面処理電気器具
【課題】面処理電気器具を提供する。
【解決手段】面処理電気器具は、面処理ヘッドと、ホースと、流体の流れを発生させるためのファンユニットとを含む。可撓性ダクト組立体は、第1の端部と、ホースとファンユニットの間の流体流れを可能にする第1の位置と面処理ヘッドとファンユニットの間の流体流れを可能にする第2の位置との間で第1の端部に対して移動可能な第2の端部とを有する。ダクト組立体は、第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体と、第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体とに接続される。駆動機構は、第1及び第2の位置の間でダクト組立体の第2の端部を移動するために支持体のこれらの軸の周りの枢動運動を達成する。
【解決手段】面処理電気器具は、面処理ヘッドと、ホースと、流体の流れを発生させるためのファンユニットとを含む。可撓性ダクト組立体は、第1の端部と、ホースとファンユニットの間の流体流れを可能にする第1の位置と面処理ヘッドとファンユニットの間の流体流れを可能にする第2の位置との間で第1の端部に対して移動可能な第2の端部とを有する。ダクト組立体は、第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体と、第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体とに接続される。駆動機構は、第1及び第2の位置の間でダクト組立体の第2の端部を移動するために支持体のこれらの軸の周りの枢動運動を達成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面処理電気器具に関する。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機のような面処理電気器具は、公知である。真空掃除機の大部分は、「直立」型又は「円筒」型のいずれかである(国によってはキャニスタ又はバレル機とも呼ばれる)。直立真空掃除機は、典型的には、汚れ及び塵埃分離装置を収容する主本体、清掃される床面上で真空掃除機を操作するために主本体上に装着された1対のホイール、及び主本体上に装着された掃除機ヘッドを含む。掃除機ヘッドは、床面に面する下方に向けられた吸引開口部を有する。真空掃除機は、吸引開口部を通して汚れ含有空気を引き込むための電動ファンユニットを更に含む。汚れ含有空気は、空気が大気に排出される前に汚れ及び塵埃を空気から分離することができるように分離装置まで搬送される。分離装置は、フィルタ、フィルタバッグ、又はサイクロン構成の形態を取ることができる。
【0003】
使用時に、ユーザは、真空掃除機の主本体を床面に向けて倒し、次に、床面上で真空掃除機を操作するために掃除機の主本体に取り付けられたハンドルを順次押して引く。ファンユニットによって吸引開口部を通して引き込まれた汚れ含有空気流は、第1の空気流ダクトによって分離装置まで誘導される。汚れ及び塵埃が空気流から分離された時に、空気流は、第2の空気流ダクトによって清浄空気出口まで誘導される。1つ又はそれよりも多くのフィルタを分離装置と清浄空気出口の間に設けることができる。
【0004】
直立真空掃除機の例は、WO2008/037955に説明されている。真空掃除機の主本体は、直立位置と、清掃される床面上で操作するための倒した位置との間で移動可能である。真空掃除機は、主本体をその直立位置で支持するための支持位置と後退位置との間で主本体に対して移動可能であるスタンドを含み、後退位置では、そのためにスタンドは、床面の上での真空掃除機の操作に干渉しない。真空掃除機はまた、空気を真空掃除機に吸い込むことができる主本体に接続されたホース及びワンド組立体と、ホース及びワンド組立体又は掃除機ヘッドのいずれかをファンユニットに接続するように移動可能な切換弁とを含む。
【0005】
切換弁は、円筒ドラムを収容するケーシングを含む。ケーシングは、ホース及びワンド組立体に接続された第1の流体入口、掃除機ヘッドに接続された第2の流体入口、及びファンユニットに接続された流体出口を含む。ドラムは、その側壁上に位置付けられた流体入口及びその端壁上に位置付けられた流体出口を含む。ホイールは、ドラムに接続され、ドラムの流体入口がケーシングの流体入口のうちの選択された1つに接続されるようにケーシング内のドラムを回転させる。ホイールは、スタンドがその支持及び後退位置の間で移動する時にスタンドによって回転される。スタンドがその支持位置にある時に、ドラムの流体入口は、ホース及びワンド組立体に接続されるが、スタンドがその後退位置にある時には、ドラムの流体入口は、掃除機ヘッドに接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2008/037955
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、面処理ヘッドと、ホースと、流体の流れを発生させるためのファンユニットと、第1の端部、及びホースとファンユニット間の流体流れを可能にする第1の位置と面処理ヘッドとファンユニット間の流体流れを可能にする第2の位置との間で第1の端部に対して移動可能な第2の端部を有するダクト組立体と、ダクト組立体に接続されて第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体、及びダクト組立体に接続されて第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体を含むダクトを支持するための複数の支持体と、これらの軸の周りで支持体の枢動運動を達成して第1及び第2の位置の間でダクト組立体の第2の端部を移動させるための駆動手段とを含む面処理電気器具を提供する。
【0008】
異なるそれぞれの軸の周りの支持体の枢動運動は、ダクト組立体の第2の端部が第1及び第2の位置の間で移動する時に、支持体が接続したダクト組立体の異なる部分がそれぞれの異なる弓状経路を通過することを意味する。これは、ダクト組立体と例えばダクト組立体がその内部で移動可能な本体との間のシールの破壊を補助することができる。これは、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させるのに必要な力の減少をもたらすことができ、かつシールの寿命を高めることもできる。
【0009】
ダクト組立体は、好ましくは、ダクトを第1の支持体に接続するための第1のコネクタ、及びダクトを第2の支持体に接続するための第2のコネクタを含む。好ましい実施形態では、各コネクタは、支持体のそれぞれの1つの上に位置付けられた雄コネクタを受け入れるための雌コネクタを含む。これらのコネクタは逆にすることができ、ダクト組立体の各部分が、支持体のそれぞれ1つの上に位置付けられた雌コネクタに接続するための雄コネクタを含む。
【0010】
コネクタは、好ましくは、第2の端部が第1及び第2の位置の間で移動する時にダクト組立体の形状を維持するのを補助するようにダクト組立体の両側に位置付けられる。ダクト組立体が、ほぼ円形の断面を有する場合、コネクタは、好ましくは、ダクト組立体の正反対の部分上に位置付けられる。コネクタは、好ましくは、ダクトの第2の端部に又はこれに向けて、支持体がダクト組立体のこの端部を第1及び第2の位置の中に案内することができるように位置付けられる。ダクト組立体は、好ましくは、可撓性ダクトを含む。
【0011】
シール担体は、ダクトの一端と、シール担体に接続されてダクト組立体の第2の端部に位置付けられた環状シールとに接続することができる。この場合には、コネクタは、シール担体に取り付けられるか又はこれと一体化することができる。シール担体は、可撓性ダクトとオーバーモールドすることができる。付加的なシール担体は、ダクトの他端と、この付加的なシール担体に接続されてダクト組立体の第1の端部に位置付けられた別の環状シールとに接続することができる。
【0012】
ダクト組立体の第1の端部は、好ましくは、ダクト組立体の第2の端部がその第1及び第2の位置の間で移動する時に静止位置に維持される。例えば、付加的なシール担体又は付加的なシールは、電気器具の一部に固定することができる。
【0013】
別の代替として、ダクト組立体は、可撓性ダクトと、ダクトのいずれかの端部のシールと、ダクト組立体を支持体に接続するためのコネクタとを含む単一構成要素を含むことができる。この構成要素は、例えば、ブロー成形技術を使用して製造することができる。
【0014】
好ましくは、第1の軸及び第2の軸は、実質的に平行である。各コネクタは、第1及び第2の軸と実質的に平行に延びることができる。
【0015】
各支持体は、単一の構成要素又は複数の相互接続構成要素を含むことができる。支持体は、好ましくは、各支持体が他の支持体と接触することなくそのそれぞれの軸の周りで自由に移動するようにダクト組立体の両側に位置付けられる。支持体は、同じ長さを有することができ、又はこれらは、異なる長さを有することができる。第1及び第2の軸は、ダクト組立体によって流体連通して選択的に置かれることになる様々な流体入口及び出口の位置に応じて、あらゆる便利な位置に位置付けることができる。例えば、第1の軸は、第2の軸の上方に位置付けることができる。第1の軸は、ダクト組立体の上方に位置付けることもできる。第2の軸は、ダクトの真下に位置付けることができ、又はダクト組立体を通過することができる。
【0016】
駆動手段は、好ましくは、第1の軸の周りの第1の支持体の枢動運動を誘起し、これが、次に、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させる駆動部材を含む。この場合には、第2の軸の周りの第2の支持体の移動は、ダクト組立体の第2の端部の移動によって駆動される。第1の代替として、駆動部材は、第2の軸の周りに第2の支持体の枢動運動を誘起することができ、これが、次に、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させる。この場合には、第1の軸の周りの第1の支持体の移動は、ダクト組立体の第2の端部の移動によって駆動される。第2の代替として、駆動手段は、第1及び第2の支持体の両方に接続されて支持体のそれらのそれぞれの軸の周りの同時回転を駆動する歯車配置又は相互接続部材の他の配置を含むことができる。
【0017】
駆動部材は、ダクトの第2の端部のその第1及び第2の位置の間の移動を達成するように電気器具のユーザによって作動可能なスイッチに接続することができる。代替的に、駆動部材は、後退及び延長位置の間で電気器具のホース内で移動可能なワンドの一部に又はそこから接続することができる。ワンドの端部は、それが第1の支持体の移動を誘起するようにその後退及び延長位置の間で移動する時に、支持体又は支持体に接続された構成要素と係合することができる。
【0018】
好ましい実施形態では、駆動部材は、電気器具のスタンド上に位置付けられ、駆動部材は、スタンドと支持体の間の相対移動によって支持体の枢動運動を誘起するように配置される。例えば、スタンドは、スタンドが、電気器具を支持するための支持位置と後退位置との間で支持体に対して移動する時に、支持体の移動を誘起することができる。スタンドは、直立位置から倒した位置まで電気器具の主本体を倒すように電気器具に印加される力に応答して自動的に支持位置から倒した位置まで移動可能とすることができる。代替的に、スタンドは、支持体を担持する電気器具の主本体が、直立位置から倒した位置までスタンドに対して移動する時に、支持体の移動を誘起することができる。
【0019】
駆動部材は、スタンドが支持体に対して移動して第1の軸の周りの第1の支持体の枢動運動を達成する時に第1の支持体上のスロット又は他の輪郭面と係合するように配置されたドライブピンを含むことができる。代替的に、このスロット又は面は、例えば歯車配置によって第1の構成要素に接続された個別の構成要素上に位置付けることができる。
【0020】
電気器具は、好ましくは、面処理ヘッドに流体連通した第1のポートと、ホースに流体連通した第2のポートと、ファンユニットに流体連通した第3のポートとを有する本体を含む。ダクト組立体の第2の端部は、好ましくは、シールが第2のポートにわたって着座するその第1の位置にある時及びシールが第1のポートにわたって着座するその第2の位置にある時の両方で本体に対して付勢される。これは、本体とダクト組立体の間の流体の漏出を抑制することができる。
【0021】
ダクト組立体の第1の端部は、好ましくは、本体に剛的に接続される。例えば、第2のシール担体は、第2のシールが第3のポートにわたって着座しかつ本体に対して圧縮されてその間に流体密封シールを維持するように本体に接続することができる。本体のこれらのポートは、経路の周りに離間し、第1の軸及び第2の軸の両方は、経路の中心から離間している。本体は、ファンユニットを収容するケーシングに接続することができる。例えば、本体は、ファンユニットを収容するケーシングの一部を形成することができる。代替的に、本体は、ファンユニットを収容するケーシングをから分離することができる。
【0022】
電気器具は、好ましくは、ダクト組立体の第2の端部を第1及び第2の位置に向けて付勢するための付勢手段を含む。付勢手段は、ダクト組立体を支持体に又はコネクタを担持するシール担体に接続するためのコネクタに接続することができる。好ましくは、付勢手段は、第1の支持体に接続された第1の弾性部材と第2の支持体に接続された第2の弾性部材とを含む。弾性部材の少なくとも1つは、第1の位置又は第2の位置のいずれかに向けてこれらの2つの位置に対するダクト組立体の第2の端部の位置に応じてダクト組立体の第2の端部を付勢する捩りバネの形態とすることができるオーバセンターバネを含むことができる。例えば、バネの一端は、本体に接続することができ、バネの他端は、支持体の1つに接続することができる。
【0023】
代替的に又は追加的に、弾性部材の少なくとも1つは、第1の位置又は第2の位置のいずれかに向けてこれらの2つの位置に対するダクト組立体の第2の端部の位置に応じてダクト組立体の第2の端部を付勢するように配置された圧縮バネを含むことができる。
【0024】
別の代替として、ダクト組立体の第2の端部は、第1及び第2の位置の一方に向けてダクト組立体がその位置にある時のダクト組立体の可撓性ダクトの圧縮を通じて付勢することができる。この場合には、可撓性ダクトの弾性は、電気器具の本体に対してダクト組立体の第2の端部を押し付けてダクト組立体と本体の間にシールを維持するように機能する。
【0025】
電気器具は、好ましくは、流体流れから汚れを分離するためにダクトから下流に位置付けられた分離装置を含む。分離装置は、好ましくは、少なくとも1つのサイクロンを有するサイクロン分離装置の形態であり、これは、好ましくは、空気流から分離された汚れを収集するためのチャンバを含む。分離器又は分離装置の他の形態を使用することができ、好ましい分離技術の例は、遠心分離器、フィルタバッグ、多孔質容器、又は液体ベース分離器を含む。
【0026】
用語「面処理電気器具」は、広い意味を有することを意図し、かつ何らかの方式で面を清掃又は処理するために面の上を移動するためのヘッドを有する広範な機械を含む。それは、取りわけ、真空掃除機(乾式、湿式、及び湿式/乾式)のような面にそこから物質を引き込むために吸引を適用する機械、並びに研磨/ワックス処理機、圧力洗浄機、地上標識付け機、及びシャンプー機のような面に物質を適用する機械を含む。それはまた、芝刈り機及び他の切断機械を含む。
【0027】
ここで、本発明の実施形態を単に一例として添付図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】直立真空掃除機の左側からの正面斜視図である。
【図2a】真空掃除機の主本体が直立位置にある真空掃除機の右側面図である。
【図2b】主本体が完全に倒した位置にある真空掃除機の右側面図である。
【図3】真空掃除機の背面図である。
【図4】真空掃除機の底面図である。
【図5a】スタンドが支持位置にある真空掃除機のモータケーシング及びスタンドの左側面図である。
【図5b】スタンドが後退位置にある真空掃除機のモータケーシング及びスタンドの左側面図である。
【図6】真空掃除機の切換弁組立体の構成要素の分解組立図である。
【図7a】第1の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図7b】第1の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図7c】モータケーシングを通る側面断面図である。
【図8a】第2の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図8b】第2の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図9a】第1及び第2の構成の中間の第3の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図9b】第3の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図10】第1及び第2の構成の間の切換弁組立体の枢動運動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1から図4は、直立真空掃除機の形態である直立面処理電気器具を示している。真空掃除機10は、掃除機ヘッド12、主本体14、及び支持組立体16を含む。図1、図2a、図3、及び図4において、真空掃除機10の主本体14は、掃除機ヘッド12に対して直立位置にあるが、図2bにおいて、主本体14は、掃除機ヘッド12に対して完全に倒した位置にある。
【0030】
掃除機ヘッド12は、ハウジング18及びハウジング18に接続された下側プレート又はソールプレート20を含む。ソールプレート20は、汚れ含有空気流が掃除機ヘッド12に入る吸引開口部22を含む。ソールプレート20は、使用時に清掃される床面に面する底面を有し、これは、カーペット敷き床面の繊維と係合するための作動縁部を含む。ハウジング18は、ハウジング18の後側に位置付けられた吸引開口部22から流体出口24に延びる吸引通路を形成する。流体出口24は、真空掃除機10の主本体14に掃除機ヘッド12を接続するためのヨーク26に接続するように寸法決めされる。掃除機ヘッド12の下側面は、床面上で掃除機ヘッド12の移動を容易にするように小さなローラ28を含むことができる。
【0031】
掃除機ヘッド12は、床面上に位置する汚れ及び塵埃を攪拌するための攪拌機を含む。この例において、攪拌機は、ハウジング18のブラシバーチャンバ32内に装着された回転可能ブラシバー組立体30を含む。ブラシバー組立体30は、ハウジング18のモータハウジング34に位置付けられたモータによって駆動される。ブラシバー組立体30は、駆動機構が、吸引通路を通過した空気から隔離されるように、駆動機構ハウジング36内に位置付けられた駆動機構によってモータに接続される。この例において、駆動機構は、モータをブラシバー組立体30に接続するための駆動ベルトを含む。モータの重量がソールプレート20の底面の周りに均等に広がって均衡が取られた掃除機ヘッドを提供するために、モータハウジング34は、ブラシバーチャンバ32の上方の中心にかつその後方に位置付けられる。その結果、駆動機構ハウジング36は、ブラシバーチャンバ32の側壁の間でブラシバーチャンバ32の中に延びる。
【0032】
ブラシバー組立体30は、流入又は排出空気流によって駆動されるタービンにより、又は真空掃除機10を通して空気流を発生させるのにも使用されるモータに連結することよるなどの他の方法で駆動することができることは認められるであろう。モータとブラシバー組立体30の間の連結は、代替的に、歯車式連結を通じたものとすることができる。ブラシバー組立体30は、真空掃除機10が吸引に完全に依存するように、又は他の何らかの形式の床面の攪拌により、完全に排除することができる。他のタイプの面処理機械に対して、掃除機ヘッド12は、研磨パッド、液体又はワックス分注ノズルのような床面を処理するための適切な手段を含むことができる。
【0033】
主本体14は、真空掃除機10を床面に沿って転動させるために支持組立体16に接続される。支持組立体16は、1対のホイール40、42を含む。各ホイール40、42は、ドーム形であり、かつ実質的に球面曲率の外側面を有する。環状隆起部41を各ホイール40、42の外側面上に設けて、床面上のグリップを改良することができる。これらの隆起部41は、各ホイール40、42の外側面と一体化することができ、又は図示のように、各ホイール40、42の外側面に接着された又はその他の方法で取り付けられた別々の部材とすることができる。代替的に又は追加的に、滑り止めテクスチャ又はコーティングをホイール40、42の外側面上に設けて、硬く光沢があるか又は湿った床のような滑りやすい床面上のグリップを助けることができる。
【0034】
ホイール40、42の外側面(すなわち、任意的な隆起部41を除いて)は、少なくとも部分的に実質的に球状体積Vの境界を定める。ホイール40、42の回転軸R1、R2は、球状体積Vの中心を水平に通過する軸Aに対して下方に傾斜している。軸Aは、図3、図4、図5a、及び図5bに示されている。その結果、ホイール40、42のリム40a、40bは、床面43と接触するためのホイール40、42の最下先端をもたらす。隆起部41は、各リム40a、42aに形成することができ又はそうでなければそこに設けることができる。この例において、軸Aに対する回転軸R1、R2の傾斜角度は、約8°であるが、この角度は、あらゆる望ましい値を取ることができる。
【0035】
ホイール40、42は、掃除機ヘッド12を真空掃除機10の主本体14に接続するヨーク26に回転可能に接続され、従って、ヨーク26は、支持組立体16の一部を形成すると考えることができる。各ホイール40、42は、それぞれのホイール担持構成によってヨーク26のそれぞれのホイール車軸に回転可能に接続される。ホイール40、42上に装着された末端キャップ44、46は、ホイール担持構成への汚れの侵入を抑制し、かつホイール40、42を車軸に接続するように機能する。
【0036】
ヨーク26はまた、掃除機ヘッド12から汚れ含有空気流を受け入れるための内部ダクトの入口部分48を含む。内部ダクトは、支持組立体16のホイール40、42によって境界を定められた球状体積Vを通過する。掃除機ヘッド12の流体出口24は、真空掃除機10を床清掃中に床面上で操作する時に、流体出口24が内部ダクト入口部分48の周りで回転することを可能にし、従って、掃除機ヘッド12が、主本体14及び支持組立体16に対して回転することを可能にする方式で内部ダクト入口部分48に接続される。例えば、掃除機ヘッド12の流体出口24は、内部ダクト入口部分48を受け入れるための少なくとも1つの構成を含むことができる。掃除機ヘッド12の流体出口24は、スナップ式接続によって内部ダクト入口部分48上に保持することができる。代替的に又は追加的に、Cクリップ又は他の保持機構を使用して、内部ダクト入口部分48上に掃除機ヘッド12の流体出口24を解除可能に保持することができる。
【0037】
図5a及び図5bも参照すると、内部ダクトは、真空掃除機10の主本体14に接続された内部ダクト出口部分50と、汚れ含有空気流を内部ダクト出口部分50まで搬送するように支持組立体16のホイール40、42の間を延びる可撓性ホース52(図3に示す)とを更に含む。内部ダクト出口部分50は、真空掃除機10を通して空気流を引き込むための電動ファンユニット(図7cに符号57に示す)を収容するモータケーシング56の第1のモータケーシング部分54と一体化する。ヨーク26は、軸Aの周りのモータケーシング56に対する移動のためにモータケーシング56に枢動可能に接続される。モータケーシング56は、第1のモータケーシング部分54に接続された第2のモータケーシング部分58を含み、これは、第1のモータケーシング部分54と共にモータケーシング56を通る空気通路を形成する。軸Aは、ファンユニット57の羽根車が回転するファンユニット57の中心軸が軸Aと同一線上にあるようにモータケーシング56を通過する。
【0038】
真空掃除機10の主本体14のいくつかの部分も、第1のモータケーシング部分54と一体化する。これらの部分のうちの1つは、主本体14のホース及びワンド組立体62の出口部分60である。ホース及びワンド組立体出口部分60は、内部ダクト出口部分50の流体ポート50aから角度的に離間した流体ポート60aを有する。図1、図2a、及び図3を参照すると、ホース及びワンド組立体62は、主本体14の脊柱66に解除可能に接続されたワンド64と、一端でワンド64にかつ他端でホース及びワンド組立体出口部分60に接続した可撓性ホース68とを含む。主本体14の脊柱66は、好ましくは、ワンド64が主本体14に接続される時にワンド64及びホース68を部分的に脊柱66によって取り囲むことができるように凹状後側面を有する。ワンド64の遠位端への選択的接続のための掃除ツール70、72は、主本体14の脊柱66又はワンド64の遠位端上に取外し可能に装着することができる。
【0039】
モータケーシング56は、主本体14の脊柱66のベースに接続される。主本体14の脊柱66は、支持組立体16から離れたその端部にユーザ作動可能ハンドル74を含む。末端キャップ75は、ワンド64が脊柱66に接続された時にワンド64の遠位端を覆ってワンド64が脊柱66に接続された時のこの端部とのユーザ接触を防ぐようにハンドル74の上側面に枢動可能に接続される。電力を真空掃除機10に供給するための電力リード76は、脊柱66に形成された開口を通って脊柱66の中に延びる。電気コネクタ(図示せず)は、脊柱66内で下方にかつホイール40、42によって境界を定められた球状体積Vの中に延び、ファンユニット57に電力を供給する。別の電気コネクタは、ブラシバー組立体30を駆動するためのモータに電力を供給するために掃除ツール12とヨーク26の間を延びる。
【0040】
第1のユーザ作動可能スイッチ77aは、脊柱66上に設けられ、スイッチを押圧するとファンユニット57を通電するように配置される。ファンユニット57はまた、この第1のスイッチ77aを押圧することによって電源を切ることができる。第2のユーザ作動可能スイッチ77bは、第1のスイッチ77aに隣接して備えられる。第2のスイッチ77bは、真空掃除機10の主本体14をその直立位置から離れるように倒す時にユーザがブラシバー組立体30の作動を制御することを可能にする。
【0041】
主本体14は、真空掃除機10に吸い込まれた汚れ含有空気流から汚れ、塵埃、及び/又は他のデブリを除去するための分離装置80を更に含む。分離装置80は、いくつかの形態のうちの1つを取ることができる。この例において、分離装置80は、汚れ及び塵埃が空気流から回転されるサイクロン分離装置を含む。公知のように、分離装置80は、互いに直列に配置されたサイクロン分離の2つ又はそれよりも多くの段を含むことができる。この例において、第1の段82は、円筒壁チャンバを含み、第2の段84は、テーパのついた実質的に円錐台状のチャンバ、又は図示のように互いに平行に配置された1組のこれらのテーパのついたチャンバを含む。図2a及び図3に示すように、汚れ含有空気流は、分離装置入口ダクト86によって分離装置80の第1の段82の上側部分の中に接線方向に向けられる。分離装置入口ダクト86は、主本体14の脊柱66に並んで延び、かつこれに接続される。分離装置入口ダクト86は、第1のモータケーシング部分54の一体化部分を同じく形成する入口ダクト入口部分88に接続される。入口ダクト入口部分88は、第1のモータケーシング部分54によって形成された経路に沿って流体ポート50a、60aから角度的に離間した流体ポート88aを有する。
【0042】
分離装置80の性質は、本発明に対して必須ではなく、空気流からの塵埃の分離は、従来のバッグ型フィルタ、多孔質ボックスフィルタ、又は分離装置の何らかの他の形態のような他の手段を使用して等しく実施することができる。真空掃除機ではない装置の実施形態に対して、主本体は、機械によって行われる仕事に適切な機器を収容することができる。例えば、床研磨機に対して、主本体は、液体ワックスを保管するためのタンクを収容することができる。
【0043】
主本体14は、分離装置80から排出された空気流を受け入れるためのかつこの空気流をモータケーシング56まで搬送するためのモータ入口ダクトを含む。上述のように、ファンユニット57は、支持組立体16のホイール40、42の間に位置付けられるので、モータ入口ダクトは、分離装置80のベースに形成された空気出口から支持組立体16のホイール40、42の間を延び、空気流を分離装置80からファンユニット57まで搬送する。空気流は、サイクロン分離の第1の段82を通過するこれと同軸のダクトによってサイクロン分離の第2の段84から分離器80の空気出口まで搬送される。ヨーク26は、モータ入口ダクトの空気入口がヨーク26の外側面を超えて位置付けられるようにモータ入口ダクトが突出するスロットの形態の開口を含む。モータ入口ダクトは、モータ入口ダクトの空気入口が分離装置80の空気出口と実質的に同軸であるように分離装置80のベースがその上に装着された差込口を含む。
【0044】
この例において、第2のモータケーシング部分58は、空気流がモータケーシング56に入るモータケーシング空気入口90を含み、第1のモータケーシング部分54は、空気流がモータケーシング56から排出されるモータケーシング空気出口92を含む。この空気流は、次に、第1のモータケーシング部分54に隣接して位置付けられて真空掃除機10の外側で最小環境乱流を呈するように位置付けられたホイール40に形成された複数のホイール空気出口94を通して真空掃除機10から排出される。
【0045】
支持組立体16は、主本体14がその直立位置にある時に主本体14を支持するためのスタンド100を含む。図1から図5bに戻ると、スタンド100は、2つの支持脚102を含み、各支持脚102は、支持脚102の下側端部から外向きに延びる車軸に回転可能に取り付けられた安定化ホイールを有する。各支持脚102は、スタンド100の比較的短い本体106に取り付けられる。図4に示すように、スタンド100の本体106は、支持組立体16のホイール40、42の間から外向きに突出し、従って、球状体積Vから外向きに突出する。スタンド100は、スタンド100の本体106から外向き及び上方に延びる2つの支持アーム108を含む。スタンド100の支持アーム108は、球状体積V内に位置付けられるので、図1から図4で見ることはできない。モータケーシング56は、支持アーム108の間に位置付けられる。各支持アーム108の上側端部は、その支持アーム108をそれぞれのモータケーシング部分54、58に接続するためのそれぞれの環状コネクタ110を含む。
【0046】
環状コネクタ110の各々は、環状コネクタ110が軸Aに対して直角であるようにかつ軸Aが環状コネクタ110の中心を通過するようにモータケーシング56に回転可能に接続される。その結果、スタンド100は、軸Aの周りでモータケーシング56に対して枢動可能である。スタンド100は、スタンド100が床掃除中に真空掃除機10の操作に干渉しないように、主本体14をそれがその直立位置にある時に支持するための下降した支持位置(図5aに示すように)と上昇した後退位置(図5bに示すように)との間でモータケーシング56に対して、従って、真空掃除機10の主本体14に対して枢動可能である。オーバセンターバネ機構(図示せず)は、モータケーシング56とスタンド100の間に接続され、スタンド100がその支持及び後退位置の間で移動するのを補助する。モータケーシング56及びスタンド100の相対角度位置に応じて、オーバセンターバネ機構は、スタンド100をその支持位置に向けて押し付けるか、又はスタンド100をその後退位置に向けて押し付けるかのいずれかである。
【0047】
真空掃除機10は、主本体14がその直立位置にある時にその支持位置にスタンド100を保持するためのスタンド保持機構(図示せず)を含む。このスタンド保持機構は、第1のモータケーシング部分54の外側面上に形成された側面開放ハウジング112内に位置付けられたスタンドロッキング部材を含む。スタンドロッキング機構は、スタンド100をその直立位置に保持するためのロック位置に向けてスタンドロッキング部材を押し付けるバネを更に含む。スタンド100は、スタンドロッキング部材と係合するためにハウジング112に隣接して位置付けられた支持アーム108から内向きに延びるスタンドピン(図示せず)を含む。スタンド100に対して作用する主本体14の重量は、スタンドピンがスタンドロッキング部材に当接するように捩りバネの付勢力に対してその上昇した後退位置に向けてスタンド100を押し付ける傾向がある。バネの付勢力は、主本体14がその上昇位置にある時にスタンドロッキング部材がその支持位置にスタンド100を保持することができるように選択される。
【0048】
切換弁組立体120は、第1のモータケーシング部分54に取り付けられる。切換弁組立体120は、入口ダクト入口部分88の流体ポート88aを内部ダクト出口部分50の流体ポート50a及びホース及びワンド組立体出口部分60の流体ポート60aのうちの選択された1つに接続する。切換弁組立体120は、ユーザが第1のスイッチ77aを押圧してファンユニット57aを作動させる時に、汚れ含有空気流がワンド64の遠位端を通して真空掃除機10に吸い込まれるように、流体ポート88aを流体ポート60aに接続する図5a、図7a、図7b、及び図7cに示すような第1の構成を使用することができる。汚れ含有空気流は、ホース及びワンド組立体62を通過し、切換弁組立体120によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。この第1の構成は、図2aに示すように、主本体14が直立位置にあり、かつスタンド100が主本体14に対してその支持位置にある時に切換弁組立体120によって使用される。
【0049】
切換弁組立体120はまた、ユーザが第1のスイッチ77aを押圧してファンユニット57aを作動させる時に、汚れ含有空気流が掃除機ヘッド12の吸引開口部22を通して真空掃除機10に吸い込まれるように、流体ポート88aを流体ポート50aに接続する図5b、図8a、及び図8bに示すような第2の構成を使用することができる。汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12と支持組立体16内の内部ダクトとを通過し、切換弁組立体120によって分離装置入口ダクト86に搬送される。この第2の構成は、図2bに示すように、主本体14が倒した位置にあり、かつスタンド100が主本体14に対してその後退位置にある時に切換弁組立体120によって使用される。
【0050】
切換弁組立体120の構成要素は、図6に示されている。切換弁組立体120は、第1の端部124と第1の端部124の反対側に位置付けられた第2の端部126とを有するダクト組立体122を含む。第1の環状シール128は、ダクト組立体122の第1の端部124に位置付けられ、第2の環状シール130は、ダクト組立体122の第2の端部126に位置付けられる。可撓性ダクト132は、好ましくはホースの形態であり、シール128、130の間を延びる。第1のシール128は、第1の環状シール担体134に接続され、これが、次に、例えば、オーバーモールドによってダクト132の一端に接続される。第2のシール130は、第2の環状シール担体136に接続され、これが、次に、例えば、オーバーモールドによってダクト132の他端に接続される。
【0051】
図7cも参照すると、ダクト組立体122の第1の端部124は、第1のシール128が入口ダクト入口部分88に対して圧縮され、分離装置入口ダクト86とダクト組立体122の間に気密シールを形成するように、第1のモータケーシング部分54に形成されたスロット138の中に挿入される。切換弁組立体120は、第1のモータケーシング部分54に取り付けられたダクト固定部材140を含み、これは、ダクト組立体122の第1の端部124をスロット138に押し付けて、第1のモータケーシング部分54に対して静止位置にダクト組立体122の第1の端部124を保持する。
【0052】
図6に戻ると、切換弁120は、ダクト組立体122を支持するための第1の支持体142及び第2の支持体144を更に含む。支持体142、144がダクト組立体122の両側に位置付けられるように、第1の支持体142は、ダクト組立体122の第1のコネクタ146に接続され、第2の支持体144は、ダクト組立体122の第2のコネクタ148に接続される。各コネクタ146、148は、コネクタ146、148が、ダクト組立体122の第2の端部126に向けてかつダクト組立体122の両側に位置付けられるように、ダクト組立体122の第2のシール担体136に接続され、好ましくは、これと一体化される。各コネクタ146、148は、好ましくは、それぞれの支持体142、144に接続された雄コネクタを受け入れるための雌コネクタの形態である。この例において、各支持体142、144は、ダクト組立体122のそれぞれのコネクタ146、148のボアの中に挿入された第1のシャフト150、152を含む。コネクタ146、148のボアは、実質的に平行である。
【0053】
第1の支持体142は、第1の支持体142が、第1の枢軸P1の周りでモータケーシング56に対して枢動可能であるように第1のモータケーシング部分54に接続される。この例において、第1の支持体142は、第1のモータケーシング部分54に形成された第1のボア156の中に挿入された第2のシャフト154を含む。第2のシャフト154は、第1のシャフト150に対して実質的に平行である。第1のボア156は、第1の支持体142がモータケーシング56に対して移動する時に、第2のシャフト154が第1の枢軸P1の周りで回転するように第1の枢軸P1に沿って延びる。
【0054】
第2の支持体144は、第2の支持体144が、第1の枢軸P1から離間した第2の枢軸P2の周りでモータケーシング56に対して枢動可能であるように第1のモータケーシング部分54に接続される。この例において、第2の支持体144は、第1のモータケーシング部分54に形成された第2のボア160の中に挿入された第2のシャフト158を含む。第2のシャフト158は、第2の支持体144の第1のシャフト152に対して実質的に平行である。第2のボア160は、第2の支持体142がモータケーシング56に対して移動する時に、第2のシャフト158が第2の枢軸P2の周りで回転するように第2の枢軸P2に沿って延びる。第2のボア160は、第2の枢軸P2が第1の枢軸P1に対して実質的に平行であるように、第1のボア156に対して実質的に平行である。枢軸P1、P2は、球状体積Vの中心を水平に通過する軸Aに対して実質的に平行である。
【0055】
切換弁組立体120が、図5a、図7a、図7b、及び図7cに示す第1の構成にある時に、ダクト組立体122の第2の端部126は、ホース及びワンド組立体62とファンユニット57の間の流体流れを可能にする第1の位置にある。ダクト組立体122の第2の端部126に位置付けられた第2のシール130は、流体ポート60aの上に着座する。ダクト組立体122の第2の端部126は、第1の位置に向けて付勢され、ホース及びワンド組立体出口部分60と第2のシール130の間の気密シールを維持する。
【0056】
切換弁組立体120は、ダクト組立体122の第2の端部126を第1の位置に向けて付勢するためのオーバセンターバネ配置を含む。この例において、このバネ配置は、第1の螺旋状捩りバネ162及び第2の螺旋状捩りバネ164を含む。第1の捩りバネ162は、第1の支持体142に接続された第1の端部166と、静止バネマウント170に接続された第2の端部168とを有し、静止バネマウントは、次に、第1のモータケーシング部分54に接続される。第1の捩りバネ162の付勢力は、この第1の構成において、第2のシール130をホース及びワンド組立体出口部分60に対して押し付けるような方向(図7aで見ると反時計回り)に第1の支持体142を第1の枢軸P1の周りで枢動させるように、第1の捩りバネ162の端部166、168を離すように押し付ける。第2の捩りバネ164は、第2の支持体144に接続された第1の端部172及び第1のモータケーシング部分54に接続された第2の端部174を有する。第2の捩りバネ164の付勢力は、この第1の構成において、第2のシール130をホース及びワンド組立体出口部分60に対して押し付けるような方向(図7bで見ると時計回り)に第2の支持体144を第2の枢軸P2の周りで枢動させるように、第2の捩りバネ162の端部172、174を離すように押し付ける。
【0057】
その第1の構成の切換弁組立体120により、汚れ含有空気流は、ホース及びワンド組立体62を通過し、ダクト組立体122によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。汚れ含有空気流は、分離装置入口ダクト86によって分離装置80へ搬送される。より大きなデブリ及び粒子は除去され、サイクロン分離の第1の段82のチャンバに収集される。次に、空気流は、サイクロン分離の第2の段84の1組のより小さな円錐台状のサイクロンチャンバまでシュラウドを通過する。より細かい塵埃は、第2段階のこれらのチャンバによって空気流から分離され、分離された塵埃は、分離装置80の共通の収集領域に収集される。空気流は、分離装置80のベースに形成された空気出口から排出され、モータ入口ダクトによってモータケーシング56まで搬送される。空気流は、モータケーシング56及びファンユニット57を通過し、モータケーシング空気出口92を通してモータケーシング56から排出される。空気流は、ホイール空気出口94を通して真空掃除機10から排出される前にフィルタ(図示せず)を通過する。
【0058】
真空掃除機10の主本体14は、図2aに示す直立位置と図2bに示す完全に倒した位置との間で移動可能である。この例において、真空掃除機10が、掃除機ヘッド12のホイール28及びスタンド100の安定化ホイール104の両方が床面に接触して実質的に水平な床面43上に位置付けられた時に、主本体14の脊柱66の縦軸Mは、主本体14がその直立位置にある時に床面43に対して実質的に直角である。勿論、主本体14は、それがその直立位置にある時に床面43に向けて僅かに後方又は前方に傾斜している場合がある。
【0059】
モータケーシング56に対するヨーク26及びスタンド100の回転アタッチメントは、モータケーシング56と、ホース及びワンド組立体62と、脊柱66と、モータ入口ダクトとを含む主本体14が、掃除機ヘッド12、及びヨーク26、ホイール40、42、及び支持組立体16のスタンド100に対して軸Aの周りで回転することを可能にする。従って、軸Aはまた、主本体14をその直立位置から離して倒すことができる枢軸と考えることができる。その結果、主本体14をその直立位置からその完全に倒した位置まで倒すと、掃除機ヘッド12の底面は、床面と接触状態を維持することができる。この例において、主本体14は、主本体14をその直立位置からその完全に倒した位置まで倒すと、枢軸Aの周りで約65°の角度だけ枢動する。
【0060】
主本体14は、真空掃除機10が床面を掃除するのに使用される時に倒される。その直立位置からの真空掃除機10の主本体14の回転は、ユーザが床面に向けて主本体14のハンドル74を引っ張り、同時にスタンド100を担持する負荷を増大させ、かつ掃除機ヘッド12の底面を床面と接触状態に維持するために主本体14の脊柱66の縦軸Mに沿って下向きにハンドル74を押すことによって開始される。主本体14を床面に対して倒すと、モータケーシング56は、支持組立体16に対して軸Aの周りで回転する。最初は、スタンド100の安定化ホイール104は、床面に接触したままである。その結果、スタンドロッキング部材とスタンドピンの間に作用する力は増加する。この力の増加は、安定化ホイール104に作用している荷重の増加及び主本体14に対するトルクの印加の両方によるものである。ユーザが、主本体14を床面に向けて倒し続けると、主本体14に印加されるトルクは増加する。最後に、スタンドロッキング部材とスタンドピントの間に作用する力は、スタンドロッキング機構のバネの付勢力に対してスタンドロッキング部材を移動し、スタンド100を解除するほど十分に高くなる。この例において、スタンド100は、主本体14を約5°の角度だけその直立位置から倒すと、スタンド保持機構によって解除される。
【0061】
スタンド100が、スタンド保持機構によって解除された状態で、主本体14は、掃除機ヘッド12の底面を床面と接触状態に維持しながらユーザによって床面に向けて完全に倒すことができる。主本体14は、好ましくは、スタンド100がスタンド保持機構から外された状態で、その重心がスタンド100の安定化ホイール104の背後に位置付けられるように配置される。その結果、主本体14の重量は、主本体14をその完全に倒した位置に向けて倒すのにユーザを助ける傾向がある。
【0062】
スタンド保持機構からのその解除の後に、スタンド100は、その後退位置まで自動的に移動することはない。代わりに、スタンド100の解除の後に主本体14をスタンド保持機構からその完全に倒した位置に向けて倒すと、最初は、スタンド100の安定化ホイール104が床面に接触したままであるので、主本体14は、スタンド100に対して軸Aの周りで枢動し続ける。
【0063】
切換弁組立体120のその第1及び第2の構成の間の移動は、主本体14をその直立位置から倒す時にスタンド100によって作動される。図5a及び図5bに戻ると、切換弁組立体120の第1の支持体142に隣接して位置付けられた支持アーム108は、第1の支持体142の輪郭駆動部分184と係合するために支持アーム108の上昇部分182から内向きに延びるドライブピン180を含む。ドライブピン180は、主本体14がその直立位置にある時にドライブピン180が駆動部分184から離間するように位置付けられる。主本体14を床面に向けて倒すと、軸Aの周りのスタンド100に対するモータケーシング56の移動は、ドライブピン180を第1の支持体142の駆動部分184と係合させる。この例において、主本体14をその直立位置から約5°〜10°の角度だけ倒した状態で、ドライブピン180は、駆動部分184と係合する。
【0064】
主本体14を更に直立位置から倒すと、モータケーシング56とスタンド100の間の相対移動により、ドライブピン180は、第1の支持体142が、第1の捩りバネ162の付勢力に対して第1の枢軸P1の周りで枢動するように、駆動部分184を上方に押す。第1の支持体142と第2のシール担体136の間の接続により、第1の枢軸P1の周りの第1の支持体142のこの移動は、ダクト組立体122の第2の端部126をその第1の位置から離し、ホース及びワンド組立体出口部分60と第2のシール130の間に形成されたシールを破壊する。更に、第2の支持体144と第2のシール担体136の間の接続により、第1の枢軸P1の周りの第1の支持体142の移動はまた、第2の支持体144を第2の捩りバネ64の付勢力に対して第2の枢軸P2の周りで枢動させる。
【0065】
捩りバネ162、164は、第1の捩りバネ162の端部166、168の間の間隔及び第2の捩りバネ164の端部172、174の間の間隔が主本体14が軸Aの周りで枢動する時に変化するように、モータケーシング56と支持体142、144のうちのそれぞれ1つとの間に各々接続される。この例において、これらの間隔は、最小値に到達し、従って、各捩りバネ162、164は、主本体14をその直立位置から約15°の角度だけ倒している時にオーバセンター点にある。図9a及び図9bは、捩りバネ162、164がこれらのオーバセンター点にあるように主本体14を倒す時のダクト組立体122及び支持体142の位置を示している。
【0066】
主本体14を更に倒すと、各捩りバネ162、164は、捩りバネ162、164の付勢力が捩りバネ162、164の端部を離すように押し付けるように、そのオーバセンター点を超えて移動する。これは、ダクト組立体122の第2の端部126が、第2のシール130が流体ポート50aの上に着座する図8a及び図8bに示すような第2の位置まで急速に移動するように、各支持体142、144のそのそれぞれの枢軸P1、P2の周りの急速回転をもたらす。第1の支持体142の駆動部分184は、スタンド100のドライブピン180が、第1の捩りバネ162の作用下で第1の支持体142のこの枢動運動を損なわないような形状にされる。切換弁組立体120のこの第2の構成において、ダクト組立体122の第2の端部126は、捩りバネ162、164によって第2の位置に向けて付勢され、内部ダクト出口部分50と第2のシール130の間の気密シールを維持する。
【0067】
上述のように、第2の枢軸P2は、第1の枢軸P1から離間している。この例において、第1の枢軸P1は、第2の枢軸P2の上方に位置付けられる。図10に示すように、第1の枢軸P1は、ダクト組立体122の上方に位置付けられ、一方、第2の枢軸P2は、ダクト組立体122を通過する。枢軸P1、P2の位置及び支持体142、144の長さは、ダクト組立体122の第2の端部126がその第1及び第2の位置の間で移動する時に、第1のコネクタ146が第1の円弧C1の周りで掃引され、かつ第2のコネクタ148が第2の円弧C2の周りで掃引されるように選択される。円弧C1、C2は同心円状ではなく、各々は、それぞれ異なる半径及び長さを有する。各円弧C1、C2は、流体ポート50a、60aの間を延びるほぼ円形の経路C3内に位置付けられる。円弧C1、C2は、ダクト組立体122の第2の端部126が、第1及び第2の位置の一方から第1及び第2の位置の他方に向けて移動する時に、各コネクタ146、148が移動する円弧C1、C2の初期部分が円形の経路C3から離れて延びるように円形の経路C3内に配置される。例えば、ダクト組立体122の第2の端部126が、第1の位置から第2の位置まで移動する時に、第1のコネクタ146は、円形の経路C3から離れて第1の円弧C1に沿って移動し、第2のコネクタ148は、円形の経路C3から離れて第2の円弧C2に沿って移動する。
【0068】
これは、第2のシール130が、第1のモータケーシング部分54に対する第2のシール130の最小角移動のみで第1のモータケーシング部分54との接触から急速に移動することを可能にする。これは、ダクト組立体122の第2の端部がその第1及び第2の位置の間で移動する時に第2のシール130の摩耗を最小にすることができる。
【0069】
第1の位置から第2の位置までの切換弁組立体120の移動は、スタンド100がその支持位置にある間に起こる。上述のように、オーバセンターバネ機構(図示せず)は、モータケーシング56とスタンド100の間に接続され、その支持及び後退位置の間でスタンド100を移動するのを補助する。このバネ機構はまた、好ましくは、捩りバネを含み、この捩りバネの端部の間の間隔は、主本体14が軸Aの周りで枢動する時に変化する。この例において、この間隔は、最小値に到達し、従って、主本体14をその直立位置から約35°の角度だけ倒している時にそのオーバセンター点にある。主本体14をこの角度を更に超えて倒すと、捩りバネの付勢力は、捩りバネの端部を離すように押し付け、これは、安定化ホイール104を床面の上方に上げる図5bに示すようなその上昇した後退位置まで軸Aの周りのスタンド100の自動回転をもたらす。
【0070】
使用時に、主本体14が倒した位置にあり、かつ切換弁組立体120がその第2の構成にある時に、ダクト組立体122の第2の端部126は、第2のシール130が内部ダクト出口部分50と密封接触するように流体ポート50aの上に着座する。その結果、汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12の吸引開口部22を通して真空掃除機10に吸い込まれる。ダクト組立体122のダクト132は、実質的に空気がワンド64の遠位端を通して真空掃除機10に吸い込まれないように、ファンユニット57からホース及びワンド組立体62を隔離するように機能する。汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12及び内部ダクトを通過し、ダクト組立体122によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。真空掃除機10を通る空気流のその後の通路は、主本体14がその直立位置にある時に上述した通りである。
【0071】
倒した位置の主本体14及びその後退位置のスタンド100により、真空掃除機10は、主本体14のハンドル74を押すか又は引くだけで床面上で一直線に移動することができる。床面に対して実質的に平行な主本体14の枢軸Aにより、ホイール40、42の両方は、床面と係合し、従って、真空掃除機10を床面上で操作する時に回転する。主本体14に対するヨーク26の枢式装着は、主本体14を床面上で操作する時に掃除機ヘッド12の底面20を床面と接触状態に維持することを可能にする。
【0072】
ユーザが真空掃除機10の主本体14をその直立位置に戻したい時、例えば、床掃除を終了する時に、ユーザは、主本体14がその直立位置に向けて枢軸Aの周りで枢動するようにハンドル74を上げる。上述のように、主本体14がその直立位置にある時に、主本体14の縦軸Mは、真空掃除機10が水平床面上に位置付けられた時に実質的に垂直である。主本体14がその直立位置に戻る時に、モータケーシング56及びスタンド100は、ヨーク26に対して移動する。ヨーク26及びスタンド100上に位置付けられた噛み合い歯車は、モータケーシング56及びスタンド100がヨーク26に対して移動する時に、オーバセンターバネ機構の付勢力に対してその支持位置に向けたスタンド100の移動を誘起することができる。代替的に、主本体14をその直立位置まで上げる時に、ユーザは、脚を使用してスタンド100を押し下げるだけでスタンド100をその支持位置に向けて押しつけて戻すことができる。
【0073】
スタンド100のその支持位置に戻る回転はまた、切換弁組立体120をスタンド100のドライブピン180と第1の支持体142の駆動部分184との間の係合によりその第1の構成まで駆動して戻す。ダクト組立体122の第2の端部126のその第2の位置からその第1の位置までの移動は、第1の位置から第2の位置までのその移動と逆である。最初に、ダクト組立体122の第2の端部126は、捩りバネ162、164の付勢力に対してその第2の位置からその第1の位置に向けて移動する。捩りバネ162、164が、これらのオーバセンター点を超えて移動した状態で、捩りバネ162、164の付勢力は、捩りバネ162、164の端部を離すように押し付ける。これは、各支持体142、144のそのそれぞれの枢軸P1、P2の周りの急速回転をもたらし、その結果、ダクト組立体122の第2の端部126のその第1の位置までの急速移動を達成する。
【0074】
スタンド100がその支持位置に向けて移動する時に、スタンドピンは、スタンドロッキング機構のスタンドロッキング部材と係合する。スタンドロッキング機構のバネは、スタンド100が支持位置に向けて押し付けられる時に、スタンドロッキング部材に対してスタンドピンを移動するためにユーザによって主本体14に印加する必要があるトルクが、スタンド保持機構からスタンド100を解除するのに必要なトルクよりも有意に小さいように配置される。スタンドロッキング部材は、スタンド100がスタンドロッキング部材によってその支持位置に再び保持されるようにスタンドピンをスタンドロッキング部材の上で摺動させるためにモータケーシング56に対して枢動させられる。主本体14は、この時点で、安定化ホイール104が床面と接触するようにユーザによってその直立位置まで戻ることができる。真空掃除機10は、真空掃除機10がスタンド100の安定化ホイール104上で後方に傾けられて床面から掃除機ヘッド12の底面を上げるようにハンドル74を下方に引くことによって床面上で操作することができる。
【符号の説明】
【0075】
50 内部ダクト出口部分
56 モータケーシング
88 入口ダクト入口部分
100 スタンド
102 支持脚
P1 第1の枢軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、面処理電気器具に関する。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機のような面処理電気器具は、公知である。真空掃除機の大部分は、「直立」型又は「円筒」型のいずれかである(国によってはキャニスタ又はバレル機とも呼ばれる)。直立真空掃除機は、典型的には、汚れ及び塵埃分離装置を収容する主本体、清掃される床面上で真空掃除機を操作するために主本体上に装着された1対のホイール、及び主本体上に装着された掃除機ヘッドを含む。掃除機ヘッドは、床面に面する下方に向けられた吸引開口部を有する。真空掃除機は、吸引開口部を通して汚れ含有空気を引き込むための電動ファンユニットを更に含む。汚れ含有空気は、空気が大気に排出される前に汚れ及び塵埃を空気から分離することができるように分離装置まで搬送される。分離装置は、フィルタ、フィルタバッグ、又はサイクロン構成の形態を取ることができる。
【0003】
使用時に、ユーザは、真空掃除機の主本体を床面に向けて倒し、次に、床面上で真空掃除機を操作するために掃除機の主本体に取り付けられたハンドルを順次押して引く。ファンユニットによって吸引開口部を通して引き込まれた汚れ含有空気流は、第1の空気流ダクトによって分離装置まで誘導される。汚れ及び塵埃が空気流から分離された時に、空気流は、第2の空気流ダクトによって清浄空気出口まで誘導される。1つ又はそれよりも多くのフィルタを分離装置と清浄空気出口の間に設けることができる。
【0004】
直立真空掃除機の例は、WO2008/037955に説明されている。真空掃除機の主本体は、直立位置と、清掃される床面上で操作するための倒した位置との間で移動可能である。真空掃除機は、主本体をその直立位置で支持するための支持位置と後退位置との間で主本体に対して移動可能であるスタンドを含み、後退位置では、そのためにスタンドは、床面の上での真空掃除機の操作に干渉しない。真空掃除機はまた、空気を真空掃除機に吸い込むことができる主本体に接続されたホース及びワンド組立体と、ホース及びワンド組立体又は掃除機ヘッドのいずれかをファンユニットに接続するように移動可能な切換弁とを含む。
【0005】
切換弁は、円筒ドラムを収容するケーシングを含む。ケーシングは、ホース及びワンド組立体に接続された第1の流体入口、掃除機ヘッドに接続された第2の流体入口、及びファンユニットに接続された流体出口を含む。ドラムは、その側壁上に位置付けられた流体入口及びその端壁上に位置付けられた流体出口を含む。ホイールは、ドラムに接続され、ドラムの流体入口がケーシングの流体入口のうちの選択された1つに接続されるようにケーシング内のドラムを回転させる。ホイールは、スタンドがその支持及び後退位置の間で移動する時にスタンドによって回転される。スタンドがその支持位置にある時に、ドラムの流体入口は、ホース及びワンド組立体に接続されるが、スタンドがその後退位置にある時には、ドラムの流体入口は、掃除機ヘッドに接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2008/037955
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、面処理ヘッドと、ホースと、流体の流れを発生させるためのファンユニットと、第1の端部、及びホースとファンユニット間の流体流れを可能にする第1の位置と面処理ヘッドとファンユニット間の流体流れを可能にする第2の位置との間で第1の端部に対して移動可能な第2の端部を有するダクト組立体と、ダクト組立体に接続されて第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体、及びダクト組立体に接続されて第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体を含むダクトを支持するための複数の支持体と、これらの軸の周りで支持体の枢動運動を達成して第1及び第2の位置の間でダクト組立体の第2の端部を移動させるための駆動手段とを含む面処理電気器具を提供する。
【0008】
異なるそれぞれの軸の周りの支持体の枢動運動は、ダクト組立体の第2の端部が第1及び第2の位置の間で移動する時に、支持体が接続したダクト組立体の異なる部分がそれぞれの異なる弓状経路を通過することを意味する。これは、ダクト組立体と例えばダクト組立体がその内部で移動可能な本体との間のシールの破壊を補助することができる。これは、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させるのに必要な力の減少をもたらすことができ、かつシールの寿命を高めることもできる。
【0009】
ダクト組立体は、好ましくは、ダクトを第1の支持体に接続するための第1のコネクタ、及びダクトを第2の支持体に接続するための第2のコネクタを含む。好ましい実施形態では、各コネクタは、支持体のそれぞれの1つの上に位置付けられた雄コネクタを受け入れるための雌コネクタを含む。これらのコネクタは逆にすることができ、ダクト組立体の各部分が、支持体のそれぞれ1つの上に位置付けられた雌コネクタに接続するための雄コネクタを含む。
【0010】
コネクタは、好ましくは、第2の端部が第1及び第2の位置の間で移動する時にダクト組立体の形状を維持するのを補助するようにダクト組立体の両側に位置付けられる。ダクト組立体が、ほぼ円形の断面を有する場合、コネクタは、好ましくは、ダクト組立体の正反対の部分上に位置付けられる。コネクタは、好ましくは、ダクトの第2の端部に又はこれに向けて、支持体がダクト組立体のこの端部を第1及び第2の位置の中に案内することができるように位置付けられる。ダクト組立体は、好ましくは、可撓性ダクトを含む。
【0011】
シール担体は、ダクトの一端と、シール担体に接続されてダクト組立体の第2の端部に位置付けられた環状シールとに接続することができる。この場合には、コネクタは、シール担体に取り付けられるか又はこれと一体化することができる。シール担体は、可撓性ダクトとオーバーモールドすることができる。付加的なシール担体は、ダクトの他端と、この付加的なシール担体に接続されてダクト組立体の第1の端部に位置付けられた別の環状シールとに接続することができる。
【0012】
ダクト組立体の第1の端部は、好ましくは、ダクト組立体の第2の端部がその第1及び第2の位置の間で移動する時に静止位置に維持される。例えば、付加的なシール担体又は付加的なシールは、電気器具の一部に固定することができる。
【0013】
別の代替として、ダクト組立体は、可撓性ダクトと、ダクトのいずれかの端部のシールと、ダクト組立体を支持体に接続するためのコネクタとを含む単一構成要素を含むことができる。この構成要素は、例えば、ブロー成形技術を使用して製造することができる。
【0014】
好ましくは、第1の軸及び第2の軸は、実質的に平行である。各コネクタは、第1及び第2の軸と実質的に平行に延びることができる。
【0015】
各支持体は、単一の構成要素又は複数の相互接続構成要素を含むことができる。支持体は、好ましくは、各支持体が他の支持体と接触することなくそのそれぞれの軸の周りで自由に移動するようにダクト組立体の両側に位置付けられる。支持体は、同じ長さを有することができ、又はこれらは、異なる長さを有することができる。第1及び第2の軸は、ダクト組立体によって流体連通して選択的に置かれることになる様々な流体入口及び出口の位置に応じて、あらゆる便利な位置に位置付けることができる。例えば、第1の軸は、第2の軸の上方に位置付けることができる。第1の軸は、ダクト組立体の上方に位置付けることもできる。第2の軸は、ダクトの真下に位置付けることができ、又はダクト組立体を通過することができる。
【0016】
駆動手段は、好ましくは、第1の軸の周りの第1の支持体の枢動運動を誘起し、これが、次に、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させる駆動部材を含む。この場合には、第2の軸の周りの第2の支持体の移動は、ダクト組立体の第2の端部の移動によって駆動される。第1の代替として、駆動部材は、第2の軸の周りに第2の支持体の枢動運動を誘起することができ、これが、次に、ダクト組立体の第2の端部をその第1及び第2の位置の間で移動させる。この場合には、第1の軸の周りの第1の支持体の移動は、ダクト組立体の第2の端部の移動によって駆動される。第2の代替として、駆動手段は、第1及び第2の支持体の両方に接続されて支持体のそれらのそれぞれの軸の周りの同時回転を駆動する歯車配置又は相互接続部材の他の配置を含むことができる。
【0017】
駆動部材は、ダクトの第2の端部のその第1及び第2の位置の間の移動を達成するように電気器具のユーザによって作動可能なスイッチに接続することができる。代替的に、駆動部材は、後退及び延長位置の間で電気器具のホース内で移動可能なワンドの一部に又はそこから接続することができる。ワンドの端部は、それが第1の支持体の移動を誘起するようにその後退及び延長位置の間で移動する時に、支持体又は支持体に接続された構成要素と係合することができる。
【0018】
好ましい実施形態では、駆動部材は、電気器具のスタンド上に位置付けられ、駆動部材は、スタンドと支持体の間の相対移動によって支持体の枢動運動を誘起するように配置される。例えば、スタンドは、スタンドが、電気器具を支持するための支持位置と後退位置との間で支持体に対して移動する時に、支持体の移動を誘起することができる。スタンドは、直立位置から倒した位置まで電気器具の主本体を倒すように電気器具に印加される力に応答して自動的に支持位置から倒した位置まで移動可能とすることができる。代替的に、スタンドは、支持体を担持する電気器具の主本体が、直立位置から倒した位置までスタンドに対して移動する時に、支持体の移動を誘起することができる。
【0019】
駆動部材は、スタンドが支持体に対して移動して第1の軸の周りの第1の支持体の枢動運動を達成する時に第1の支持体上のスロット又は他の輪郭面と係合するように配置されたドライブピンを含むことができる。代替的に、このスロット又は面は、例えば歯車配置によって第1の構成要素に接続された個別の構成要素上に位置付けることができる。
【0020】
電気器具は、好ましくは、面処理ヘッドに流体連通した第1のポートと、ホースに流体連通した第2のポートと、ファンユニットに流体連通した第3のポートとを有する本体を含む。ダクト組立体の第2の端部は、好ましくは、シールが第2のポートにわたって着座するその第1の位置にある時及びシールが第1のポートにわたって着座するその第2の位置にある時の両方で本体に対して付勢される。これは、本体とダクト組立体の間の流体の漏出を抑制することができる。
【0021】
ダクト組立体の第1の端部は、好ましくは、本体に剛的に接続される。例えば、第2のシール担体は、第2のシールが第3のポートにわたって着座しかつ本体に対して圧縮されてその間に流体密封シールを維持するように本体に接続することができる。本体のこれらのポートは、経路の周りに離間し、第1の軸及び第2の軸の両方は、経路の中心から離間している。本体は、ファンユニットを収容するケーシングに接続することができる。例えば、本体は、ファンユニットを収容するケーシングの一部を形成することができる。代替的に、本体は、ファンユニットを収容するケーシングをから分離することができる。
【0022】
電気器具は、好ましくは、ダクト組立体の第2の端部を第1及び第2の位置に向けて付勢するための付勢手段を含む。付勢手段は、ダクト組立体を支持体に又はコネクタを担持するシール担体に接続するためのコネクタに接続することができる。好ましくは、付勢手段は、第1の支持体に接続された第1の弾性部材と第2の支持体に接続された第2の弾性部材とを含む。弾性部材の少なくとも1つは、第1の位置又は第2の位置のいずれかに向けてこれらの2つの位置に対するダクト組立体の第2の端部の位置に応じてダクト組立体の第2の端部を付勢する捩りバネの形態とすることができるオーバセンターバネを含むことができる。例えば、バネの一端は、本体に接続することができ、バネの他端は、支持体の1つに接続することができる。
【0023】
代替的に又は追加的に、弾性部材の少なくとも1つは、第1の位置又は第2の位置のいずれかに向けてこれらの2つの位置に対するダクト組立体の第2の端部の位置に応じてダクト組立体の第2の端部を付勢するように配置された圧縮バネを含むことができる。
【0024】
別の代替として、ダクト組立体の第2の端部は、第1及び第2の位置の一方に向けてダクト組立体がその位置にある時のダクト組立体の可撓性ダクトの圧縮を通じて付勢することができる。この場合には、可撓性ダクトの弾性は、電気器具の本体に対してダクト組立体の第2の端部を押し付けてダクト組立体と本体の間にシールを維持するように機能する。
【0025】
電気器具は、好ましくは、流体流れから汚れを分離するためにダクトから下流に位置付けられた分離装置を含む。分離装置は、好ましくは、少なくとも1つのサイクロンを有するサイクロン分離装置の形態であり、これは、好ましくは、空気流から分離された汚れを収集するためのチャンバを含む。分離器又は分離装置の他の形態を使用することができ、好ましい分離技術の例は、遠心分離器、フィルタバッグ、多孔質容器、又は液体ベース分離器を含む。
【0026】
用語「面処理電気器具」は、広い意味を有することを意図し、かつ何らかの方式で面を清掃又は処理するために面の上を移動するためのヘッドを有する広範な機械を含む。それは、取りわけ、真空掃除機(乾式、湿式、及び湿式/乾式)のような面にそこから物質を引き込むために吸引を適用する機械、並びに研磨/ワックス処理機、圧力洗浄機、地上標識付け機、及びシャンプー機のような面に物質を適用する機械を含む。それはまた、芝刈り機及び他の切断機械を含む。
【0027】
ここで、本発明の実施形態を単に一例として添付図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】直立真空掃除機の左側からの正面斜視図である。
【図2a】真空掃除機の主本体が直立位置にある真空掃除機の右側面図である。
【図2b】主本体が完全に倒した位置にある真空掃除機の右側面図である。
【図3】真空掃除機の背面図である。
【図4】真空掃除機の底面図である。
【図5a】スタンドが支持位置にある真空掃除機のモータケーシング及びスタンドの左側面図である。
【図5b】スタンドが後退位置にある真空掃除機のモータケーシング及びスタンドの左側面図である。
【図6】真空掃除機の切換弁組立体の構成要素の分解組立図である。
【図7a】第1の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図7b】第1の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図7c】モータケーシングを通る側面断面図である。
【図8a】第2の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図8b】第2の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図9a】第1及び第2の構成の中間の第3の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの左側面図である。
【図9b】第3の構成の切換弁組立体を有するモータケーシングの右側面図である。
【図10】第1及び第2の構成の間の切換弁組立体の枢動運動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1から図4は、直立真空掃除機の形態である直立面処理電気器具を示している。真空掃除機10は、掃除機ヘッド12、主本体14、及び支持組立体16を含む。図1、図2a、図3、及び図4において、真空掃除機10の主本体14は、掃除機ヘッド12に対して直立位置にあるが、図2bにおいて、主本体14は、掃除機ヘッド12に対して完全に倒した位置にある。
【0030】
掃除機ヘッド12は、ハウジング18及びハウジング18に接続された下側プレート又はソールプレート20を含む。ソールプレート20は、汚れ含有空気流が掃除機ヘッド12に入る吸引開口部22を含む。ソールプレート20は、使用時に清掃される床面に面する底面を有し、これは、カーペット敷き床面の繊維と係合するための作動縁部を含む。ハウジング18は、ハウジング18の後側に位置付けられた吸引開口部22から流体出口24に延びる吸引通路を形成する。流体出口24は、真空掃除機10の主本体14に掃除機ヘッド12を接続するためのヨーク26に接続するように寸法決めされる。掃除機ヘッド12の下側面は、床面上で掃除機ヘッド12の移動を容易にするように小さなローラ28を含むことができる。
【0031】
掃除機ヘッド12は、床面上に位置する汚れ及び塵埃を攪拌するための攪拌機を含む。この例において、攪拌機は、ハウジング18のブラシバーチャンバ32内に装着された回転可能ブラシバー組立体30を含む。ブラシバー組立体30は、ハウジング18のモータハウジング34に位置付けられたモータによって駆動される。ブラシバー組立体30は、駆動機構が、吸引通路を通過した空気から隔離されるように、駆動機構ハウジング36内に位置付けられた駆動機構によってモータに接続される。この例において、駆動機構は、モータをブラシバー組立体30に接続するための駆動ベルトを含む。モータの重量がソールプレート20の底面の周りに均等に広がって均衡が取られた掃除機ヘッドを提供するために、モータハウジング34は、ブラシバーチャンバ32の上方の中心にかつその後方に位置付けられる。その結果、駆動機構ハウジング36は、ブラシバーチャンバ32の側壁の間でブラシバーチャンバ32の中に延びる。
【0032】
ブラシバー組立体30は、流入又は排出空気流によって駆動されるタービンにより、又は真空掃除機10を通して空気流を発生させるのにも使用されるモータに連結することよるなどの他の方法で駆動することができることは認められるであろう。モータとブラシバー組立体30の間の連結は、代替的に、歯車式連結を通じたものとすることができる。ブラシバー組立体30は、真空掃除機10が吸引に完全に依存するように、又は他の何らかの形式の床面の攪拌により、完全に排除することができる。他のタイプの面処理機械に対して、掃除機ヘッド12は、研磨パッド、液体又はワックス分注ノズルのような床面を処理するための適切な手段を含むことができる。
【0033】
主本体14は、真空掃除機10を床面に沿って転動させるために支持組立体16に接続される。支持組立体16は、1対のホイール40、42を含む。各ホイール40、42は、ドーム形であり、かつ実質的に球面曲率の外側面を有する。環状隆起部41を各ホイール40、42の外側面上に設けて、床面上のグリップを改良することができる。これらの隆起部41は、各ホイール40、42の外側面と一体化することができ、又は図示のように、各ホイール40、42の外側面に接着された又はその他の方法で取り付けられた別々の部材とすることができる。代替的に又は追加的に、滑り止めテクスチャ又はコーティングをホイール40、42の外側面上に設けて、硬く光沢があるか又は湿った床のような滑りやすい床面上のグリップを助けることができる。
【0034】
ホイール40、42の外側面(すなわち、任意的な隆起部41を除いて)は、少なくとも部分的に実質的に球状体積Vの境界を定める。ホイール40、42の回転軸R1、R2は、球状体積Vの中心を水平に通過する軸Aに対して下方に傾斜している。軸Aは、図3、図4、図5a、及び図5bに示されている。その結果、ホイール40、42のリム40a、40bは、床面43と接触するためのホイール40、42の最下先端をもたらす。隆起部41は、各リム40a、42aに形成することができ又はそうでなければそこに設けることができる。この例において、軸Aに対する回転軸R1、R2の傾斜角度は、約8°であるが、この角度は、あらゆる望ましい値を取ることができる。
【0035】
ホイール40、42は、掃除機ヘッド12を真空掃除機10の主本体14に接続するヨーク26に回転可能に接続され、従って、ヨーク26は、支持組立体16の一部を形成すると考えることができる。各ホイール40、42は、それぞれのホイール担持構成によってヨーク26のそれぞれのホイール車軸に回転可能に接続される。ホイール40、42上に装着された末端キャップ44、46は、ホイール担持構成への汚れの侵入を抑制し、かつホイール40、42を車軸に接続するように機能する。
【0036】
ヨーク26はまた、掃除機ヘッド12から汚れ含有空気流を受け入れるための内部ダクトの入口部分48を含む。内部ダクトは、支持組立体16のホイール40、42によって境界を定められた球状体積Vを通過する。掃除機ヘッド12の流体出口24は、真空掃除機10を床清掃中に床面上で操作する時に、流体出口24が内部ダクト入口部分48の周りで回転することを可能にし、従って、掃除機ヘッド12が、主本体14及び支持組立体16に対して回転することを可能にする方式で内部ダクト入口部分48に接続される。例えば、掃除機ヘッド12の流体出口24は、内部ダクト入口部分48を受け入れるための少なくとも1つの構成を含むことができる。掃除機ヘッド12の流体出口24は、スナップ式接続によって内部ダクト入口部分48上に保持することができる。代替的に又は追加的に、Cクリップ又は他の保持機構を使用して、内部ダクト入口部分48上に掃除機ヘッド12の流体出口24を解除可能に保持することができる。
【0037】
図5a及び図5bも参照すると、内部ダクトは、真空掃除機10の主本体14に接続された内部ダクト出口部分50と、汚れ含有空気流を内部ダクト出口部分50まで搬送するように支持組立体16のホイール40、42の間を延びる可撓性ホース52(図3に示す)とを更に含む。内部ダクト出口部分50は、真空掃除機10を通して空気流を引き込むための電動ファンユニット(図7cに符号57に示す)を収容するモータケーシング56の第1のモータケーシング部分54と一体化する。ヨーク26は、軸Aの周りのモータケーシング56に対する移動のためにモータケーシング56に枢動可能に接続される。モータケーシング56は、第1のモータケーシング部分54に接続された第2のモータケーシング部分58を含み、これは、第1のモータケーシング部分54と共にモータケーシング56を通る空気通路を形成する。軸Aは、ファンユニット57の羽根車が回転するファンユニット57の中心軸が軸Aと同一線上にあるようにモータケーシング56を通過する。
【0038】
真空掃除機10の主本体14のいくつかの部分も、第1のモータケーシング部分54と一体化する。これらの部分のうちの1つは、主本体14のホース及びワンド組立体62の出口部分60である。ホース及びワンド組立体出口部分60は、内部ダクト出口部分50の流体ポート50aから角度的に離間した流体ポート60aを有する。図1、図2a、及び図3を参照すると、ホース及びワンド組立体62は、主本体14の脊柱66に解除可能に接続されたワンド64と、一端でワンド64にかつ他端でホース及びワンド組立体出口部分60に接続した可撓性ホース68とを含む。主本体14の脊柱66は、好ましくは、ワンド64が主本体14に接続される時にワンド64及びホース68を部分的に脊柱66によって取り囲むことができるように凹状後側面を有する。ワンド64の遠位端への選択的接続のための掃除ツール70、72は、主本体14の脊柱66又はワンド64の遠位端上に取外し可能に装着することができる。
【0039】
モータケーシング56は、主本体14の脊柱66のベースに接続される。主本体14の脊柱66は、支持組立体16から離れたその端部にユーザ作動可能ハンドル74を含む。末端キャップ75は、ワンド64が脊柱66に接続された時にワンド64の遠位端を覆ってワンド64が脊柱66に接続された時のこの端部とのユーザ接触を防ぐようにハンドル74の上側面に枢動可能に接続される。電力を真空掃除機10に供給するための電力リード76は、脊柱66に形成された開口を通って脊柱66の中に延びる。電気コネクタ(図示せず)は、脊柱66内で下方にかつホイール40、42によって境界を定められた球状体積Vの中に延び、ファンユニット57に電力を供給する。別の電気コネクタは、ブラシバー組立体30を駆動するためのモータに電力を供給するために掃除ツール12とヨーク26の間を延びる。
【0040】
第1のユーザ作動可能スイッチ77aは、脊柱66上に設けられ、スイッチを押圧するとファンユニット57を通電するように配置される。ファンユニット57はまた、この第1のスイッチ77aを押圧することによって電源を切ることができる。第2のユーザ作動可能スイッチ77bは、第1のスイッチ77aに隣接して備えられる。第2のスイッチ77bは、真空掃除機10の主本体14をその直立位置から離れるように倒す時にユーザがブラシバー組立体30の作動を制御することを可能にする。
【0041】
主本体14は、真空掃除機10に吸い込まれた汚れ含有空気流から汚れ、塵埃、及び/又は他のデブリを除去するための分離装置80を更に含む。分離装置80は、いくつかの形態のうちの1つを取ることができる。この例において、分離装置80は、汚れ及び塵埃が空気流から回転されるサイクロン分離装置を含む。公知のように、分離装置80は、互いに直列に配置されたサイクロン分離の2つ又はそれよりも多くの段を含むことができる。この例において、第1の段82は、円筒壁チャンバを含み、第2の段84は、テーパのついた実質的に円錐台状のチャンバ、又は図示のように互いに平行に配置された1組のこれらのテーパのついたチャンバを含む。図2a及び図3に示すように、汚れ含有空気流は、分離装置入口ダクト86によって分離装置80の第1の段82の上側部分の中に接線方向に向けられる。分離装置入口ダクト86は、主本体14の脊柱66に並んで延び、かつこれに接続される。分離装置入口ダクト86は、第1のモータケーシング部分54の一体化部分を同じく形成する入口ダクト入口部分88に接続される。入口ダクト入口部分88は、第1のモータケーシング部分54によって形成された経路に沿って流体ポート50a、60aから角度的に離間した流体ポート88aを有する。
【0042】
分離装置80の性質は、本発明に対して必須ではなく、空気流からの塵埃の分離は、従来のバッグ型フィルタ、多孔質ボックスフィルタ、又は分離装置の何らかの他の形態のような他の手段を使用して等しく実施することができる。真空掃除機ではない装置の実施形態に対して、主本体は、機械によって行われる仕事に適切な機器を収容することができる。例えば、床研磨機に対して、主本体は、液体ワックスを保管するためのタンクを収容することができる。
【0043】
主本体14は、分離装置80から排出された空気流を受け入れるためのかつこの空気流をモータケーシング56まで搬送するためのモータ入口ダクトを含む。上述のように、ファンユニット57は、支持組立体16のホイール40、42の間に位置付けられるので、モータ入口ダクトは、分離装置80のベースに形成された空気出口から支持組立体16のホイール40、42の間を延び、空気流を分離装置80からファンユニット57まで搬送する。空気流は、サイクロン分離の第1の段82を通過するこれと同軸のダクトによってサイクロン分離の第2の段84から分離器80の空気出口まで搬送される。ヨーク26は、モータ入口ダクトの空気入口がヨーク26の外側面を超えて位置付けられるようにモータ入口ダクトが突出するスロットの形態の開口を含む。モータ入口ダクトは、モータ入口ダクトの空気入口が分離装置80の空気出口と実質的に同軸であるように分離装置80のベースがその上に装着された差込口を含む。
【0044】
この例において、第2のモータケーシング部分58は、空気流がモータケーシング56に入るモータケーシング空気入口90を含み、第1のモータケーシング部分54は、空気流がモータケーシング56から排出されるモータケーシング空気出口92を含む。この空気流は、次に、第1のモータケーシング部分54に隣接して位置付けられて真空掃除機10の外側で最小環境乱流を呈するように位置付けられたホイール40に形成された複数のホイール空気出口94を通して真空掃除機10から排出される。
【0045】
支持組立体16は、主本体14がその直立位置にある時に主本体14を支持するためのスタンド100を含む。図1から図5bに戻ると、スタンド100は、2つの支持脚102を含み、各支持脚102は、支持脚102の下側端部から外向きに延びる車軸に回転可能に取り付けられた安定化ホイールを有する。各支持脚102は、スタンド100の比較的短い本体106に取り付けられる。図4に示すように、スタンド100の本体106は、支持組立体16のホイール40、42の間から外向きに突出し、従って、球状体積Vから外向きに突出する。スタンド100は、スタンド100の本体106から外向き及び上方に延びる2つの支持アーム108を含む。スタンド100の支持アーム108は、球状体積V内に位置付けられるので、図1から図4で見ることはできない。モータケーシング56は、支持アーム108の間に位置付けられる。各支持アーム108の上側端部は、その支持アーム108をそれぞれのモータケーシング部分54、58に接続するためのそれぞれの環状コネクタ110を含む。
【0046】
環状コネクタ110の各々は、環状コネクタ110が軸Aに対して直角であるようにかつ軸Aが環状コネクタ110の中心を通過するようにモータケーシング56に回転可能に接続される。その結果、スタンド100は、軸Aの周りでモータケーシング56に対して枢動可能である。スタンド100は、スタンド100が床掃除中に真空掃除機10の操作に干渉しないように、主本体14をそれがその直立位置にある時に支持するための下降した支持位置(図5aに示すように)と上昇した後退位置(図5bに示すように)との間でモータケーシング56に対して、従って、真空掃除機10の主本体14に対して枢動可能である。オーバセンターバネ機構(図示せず)は、モータケーシング56とスタンド100の間に接続され、スタンド100がその支持及び後退位置の間で移動するのを補助する。モータケーシング56及びスタンド100の相対角度位置に応じて、オーバセンターバネ機構は、スタンド100をその支持位置に向けて押し付けるか、又はスタンド100をその後退位置に向けて押し付けるかのいずれかである。
【0047】
真空掃除機10は、主本体14がその直立位置にある時にその支持位置にスタンド100を保持するためのスタンド保持機構(図示せず)を含む。このスタンド保持機構は、第1のモータケーシング部分54の外側面上に形成された側面開放ハウジング112内に位置付けられたスタンドロッキング部材を含む。スタンドロッキング機構は、スタンド100をその直立位置に保持するためのロック位置に向けてスタンドロッキング部材を押し付けるバネを更に含む。スタンド100は、スタンドロッキング部材と係合するためにハウジング112に隣接して位置付けられた支持アーム108から内向きに延びるスタンドピン(図示せず)を含む。スタンド100に対して作用する主本体14の重量は、スタンドピンがスタンドロッキング部材に当接するように捩りバネの付勢力に対してその上昇した後退位置に向けてスタンド100を押し付ける傾向がある。バネの付勢力は、主本体14がその上昇位置にある時にスタンドロッキング部材がその支持位置にスタンド100を保持することができるように選択される。
【0048】
切換弁組立体120は、第1のモータケーシング部分54に取り付けられる。切換弁組立体120は、入口ダクト入口部分88の流体ポート88aを内部ダクト出口部分50の流体ポート50a及びホース及びワンド組立体出口部分60の流体ポート60aのうちの選択された1つに接続する。切換弁組立体120は、ユーザが第1のスイッチ77aを押圧してファンユニット57aを作動させる時に、汚れ含有空気流がワンド64の遠位端を通して真空掃除機10に吸い込まれるように、流体ポート88aを流体ポート60aに接続する図5a、図7a、図7b、及び図7cに示すような第1の構成を使用することができる。汚れ含有空気流は、ホース及びワンド組立体62を通過し、切換弁組立体120によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。この第1の構成は、図2aに示すように、主本体14が直立位置にあり、かつスタンド100が主本体14に対してその支持位置にある時に切換弁組立体120によって使用される。
【0049】
切換弁組立体120はまた、ユーザが第1のスイッチ77aを押圧してファンユニット57aを作動させる時に、汚れ含有空気流が掃除機ヘッド12の吸引開口部22を通して真空掃除機10に吸い込まれるように、流体ポート88aを流体ポート50aに接続する図5b、図8a、及び図8bに示すような第2の構成を使用することができる。汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12と支持組立体16内の内部ダクトとを通過し、切換弁組立体120によって分離装置入口ダクト86に搬送される。この第2の構成は、図2bに示すように、主本体14が倒した位置にあり、かつスタンド100が主本体14に対してその後退位置にある時に切換弁組立体120によって使用される。
【0050】
切換弁組立体120の構成要素は、図6に示されている。切換弁組立体120は、第1の端部124と第1の端部124の反対側に位置付けられた第2の端部126とを有するダクト組立体122を含む。第1の環状シール128は、ダクト組立体122の第1の端部124に位置付けられ、第2の環状シール130は、ダクト組立体122の第2の端部126に位置付けられる。可撓性ダクト132は、好ましくはホースの形態であり、シール128、130の間を延びる。第1のシール128は、第1の環状シール担体134に接続され、これが、次に、例えば、オーバーモールドによってダクト132の一端に接続される。第2のシール130は、第2の環状シール担体136に接続され、これが、次に、例えば、オーバーモールドによってダクト132の他端に接続される。
【0051】
図7cも参照すると、ダクト組立体122の第1の端部124は、第1のシール128が入口ダクト入口部分88に対して圧縮され、分離装置入口ダクト86とダクト組立体122の間に気密シールを形成するように、第1のモータケーシング部分54に形成されたスロット138の中に挿入される。切換弁組立体120は、第1のモータケーシング部分54に取り付けられたダクト固定部材140を含み、これは、ダクト組立体122の第1の端部124をスロット138に押し付けて、第1のモータケーシング部分54に対して静止位置にダクト組立体122の第1の端部124を保持する。
【0052】
図6に戻ると、切換弁120は、ダクト組立体122を支持するための第1の支持体142及び第2の支持体144を更に含む。支持体142、144がダクト組立体122の両側に位置付けられるように、第1の支持体142は、ダクト組立体122の第1のコネクタ146に接続され、第2の支持体144は、ダクト組立体122の第2のコネクタ148に接続される。各コネクタ146、148は、コネクタ146、148が、ダクト組立体122の第2の端部126に向けてかつダクト組立体122の両側に位置付けられるように、ダクト組立体122の第2のシール担体136に接続され、好ましくは、これと一体化される。各コネクタ146、148は、好ましくは、それぞれの支持体142、144に接続された雄コネクタを受け入れるための雌コネクタの形態である。この例において、各支持体142、144は、ダクト組立体122のそれぞれのコネクタ146、148のボアの中に挿入された第1のシャフト150、152を含む。コネクタ146、148のボアは、実質的に平行である。
【0053】
第1の支持体142は、第1の支持体142が、第1の枢軸P1の周りでモータケーシング56に対して枢動可能であるように第1のモータケーシング部分54に接続される。この例において、第1の支持体142は、第1のモータケーシング部分54に形成された第1のボア156の中に挿入された第2のシャフト154を含む。第2のシャフト154は、第1のシャフト150に対して実質的に平行である。第1のボア156は、第1の支持体142がモータケーシング56に対して移動する時に、第2のシャフト154が第1の枢軸P1の周りで回転するように第1の枢軸P1に沿って延びる。
【0054】
第2の支持体144は、第2の支持体144が、第1の枢軸P1から離間した第2の枢軸P2の周りでモータケーシング56に対して枢動可能であるように第1のモータケーシング部分54に接続される。この例において、第2の支持体144は、第1のモータケーシング部分54に形成された第2のボア160の中に挿入された第2のシャフト158を含む。第2のシャフト158は、第2の支持体144の第1のシャフト152に対して実質的に平行である。第2のボア160は、第2の支持体142がモータケーシング56に対して移動する時に、第2のシャフト158が第2の枢軸P2の周りで回転するように第2の枢軸P2に沿って延びる。第2のボア160は、第2の枢軸P2が第1の枢軸P1に対して実質的に平行であるように、第1のボア156に対して実質的に平行である。枢軸P1、P2は、球状体積Vの中心を水平に通過する軸Aに対して実質的に平行である。
【0055】
切換弁組立体120が、図5a、図7a、図7b、及び図7cに示す第1の構成にある時に、ダクト組立体122の第2の端部126は、ホース及びワンド組立体62とファンユニット57の間の流体流れを可能にする第1の位置にある。ダクト組立体122の第2の端部126に位置付けられた第2のシール130は、流体ポート60aの上に着座する。ダクト組立体122の第2の端部126は、第1の位置に向けて付勢され、ホース及びワンド組立体出口部分60と第2のシール130の間の気密シールを維持する。
【0056】
切換弁組立体120は、ダクト組立体122の第2の端部126を第1の位置に向けて付勢するためのオーバセンターバネ配置を含む。この例において、このバネ配置は、第1の螺旋状捩りバネ162及び第2の螺旋状捩りバネ164を含む。第1の捩りバネ162は、第1の支持体142に接続された第1の端部166と、静止バネマウント170に接続された第2の端部168とを有し、静止バネマウントは、次に、第1のモータケーシング部分54に接続される。第1の捩りバネ162の付勢力は、この第1の構成において、第2のシール130をホース及びワンド組立体出口部分60に対して押し付けるような方向(図7aで見ると反時計回り)に第1の支持体142を第1の枢軸P1の周りで枢動させるように、第1の捩りバネ162の端部166、168を離すように押し付ける。第2の捩りバネ164は、第2の支持体144に接続された第1の端部172及び第1のモータケーシング部分54に接続された第2の端部174を有する。第2の捩りバネ164の付勢力は、この第1の構成において、第2のシール130をホース及びワンド組立体出口部分60に対して押し付けるような方向(図7bで見ると時計回り)に第2の支持体144を第2の枢軸P2の周りで枢動させるように、第2の捩りバネ162の端部172、174を離すように押し付ける。
【0057】
その第1の構成の切換弁組立体120により、汚れ含有空気流は、ホース及びワンド組立体62を通過し、ダクト組立体122によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。汚れ含有空気流は、分離装置入口ダクト86によって分離装置80へ搬送される。より大きなデブリ及び粒子は除去され、サイクロン分離の第1の段82のチャンバに収集される。次に、空気流は、サイクロン分離の第2の段84の1組のより小さな円錐台状のサイクロンチャンバまでシュラウドを通過する。より細かい塵埃は、第2段階のこれらのチャンバによって空気流から分離され、分離された塵埃は、分離装置80の共通の収集領域に収集される。空気流は、分離装置80のベースに形成された空気出口から排出され、モータ入口ダクトによってモータケーシング56まで搬送される。空気流は、モータケーシング56及びファンユニット57を通過し、モータケーシング空気出口92を通してモータケーシング56から排出される。空気流は、ホイール空気出口94を通して真空掃除機10から排出される前にフィルタ(図示せず)を通過する。
【0058】
真空掃除機10の主本体14は、図2aに示す直立位置と図2bに示す完全に倒した位置との間で移動可能である。この例において、真空掃除機10が、掃除機ヘッド12のホイール28及びスタンド100の安定化ホイール104の両方が床面に接触して実質的に水平な床面43上に位置付けられた時に、主本体14の脊柱66の縦軸Mは、主本体14がその直立位置にある時に床面43に対して実質的に直角である。勿論、主本体14は、それがその直立位置にある時に床面43に向けて僅かに後方又は前方に傾斜している場合がある。
【0059】
モータケーシング56に対するヨーク26及びスタンド100の回転アタッチメントは、モータケーシング56と、ホース及びワンド組立体62と、脊柱66と、モータ入口ダクトとを含む主本体14が、掃除機ヘッド12、及びヨーク26、ホイール40、42、及び支持組立体16のスタンド100に対して軸Aの周りで回転することを可能にする。従って、軸Aはまた、主本体14をその直立位置から離して倒すことができる枢軸と考えることができる。その結果、主本体14をその直立位置からその完全に倒した位置まで倒すと、掃除機ヘッド12の底面は、床面と接触状態を維持することができる。この例において、主本体14は、主本体14をその直立位置からその完全に倒した位置まで倒すと、枢軸Aの周りで約65°の角度だけ枢動する。
【0060】
主本体14は、真空掃除機10が床面を掃除するのに使用される時に倒される。その直立位置からの真空掃除機10の主本体14の回転は、ユーザが床面に向けて主本体14のハンドル74を引っ張り、同時にスタンド100を担持する負荷を増大させ、かつ掃除機ヘッド12の底面を床面と接触状態に維持するために主本体14の脊柱66の縦軸Mに沿って下向きにハンドル74を押すことによって開始される。主本体14を床面に対して倒すと、モータケーシング56は、支持組立体16に対して軸Aの周りで回転する。最初は、スタンド100の安定化ホイール104は、床面に接触したままである。その結果、スタンドロッキング部材とスタンドピンの間に作用する力は増加する。この力の増加は、安定化ホイール104に作用している荷重の増加及び主本体14に対するトルクの印加の両方によるものである。ユーザが、主本体14を床面に向けて倒し続けると、主本体14に印加されるトルクは増加する。最後に、スタンドロッキング部材とスタンドピントの間に作用する力は、スタンドロッキング機構のバネの付勢力に対してスタンドロッキング部材を移動し、スタンド100を解除するほど十分に高くなる。この例において、スタンド100は、主本体14を約5°の角度だけその直立位置から倒すと、スタンド保持機構によって解除される。
【0061】
スタンド100が、スタンド保持機構によって解除された状態で、主本体14は、掃除機ヘッド12の底面を床面と接触状態に維持しながらユーザによって床面に向けて完全に倒すことができる。主本体14は、好ましくは、スタンド100がスタンド保持機構から外された状態で、その重心がスタンド100の安定化ホイール104の背後に位置付けられるように配置される。その結果、主本体14の重量は、主本体14をその完全に倒した位置に向けて倒すのにユーザを助ける傾向がある。
【0062】
スタンド保持機構からのその解除の後に、スタンド100は、その後退位置まで自動的に移動することはない。代わりに、スタンド100の解除の後に主本体14をスタンド保持機構からその完全に倒した位置に向けて倒すと、最初は、スタンド100の安定化ホイール104が床面に接触したままであるので、主本体14は、スタンド100に対して軸Aの周りで枢動し続ける。
【0063】
切換弁組立体120のその第1及び第2の構成の間の移動は、主本体14をその直立位置から倒す時にスタンド100によって作動される。図5a及び図5bに戻ると、切換弁組立体120の第1の支持体142に隣接して位置付けられた支持アーム108は、第1の支持体142の輪郭駆動部分184と係合するために支持アーム108の上昇部分182から内向きに延びるドライブピン180を含む。ドライブピン180は、主本体14がその直立位置にある時にドライブピン180が駆動部分184から離間するように位置付けられる。主本体14を床面に向けて倒すと、軸Aの周りのスタンド100に対するモータケーシング56の移動は、ドライブピン180を第1の支持体142の駆動部分184と係合させる。この例において、主本体14をその直立位置から約5°〜10°の角度だけ倒した状態で、ドライブピン180は、駆動部分184と係合する。
【0064】
主本体14を更に直立位置から倒すと、モータケーシング56とスタンド100の間の相対移動により、ドライブピン180は、第1の支持体142が、第1の捩りバネ162の付勢力に対して第1の枢軸P1の周りで枢動するように、駆動部分184を上方に押す。第1の支持体142と第2のシール担体136の間の接続により、第1の枢軸P1の周りの第1の支持体142のこの移動は、ダクト組立体122の第2の端部126をその第1の位置から離し、ホース及びワンド組立体出口部分60と第2のシール130の間に形成されたシールを破壊する。更に、第2の支持体144と第2のシール担体136の間の接続により、第1の枢軸P1の周りの第1の支持体142の移動はまた、第2の支持体144を第2の捩りバネ64の付勢力に対して第2の枢軸P2の周りで枢動させる。
【0065】
捩りバネ162、164は、第1の捩りバネ162の端部166、168の間の間隔及び第2の捩りバネ164の端部172、174の間の間隔が主本体14が軸Aの周りで枢動する時に変化するように、モータケーシング56と支持体142、144のうちのそれぞれ1つとの間に各々接続される。この例において、これらの間隔は、最小値に到達し、従って、各捩りバネ162、164は、主本体14をその直立位置から約15°の角度だけ倒している時にオーバセンター点にある。図9a及び図9bは、捩りバネ162、164がこれらのオーバセンター点にあるように主本体14を倒す時のダクト組立体122及び支持体142の位置を示している。
【0066】
主本体14を更に倒すと、各捩りバネ162、164は、捩りバネ162、164の付勢力が捩りバネ162、164の端部を離すように押し付けるように、そのオーバセンター点を超えて移動する。これは、ダクト組立体122の第2の端部126が、第2のシール130が流体ポート50aの上に着座する図8a及び図8bに示すような第2の位置まで急速に移動するように、各支持体142、144のそのそれぞれの枢軸P1、P2の周りの急速回転をもたらす。第1の支持体142の駆動部分184は、スタンド100のドライブピン180が、第1の捩りバネ162の作用下で第1の支持体142のこの枢動運動を損なわないような形状にされる。切換弁組立体120のこの第2の構成において、ダクト組立体122の第2の端部126は、捩りバネ162、164によって第2の位置に向けて付勢され、内部ダクト出口部分50と第2のシール130の間の気密シールを維持する。
【0067】
上述のように、第2の枢軸P2は、第1の枢軸P1から離間している。この例において、第1の枢軸P1は、第2の枢軸P2の上方に位置付けられる。図10に示すように、第1の枢軸P1は、ダクト組立体122の上方に位置付けられ、一方、第2の枢軸P2は、ダクト組立体122を通過する。枢軸P1、P2の位置及び支持体142、144の長さは、ダクト組立体122の第2の端部126がその第1及び第2の位置の間で移動する時に、第1のコネクタ146が第1の円弧C1の周りで掃引され、かつ第2のコネクタ148が第2の円弧C2の周りで掃引されるように選択される。円弧C1、C2は同心円状ではなく、各々は、それぞれ異なる半径及び長さを有する。各円弧C1、C2は、流体ポート50a、60aの間を延びるほぼ円形の経路C3内に位置付けられる。円弧C1、C2は、ダクト組立体122の第2の端部126が、第1及び第2の位置の一方から第1及び第2の位置の他方に向けて移動する時に、各コネクタ146、148が移動する円弧C1、C2の初期部分が円形の経路C3から離れて延びるように円形の経路C3内に配置される。例えば、ダクト組立体122の第2の端部126が、第1の位置から第2の位置まで移動する時に、第1のコネクタ146は、円形の経路C3から離れて第1の円弧C1に沿って移動し、第2のコネクタ148は、円形の経路C3から離れて第2の円弧C2に沿って移動する。
【0068】
これは、第2のシール130が、第1のモータケーシング部分54に対する第2のシール130の最小角移動のみで第1のモータケーシング部分54との接触から急速に移動することを可能にする。これは、ダクト組立体122の第2の端部がその第1及び第2の位置の間で移動する時に第2のシール130の摩耗を最小にすることができる。
【0069】
第1の位置から第2の位置までの切換弁組立体120の移動は、スタンド100がその支持位置にある間に起こる。上述のように、オーバセンターバネ機構(図示せず)は、モータケーシング56とスタンド100の間に接続され、その支持及び後退位置の間でスタンド100を移動するのを補助する。このバネ機構はまた、好ましくは、捩りバネを含み、この捩りバネの端部の間の間隔は、主本体14が軸Aの周りで枢動する時に変化する。この例において、この間隔は、最小値に到達し、従って、主本体14をその直立位置から約35°の角度だけ倒している時にそのオーバセンター点にある。主本体14をこの角度を更に超えて倒すと、捩りバネの付勢力は、捩りバネの端部を離すように押し付け、これは、安定化ホイール104を床面の上方に上げる図5bに示すようなその上昇した後退位置まで軸Aの周りのスタンド100の自動回転をもたらす。
【0070】
使用時に、主本体14が倒した位置にあり、かつ切換弁組立体120がその第2の構成にある時に、ダクト組立体122の第2の端部126は、第2のシール130が内部ダクト出口部分50と密封接触するように流体ポート50aの上に着座する。その結果、汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12の吸引開口部22を通して真空掃除機10に吸い込まれる。ダクト組立体122のダクト132は、実質的に空気がワンド64の遠位端を通して真空掃除機10に吸い込まれないように、ファンユニット57からホース及びワンド組立体62を隔離するように機能する。汚れ含有空気流は、掃除機ヘッド12及び内部ダクトを通過し、ダクト組立体122によって分離装置入口ダクト86へ搬送される。真空掃除機10を通る空気流のその後の通路は、主本体14がその直立位置にある時に上述した通りである。
【0071】
倒した位置の主本体14及びその後退位置のスタンド100により、真空掃除機10は、主本体14のハンドル74を押すか又は引くだけで床面上で一直線に移動することができる。床面に対して実質的に平行な主本体14の枢軸Aにより、ホイール40、42の両方は、床面と係合し、従って、真空掃除機10を床面上で操作する時に回転する。主本体14に対するヨーク26の枢式装着は、主本体14を床面上で操作する時に掃除機ヘッド12の底面20を床面と接触状態に維持することを可能にする。
【0072】
ユーザが真空掃除機10の主本体14をその直立位置に戻したい時、例えば、床掃除を終了する時に、ユーザは、主本体14がその直立位置に向けて枢軸Aの周りで枢動するようにハンドル74を上げる。上述のように、主本体14がその直立位置にある時に、主本体14の縦軸Mは、真空掃除機10が水平床面上に位置付けられた時に実質的に垂直である。主本体14がその直立位置に戻る時に、モータケーシング56及びスタンド100は、ヨーク26に対して移動する。ヨーク26及びスタンド100上に位置付けられた噛み合い歯車は、モータケーシング56及びスタンド100がヨーク26に対して移動する時に、オーバセンターバネ機構の付勢力に対してその支持位置に向けたスタンド100の移動を誘起することができる。代替的に、主本体14をその直立位置まで上げる時に、ユーザは、脚を使用してスタンド100を押し下げるだけでスタンド100をその支持位置に向けて押しつけて戻すことができる。
【0073】
スタンド100のその支持位置に戻る回転はまた、切換弁組立体120をスタンド100のドライブピン180と第1の支持体142の駆動部分184との間の係合によりその第1の構成まで駆動して戻す。ダクト組立体122の第2の端部126のその第2の位置からその第1の位置までの移動は、第1の位置から第2の位置までのその移動と逆である。最初に、ダクト組立体122の第2の端部126は、捩りバネ162、164の付勢力に対してその第2の位置からその第1の位置に向けて移動する。捩りバネ162、164が、これらのオーバセンター点を超えて移動した状態で、捩りバネ162、164の付勢力は、捩りバネ162、164の端部を離すように押し付ける。これは、各支持体142、144のそのそれぞれの枢軸P1、P2の周りの急速回転をもたらし、その結果、ダクト組立体122の第2の端部126のその第1の位置までの急速移動を達成する。
【0074】
スタンド100がその支持位置に向けて移動する時に、スタンドピンは、スタンドロッキング機構のスタンドロッキング部材と係合する。スタンドロッキング機構のバネは、スタンド100が支持位置に向けて押し付けられる時に、スタンドロッキング部材に対してスタンドピンを移動するためにユーザによって主本体14に印加する必要があるトルクが、スタンド保持機構からスタンド100を解除するのに必要なトルクよりも有意に小さいように配置される。スタンドロッキング部材は、スタンド100がスタンドロッキング部材によってその支持位置に再び保持されるようにスタンドピンをスタンドロッキング部材の上で摺動させるためにモータケーシング56に対して枢動させられる。主本体14は、この時点で、安定化ホイール104が床面と接触するようにユーザによってその直立位置まで戻ることができる。真空掃除機10は、真空掃除機10がスタンド100の安定化ホイール104上で後方に傾けられて床面から掃除機ヘッド12の底面を上げるようにハンドル74を下方に引くことによって床面上で操作することができる。
【符号の説明】
【0075】
50 内部ダクト出口部分
56 モータケーシング
88 入口ダクト入口部分
100 スタンド
102 支持脚
P1 第1の枢軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面処理ヘッドと、
ホースと、
流体の流れを発生させるためのファンユニットと、
第1の端部と、前記ホースと前記ファンユニットの間の流体流れを可能にする第1の位置と前記面処理ヘッドと該ファンユニットの間の流体流れを可能にする第2の位置との間で該第1の端部に対して移動可能な第2の端部とを有するダクト組立体と、
前記ダクト組立体に接続され、かつ第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体と、該ダクト組立体に接続され、かつ該第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体とを含み、該ダクト組立体を支持するための複数の支持体と、
前記第1及び第2の位置の間で前記ダクト組立体の前記第2の端部を移動するために前記支持体のそれらの軸の周りの枢動運動を達成するための駆動手段と、
を含むことを特徴とする面処理電気器具。
【請求項2】
前記ダクト組立体は、前記第1の支持体を該ダクト組立体に接続するための第1のコネクタと、前記第2の支持体を該ダクト組立体に接続するための第2のコネクタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気器具。
【請求項3】
前記コネクタは、前記ダクト組立体の両側に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の電気器具。
【請求項4】
前記コネクタは、前記ダクト組立体の前記第2の端部に又はこれに向けて位置付けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電気器具。
【請求項5】
前記ダクト組立体は、可撓性ダクトを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項6】
前記ダクト組立体は、可撓性ダクトと、シール担体と、該シール担体に接続され、かつ該ダクト組立体の前記第2の端部に位置付けられた環状シールとを含み、
前記コネクタは、前記シール担体に接続される、
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項7】
前記支持体は、前記ダクト組立体の両側に位置付けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項8】
前記支持体は、異なる長さのものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項9】
前記第1の軸は、前記第2の軸の上方に位置付けられることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項10】
前記駆動手段は、電気器具のスタンド上に位置付けられ、該駆動手段は、前記支持体の枢動運動を該スタンドと該支持体の間の相対移動と共に誘起するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項11】
前記駆動手段は、前記第1の軸の周りの前記第1の支持体の枢動運動を誘起するための駆動部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項12】
前記駆動部材は、前記第1の支持体上のスロットと係合するように配置されることを特徴とする請求項11に記載の電気器具。
【請求項13】
前記ダクト組立体の前記第2の端部を前記第1及び第2の位置に向けて付勢するための付勢手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項14】
前記付勢手段は、前記第1の支持体に接続された第1の弾性部材と前記第2の支持体に接続された第2の弾性部材とを含むことを特徴とする請求項13に記載の電気器具。
【請求項15】
前記面処理ヘッドに流体連通した第1のポートと、前記ホースに流体連通した第2のポートと、前記ファンユニットに流体連通した第3のポートとを有する本体を含むことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項16】
前記ダクト組立体の前記第1の端部は、前記第3のポートの上に着座することを特徴とする請求項15に記載の電気器具。
【請求項17】
前記ポートは、経路の周りに離間し、
前記第1の軸及び前記第2の軸の両方が、前記経路の中心から離間している、
ことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の電気器具。
【請求項18】
各支持体が、前記本体に枢動可能に接続されることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項1】
面処理ヘッドと、
ホースと、
流体の流れを発生させるためのファンユニットと、
第1の端部と、前記ホースと前記ファンユニットの間の流体流れを可能にする第1の位置と前記面処理ヘッドと該ファンユニットの間の流体流れを可能にする第2の位置との間で該第1の端部に対して移動可能な第2の端部とを有するダクト組立体と、
前記ダクト組立体に接続され、かつ第1の軸の周りで枢動可能な第1の支持体と、該ダクト組立体に接続され、かつ該第1の軸から離間した第2の軸の周りで枢動可能な第2の支持体とを含み、該ダクト組立体を支持するための複数の支持体と、
前記第1及び第2の位置の間で前記ダクト組立体の前記第2の端部を移動するために前記支持体のそれらの軸の周りの枢動運動を達成するための駆動手段と、
を含むことを特徴とする面処理電気器具。
【請求項2】
前記ダクト組立体は、前記第1の支持体を該ダクト組立体に接続するための第1のコネクタと、前記第2の支持体を該ダクト組立体に接続するための第2のコネクタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気器具。
【請求項3】
前記コネクタは、前記ダクト組立体の両側に位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の電気器具。
【請求項4】
前記コネクタは、前記ダクト組立体の前記第2の端部に又はこれに向けて位置付けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電気器具。
【請求項5】
前記ダクト組立体は、可撓性ダクトを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項6】
前記ダクト組立体は、可撓性ダクトと、シール担体と、該シール担体に接続され、かつ該ダクト組立体の前記第2の端部に位置付けられた環状シールとを含み、
前記コネクタは、前記シール担体に接続される、
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項7】
前記支持体は、前記ダクト組立体の両側に位置付けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項8】
前記支持体は、異なる長さのものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項9】
前記第1の軸は、前記第2の軸の上方に位置付けられることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項10】
前記駆動手段は、電気器具のスタンド上に位置付けられ、該駆動手段は、前記支持体の枢動運動を該スタンドと該支持体の間の相対移動と共に誘起するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項11】
前記駆動手段は、前記第1の軸の周りの前記第1の支持体の枢動運動を誘起するための駆動部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項12】
前記駆動部材は、前記第1の支持体上のスロットと係合するように配置されることを特徴とする請求項11に記載の電気器具。
【請求項13】
前記ダクト組立体の前記第2の端部を前記第1及び第2の位置に向けて付勢するための付勢手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項14】
前記付勢手段は、前記第1の支持体に接続された第1の弾性部材と前記第2の支持体に接続された第2の弾性部材とを含むことを特徴とする請求項13に記載の電気器具。
【請求項15】
前記面処理ヘッドに流体連通した第1のポートと、前記ホースに流体連通した第2のポートと、前記ファンユニットに流体連通した第3のポートとを有する本体を含むことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電気器具。
【請求項16】
前記ダクト組立体の前記第1の端部は、前記第3のポートの上に着座することを特徴とする請求項15に記載の電気器具。
【請求項17】
前記ポートは、経路の周りに離間し、
前記第1の軸及び前記第2の軸の両方が、前記経路の中心から離間している、
ことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の電気器具。
【請求項18】
各支持体が、前記本体に枢動可能に接続されることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか1項に記載の電気器具。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【公開番号】特開2012−192184(P2012−192184A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−58880(P2012−58880)
【出願日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【出願人】(508032310)ダイソン テクノロジー リミテッド (286)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【出願人】(508032310)ダイソン テクノロジー リミテッド (286)
【Fターム(参考)】
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