説明

靴底洗浄装置

【課題】適切な量の洗浄液で靴底を洗浄し、且つ洗浄した靴底から洗浄液を確実に除去し、靴底を適切に清浄可能な靴底洗浄装置を提供する。
【解決手段】靴底に付着した付着物を洗浄液13で洗浄除去する靴底洗浄装置1を、上部に開口部15を備え、内底部に洗浄液13を貯留する筐体11と、筐体2内に回転自在に軸止されたスポンジロール25及びブラシロール26、27で構成され、少なくともその一部が開口部15を介して筐体11外に突出したロール群20と、ロール群20を回転駆動させる駆動機構(50、53〜55)と、筐体11の内底部からロール群20に隣接する位置まで配設された配管61と、配管61を介して貯留した洗浄液13をロール群20に供給するポンプ60と、を有するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴底に付着した付着物を洗浄液で洗浄除去する靴底洗浄装置に関し、特に、工場等の作業現場で靴底に付着した付着物を洗浄液で洗浄除去する靴底洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工場等の作業現場で作業する作業者の靴底には、各種の作業に用いられる油やペンキ等の種々の液体、作業で発生する切屑等の屑、或いは堆積した塵埃等、多種多様の付着物が付着する。このため、作業現場を清潔に保つべく、作業者の靴底からこれらの付着物を洗浄除去して清浄する靴底洗浄装置が開発されてきた。例えば、特許文献1には、その上を作業者が歩行することによって靴底を洗浄する靴底洗浄装置が開示されている。
【0003】
上記特許文献1に記載の靴底洗浄装置は、洗浄液を貯留した浴槽の上に作業者の歩行方向に沿って順に除塵部、洗浄部及び水切部を設けた構成を有する。その除塵部は、グレーチングを備えている。洗浄部は、作業者の歩行方向と直交する方向を軸方向にして配置したブラシロールを歩行方向に沿って複数並設した構成になっている。これら複数のブラシロールは、各々が下方の洗浄液を汲上げながら回転するようになっている。水切部は、洗浄した靴底から洗浄液を拭い取る水切マットを備えている。
【特許文献1】特開平8−103409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の靴底洗浄装置は、ブラシロールの回転によって洗浄液を下方の浴槽から汲上げて靴底を洗浄するように構成されているので、浴槽に貯留された洗浄液の量(即ち、洗浄液の液面の位置)によって、洗浄に用いられる洗浄液の量が変動してしまう。このため、浴槽に貯留された洗浄液の量が少ない場合には、洗浄液が不足して靴底の洗浄が不十分になってしまう。また、浴槽に貯留された洗浄液の量が多い場合には、過度の洗浄液が靴底に付着し、洗浄後に靴底から洗浄液を完全に拭取ることができず、靴底に洗浄液が残ってしまう。このようにして、上記特許文献1に記載の靴底洗浄装置では、靴底を適切に清浄することができない。
【0005】
さらに、上記特許文献1の靴底洗浄装置では、靴底を洗浄した後に、作業者が水切部の固定式の水切マットの上を歩行することだけによって、靴底から洗浄液を拭い取るようになっているので、洗浄液を完全に拭取ることが難しい。この点においても上記特許文献1の靴底洗浄装置では、靴底を適切に清浄できない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、 適切な量の洗浄液で靴底を洗浄し、且つ洗浄した靴底から洗浄液を確実に除去し、靴底を適切に清浄可能な靴底洗浄装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、靴底に付着した付着物を洗浄液で洗浄除去する靴底洗浄装置であって、上部に開口部を備え、内底部に洗浄液を貯留する筐体と、前記筐体内に回転自在に軸止されたスポンジロール及びブラシロールで構成され、少なくともその一部が前記開口部を介して前記筐体外に突出したロール群と、前記ロール群を回転駆動させる駆動機構と、前記筐体の内底部から前記ロール群まで配設された配管と、前記貯留した洗浄液を前記配管を介して前記ロール群に供給するポンプと、を有することを特徴とする、靴底洗浄装置が提供される。
【0008】
上記靴底洗浄装置において、前記ブラシロール及びスポンジロールが同一の回転軸に、その軸方向に沿って互いに隣接配置されていてもよい。
【0009】
上記靴底洗浄装置において、前記ブラシロールは、材質の異なる2以上のブラシロールで構成されていてもよい。
【0010】
上記靴底洗浄装置において、前記ブラシロールは、研磨材を含有していてもよい。
【0011】
上記靴底洗浄装置において、前記ブラシロールは、少なくとも材質、硬さ、粗さ又は密度のいずれかが異なる別のブラシロールに交換可能であってもよい。
【0012】
上記靴底洗浄装置において、前記スポンジロールは、ポリビニルアルコールを素材としていてもよい。
【0013】
上記靴底洗浄装置は、前記筐体内において前記ブラシロール及びスポンジロールの少なくともいずれかを押圧する位置に回転可能に設けられた押圧ロールを有していてもよい。
【0014】
上記靴底洗浄装置において、前記開口部から突出した前記ロール群の回転方向下流側に前記筐体の外面から上方に突出する遮蔽部が設けられていてもよい。
【0015】
上記靴底洗浄装置において、前記開口部に隣接して設けた吸排気口を介して気体の吸気又は気体の排気の少なくともいずれか一方が可能な吸排気機構を有していてもよい。
【0016】
上記靴底洗浄装置において、前記吸排気機構は、前記貯留した洗浄液を吸引により回収可能であってもよい。
【0017】
上記靴底洗浄装置において、前記筐体は、前記貯留した洗浄液を回収する回収口を備えていてもよい。
【0018】
上記靴底洗浄装置において、前記筐体の上方まで延設されたハンドルを有するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、靴底を洗浄する際に、靴底洗浄装置に貯留された洗浄液の量によらずブラシロールに一定量の洗浄液が供給されるようにしたことによって、洗浄液の量の過不足を防止することができ、適切な量の洗浄液で靴底を洗浄することが可能になる。さらに、洗浄後の靴底から洗浄液を拭取る際に、回転するスポンジロールを用いたことによって、靴底の洗浄液を確実に除去することができる。これらの利点により、靴底を従来よりも適切に清浄することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明をする。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係る靴底洗浄装置1の斜視図である。図1に示すように、靴底洗浄装置1は、略直方体形状の本体2の後面(図1中、奥側)に鉛直方向Zに上方に延在するハンドル3を設けた構成を有する。なお、図1において、矢印Xは本体2の横方向(即ち、幅方向)を示し、この矢印Xと直交する矢印Yは本体2の縦方向(即ち、奥行方向)を示す。本体2(即ち、後述する筐体11)の前面(図1中、手前側)の上側の一隅角部には略直方体形状の洗浄後処理装置6が設けられている。
【0022】
洗浄後処理装置6は、その上面に本体2の横方向Xに沿ったスリット形状の吸排気口5を備えている。また、洗浄後処理装置6には、気体の吸気又は排気の少なくともいずれか一方が可能な吸排気機構7がホース8を介して接続されている。本実施の形態では、例えば固体及び液体の両方を吸取ることが可能な乾湿両用掃除機を吸排気機構7として使用し、その排気側が洗浄後処理装置6に接続されている。これにより、吸排気機構7から排気される気体で靴底を乾燥することができるようになっている。さらに、この乾湿両用掃除機は、回収用ホース(図示せず)の一端を接続可能な吸気口9を備えている。これにより、必要に応じて回収用ホース(図示せず)を乾湿両用掃除機に接続すると共に、回収用ホース(図示せず)の他端を本体2に設けた後述する回収口16に挿入して靴底洗浄装置1内に貯留した洗浄液、靴底から除去した付着物等を吸引により回収できるようになっている。
【0023】
図2は、本体2及びハンドル3の正面図である。図3は、本体2及びハンドル3の側面図である。図4は、本体2及びハンドル3の平面図である。図1と同様に図2〜4においても、矢印Xは本体2の横方向(即ち、幅方向)を示し、この矢印Xと直交する矢印Yは本体2の縦方向(即ち、奥行方向)を示す。さらに、矢印X及びYの両方と直交する矢印Zは鉛直方向(即ち、高さ方向)を示す。なお、図4において、本体2の構成を明確にする目的でハンドル3の上部は一部省略されている。
【0024】
図2〜4に示すように、本体2は、略直方体形状の中空の筐体11の内部に、上面が開放された直方体形状の貯留槽12を設けた構成を有する。これにより、筐体11は、その内底部に洗浄液13を貯留することができるようになっている。なお、筐体11の内部に直接、洗浄液13が貯留できるように構成してもよい。本実施の形態では、貯留槽12の底面は水平に配置され、側面はいずれも鉛直方向Zに平行に配置されている。洗浄液13としては、例えば植物由来洗浄液であるSHOECLEANを水で100〜200倍に希釈したものを用いることができる。
【0025】
筐体11の上面には、図1及び図4に示すように、長方形状の開口部15が設けられている。開口部15の端縁は、筐体11の横方向X及び縦方向Yに平行に配置されている。図1〜3に示すように、この開口部15を介して筐体11の外に、筐体11内に回転自在に設けられた略円筒形状のロール群20の外周面側の一部が突出している。また、筐体11の上面には、開口部15に向かって手前側の右手の位置に、貯留槽12内に貯留した洗浄液13の回収、交換、又は補充等に用いる円形状の回収口16が設けられている。回収口16には、回収口16より一回り大きい円板形状の蓋が設けられている。この蓋は、円周部付近の一点で回転可能に支持され、この支持点を回転中心にして筐体11の上面に沿って摺動し、回収口16を完全に塞いだ閉状態と開放した開状態とを切替えることができるようになっている。なお、本実施の形態では、この円板形状の蓋は、通常時は閉状態にしておき、洗浄液13の回収、交換、又は補充する際に筐体11の上面に沿って摺動させて開状態にする。
【0026】
図5は、ロール群20の構成を説明する組立分解図である。ロール群20は、いずれも略円筒形状であるスポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27を軸方向に沿って順に隣接配置し、各ロール25〜27の中心軸部分に設けた略円筒形状の挿通孔30に長手形状のロール軸31を挿通して固定した構成を有する。即ち、ロール群20を筐体2に設置した状態では、図2に示すように、筐体2の前面側から見て左から順にスポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27の並びとなる。本実施の形態では、スポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のスポンジロール27の各断面の外径は、概ね同じ大きさに構成されている。また、スポンジロール25と第1のブラシロール26の軸方向の長さは、概ね同じになっており、第2のブラシロール27の軸方向の長さよりも長く設定されている。
【0027】
スポンジロール25は、円筒形状の支持体35の外周面に吸水性のある多孔質体36を設けた構成を有する。本実施の形態では、例えばポリビニルアルコール(PVA)を素材とする多孔質体36が用いられている。なお、多孔質体36の素材として、例えばポリビニルアセタール等、ポリビニルアルコール(PVA)以外の素材を用いてもよい。
【0028】
第1のブラシロール26は、円筒形状の支持体38の外周面にチャンネル形ブラシ39を互いに隙間なく密着させて螺旋形状に巻いた構成を有する。本実施の形態では、例えばナイロン、真鍮等を素材とするチャンネル形ブラシ39を用いている。なお、チャンネル形ブラシ39の素材として、ナイロン、真鍮以外の素材を用いてもよい。
【0029】
第2のブラシロール27は、円筒形状の支持体41の外周面に、チャンネル形ブラシ42を互いに隙間なく密着させて螺旋形状に巻いた構成を有する。なお、第2のブラシロール27のチャンネル形ブラシ42は、第1のブラシロール26のチャンネル系ブラシ39よりも洗浄能力が高い素材で形成されたものを用いる。具体的には、例えば、チャンネル系ブラシ39よりも硬い素材、先端が尖った素材、或いは研磨力がある素材等で形成されているものを用いる。本実施の形態では、チャンネル形ブラシ42の素材として、例えばナイロン、真鍮等に研磨剤を含有させて研磨力を増大させた素材を用いている。なお、チャンネル形ブラシ39の素材として、研磨剤を含有させたナイロン、真鍮以外の素材を用いてもよい。
【0030】
ロール軸31の外径は、各ロール25〜27の挿通孔30の内径と概ね同じ大きさになっている。また、ロール軸31の外面には、挿通孔30の内面に軸方向に沿って形成された直線形状の凸部44と嵌合する直線形状の凹部45が形成されている。これにより、ロール軸31を挿通孔30内に挿通した状態では、各ロール25〜27がロール軸31に対して周方向に摺動しないように固定させることができる。また、各ロール25〜27の支持体35、38、41の一端部の外周面には、微小なねじ孔46が各々設けられている。これらのねじ孔46に固定用ねじ(図示せず)を螺入することによって、各ロール25〜27がロール軸31に固定されるように構成されている。
【0031】
図2に示すように、ロール軸31は、筐体11の開口部15の真下に横方向Yに沿って回転自在に配置される。ロール軸31の長手方向(即ち、横方向Y)の長さは筐体11の横方向Yの長さよりも長くなっている。ロール軸31の一端(図2に向かって左側)は、貯留槽12の側壁を貫通し、貯留槽12の側壁外面に設けた固定具47によって貯留槽12に軸止されている。一方、ロール軸31の他端(図2に向かって右側)は、貯留槽12及び筐体11の側壁を貫通して筐体11の外部に突出している。なお、ロール軸31の他端側には、貯留槽12の外面にロール軸31を回転可能に中継支持する固定具48が設けられている。筐体11の外部に突出したロール軸31の他端にはプーリ50が設けられている。
【0032】
図1及び図3に示すように、筐体11の後部に設置した略直方体のモータ室52内にはモータ53が設けられている。モータ53の駆動軸は水平(即ち、横方向X)に配置されており、その先端にはプーリ54が設けられている。このプーリ54とロール軸31に設けられたプーリ50との両方には、例えばゴム製の無端ベルト55が張架されている。これらのモータ53、プーリ50、54及び無端ベルト55は、ロール群20を回転駆動させる駆動機構を形成している。即ち、モータ53の回転駆動力が無端ベルト55を介して、プーリ54からプーリ50に伝達され、ロール軸31が回転されることでロール群20が回転するように構成されている。なお、本実施の形態では、ロール群20の開口部15から筐体11の外部に突出した部分は、図3の実線矢印で示すように、筐体11の前側(図3中、左側)から後側(図3中、右側)に向かって回転するように構成されている。
【0033】
図2及び図3に示すように、ロール軸31の鉛直方向Zの下方には、ロール群20の各ロール25〜27を押圧する押圧ロール56が横方向Yに沿ってロール軸31と平行に配置されている。この押圧ロール56は、ロール群20の各ロール25〜27の支持体(35、38、41)よりも低い位置で、且つこれらの支持体(35、38、41)の外周面に各々配置された多孔質体36、チャンネル形ブラシ39、チャンネル形ブラシ42の全てに衝突する位置に回転自在に設けられている。これにより、押圧ロール56は、スポンジロール25の多孔質体36、第1のブラシロール26のチャンネル形ブラシ39及び第2のスポンジロール27のチャンネル形ブラシ41の全てを常時押圧し、ロール群20の回転と共に回転し、各ロール(36、39、41)が含む余分な洗浄液等を絞り落とすと共に自己清浄できるようになっている。本実施の形態では、押圧ロール56は、ロール軸31と同様のものが用いられ、その太さも概ね同じに設定されている。押圧ロール56の両端は、貯留槽12の側壁を貫通し、貯留槽12の側壁外面に設けた固定具57によって貯留槽12に軸止されている。
【0034】
図3及び図4に示すように、貯留槽12内の底部において、筐体11の後側には、ポンプ60が設けられている。ポンプ60の排出口は、ポンプ60からロール群20の高さまで配設された配管61の一端に接続されている。配管61は、ロール軸31の一端側(図4中、左側)において、ポンプ60からロール軸31の高さ付近まで上昇し、そこからロール軸31に沿って、ロール軸31の他端側(図4中、右側)まで筐体11の横方向Xに延設された構成を有する。配管61の他端は、閉じている。また、配管61のロール軸31と平行な部分には、ロール群20側に複数の孔62が所定間隔で設けられている。これにより、ポンプ60は、貯留槽12内の洗浄液13を吸上げ、配管61内を圧送することによって、配管61の孔62からロール群20に向けて噴射して供給するようになっている。本実施の形態では、ポンプ60は、後述するように、ロール群20の回転動作と連動するように設定されている。
【0035】
図1及び図3に示すように、筐体11の上面において、開口部15から突出するロール群20の回転方向下流側(即ち、開口部15の後側)の位置には、筐体11の上面から上方に突出する遮蔽部70が設けられている。筐体11の鉛直方向Yの高さは、横方向Xに沿って一定になっている。本実施の形態では、遮蔽部70は、筐体11の横方向Xの長さと概ね同じ幅の単一の金属板を複数回、幅方向と直交する長手方向に谷折及び山折した中空の略筒形状に形成されている。遮蔽部70をYZ平面(筐体11の縦方向Yの軸と鉛直方向Zの軸とで構成される平面)で切断した切断面は、最上部を頂点とする略三角形状になっており、さらに、この切断面の開口部15側の断面線は、低い位置では傾斜が緩く、且つ高い位置では傾斜が急な2段になっている。
【0036】
次に、ハンドル3の構成について説明する。図1〜3に示すように、ハンドル3は、筐体11の後面から鉛直方向Z上方に互いに平行に延設された2本の長手形状の基部75を、所定の高さ(例えば、筐体11の底面から925mm)で筐体11の前側に90度折曲げた折曲部77を備えている。この折曲部77は、筐体11の縦方向Yに所定の長さだけ延在している。これら2本の折曲部77の先端部は、筐体11の横方向Xに配置した長手形状の把持部76で互いに接続されている。基部75の上部の折曲部77の縦方向Yの長さは、作業者Wが靴を清浄する際に、掴み易いように、筐体11の縦方向Yの長さよりも短い所定の長さに設定するのが好ましい。
【0037】
2本の基部75の間には、これら基部75を固定する平板形状の補強材78が設けられている。基部75の上部の2つの折曲部77の間には、靴底洗浄装置1の動作を操作する操作部80が設けられている。本実施の形態では、操作部80は、その前面において同じ高さに円形状のボタンスイッチ82と円形状の回転スイッチ83とを各々1個ずつ備えた直方体形状の金属製の箱になっている。
【0038】
ボタンスイッチ82は、吸排気機構7の作動を制御するのに用いられ、吸排気機構7に接続されている。ボタンスイッチ82を一定の力で押圧することによって、ボタンスイッチ82が押込まれた作動状態と、押込まれていない非作動状態とを交互に切替え可能である。ボタンスイッチ82が押込まれた作動状態は、吸排気機構7が作動した状態に対応し、この状態では、吸排気機構7から排気された気体がホース8を介して洗浄後処理装置6に供給されて吸排気口5から噴出する。一方、ボタンスイッチ82が押込まれていない非作動状態は、吸排気機構7の作動が停止した状態に対応し、吸排気口5からの気体の噴出は停止する。
【0039】
回転スイッチ83は、ロール群20の回転動作を制御するのに用いられ、モータ53に接続されている。回転スイッチ83は、径方向に設けたつまみを所定角度だけ回転させたり、戻したりすることによって、ロール群20の回転を作動させる第1の位置と、ロール群20の回転を停止させる第2の位置とを切替え可能である。回転スイッチ83の第1の位置は、モータ53が作動した状態に対応し、この状態では、モータ53の回転駆動力が、プーリ50、無端ベルト55及びプーリ54を介してロール群20に伝達され、ロール群20が回転する。一方、回転スイッチ83の第2の位置は、モータ53の作動が停止した状態に対応し、ロール群20の回転は停止する。
【0040】
本実施の形態では、回転スイッチ83がポンプ60にも接続されており、ポンプ60の動作制御が、ロール群20の回転動作と連動して行われるようになっている。即ち、回転スイッチ83がロール群20の回転を作動させる第1の位置に設定されている場合には、ポンプ60が作動し、回転スイッチ83がロール群20の回転を停止させる第2の位置に設定されている場合には、ポンプ60が停止するように構成されている。
【0041】
以上のように構成された靴底洗浄装置1を用いて、作業者Wの靴底に付着した付着物を洗浄除去して靴底を清浄する方法について説明する。図6は、作業者Wが履いている靴100(101)の靴底を清浄する際の手順を説明する図である。
【0042】
作業者Wが靴底を清浄する際には、左右の足に履いている靴100、101を任意の順序で1つずつ行う。一例として、図6に示すように、右足に履いた靴100の靴底の清浄を左足に履いた靴101よりも先に清浄する場合について説明する。靴底を清浄する前には、靴底洗浄装置1の操作部80のボタンスイッチ82及び回転スイッチ83が両方とも非作動状態に設定されている。
【0043】
まず、作業者Wは、操作部80の回転スイッチ83を第2の位置から例えば時計回りに回転させ、第1の位置に設定する。これにより、停止していたモータ53が作動し、プーリ50、無端ベルト55及びプーリ54を介してモータ53の回転駆動力がロール群20に伝達され、ロール群20が回転する。即ち、スポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27がロール軸31と共に、図6の点線矢印105の回転方向に回転する。また、ポンプ60が作動し、貯留槽12内の洗浄液13が吸上げられて配管61内を圧送され、配管61の孔62から回転するロール群20に向けて噴射される。
【0044】
次に、作業者Wは、図6に示すように、ハンドル3の把持部76を掴んでバランスをとりながら、靴底洗浄装置1のロール群20の最も右側にある第2のブラシロール27の上に、右足の靴100の靴底の踵部分を載せる。そして、この状態から靴底を回転する第2のブラシロール27に押付けながら、靴100を手前側(図6の実線矢印106の方向)に引く。これにより、靴を引く方向と反対方向に回転する第2のブラシロール27が靴底と擦れて靴底が洗浄され、靴100の靴底についた付着物が除去される。靴100を手前に引き終わった後、靴100を持上げ、再度、靴100を元の位置(即ち、靴底の踵部分が第2のブラシロール27の上に載る位置)に戻して手前に引く作業を数回(例えば2、3回)繰返す。なお、上記洗浄作業を行う際には、靴底に付着した例えばペンキ等の特に落ちにくい付着物の位置を作業者Wが予め把握し、その部分を意識的に第2のブラシロール27に押付けるようにするのが好ましい。
【0045】
次に、作業者Wは、靴底洗浄装置1のロール群20の中央にある第1のブラシロール26の上に、右足の靴100の靴底の踵部分を載せる。そして、上記の第2のブラシロール27の場合と同様にして、靴底を回転する第1のブラシロール26に押付けながら、靴100を手前側(図6の実線矢印106の方向)に引く作業を複数回繰返すことによって靴底を洗浄し、靴底に付着した付着物を除去する。なお、作業者Wは、靴100の靴底全体を漏れなく第1のブラシロール26に押付けるようにするのが好ましい。
【0046】
次に、作業者Wは、ボタンスイッチ82を押込み、排気機構7を作動させる。そして、靴底洗浄装置1のロール群20の最も左側にあるスポンジロール25の上に、右足の靴100の靴底の踵部分を載せる。そして、上記の第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27の場合と同様にして、靴底を回転するスポンジロール25に押付けながら、靴100を手前側(図6の実線矢印106の方向)に引く作業を複数回繰返すことによって靴底に付着した洗浄液及び残留した付着物を拭取る。なお、作業者Wは、靴100の靴底全体を漏れなくスポンジロール25に押付けるようにするのが好ましい。この拭取り作業で靴100を手前側に引く際には、図6の点線矢印110に示すように、靴底洗浄装置1に設けた洗浄後処理装置6の上面の吸排気口5から上方に噴出する気体によって、靴底が乾燥される。なお、作業者Wが靴100を手前に引き終わった後、靴100を元の位置に戻す前に、洗浄後処理装置6の上面の吸排気口5から上方に噴出する気体に所定時間あててから戻すようにしてもよい。
【0047】
以上のようにして、右足の靴100の靴底の清浄が完了したら、ボタンスイッチ82及び回転スイッチ83を作動状態にしたまま、左足101の靴底についても上述した手順と同様の手順により清浄する。作業者Wは、両足に履いた靴100、101の靴底の清浄が終わったら、操作部80の回転スイッチ83を第1の位置から例えば反時計回りに回転させ、第2の位置に設定する。これにより、作動していたモータ53が停止してロール群20の回転が停止すると共に、ポンプ60の動作も停止する。また、操作部80のボタンスイッチ82を押込んで排気機構7を非作動状態に設定する。以上で、作業者Wの靴底の清浄が完了する。
【0048】
以上の実施形態によれば、靴底の洗浄に用いる洗浄液13がポンプ60により貯留槽11の内底部からロール群20に供給されるようにしたことによって、常に一定量の洗浄液13がロール群20に供給することができる。これにより、例えば従来公知の靴底洗浄装置の場合のように、靴底洗浄装置内に貯留された洗浄液の量によって供給される洗浄液の量が変動し、洗浄液の量が過剰になったり、不足したりする事態を防止でき、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27で靴底を洗浄する際の洗浄液13の量を適切に設定することができ、靴底を適切に清浄することが可能になる。また、洗浄液13の量を調節する必要がないため、靴底洗浄装置1の管理が容易化される効果もある。
【0049】
また、ロール群20が複数のブラシロール(26、27)を有するように構成すると共に、第2のブラシロール27の洗浄能力が靴底全体を洗浄除去する第1のブラシロール26の洗浄能力よりも高くなるように、第2のブラシロール27を例えば硬い素材、先端が尖った素材、或いは研磨力がある素材等で構成したことによって、例えばペンキ、タール又は頑固な油類等の特に落ちにくい物質を第2のブラシロール27によって従来よりも非常に容易に洗浄除去することが可能になる。
【0050】
さらに、ロール群20のスポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27によって靴底から洗浄除去した付着物等を本体2(筐体11)の内部に収集するようにしたことによって、除去した付着物等によって靴底洗浄装置1の周辺が再汚染されてしまうことや、一度清浄した靴底に除去した付着物等が再付着してしまうことが防止できる。また、靴底から除去した付着物等を本体2の内部から回収する際にも吸排気機構7に接続された回収ホース(図示せず)を本体2の回収口16に挿入して回収するようにしたことによって、回収の際に靴底から除去した付着物等が周囲を再汚染してしまう事態も防ぐことができる。
【0051】
さらに、ロール群20を押圧する押圧ロール56を設け、ロール群20が一回転する毎に含有する洗浄液13を絞り落とすようにしたことによって、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27で靴底を洗浄する際に用いる洗浄液13の量をより適切な量に設定することができる。また、洗浄液13を拭取るスポンジロール25が、拭取りの際に大量の洗浄液13を含んでしまうことを防止し、靴底から確実に洗浄液13を拭取ることが可能になる。
【0052】
また、スポンジロール25の素材として、ポリビニルアルコール(PVA)を素材とする多孔質体36を用いた場合には、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27を用いて靴底を洗浄した後に、靴底に付着した洗浄液13及び残留した付着物を従来よりも確実に除去することができる。
【0053】
さらに、スポンジロール25で靴底を拭取る際に、吸排気口5から気体を靴底に吹付ける吸排気機構7を設けたことによって、靴底を乾燥することができ、スポンジロール25での拭取り作業の効率及び効果を向上させることができる。また、遮蔽部70を設けたことによって、靴底を回転するロール群20と擦れさせて靴底の洗浄又は拭取りを行う際に、洗浄液13又は付着物が靴底洗浄装置1の後側に飛散し、周囲を汚染してしまうことを防止することが可能になる。
【0054】
さらに、筐体11内に貯留した洗浄液13を回収する吸排気機構7を設けたことによって、洗浄液13の回収を容易に実行することができる。
【0055】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0056】
上述した実施形態においては、筐体2の内部に設けた貯留槽12の底面が水平に配置され、側面がいずれも鉛直方向Zに平行に配置されている場合について説明したが、例えば、貯留槽12の底面を傾斜させる等、その他の構成であってもよい。
【0057】
上述した実施形態においては、遮蔽部70が単一の金属板を複数回、折曲げて形成した中空の略筒形状に形成した場合について説明したが、遮蔽部70は、金属板以外の任意の材料を用いてもよいし、その形状も例えば中実に構成する等、任意の形状であってもよい。
【0058】
上述した実施形態においては、ハンドル3が、2本の長手形状の基部75と、これら基部75を所定の高さで筐体11の前側に90度折曲げた折曲部77と、折曲部77同士を接続する把持部76とで構成されている場合について説明したが、ハンドル3は例えば2以上の別体で構成する等、その他の構成であってもよい。
【0059】
上述した実施形態においては、操作部80の回転スイッチ83によってロール群20の回転とポンプ60とが連動し、一緒に作動又は停止するように構成した場合について説明したが、ロール群20の動作とポンプ60の動作が独立するように構成してもよい。
【0060】
上述した実施形態においては、押圧ロール56がロール群20の全てを押圧するように構成した場合について説明したが、例えば、押圧ロール56によってロール群20のスポンジロール25だけが押圧されるように配置する等、ロール群20の各ロール25〜27の少なくとも1つが押圧される配置にしてもよい。
【0061】
上述した実施形態においては、ロール群20が互いに隣接配置されたスポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27で構成されている場合について説明したが、ロール群20は2以上のブラシロールを有していてもよい。また、スポンジロールとブラシロールの配置構成を任意に設定してもよい。さらに、実際の現場の各条件(例えば、洗浄除去の対象とする付着物の種類等)に応じてロール群20のスポンジロール25、第1のブラシロール26及び第2のブラシロール27を、各々、適切な材質、硬さ、粗さ又は密度等を備えたものに適宜交換できるように構成してもよい。
【0062】
上述した実施形態においては、スポンジロール25は、円筒形状の支持体35の外周面に吸水性のある多孔質体36を設けた構成を有する場合について説明したが、スポンジロール25は、その他の構成であってもよい。
【0063】
上述した実施形態においては、第1のブラシロール26は、円筒形状の支持体38の外周面にチャンネル形ブラシ39を互いに隙間なく密着させて螺旋形状に巻いた構成を有する場合について説明したが、第1のブラシロール26は、その他の構成であってもよい。
【0064】
上述した実施形態においては、第2のブラシロール27は、円筒形状の支持体41の外周面に、チャンネル形ブラシ42を互いに隙間なく密着させて螺旋形状に巻いた構成を有する場合について説明したが、第2のブラシロール27は、その他の構成であってもよい。
【0065】
上述した実施形態においては、円形状の回収口16が開口部15の手前右手側に設けられている場合について説明したが、回収口16の形状は任意の形状であってもよいし、任意の位置に設けられていてもよい。
【0066】
上述した実施形態においては、吸排気機構7として固体及び液体の両方を吸取ることが可能な乾湿両用掃除機を用いる場合について説明したが、吸排気機構7としては、例えば、ファン等、吸排気口5を介して気体の吸気又は気体の排気の少なくともいずれか一方が可能である乾湿両用掃除機以外の装置を用いてもよい。
【0067】
上述した実施形態においては、吸排気機構7としての乾湿両用掃除機を用いて靴底洗浄装置1内部に貯留した洗浄液13を回収する場合について説明したが、吸排気機構7以外の装置を別個に用いて貯留した洗浄液13を回収するようにしてもよい。
【0068】
上述した実施形態においては、吸排気機構7の排気側が洗浄後処理装置6に接続されている場合について説明したが、吸排気機構7の吸気側を洗浄後処理装置6に接続して、靴底の乾燥を気体の吸引によって行うようにしてもよい。また、洗浄後処理装置6が筐体11の前面の上側の一隅角部に設けられている場合について説明したが、洗浄後処理装置6が備える吸排気口5がスリット形状でなく、任意の形状に形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、靴底に付着した付着物を洗浄液で洗浄除去する靴底洗浄装置に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態に係る靴底洗浄装置1の斜視図である。
【図2】本体2及びハンドル3の正面図である。
【図3】本体2及びハンドル3の側面図である。
【図4】本体2及びハンドル3の平面図である。
【図5】ロール群20の構成を説明する組立分解図である。
【図6】作業者Wが履いている靴100(101)の靴底を清浄する際の手順を説明する図である。
【符号の説明】
【0071】
1 靴底洗浄装置
2 本体
3 ハンドル
5 吸排気口
6 洗浄後処理装置
7 吸排気機構
8 ホース
9 吸気口
11 筐体
12 貯留槽
13 洗浄液
15 開口部
16 回収口
20 ロール群
25 スポンジロール
26 第1のブラシロール
27 第2のブラシロール
30 挿通孔
31 ロール軸
35、38、41 支持体
36 多孔質体
39、42 チャンネル形ブラシ
44 直線形状の凸部
45 直線形状の凹部
46 ねじ孔
47、48、57 固定具
50、54 プーリ
52 モータ室
53 モータ
55 無端ベルト
56 押圧ロール
60 ポンプ
61 配管
62 孔
70 遮蔽部
75 基部
76 把持部
77 折曲部
78 補強材
80 操作部
82 ボタンスイッチ
83 回転スイッチ
100.101 靴
105 回転方向
106 靴を引く方向
W 作業者
X 本体2の横方向
Y 本体2の縦方向
Z 鉛直方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底に付着した付着物を洗浄液で洗浄除去する靴底洗浄装置であって、
上部に開口部を備え、内底部に洗浄液を貯留する筐体と、
前記筐体内に回転自在に軸止されたスポンジロール及びブラシロールで構成され、少なくともその一部が前記開口部を介して前記筐体外に突出したロール群と、
前記ロール群を回転駆動させる駆動機構と、
前記筐体の内底部から前記ロール群まで配設された配管と、
前記貯留した洗浄液を前記配管を介して前記ロール群に供給するポンプと、を有することを特徴とする、靴底洗浄装置。
【請求項2】
前記ブラシロール及びスポンジロールが同一の回転軸に、その軸方向に沿って互いに隣接配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の靴底洗浄装置。
【請求項3】
前記ブラシロールは、材質の異なる2以上のブラシロールで構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の靴底洗浄装置。
【請求項4】
前記ブラシロールは、研磨材を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項5】
前記ブラシロールは、少なくとも材質、硬さ、粗さ又は密度のいずれかが異なる別のブラシロールに交換可能であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項6】
前記スポンジロールは、ポリビニルアルコールを素材とすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項7】
前記筐体内において前記ブラシロール及びスポンジロールの少なくともいずれかを押圧する位置に回転可能に設けられた押圧ロールを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項8】
前記開口部から突出した前記ロール群の回転方向下流側に前記筐体の外面から上方に突出する遮蔽部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項9】
前記開口部に隣接して設けた吸排気口を介して気体の吸気又は気体の排気の少なくともいずれか一方が可能な吸排気機構を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項10】
前記吸排気機構は、前記貯留した洗浄液を吸引により回収可能であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項11】
前記筐体は、前記貯留した洗浄液を回収する回収口を備えていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の靴底洗浄装置。
【請求項12】
前記筐体の上方まで延設されたハンドルを有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の靴底洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−23245(P2008−23245A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202122(P2006−202122)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(500505441)インフィニティ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】