説明

静電霧化装置

【課題】霧化電極の冷却に必要な電力を少なく済ませることにより、装置の動作にかかる電力を省エネルギー化することができる静電霧化装置を提供する。
【解決手段】静電霧化装置1のケース2の内部に、霧化空間5の相対湿度を調整する調湿剤16を設ける。調湿剤16は、自身に水分にて霧化空間5を高湿に保つ。このため、霧化電極7の周囲の湿度が上昇し、霧化電極7の表面の露点が高くなるので、霧化電極7の表面に結露水を付着させるのに必要なペルチェ電流Iを低く抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐電微粒子水を空気中に放出可能な静電霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家電製品の分野では、ナノメータサイズの帯電微粒子水を空気中に放出可能な静電霧化装置等が広く普及してきている(特許文献1等参照)。図7に、一般的な静電霧化装置81の構成を図示する。静電霧化装置81のハウジング82の下部には、ペルチェ方式の熱交換ブロック83が設けられている。熱交換ブロック83において吸熱側には、熱交換ブロック83によって冷却される霧化電極84が設けられている。また、霧化電極84の対向位置には、霧化電極84と一対の電極をなす対向電極85が配置されている。
【0003】
この静電霧化装置81では、熱交換ブロック83によって霧化電極84が冷却されると、ハウジング82の内部が霧化空間86となって冷やされ、霧化電極84の表面に結露水が付着する。そして、霧化電極84と対向電極85との間に高電圧を印加することにより、霧化電極84に付着した結露水を、ミスト状の帯電微粒子水として大気中に放出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−000826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の静電霧化装置81においては、霧化電極84の先端に大気中の水分を結露させるためには、周囲の温度湿度によって決まる露点以下に、霧化電極84の先端を冷やす必要がある。このため、周囲環境によっては、熱交換ブロック83のペルチェに流すペルチェ電流を高くする必要があり、これが省エネルギー化に支障を来していた。また、冷却効果を高めるために、装置にフィンを設けなくてはならない場合もあり、装置大型化の懸念もあった。
【0006】
本発明の目的は、霧化電極の冷却に必要な電力を少なく済ませることにより、装置の動作にかかる電力を省エネルギー化することができる静電霧化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記問題点を解決するために、本発明では、霧化電極と、霧化電極を冷却する冷却手段とを備え、前記霧化電極を前記冷却手段によって基台部側から冷却することにより当該霧化電極に結露水を生成し、この霧化電極に電圧を印加することで耐電微粒子水を発生させる静電霧化装置の結露空間保湿機構において、前記結露水を霧化する霧化空間の湿度を調整する調湿剤を、前記霧化空間の外部において前記冷却手段の近傍に配置したことを要旨とする。
【0008】
本発明では、前記霧化空間を周囲から囲う密封手段を設けたことを要旨とする。
本発明では、前記調湿剤を前記冷却手段の放熱側と接触するように配置したことを要旨とする。
【0009】
本発明では、前記調湿剤の片側を外気と接触するように配置したことを要旨とする。
本発明では、前記調湿剤と接触する位置に吸湿剤を配置し、当該吸湿剤を外気と接触するように配置したことを要旨とする。
【0010】
本発明では、前記調湿剤と接触する位置に保水剤を配置したことを要旨とする。
本発明では、前記霧化空間と前記調湿剤との間に、これらを仕切る仕切り壁を設けたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、霧化電極の冷却に必要な電力を少なく済ませることにより、装置の動作にかかる電力を省エネルギー化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1実施形態の静電霧化装置の構成を示す断面図。
【図2】静電霧化装置の部品構成を示す分解斜視図。
【図3】第2実施形態の静電霧化装置の構成を示す断面図。
【図4】他の構成の静電霧化装置の断面図。
【図5】第3実施形態の静電霧化装置の構成を示す断面図。
【図6】他の構成の静電霧化装置の断面図。
【図7】従来の静電霧化装置の構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した静電霧化装置の第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0014】
図1及び図2に示すように、静電霧化装置1には、略四角箱形状のケース2が設けられている。ケース2の上部には、ケース2の開口を閉じる略板状の閉じ蓋3が設けられている。ケース2の内部には、周囲の空気を霧化して大気中に放出する霧化ブロック4が設けられている。霧化ブロック4は、ケース2及び閉じ蓋3で周囲を囲まれることにより、略密封性が確保されている。静電霧化装置1は、霧化ブロック4の内部が霧化空間5となって、大気中の空気を霧化する。なお、ケース2が密封手段を構成する。
【0015】
霧化ブロック4のハウジング6の内部には、一対の霧化電極7及び対向電極8が装置高さ方向(図1及び図2のZ軸方向)に対向配置されている。霧化電極7は、柱状をなす電極本体部7aと、電極本体部7aよりも大径の基台部7bとが設けられている。霧化電極7は、ケース2の側壁に複数形成された通気孔9と、霧化ブロック4のハウジング6の側壁に複数形成された通気孔10とから流入した空気を霧化する。対向電極8の中央には、帯電微粒子水を放出する通し孔11が形成されている。
【0016】
霧化電極7の下部には、霧化電極7を冷却して霧化電極7に結露水を付着させるペルチェ12が配設されている。ペルチェ12は、電流(以降、ペルチェ電流Iと記す)が流されると冷え、この冷却効果によって霧化電極7を冷却する。ハウジング6の内部には、板状の仕切板13が設けられ、仕切板13に形成された開口孔14に霧化電極7の電極本体部7aが挿通されている。仕切板13は、霧化電極7に付着した結露水のペルチェ12側への流入を抑制する。なお、ペルチェ12が冷却手段に相当する。
【0017】
ペルチェ12は、霧化電極7を冷却する際、霧化電極7との熱の受け渡しにより、霧化電極7と接する側が吸熱側となり、その反対側が放熱側となる。霧化電極7は、ペルチェ12によって冷却されると、表面に結露水が付着する。そして、霧化電極7と対向電極8との間に高電圧が印加されると、霧化電極7の表面に付着した結露水が、ミスト状の帯電微粒子水となって、対向電極8の通し孔11から閉じ蓋3の通気孔15を通り、大気中に放出される。
【0018】
本例の場合、ケース2の内部において霧化ブロック4の外側には、霧化ブロック4の内部の霧化空間5の相対湿度を調整する調湿剤16が設けられている。調湿剤16は、吸湿と放湿のバランスがとれた略四角形状のシート状の部材からなる。なお、相対湿度とは、ある気温で大気中に含まれる水蒸気の量(重量絶対湿度)を、その温度の飽和水蒸気量(重量絶対湿度)で割ったもの(単位:%)である。調湿剤16は、ケース2の下端において周囲の壁によって囲まれる略密閉状をなす収納部17に配置されている。調湿剤16は、ペルチェ12の放熱側と接触する状態で配置されている。ケース2の底壁には、調湿剤16を外部の大気と接触させる通し孔18が貫設されている。
【0019】
調湿剤16は、周囲から水分を吸収して、霧化空間5に放湿する。調湿剤16は、ペルチェ12の温度上昇によって吸湿面19と放湿面20とを有し、吸収した水が放湿面20側に流れることにより、吸収した水を放湿面20から霧化空間5に供給する。具体的には、ペルチェ12の放熱側の温度上昇(約1〜2℃)によって、相対湿度の差により霧化空間5に水分が移動する。
【0020】
次に、本例の静電霧化装置1の作用を、図1を用いて説明する。
図1に示すように、調湿剤16は、吸湿面19において周囲の大気から水分を吸収する。調湿剤16は、ペルチェ12の放熱側に接触しているので、この箇所においてペルチェ12の温度上昇の影響を受け、放湿面20から水分を放湿する。即ち、調湿剤16には、吸湿面19と放湿面20とがあり、調湿剤16の内で水分が吸湿側から放湿側に流れ、放湿面20から水分が放湿されることとなる。
【0021】
このとき、ペルチェ12の放熱側の温度上昇(約1〜2℃)によって、相対湿度の差によって霧化空間5に水分が移動する。ここで、霧化空間5の体積を例えば4300mmとすると、必要水分量は約0.18mgとなる。
【0022】
そして、調湿剤16が周囲から水分を吸収してペルチェ12の温度上昇により調湿剤16からの水分を放湿することと、ペルチェ12の放熱側の温度上昇によって相対湿度の差により霧化空間5に水分が移動することの2つの効果によって、霧化空間5が高湿に保たれる。これにより、例えば霧化空間5の相対湿度が約80%以上にキープされた高湿空間に維持される。
【0023】
以上により、本例においては、ケース2の内部において霧化ブロック4の近傍に、霧化空間5の相対湿度を調整する調湿剤16を設けたので、調湿剤16が吸湿した水分を霧化空間5に放湿することが可能となる。即ち、調湿剤16によって霧化空間5内の相対湿度を高くすることが可能となる。このため、霧化電極7の周囲の湿度が上昇するので、霧化電極7の表面における露点が高くなる。一般的に、露点が高くなれば、ペルチェ12が霧化電極7に結露水を生じさせるのに必要なペルチェ電流Iが低い値で済む。
【0024】
例えば、霧化空間5の相対湿度を80%に維持すれば、相対湿度が低いときと比較して、例えば約0.25mAで済むことが分かった。即ち、低いペルチェ電流Iでも、霧化電極7に結露水を付着させることが可能となる。よって、静電霧化装置1から帯電微粒子水を発生させるのに必要な電力が少なく済むので、静電霧化装置1を省エネルギー化することが可能となる。
【0025】
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ケース2の内部に、霧化空間5の相対湿度を調整する調湿剤16を設けたので、調湿剤16に含まれた水分にて霧化空間5を高湿に保つことが可能となる。このため、霧化電極7の周囲の湿度が上昇し、霧化電極7の表面の露点が高くなるので、霧化電極7の表面に結露水を付着させるのに必要なペルチェ電流Iを低く抑えることができる。従って、静電霧化装置1から帯電微粒子水を発生させるのに必要な電力が少なく済み、静電霧化装置1を省エネルギー化することができる。
【0026】
(2)霧化ブロック4をケース2や閉じ蓋3によって囲むことにより、霧化ブロック4の密封性が確保されている。このため、調湿剤16によって高湿に高められた霧化電極7の周囲の湿度が確保され易くなるので、ペルチェ電流Iの抑制に効果が高くなる。また、調湿剤16の放湿が霧化空間5に強制的に向かうようにもなるので、ペルチェ電流Iの抑制に一層効果が高くなり、さらにその値も安定に保つことができる。
【0027】
(3)調湿剤16をペルチェ12の放熱側に接触させたので、ペルチェ12の発熱によって調湿剤16の放湿効果を高めることができる。また、霧化空間5と調湿剤16との相対湿度の差によって、調湿剤16の水分が霧化空間5により拡散するので、ペルチェ電流Iの抑制に一層効果が高くなる。
【0028】
(4)ケース2の底壁に通し孔18を設け、調湿剤16の片側(吸湿面19)を外気と接触させている。このため、調湿剤16は外気から水分を吸湿することが可能となるので、調湿剤16の霧化空間5に対する放湿効果を一層高めることできる。このため、霧化電極7の周囲の湿度が更に上昇し、霧化電極7の表面の露点を更に高くすることが可能となるので、ペルチェ電流Iの抑制に一層効果が高くなる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図3及び図4に従って説明する。なお、第2実施形態は、調湿剤16の吸水性を高めた一実施例であって、他の基本的な構成は第1実施形態と同様である。よって、本例において、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
【0030】
図3に示すように、調湿剤16の裏面には、水分を吸収可能な吸湿剤21が設けられている。吸湿剤21は、調湿剤16と接触する状態で配置されている。吸湿剤21は、吸湿と放湿のうち吸湿の機能が高い略四角形状のシート状の部材からなる。吸湿剤21は、周囲から水分を吸収し、水分を調湿剤16に供給する。吸湿剤21は、調湿剤16とともにケース2内の収納部17において略密封状態で収納されている。
【0031】
この場合、吸湿剤21が周囲の大気等から水分を吸収する。吸湿剤21が吸収した水分は、調湿剤16に移動する。このとき、ペルチェ12の温度上昇によって、調湿剤16から水分が霧化空間5に再放湿される。また、ペルチェ12の放熱側の温度上昇によって、相対湿度の差により霧化空間5に水分が移動する。以上により、霧化空間5が高湿に保たれることになる。
【0032】
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(4)に加え、以下の効果を得ることができる。
(5)吸湿作用の高い吸湿剤21によって、効率よく水軍を吸湿し、その水分を調湿剤16に移動させることができる。よって、調湿剤16から水分が霧化空間5により放湿されるので、霧化電極7の周囲の湿度が更に上昇し、霧化電極7の表面の露点が更に高くなる。このため、ペルチェ電流Iの抑制に繋がり、更なる省エネルギー化に効果が高くなる。
【0033】
(6)本例においては、図4に示すように、吸湿剤21を省略し、調湿剤16に予め水分を吸収しておく構成をとってもよい。このように、調湿剤16に予め水を入れておく場合は、調湿剤16から水がこぼれ落ちないようにするために、例えばケース2の底壁から通し孔18を省略し、ケース2で調湿剤16を密封状態に封止する必要がある。また、この場合は、大気から調湿剤16への吸湿は無理であるが、調湿剤16に水分を多量に含ませておけば、充分な放湿効果は期待できる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図5及び図6に従って説明する。なお、第3実施形態も、第1及び第2実施形態と異なる部分についてのみ詳述する。
【0035】
図5に示すように、調湿剤16の裏面には、水分を保持しておく効果の高い保水剤22が設けられている。保水剤22は、調湿剤16と接触する状態で配置されている。保水剤22は、略四角形状のシート状の部材からなる。保水剤22は、調湿剤16で保水しきれずに調湿剤16から溢れ出てきた水分を溜めておく役目や、調湿剤16への水分を補給する役目などを有する。保水剤22は、調湿剤16とともにケース2内の収納部17において略密封状態で収納されている。
【0036】
さて、本例の場合、調湿剤16の裏面に保水剤22を設けたので、例えば吸湿剤21に比べて、多く水分量の保水が可能となる。よって、例えば調湿剤16で保水しきれない水分が調湿剤16から溢れ出ても、保水剤22でそれ以上溢れないようにすることが可能となる。このため、溢れ出た水分にて静電霧化装置1の通電部品がリークしてしまう状況が生じ難くなる。また、保水剤22に水を予め入れておくことが可能となるので、暫くの間、調湿剤16に水分を補給する手間を省くことも可能となる。
【0037】
なお、本例においては、図6に示すように、ケース2の内部に、霧化空間5と調湿剤16とを仕切る仕切り壁23を設けてもよい。仕切り壁23には、調湿剤16の水分を霧化空間5に送る略格子状の開口孔24が複数形成されている。このように、霧化空間5と調湿剤16との間に仕切り壁23を設ければ、霧化空間5と調湿剤16との距離、つまり沿面距離を確保することが可能となるので、仮に調湿剤16で保水しきれない水分が溢れ出しても、これが霧化空間5に流入し難くなる。よって、溢れ出た水分による静電霧化装置1の通電部品のリーク抑制に効果が高くなる。
【0038】
また、同図に示すように、調湿剤16及び保水剤22がセットされる収納部17の開口部25を、下蓋26によって下から閉じる構造としてもよい。この場合、調湿剤16から放湿される水蒸気が外部に流出し難くなるので、調湿剤16の放湿効果を高めることが可能となる。また、保水剤22の保水量を増やして、水補給周期を延ばすことも可能である。さらに、下蓋26に空気孔27を設けて、水分の収支バランスをとることも可能である。なお、下蓋26が密封手段を構成する。
【0039】
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(4)に加え、以下の効果を得ることができる。
(7)図5の場合、保水剤22にて水分を多量に保水可能であるので、調湿剤16から保水しきれない水分が溢れ出しても、これを保水剤22で溜めておくことができる。よって、静電霧化装置1の通電部品に水分が至り難くなり、通電部品の水によるリークを防止することができる。また、保水剤22に水分を溜めておくことが可能となるので、調湿剤16に水を補給する手間を省くこともできる。
【0040】
(8)図6の場合、霧化空間5と調湿剤16とを区分けする仕切り壁23を設けたので、調湿剤16で保水しきれない水分が溢れ出しても、これが静電霧化装置1の通電部品まで至り難くなる。よって、通電部品と水との間のリークを一層生じ難くすることができる。また、調湿剤16及び保水剤22の収納部17の開口部25を下蓋26閉じるようにしたので、調湿剤16から発生する水蒸気を極力逃がさないようにすることができ、結果、調湿剤16の放湿効果を高めることができる。さらに、この下蓋26に空気孔27を設けたので、水分の収支バランスをとることもできる。
【0041】
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、調湿剤16は、ペルチェ12に接触した配置位置をとることに限定されず、霧化空間5の外部においてペルチェ12の近傍に配置されていれば、配置位置は特に問わない。
【0042】
・各実施形態において、調湿剤16、吸湿剤21及び保水剤22の形状、面積、厚さなどは、適宜変更可能である。
・各実施形態において、調湿剤16、吸湿剤21及び保水剤22の材質は、それぞれ持たすべき機能を有していれば、材質等は特に限定されない。
【0043】
・各実施形態において、冷却手段はペルチェ12に限定されず、他の部材を使用してもよい。
・各実施形態において、密封手段は、ケース2や下蓋26に限定されず、他の部材を適用してもよい。
【0044】
・各実施形態において、それぞれの発明の思想を適宜組み合わせることも可能である。
・各実施形態において、ケース2や霧化ブロック4の形状は、実施形態に記載したものに限定されず、種々の形状に変更可能である。
【符号の説明】
【0045】
1…静電霧化装置、2…密封手段を構成するケース、5…霧化空間、7…霧化電極、7b…基台部、12…冷却手段としてのペルチェ、16…調湿剤、21…吸湿剤、22…保水剤、23…仕切り壁、26…密封手段を構成する下蓋。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化電極と、霧化電極を冷却する冷却手段とを備え、前記霧化電極を前記冷却手段によって基台部側から冷却することにより当該霧化電極に結露水を生成し、この霧化電極に電圧を印加することで耐電微粒子水を発生させる静電霧化装置の結露空間保湿機構において、
前記結露水を霧化する霧化空間の湿度を調整する調湿剤を、前記霧化空間の外部において前記冷却手段の近傍に配置した
ことを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
前記霧化空間を周囲から囲う密封手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
前記調湿剤を前記冷却手段の放熱側と接触するように配置した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の静電霧化装置。
【請求項4】
前記調湿剤の片側を外気と接触するように配置した
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の静電霧化装置。
【請求項5】
前記調湿剤と接触する位置に吸湿剤を配置し、当該吸湿剤を外気と接触するように配置した
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の静電霧化装置。
【請求項6】
前記調湿剤と接触する位置に保水剤を配置した
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の静電霧化装置。
【請求項7】
前記霧化空間と前記調湿剤との間に、これらを仕切る仕切り壁を設けた
ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の静電霧化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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