説明

頭皮ケア装置

【課題】頭皮において指圧の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えること。
【解決手段】頭皮ケア装置10におけるハウジング11の開口部11aには、第1の回転板13が設けられるとともに、第1の回転板13の縁部には施術子12の基端12aが支持されている。さらに、第1の回転板13には第1の駆動モータ17が接続されるとともに、第1の駆動モータ17はハウジング11内に内蔵される制御部19と電気的に接続されている。そして、制御部19は、第1の駆動モータ17を制御することにより、第1の回転板13の回転方向を切り替える制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭皮の活性化や育毛を図る頭皮ケア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一般のブラシを用いて手動により頭皮をタッピングすることで頭皮のマッサージを行っていた。また、頭皮のマッサージを電動で行うものとして、ブラシを頭皮表面に沿った方向に往復運動させるブラシ駆動機構を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のトリートメント装置は、その外郭が筐体によって形成されるとともに、筐体は、電源を含む電気部品の収容部を有する第1ケーシングと、第1ブラシユニット及び第2ブラシユニットを共に支持する第2ケーシングとから構成されている。第1及び第2ブラシユニットには複数のブラシが筐体に対して突設されるとともに、ブラシの先端部を頭皮に接触させ、ブラシ駆動機構によって頭皮表面に沿った方向にブラシの先端部を往復動作させる。よって、第1ブラシユニットのブラシの先端部と、第2ブラシユニットのブラシの先端部との近接又は離間が繰り返されるとともに頭皮と接触するブラシの先端部の摺動にて頭皮を延ばしたり縮めたりする作用が効果的に得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】再公表特許2005−25478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような頭皮ケア装置では、ブラシの先端部を頭皮表面に沿うように一定の方向に往復動作させることで、頭皮における一定の方向に亘って刺激を与えることはできるが、頭皮において局所的に集中して刺激を与えることができないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、頭皮において指圧の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えることができる頭皮ケア装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、頭皮に接触して施術する施術子と、前記施術子を回転駆動させる第1の回転駆動部と、前記施術子の回転駆動に関する動作形態を変化させる制御を行う制御部と、を備えたことを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、制御部によって施術子の回転駆動に関する動作形態の変化を制御することで、頭皮において指圧の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記制御部は、前記第1の回転駆動部を制御することにより、前記第1の支持部材の回転方向を切り替える制御を行うことを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、制御部が第1の回転駆動部を制御することで、第1の支持部材の回転方向を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。よって、第1の支持部材の回転方向を適宜変更させることで、第1の支持部材を一定の方向で常に回転させる構成と比べて頭皮において指圧の感触が一定にならず、様々な指圧の感触を得ることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記制御部は、前記第1の回転駆動部を制御することにより、前記第1の支持部材の回転速度を切り替える制御を行うことを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、制御部が第1の回転駆動部を制御することで、第1の支持部材の回転速度を変化させることができる。よって、第1の支持部材の回転速度を適宜変更させることで、第1の支持部材を一定の速さで常に回転させる構成と比べて頭皮における指圧の感触に緩急をつけることができ、様々な指圧の感触を得ることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記施術子における基端の回転軌跡を変化させる第1の半径調整機構をさらに設け、前記制御部は、前記第1の半径調整機構を制御することにより、前記施術子における基端の回転軌跡を変化させる制御を行うことを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、制御部が第1の半径調整機構を制御することで、施術子における基端の回転半径を調整することができる。よって、施術子における基端の回転軌跡が変化するとともに施術子における頭皮と接触する角度を変えることができ、頭皮に対して垂直方向以外にも様々な方向に指圧の感触を加えることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記第1の支持部材を揺動させる揺動機構をさらに設け、前記制御部は、前記揺動機構を制御することにより、前記第1の支持部材を揺動させる制御を行うことを要旨とする。
【0016】
この発明によれば、制御部が揺動機構を制御することで、第1の支持部材を揺動させることができる。よって、施術子における頭皮と接触する角度が変化するとともに、施術子が頭皮に対して様々な角度をなして接触する。この状態で第1の支持部材が回転するとともに頭皮に対して施術子が押圧することで発生する押圧力が、頭皮における施術子の先端と接触する部位で分散される。よって、頭皮に対して様々な方向へ押圧力を加えることができ、頭皮におけるマッサージ効果を向上させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記施術子の突出量を変化させる突出量調整機構をさらに設け、前記制御部は、前記突出量調整機構を制御することにより、前記施術子の突出量を変化させる制御を行うことを要旨とする。
【0018】
この発明によれば、制御部が突出量調整機構を制御することで、施術子の突出量を調整することができる。よって、施術子の突出量が変化するとともに、頭皮に対して施術子が押圧することで発生する押圧力に強弱をつけることができ、頭皮に対して様々な強さで指圧の感触を加えることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記第1の回転駆動部を支持する第2の支持部材と、前記第2の支持部材を回転させる第2の回転駆動部と、をさらに備え、前記第1の支持部材及び前記施術子は、前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転するとともに、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を調整する第2の半径調整機構をさらに設け、前記制御部は、前記第2の半径調整機構を制御することにより、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を変化させる制御を行うことを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、制御部が第2の半径調整機構を制御することで、第2の支持部材の回転軸線を中心とした第1の支持部材の回転半径を変化させることができる。よって、第2の支持部材の回転軸線を中心とした施術子の回転半径を変化させることができるとともに、施術子が接触する頭皮の動きに合わせたマッサージを提供することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記第1の回転駆動部を支持する第2の支持部材と、前記第2の支持部材を回転させる第2の回転駆動部と、をさらに備え、前記第1の支持部材及び前記施術子は、前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転するとともに、前記制御部は、前記第2の回転駆動部を制御することにより、前記第2の支持部材の回転方向を切り替える制御を行うことを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、制御部が第2の回転駆動部を制御することで、第2の支持部材の回転方向を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。よって、第1の支持部材、施術子及び第1の回転駆動部が一つのユニットとして、第2の支持部材の回転軸線周りを時計回り又は反時計回りに回転することができ、頭皮において、指圧の感触及び揉捏の感触が一定にならず、様々な指圧の感触及び揉捏の感触を得ることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、装置本体の傾きを検知する傾き検知手段をさらに設けるとともに、前記傾き検知手段により検知された角度に応じて、前記制御部は、前記第2の半径調整機構を制御することにより、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を変化させる制御を行うことを要旨とする。
【0024】
この発明によれば、傾き検知手段により検知された角度に応じて、制御部が半径調整機構を制御するため、使用者が意識をすることなく施術子が接触する頭皮の動きに合わせたマッサージを提供することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の発明において、前記第1の支持部材、前記第1の回転駆動部、前記第2の支持部材及び前記第2の回転駆動部によって構成される自公転ユニットを複数設けるとともに、前記制御部は、前記第2の回転駆動部を制御することにより、前記自公転ユニットそれぞれに設けられた前記第1の支持部材における前記第2の支持部材の回転軸線周りの回転をそれぞれ同期させて回転させる制御を行うことを要旨とする。
【0026】
この発明によれば、自公転ユニットそれぞれに設けられた施術子がそれぞれ同期して回転駆動されるため、各施術子の回転駆動に回転差を感じることなく、違和感のない揉捏の感触を得ることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記施術子の突出量を変化させる突出量調整機構をさらに設け、前記第1の支持部材が前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転しているときの前記施術子同士の位置関係に応じて、前記制御部は、前記突出量調整機構を制御することにより、前記施術子の突出量を変化させる制御を行うことを要旨とする。
【0028】
この発明によれば、例えば、施術子同士が最も接近したときに施術子の突出量を最大にするとともに、施術子同士が最も離間したときに施術子の突出量を最小にすることで、頭皮に対する施術子の押圧力を局所的に集中して強くすることができる。よって、頭皮において、指圧の感触に加えて揉捏の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えることができる。
【発明の効果】
【0029】
この発明によれば、頭皮において指圧の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施形態における頭皮ケア装置を示す斜視図。
【図2】頭皮ケア装置の縦断面図。
【図3】第1の回転板の平面図。
【図4】第2の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図。
【図5】(a)は第3の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は施術子を基端側から見た模式図。
【図6】第4の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図。
【図7】第5の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図。
【図8】第6の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図。
【図9】(a)は第7の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は頭皮ケア装置の平面図。
【図10】(a)は第8の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は頭皮ケア装置の平面図。
【図11】(a)は頭皮ケア装置の平面図、(b)は第2の回転板の一部を破断した平面図。
【図12】(a)は第9の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)及び(c)は頭皮ケア装置の平面図。
【図13】別の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図。
【図14】(a)及び(b)は傾きセンサの模式図。
【図15】(a)は別の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は駆動ギア及び公転ギアを示す平面図。
【図16】(a)は別の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は駆動ギア及び公転ギアを示す平面図。
【図17】(a)は別の実施形態における頭皮ケア装置の縦断面図、(b)は駆動ギア及び公転ギアを示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態における頭皮ケア装置10は、一面が開口された筒状のハウジング11を備えている。
【0032】
図2に示すように、ハウジング11内には第1の回転駆動部としての第1の駆動モータ17が内蔵されるとともに、第1の駆動モータ17の回転軸17aには第1の支持部材としての第1の回転板13が接続されている。また、第1の駆動モータ17は、ハウジング11内に内蔵される電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。さらに、電源部18と制御部19とは電気的に接続されるとともに、制御部19は、ハウジング11の側面に配設された電源スイッチ20及び方向切替スイッチ21と電気的に接続されている。
【0033】
図2及び図3に示すように、第1の回転板13は平面視円板状をなすとともに、ハウジング11の開口部11a近傍に位置するようにハウジング11内に収容されている。また、第1の回転板13には、頭皮に接触して施術する円柱状の施術子12が開口部11aからハウジング11外へ突出するように設けられている。施術子12の基端12aは第1の回転板13における取付面13aの縁部から僅かに内径側に寄った位置に支持されるとともに、施術子12の先端12bは第1の回転板13の回転軸線L1上に位置している。すなわち、施術子12は、第1の回転板13の縁部から僅かに内径側に寄った位置から第1の回転板13の回転軸線L1に向かって傾斜するように第1の回転板13に設けられている。
【0034】
施術子12は、施術子12の軸線L2と第1の回転板13の回転軸線L1とのなす角度θが15°〜60°の範囲になるように設定されている。なお、角度θの範囲は30°〜45°の範囲であるとより好ましい。また、施術子12の先端12bは半球状をなしているとともに、施術子12における頭皮に接触して施術する施術面12cは球面に形成されている。さらに、施術面12cの中心が第1の回転板13の回転軸線L1と一致するように設定されている。なお、施術子12は、施術子12と接触した頭皮が人間の指に似た感触を得られるように成形されている。
【0035】
電源スイッチ20がオンされると制御部19へ入力信号が送られるとともに、電源スイッチ20からの入力信号を受信した制御部19は、電源部18を起動させるように指令信号を送信する。電源部18は、制御部19からの指令信号を受信することで起動するとともに、第1の駆動モータ17を駆動させるために第1の駆動モータ17に電力を供給する。そして、第1の駆動モータ17は、電源部18から電力が供給されることで回転するとともに、第1の駆動モータ17の回転によって第1の回転板13が時計回り(図3に示す矢印R1の方向)に回転するようになっている。
【0036】
また、第1の回転板13が時計回りに回転している状態において、方向切替スイッチ21が押されると、制御部19へ入力信号が送られるとともに、方向切替スイッチ21からの入力信号を受信した制御部19は、第1の駆動モータ17を反時計回り(図3に示す矢印R2の方向)に回転させるように第1の駆動モータ17を制御するようになっている。すなわち、制御部19は、第1の駆動モータ17を制御することにより、第1の回転板13の回転方向を切り替える制御を行っている。
【0037】
次に、上記のように構成された頭皮ケア装置10の使用例について説明する。
使用者は、施術子12の先端12b側が頭皮に向くように頭皮ケア装置10を把持するとともに、電源スイッチ20を操作(オン)する。そして、第1の駆動モータ17によって第1の回転板13を回転させながら施術子12の先端12bを頭皮へ押し当てる。ここで、施術子12は、第1の回転板13の縁部から僅かに内径側に寄った位置から第1の回転板13の回転軸線L1に向かって傾斜するように第1の回転板13に設けられている。よって、第1の回転板13が回転した状態で頭皮に対して施術子12が押圧することで発生する押圧力が、頭皮における施術子12の施術面12cと接触する部位において分散される。
【0038】
さらに、施術子12の施術面12cの中心が、第1の回転板13の回転軸線L1と一致するように設定されている。よって、第1の回転板13が回転しながら施術子12の施術面12cが頭皮と接触しても、施術子12の施術面12cの中心が、頭皮において一点に集中して同じ部位に当接し、施術子12と頭皮との接点がぶれることがない。したがって、頭皮において指圧の感触を得ながら一点に集中して刺激を与えることができる。
【0039】
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)頭皮ケア装置10に設けられる第1の回転板13には、施術子12が設けられるとともに、第1の回転板13には第1の駆動モータ17が接続されている。よって、第1の駆動モータ17によって第1の回転板13を回転させながら施術子12の施術面12cと接触する頭皮を刺激することで、頭皮において指圧の感触を得ながら刺激を与えることができる。
【0040】
(2)制御部19は、方向切替スイッチ21が押されることで、第1の回転板13の回転方向を切り替える制御を行う。よって、制御部19が第1の駆動モータ17を制御することで、第1の回転板13の回転方向を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。そして、第1の回転板13の回転方向を適宜変更させることで、第1の回転板13を一定の方向で常に回転させる構成と比べて頭皮において指圧の感触が一定にならず、様々な指圧の感触を得ることができる。
【0041】
(3)施術子12の施術面12cの中心が、第1の回転板13の回転軸線L1と一致するように設定されている。よって、第1の回転板13が回転しながら施術子12の施術面12cを頭皮において一点に集中して同じ部位に当接させることができ、頭皮において指圧の感触を得ながら一点に集中して刺激を与えることができる。
【0042】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略化する。
【0043】
図4に示すように、ハウジング11の側面には速度切替スイッチ31が配設されている。速度切替スイッチ31は制御部19と電気的に接続されている。速度切替スイッチ31は、速度切替スイッチ31が押されることで、第1の回転板13の回転速度が「速」、「中」、「遅」の三段階に切替可能に設定されている。
【0044】
第1の駆動モータ17は、第1の実施形態と同様に電源部18から電力が供給されることで回転するとともに、第1の駆動モータ17の回転によって第1の回転板13が、例えば時計回りに「遅」の速度で回転するようになっている。
【0045】
また、第1の回転板13が時計回りに「遅」の速度で回転している状態において、速度切替スイッチ31が押されると、速度切替スイッチ31から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、第1の回転板13の回転速度が「遅」から「中」の速度になるように第1の駆動モータ17を制御するようになっている。さらに、速度切替スイッチ31が押されると、速度切替スイッチ31から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、第1の回転板13の回転速度が「中」から「速」の速度になるように第1の駆動モータ17を制御するようになっている。すなわち、制御部19は、第1の駆動モータ17を制御することにより、第1の回転板13の回転速度を切り替える制御を行っている。
【0046】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(4)制御部19は、速度切替スイッチ31が押されることで、第1の回転板13の回転速度を切り替える制御を行う。よって、第1の回転板13の回転速度を適宜変更させることで、第1の回転板13を一定の速さで常に回転させる構成の頭皮ケア装置と比較して、頭皮における指圧の感触に緩急をつけることができ、様々な指圧の感触を得ながら刺激を与えることができる。例えば、第1の回転板13の回転速度を「速」に設定して頭皮に対して施術子12によって刺激すると、マッサージ感に近い感覚を得ることができるとともに、第1の回転板13の回転速度を「遅」に設定して頭皮に対して施術子12によって刺激すると、リラックス感に近い感覚を得ることができる。
【0047】
(第3の実施形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施形態を図5にしたがって説明する。
図5(a)に示すように、第1の回転板13における施術子12が延在する側の平面には、支持板41が第1の回転板13の取付面13aに対して鉛直方向に延設されている。支持板41の側面41aには湾曲状のガイド溝42が第1の回転板13の回転軸線L1と交差する方向に延びるように形成されている。ガイド溝42は、施術子12の基端12aを支持する支持部材43の側面に形成される図示しないガイド用突起と係合可能となっており、ガイド用突起は、ガイド溝42内を摺動案内されるようにガイド溝42に係合されている。
【0048】
また、支持板41の側面41aには減速器44aが取り付けられるとともに、減速器44aには第1の半径調整駆動部44が取り付けられている。第1の半径調整駆動部44は電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。また、第1の半径調整駆動部44には送りねじ45が連結されるとともに、送りねじ45の一端は支持部材43に連結されている。さらに、ハウジング11の側面には半径調整スイッチ46が配設されている。半径調整スイッチ46は制御部19と電気的に接続されている。
【0049】
支持部材43のガイド用突起とガイド溝42とが係合された状態で、半径調整スイッチ46が押されると、半径調整スイッチ46から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、第1の半径調整駆動部44が駆動するように第1の半径調整駆動部44を制御するようになっている。そして、第1の半径調整駆動部44が駆動すると送りねじ45が駆動するとともに、支持部材43がガイド溝42に沿って湾曲を描く方向(図5(a)に示す矢印Y1の方向)に移動する。その結果、施術子12の基端12aがガイド溝42に沿って湾曲を描く方向に移動する。なお、施術子12におけるガイド溝42に沿った動きの速さは、減速器44aによって調整される。
【0050】
すなわち、ガイド溝42、第1の半径調整駆動部44及び送りねじ45によって、施術子12における基端12aの回転軌跡を変化させる第1の半径調整機構が構成されている。また、制御部19は、第1の半径調整駆動部44を制御することにより、施術子12における基端12aの回転軌跡を変化させる制御を行っている。
【0051】
上記構成の頭皮ケア装置40によれば、制御部19により第1の半径調整駆動部44を制御することで、図5(b)に示すように、施術子12の基端12aと第1の回転板13における回転軸線L1との距離を変化させて、施術子12における基端12aの回転軌跡を変化させることができる。よって、図5(a)において、施術子12の先端12b側を拡大して示すように、施術子12における頭皮と接触する角度を適宜変えることができる。
【0052】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(5)頭皮ケア装置40には、ガイド溝42、第1の半径調整駆動部44及び送りねじ45によって構成される第1の半径調整機構が設けられている。よって、制御部19が第1の半径調整駆動部44を制御することで、施術子12における基端12aの回転半径を調整することができる。そして、施術子12における基端12aの回転軌跡が変化するとともに施術子12における頭皮と接触する角度を変えることができ、頭皮に対して垂直方向以外にも様々な方向に指圧の感触を加えることができる。
【0053】
(第4の実施形態)
以下、本発明を具体化した第4の実施形態を図6にしたがって説明する。
図6に示すように、ハウジング11内部には、湾曲状のガイド溝52が形成されるとともに、ガイド溝52は、第1の駆動モータ17を支持する図示しない支持部材の側面に形成されるガイド用突起(図示せず)と係合可能となっている。ガイド用突起は、ガイド溝52内を摺動案内されるようにガイド溝52に係合されている。
【0054】
また、ハウジング11内部には減速器54aが取り付けられるとともに、減速器54aには揺動用駆動部54が取り付けられている。揺動用駆動部54は電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。また、揺動用駆動部54には送りねじ55が連結されるとともに、送りねじ55の一端は第1の駆動モータ17を支持する支持部材に連結されている。さらに、ハウジング11の側面には揺動スイッチ56が配設されている。揺動スイッチ56は制御部19と電気的に接続されている。
【0055】
第1の駆動モータ17を支持する支持部材のガイド用突起とガイド溝52とが係合された状態で、揺動スイッチ56が押されると、揺動スイッチ56から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、揺動用駆動部54が駆動するように揺動用駆動部54を制御するようになっている。そして、揺動用駆動部54が駆動すると送りねじ55が駆動するとともに第1の駆動モータ17を支持する支持部材がガイド溝52に沿って湾曲を描く方向(図6に示す矢印Y2の方向)に揺動する。その結果、第1の駆動モータ17、第1の回転板13及び施術子12が一体的にガイド溝52に沿って湾曲を描く方向に揺動する。なお、第1の駆動モータ17、第1の回転板13及び施術子12が一体的にガイド溝52に沿う動きの速さは、減速器54aによって調整される。
【0056】
すなわち、ガイド溝52、揺動用駆動部54及び送りねじ55によって、第1の回転板13を揺動させる揺動機構が構成されている。また、制御部19は、揺動用駆動部54を制御することにより、第1の回転板13を揺動させる制御を行っている。
【0057】
上記構成の頭皮ケア装置50によれば、施術子12における頭皮と接触する角度が変化するとともに、頭皮に対して様々な角度をなして接触する。この状態で第1の回転板13が回転するとともに頭皮に対して施術子12が押圧することで発生する押圧力が、頭皮における施術子12と接触する部位で分散される。よって、頭皮に対して様々な方向へ押圧力を加えることができる。
【0058】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(6)頭皮ケア装置50には、ガイド溝52、揺動用駆動部54及び送りねじ55によって構成される揺動機構が設けられている。よって、制御部19が揺動用駆動部54を制御することで、第1の回転板13が揺動し、この状態で、施術子12によって頭皮を施術すると、施術子12における頭皮と接触する角度が変化して頭皮に対して様々な角度をなして接触する。そして、施術子12の先端12bと頭皮との接触部で押圧力が分散されるとともに、頭皮に対して様々な方向へ押圧力を加えることができ、頭皮におけるマッサージ効果を向上させることができる。
【0059】
(第5の実施形態)
以下、本発明を具体化した第5の実施形態を図7にしたがって説明する。
図7に示すように、ハウジング11内には、第2の駆動モータ62が内蔵されている。第2の駆動モータ62の回転軸62aには、第2の回転板61が接続されている。第2の回転板61の一面には、支持板63が一面に対して鉛直方向に延設されている。支持板63の側面63aにはガイド溝64が第2の回転板61の一面と平行に直線状に延びるように形成されている。ガイド溝64は、第1の駆動モータ17を支持する図示しない支持部材の側面に形成されるガイド用突起(図示せず)と係合可能となっており、ガイド用突起は、ガイド溝64内を摺動案内されるようにガイド溝64に係合されている。
【0060】
第1の駆動モータ17は、支持部材の側面に形成されるガイド用突起とガイド溝64とが係合した状態で、支持板63に支持されている。第1の駆動モータ17及び第1の回転板13は、第1の回転板13の回転軸線L1と第2の回転板61の回転軸線L3とが重なり合わない範囲内で移動できるようになっている。なお、第2の駆動モータ62は、ハウジング11内に内蔵される電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。
【0061】
また、支持板63の側面63aには減速器65aが取り付けられるとともに、減速器65aには第2の半径調整駆動部65が取り付けられている。第2の半径調整駆動部65は電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。また、第2の半径調整駆動部65には送りねじ66が連結されるとともに、送りねじ66の一端は第1の駆動モータ17を支持する図示しない支持部材に連結されている。さらに、ハウジング11の天板には半径調整スイッチ67が配設されている。半径調整スイッチ67は制御部19と電気的に接続されている。
【0062】
電源スイッチ20がオンされると電源スイッチ20から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、電源部18を起動させるように指令信号を送信する。電源部18は、制御部19からの指令信号を受信することで起動するとともに、第1の駆動モータ17及び第2の駆動モータ62を駆動させるために第1の駆動モータ17及び第2の駆動モータ62に電力を供給する。そして、第1の駆動モータ17及び第2の駆動モータ62は、電源部18から電力が供給されることで回転し、第2の駆動モータ62の回転によって第2の回転板61が回転するとともに、第1の駆動モータ17の回転によって第1の回転板13が回転するようになっている。
【0063】
上記構成の頭皮ケア装置60では、第2の駆動モータ62によって第2の回転板61が回転することで、第1の回転板13、施術子12及び第1の駆動モータ17が一つのユニットとして、第2の回転板61の回転軸線L3周りを公転するとともに、さらに、第1の回転板13は第1の駆動モータ17によって自転している状態となっている。この状態で施術子12が頭皮を施術すると、頭皮が施術子12の施術面12cに追従しやすくなる。よって、頭皮において指圧の感触に加えて揉捏の感触を得ながら刺激を与えることができる。
【0064】
また、支持部材のガイド用突起とガイド溝64とが係合された状態で、半径調整スイッチ67が押されると、半径調整スイッチ67から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、第2の半径調整駆動部65が駆動するように第2の半径調整駆動部65を制御するようになっている。そして、第2の半径調整駆動部65が駆動すると、第2の半径調整駆動部65に連結された送りねじ66が駆動するとともに、第1の駆動モータ17を支持する支持部材がガイド溝64に沿って支持板63の側面63aに沿う方向(図7に示す矢印Y3の方向)に移動する。その結果、第1の回転板13が支持板63の側面63aに沿う方向に移動する。なお、第1の駆動モータ17におけるガイド溝64に沿った動きの速さは、減速器65aによって調整される。
【0065】
すなわち、ガイド溝64、第2の半径調整駆動部65及び送りねじ66によって、第2の回転板61の回転軸線L3を中心とした第1の回転板13の回転半径を調整する第2の半径調整機構が構成されている。ここで、「回転半径」とは、第1の回転板13の回転軸線L1と第2の回転板61の回転軸線L3との間の距離のことをいう。
【0066】
また、制御部19は、第2の半径調整駆動部65を制御することにより、第2の回転板61の回転軸線L3を中心とした第1の回転板13の回転半径を変化させる制御を行っている。
【0067】
上記構成の頭皮ケア装置60によれば、第1の回転板13の回転半径を大きくすると、施術子12と頭皮との接触範囲が広がり、頭皮が施術子12に対して追従する範囲が大きくなる。また、第1の回転板13の回転半径を小さくすると、施術子12と頭皮との接触範囲が狭まり、頭皮が施術子12に対して追従する範囲が小さくなる。
【0068】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(7)ハウジング11内において、第2の回転板61と、第2の回転板61を回転させる第2の駆動モータ62とをさらに備えた。よって、第2の駆動モータ62によって第2の回転板61が回転することで、第1の回転板13及び第1の駆動モータ17が一つのユニットとして回転するとともに、さらに、第1の回転板13は第1の駆動モータ17によって回転している状態となっている。この状態で施術子12が頭皮を施術すると、頭皮が施術子12に追従しやすくなる。したがって、頭皮において指圧の感触に加えて揉捏の感触を得ながら刺激を与えることができ、頭皮におけるマッサージ効果をさらに向上させることができる。
【0069】
(8)頭皮ケア装置60には、ガイド溝64、第2の半径調整駆動部65及び送りねじ66によって構成される第2の半径調整機構が設けられている。よって、制御部19が第2の半径調整駆動部65を制御することで、第2の回転板61の回転軸線L3を中心とした第1の回転板13の回転半径を変化させることができる。そして、第2の回転板61の回転軸線L3を中心とした施術子12の回転半径を変化させることができるとともに、施術子12が接触する頭皮の動きに合わせたマッサージを提供することができる。
【0070】
(第6の実施形態)
以下、本発明を具体化した第6の実施形態を図8にしたがって説明する。第6の実施形態における頭皮ケア装置60は、第5の実施形態で説明した頭皮ケア装置60において、ガイド溝64、第2の半径調整駆動部65及び送りねじ66によって構成される第2の半径調整機構が設けられていないものである。
【0071】
図8に示すように、第2の駆動モータ62の回転軸62aには、第2の回転板61が接続されている。第2の回転板61の一面には、第1の駆動モータ17が支持されている。第1の駆動モータ17は、第1の回転板13の回転軸線L1と第2の回転板61の回転軸線L3とが重なり合わないように、第2の回転板61に対して支持されている。
【0072】
第1の駆動モータ17の回転軸17aには、突出量変更用駆動部68が取り付けられている。突出量変更用駆動部68は電源部18及び制御部19と電気的に接続されている。また、突出量変更用駆動部68には送りねじ68aが連結されるとともに、送りねじ68aの一端は第1の回転板13に連結されている。さらに、ハウジング11の天板には強弱調整スイッチ69が配設されている。強弱調整スイッチ69は制御部19と電気的に接続されている。
【0073】
強弱調整スイッチ69が押されると、強弱調整スイッチ69から制御部19へ入力信号が送られるとともに、この入力信号を受信した制御部19は、突出量変更用駆動部68が駆動するように突出量変更用駆動部68を制御するようになっている。そして、突出量変更用駆動部68が駆動すると、突出量変更用駆動部68に連結された送りねじ68aが駆動するとともに、第1の回転板13及び施術子12が、第1の回転板13に対する垂直方向に沿って開口部11aから突出するように移動する。
【0074】
すなわち、突出量変更用駆動部68及び送りねじ68aによって、施術子12の突出量を変化させる突出量調整機構が構成されている。ここで、「突出量」とは、施術子12が第1の回転板13に対する垂直方向に沿って突出するように移動したときの施術子12の移動距離のことをいう。また、制御部19は、突出量変更用駆動部68を制御することにより、施術子12が第1の回転板13に対する垂直方向に沿って開口部11aから突出する突出量を変化させる制御を行っている。
【0075】
上記構成の頭皮ケア装置60によれば、施術子12の突出量を大きくすると、頭皮に対して施術子12が押圧することで発生する押圧力が強くなる。また、施術子12の突出量を小さくすると、頭皮に対して施術子12が押圧することで発生する押圧力が弱くなる。
【0076】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(9)頭皮ケア装置60には、突出量変更用駆動部68及び送りねじ68aによって構成される突出量調整機構が設けられている。よって、制御部19が突出量変更用駆動部68を制御することで、施術子12の突出量を調整することができる。よって、施術子12の突出量が変化するとともに、頭皮に対して施術子12が押圧することで発生する押圧力に強弱をつけることができ、頭皮に対して様々な強さで指圧の感触を加えることができる。
【0077】
(第7の実施形態)
以下、本発明を具体化した第7の実施形態を図9にしたがって説明する。
図9(a)及び(b)に示すように、ハウジング11内には、第2の駆動モータ62が二つ内蔵されている。各第2の駆動モータ62の回転軸62aには、第2の回転板61が接続されている。第2の回転板61の一面には、第1の駆動モータ17が支持されるとともに、第1の駆動モータ17の回転軸17aには第1の回転板13が接続されている。すなわち、本実施形態の頭皮ケア装置70には、第1の回転板13、第1の駆動モータ17、第2の回転板61及び第2の駆動モータ62によって構成される自公転ユニット71が2つ設けられている。
【0078】
また、ハウジング11内には、回転数検知センサ72(例えば光電センサ)が各第2の回転板61の縁部の一部分を囲むようにそれぞれ設けられている。各回転数検知センサ72は制御部19と電気的に接続されている。さらに、第2の回転板61における縁部には、周方向に沿うように全周に亘って回転数検知用孔Sが所定の間隔をおいて複数形成されている。第2の回転板61が第2の駆動モータ62によって回転した状態において、複数の回転数検知用孔Sは、回転数検知センサ72内を通過するように形成されている。
【0079】
第2の回転板61が回転している状態において、回転数検知センサ72は、回転数検知用孔Sが回転数検知センサ72内を通過した回転数検知用孔Sの個数を検知する。そして、制御部19は、回転数検知用孔Sが回転数検知センサ72内を通過した回転数検知用孔Sの個数が互いに同じ個数になるように、第2の駆動モータ62を制御する。つまり、各第2の回転板61における回転速度が同じ速度になるように、第2の駆動モータ62を制御する。すなわち、制御部19は、第2の駆動モータ62を制御することにより、自公転ユニット71それぞれに設けられた第1の回転板13における第2の回転板61の回転軸線L3周りの回転をそれぞれ同期させて回転させる制御を行っている。
【0080】
なお、各第1の回転板13における第2の回転板61の回転軸線L3周りの回転をそれぞれ同期させて、且つ、同じ方向(図9(b)に示す矢印R3で示す方向)に回転させるためには、図9(b)に示すように、各第1の回転板13の回転開始位置が、第2の回転板61の回転軸線L3周りに対して同じ位置である必要がある。
【0081】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(10)制御部19は、回転数検知センサ72の検知結果に基づいて、各第2の回転板61における回転速度が同じ速度になるように、第2の駆動モータ62を制御する。よって、自公転ユニット71それぞれに設けられた施術子12がそれぞれ同期して回転駆動されるため、各施術子12の回転駆動に回転差を感じることなく、違和感のない揉捏の感触を得ることができる。
【0082】
(11)ハウジング11内には、第1の回転板13、第1の駆動モータ17、第2の回転板61及び第2の駆動モータ62によって構成される自公転ユニット71が2つ設けられている。この構成の頭皮ケア装置70によれば、施術子12が2つあることで、施術子12が一つだけ設けられている構成の頭皮ケア装置に比べて、頭皮における2箇所を一度に施術することができる。
【0083】
(第8の実施形態)
以下、本発明を具体化した第8の実施形態を図10及び図11にしたがって説明する。
図10(a)及び(b)に示すように、第8の実施形態における頭皮ケア装置70には、第7の実施形態における頭皮ケア装置70の構成に加えて、第6の実施形態で既に説明した突出量変更用駆動部68及び送りねじ68aによって構成される突出量調整機構が設けられている。
【0084】
さらに、図11(b)に示すように、第2の回転板61において、回転数検知用孔Sよりも第2の回転板61の内径側に位置する部位に、絶対位置検知用孔S2が第2の回転板61に複数形成される回転数検知用孔Sのうちの一つに対応するように形成されている。第2の回転板61が第2の駆動モータ62によって回転している状態では、絶対位置検知用孔S2は、回転数検知センサ72内を通過するようになっている。
【0085】
電源スイッチ20がオンされると、第2の回転板61が図10(b)に示す矢印R4の方向へ回転するとともに、絶対位置検知用孔S2が回転数検知センサ72内に位置すると、回転数検知センサ72により検知された回転数検知用孔Sの個数が0にリセットされる。回転数検知センサ72により検知された回転数検知用孔Sの個数が0にリセットされた状態では、図10(b)に示すように、第1の回転板13同士が最も接近した位置になるように設定されている。
【0086】
さらに、第2の回転板61を回転させて回転数検知用孔Sが回転数検知センサ72内を通過することで、回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が増えていく。そして、回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が、回転数検知用孔Sの全個数のうちの半数個になった状態では、図11(a)に示すように、第1の回転板13同士が最も離間した位置になるように設定されている。さらに、第2の回転板61を回転させて回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が、回転数検知用孔Sの全個数のうちの半数個さらに追加された状態では、第1の回転板13同士が最も接近した位置になるように設定されている。
【0087】
上記構成の頭皮ケア装置70では、制御部19は、回転数検知センサ72により検知された回転数検知用孔Sの個数に応じて、突出量変更用駆動部68の駆動を制御するようになっている。すなわち、制御部19は、回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が、0から全個数のうちの半数個に近づくにつれて、第1の回転板13及び施術子12の突出量が徐々に小さくなるように、突出量変更用駆動部68を制御する。また、制御部19は、回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が、全個数のうちの半数個になった状態では、第1の回転板13及び施術子12の突出量が最も小さくなるように、突出量変更用駆動部68を制御する。
【0088】
さらに、制御部19は、回転数検知センサ72により検知された回転数検知用孔Sの個数が追加されるにつれて、第1の回転板13及び施術子12の突出量が徐々に大きくなるように、突出量変更用駆動部68を制御する。そして、制御部19は、回転数検知センサ72により検知される回転数検知用孔Sの個数が、全個数のうちの半数個さらに追加された状態では、第1の回転板13及び施術子12の突出量が最も大きくなるように、突出量変更用駆動部68を制御する。
【0089】
すなわち、施術子12同士が最も接近した状態のときに、第1の回転板13及び施術子12が、第1の回転板13に対する垂直方向に沿って最も突出するようになっている。また、施術子12同士が最も離間した状態のときに、第1の回転板13及び施術子12が、第1の回転板13に対する垂直方向に沿って最も突出しないようになっている。
【0090】
つまり、制御部19は、第1の回転板13が第2の回転板61の回転軸線L3周りを回転しているときの施術子12同士の位置関係に応じて、突出量変更用駆動部68を制御することにより、施術子12の突出量を変化させる制御を行っている。
【0091】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(12)制御部19は、第1の回転板13が第2の回転板61の回転軸線L3周りを回転しているときの施術子12同士の位置関係に応じて、突出量変更用駆動部68を制御して、施術子12の突出量を変化させる制御を行っている。そして、施術子12同士が最も接近したときに施術子12の突出量を最大にするとともに、施術子12同士が最も離間したときに施術子12の突出量を最小にすることで、頭皮に対する施術子12の押圧力を局所的に集中して強くすることができる。よって、頭皮において、指圧の感触に加えて揉捏の感触を得ながら局所的に集中して刺激を与えることができる。
【0092】
(第9の実施形態)
以下、本発明を具体化した第9の実施形態を図12にしたがって説明する。第9の実施形態における頭皮ケア装置10は、第1の実施形態における頭皮ケア装置10において、制御部19を削除するとともに、図12(a)に示すように、第1の駆動モータ17の回転軸17aには、楕円形状の駆動側歯車94が接続されている。図12(b)に示すように、回転軸17aは、駆動側歯車94の楕円中心に対して駆動側歯車94の長軸に沿って僅かにずれた位置に接続されている。
【0093】
また、駆動側歯車94には、楕円形状の従動側歯車95が噛合されるとともに、従動側歯車95には支持軸95aを介して第1の回転板13が接続されている。支持軸95aは、従動側歯車95の楕円中心に対して従動側歯車の長軸に沿って僅かにずれた位置に接続されている。
【0094】
駆動側歯車94と従動側歯車95とが噛合された状態において、駆動側歯車94を第1の駆動モータ17の駆動力によって一定の回転速度で回転させると、駆動側歯車94の回転が従動側歯車95に伝達されて従動側歯車95が回転し、その結果、第1の回転板13が回転するようになっている。
【0095】
そして、駆動側歯車94の長円側と従動側歯車95の短円側とが噛合された状態において、駆動側歯車94が回転すると、従動側歯車95の回転速度が速くなり、その結果、第1の回転板13の回転速度が速くなる。また、図12(c)に示すように、駆動側歯車94の短円側と従動側歯車95の長円側とが噛合された状態において、駆動側歯車94が回転すると、従動側歯車95の回転速度が遅くなり、その結果、第1の回転板13の回転速度が遅くなる。すなわち、駆動側歯車94及び従動側歯車95によって、第1の回転板13の回転速度を切り換える制御を行う制御部を構成している。
【0096】
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(13)それぞれ楕円形状をなす駆動側歯車94及び従動側歯車95を用い、それら歯車94,95の形状によって、第1の回転板13の回転速度を切り換える制御を行うことができる。よって、第1の回転板13の回転速度を切り換える制御を電気的に行う制御部を設けることなく、第1の回転板13の回転速度を切り換える制御を機械的に行うことができる。したがって、第1の回転板13の回転速度を切り換える制御を電気的に行う場合に比べて制御が複雑化することなく、第1の回転板13の回転速度を機械的に制御することができる。
【0097】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第5の実施形態において、半径調整スイッチ67が押されることによって、制御部19は、第2の半径調整駆動部65が駆動するように第2の半径調整駆動部65を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、図13に示すように、ハウジング11内には、頭皮ケア装置10本体の傾きを検知する傾き検知手段としての傾きセンサ81が内蔵されている。傾きセンサ81は、制御部19と電気的に接続されている。図14(a)及び(b)に示すように、傾きセンサ81は、第1の端子85a、第2の端子85b及び第3の端子85cを備え、第1の端子85aが抵抗体84の一端と接続されるとともに、第2の端子85bが抵抗体84の他端と接続されている。第3の端子85cは、傾きセンサ81に設けられる錘82と一体的にスライド移動するスライド接点83を介して抵抗体84と接続されている。そして、例えば、装置本体である頭皮ケア装置10が、図14(a)に示す水平状態から図14(b)に示す垂直状態まで傾いたときに、錘82は回転軸86を介して揺動するとともに錘82と一体的にスライド接点83もスライド移動する。この状態において、スライド接点83と第1の端子85a又は第2の端子85bとの間の抵抗値が変化し、その抵抗値を第3の端子85cによって検出する。制御部19は、第3の端子85cによって検出された抵抗値に基づいて、頭皮ケア装置10本体の傾きを算出するとともに、その算出値に基づいて第2の半径調整駆動部65を制御することにより、第2の回転板61の回転軸線L3を中心とした第1の回転板13の回転半径を変化させる。これによれば、傾きセンサ81により検知された角度に応じて、制御部19が第2の半径調整駆動部65を制御するため、使用者が意識をすることなく施術子12が接触する頭皮の動きに合わせたマッサージを提供することができる。
【0098】
○ 第5及び第6の実施形態において、制御部19は、第2の駆動モータ62を制御することにより、第2の回転板61の回転方向を切り替える制御を行うようにしてもよい。これによれば、第2の回転板61の回転方向を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。よって、第1の回転板13、施術子12及び第1の駆動モータ17が一つのユニットとして、第2の回転板61の回転軸線L3周りを時計回り又は反時計回りに回転することができ、頭皮において、指圧の感触及び揉捏の感触が一定にならず、様々な指圧の感触及び揉捏の感触を得ることができる。
【0099】
○ 第7の実施形態において、制御部19は、各第1の回転板13における第2の回転板61の回転軸線L3周りの回転をそれぞれ同期させて、且つ、互いが相反する方向に回転させるように第2の駆動モータ62を制御してもよい。なお、各第1の回転板13における第2の回転板61の回転軸線L3周りの回転をそれぞれ同期させて、且つ、互いが相反する方向に回転させるためには、各第1の回転板13の回転開始位置が、第2の回転板61の回転軸線L3周りに対して正反対の位置である必要がある。これによれば、各施術子12によって頭皮をつまむようにしてマッサージをすることができる。
【0100】
○ 第7の実施形態において、第2の回転板61における縁部の全周に亘って複数形成される回転数検知用孔Sのうちの一つにおいて、隣接する位置に回転数検知用孔Sをさらに形成し、絶対位置検知用孔としての役割を持たせるようにしてもよい。例えば、図11(b)に示すように、第2の回転板61における縁部の全周に亘って複数形成される回転数検知用孔Sのうちの一つにおいて、第2の回転板61の内径側に位置する部位に絶対位置検知用孔S2が形成されている。第2の回転板61が第2の駆動モータ62によって回転した状態において、絶対位置検知用孔S2は、回転数検知センサ72内を通過するように形成されている。
【0101】
○ 第7の実施形態において、第1の回転板13における第2の回転板61の回転軸線L3周りの回転をそれぞれ同期させて回転させるために、回転数検知センサ72を用いて、各第2の回転板61における回転速度が同じ速度になるように、制御部19が第2の駆動モータ62を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、図15(a)及び(b)に示すように、第2の駆動モータ62の回転軸62aには駆動ギア91が接続されるとともに、駆動ギア91には公転ギア92が二つ噛合されている。各公転ギア92における一面には第1の駆動モータ17がそれぞれ支持されるとともに、第7の実施形態と同様に、第1の駆動モータ17には、第1の回転板13及び施術子12が設けられている。駆動ギア91と各公転ギア92とがそれぞれ噛合された状態において、駆動ギア91が反時計回り(図15(b)に示す矢印R5の方向)に回転すると、各公転ギア92が同じ方向(図15(b)に示す矢印R6の方向)に回転する。よって、図15(b)に示すように、各第1の回転板13の回転開始位置が、各公転ギア92の回転軸線L3周りに対して同じ位置であれば、回転数検知センサ72を用いた複雑な制御を必要とせずに、第1の回転板13の回転をそれぞれ同期させて回転させることができる。
【0102】
○ 第7の実施形態において、第2の駆動モータ62を二つ設けるとともに、制御部19が各第2の駆動モータ62を制御することで、各第2の回転板61における回転速度が同じ速度になるようにしたが、これに限らない。例えば、図16(a)及び(b)に示すように、第2の駆動モータ62を一つ設けるとともに、第2の駆動モータ62の回転軸62aに駆動ギア91を接続させる。さらに、駆動ギア91に公転ギア92及び従動ギア93をそれぞれ噛合させるとともに、従動ギア93に、駆動ギア91と噛合された公転ギア92とは別の公転ギア92を噛合させる。各公転ギア92における一面には第1の駆動モータ17がそれぞれ支持されるとともに、第7の実施形態と同様に、第1の駆動モータ17には、第1の回転板13及び施術子12が設けられている。第2の駆動モータ62の駆動により駆動ギア91が反時計回り(図16(b)に示す矢印R5の方向)に回転すると、駆動ギア91と噛合されている公転ギア92は時計回り(図16(b)に示す矢印R7の方向)に回転する。そして、駆動ギア91と噛合された公転ギア92とは別の公転ギア92は、従動ギア93を介して反時計回り(図16(b)に示す矢印R8)に回転する。その結果、各第1の回転板13が各公転ギア92の回転軸線L3周りを互いに相反する方向に同じ回転速度で回転するようになっている。
【0103】
○ 図16(a)及び(b)に示す実施形態に加えて、第6の実施形態で既に説明した突出量変更用駆動部68及び送りねじ68aによって構成される突出量調整機構をさらに設け、制御部19が施術子12の突出量を変化させる制御を行ってもよい。
【0104】
○ 図16(a)及び(b)に示す実施形態において、図17(a)及び(b)に示すように、各公転ギア92の一面には、ベアリング96を介して回転軸92aの一端が回転可能に支持されるとともに、回転軸92aの他端には第1の回転板13が接続されていてもよい。これによれば、施術子97が頭皮に対して接触した状態で、回転軸92aがベアリング96を介して自由に回転することができ、その結果、第1の回転板13の回転方向を制御部19によって制御することなく、施術子97を自由に回転させることができる。
【0105】
○ また、施術子12の形状は特に限定されるものではなく、例えば、図17(a)及び(b)に示すようなブラシ形状であってもよい。ブラシ状の施術子97は、第1の回転板13の一面に取着される平板部97aと、平板部97aの一面に対して略垂直に延びる複数の突出部97bとから構成されている。そして、突出部97bの先端を頭皮に押し付けられることで、頭皮を刺激することができる。
【0106】
○ 第1の実施形態において、方向切替スイッチ21が押されると、制御部19は、第1の駆動モータ17の回転方向を適宜変更させるように第1の駆動モータ17を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、第1の駆動モータ17が所定時間経過したことを条件に、制御部19は、第1の駆動モータ17の回転方向を適宜変更させるように第1の駆動モータ17を制御するようにしてもよい。
【0107】
○ 第1の実施形態において、方向切替スイッチ21が押されると、制御部19は、第1の駆動モータ17の回転方向を適宜変更させるように第1の駆動モータ17を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、第1の駆動モータ17が所定回数回転したことを条件に、制御部19は、第1の駆動モータ17の回転方向を適宜変更させるように第1の駆動モータ17を制御するようにしてもよい。
【0108】
○ 第2の実施形態において、速度切替スイッチ31が押されると、制御部19は、第1の回転板13の回転速度が変化するように第1の駆動モータ17を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、制御部19は、時間の経過に伴って第1の回転板13の回転速度が徐々に速くなる又は遅くなるように第1の回転板13の速度を変化させるように制御してもよい。
【0109】
○ 第2の実施形態において、速度切替スイッチ31が押されると、制御部19は、第1の回転板13の回転速度が変化するように第1の駆動モータ17を制御するようにしたが、これに限らない。例えば、制御部19は、第1の回転板13の回転数が増えれば増えるほど第1の回転板13の回転速度が徐々に速くなる又は遅くなるように第1の回転板13の速度を変化させるように制御してもよい。
【符号の説明】
【0110】
10,40,50,60,70…頭皮ケア装置、12,97…施術子、12a…基端、13…第1の支持部材としての第1の回転板、17…第1の回転駆動部としての第1の駆動モータ、19…制御部、42…第1の半径調整機構を構成するガイド溝、44…第1の半径調整機構を構成する第1の半径調整駆動部、45…第1の半径調整機構を構成する送りねじ、52…揺動機構を構成するガイド溝、54…揺動機構を構成する揺動用駆動部、55…揺動機構を構成する送りねじ、61…第2の支持部材としての第2の回転板、62…第2の回転駆動部としての第2の駆動モータ、64…第2の半径調整機構を構成するガイド溝、65…第2の半径調整機構を構成する第2の半径調整駆動部、66…第2の半径調整機構を構成する送りねじ、68…突出量調整機構を構成する突出量変更用駆動部、68a…突出量調整機構を構成する送りねじ、71…自公転ユニット、81…傾き検知手段としての傾きセンサ、94…制御部を構成する駆動側歯車、95…制御部を構成する従動側歯車。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭皮に接触して施術する施術子と、
前記施術子を回転駆動させる第1の回転駆動部と、
前記施術子の回転駆動に関する動作形態を変化させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする頭皮ケア装置。
【請求項2】
前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記制御部は、前記第1の回転駆動部を制御することにより、前記第1の支持部材の回転方向を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の頭皮ケア装置。
【請求項3】
前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記制御部は、前記第1の回転駆動部を制御することにより、前記第1の支持部材の回転速度を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の頭皮ケア装置。
【請求項4】
前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記施術子における基端の回転軌跡を変化させる第1の半径調整機構をさらに設け、
前記制御部は、前記第1の半径調整機構を制御することにより、前記施術子における基端の回転軌跡を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の頭皮ケア装置。
【請求項5】
前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記第1の支持部材を揺動させる揺動機構をさらに設け、
前記制御部は、前記揺動機構を制御することにより、前記第1の支持部材を揺動させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の頭皮ケア装置。
【請求項6】
前記施術子は、前記第1の回転駆動部によって回転する第1の支持部材に取り付けられるとともに、前記施術子の突出量を変化させる突出量調整機構をさらに設け、
前記制御部は、前記突出量調整機構を制御することにより、前記施術子の突出量を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の頭皮ケア装置。
【請求項7】
前記第1の回転駆動部を支持する第2の支持部材と、前記第2の支持部材を回転させる第2の回転駆動部と、をさらに備え、
前記第1の支持部材及び前記施術子は、前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転するとともに、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を調整する第2の半径調整機構をさらに設け、
前記制御部は、前記第2の半径調整機構を制御することにより、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の頭皮ケア装置。
【請求項8】
前記第1の回転駆動部を支持する第2の支持部材と、前記第2の支持部材を回転させる第2の回転駆動部と、をさらに備え、
前記第1の支持部材及び前記施術子は、前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転するとともに、
前記制御部は、前記第2の回転駆動部を制御することにより、前記第2の支持部材の回転方向を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の頭皮ケア装置。
【請求項9】
装置本体の傾きを検知する傾き検知手段をさらに設けるとともに、前記傾き検知手段により検知された角度に応じて、
前記制御部は、前記第2の半径調整機構を制御することにより、前記第2の支持部材の回転軸線を中心とした前記第1の支持部材の回転半径を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の頭皮ケア装置。
【請求項10】
前記第1の支持部材、前記第1の回転駆動部、前記第2の支持部材及び前記第2の回転駆動部によって構成される自公転ユニットを複数設けるとともに、
前記制御部は、前記第2の回転駆動部を制御することにより、前記自公転ユニットそれぞれに設けられた前記第1の支持部材における前記第2の支持部材の回転軸線周りの回転をそれぞれ同期させて回転させる制御を行うことを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の頭皮ケア装置。
【請求項11】
前記施術子の突出量を変化させる突出量調整機構をさらに設け、
前記第1の支持部材が前記第2の支持部材の回転軸線周りを回転しているときの前記施術子同士の位置関係に応じて、
前記制御部は、前記突出量調整機構を制御することにより、前記施術子の突出量を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項10に記載の頭皮ケア装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2010−269124(P2010−269124A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288165(P2009−288165)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】