説明

音楽再生装置及び音楽再生方法

【課題】音楽データが記憶されるカードメディアの操作により再生制御を行うことができる音楽再生装置を提供する。
【解決手段】音楽再生装置1の再生制御手段10は、アンマウント状態において、カードメディア2がカードスロット1jに装着されたことを検知すると(S1)、アンマウント状態からマウント状態に状態遷移し(S2)、マウント状態においてカードメディア2に記憶されている音楽データを再生している時に、カードメディア2がカードスロット1jから排出されたことを検知すると、アンマウント状態に状態遷移することなく、音楽データの再生を一時停止する(S6)と共に経過時間を計測開始し(S7)、カードメディア2がカードスロット1jに装着されたことを検知すると、この時の経過時間に対応する再生制御(例えば、S8,S9〜S10)を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルの音楽データを再生する技術に関し、更に詳しくは、デジタルの音楽データが記憶されるメディアを操作することで再生制御できるようにした発明である。
【背景技術】
【0002】
デジタルの音楽データを半導体メモリに記憶し、ユーザが携帯して利用するポータブル型の音楽再生装置が若者を中心として普及し、ポータブル型の音楽再生装置が普及している若者の間で根強い人気のあるDJ機器の機能をポータブル型の音楽再生装置に持たせたい要求がある。
【0003】
図5は、表面の微細な凹凸によるアナログの音楽データが記憶されるレコード盤を取り扱うDJ機器を説明する図である。レコード盤を取り扱うDJ機器3には、駆動モータと連結しレコード盤を回転させるターンテーブル部30、レコード針を含むカートリッジを支えるトーンアーム部31、ピッチを変更するためのスライダ32などが備えられ、音楽が記憶されているメディアであるレコード盤を操作することで、同一箇所を反復再生するスクラッチ、音楽の再生の一時停止等の再生制御が可能である。
【0004】
デジタルの音楽データを取り扱う機器であっても再生制御できる発明も既に発案され、例えば、特許文献1では、コンパクトディスクを取り扱えるようにしたDJ機器が開示され、更に、特許文献2では、ゲームセンタに設定するゲーム用のDJ機器が開示されている。また、図5を用いて説明したDJ機器をデジタルの音楽データに対応させた商品も既に市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−341955号公報
【特許文献2】特許第3330573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した発明は、デジタル式のターンテーブルや様々なボタンなどのヒューマンインターフェースを利用した操作により、デジタルの音楽データの再生制御を行う発明で、レコード盤のように、デジタルの音楽データが記憶されるメディアの操作により再生制御を行うための発明ではなかった。
【0007】
実際、ポータブル型の音楽再生装置では、デジタルの音楽データを記憶するメモリを内部に実装させて外部記憶メディアを利用しない形態以外に、デジタルの音楽データを記憶するメモリが実装されたSDカードなどのカードメディアを装着/排出する機構として、プッシュ−プッシュ式のカードスロットを備え、該カードメディアを外部記憶メディアとして利用する形態もあり、このような形態のポータブル型の音楽再生装置では、音楽データが記憶されるカードメディアの操作により再生制御を行うことも考えられる。
【0008】
そこで、本発明は、プッシュ−プッシュ式のカードスロットを備え、SDカードなどのカードメディアを利用する音楽再生装置において、音楽データが記憶されるカードメディアの操作により、スクラッチや一時停止などの再生制御を行うことができる音楽再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決する第1の発明は、デジタルの音楽データが記憶されるカードメディアに対応したカードスロットを備えた音楽再生装置で、第1の発明に係る音楽再生装置には、音楽データが記憶されるカードメディアの操作により、スクラッチや一時停止などの再生制御を行うことができるように、カードメディアが排出されてから装着されるまでの経過時間に対応する再生制御が定められ、カードメディアを認識していないアンマウント状態において、カードメディアがカードスロットに装着されたことを検知すると、アンマウント状態からカードメディアを認識しているマウント状態に状態遷移し、マウント状態においてカードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、カードメディアがカードスロットから排出されたことを検知すると、アンマウント状態に状態遷移することなく、音楽データの再生を一時停止すると共に経過時間を計測開始し、経過時間を計測開始してから後にカードメディアがカードスロットに装着されたことを検知すると、この時の経過時間に対応する再生制御を実施する再生制御手段が備えられる。
【0010】
また、第2の発明は、第1の発明に係る音楽再生装置において、カードメディアがカードスロットから排出されてから装着されない時間が比較的長いときは、マウント状態からアンマウント状態へ状態遷移できるように、再生制御手段は、アンマウント状態へ状態遷移させる第1の設定時間に達してもカードメディアがカードスロットに装着されない場合、再生している音楽データの再生を完全停止してから、マウント状態からアンマウント状態へ状態遷移することを特徴とする。
【0011】
第3の発明は第1の発明又は第2の発明に係る音楽再生装置において、カードメディアが排出されてから装着されるまでの経過時間に対応する再生制御は任意に定義可能であるが、カードメディアの操作によりスクラッチ再生や一時停止が行えるように、該再生制御を、経過時間がスクラッチ再生する第2の設定時間内の場合は、スクラッチ再生を実施してから音楽データの再生を再開し、経過時間が第2の設定時間を超えてから第1の設定時間を超えるまでの間にカードメディアがカードスロットに装着されると、スクラッチ再生を実施することなく音楽データの再生を再開する再生制御を行うことを特徴とする。
【0012】
第4の発明は第1の発明から第3の発明のいずれかひとつに係る音楽再生装置において、プッシュ−プッシュ式のカードスロットを備えることを特徴とする。
【0013】
更に、第5の発明は、デジタルの音楽データを記憶されるカードメディアに対応したカードスロットを備えた音楽再生装置で実行される音楽再生方法に係る発明で、第4の発明に係る音楽再生方法は、音楽再生装置が、カードメディアを認識していないアンマウント状態において、カードメディアがカードスロットに装着されたことを検知すると、アンマウント状態からカードメディアを認識しているマウント状態に状態遷移する過程aと、音楽再生装置が、マウント状態においてカードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、カードメディアがカードスロットから排出されたことを検知すると、音楽データの再生を一時停止すると共に、カードメディアがカードスロットから排出されてから装着されるまでの経過時間を計測開始する過程bと、音楽再生装置が、カードメディアがカードスロットに装着されたことを検知すると、この時の経過時間に対応する再生制御を実施する過程cと、を含むことを特徴とする。
【0014】
更に、第6の発明は、第5の発明に記載の音楽再生方法において、マウント状態からアンマウント状態へ状態遷移できるように、音楽再生装置は、アンマウント状態へ状態遷移させる第1の設定時間に達してもカードメディアがカードスロットに装着されない場合、音楽データの再生を完全停止してから、マウント状態からアンマウント状態に状態遷移する過程dを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
カードスロットを備えるカードメディアを利用する一般的な音楽再生装置において、マウント状態においてカードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、カードメディアがカードスロットから排出された時点でアンマウント状態に状態遷移するが、上述した発明によれば、マウント状態においてカードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、カードメディアがカードスロットから排出されても、この時点でアンマウント状態に状態遷移しないため、音楽データが記憶されるカードメディアの操作により再生制御を行うことができるようになる。
【0016】
また、カードメディアがカードスロットから排出されてからのカードメディアの操作は、必ず、カードメディアをカードスロットに装着する操作になるため、カードメディアがカードスロットから排出されてから装着されるまでの経過時間を計測し、経過時間に対応する再生制御を実行することで、カードメディアがカードスロットから排出した後に装着するタイミングで実行する再生制御を変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係るポータブル型の音楽再生装置の外観を説明する図。
【図2】本実施形態の音楽再生装置のハードウェアを説明する図。
【図3】音楽再生装置の状態と状態遷移を説明する図。
【図4】音楽再生装置の再生制御手段が実行する手順を説明する図。
【図5】レコード盤を取り扱うDJ機器を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここから,添付する図面を参照しながら、本発明の技術分野に係わる当業者が発明を実施できる程度に、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るポータブル型の音楽再生装置1の外観を説明する図である。本実施形態の音楽再生装置1は、デジタルの音楽データが記憶されるSDカードなどのカードメディア2を装着・排出する機構として、プッシュ−プッシュ式のカードスロット1jを備え、カードメディア2を装着・排出する操作により再生制御を行えるようにしたことを特徴としている。なお、図1では、本実施形態の音楽再生装置1を携帯電話としているが、携帯電話以外の形態としては、音楽再生専用機やスマートフォンの形態が想定できる。また、カードスロットの装着・排出機構として、プッシュ−プッシュ式のみではなく、他の方式のものでも良く、手動で装着・排出を行うカードスロットでも良い。プッシュ−プッシュ式を適用すると、カードメディア2の装着・排出の操作性が良くなる。
【0020】
図2は、本実施形態の音楽再生装置1のハードウェアを説明する図である。本実施形態の音楽再生装置1は、図2で図示したように、ハードウェアとして、CPU、RAM、ROMなどが実装されたプロセッサ1aを備え、このプロセッサ1aには、無線を受信するアンテナ1cが接続された無線通信回路1bと、メモリ1d、時計回路1e、液晶などのディスプレイ1f、操作キー1g、イヤフォン・マイク1h、特定の方式(例えば、MP3)に準拠した音楽データのエンコードとデコードを行う機能を有するオーディオコーデック1i、プッシュ−プッシュ式のカードスロット1j及びバッテリ1kが接続されている。
【0021】
プッシュ−プッシュ式のカードスロット1jには、音楽再生装置1の外部記憶装置となるカードメディア2が装着され、このカードメディア2には、音楽再生装置1が再生する音楽データを記憶するメモリ20と、音楽再生装置1のカードスロット1jとのI/F(IF: InterFace)になるカードI/F21を有している。
【0022】
また、本実施形態の音楽再生装置1には、プロセッサ1aを動作させるコンピュータプログラムを用いて実現される機能として、オーディオコーデック1iなどを利用し、プッシュ−プッシュ式のカードスロット1jに装着されたカードメディア2のメモリ20に記憶された音楽データの再生を再生制御する再生制御手段10を備えている。
【0023】
図3は、音楽再生装置1の状態と状態遷移を説明する図である。音楽再生装置1は、音楽再生装置1の状態として、音楽再生装置1側でカードメディア2を認識しているマウント状態と、音楽再生装置10側でカードメディア2を認識していないアンマウント状態の2つの状態を持ち、マウント状態においては、カードメディア2のメモリ20に記憶されている音楽データを再生可とし、アンマウント状態においては、カードメディア2のメモリに記憶されている音楽データを再生不可としている。
【0024】
マウント状態とアンマウント状態の状態遷移には、カードスロットから得られるカードメディア2の検知信号が利用され、この検知信号は、カードメディア2がカードスロット1jに装着されるとONになり、カードメディア2がカードスロット1jから排出されるとOFFになる。
【0025】
図3に図示したように、音楽再生装置1の状態がアンマウント状態にある時に、カードスロット1jの検知信号がONになると、音楽再生装置1の状態はマウント状態に状態遷移する(図3のA)。また、音楽再生装置1の状態がマウント状態にある時、カードスロット1の検知信号がOFFになった後にONになると、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからONになるまでの経過時間に対応した再生制御が実施され、音楽再生装置1の状態はマウント状態に維持される(図3のB)。なお、カードスロット1の検知信号がOFFになった後に第1の設定時間(例えば、10分)が経過してもONにならない場合、音楽再生装置1の状態はアンマウント状態に状態遷移する(図3のC)。
【0026】
カードスロット1jの検知信号がOFFになってからONになるまでの経過時間に対応した再生制御は任意に設定可能であるが、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからの経過時間が第2の設定時間(例えば、1秒)に達するまでに検知信号がONになるとスクラッチ再生をしてから、一時停止した音楽データの再生を再開するようにし、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからの経過時間が第2の設定時間を超えて第1の設定時間に達する前にONになると、スクラッチ再生することなく、一時停止した音楽データの再生を再開するようにしている。また、ここでいう「スクラッチ再生」とは、ある一定時間(例えば1秒間)における同一箇所を反復再生することを言う。
【0027】
なお、カードメディア2のメモリ20に記憶された音楽データを再生する方式としては、カードメディア2のメモリ20から音楽データを逐次読み出しを行いながら再生する方式と、カードメディア2のメモリ20に記憶されている音楽データを全て読み出して音楽再生装置1のメモリ1dに保持し、音楽再生装置1のメモリ1dに保持した音楽データを再生する方式があるが、本実施形態では、いずれの方式をも選択できる。なお、前者の方式を採用する場合、音楽データの再生中にカードメディア2が排出されるため、音楽再生装置1及びカードメディア2双方に、アンチテアリング(メディア引き抜き時のメモリ保護機能)を備えておくことが必要になる。
【0028】
図4は、音楽再生装置1の再生制御手段10が実行する手順を説明する図である。
【0029】
音楽再生装置1の再生制御手段10は起動すると、音楽再生装置1の状態をアンマウント状態にした後、プッシュ−プッシュ式のカードスロット1jにカードメディア2が装着されるまで待機する(S1)し、カードスロット1jの検知信号がONになると、再生制御手段10は、カードスロット1jに取り付けられたカードメディア2を認識する動作を行い、音楽再生装置1の状態をアンマウント状態からマウント状態に状態遷移させる(S2)。
【0030】
音楽再生装置1の再生制御手段10は、音楽再生装置1の状態をマウント状態に状態遷移させると、カードスロット1jに装着されたカードメディア2のメモリ20に記憶された音楽データを読み取り、読み取った音楽データを音楽再生装置1のメモリ1dに取り込む処理を実施する(S3)。
【0031】
音楽再生装置1の再生制御手段10は、カードスロット1jに装着されたカードメディア2から読み取った音楽データをメモリ1dに取り込むと、該カードメディア2から読み取った音楽データに含まれる音楽の一覧をディスプレイ1fに表示するなどして、該カードメディア2から読みと取った音楽データの再生をスタンバイ状態にする(S4)。
【0032】
カードメディア2から読みと取った音楽データの再生をスタンバイ状態にした後、音楽再生装置1の操作キー1gが操作されるなどして、再生する音楽データが指定されると、音楽再生装置1の再生制御手段10は、オーディオコーデック1iを利用して指定された音楽データを再生する(S5)。
【0033】
音楽データを再生している間に、カードスロット1jの検知信号がOFFになると、音楽再生装置1の再生制御手段10は、この時の再生位置を記憶してから音楽データの再生を一時停止にした後(S6)、時計回路1eを用いて、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからの経過時間を計測する(S7)。
【0034】
音楽再生装置1の再生制御手段10は、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからの経過時間が第1の設定時間を超えてもONにならない場合、音楽再生装置1の再生制御手段10は、記憶している再生位置を消去して、音楽データの再生を完全停止した後(S9)、カードスロット1jに取り付けられたカードメディア2の認識を解除する動作を行い、音楽再生装置1の状態をマウント状態からアンマウント状態に状態遷移させて(S10)、この手順は終了する。
【0035】
また、本実施形態では、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからONになるまでの経過時間が第2の設定時間内の場合、音楽再生装置1の再生制御手段10は、記憶している再生位置を基準としてスクラッチ再生を1回行った後(S8)、この手順のS5へ処理を戻し、記憶している再生位置から音楽データの再生を再開する。
【0036】
更に、カードスロット1jの検知信号がOFFになってからONになるまでの経過時間が第2の設定時間を超え第1の設定時間内であれば、音楽再生装置1の再生制御手段10は、スクラッチ再生することなく、この手順のS5へ処理を戻し、記憶している再生位置から音楽データの再生を再開する。
【符号の説明】
【0037】
1 音楽再生装置
10 再生制御手段
1j カードスロット
1d 音楽再生装置のメモリ
2 カードメディア
20 カードメディアのメモリ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルの音楽データが記憶されるカードメディアに対応したカードスロットと、前記カードメディアが排出されてから装着されるまでの経過時間に対応する再生制御が定められ、前記カードメディアを認識していないアンマウント状態において、前記カードメディアが前記カードスロットに装着されたことを検知すると、前記アンマウント状態から前記カードメディアを認識しているマウント状態に状態遷移し、前記マウント状態において前記カードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、前記カードメディアが前記カードスロットから排出されたことを検知すると、前記アンマウント状態に状態遷移することなく、音楽データの再生を一時停止すると共に前記経過時間を計測開始し、前記経過時間を計測開始してから後に前記カードメディアが前記カードスロットに装着されたことを検知すると、この時の前記経過時間に対応する再生制御を実施する再生制御手段と、を備えたことを特徴とする音楽再生装置。
【請求項2】
前記再生制御手段は、前記アンマウント状態へ状態遷移させる第1の設定時間に達しても前記カードメディアが前記カードスロットに装着されない場合、再生している音楽データの再生を完全停止してから、前記マウント状態から前記アンマウント状態へ状態遷移することを特徴とする、請求項1に記載された音楽再生装置。
【請求項3】
前記再生制御手段には、前記経過時間がスクラッチ再生する第2の設定時間内の場合は、スクラッチ再生を実施してから音楽データの再生を再開し、前記経過時間が前記第2の設定時間を超えてから前記第1の設定時間を超えるまでの間に前記カードメディアが前記カードスロットに装着されると、スクラッチ再生を実施することなく音楽データの再生を再開する再生制御が定められていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された音楽再生装置。
【請求項4】
前記音楽再生装置にはプッシュ−プッシュ式のカードスロットが備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の音楽再生装置。
【請求項5】
デジタルの音楽データを記憶されるカードメディアに対応したカードスロットを備えた音楽再生装置で実行される音楽再生方法であって、前記音楽再生装置が、前記カードメディアを認識していないアンマウント状態において、前記カードメディアが前記カードスロットに装着されたことを検知すると、前記アンマウント状態から前記カードメディアを認識しているマウント状態に状態遷移する過程aと、前記音楽再生装置が、前記マウント状態において前記カードメディアに記憶されている音楽データを再生している時に、前記カードメディアが前記カードスロットから排出されたことを検知すると、音楽データの再生を一時停止すると共に、前記カードメディアが前記カードスロットから排出されてから装着されるまでの経過時間を計測開始する過程bと、前記音楽再生装置が、前記カードメディアが前記カードスロットに装着されたことを検知すると、この時の前記経過時間に対応する再生制御を実施する過程cと、を含むことを特徴とする音楽再生方法。
【請求項6】
前記音楽再生装置は、前記アンマウント状態へ状態遷移させる第1の設定時間に達しても前記カードメディアが前記カードスロットに装着されない場合、音楽データの再生を完全停止してから、前記マウント状態から前記アンマウント状態に状態遷移する過程dを含むことを特徴とする、請求項4に記載された音楽再生方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−20197(P2013−20197A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155426(P2011−155426)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】