説明

電解水製造装置および電解水製造方法

【課題】複極式電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とを直接接触させて電解液を希釈する方法において、製造した電解水の水質を安定化させるとともに、電解効率を向上させる。
【解決手段】本発明は、電解質を含む溶液を電解する複極式電解槽1の電解液の排出口と配管2内を流れる希釈水とを直接接触させるように構成され、電解槽1の電解液の排出口から排出される電解液を前記希釈水で希釈して外部へ供給する電解水製造装置に係る。このような電解水製造装置において、電解槽1の各電解セル5内に電解によって発生する気体が電解セル5の出口7から放出されるときの流速が1.0m/sec以下となるように出口7の数および開口面積が設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複極式の電解槽によって塩化物イオンを含む水溶液を電解して次亜塩素酸を含む酸性電解水を生成する装置に関し、特に電解後の溶液(以下、電解液と呼ぶ。)を希釈水により希釈する機構を有する電解水製造装置および電解水製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
塩化物イオンを含む溶液を電気分解し、殺菌効果のある次亜塩素酸を含む酸性電解水を生成する技術は従来から知られている。酸性電解水を生成する電解槽のひとつとして、複数の電極板を直列に配置して使用する複極式の電解槽が知られている。この複極式電解槽は、一の電解槽内に略平行に並んでいる多数の電極板の内、一方の端にあるものを陽極とし、他方の端にあるものを陰極とし、電流を陽極から中間にある電極板を経由して陰極に向かって流れるようにすることで、それぞれの電極板においてその両面が異なる極となるように構成されている。この複極式電解槽においては、隣接する電極板が短絡しないように各電極板の間に絶縁体のスペーサが配されて、電極板間の隙間が一つの独立した室にされている。
【0003】
また、前述のように殺菌効果を持つ酸性電解水を製造するには、塩化物イオンを含む濃厚溶液を少量電解し、電解後の電解液を純水により希釈する方法をとることで、電解槽の小型化や電解の効率向上などの利点があることが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−028671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述のような希釈方法を伴う電解を行った場合、希釈水の水圧やエゼクター効果などによって、電解セル内部にも圧力変動が生じる。
【0006】
特に、電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とが直接接触するように構成された電解水製造装置、例えば図6に示すように希釈用配管2内に複極式電解槽1を設置して電解後の電解液を希釈水により希釈する場合、電解槽1の周囲の希釈水の流動状態の違いによって、電解槽1を構成する個々の電解セルの出口にかかる圧力変動が均一にならない恐れがある。複極式の電解槽で効率よく電解を行うためには個々の電解セルに均一に被電解液が供給されることが理想的であるが、電解セルの出口にかかる圧力が異なると個々の電解セルに流れる被電解液の量が不均一になる。その結果、被電解液の過剰に流れる電解セルでは未電解の被電解液が排出され処理水質が変動したり、全ての電解セルを使用できないために電解の効率が低下するなどの問題がある。
【0007】
また、個々の電解セルにかかる圧力が異なることで電解中に発生する塩素や酸素などの気泡の排出が阻害され、気泡が電解セルの出口を閉塞してしまう恐れがある。電解セルの出口が気泡によって閉塞されてしまうと、前述の場合と同様に電解セルごとの被電解液供給量の不均一化が起き、製造した電解水の水質が不安定になったり電解の効率が低下したりする。
【0008】
そこで本発明は、複極式電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とを直接接触させる方式をとる電解水製造装置において、製造した電解水の水質を安定化させるとともに、電解効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、 電解質を含む溶液を電解する複極式電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とを直接接触させるように構成され、該電解槽の電解液の排出口から排出される電解液を前記希釈水で希釈して外部へ供給する電解水製造装置および電解水製造方法に係るものである。そして、このような電解水の製造装置および製造方法において、前記電解槽の各電解セル内に電解によって発生する気体が該電解セルの電解液出口から放出されるときの流速が1.0m/sec以下となるように前記電解液出口の数および開口面積が設定されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、希釈水の流動によって個々の電解セルに及ぶ圧力が均一になり、個々の電解セルに供給される被電解液の量が均一になることで、製造された電解水の水質が安定し、電解の効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による電解水製造装置の模式的断面図。
【図2】図1の電解水製造装置のさらに詳細な構成図。
【図3】本実施形態の電解水製造装置に追加できる有効策1を説明する図。
【図4】本実施形態の電解水製造装置に追加できる有効策2を説明する図。
【図5】本願発明と従来例の装置による電解水のpH測定の結果を示したグラフである
【図6】複極式電解槽で電解された電解液を水に合流させて電解水を製造する本発明に関連した電解水製造装置の一例を模式的に示した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施例による電解水製造装置の模式的断面図である。図2はその電解水製造装置のさらに詳細な構成図であり、(a)は電解用電極板に平行な面で装置を切断した断面図を、(b)はA−A矢視図を示している。
【0014】
本発明の電解水製造装置は、電解後の溶液を希釈水により希釈して供給できる装置に係るものであり、図1および2に示すように、複極式の電解槽1が、水道水などの希釈水が流れる希釈用配管2内に設置されている。電解槽1内には複数の電極板3(本例では5枚)が略平行に配置され、それぞれの電極板周端を電解槽1の壁内に埋め込むようにして固定されている。電解によって発生するガスが電解槽1から出やすくするため、各電極板3の面方向は鉛直方向に沿った向きであることが好ましい。また、複数の電極板3のうち、一方の端に位置するものが陽極とされ、もう一方の端に位置するものが陰極とされるように、両端に位置する電極板3に直流電源4が接続されている。直流電源4からの電流は陽極の電極板3から中間にある電極板3を経由して陰極の電極板3に向かって流れるため、それぞれの電極板3においてその両面が異なる極となる。そして、隣接する電極板3の隙間はそれぞれ、電解を行う一つの独立した室すなわち電解セル5を構成している。
【0015】
電解槽1を構成する周囲壁において、それぞれの電解セル5の下側の壁部に被電解液の入口6(本例では2つ)が開口され、それぞれの電解セル5の上側の壁部には電解後の電解液の出口7(本例では3つ)が開口されている。被電解液は水、または塩化物イオン等の電解質を含む溶液(例えば6%のHCl)であることが望ましい。電解槽1の下部の外側面には、電解セル5ごとに設けられた被電解液入口6の全てに被電解液を導入できる液導入室8が形成されている。
【0016】
希釈用配管2の下端部には、その配管内に希釈水を導入する水導入口11が配設され、希釈用配管2の上端部には、電解液を水で希釈してなる電解水を配管外へ供給するための電解水供給口12が配設されている。水導入口11から導入された水道水などの希釈水は希釈用配管2内を通り、電解槽1の出口7から放出される電解後の電解液と合流する。これによって、電解液が希釈されて所定の濃度の電解水になり、電解水供給口12から所定の使用先に供給される。
【0017】
さらに、図1および図2に示すように、電解槽1はその上部の外側面に、各電解セル5の出口7から排出される電解液を希釈水と混合する前に一時的に貯留する貯液室9を有していることが望ましい。この態様においては、貯液室9を構成する壁に、電解液を排出するための開口部10が形成されており、これによって、希釈用配管2内を流れる希釈水に貯液室9内の電解液を合流させている。このような貯液室9を備えると、希釈水の水圧やエゼクター効果によって個々の電解セル5にかかる圧力変動を貯液室9で緩衝させ、個々の電解セル5にかかる圧力を均一化することができる。そのため、電解水製造装置で製造される電解水の水質を安定化させ、電解効率を向上させるという本願の目的が達成される。
【0018】
貯液室9の形状としては、例えば直方体や円柱など、あるいは気泡や電解液の排出を促進するために一部の面に傾斜を設けた形状が考えられる。
【0019】
開口部10の位置については、出口7が形成された電解槽1の天井壁に対向した貯液室9の壁に配置したが、その電解槽1の天井壁に直接接続された貯液室9の側壁でも構わない。但し、圧力変動の影響をできるだけ小さくするため、電解槽1の電解液の出口7から極力離れた位置に開口部10を配置することが望ましい。
【0020】
また、本発明の装置は、貯液室9を備えることなく、電解槽1のそれぞれの電解セル5の出口7から放出された電解水が希釈水と直接合流する態様をとるものであってもよい。すなわち、図6に示した態様、あるいは、図示しないが、希釈水が流れる一本の希釈用配管の外側に複極式電解槽1を設置し、複極式電解槽1の各々の電解セルに、電解液の一群の出口7(図2では3個の出口7)と繋がる排液管を設け、それぞれの排液管を希釈用配管に接続する態様をとることも可能である。
【0021】
このため本発明では、貯液室9の具備に係わらず、各々の電解セル5の電解液の一群の出口7(図2では3個の出口7)よりなる電解液出口について所定の条件を満たすように設定することにより、本願の課題解決を図っている。電解液出口としては、円形やスリット状などどのような開口形状の出口7より構成されていても構わないが、一群の出口7を合わせた開口面積が大きすぎると希釈水の流動状態に由来する圧力変動の影響が大きくなってしまい、逆にその開口面積が小さすぎると電解液の排出を阻害してしまい、結果、製造した電解水の水質が不安定になったり電解の効率が低下したりするため、所定の条件を満たす電解液出口にする必要がある。実験により、電解セル5内で電解によって発生するガスの、電解液出口における流速が1.0m/sec以下、より好ましくは0.01〜0.4m/secとなるように各電解セルにおける出口7の数および開口面積を設定するのがよいという知見が得られている。ここでガスの流速は電解セル内に電解によって発生するガスの量と電解セルの電解液出口の開口面積の関係によって求められる値であり、ガスと同時に排出される溶液の流速は考慮しない。また、このようなガスの流速が上記の電解液出口で実現できるように、装置を構成する各部の寸法や直流電源の電流値等が設定されている。
【0022】
上記したガス流速となるように個々の電解セル5の出口7の数および開口面積を設定することに加えて、電解槽1に貯液室9を設けると、個々の電解セル5にかかる圧力をより均一にできるという利点があるのは言うまでも無い。貯留室9の開口部10の開口面積や個数についても、上述した貯留室9の効果を発揮できるように設定される。
【0023】
また、以上説明したような電解水製造装置で製造された電解水は電解水供給口12から所定の使用先に供給されるが、このとき、以下の対策のように、エゼクター効果によって電解槽1に大きな負圧がかからないようにする、あるいは希釈水に大きな圧力変動がかからないようにすることが望ましい。
【0024】
具体的には、供給口12から電解水を不図示の配管を通して使用先へ供給する際、図3に示すように、その供給用の配管13の出口位置13aが電解槽1よりも低い位置にある場合には電解槽1の電解液の排出口すなわち貯液室9の開口部10(図6のように貯液室9が無い構成では各電解セル5の出口7)に対して陰圧がかかる。このため、図3に示すように電解槽1の電解液の排出口(図3の構成では開口部10)の高さと同程度のところで配管13を分岐して、分岐した片方の配管14の出口を大気開放にするといった対策(いわゆるサイフォンブレイク)をとることが望ましい。
【0025】
一方、電解水を供給口12から配管経由で使用先へ供給する際に、図4に示すようにその供給先が電解槽1よりも高い位置にある場合には電解槽1の電解液の排出口すなわち貯液室9の開口部10(図6のように貯液室9が無い構成では各電解セル5の出口7)に対して陽圧がかかる。これを抑制するため、図4に示すように、電解槽1の電解液の排出口(図4の構成では開口部10)の高さと同程度の所で配管13の出口を大気開放し、該配管出口からの電解水を、大気開放したタンク15に一旦貯留し、タンク15からポンプ16で使用先へ圧送するといった対策をとることが望ましい。
【実施例】
【0026】
以下、具体的な数値等の条件を挙げて、本願発明をさらに詳しく述べる。
【0027】
(実施例1)
図2に示した貯液室9を備える装置を用いて酸性水を長期間生成した際の水質を測定した。電解槽1としては5枚の電極板3、4つの電解セル5、および貯液室9を有するものを使用し、この電解槽1をφ65mmの希釈用配管2内に配し、電解槽1の外部を希釈水が流れるようにした。原料となる被電解液として、濃度6%の塩酸(HCl)を使用した。
【0028】
直流電源24から複数の電極板3に亘って供給される電流が一定値となるように、塩酸を不図示のチューブポンプによって間欠的に供給した。このときのポンプによって電解槽1の電解セル5内を流れる液の流速は5.36mm/secとした。希釈水には水道水を使用し、流量は5L/minとした。各電極板3は50mm×120mmの矩形の電極とした。各電解セル5の入口6についてはφ1.5mmの穴を2個設けた。貯液室9の開口部10についてはφ4mmの穴を1個設けた。
【0029】
上記の条件の下で、電解の際の電流を2.0〜5.5Aおよび電解槽1の電解液出口の開口面積(図2では個々の電解セル5に設けられた一群の出口7の開口面積の総和)を0.8〜5.0mm2の範囲で変更することで電解液の出口7におけるガスの流速を変え、それぞれの変更条件(表1参照)における電解水供給口12からの電解水のpHを測定した。このような電解水のpH測定の結果の一例を示したものが図5である。
【0030】
なお、電解中は陰極の電極板3から水素、陽極の電極板3から酸素および塩素が発生するとし、発生ガス量についてはファラデー電気分解の法則に従い、次式(1)を用いて計算した。
【0031】
【数1】


【0032】
さらに、上記のように電解槽1の電解液出口の開口面積を0.8〜5.0mm2の範囲で変更することについては、個々の電解セル5に設けられた複数の出口7であるφ1.5mmの穴の穴数を変えて行った。
【0033】
その結果、表1中のガスの流速および水質の安定性を記した欄から分かるように、ガスの流速が1.0m/sec以下、より好ましくは0.01〜0.4m/secである場合において電解水のpHが5.0〜6.5の範囲で安定して推移する傾向を得た。
【0034】
【表1】


【0035】
(実施例2)
図2に示した装置から貯液室9を廃した装置を用いた場合においても、ガスの流速が1.0m/sec以下、より好ましくは0.01〜0.4m/secとなるように、装置を構成する各部の寸法や直流電源の電流値等を設定すると、製造した電解水の水質はpH5.0〜6.5の間で安定した推移を見せた。
【0036】
(比較例)
図2に示した装置から貯液室9を廃した装置を用いて、上記実施例と同様に酸性水を長期間生成した際の水質を測定した。電解槽1としては5枚の電極板3および4つの電解セル5を有するものを使用し、この電解槽1をφ65mmの希釈用配管2内に配し、電解槽1の外部を希釈水が流れるようにした。原料となる被電解液として、濃度6%の塩酸(HCl)を使用した。
【0037】
直流電源24から複数の電極板3に亘って供給される電流が一定値となるように、塩酸を不図示のチューブポンプによって間欠的に供給した。このときのポンプによって電解槽1の電解セル5内を流れる液の流速は8.04mm/secとした。希釈水には水道水を使用し、流量は5L/minとした。各電極板3は50mm×120mmの矩形の電極とした。各電解セル5の入口6についてはφ1.0mmの穴を1個設けた。
【0038】
上記の条件の下で、電解の際の電流を5.5Aおよび電解槽1の電解液出口(図2では個々の電解セル5に設けられた出口7)の開口数を1つとすることで、電解液の出口7におけるガスの流速が1.38m/secとなるようにした。電解槽1からのガスの発生量については式(1)により65.1mL/minである。このような条件(表1の最下段の欄参照)における電解水供給口12からの電解水のpHを測定した。このような電解水のpH測定の結果は図5に示されている。
【0039】
図5に示すように本例の処理水質はpH4〜6の間で大幅に変動し、pH4〜5で推移するときやpH6付近で推移するときがあるなど、上述した実施例に比べて処理水質が不安定になった。
【0040】
以上の結果から、電解槽1の電解液出口から放出されるガスの流速が1.0m/sec以下となる大きさとし、より好ましくは貯液室9を付けることによって、製造された電解水の処理水質を安定化させることができることが示された。
【符号の説明】
【0041】
1 複極式電解槽
2 希釈用配管
3 電極板
4 直流電源
5 電解セル
6 被電解液の入口
7 電解液の出口
8 液導入室
9 貯液室
10 電解液排出用の開口部
11 水導入口
12 電解水供給口
13 電解水供給用配管
13a 配管13の出口位置
14 配管13から分岐した配管
15 タンク
16 ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解質を含む溶液を電解する複極式電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とを直接接触させるように構成され、該電解槽の電解液の排出口から排出される電解液を前記希釈水で希釈して外部へ供給する電解水製造装置において、
前記電解槽の各電解セル内に電解によって発生する気体が該電解セルの電解液出口から放出されるときの流速が1.0m/sec以下となるように前記電解液出口の開口面積が設定されていることを特徴とする電解水製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電解水製造装置において、
前記電解槽の外側には、前記電解液出口から出た電解液が前記希釈水と合流する前に該電解液を一時的に貯留する貯液室をなす壁が形成されており、該貯液室をなす壁には、前記希釈水と直接接触する開口部が形成されていることを特徴とする電解水製造装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電解水製造装置において、
前記希釈水が流れる配管内に前記電解槽が設置されていることを特徴とする電解水製造装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の電解水製造装置において、
前記配管には、前記電解液が前記希釈水と合流した後の電解水を外部へ供給する電解水供給用配管が接続されており、該電解水供給用配管の一部または出口が前記電解槽の電解液の排出口の高さで大気開放されていることを特徴とする電解水製造装置。
【請求項5】
電解質を含む溶液を電解する複極式電解槽の電解液の排出口と配管内を流れる希釈水とを直接接触させ、該電解槽の電解液の排出口から排出される電解液を前記希釈水で希釈して外部へ供給する電解水製造方法において、
前記電解槽の各電解セル内に電解によって発生する気体が該電解セルの電解液出口から放出されるときの流速が1.0m/sec以下となるように前記電解液出口の開口面積を設定することを特徴とする電解水製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の電解水製造方法において、
前記電解液出口から出た電解液を前記希釈水と合流させる前に貯液室に一時的に貯留させてから該貯液室から排出して、前記希釈水と合流させることを特徴とする電解水製造方法。
【請求項7】
請求項5または6に記載の電解水製造方法において、
外部へ電解水を供給するための電解水供給用配管の一部または出口を前記電解槽の電解液の排出口の高さで大気開放することを特徴とする電解水製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−34933(P2013−34933A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172072(P2011−172072)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000004400)オルガノ株式会社 (606)
【出願人】(509266789)株式会社微酸性電解水研究所 (7)
【Fターム(参考)】