説明

電解装置

【課題】ポンプを使用することなく所定量の飽和塩水を電解槽に供給し、一定濃度の次亜塩素酸水を生成できる安価な電解装置を提供すること。
【解決手段】塩貯蔵部33bの塩水33cの水位と同水位となった電解槽31の塩水33cの水位が所定の水位になるように電解槽31を設けると共に、電解槽31への給水時は開閉手段36aを閉じることにより、所定量の塩水33c(飽和食塩水)を電解槽31に供給できるので、所定量の塩水33c(飽和食塩水)を電解槽31に供給する定量ポンプを使用する必要がなくなる。これによって、高価な定量ポンプは必要がなくなり、安定した濃度の次亜塩素酸水を生成する電解装置を安価に提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化ナトリウム水溶液等を無隔膜電解槽に供給し電気分解することにより電解水を殺菌水として供給可能にした電解装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電解装置は、送液ポンプを用いて電解槽に塩水を供給している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来例を図9を用いて説明する。図9は、特許文献1の電解装置の構成図を示すものである。塩素イオン供給手段23は電解槽20cに塩水を供給する。塩素イオン供給手段23は、固形の状態で食塩23aを充填した食塩タンク23bと、流入管23cと、流出管23dと、送液ポンプ23eと供えている。流入管23cは、出水口20eと食塩タンク23bを接続する。流出管23dは、食塩タンク23bと塩水入口20gを接続する。送液ポンプ23eは、電解槽20c内の水を食塩タンク23bに給水することで、食塩タンク23b内の飽和塩水(食塩濃度26%)を所定量だけ塩水入口20gへ供給する。
【0004】
送液ポンプ23eが所定時間動作すると、電解槽20c内の水が出水口20e、流入管23cを介して送液ポンプ23eに吸引され、送液ポンプ23eの吐出側から水が吐出される。この様になれば食塩タンク23bの内圧が高められ、食塩タンク23b内の飽和塩水(飽和溶解度26%)が押し出される。押し出された飽和塩水は、流出管23dを介して塩水入口20gから電解槽20c内下方部に供給される。この際、供給された飽和塩水はその比重により電解槽20c底部附近に滞留する。飽和塩水が所定量供給されれば、次に電気分解が行われ、直流電源20hを作動させ、陽極20a、陰極20b間に電圧が印加され、電気分解が開始される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−316158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来構成のものでは、送液ポンプを所定時間作動させて食塩タンクの内圧を高め、食塩タンク内の飽和塩水を押し出して電解槽に供給する。このため、飽和塩水の量が不安定となる課題を有していた。また、送液ポンプや塩水の定量ポンプは高価であり、電解装置のコストが高くなるという課題を有していた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ポンプを使用することなく所定量の飽和塩水を電解槽に供給し、一定濃度の次亜塩素酸水を生成できる安価な電解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電解装置は、塩貯蔵部の下部と電解槽の底部を連通する送水管で接続して、送水管を通って電解槽底部に貯留した塩水(飽和食塩水)の水位が、塩貯蔵部の塩水(飽和食塩水)の水位と同水位になる位置に電解槽を設置することにより、所定量の塩水(飽和食塩水)を電解槽に供給できるので、所定量の塩水(飽和食塩水)を電解槽に供給する定量ポンプを使用する必要がなくなるというものである。これにより電解槽の底部に貯留した所定量の塩水(飽和食塩水)と所定量の水道水とを
混合して、所定の低濃度塩水を生成することができ、その低濃度塩水を電気分解して濃度の安定した次亜塩素酸水を生成できる安価な電解装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電解装置は、高価な定量ポンプの必要がなくなり、安価に安定した濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における電解装置の横断面図
【図2】本発明の実施の形態1における電解装置の横断面図
【図3】本発明の実施の形態1における電解装置の横断面図
【図4】本発明の実施の形態2における電解装置の横断面図
【図5】本発明の実施の形態2における電解装置の横断面図
【図6】本発明の実施の形態2における電解装置の横断面図
【図7】本発明の実施の形態3における電解装置の横断面図
【図8】本発明の実施の形態4における電解装置の横断面図
【図9】従来の電解装置の構成図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明の電解装置は、給水手段と、少なくとも一対の電極を有し前記給水手段から供給された水を内部に滞留し電気分解して電解水を生成する電解槽を有する電解手段と、前記電解槽に接続され前記電解槽内に塩水を供給する塩水供給手段とを備え、前記塩水供給手段は、塩を貯蔵すると共に前記給水手段から水を導いて塩水を生成する塩貯蔵部と、前記電解槽の底部と前記塩貯蔵部の下部を連通する送水管と、前記送水管に設けられ前記送水管の開閉を行う開閉手段とを有し、前記開閉手段の開により前記塩貯蔵部の水位と同水位となる位置に前記電解槽を配置すると共に、前記給水手段から前記電解槽への給水時は前記開閉手段を閉じるものである。
【0012】
このような構成により、所定量の塩水(飽和食塩水)を電解槽に供給できるので、所定量の塩水(飽和食塩水)を電解槽に供給する定量ポンプを使用する必要がなくなる。これにより電解槽の底部に貯留した所定量の塩水(飽和食塩水)と所定量の水道水とを混合して、所定の低濃度塩水を生成することができ、その低濃度塩水を電気分解して濃度の安定した次亜塩素酸水を安価に生成することができる。
【0013】
第2の発明は、特に、第1の発明の電解装置は、開閉手段が塩貯蔵部の下部から電解槽の底部へ向かう方向は通し、前記電解槽の底部から前記塩貯蔵部の下部へ向かう方向は止める逆止弁としたものである。このような構成により、構造が複雑で高価な電磁弁を廃止することができ、安価で信頼性の向上した電解装置を提供することができる。
【0014】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の電解装置は、前記給水手段を制御する制御手段を備え、前記給水手段は前記塩貯蔵部に給水する給水弁を有し、前記塩水供給手段は前記塩貯蔵部の水位を検知する第1の水位検知手段を有し、前記制御手段は、前記第1の水位検知手段の信号により前記給水弁を閉じるようにするものである。これにより、第2の給水弁を閉じるのが遅れ、塩水(飽和食塩水)の水位が上昇を続ける。それに伴って電解槽内の塩水の水位が上昇するのを防止することができ、塩水供給手段の動作を安定させることができる。
【0015】
第4の発明は、特に、第1または第2の発明の電解装置は、前記給水手段を制御する制御手段を備え、前記給水手段は前記塩貯蔵部に給水する給水弁を有し、前記電解手段は、前記電解槽の底部に貯留した塩水の水位を検知する第2の水位検知手段を設け、前記制御
手段は、前記第2の水位検知手段の信号により前記給水弁を閉じるようにするものである。このような構成により、電解槽内の塩水(飽和食塩水)の水位が安定する。これによって電解槽への塩水(飽和食塩水)の供給が正確に行われ、電解装置の動作を更に安定させることができる。
【0016】
第5の発明は、特に、第1または第2の発明の電解装置は、前記塩水供給手段が、過剰の水を排出する溢水孔を所定位置に設けたものである。このような構成により、塩貯蔵部の塩水(飽和食塩水)の水位が更に安定するので、塩水供給手段の動作を安定させることができる。
【0017】
第6の発明は、特に、第1〜5の発明の電解装置は、塩水供給手段が、塩貯蔵部の上部に第2の給水口を設け、塩水供給口を前記塩貯蔵部の下部に設けて、前記塩貯蔵部に貯蔵した塩の中を通過した水が前記塩水供給口から流出するようにしたものであり、水が塩の層中を通過することによって塩の層の下部に出た水は確実に飽和食塩水になっており、電解槽への塩の供給量を安定させることができるというものである。
【0018】
以下、本発明の実施の形態1〜5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1、図2、図3は、本発明の実施の形態1における電解装置10の横断面図を示すものである。図1、図2、図3において、電解装置10は、電解手段30、給水手段32、塩水供給手段33、電解水供給手段34、制御手段35を有している。
【0020】
電解手段30は、電解槽31を有している。電解槽31の内部には陽極31aと陰極31bの一対の電極が対向して設けられている。電解槽31の上部には電気分解用の水道水を供給する第1の給水口31cが設けられている。電解槽31の底部には電気分解用の低濃度塩水を作るための飽和食塩水を供給する塩水投入口31dが設けられている。また同じく電解槽31の底部には、低濃度塩水の電気分解により生成した電解水(次亜塩素酸水)を取り出すための電解水供給手段34(電磁弁)が設けられている。電解槽31は、給水手段32が開かれ給水されると、塩貯蔵部33bの水位と同水位となる位置に配置されている。このような構成によって、一定容量の塩水33cを電解槽に供給することができる。
【0021】
給水手段32は分水部32aと第1の給水弁32bと第2の給水弁32cとを有している。第1の給水弁32bは、分水部32aを介して第1の給水口31cへ水道水を供給する。第2の給水弁32cは、塩水供給手段33に飽和食塩水生成用の水道水を供給する。
【0022】
塩水供給手段33は、塩33aと、塩貯蔵部33bと、塩支持網33dと、塩水供給口33eと、第2の給水口33fとを備えている。塩貯蔵部33bは、塩33aを内部に貯蔵する。塩支持網33dは、塩貯蔵部33bの下部に設けられており、塩33aを支持して塩貯蔵部33bの底部に塩水33cが溜まる塩水供給隙間33gを形成している。塩水供給口33eは、塩水供給隙間33gの一部で、塩水供給手段の下部に設けられている。第2の給水口33fは、塩貯蔵部33bの上部に設けられており、塩貯蔵部33bに飽和食塩水生成用の水道水を供給する。塩貯蔵部33bの上部に第2の給水口33fを設け、塩水供給口33eを塩貯蔵部33bの下部に設けているので、塩貯蔵部33bに貯蔵した塩33aの中を通過した水が塩水供給口33eから流出し、水が塩33aの層中を通過することによって塩33aの層の下部に出た水は確実に飽和食塩水になっており、電解槽31への塩の供給量を安定させることができる。
【0023】
塩水33c(飽和食塩水)の電解槽31への供給は、塩水供給口33eと電解槽31の底部の塩水投入口31dを連通する送水管36により行う。送水管36には塩水33c(飽和食塩水)の供給の開始と停止を行う開閉手段としての電磁弁36aが設けられている。電解槽31、塩貯蔵部33bの上部には溢れた水を逃がす溢水チューブ37が設けられている。
【0024】
電解槽水位検知手段38は電解槽31の上部に設置され、第1の水位検知手段39は塩貯蔵部の上部に設置されている。電解槽水位検知手段38及び第1の水位検知手段39は、電極を使用した接触式の液面検出器やレーザー等の光線を発光することで液面を検出する非接触式のものが使用される。本実施例ではコストの安い接触式の液面検出器を使用している。
【0025】
制御手段35は、電解槽水位検知手段38の信号で第1の給水弁32bの開閉を行う。また、第1の水位検知手段39の信号で第2の給水弁32cの開閉と、電磁弁36aの開閉を行う。また、制御手段35は、陽極31aと陰極31bに一定電流を所定時間流すための直流電源と、生成した電解水を吐出する電解水供給手段34を作動させる。
【0026】
以上のように構成された電解装置10について、以下その動作、作用を説明する。
【0027】
図1に示すように、まず、制御手段35が第2の給水弁32cを開く。給水手段32の分水部32aで分岐した水道水は、第2の給水口33fから塩貯蔵部33bの上部に流れ込む。流れ込んだ水は塩33aの間を通って下方へ流れ塩水供給隙間33gに溜まり、塩貯蔵部33b内の水位は徐々に上昇する。この時、制御手段35は送水管36に設けた電磁弁36aを開いているので、塩貯蔵部33bの下部の塩水供給口33eから塩水33c(濃度26%飽和食塩水)が送水管36を通って電解槽31の底部の塩水投入口31dに達し、そこから電解槽31内へ流れ込む。このとき、塩水供給手段33の上部に溜まる水も濃度は薄いが塩水となっている。
【0028】
塩貯蔵部33b内の水位が第1の水位検知手段39に達すると第1の水位検知手段39が検知信号を発信し制御手段35は第2の給水弁32cを閉じる。このとき、塩貯蔵部33bの水位と電解槽31の底部に流れ込んだ塩水33cの水位は等しくなっている。このときの電解槽31の水位が所定の水位となるように、電解槽31と塩貯蔵部33bの高さ関係を設定している。これによって、第2の給水弁32cを閉じるタイミングが安定し、塩水33c(飽和食塩水)の水位を確実に所定の水位に保持することができる。それに伴って電解槽31内の水位も所定の水位に保持されるので、塩水供給手段333の動作を安定させることができる。このような構成とすることで、電解槽31の水位と電解槽31の底面で構成される容積が所定量となり、すなわち所定量の塩水33c(濃度26%飽和食塩水)が電解槽31に供給される。
【0029】
次に、図2に示すように、制御手段35は、電磁弁36aを閉じ、第1の給水弁32bを開き、電解槽31の第1の給水口31cから電解槽31内へ水道水が供給される。この時、電磁弁36aは閉じており、電解槽31内の水が送水管36を逆流することはない。
【0030】
図3に示すように、電解槽31内の水位が上昇し、電解槽水位検知手段38に達すると、電解槽水位検知手段38が検知信号を発信し制御手段35は第1の給水弁32bを閉じる。電解槽31の内部では、水道水と塩水33c(飽和食塩水)が混合して低濃度(0.5%)の電気分解用の低濃度塩水31eが生成される。ここで、制御手段35が陽極31aと陰極31bに一定電流(1.5A)を所定時間(10分間)流し電気分解を行う。電気分解が終了すると、制御手段35は電解水供給手段34を作動させ電解槽31から電解水を取り出し使用箇所に供給するというものである。これにより定量ポンプを使用しない
で所定量の塩水33c(飽和食塩水)を電解槽31に送水でき、所定の水道水と混合して所定の濃度の電気分解用の低濃度塩水31eを生成し、電解槽31で電気分解して所定の濃度の次亜塩素酸水を安価に生成できるようにしたものである。
【0031】
(実施の形態2)
図4、図5、図6は、本発明の実施の形態2の電解槽の横断面図を示すものである。図4、図5、図6において、第2の発明の開閉手段は、塩貯蔵部33bの下部から電解槽31の底部へ向かう方向は通し、電解槽31の底部から塩貯蔵部33bの下部へ向かう方向は止める逆止弁40としたものである。その他の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。
【0032】
以上のように構成された電解装置210について、以下その動作、作用を説明する。図4に示すように、逆止弁40は塩貯蔵部33bの下部から電解槽31の底部へ向かう方向は通すので、塩貯蔵部33bの下部の塩水供給口33eから塩水33c(濃度26%飽和食塩水)が送水管236を通って電解槽31の底部の塩水投入口31dに達し、そこから電解槽31内へ流れ込み、塩貯蔵部33bの水位と電解槽31の底部に流れ込んだ塩水33cの水位は等しくなる。
【0033】
次に、図5に示すように、制御手段235は第1の給水弁32bを開き、電解槽31の第1の給水口31cから電解槽31内へ水道水が供給される。この時、逆止弁40は電解槽31の底部から塩貯蔵部33bの下部へ向かう方向は止めるので、電解槽31内の水が送水管236を逆流することはない。
【0034】
図6に示すように、電解槽31内の水位が上昇し、電解槽水位検知手段38に達すると電解槽水位検知手段38が検知信号を発信し制御手段235は第1の給水弁32bを閉じる。電解槽31の内部では、水道水と塩水33c(飽和食塩水)が混合して低濃度(0.5%)の電気分解用の低濃度塩水31eが生成される。これにより、構造が複雑で高価な電磁弁を廃止することができ、安価で信頼性の向上した電解装置を提供することができるというものである。
【0035】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3の電解装置310の横断面図を示すものである。図8において、第4の発明の電解手段330は、電解槽331の底部に貯留した塩水33cの水位を検知する第2の水位検知手段41を設け、制御手段335は第2の水位検知手段41の信号で塩貯蔵部33bに給水する第2の給水弁32cを閉じるようにしたものである。その他の構成は、本発明の実施の形態1と同様である。これにより、塩水供給手段から供給された電解槽331内の塩水33c(飽和食塩水)の水位が確実に所定の水位になり、電解槽31への塩水33c(飽和食塩水)の供給が正確に行われ、電解装置の動作を更に安定させることができるというものである。
【0036】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4の電解装置410の横断面図を示すものである。図8において、第4の発明の塩水供給手段433は、塩貯蔵部33bの上部側面に過剰に給水されても所定の水位を維持するために過剰の水を排出する溢水孔33hを所定位置に設けたものである。その他の構成は、本発明の実施の形態1〜3と同様である。これにより、塩貯蔵部433bの塩水33c(飽和食塩水)の水位が更に安定することになり、塩水供給手段433の塩水供給量が更に安定するというものである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明にかかる電解装置は、安価に構成できるので家庭用の洗濯機、食
器洗い機などの洗浄機器に登載可能である。
【符号の説明】
【0038】
10、210、310、410 電解装置
30、330 電解手段
31、331 電解槽
31a 陽極
31b 陰極
31c 第1の給水口
31d 塩水投入口
32 給水手段
32a 分水部
32b 第1の給水弁
32c 第2の給水弁
33、333、433 塩水供給手段
33a 塩
33b、433b 塩貯蔵部
33c 塩水
33e 塩水供給口
33f 第2の給水口
33g 塩水供給隙間
33h 溢水孔
34 電解水供給手段
35、235、335 制御手段
36、236 送水管
36a 電磁弁(開閉手段)
37 溢水チューブ
38 電解槽水位検知手段
39 第1の水位検知手段
40 逆止弁(開閉手段)
41 第2の水位検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水手段と、
少なくとも一対の電極を有し前記給水手段から供給された水を内部に滞留し電気分解して電解水を生成する電解槽を有する電解手段と、
前記電解槽に接続され前記電解槽内に塩水を供給する塩水供給手段とを備え、
前記塩水供給手段は、塩を貯蔵すると共に前記給水手段から水を導いて塩水を生成する塩貯蔵部と、前記電解槽の底部と前記塩貯蔵部の下部を連通する送水管と、前記送水管に設けられ前記送水管の開閉を行う開閉手段とを有し、
前記開閉手段の開により前記塩貯蔵部の水位と同水位となる位置に前記電解槽を配置すると共に、前記給水手段から前記電解槽への給水時は前記開閉手段を閉じる電解装置。
【請求項2】
前記開閉手段は前記塩貯蔵部の下部から前記電解槽の底部へ向かう方向は通し、前記電解槽の底部から前記塩貯蔵部の下部へ向かう方向は止める逆止弁とした請求項1に記載の電解装置。
【請求項3】
前記給水手段を制御する制御手段を備え、
前記給水手段は前記塩貯蔵部に給水する給水弁を有し、前記塩水供給手段は前記塩貯蔵部の水位を検知する第1の水位検知手段を有し、
前記制御手段は、前記第1の水位検知手段の信号により前記給水弁を閉じるようにする請求項1または2に記載の電解装置。
【請求項4】
前記給水手段を制御する制御手段を備え、
前記給水手段は前記塩貯蔵部に給水する給水弁を有し、前記電解手段は、前記電解槽の底部に貯留した塩水の水位を検知する第2の水位検知手段を設け、
前記制御手段は、前記第2の水位検知手段の信号により前記給水弁を閉じるようにする請求項1または2に記載の電解装置。
【請求項5】
前記塩水供給手段は、過剰の水を排出する溢水孔を所定位置に設けた請求項1または2記載の電解装置。
【請求項6】
前記塩水供給手段は、前記塩貯蔵部に給水する給水口を前記塩貯蔵部の上部に設け、前記塩貯蔵部から塩水を排出する塩水供給口を前記塩貯蔵部の下部に設けた請求項1から5のいずれか1項に記載の電解装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−91032(P2013−91032A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234866(P2011−234866)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】