説明

静電霧化装置

【課題】正面側に放出される放電音を抑制することのできる静電霧化装置を、コンパクトであり且つコストも抑制したものとして提供する。
【解決手段】本発明を、放電電極4と、放電電極4と距離を隔てて位置する対向電極6と、放電電極4と対向電極6の間に霧化室50を形成するハウジング8と、放電電極4に霧化用の水を供給する水供給手段と、放電電極4に対して電圧を印加する電圧印加手段とを具備した静電霧化装置とする。ここで、放電電極4に対して対向電極6が位置する側を正面側としたとき、前記ハウジング8には、霧化室50を側方に開放する通気窓19を設ける。また、前記対向電極6には、正面側から視たときに前記ハウジング8の通気窓19よりも外方の空間Sを覆うように防音用ひさし部12を延設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は静電霧化装置に関し、詳しくは、正面側に放出される放電音を抑制するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、帯電微粒子水を放出することのできる静電霧化装置が知られている。静電霧化装置は特許文献1に示すようなものであり、放電電極と、放電電極と距離を隔てて位置する対向電極と、放電電極に霧化用の水を供給する水供給手段とを具備する。この静電霧化装置において、放電電極に対して電圧を印加すれば、放電電極に保持する水が静電霧化を生じ、これにより生成した帯電微粒子水が正面側へと放出される。
【0003】
なお、本明細書中で用いる「正面側」とは、放電電極に対して対向電極が位置する側のことである。
【0004】
ところで、上記構成からなる静電霧化装置においては、放電電極で生じる放電音が正面側に放出され、運転時の騒音になるといった問題がある。というのも、放電電極と対向電極の間には霧化室を形成するので、この霧化室内において放電音が増幅されやすいからである。
【0005】
これに対し、騒音防止を目的として、正面側に放出される放電音を吸収するための吸音装置を別途設置することも考えられるが、この場合には、装置全体の大型化やコスト高を招くという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−144425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、正面側に放出される放電音を抑制することのできる静電霧化装置を、コンパクトであり且つコストも抑制したものとして提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明を、放電電極4と、放電電極4と距離を隔てて位置する対向電極6と、放電電極4と対向電極6の間に霧化室50を形成するハウジング8と、放電電極4に霧化用の水を供給する水供給手段と、放電電極4に対して電圧を印加する電圧印加手段とを具備した静電霧化装置とする。ここで、放電電極4に対して対向電極6が位置する側を正面側としたとき、前記ハウジング8には、霧化室50を側方に開放する通気窓19を設ける。また、前記対向電極6には、正面側から視たときに前記ハウジング8の通気窓19よりも外方の空間Sを覆うように防音用ひさし部12を延設する。そして、該防音用ひさし部12によって、霧化室50内で生じる放電音を背面側に反射させることを特徴とする。
【0009】
霧化室50内においては放電電極4において放電音が発生し、霧化室50内において反響することで放電音が増幅されるが、このようにすることで、通気窓19を通じて側方に放出された放電音を防音用ひさし部12で背面側に反射させることができる。つまり、防音用ひさし部12を設けてあることで、増幅された放電音が正面側(つまり、帯電微粒子水Mを放出させる対象空間が存在する側)に向けて放出されることが抑制されるのである。しかも、吸音装置等を別途設ける必要がないため、装置全体の大型化やコスト高を招くこともない。
【0010】
また、前記ハウジング8には、電圧印加手段を成すリード20と対向電極6との間に位置するように絶縁板41が設けてあり、該絶縁板41には、霧化室50内で生じる放電音を通気窓19に向けて反射する反射壁43を形成してあることが好適である。このようにすることで、霧化室50内において増幅された放電音は、絶縁板41の反射壁43によって通気窓19側へと反射された後に、通気窓19の外方に延設してある防音用ひさし部12によって背面側へと反射される。そのため、増幅された放電音が正面側に放出されることは抑制される。また、リード20と対向電極6との間に絶縁板41を介在させていることで、対向電極6をリード20側に近接させて装置全体の背を低くすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の静電霧化装置では、ハウジングには霧化室を側方に開放する通気窓を設け、対向電極には正面側から視たときにハウジングの通気窓よりも外方の空間を覆うように防音用ひさし部を延設し、該防音用ひさし部によって霧化室内で生じる放電音を背面側に反射させるように設けているので、正面側に放出される騒音を低減することができ、しかも装置全体が大型化や高コスト化することがないという効果を奏する。
【0012】
また、反射壁を形成した絶縁板を介在させてあることで、騒音を防止した静電霧化装置がさらにコンパクト化されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置の側断面図である。
【図2】本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置を示し、(a)は側断面図、(b)は正面図である。
【図3】本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置の側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】同上の静電霧化装置の正面図であり、(a)は対向電極を装着してある状態、(b)は対向電極を取り外した状態である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態における第1例の静電霧化装置を示している。
【0015】
本例の静電霧化装置は、放熱部3と冷却部2とを有するペルチェユニット1を用いたもので、ペルチェユニット1の冷却部2側に放電電極4を接続させて冷却自在としている。また、ペルチェユニット1に支持枠5を連結させ、この支持枠5の先端に対向電極6を支持させることで、放電電極4と対向電極6とを所定間隔を隔てて互いに対向する位置に固定させている。本例においては、この支持枠5によって静電霧化装置のハウジング8を形成している。
【0016】
上記ペルチェユニット1は、一対のペルチェ回路板7間に多数の熱電素子9を挟んだものであり、電気的に接続される各熱電素子9に通電を行うことで、一方のペルチェ回路板7側から他方のペルチェ回路板7側へと熱を移動させるようになっている。本例では、図中上方のペルチェ回路板7とこれに接続される冷却板10とで、冷却部2を形成し、図中下方のペルチェ回路板7とこれに連結固定されるフィン状の放熱体11とで、放熱部3を形成している。
【0017】
上記支持枠5は、絶縁材料を用いて形成した筒状のものであり、その軸方向一端側をペルチェユニット1の放熱体11に連結させ、軸方向他端側には対向電極6を支持固定させている。支持枠5の内周面からはその内部空間を霧化室50と封止室51とに二分割する隔壁14を延設しており、この隔壁14の中央には霧化室50と封止室51を連通させる連通穴15を穿設している。
【0018】
上記放電電極4は、円柱状を成すように形成したものであり、放電用の先端部4aを有している。支持枠5をペルチェユニット1に連結するに際しては、上記放電電極4を連通穴15に嵌合させるとともに先端部4a側を霧化室50内に位置させ、基端部側を封止室51内においてペルチェユニット1の冷却部2に当接させる。
【0019】
上記支持枠5の霧化室50側の側周壁には、その一部に通気窓19を開口させている。霧化室50は、この通気窓19と、対向電極6が有する放出孔13とを介して、外部空間に連通する状態となっている。電圧印加用のリード20は、その一端側が支持枠5内にて放電電極4に接続されるとともに、その他端側が支持枠5外に引き出されて電圧印加部21に接続されている。電圧印加部21は、対向電極6との間において放電電極4に対して静電霧化用の高電圧を印加するものである。
【0020】
そして、本例の対向電極6の外周部からは、防音用ひさし部12が側方に延設してある。この防音用ひさし部12は、霧化室50内にて生じた放電音を反射させることを目的としたものであって、正面側から(つまり、放電電極4に対して対向電極6が位置する側から)視たときに支持枠5の通気窓19よりも外方の空間S(以下「窓外方空間S」という。)を覆い隠すように設けている。
【0021】
なお、本例では窓外方空間Sの全てを覆い隠すように防音用ひさし部12設けているが、この形態に限定されるわけではない。つまり、防音用ひさし部12で覆う部分は窓外方空間Sの全てでなくてもよく、窓外方空間Sの大部分、若しくは、防音に対する寄与が大きな部分を覆うように防音用ひさし部12が設けてあればよい。
【0022】
上記構成から成る本例の静電霧化装置において、支持枠5と放熱体11の連結によって封止室51内に封止された状態にある熱電素子9に対して通電を行うと、各熱電素子9内の熱移動により冷却部2を介して放電電極4が冷却され、霧化室50内の空気中の水分を基にして放電電極4表面に結露水が生成される。つまり、本例では放電電極4を冷却するペルチェユニット1の冷却部2が、霧化用の水を放電電極4に供給する水供給手段となっている。
【0023】
そして、放電電極4の先端部4aに水が保持された状態で、電圧印加部21により放電電極4の先端部4a側がマイナス電極となって電荷が集中するように高電圧を印加すると、先端部4aに保持される水が大きなエネルギを受けてレイリー分裂を繰返し、ナノメータサイズの粒径を含む帯電微粒子水Mを大量に発生させる。帯電微粒子水Mは対向電極6に向けて移動し、対向電極6の放出孔13を通過して正面側に放出される。ここで、霧化室50内の放電電極4の周囲には、通気窓19を介して常に新たな外気が導入されるので、帯電微粒子水Mを生成するための水分は安定的に供給される。また、この通気窓19から支持枠5内に導入されて放出孔13から吐出される空気の流れに乗ることによって、帯電微粒子水Mは外部へと勢い良く誘引される。
【0024】
ところで、霧化室50内においては放電電極4の先端部4aにて放電音が発生し、霧化室50内において反響することで放電音が増幅される。しかし、本例では霧化室50の正面側に位置する対向電極6自体に、側方へと延びる防音用ひさし部12が設けてあり、通気窓19を通じて側方に放出された放電音が、防音用ひさし部12によって背面側に反射されるようになっている。
【0025】
このように、防音用ひさし部12があることで、増幅された放電音が正面側(つまり、帯電微粒子水Mを放出させる対象空間が存在する側)に向けて放出されることは抑制されるので、運転時の騒音問題を解消することができる。しかも、このために対向電極6から防音用ひさし部12を延長させるだけでよいので、装置全体の大型化やコスト高を招くこともない。
【0026】
次に、本発明の実施形態における第2例の静電霧化装置について、図2に基づいて述べる。なお、本例の構成のうち既述した第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
【0027】
本例では、対向電極6の放出孔13を囲む主体部30を、正面側に膨出したドーム型に設けている。このドーム型の主体部30は、その内面と放電電極4の先端部4aとの距離dが一定となるように形成してある。これにより、対向電極6のドーム型の主体部30と放電電極4の先端部4aとの間においては、三次元的な広範な範囲内おいて、強力な電界が生じる。したがって、放電電極4の先端部4aに対する電界の集中度合いが非常に高くなり、放電電極4が保持する水に効率的に電荷を集中させて帯電微粒子水Mを発生させることができる。
【0028】
なお、対向電極6の主体部30の形態は図示のドーム型に限定されるわけではない。つまり、放電電極4の先端部4aを囲むように形成される主体部30の内面の少なくとも一部の断面形状が、放電電極4の先端部4aを中心とし、放電電極4の先端部4aから対向電極6までの最短距離dを半径として描く円弧線に沿って形成されたものであればよい。
【0029】
主体部30の中央にある放出孔13の周縁からは、正面側に向けて(つまり放電電極4から離れる方向に向けて)筒状電極部31を延設している。これにより、筒状電極部31の内周面と放電電極4の先端部4aとの間においても電界を生じさせ、放電電極4の先端部4aに対する電界の集中度合いを更に高くしている。また、大量に発生した帯電微粒子水を、筒状電極部31の内周面に引き寄せるように放出孔13内に導入し、筒状電極部31内を通過して吐出するようになっている。
【0030】
本例では、支持枠5に立設した複数本(図示例では4本)の支持柱32の先端部に対向電極6を支持固定し、支持枠5の各支持柱32及び隔壁14と対向電極6との間に、霧化室50を形成している。霧化室50の側方は、支持柱32が立設してある部分を除いて外部に開放されている。つまり、隣接する支持柱32間の開放部分が、霧化室50を側方に開放する通気窓19となっている。
【0031】
リング状である対向電極6の外周部には、その全周に亘って防音用ひさし部12を形成している。これにより、正面側から視たときに窓外方空間Sの全体が防音用ひさし部12で覆い隠されるように設けている。
【0032】
上記構成から成る本例の静電霧化装置においては、対向電極6が有するドーム型の主体部30によって帯電微粒子水Mを高効率に発生させることができる一方で、霧化室50内において生じる放電音は主体部30の湾曲により増幅されやすい。しかし、ここで増幅された放電音は、対向電極6の防音用ひさし部12によって背面側に反射されるので、騒音となって正面側に放出されることは抑制される。
【0033】
本例では、ドーム型の主体部30や筒状電極部31により帯電微粒子水Mの生成効率を向上させているので、小型の装置であっても充分な量の帯電微粒子水Mを生成することができる。さらに、防音用の手段としても対向電極6から防音用ひさし部12を延長させるだけでよいので、このために装置が必要以上に大型化することもない。つまり、本例の静電霧化装置によれば、帯電微粒子水Mの生成量を確保しながら、騒音も低減することができ、しかも装置全体のコンパクト化や低コスト化を達成することができるのである。
【0034】
次に、本発明の実施形態における第3例の静電霧化装置について、図3〜図5に基づいて述べる。なお、本例の構成のうち既述した第1及び第2例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1及び第2例とは異なる特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
【0035】
図3は、本例の静電霧化装置の側面図であり、図4は図3のA−A線断面図である。また、図5は本例の静電霧化装置の正面図であり、図5(a)は対向電極6を装着してある状態、図5(b)は対向電極6を取り外した状態である。
【0036】
本例の対向電極6は、支持枠5から立設した3本の支持柱32の先端部に支持固定している。また、支持枠5には、放電電極4に電圧を印加するためのリード20と対向電極6との間に位置するように、絶縁板41を取付固定している(図4参照)。絶縁板41には、放電電極4を貫通させるための貫通孔42を設けている。また、絶縁板41の貫通孔42近傍には、放電電極4の先端部4aで生じる放電音を反射させる反射壁43を形成している。反射壁43は、放電電極4から離れるほど対向電極6側に近づくように傾斜させている。
【0037】
本例では、支持枠5とこれに取付固定される絶縁板41によってハウジング8を形成しており、このハウジング8と対向電極6との間に、放電電極4の先端部4aが位置する霧化室50を形成している。霧化室50の側方は、支持柱32が立設してある部分と、絶縁板41の反射壁43が設けてある部分を除いて、外部に開放されている。言い換えれば、隣接する支持柱32間の開放部分のうち絶縁板41の反射壁43が位置しない部分が、霧化室50を側方に開放する通気窓19となっている。
【0038】
また、対向電極6の外周部からは、絶縁板41の反射壁43から離れる方向に向けて、防音用ひさし部12を延設している。これにより、窓外方空間Sのうち防音に対する寄与が大きな部分(つまり、放電電極4を挟んで絶縁板41の反射壁43とは反対側の部分)が、正面側から視たときに防音用ひさし部12で覆い隠されるようになっている。
【0039】
上記構成から成る本例の静電霧化装置においても、対向電極6が有するドーム型の主体部30及び筒状電極部31によって帯電微粒子水Mを高効率に発生させることができる一方で、霧化室50内において生じる放電音は主体部30の湾曲により増幅されやすい。しかし、ここで増幅された放電音は、絶縁板41の反射壁43により通気窓19側に反射されるとともに、通気窓19側にて延設してある防音用ひさし部12によって、さらに背面側へと反射される。そのため、増幅された放電音が正面側に放出されることは抑制される。
【0040】
本例にあっても、ドーム型の主体部30や筒状電極部31により帯電微粒子水Mの生成効率を向上させているので、小型の装置であっても充分な量の帯電微粒子水Mを生成することができる。さらに、防音用の手段としても対向電極6から防音用ひさし部12を延長させるだけでよいので、このために装置が必要以上に大型化することもない。
【0041】
加えて、放電電極4側のリード20と対向電極6との間に絶縁板41を介在させているので、対向電極6をリード20側に近接させて装置全体の背を低くしても絶縁性が確保される。この点においても、装置がさらにコンパクト化される構造となっている。
【0042】
つまり、本例の静電霧化装置によれば、帯電微粒子水Mの生成量を確保しながら、騒音も低減することができ、しかも装置全体の更なるコンパクト化や低コスト化を達成することができるのである。
【0043】
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記各例の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、各例において適宜の設計変更を行うことや、各例の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0044】
4 放電電極
6 対向電極
8 ハウジング
12 防音用ひさし部
19 通気窓
20 リード
41 絶縁板
43 反射壁
50 霧化室
S 外方の空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電電極と、放電電極と距離を隔てて位置する対向電極と、放電電極と対向電極の間に霧化室を形成するハウジングと、放電電極に霧化用の水を供給する水供給手段と、放電電極に対して電圧を印加する電圧印加手段とを具備する静電霧化装置において、放電電極に対して対向電極が位置する側を正面側としたとき、前記ハウジングには、霧化室を側方に開放する通気窓が設けてあり、前記対向電極には、正面側から視たときに前記ハウジングの通気窓よりも外方の空間を覆うように防音用ひさし部が延設してあり、該防音用ひさし部によって、霧化室内で生じる放電音を背面側に反射させることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
前記ハウジングには、電圧印加手段を成すリードと対向電極との間に位置するように絶縁板が設けてあり、該絶縁板には、霧化室内で生じる放電音を通気窓に向けて反射する反射壁が形成してあることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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