説明

非常に粒子の細かい新規なマスカラ組成物

【発明の詳細な説明】
発明の背景 消費者が入手できるマスカラ配合物は数多くある。これらのマスカラは多くの成分、例えばワックス、繊維、蛋白質又は油類を含んでおり、これらが後になってマスカラを鱗片状の粉になって剥げ落ちさせる原因となる。この粉の剥げ落ちは、使用者の顔に落ちたり、あるいは使用者のコンタクトレンズの上に堆積したりするので具合が悪く、困る場合がある。
ワックスも繊維も含まず、軟らかい、まつげが長く見え、鱗片状に剥げ落ちない、そして石鹸と水で洗い落とせるマスカラが当技術分野で強く求められている。本発明は正にそのような求めに応じたものである。
発明の概要 驚くべきことに我々は、(1)ワックス又は繊維を必要としない、従ってそれらを含まない、従って剥離問題のない、(2)重くなくてベタつかない、(3)まつげを1本1本に離して長くする、(4)まつげを柔らかに見せ、又触っても柔らかい、そして(5)石鹸と水で洗い落とせるマスカラ組成物を発見した。
本発明を要約すれば、新規なマスカラ組成物を開示するものであり、該組成物は(a)効果量の水、(b)効果量の、シリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ、及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球状粒子、そして(c)効果量の分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズである、水分散性の比較的高分子量のアニオン性ポリエステルポリマーからなり、該ポリエステルポリマーはマスカラ組成物に固体含量が40重量%以下の水性分散液として添加される。好ましいマスカラ組成物は、シリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ及び効果量の乳化剤安息香酸C12-C15アルコールえエステルを含有する。
本発明のマスカラ組成物(配合物)の高度に望ましい性質を達成するには、二つの成分、即ち(1)微小粒子のシリカ又は微小粒子のポリメタアクリル酸メチル(以後PMMAと略称する)又はそれらの組み合わせと(2)水分散性の、速い硬化速度で透明膜を形成する(例えば約60ないし約300秒)比較的高分子量のアニオン性非晶ポリエステルポリマーを必要とする。
その他の、マスカラ組成物を製造するのに有用な、当技術分野で公知の成分も、これら2成分とブレンドして望みの最終製品を製造することが出来る。ただし、本発明の組成物には、ワックス及び繊維を添加する必要はない。マスカラ組成物で通常使用される油類、例えば水添魚油及び蛋白質も本発明の組成物から除くことができる。
上記2種類の成分(微小粒子のシリカ及び/又はPMMAと分散性アニオンポリマー)を、随時公知の成分、例えば乳化剤、柔軟化剤、湿潤剤、乾燥剤、保存剤、着色剤、及びpH調整剤と組み合わせて使用することにより、本発明のマスカラ組成物が得られる。
かくして、本発明は、(a)効果量の水、(b)効果量の、シリカ微小球状粒子(ビーズ)、ポリメタアクリル酸メチル微小球状粒子(ビーズ)、及びその組み合わせからなる群れから選ばれる微小球粒子、そして(c)効果量の分子量Mnが約14,000ないし約16,000(即ち、数平均分子量(Mn)が14,000ないし16,000)であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズである、水分散性の比較的高分子量のアニオン性非晶ポリエステルポリマーからなるマスカラ組成物を提供する。
本発明はまた、(a)効果量の水、(b)効果量の、シリカ微小球状粒子(ビーズ)、ポリメタアクリル酸メチル微小球状粒子(ビーズ)、及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球粒子、そして(c)効果量の、分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズである、水に分散した比較的高分子量のアニオン性非晶ポリエステルポリマーからなり、そして該分散液は、マスカラ組成物を使用者のまつげに塗ったとき、透明な塗膜を形成するのに効果的な量の該を含有することを特徴とするマスカラ組成物を提供する。
好ましい実施態様において、本発明は(a)効果量の水、(b)効果量のシリカ微小球状粒子(ビーズ)
(c)効果量のPMMA微小球状粒子(ビーズ)及び(d)効果量の水に分散した比較的高分子量であるアニオン性非晶ポリエステルポリマーからなり、そして該分散液は、マスカラ組成物を使用者のまつげに塗布したとき、透明な塗膜を形成するのに効果的である量の該ポリエステルポリマーを含有するマスカラ組成物を提供する。
発明の詳細な説明 シリカビーズは、乾燥時間を早くして、塗布を円滑にするために表面積を増加するのに効果的な量を使用する。一般にシリカビーズは、シリカビーズをマスカラ組成物に適当にブレンドでき、希望の表面積を与える粒径を有する。適当なシリカビーズは、約1ないし約16ミクロンの粒径を有する。
シリカビーズをPMMAビーズと組み合わせずに使用するとき(即ち微小球状粒子がシリカビーズだけのとき)は、使用するシリカビーズの量は、組成物全量に対して、約0.5ないし11.5重量%、好ましくは約2.5ないし約5.0重量%である。シリカビーズをPMMAビーズを組み合わせて使用するときは、シリカビーズの量は、組成物全量に対して、約0.5ないし4.0重量%、好ましくは約1.0ないし約2.0重量%である。
好ましいシリカビーズは、米国Cosmetics Corporation社(328Kennedy Drive,Putnam,CT 06260)が市販している商品名、SB-700の製品である。SB-700シリカビーズは、白色球状多孔質で、中心に穴を持ち、SiO2純度99.0%以上であると報告されている。SB-700シリカビーズは、(1)水溶物:2%以下;(2)重金属類:20ppm以下のPb、3ppm以下のAs、1ppm以下のHg;(3)乾燥時重量損失:10%以下(この製品の吸湿性のため、一旦包装を開くと15%に迄上昇する可能性がある);(4)燃焼重量損失:15%以下(包装を開いた後は同製品が吸湿性のため、20%に迄上昇する可能性がある);(5)pH:7-8.5;(6)比容積:1.8-2.4ml/g;(7)比表面積:600-800m2/g;(8)吸油量:1.4-1.5ml/g;(9)細孔径:50-150オングストローム(5-15ミリミクロン)及び(10)合計細孔容積:1.248cc/gであると記載されている。
PMMAビーズは、表面積を増加させ、それによって乾燥を速くし、滑らかに塗布する効果が発揮される量使用される。一般に、PMMAビーズは、PMMAビーズをマスカラ組成物に混合するのに適した、そして希望の表面積を有する粒径を有する。適当なPMMAビーズは、約1ないし24ミクロンの粒径を有する。
PMMAビーズをシリカビーズと組み合わせずに使用するとき(即ちPMMAビーズが微小球状粒子だけのとき)は、PMMAビーズは全組成物に対して約0.5ないし約11.5重量%、好ましくは約2.5ないし約5.0重量%が使用される。PMMAビーズをシリカビーズを組み合わせて使用するときは、PMMAビーズの使用量は約0.5ないし約7.5重量%、好ましくは約2.5ないし約5.0重量%が使用される。
好ましいPMMAビーズは米国Cosmetics Corporation社(Putnam CT)からTechpolymer MB-8Cの商品名で市販されている。MB-8CPMMAビーズは、(1)粒径:1ないし24ミクロン、平均6.6ミクロン;(2)粒形:球状;(3)融点:100℃;(4)比重:1.15ないし1.25;(5)乾燥重量損失:1%以下;(6)鉛:10ppm以下;(7)ひ素:1ppm以下;そして(8)メタアクリル酸メチルモノマー量:未検出のスペックを有していると報告されている。
好ましくは本発明のマスカラ組成物は、PMMAビーズとシリカビーズとの両者を含んでいる。
最も好ましくは本発明のマスカラ組成物は、シリカビーズと、Techpolymer MB-8C PMMAビーズについて記載された上記の特性を有するPMMAビーズと、そして効果量の乳化剤として安息香酸C12-C15アルコールエステルを含んでいる。通常、安息香酸C12-C15アルコールエステルは全組成物に対して約1ないし約10重量%存在する。安息香酸C12-C15アルコールエステルは、当技術分野の熟達者には良く知られており、例えば後述するCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)を参照されたい。驚くべきことに、Techpolymer MB-8C PMMAビーズの特性を有するPMMAビーズをこの乳化剤と組み合わせると、得られるゲルはPMMAビーズが単一層に並んだと考えられる、非常に望ましい塗膜を形成することが発見された。
本発明のマスカラ組成物は、速い硬化速度(例えば約60ないし約300秒)、即ち速い乾燥時間の、そしてまつげに柔らかに接着する、固く透明で柔軟性の塗膜を形成する水分散性ポリエステルポリマーを含む。使用するポリエステルポリマーは又、石鹸と水で除去できる特性を有する。
同水分散性ポリエステルポリマーは、まつげに接着して、固い、透明な柔軟性塗膜を形成するのに効果ある量を使用する。本発明のマスカラ組成物は、水分散性ポリエステルポリマーを、全組成物に対して約1.0ないし約3.0重量%、好ましくは約1.5ないし約2.5重量%含む。これらの量の固体状ポリエステルポリマーを通常はマスカラ組成物に添加する前に水中に分散させる。
ポリエステルポリマーの分散液は、通常マスカラ組成物に約3.5ないし約10.0重量%、好ましくは約5.0ないし約7.5重量%添加する。同分散液は、特定量の該分散液が添加されたとき、特定量の固体ポリマーがマスカラ組成物に含まれるように十分な量のポリエステルポリマーを含んでいる。一般に分散液は、その固体含量が約40重量%を越えることはない。通常分散液は、約20ないし40重量%の、好ましくは約28ないし約36重量%の、そして最も好ましくは約30ないし約36重量%の固体含量を有する。20重量%以下の固体含量の分散液も製造できるが(例えば1%ないし20%)、ポリエステルポリマーの望ましい含量水準に達するのに大量の分散液を必要とするので好ましくない。該分散液は当技術分野の熟達者に公知の技術によって製造できるか、又は後で述べるように製品製造業者から得ることができる。当技術分野の熟達者は又、該分散液を製造する際、それが微生物によって汚染されないように(例えば酵母汚染)注意を払う。
好ましいポリマーは、Eastman Chemicals社から一般製品名EASTMAN AQポリマーとして入手可能である。これらのポリマー類は、比較的高分子量で、有機補助溶剤、表面活性剤あるいはアミン類の助けを借りずに直接水に分散するポリエステル類であると報告されている。この水分散性は大きくは、下記の式(I)に見られるようにポリマー鎖にイオン性置換基が着いているためであると報告されている。そしてまたEASTMAN AQポリマーの分子鎖中の芳香族ジカルボン酸の一部がソジオスルホ置換基.(SO3-Na+)を有しており、(下記式(I)には僅か2個しか示されていないが)平均して1分子当たり5ないし8個のイオン性ソジオスルホ置換基が存在する。


式(I)において、Aは芳香族ジカルボン酸部分であり、Gは脂肪族又は脂環族グリコール残基、そして−OHはヒドロキシ末端基である。
適当なポルエステルポリマーは、Eastman Chemical Products社から製品名AQ29S,AQ38S,AQ55S,AQ29D,AQ38D及びAQ55Dで市販されている。同ポリマー類は、固体の形で(製品名に文字Sをつけて示してある)あるいは分散液の形で(製品名に文字Dをつけて示してある)得ることができる。固体の形で得られるときは、下記に示すようにしてポリマー分散液を得ることができる。AQ29Dが満足できる結果を与えるが、しかし最適の市販製品であると考えられるものを与えない場合があることが発見された。
AQ29Sは、(1)分子量Mnが約16,000;(2)OH価、<10;(3)酸価、<2;(4)Tg(℃),29;そして(5)Sieglaff-McKelveyキャピラリレオメーターを使用し、200℃(392°F)、剪断速度100sec-1で測定して、2,000ポイズの溶融粘度を有すると報告されている。
AQ38Sは、(1)分子量Mnが約14,000;(2)OH価、<10;(3)酸価、<2;(4)Tg(℃),38;そして(5)Sieglaff-McKelveyキャピラリレオメーターを使用し、200℃(392°F)、剪断速度100sec-1で測定して、9,800ポイズの溶融粘度を有すると報告されている。
AQ55Sは、(1)分子量Mnが約14,000;(2)OH価、<10;(3)酸価、<2;(4)Tg(℃),55;そして(5)Sieglaff-McKelveyキャピラリレオメーターを使用し、200℃(392°F)、剪断速度100sec-1で測定して、42,000ポイズの溶融粘度を有すると報告されている。
AQ29Dは、(1)(水中における)固体含量、30%;(2)イオン型、アニオン性;(3)pH、5ないし6;(4)粘度、Brookfieldビスコメーター、モデルRVT,Spindle No.1を使用し、温度23℃(74°F)、攪拌速度で測定して45cP(センチポイズ);(5)密度、24℃(75°F)で1.06g/mlそして(6)化学酸素要求量(COD)、1630mg/g固体分を有すると報告されている。
AQ38Dは、固体含量、25%;粘度、30cP;そしてCOD、1700mg/g固体分であること以外はAQ29Dと同じ特性を有すると報告されている。
AQ55Dは固体含量、28%;粘度、42cP;密度、1.08g/mlそしてCOD、1750mg/g固体分であること以外はAQ29Dと同じ特性を有すると報告されている。
これらのポリマーは、ジグリコール−シクロヘキサンジメタノール−イソフタール酸−スルホイソフタール酸エステルの構造単位を有している。上記AQ29D,AQ38D及びAQ55Dで記した固体分%と異なる分散液は、Kodak Chemical Product社から得ることができる。
固体含量が(分散液1gで105℃1時間で測定して)約30ないし36重量%、pHが5.6ないし6.6であるAQ55Sの分散液が好ましい。
Eastman AQポリマー類の分散液は、30%固体ポリマーの水分散液190l(35U.S.ガロン)の調整を例にすると、第1段階で、1,133l(35U.S.ガロン)の軟水(全硬度:20ppm以下)を攪拌機を装備したタンク又は容器に入れる。タンク排液孔はメッシュスクリーンで覆い、そこからペレットが排水管に入らないようにすべきである。タンク中の水は、添加されるポリマーペレットに合った下記温度範囲に加熱し、そしてそれを維持する。
(a)AQ29S 75-85℃(167-185°F)
(b)AQ38S 90-95℃(194-203°F)
(c)AQ55S 85-90℃(185-194°F)
第2段階で、攪拌機を始動させ、75kg(125ポンド)のポリマーペレットをゆっくりと水中に添加する。攪拌速度はペレットが水中に十分に懸濁する程度にする。第3段階で、十分に攪拌しながら加熱して適当な温度範囲を維持し、最後にはペレット全部を分散させる(通常20ないし30分)。
必要に応じて水を加え、蒸発ロスを補う。第4段階で分散液を40℃(104°F)に冷却する。第5段階で、使用の前に分散液を濾過する。
当技術分野の熟達者は、上記以外の異なる固体含量の分散液は上述した方法を適当に改変して実施することにより、種々の量で得ることができることは直ちに理解されよう。このような改変は、当技術分野の熟達者にとっては過度の実験をしなくともできる範囲のものである。
Eastman AQポリマー類に就いての情報は、更にEastman Chemicals社製の“EASTMAN AQ POLYMERS Prperties and Application"(EASTMAN AQポリマー類の性質と用途)、発行番号No.GN-389(1989年3月発行)の小冊子カタログからも得ることができ、その中にはその時点までの参考文献も一緒に紹介されている。
通常ポリエステルポリマー、及びシリカビーズ及び/又はPMMAビーズは、当技術分野の熟達者に、マスカラ組成物で有用であると知られているその他の成分の効果量と混合される。これらその他の成分は、(1)モイスチャライザーとしての水、通常約30ないし約70重量%使用される;(2)乾燥剤、例えばSDアルコール40、カオリン、タルク、シリカ、絹粉末等、通常約1ないし約15重量%使用;(3)乳化剤、例えばメチルグルコースセスキステアレート、セテアリルアルコール(主としてセチルアルコールとステアリルアルコールとからなる脂肪アルコールの混合物)、ceteareth-10(一般に式:R(OCH2CH2)nOH、式中Rはセチル基とステアリル基との混合を表し、そしてnは平均10である)、methyl gluceth-20 sesquistearate(methyl gluceth-20とステアリン酸とのモノ−とジ−エステルとの混合物であり、ここでmethyl gluceth-20は一般に式:CH3-C6H10O5-(OCH2CH2)nOH、式中nは平均値20である、で表されるメチルグルコースのポリエチレングリコールエーテルである)、ペンタエリスリトールテトラベヘン酸エステル等、通常約1ないし約10重量%が使用される;(4)皮膚軟化剤、例えばC12-C15アルコール安息香酸エステル、パンテノール等、通常約1ないし約10重量%使用;(5)湿潤剤、例えばプロピレングリコール、加水分解した絹、絹アミノ酸等、通常約1ないし3重量%使用;(6)増粘剤(粘度制御剤)、例えばヒドロキシエチルセルロース等、通常約0.2ないし約0.5重量%使用;(7)保存剤、イミダゾリジニル尿素、methylparaban、propyl paraban等、通常約0.05ないし約1.0重量%使用;(8)着色剤、例えば酸化鉄、ウルトラマリンブルー(ultramarine blue)等、通常約0.50ないし約1.0重量%使用;そして(10)pH調整剤、例えば水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等、通常約0.05ないし約1.0重量%使用、からなる選ばれる。ここで%は、全組成に対する重量%である。当技術分野の熟達者は、本発明のマスカラ組成物で使用する全組成物の合計量が100重量%に等しいことは理解されよう。
これらの成分は、当技術分野の熟達者には良く知られており、例えばJ.M.Nikitakis編、CTFA Cosmetic Ingredien Handbook,第1輯(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association社(1110 Vermont Avenue,N.W.,Washington,D.C.2005,著作権1988確立)を参照されたい。同文献には、当時までの参考文献も一緒に掲載されている。当技術分野の熟達者はその他の成分が本発明のマスカラ組成物中で公知の使用目的で使用することが出来、そしてこのような成分が当技術分野で公知のものから、本明細書の教示に従って選択されるが、このような選択は、過度の実験をしなくても可能である。
当技術分野で公知であり、上記記載の範囲に入るのその他の適当な成分(例えば皮膚軟化剤、乳化剤、湿潤剤等)は、有用であろう事は予測できることであるが、ある種の成分は試験した量では満足できる最終製品を与えないことが発見された。下記に示した成分は、括弧内に示した重量%では満足できる最終製品を与えなかった。
Guar C261N(グアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、0.25);Guar FG-1(グアガム、0.25);Keltrol T(ザンタンガム、0.25);CMC(セルロースガム、0.25)Water lock A100(加水分解澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体、0.25、0.50);Bayberry)♯1641(魚油グリセリド及びベイベリ(bayberry)ワックス、2.00);Beeswax SP453(白色密蝋、2.00、2.10、3.00、4.00);Candelilla wax(1.00);Carnauba ♯63(カルナウバ蝋、2.00、3.00、310);DC 200/350(ジメチコン、4.50);DC 345(シクロメチコン、4.50);Generol 122(大豆ステロール、3.00);Generol 122E25(PEG-25大豆ステロール、5.00);Hostacerin WO(ポリグリセリル−2−セスキステアリル酸エステル、密蝋、鉱油、ステアリル酸マグネシウム及びステアリル酸アルミニウム、2.50);Pationic ISL(イソステアロイルラクチル酸ナトリウム、3.00、5.00);Pelemol ISB(ベヘン酸イソステアリル、1.00、1.50、2.50);Syntran 5170(アクリル酸アンモニウム共重合体、プロピレングリコール、オクロキシノール−12燐酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ノノキシノール−10、10.00);Carboset XL28(アクリル酸/アクリル酸エステル共重合体及びquaternium-15、2.00);Ohlan(水酸化ラノリン、1.00);Genex V216(アルキル化ビニールピロリドンPVP/ヘキサデセン共重合体、2.00、4.50);PVP K30(ポリビニールピロリドン K30、1.50、3.00);PEAC 617G(ポリエチレン、2.00、5.00);Pecogel H12(PVP/ウレタン ハイドロゲル、5.00);Neocryl(スチレン/アクリル酸エステル/アクリロニトリル共重合体、5.00);及びChitin Liquid HV(カルボキシメチルキチン、5.00.)。
本発明の典型的な組成物は、ポリエステルポリマー、シリカビーズ及び/又はPMMAビーズ(上記の様な)、モイスチュアライザーとしての水、皮膚軟化剤、乳化剤及び湿潤剤を含んでいる。これらの成分は通常、下記実施例1に述べる手順に従って混合する。本発明の組成物を製造するのに重要な点は、希望のミセル粒子の粒径と、粘度、例えば>105,000cpsを達成するために、水相中の着色剤の分散液からの加工工程で、例えば微粉砕によって十分な剪断応力をかけ、得られた生成物を乳化し、そして得られた粘凋になり始める50℃に迄温度を下げることが必要な事である。当技術分野で公知の他のマラカスでは、希望のミセル粒径、希望の完成製品粘度、及び/又は完成組成物(製品)の外観を希望のようにするのに、上記の様に敏感ではなく、十分な微粉砕時間を必ずしも必要としない。
下記の実施例は単に説明の為のものであり、一切本発明の限界を示すものではない。当技術分野の熟達者は、特許請求の範囲の精神及び範囲の中でも数々の変法が可能であることが理解されよう。
下記実施例で製品名あるいは商品名で示した成分は、下記の表のようである。
(1)Natrosol 250 HHR(Aqualon社):ヒドロキシエチルセルロース、(2)Glucamate SSE-20(Amerchol社):methyl gluceth-20 sesquistearate、(3)Finsolv TN(Finetex社):安息香酸C12-C15アルコールエステル、(4)Phoenoxol J(Phoenix社):cetearylalcoholとceteareth-10、(5)Glucate SS(Amerchol社):メチルグルコースのセスキステアリン酸エステル、(6)Liponate PB-4(Lipo社):ペンタエリスリトールのテトラベヘン酸エステル、(7)Kaolin 270(FR Hall社):チャイナクレイNF(8)D-Panthenol 50P(BASF社):パンテノールとプロピレングリコール、(9)Crosilk Liquid(Croda社):絹アミノ酸、(10)Crosilk 10,000(Croda社):加水分解絹蛋白、(11)Silk Powder(Croda社):絹粉末、(12)Germall 115(Sutton社):イミダゾリジニル尿素、(13)SD Alcohol 40(Union Carbide社):ブルシン硫酸塩とtert−ブチルアルコールで変性したエチルアルコール 190proof。
実施例1 本発明の青色マスカラ組成物を、表1に掲げた成分を混合して製造した。




表1の成分を以下の方法によって混合した。即ち、部分 Aからの水を、適当な攪拌を行える手段を装備した適当な混合容器(即ち、lightninミキサー又はその他の適当な攪拌手段を装備した水蒸気ジャケット付き装置)に添加した。その水にAQ55Dポリマーを添加し、十分に均一になるまで渦巻きを形成するほどに攪拌した。次いでNatrosol 250 HHRを、固まりができないようにゆっくりと散布した。Natrosol 250 HHR添加後、攪拌速度を落とし、混合物に泡が取り込まれるのを防いだ。この混合物を70ないし75℃(158ないし168°F)に加熱した。混合容器は蒸発損失を出来るだけ避けるために蓋をした。
混合物を70ないし75℃に加熱している間に残りの成分Aを添加し、そして得られた全混合物を温度は維持して、均一になる迄攪拌した。得られた混合物は二重運動攪拌機を装備した水蒸気ジャケット付き装置に移した。
次に、部分 Bの成分を混合物に添加、そして得られた混合物を含量が完全に濡れるまで攪拌した。得られた混合物は1ないし5の隙間間隔の小さいコロイドミルを通して約30分間、その間温度を70ないし75℃に維持して再循環させた。
部分 Cの成分を、別の適当な攪拌機を装備した水蒸気ジャケット付き装置に添加し、混合し、70ないし75℃に加熱した。
油及び水の両相を70ないし75℃に保ち、部分 Cを部分 A及び部分 Bとの混合物に添加した。その混合物を、同温度に維持して均一になるまで混合した。得られた混合物は隙間が20ないし30のコロイドミルを通して再循環させた。混合物を強制的に45ないし50℃(113ないし122°F)に冷却し、その間混合物を続けてコロイドミルを循環させた。
混合物の温度が50℃以下に下がったところで再循環を中止した。部分 Dを水で濯いでからコロイドミルを通過させ、それから混合物に添加した。
次に、部分 Eの成分をあらかじめ一緒に混合し、予備混合した部分 Eを混合物に添加し、均一になるまで攪拌した。
部分 Fを予備混合し、予備混合した部分 Fを混合物に添加した。得られた混合物は均一になるまで攪拌した。40ないし45℃になるまで強制的に冷却した。
混合物の温度が40ないし45℃に到達したところで、部粉 Gのアルコール類をゆっくりと混合物に添加した。得られた混合物を十分に攪拌しながら混合し、泡が取り込まれないようにアルコール類を混入させた。均一になるまで混合し、混合容器には蓋をして、蒸発になる損失をできるだけないように気密にした。
得られた混合物は室温に達する迄、強制冷却した。
必要に応じて、部分 Hの水酸化ナトリウム(pH調整剤)で混合物のpHを7.5ないし7.8に調整する。得られた完成混合物はポリエチレン袋を裏張りした金属容器又は高密度ポリエチレン(HDPE)製プラスチックバケット中に使用に至るまで貯蔵することができる。
実施例2 本発明の黒色マスカラ組成物を、表2に掲げた成分を混合して製造した。実施例1の操作と同じように混合し、ただ水酸化ナトリウムによるpH調整は行わなかった。




実施例3 本発明の褐色マスカラ組成物を表3に掲げた成分を混合して製造した。操作は実施例1と同様に、ただ水酸化ナトリウムによるpH調節は行わなかった。




当技術分野の熟達者は、本発明の組成物中で使用される全ての成分の合計量が、全組成物の100%に等しいことは理解されよう。そして又特に断らなければ、全ての%及び量は組成物全量に対する重量%であることも理解されよう。
本発明について以上のように述べてきたが、本発明を更に多くの方法で変化させることが可能であることは明らかである。そのような変化は、本発明の精神及び範囲から逸脱したものとは看做されず、そのような改良法の全ては本発明の特許請求の範囲の中に含まれると考えられたい。
本発明の主なる特徴及び態様は下記のとおりである。
1.マスカラ組成物において、(a)効果量の水、(b)効果量の、シリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ、及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球粒子、そして(c)式(I)


式中 Aは芳香族ジカルボン酸部分であり、 Gは脂肪族及び脂環族グリコール残基からなる群から選ばれる残基であり、 −OHはヒドロキシ末端基であり、そしてポリマー分子鎖は1分子当たり、平均5個ないし8個のSO3-Na+イオン性置換基を有し、分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズである によって表される高分子量非晶アニオン性ポリエステルポリマー からなることを特徴とするマスカラ組成物。
2.上記第1項において、該ポリエステルポリマーがジグリコール−シクロヘキサンジメタノール−イソフタール酸−スルホイソフタール酸エステルの分子を含むことを特徴とするマスカラ組成物。
3.上記第2項において、該ポリマーが、(a)下記仕様、即ち、(i)分子量Mnが約16,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが29℃;そして(v)溶融粘度が200℃で2,000ポイズ;
のポリマー、(b)下記仕様、即ち、(i)分子量Mnが約14,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが38℃;そして(v)溶融粘度が200℃で9,700ポイズ;
のポリマー、そして(c)下記仕様、即ち、(i)分子量Mnが約14,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが55℃;そして(v)溶融粘度が200℃で42,000ポイズ;
のポリマーからなる群から選択されることを特徴とする組成物。
4.上記第3項において、該ポリマーが(c)であることを特徴とする組成物。
5.上記第4項において、該組成物がシリカビーズとポリメタアクリル酸メチルビーズとを含むことを特徴とする組成物。
6.上記第5項において、該組成物に効果量の安息香酸C12-C15アルコールエステル類を更に添加し、そして該ポリメタアクリル酸メチルビーズが1ないし24ミクロンの粒径、100℃の融点、そして約1.15ないし約1.25の比重を有することを特徴とする。
7.上記第1項において、該微小球状粒子がポリメタアクリル酸メチルビーズであることを特徴とする組成物。
8.上記第7項において、該組成物に更に効果量の安息香酸C12-C15アルコールエステル類を添加し、そして該ポリメタアクリル酸メチルビーズが1ないし24ミクロンの粒径と、100℃の融点、そして1.15ないし1.25の比重を有することを特徴とする組成物。
9.上記第1項において、該組成物に下記の添加剤、即ち(a)SDアルコール 40、カオリン、タルク、シリカ、及び絹粉末からなる群から選択される乾燥剤、(b)メチルグルコースセスキステアリン酸エステル、cetearyl alcohol、ceteareth-10、methyl gluceth−20セスキステアリン酸エステル、及びペンタエリスリトール テトラベヘン酸エステルからなる群から選択される乳化剤、(c)安息香酸C12-C15アルコールエステル、及びパンテノールからなる群から選ばれる皮膚軟化剤、(d)プロピレングリコール、加水分解絹、及び絹アミノ酸からなる群から選択される湿潤剤、(e)増粘剤としてのヒドロキシエチルセルロース、(f)イミダゾリルジニル尿素、methylparaben、及びpropylparabenからなる群から選択される保存剤又は防腐剤、(g)酸化鉄、及びウルトラマリンからなる群から選択される着色剤、そして(h)水酸化ナトリウム、及びトリエタノールアミンからなる群から選択されるpH調整剤からなる群れから選択される化粧品的に受容される少なくとも1種のその他の成分の効果量を添加したことを特徴とする組成物。
10.マスカラ組成物において、(a)効果量の水、(b)効果量の、シリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ、及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球粒子、そして(c)効果量の、水に分散した式(I)


式中、 Aは芳香族ジカルボン酸部分であり、 Gは脂肪族及び脂環族グリコール残基からなる群から選ばれる残基であり、 −OHはヒドロキシ末端基であり、そしてポリマー分子鎖は1分子当たり、平均5個ないし8個のSO3-Na+イオン性置換基を有し、分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズである によって表される高分子量非晶アニオン性ポリエステルポリマーからなり、そして該分散液は、マスカラ組成物を使用者のまつげに塗る際、透明な塗膜を形成するのに効果的な量の該ポリマーを含有することを特徴とするマスカラ組成物。
11.上記第10項において、該ポリエステルポリマーが、ジグリコール−シクロヘキサンジメタノール−イソフタール酸−スルホイソフタール酸エステルの分子を含むことを特徴とするマスカラ組成物。
12.上記第11項において、該ポリマーが(a)下記仕様、即ち、(i)分子量Mnが約16,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが29℃;そして(v)溶融粘度が200℃で2,000ポイズ;
のポリマー、(b)下記仕様、即ち、(i)分子量Mnが約14,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが38℃;そして(v)溶融粘度が200℃で9,700ポイズ;
のポリマー、そして(c)下記仕様、即ち(i)分子量Mnが約14,000;(ii)ヒドロキシル数が<10;(iii)酸価が<2;(iv)Tgが55℃;そして(v)溶融粘度が200℃で42,000ポイズ;
のポリマーからなる群れから選択されることを特徴とする組成物。
13.上記第12項において、該ポリマーが(c)であることを特徴とする組成物。
14.上記第13項において、該分散液の水中固体含量が分散液の約28ないし約36重量%であることを特徴とする組成物。
15.上記第13項において、該分散液の水中固体含量が分散液の約30ないし約36重量%であることを特徴とする組成物。
16.上記第16項において、該組成物がシリカビーズ及びポリメタアクリル酸メチルビーズを含むことを特徴とする組成物。
17.上記第16項において、該組成物に効果量の安息香酸C12-C15アルコールエステル類を添加し、そして該ポリメタアクリル酸メチルビーズが1ないし24ミクロンの粒径、100℃の融点、そして約1.15ないし約1.25の比重を有することを特徴とする。
18.上記第10項において、該微小球状粒子がポリメタアクリル酸メチルビーズであることを特徴とする組成物。
19.上記第18項において、該組成物に更に効果量の安息香酸C12-C15アルコールエステル類を添加し、そして該ポリメタアクリル酸メチルビーズが1ないし24ミクロンの粒径と、100℃の融点、そして1.15ないし1.25の比重を有することを特徴とする組成物。
20.上記第10項において、該組成物に下記の添加剤、即ち(a)SDアルコール 40、カオリン、タルク、シリカ、及び絹粉末からなる群から選択される乾燥剤、(b)メチルグルコースセスキステアリン酸エステル、cetearyl alcohol、ceteareth-10、methyl gluceth−20セスキステアリン酸エステル、及びペンタエリスリトール テトラベヘン酸エステルからなる群から選択される乳化剤、(c)安息香酸C12-C15アルコールエステル、及びパンテノールからなる群から選ばれる皮膚軟化剤、(d)プロピレングリコール、加水分解絹、及び絹アミノ酸からなる群から選択される湿潤剤、(e)増粘剤としてのヒドロキシエチルセルロース、(f)イミダゾリジニル尿素、methylparaben、及びpropylparabenからなる群から選択される保存剤又は防腐剤、(g)酸化鉄、及びウルトラマリンからなる群から選択される着色剤、そして(h)水酸化ナトリウム、及びトリエタノールアミンからなる群から選択されるpH調整剤からなる群れから選択される化粧品的に受容される少なくとも1種のその他の成分の効果量を添加したことを特徴とする組成物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】マスカラ組成物において、(a)効果量の水、(b)効果量のシリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球粒子、そして(c)式(I)


式中、Aは芳香族ジカルボン酸部分であり、Gは脂肪族及び脂環族グリコール残基からなる群れから選ばれる残基であり、−OHはヒドロキシ末端基であり、そしてポリマー分子鎖は1分子当たり、平均5個ないし8個のSO3-Na+イオン性置換基を有し、分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズであるによって表される高分子量非晶アニオン性ポリエステルポリマーからなることを特徴とするマスカラ組成物。
【請求項2】マスカラ組成物において、(a)効果量の水、(b)効果量のシリカビーズ、ポリメタアクリル酸メチルビーズ及びその組み合わせからなる群から選ばれる微小球粒子、そして(c)効果量の、水に分散した式(I)


式中、Aは芳香族ジカルボン酸部分であり、Gは脂肪族及び脂環族グリコール残基からなる群れから選ばれる残基であり、−OHはヒドロキシ末端基であり、そしてポリマー分子鎖は1分子当たり、平均5個ないし8個のSO3-Na+イオン性置換基を有し、分子量Mnが約14,000ないし約16,000であり、200℃での溶融粘度が、Sieglaff-McKelveyキャピラリーレオメーターを使用して剪断速度100sec-1で測定して約2,000ないし約42,000ポイズであるによって表される高分子量非晶アニオン性ポリエステルポリマーからなり、そして該分散液は、マスカラ組成物を使用者のまつげに塗ったとき、透明な塗膜を形成するのに効果的な量の該ポリマーを含有することを特徴とするマスカラ組成物。