚り合わせた導体(撚線)とすることもできる。
この導体21−11の材質は、(I)単芯線における導体11の材質と同様とすることができる。
【0034】
カバーリング21−3は、絶縁体層21−2の表面の全体を被覆するように形成された層である。
このカバーリング21−3は、接着材で形成されており、当該信号線21aとシールド層23aとを接着する。
このカバーリング21−3を形成する接着材として、たとえば、アイオノマー樹脂を用いることができる。アイオノマー樹脂とは、金属イオンによる凝集力を利用し、高分子を凝集体とした合成樹脂をいう。
このアイオノマー樹脂は、加熱すると分子間架橋が緩んで流動性を示すため、熱可塑性樹脂と同じ手法で成型加工が可能である。また、弾力性と柔軟性を有し、耐クラック性が良好である。さらに、耐磨耗性にも優れている。しかも、金属との接着性に優れており、シールド層23aに金属フィルムを用いた場合に特に強い接着力を発揮する。
なお、このカバーリング21−3についても、ドレン線22aの接着層22−3(後述)と同様に、信号線21aの長手方向に間欠的に形成することができる。
【0035】
ドレン線22aは、導体(単線)22−11と、導電体層(導電性樹脂層)22−2と、接着層22−3とを有している。
導体22−11は、本実施例においては、単線である。なお、導体22−11は、単線を複数用いた導体とすることができる。また、複数の単線を撚り合わせた導体(撚線)とすることもできる。
この導体22−11の材質は、(I)単芯線における導体11の材質と同様とすることができる。
【0036】
導電体層22−2は、導電性樹脂で形成されており、導体22−11の表面を被覆する。
接着層22−3は、導電体層22−2の表面で、当該ドレン線22aの長手方向に間欠的に形成された層(導電体層22−2の表面で間欠的に接着材を塗布した層)である。
導電体層22−2の表面のうち接着層22−3が形成されていない部分は、導電体層22−2が露出した部分(露出面22−4)である。
【0037】
シールド層23aは、信号線21aとドレン線22aとを平行に配置した全体をシールドする層である。このシールド層23aは、ノイズ対策として、静電遮蔽や電磁遮蔽の役割を担う。これらのうち、静電遮蔽は、静電誘導や不要輻射などによる外来ノイズを軽減することを目的とした遮蔽であり、例えば、軟銅テープ(金属テープ),銅線編組,AL/PETテープ(アルミ箔接着ポリエステルテープ、プラスチックと貼り合わせられた金属テープ)などを巻き付け、ドレンワイヤを介して接地するものである。
ここで、「AL」は、Aluminum(アルミニウム)、「PET」は、polyethylene terephthalate(ポリエチレンテレフタレート)を示す。
【0038】
また、シールド層23aにプラスチックと貼り合わせられた金属テープを用いた場合、このプラスチックは、透明以外の色で着色されたものを使用することができる。
【0039】
このシールド層23aがドレン線22aの表面に被覆されたときの長手方向断面の構造を図10に示す。
同図に示すように、接着層22−3が、シールド層23aとドレン線22aとの間に平行線20a−1の長手方向に間欠的に形成されている。この接着層22−3を有することにより、ドレン線22aとシールド層23aとを接着することができる。そして、露出面22−4では、ドレン線22aとシールド層23aが接触して電気的に接続されている。これにより、ドレン線22aがシールドの機能を有することができる。
なお、本実施例の平行線20a−1は、ドレン線22aの外方にシールド層23aを巻く構造としているため、シールド層23aにAL/PETテープを用いた場合、AL側を内側にして、ドレン線22aとの間を電気的に接続させる。
【0040】
また、本実施例の平行線20a−1は、信号線21aの導体21−1を、単線を複数用いた導体とすることができる。さらに、ドレン線22aの導体22−1を、単線を複数用いた導体とすることができる(図示せず)。
この場合も、ドレン線22aの導電体層22−2の表面に間欠的に接着層22−3を形成することができる。
【0041】
また、図11に示すように、本実施例の平行線20a−2は、信号線21aの導体21−1を撚線21−12とすることができる。さらに、ドレン線22aの導体22−1を撚線22−12とすることができる。
この場合も、ドレン線22aの導電体層22−2の表面に間欠的に接着層22−3を形成することができる。
【0042】
また、図12に示すように、本実施例の平行線20a−3は、ドレン線22aの導電体層22−2の表面に沿って螺旋状に接着層22−3を形成することができる。この接着層22−3は、導体22−1の表面における一側面の長手方向で間欠的に形成されている。
導体22−1の表面のうち接着層22−3が形成されていない部分は、導体22−1が露出した部分(露出面22−4)である。
【0043】
さらに、図13に示すように、本実施例の平行線20a−3は、シールド層23aの表面にジャケット24aを被覆することができる。
ジャケット24aは、信号線21aやドレン線22aの外傷を防ぐためのものである。
このジャケット24aは、ハロゲンフリーの材料、例えば難燃性樹脂ポリオレフィンなどで形成できる。これにより、燃焼時における有毒ガスの発生、埋め立て処理した場合の鉛溶出による土壌汚染を軽減できる。
【0044】
平行線20aをこのような構成とすることで、ドレン線22aの導電体層22−2の表面に接着層22−3が間欠的に形成されていることから、ドレン線22aをシールド層23aに接着して抜けやズレをなくすことができ、しかも、露出面22−4にてドレン線22aとシールド層23aとを電気的に接続することで、シールドしてクロストークノイズを低減することができる。
【0045】
(II−2)第二実施例
次に、本実施形態の平行線の第二実施例について、図14を参照して説明する。
同図は、本実施例の平行線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、平行線20b−1は、一芯の信号線(単芯線)21bと、一芯のドレン線22bとの組を二組有するとともに、シールド層23bを有している。
【0046】
信号線21b1,21b2は、第一実施例の平行線20aの信号線21aと同様の構造を有している。
ドレン線22b1,22b2は、第一実施例の平行線20aのドレン線22aと同様の構造を有している。
【0047】
シールド層23bは、信号線21bとドレン線22bとの組を同一面上に二組平行に配置した全体をシールドする層である。
また、本実施例の平行線20bは、図15に示すように、シールド層23bの表面にジャケット24bを被覆することができる。
【0048】
平行線20bをこのような構造とすることで、接着層22−3によりドレン線22bの抜けやズレをなくすとともに、露出面22−4によりドレン線22bとシールド層23bとを電気的に接続してシールドすることができる。
また、信号線21bをドレン線(シールド線)22bで挟持するため、クロストークノイズを低減できる。
【0049】
なお、本実施例においては、信号線21bとドレン線22bとの組を二組平行に配置した構成としたが、二組に限るものではなく、例えば、図16に示すように、三組以上を平行に配置することもできる(平行線20c)。この場合も、ジャケット24c(図示せず)を被覆することができる。
【0050】
(III−3)第三実施例
次に、本実施形態の平行線の第三実施例について、図17を参照して説明する。
同図は、本実施例の平行線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、平行線20dは、一芯の信号線(単芯線)21dと一芯のドレン線22dとの組を複数有するとともに、複数芯(複数本)の信号線21dと、一芯のドレン線22dと、シールド層23dを有している。
【0051】
信号線21d1〜21dnは、第一実施例の平行線20aの信号線21aと同様の構造を有している。
ドレン線22d1〜22dmは、第一実施例の平行線20aのドレン線22aと同様の構造を有している。
【0052】
シールド層23dは、一芯の信号線21dと一芯のドレン線22dとの組を同一面上に複数平行に配置するとともに複数の信号線21dと一芯のドレン線22dとをその同一面上に平行に配置した全体をシールドする層である。
また、本実施例の平行線20dは、シールド層23dの表面にジャケット24d(図示せず)を被覆することができる。
【0053】
平行線20dをこのような構造とすることで、第二実施例の平行線20cと同様の効果を奏する。
なお、図17においては、一芯の信号線21dと一芯のドレン線22dとの組を六組配置した構成としたが、六組に限るものではなく、任意の組の数だけ配置することができる。
また、同図においては、信号線21dとドレン線22dとの組と一芯のドレン線22d7との間に平行に配置する信号線21dの芯数(本数)を七芯としたが、七芯に限るものではなく、任意の芯数だけ配置することができる。
【0054】
(III−4)第四実施例
次に、本実施形態の平行線の第四実施例について、図18を参照して説明する。
同図は、本実施例の平行線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、平行線20eは、二芯の信号線(単芯線)21e1,21e2と、一芯のドレン線22eと、シールド層23eとを有している。
【0055】
信号線21e1,21e2は、第一実施例の平行線20aの信号線21aと同様の構造を有している。
ドレン線22eは、第一実施例の平行線20aのドレン線22aと同様の構造を有している。
シールド層23eは、二芯の信号線21eと一芯のドレン線22eとを平行に配置した全体をシールドする層である。
また、本実施例の平行線20eは、シールド層23eの表面にジャケット24e(図示せず)を被覆することができる。
【0056】
平行線20eをこのような構造とした場合でも、第一実施例の平行線20aと同様の効果を奏する。
なお、本実施例の平行線20eは、信号線21eの導体21−1を、単線を複数用いた導体とすることができる。さらに、ドレン線22eの導体22−1を、単線を複数用いた導体とすることができる(図示せず)。
この場合も、ドレン線22eの導電体層22−2の表面に間欠的に接着層22−3を形成することができる。
【0057】
また、図19に示すように、本実施例の平行線20eは、信号線21eの導体21−1を撚線21−12とすることができる。さらに、ドレン線22eの導体22−1を撚線22−12とすることができる。
この場合も、ドレン線22eの導電体層22−2の表面に間欠的に接着層22−3を形成することができる。
【0058】
さらに、本実施例の平行線20eは、図20に示すように、ドレン線22eの導電体層22−2の表面に沿って螺旋状に接着層22−3を形成することもできる。この接着層22−3は、導電体層22−2の表面における一側面の長手方向で間欠的に形成されている。
導電体層22−2の表面のうち接着層22−3が形成されていない部分は、導電体層22−2が露出した部分(露出面22−4)である。
【0059】
(III−5)第五実施例
次に、本実施形態の平行線の第五実施例について、図21を参照して説明する。
同図は、本実施例の平行線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、平行線20fは、二芯の信号線(単芯線)21fと一芯のドレン線22fとの組を二組有するとともに、シールド層23fを有している。
【0060】
信号線21f1〜21f4は、第一実施例の平行線20aの信号線21aと同様の構造を有している。
ドレン線22f1,22f2は、第一実施例の平行線20aのドレン線22aと同様の構造を有している。
シールド層23fは、二芯の信号線21fと一芯のドレン線22fとの組を同一面上に複数平行に配置した全体をシールドする層である。
また、本実施例の平行線20fは、シールド層23fの表面にジャケット24f(図示せず)を被覆することができる。
【0061】
平行線20fをこのような構造とした場合でも、第一実施例の平行線20aと同様の効果を奏する。
なお、本実施例においては、二芯の信号線21fと一芯のドレン線22fとの組を二組平行に配置した構成としたが、二組に限るものではなく、例えば、図22に示すように、三組以上を配置することもできる(平行線20g)。この場合も、ジャケット24g(図示せず)を被覆することができる。
【0062】
(III−6)第六実施例
次に、本実施形態の平行線の第六実施例について、図23を参照して説明する。
同図は、本実施例の平行線の構造を示す斜視図である。
同図に示すように、平行線20hは、二芯の信号線(単芯線)21hと一芯のドレン線22hとの組を複数組有するとともに、複数芯の信号線21hと、一芯のドレン線22hと、シールド層23hを有している。
【0063】
信号線21h1〜21hnは、第一実施例の平行線20aの信号線21aと同様の構造を有している。
ドレン線22h1〜22hmは、第一実施例の平行線20aのドレン線22aと同様の構造を有している。
【0064】
シールド層23hは、二芯の信号線21hと一芯のドレン線22hとの組を同一面上に複数平行に配置するとともに複数芯の信号線21hと一芯のドレン線22hとをその同一面上に複数平行に配置した全体をシールドする層である。
また、本実施例の平行線20hは、シールド層23hの表面にジャケット24h(図示せず)を被覆することができる。
【0065】
平行線20hをこのような構造とすることで、第一実施例の平行線20aと同様の効果を奏する。
なお、図23においては、二芯の信号線21hと一芯のドレン線22hとの組を四組配置した構成としたが、四組に限るものではなく、任意の組の数だけ配置することができる。
また、同図においては、二芯の信号線21hと一芯のドレン線22hとの組と一芯のドレン線22h5との間に平行に配置する信号線21hの芯数(本数)を七芯としたが、七芯に限るものではなく、任意の芯数だけ配置することができる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態の電線によれば、ドレン線の表面に接着層を間欠的に形成したことで、この接着層により、ドレン線をシールド層に接着して、ドレン線の抜けやズレをなくすことができる。しかも、接着層を間欠的に形成したことで、これら接着層の各間にドレン線表面の露出面を形成でき、この露出面により、シールド層との間を電気的に接続してシールドすることができる。
また、平行線の第二,第三,第五,第六実施例においては、ドレン線とシールド層とを電気的に接続し、これにより信号線がドレン線間に挟持されたかたちとなるため、信号線間のノイズの伝搬をなくて、信号線間の静電容量を低減し、クロストークノイズを抑えることができる。
【0067】
さらに、二芯の単芯線により信号線を構成する場合には、差動信号を容易に伝送することができる。しかも、差動信号用電線がドレン線間に挟持されるため、クロストークノイズを抑えた精度の高い信号を送ることができる。
しかも、平行線においては、図9等に示すように、信号線とドレン線の各断面の径を同じにしたことで、電線の製造において、それら信号線とドレン線とを同一面上に平行して並べることが容易となる。
【0068】
以上、本発明の電線の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る電線は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、平行線を構成する信号線では、導体を被覆する層が絶縁体層の一層となっていたが、一層に限るものではなく、複数の層で形成することができる。
また、平行線を構成するドレン線では、導体を被覆する層が導電体層の一層となっていたが、一層に限るものではなく、複数の層で形成することができる。
【0069】
さらに、上述した実施形態では、信号線を構成するカバーリング(接着層)が、絶縁体層の表面全体を被覆するように形成されたが、絶縁体層の表面全体に限るものではなく、絶縁体層の表面に間欠的に形成することもできる。
しかも、上述した実施形態では、接着層を、電線の長手方向に間欠的に形成することとしたが、長手方向に限るものではなく、例えば、周方向に間欠的に形成することもできる。この場合も、長手方向の場合と同様の効果を得ることができる。
【0070】
また、上述した平行線の各実施例においては、ドレン線が、導体と導電体層と接着層とを有した構造としたが、これに限るものではなく、例えば、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した構造とすることができる。
さらに、上述した平行線の各実施例においては、導体の表面に間欠的に形成された接着層を有する当該導体を、ドレンとする。
しかも、上述した平行線の各実施例では、信号線及びドレン線の各芯のピッチ間は、例えば、0.1mm〜2mmとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、表面に接着層を有した電線に関する発明であるため、その接着層を有する電線や、この電線を用いた装置、器具等に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の電線の一実施形態である単芯線の第一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】単芯線の第二実施例の構成を示す斜視図である。
【図3】単芯線の第三実施例の構成を示す斜視図である。
【図4】単芯線の第四実施例の構成を示す斜視図である。
【図5】単芯線の第五実施例の構成を示す斜視図である。
【図6】単芯線の第六実施例の構成を示す斜視図である。
【図7】単芯線の第七実施例の構成を示す斜視図である。
【図8】単芯線の第八実施例の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の電線の一実施形態である平行線の第一実施例の構成を示す斜視図である。
【図10】平行線の第一実施例の長手方向の断面形状を示す断面図である。
【図11】平行線の第一実施例の他の構成を示す斜視図である。
【図12】平行線の第一実施例のさらに他の構成を示す斜視図である。
【図13】平行線の第一実施例の径方向の断面形状を示す断面図である。
【図14】平行線の第二実施例の構成を示す斜視図である。
【図15】平行線の第二実施例の径方向の断面形状を示す断面図である。
【図16】平行線の第二実施例の他の構成を示す斜視図である。
【図17】平行線の第三実施例の構成を示す斜視図である。
【図18】平行線の第四実施例の構成を示す斜視図である。
【図19】平行線の第四実施例の他の構成を示す斜視図である。
【図20】平行線の第四実施例のさらに他の構成を示す斜視図である。
【図21】平行線の第五実施例の構成を示す斜視図である。
【図22】平行線の第五実施例の他の構成を示す斜視図である。
【図23】平行線の第六実施例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0073】
10a〜10e 電線(単芯線)
11 導体
12 接着層
13 露出面
14 導電体層(導電性樹脂層)
15 露出面
16 絶縁体層
17 露出面
20a〜20h 電線(平行線)
21a〜21h 信号線(単芯線)
21−1 導体
21−2 絶縁体層
21−3 カバーリング
22a〜22h ドレン線
22−1 導体
22−2 導電体層(導電性樹脂層)
22−3 接着層
22−4 露出面
23a〜23h シールド層
24a〜24h ジャケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項2】
導体と、この導体の表面を被覆した被覆層と、この被覆層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項3】
導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層と、これら導体及び接着層の表面を被覆した被覆層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項4】
前記被覆層が、絶縁体層又は導電性樹脂層である
ことを特徴とする請求項2又は3記載の電線。
【請求項5】
前記接着層が、前記電線の長手方向及び/又は周方向に間欠的に形成された
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電線。
【請求項6】
前記接着層が、前記導体の表面に沿って螺旋状に形成されるとともに、前記導体の表面における一側面の長手方向で間欠的に形成された
ことを特徴とする請求項1、3〜5のいずれかに記載の電線。
【請求項7】
前記接着層が、前記被覆層の表面に沿って螺旋状に形成されるとともに、前記被覆層の表面における一側面の長手方向で間欠的に形成された
ことを特徴とする請求項2、4、5のいずれかに記載の電線。
【請求項8】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と、これら単芯線と同一面上で平行に配置された一芯のドレン線と、これら単芯線及びドレン線の全体をシールドするシールド層とを有し、
前記ドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項9】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と、これら単芯線と同一面上で平行に配置された一芯のドレン線と、これら単芯線及びドレン線の全体をシールドするシールド層とを有し、
前記ドレン線が、導体と、この導体の表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項10】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を二以上有して、これらを同一面上に平行に配置し、
これら複数組の全体をシールドするシールド層を有し、
各組のドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項11】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を二以上有して、これらを同一面上に平行に配置し、
これら複数組の全体をシールドするシールド層を有し、
各組のドレン線が、導体と、この導体の表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項12】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を一又は二以上有して、これらを同一面上に平行に配置するとともに、二芯以上の単芯線と一芯のドレン線とを前記同一面上に前記組に平行に配置し、
前記一又は二以上の組と前記二芯以上の単芯線と前記一芯のドレン線の全体をシールドするシールド層を有し、
各前記ドレン線が、導体と、この導体の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項13】
単芯線を平行に配置した電線であって、
一芯又は複数芯の単芯線と一芯のドレン線との組を一又は二以上有して、これらを同一面上に平行に配置するとともに、二芯以上の単芯線と一芯のドレン線とを前記同一面上に前記組に平行に配置し、
前記一又は二以上の組と前記二芯以上の単芯線と前記一芯のドレン線の全体をシールドするシールド層を有し、
各前記ドレン線が、導体と、この導体表面を被覆する導電性樹脂層と、この導電性樹脂層の表面に間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする電線。
【請求項14】
前記接着層が、前記ドレン線の長手方向又は周方向に間欠的に形成された
ことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の電線。
【請求項15】
前記接着層が、前記導電性樹脂層の表面に沿って螺旋状に形成されるとともに、前記導電性樹脂層の表面における一側面の長手方向で間欠的に形成された
ことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の電線。
【請求項16】
前記シールド層の外方にジャケットを被覆した
ことを特徴とする請求項8〜15のいずれかに記載の電線。
【請求項17】
前記ジャケットが、燃焼しても有毒ガスを発生しない材料で形成された
ことを特徴とする請求項16記載の電線。
【請求項18】
前記シールド層が、金属テープで形成された
ことを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載の電線。
【請求項19】
前記シールド層が、プラスチックと貼り合わせられた金属テープで形成され、
前記プラスチックが、透明以外の色で着色された
ことを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載の電線。
【請求項20】
前記単芯線が、導体と、この導体の表面を被覆する絶縁体層と、この絶縁体層の表面に全面的に又は間欠的に形成された接着層とを有した
ことを特徴とする請求項8〜19のいずれかに記載の電線。
【請求項21】
前記接着層が、アイオノマー樹脂で形成された
ことを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の電線。
【請求項22】
前記導体の表面に間欠的に形成された接着層を有する当該導体を、ドレンとした
ことを特徴とする請求項8、10、12、14〜21のいずれかに記載の電線。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−295444(P2009−295444A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148467(P2008−148467)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(507123958)LTKテクノロジーズ株式会社 (2)
【Fターム(参考)】