説明

靴下

【目的】 本発明の目的は、レッグ部の長さ寸法を長くすることができると共に、履き口部の締めつけ力の低減を容易に図ることができる靴下を提供する。
【構成】 靴下は、フット部110及びレッグ部120を有する外層靴下100と、外層靴下100に内挿されており且つフット部210及びレッグ部220を有する内層靴下200とを備えている。外層靴下100のフット部110の踵部分及び足裏部分の内面には非通気性シート130、140が縫い付けられている。内層靴下200は、レッグ部220の長さ寸法が外層靴下100のレッグ部120の長さ寸法よりも長く且つ上端部に半径方向に伸縮性を有する履き口部221が設けられている。外層靴下100のレッグ部120の上端が内層靴下200のレッグ部220の外周面に縫い付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は足の踵等の乾燥を防止してその角質化を防ぐ靴下に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の靴下としては、踵部分の内面に非通気性シートが縫い付けられた内層靴下と、この内層靴下が挿入された外層靴下とを有する二層構造となっている(特許文献1参照)。内層靴下のレッグ部が外層靴下のレッグ部よりも長くなっており、当該レッグ部から突出している。この内層靴下のレッグ部の上側の履き口部が、外側に折り返され、その先端が外層靴下のレッグ部の上端に縫い付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平06−94602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内層靴下の踵部分の内面には非通気性シートが縫い付けられている。このため、内層靴下のレッグ部の長さ寸法は、ミシンで非通気性シートを踵部分に縫い付けることができる程度の長さに制限される。具体的には、非通気性シートを踵部分に縫い付ける際に、レッグ部を手繰り寄せ、ミシンの押さえ部と台座との間に挿入することにより、ミシンの針や抑え部等を踵部分上に配置する必要があるが、レッグ部の長さ寸法を所定以上長くすると、手繰り寄せられたレッグ部が厚みを増し、ミシンの押さえ部と台座との間に挿入することができなくなる。よって、内層靴下のレッグ部の長さ寸法を所定以上長くすることができず、靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができなかった。
【0005】
また、内層靴下の履き口部は、伸縮性を有するゴム糸等が編み込まれ、使用者の脚部からレッグ部のずり落ちを防止することができる程度の締めつけ力を有している。この履き口部が折り返され、二重構造となると、前記締めつけ力が向上する。このような履き口部の強い締めつけは、使用者の中には好まない者がいるため、前記締めつけ力の低減が求められている。締めつけ力の低減は、編み込むゴム糸の一部を伸縮性のないものに取り替える等することにより、実現可能であるが、履き口部の編み構造が複雑化し、コスト高になる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、レッグ部の長さ寸法を長くすることができると共に、履き口部の締めつけ力の低減を容易に図ることができる靴下を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1靴下は、フット部及びレッグ部を有する外層靴下と、この外層靴下に内挿されており且つフット部及びレッグ部を有する内層靴下とを備えている。前記外層靴下のフット部の踵部分の内層靴下対向面には第1非通気性シートが止着されている。前記内層靴下は、レッグ部の長さ寸法が前記外層靴下のレッグ部の長さ寸法よりも長く且つ上端部に半径方向に伸縮性を有する履き口部が設けられている。前記外層靴下のレッグ部の上端は前記内層靴下のレッグ部の外周面に止着されている。
【0008】
このような第1靴下による場合、前記外層靴下のレッグ部の上端が前記内層靴下のレッグ部の外周面に止着されているので、前記外層靴下のレッグ部の長さ寸法を、ミシンでフット部の踵部分の内層靴下対向面に第1非通気性シートを止着することができる程度の長さにしたとしても、前記内層靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができる。よって、本靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができ、ハイソックスとすることも可能になる。また、前記内層靴下のレッグ部の履き口部を折り返す必要がないので、該履き口部の締めつけ力が向上せず、その結果、従来の靴下に比べて履き口部の締めつけ力を低減することができる。よって、前記内層靴下の履き口部を他の靴下と同様の編み構造で編むことができることから、低コスト化を図ることができる。
【0009】
本発明の第2靴下は、フット部及びレッグ部を有する外層靴下と、この外層靴下に内挿されており且つフット部及びレッグ部を有する内層靴下とを備えている。前記内層靴下のフット部の踵部分の外層靴下対向面には第1非通気性シートが止着されている。前記外層靴下は、レッグ部の長さ寸法が前記内層靴下のレッグ部の長さ寸法よりも長く且つ上端部に半径方向に伸縮性を有する履き口部が設けられている。前記内層靴下のレッグ部の上端は前記外層靴下のレッグ部の内周面に止着されている。
【0010】
このような第2靴下による場合、前記内層靴下のレッグ部の上端が前記外層靴下のレッグ部の内周面に止着されているので、前記内層靴下のレッグ部の長さ寸法を、ミシンでフット部の踵部分の外層靴下対向面に第1非通気性シートを止着することができる程度の長さにしたとしても、前記外層靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができる。よって、本靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができ、ハイソックスとすることも可能になる。また、前記外層靴下のレッグ部の履き口部を折り返す必要がないので、該履き口部の締めつけ力が向上せず、その結果、従来の靴下に比べて履き口部の締めつけ力を低減することができる。よって、前記外層靴下の履き口部を他の靴下と同様の編み構造で編むことができることから、低コスト化を図ることができる。
【0011】
前記第1非通気性シートは、外周縁部が前記踵部分に伸縮性を有する糸によって縫い付けられた袋体とすることができる。前記外周縁部には、前記外層靴下又は内層靴下が展延前の状態で、複数のギャザーが形成されている。前記外層靴下又は内層靴下が展延すると、前記ギャザーが伸びるようになっている。換言すると、本靴下の不使用時においては、前記袋体は、ギャザーが寄っている。本靴下に足が挿入されると、本靴下の内層靴下及び外層靴下が展延し、これに伴って、寄っていた前記ギャザー及び伸縮性を有する糸が伸びる。このため、前記内層靴下及び外層靴下の展延時に、前記袋体の縫い付け部に強制的に引伸ばされるなどの無理な力が加わることはなく、該縫い付け部が引きつけたりすることがないので、本靴下の耐久性が向上する。また、靴下の使用時において、ギャザーが伸び、前記第1非通気性シートが展延して使用者の踵の形に応じてフィットすることとなるので、使用感が向上する。更に、前記第1非通気性シートにより踵が確実に包囲されることとなるので、踵の乾燥防止機能が確実なものとすることができる。
【0012】
前記外層靴下のフット部の足裏部分の内層靴下対向面又は前記内層靴下のフット部の足裏部分の外層靴下対向面に第2非通気性シートが止着された構成とすることができる。この場合、足裏部分が第2非通気性シートにより保湿され、足裏の荒れや角質化を効果的に防ぐことができる。
【0013】
前記非通気性シートには通気孔を設けることができる。この場合、前記非通気性シートにより、使用者の踵及び/又は脚裏の蒸れ過ぎが抑止される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態に係る靴下の概略的断面図である。
【図2】前記靴下の外層靴下の内側を示す概略的側面図である。
【図3】前記靴下の外層靴下の踵部分に縫い付けられる非通気性シートの概略図であって、(a)が斜視図、(b)が切欠きの両縁部を縫い合わせる前の状態の底面図である。
【図4】前記靴下の外層靴下の足裏部分に縫い付けられる非通気性シートの概略的底面図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る靴下の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態に係る靴下について図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1に示す靴下は、外層靴下100と、この外層靴下100が内挿された内層靴下200とを備えている。以下、各部について詳しく説明する。
【0016】
内層靴下200は、図1に示すように、フット部210とレッグ部220とを有している。フット部210はつま先部分が閉じ合わされた筒体であって、使用者の足が挿入される部分である。レッグ部220は、フット部210に連続する筒体であって、使用者の足首部から膝までの部位が挿入される部分である。レッグ部220の上端部には履き口部221が設けられている。内層靴下200の履き口部221以外の部分は、70ディニールの双子一本と30/70のポリウレタン弾性糸を使用して、3.5インチに200本の編目をもって、周知の靴下と同様の編み方により編み上げられている。内層靴下200の履き口部221以外の部分は半径方向に伸縮するようになっている。履き口部221には、伸縮性を有するゴム糸等が編み込まれるなど周知の手法により、内層靴下200の履き口部221以外の部分よりも半径方向に伸縮するようになっている。この履き口部221により使用者の膝下部分が締めつけられ、レッグ部220のずり落ちを防止している。
【0017】
外層靴下100は、図1に示すように、内層靴下200と同じポリウレタン弾性糸を使用して、3.5インチに200本の編目をもって、周知の靴下と同様の編み方により編み上げられている。この外層靴下100は、扁平に折り畳んだ状態で、内層靴下200よりも幅2mm程度大きめに作製されている。この外層靴下100は、図2に示すように、フット部110と、レッグ部120と、非通気性シート130、140(第1、第2非通気性シート)とを有している。フット部110は、つま先部分が閉じ合わされた筒体であって、その内部にフット部210が内挿されている。レッグ部120は、フット部210に連続する筒体であって、その内部にレッグ部220が内挿されている。レッグ部120の長さ寸法は、レッグ部220の長さ寸法より短くなっており(すなわち、レッグ部220の長さ寸法は、レッグ部120の長さ寸法より長くなっている)、非通気性シート130、140を縫い付けるためにミシンの針や抑え部等が外層靴下100のフット部210の踵部分上に配置することができる程度の長さ(具体的には、ミシンの機種によって異なるが約10〜30cm)に設定されている。レッグ部120の上端はレッグ部220の外周面に縫い付けられている。なお、図2では、裏返した状態の外層靴下100が描かれている。
【0018】
以下、本靴下に使用者の足が挿入され(使用時)、該靴下の外層靴下100及び内層靴下200が伸びた状態を展延した状態と称し、本靴下に使用者の足が挿入される前(不使用時)であって、外層靴下100及び内層靴下200が縮んだ状態を展延前の状態と称する。
【0019】
非通気性シート130としては、図3(b)に示すように、伸縮性が殆どないポリ塩化ビニル樹脂の重合度の高い高重合度塩化ビニル樹脂からなる略矩形状の薄肉フィルムが用いられている。非通気性シート130の中間部の幅方向の両端部には略三角形状の切欠き131が各々設けられている。この切欠き131の両縁部が伸縮性を有する糸132により縫い合わされ且つ上方に向けて倒した状態で非通気性シート130の外周縁部に縫い付けられている。これにより、非通気性シート130が図3(a)に示すように袋体をなしている。この袋体の外形は、図2に示すように、外層靴下100の踵部分を覆うことができる程度の大きさとなっている。非通気性シート130の外周縁部が外層靴下100の踵部分の内面(内層靴下対向面)に糸132により縫い付けられ、該非通気性シート130が外層靴下100の踵部分を覆っている。非通気性シート130の外周縁部には、外層靴下100が展延前の状態で、複数のギャザー133がよっている。外層靴下100が展延した状態で、ギャザー133が伸びるようになっている。
【0020】
非通気性シート140は、図4に示されるように、非通気性シート130と同じフィルムで構成された矩形状のシートである。この非通気性シート140の外形は、外層靴下100の足裏部分を覆うことができる程度の大きさとなっている。非通気性シート140には、二つの円形の通気孔141が開設されている。非通気性シート140の外周縁部が、伸縮性を有する糸142により、外層靴下100の足裏部分の内面に縫い付けられ、該非通気性シート140が外層靴下100の足裏部分を覆っている。
【0021】
以下、上述した構成の靴下の製造方法について説明する。まず、周知の丸編み機を用いてつま先部分が開放された外層靴下100及び内層靴下200を、上述した周知の靴下と同様の編み方で筒状に編み上げる。その後、外層靴下100を裏返す。この外層靴下100のレッグ部120を手繰り寄せ、このレッグ部120をミシンの針や押さえ部と台座との間に挿入し、ミシンの針や押さえ部を外層靴下100の踵部分上に配置する。その後、外層靴下100の踵部分を展延した状態となるように強制的に引き延ばし、この状態で、上述の如く予め袋体とされた非通気性シート130の外周縁部を糸132で外層靴下100の踵部分の内面に縫い付ける。その一方で、外層靴下100のフット部110をつま先部分から手繰り寄せ、外層靴下100のフット部110をミシンの針や押さえ部と台座との間に挿入する。その後、外層靴下100のフット部110を強制的に引伸ばし、この状態で、非通気性シート140の外周縁部を糸142で外層靴下100の足裏部分の内面に縫い付ける。その後、外層靴下100を裏返し、元に戻す。その後、外層靴下100のつま先部分を閉じ合わせる。なお、外層靴下100を展延した状態から縮み、展延前の状態となると、非通気性シート130の外周縁部に複数のギャザー133が形成される。
【0022】
その後、つま先部分が閉じ合わされた外層靴下100内に内層靴下200を挿入する。その後、外層靴下100のつま先部分を内層靴下200のつま先部分に縫い付ける。その後、外層靴下100のレッグ部120の上端を内層靴下200のレッグ部220の外周面に縫い付ける。
【0023】
このように製造された靴下が使用者に履かれると、外層靴下100及び内層靴下200が展延前の状態から展延した状態へと伸びる。これに伴い、非通気性シート130のギャザー133も伸び、該非通気性シート130が外層靴下100の踵部分に沿って展延し、内層靴下200の踵部分を覆う。これにより、使用者の踵が内層靴下200の踵部分を介して非通気性シート130により覆われる。また、使用者の足裏も内層靴下200の足裏部分を介して非通気性シート140により覆われる。これにより、使用者の踵及び足裏が保湿され、踵及び足裏の荒れや角質化を効果的に防ぐことができる。また、通気孔141を通じて空気が流通することにより、非通気性シート140により使用者の足裏が蒸れすぎるのを抑止することができる。
【0024】
このような靴下による場合、外層靴下100のレッグ部120の上端が内層靴下200のレッグ部220の外周面に縫い付けられているので、外層靴下100のレッグ部120の長さ寸法をミシンでフット部110の踵部分の内面に非通気性シート130を縫い付けることができる程度の長さ(すなわち、ミシンの針や抑え部等をフット部110の踵部分上に配置できる長さ)にしたとしても、内層靴下200のレッグ部220の長さ寸法を長くすることができる。よって、本靴下のレッグ部の長さ寸法を長くすることができ、ハイソックス(ニーハイソックスを含む。)とすることも可能になる。また、内層靴下200のレッグ部220の履き口部221を折り返す必要がないので、該履き口部221の締めつけ力が向上せず、その結果、従来の靴下に比べて履き口部221の締めつけ力を低減することができる。よって、内層靴下200の履き口部221を他の靴下と同様の編み構造で編むことができることから、低コスト化を図ることができる。
【0025】
また、不使用時においては、非通気性シート130の外周縁部にはギャザー133が寄っている。本靴下に足が挿入されると、本靴下の内層靴下200及び外層靴下100が展延し、これに伴って、寄っていたギャザー133及び糸132が伸びる。このため、内層靴下200及び外層靴下100の展延時に、非通気性シート130の縫い付け部に強制的に引伸ばされるなどの無理な力が加わることはなく、該縫い付け部が引きつけたりすることがないので、本靴下の耐久性が向上する。また、使用時において、ギャザー133が伸び、非通気性シート130が展延して使用者の踵の形に応じてフィットすることとなるので、使用感が向上する。
【0026】
なお、上述した靴下は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0027】
上記実施の形態では、内層靴下200のレッグ部220が外層靴下100のレッグ部120よりも長く、レッグ部120の上端がレッグ部220の外周面に縫い付けられているとしたが、レッグ部120の上端がレッグ部220の外周面に止着されていれば良い。例えば、レッグ部120の上端をレッグ部220の外周面にアイロン両面接着デープを用いて熱圧着することも可能である。また、図5に示すように、レッグ部120’をレッグ部220’よりも長くし、レッグ部220’の上端をレッグ部120’の内周面に縫い付けや熱圧着等により止着するように設計変更することできる。この場合、レッグ部220’の長さ寸法をミシンの針や抑え部等が内層靴下200’の踵部分上に配置できる程度の長さとし、非通気性シート130、140を外層靴下100’ではなく、内層靴下200’の踵部分及び足裏部分の内面(外層靴下対向面)に縫い付けると共に、レッグ部120’の上端部に履き口部221と同様の履き口部121’を設けると良い。
【0028】
上述した履き口部は、ゴム糸等が編み込まれ半径方向に伸縮性を有するとしたが、レッグ部のずり落ちを防止することができる程度に半径方向に伸縮する限り任意に設計変更することが可能である。
【0029】
また、上述した説明では、外層靴下100又は内層靴下200の踵部分及び足裏部分には、非通気性シート130は、140が縫い付けられているとしたが、少なくとも踵部分に非通気性シートが止着されていれば良い。また、外層靴下100又は内層靴下200の踵部分及び足裏部分以外の部分に非通気性シートを縫い付けることも可能である。
【0030】
上記実施の形態では、非通気性シート130は切欠き131の両縁部が縫い合わされた袋体であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、予め袋状に成形された非通気性シートを踵部分に縫い付けることが可能であるし、複数の非通気性シートを踵部分に縫い付けることも可能である。上記実施の形態では、非通気性シート140は、矩形状であるとしたが、これに限定されるものではない。非通気性シート140として円形や三角形等のシートを用いることも可能である。
【0031】
上記実施の形態では、通気孔141は、非通気性シート140に設けられているとしたが、これに限定されるものではない。非通気性シート130に設けても良い。また、通気孔を非通気性シートの双方に設けても良いし、設けなくても良い。
【0032】
なお、上記実施の形態では、本靴下の各部を構成する素材、形状、寸法及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
【符号の説明】
【0033】
100・・・外層靴下
110・・フット部
120・・レッグ部
130・・非通気性シート(第1非通気性シート)
131・切欠き
132・伸縮性を有する糸
133・ギャザー
140・・非通気性シート(第2非通気性シート)
141・通気孔
200・・・内層靴下
210・・フット部
220・・レッグ部
221・履き口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フット部及びレッグ部を有する外層靴下と、
この外層靴下に内挿されており且つフット部及びレッグ部を有する内層靴下とを備えており、
前記外層靴下のフット部の踵部分の内層靴下対向面には第1非通気性シートが止着されており、
前記内層靴下は、レッグ部の長さ寸法が前記外層靴下のレッグ部の長さ寸法よりも長く且つ上端部に半径方向に伸縮性を有する履き口部が設けられており、
前記外層靴下のレッグ部の上端は前記内層靴下のレッグ部の外周面に止着されている靴下。
【請求項2】
請求項1記載の靴下において、
前記第1非通気性シートは、外周縁部が前記踵部分に伸縮性を有する糸によって縫い付けられた袋体であり、
前記外周縁部には、前記外層靴下が展延前の状態で、複数のギャザーが形成されており、
前記外層靴下が展延すると、前記ギャザーが伸びるようになっている靴下。
【請求項3】
請求項1又は2記載の靴下において、
前記外層靴下のフット部の足裏部分の内層靴下対向面に第2非通気性シートが止着されている靴下。
【請求項4】
フット部及びレッグ部を有する外層靴下と、
この外層靴下に内挿されており且つフット部及びレッグ部を有する内層靴下とを備えており、
前記内層靴下のフット部の踵部分の外層靴下対向面には第1非通気性シートが止着されており、
前記外層靴下は、レッグ部の長さ寸法が前記内層靴下のレッグ部の長さ寸法よりも長く且つ上端部に半径方向に伸縮性を有する履き口部が設けられており、
前記内層靴下のレッグ部の上端は前記外層靴下のレッグ部の内周面に止着されている靴下。
【請求項5】
請求項4記載の靴下において、
前記第1非通気性シートは、外周縁部が前記踵部分に伸縮性を有する糸によって縫い付けられた袋体であり、
前記外周縁部には、前記内層靴下が展延前の状態で、複数のギャザーが形成されており、
前記内層靴下が展延すると、前記ギャザーが伸びるようになっている靴下。
【請求項6】
請求項4又は5記載の靴下において、
前記内層靴下のフット部の足裏部分の外層靴下対向面に第2非通気性シートが止着されている靴下。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れかに記載の靴下において、
前記非通気性シートには通気孔が設けられている靴下。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−219899(P2011−219899A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92425(P2010−92425)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【特許番号】特許第4723039号(P4723039)
【特許公報発行日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(591129335)太陽ニット株式会社 (1)
【Fターム(参考)】