説明

額パッド及びその額パッドを使用する額支持体

額パッド(30)は、額支持部材に取り付けられる第1の側部を有するベース部材(32)を備える。額パッドは、患者の表面に接触する第1の側部を有する患者接触部材(38)も備える。ネック部(44)は、ベース部材の第2の側部と第1の患者接触部材の第2の側部とに連結される。ネック部は、ベース部材に対する第1の患者接触部材の少なくとも一部の移動を許容する少なくとも1つの切欠部(46,47)を有し、ベース部材が患者の表面に平行でなくても、額パッドの患者接触部を患者の表面に自動位置合わせする。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本願は、米国特許法119条(e)の規定により、2003年7月18日付けで特許出願された米国仮特許出願第60/488,474号の優先権を主張し、その内容は本願明細書の一部を構成する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、鼻マスク又は全面型マスク(面体)等の患者界面材装置の額支持部に使用される額パッド及び額支持パッドに関する。
【背景技術】
【0003】
患者に挿管せず又は外科的に気管チューブを患者の食道内に挿入せずに、患者の気道に呼吸用気体を非侵襲的に供給することが必要かつ望ましい状況は多く存在する。例えば、非侵襲的換気法として既知の技術を使用して患者に気体を供給する方法は、公知である。また、持続気道陽圧(CPAP)又は患者の呼吸周期若しくは患者の状態と共に変化する可変気道圧力を付与(オートタイトレーション圧力支援システム)して、睡眠無呼吸症候群、特に閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)又は鬱血性心不全等の医療疾患を治療することは公知である。
【0004】
非侵襲的換気法及び圧力支援治療法では、通常、鼻又は鼻/口マスクである患者界面材装置を患者の顔面上に配置し、人工呼吸器又は圧力支援装置を患者の気道に連結して、呼吸気体流を圧力/流れ発生装置から患者の気道に供給することができる。通常、患者に適切かつ快適に装着したマスクを長時間着用できることが重要である。マスクの周縁部から過剰の気体が漏洩しない密封構造を維持するため、マスクを患者の顔面に押圧しなければならない難題が生ずる。
【0005】
気体供給マスクに額支持体を接続して、マスクと患者の額との間に額支持構造体を形成することは公知である。額当クッション、スペーサ又は支持体を有する気体供給マスクは、下記特許文献1〜10に開示される。額支持体は、患者の顔面に加えられる過剰なマスクの押圧力を防止すると共に、マスクに装着安定性を付与する。
【0006】
前記特許の額支持装置は、通常、額支持体に取り付けられる少なくとも1つの額パッドを有する。額パッドは、患者の額表面に接触する。下記特許文献11〜15では、額支持パッドは、通常、発泡体で形成され、比較的鋭い縁を備えるほぼ四角形又は台形の形状を有する。下記特許文献16〜21により教示される従来の額パッドは、額支持構造体と患者の額表面との間の偏角を補償する半円形断面を有する。額上に額パッドを配置する欠点は、湾曲面が圧点に変わることである。前記半円形構造により、湾曲する接触面を圧縮しかつ変形して、より平坦な接触面を確保することができる。しかしながら、圧点を形成しても、最も快適な選択肢にならない。
【特許文献1】米国特許第4,907,584号公報
【特許文献2】米国特許第5,243,971号公報
【特許文献3】米国特許第5,570,689号公報
【特許文献4】米国特許第6,119,693号公報
【特許文献5】米国特許第6,357,441号公報
【特許文献6】米国特許第6,463,931号公報
【特許文献7】米国特許第6,467,483号公報
【特許文献8】米国特許第6,520,182号公報
【特許文献9】米国特許第6,532,961号公報
【特許文献10】米国特許第6,557,556号公報
【特許文献11】米国特許第4,907,584号公報
【特許文献12】米国特許第5,243,971号公報
【特許文献13】米国特許第5,517,986号公報
【特許文献14】米国特許第5,570,689号公報
【特許文献15】米国特許第6,357,441号公報
【特許文献16】米国特許第6,119,693号公報
【特許文献17】米国特許第6,463,931号公報
【特許文献18】米国特許第6,467,483号公報
【特許文献19】米国特許第6,520,182号公報
【特許文献20】米国特許第6,532,961号公報
【特許文献21】米国特許第6,557,556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
MAPパピヨンマスクの製品文献は、連結部を介して額支持体に取り付けられる額パッドを示す。連結部及び/又は額支持フレームに対する連結部の取付部品により、額パッドの主要部の関節運動が可能とする。しかしながら、比較的小さいサイズの連結部は、支持フレーム上に額パッドを取り付ける比較的不安定な台となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従って、本発明の目的は、従来の額パッドの前記欠点を解消する額パッドを提供することにある。額支持部材との接続に適する第1の側部及び第2の側部を有するベース部材を備える額パッドを提供する本発明の一実施の形態により、この目的が達成される。額パッドは、患者の表面との接触に適する第1の側部及び第2の側部を有する患者接触部材も備える。ネック部は、ベース部材の第2の側部と患者接触部材の第2の側部とに接続され、これらを額パッドの各部に接合する。ネック部は、患者接触部材の少なくとも一部がベース部材に対して移動できる少なくとも1つの切欠部を備える。この構造により、ベース部材に対して患者接触部材を自動的に調整することができ、ベース部材が患者の表面と平行でなくても、患者接触部材の第1の側部を患者の表面上に平坦に配置することができる。
【0009】
更に、本発明の別の目的は、本発明の額支持パッドを備える額支持組立体を提供することである。
【0010】
参照符号により各図の対応する部分を示す添付図面に関する以下の説明、特許請求の範囲及び本明細書の全構成部分により、本発明の前記目的及び他の目的、特徴及び特性、構造の関連要素の操作法及び機能、部品の組み合わせ並びに製造経済性は明らかとなろう。しかしながら、図面は、図示及び説明の目的に過ぎず、発明の範囲を制限するものではないことは、明確に理解できよう。明細書及び特許請求の範囲に使用されるように、別途明記しない限り、「a」、「an」及び「the」の単数形は、複数の対象を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1〜図3Cは、本発明の原理による額パッド30の例示的な第1の実施の形態を示す。額パッド30は、額支持部材(額支持体)50との接続に適する第1の側部34及び第2の側部36を有するベース部材32を備える。額パッド30は、患者(被験者)の表面との接触に適する第1の側部40及び第2の側部42を有する患者接触部材38も備える。ネック部44は、ベース部材32の第2の側部36と患者接触部材38の第2の側部42とを接続する。本発明の好適な実施の形態では、ベース部材32、患者接触部材38及びネック部44は、低デュロメータ(硬度)のシリコーン又は軟質エラストマ(軟性の弾性材)等の通常の材料により一体に形成される。
【0012】
全体を46a及び46bで示す切欠部を額パッド30の各側部36及び42に形成して、ネック部44、ベース部材32及び患者接触部材38が構成される。切欠部46a及び46bを設けることにより、矢印Aで示すように、患者接触部材38の少なくとも一部をベース部材32に対して移動(一次元運動又は直線運動)することができる。換言すれば、患者接触部材38の各側部36及び42に片持梁部材48a及び48bが形成される。患者接触部材38の第1の側部40に圧縮力が加わるとき、片持梁部材48a及び48bは、ベース部材32に向かって撓むことができる。
【0013】
ネック領域の切欠部46a及び46bのみならず、患者接触部材38及びネック部44を形成する材料の柔軟性により、額パッドを圧縮すると、矢印Aで示すように、患者接触面40は、上下に揺動することができる。また、切欠部46a及び46bにより、額に作用する力を吸収することができる。従って、本発明の額パッドは、額パッド30全体が患者に接触する角度に無関係に、患者に最良の快適さを与える平坦な接触面を形成する。換言すれば、ベース部材32に対する患者接触部材38の位置を変更しても、ベース部材32と患者の表面との間の角度を調整することができる。その結果、患者に接触する額パッド30の表面に加わる荷重を均一に分散して、圧点を除去することができる。また、額パッドの構造により、平坦な接触表面を常に維持するように、額に対して額パッド30を自動位置合わせすることができる。
【0014】
図示の実施の形態では、ベース部材32の第2の側部36と患者接触部材38の第2の側部42との間に約30°の角度を形成するサイズに切欠部46a及び46bが形成される。患者接触部材38に要求される自由な移動に応じて他の角度を決定できることは、理解できよう。更に、図示の切欠部46a及び46bは、額パッド30の各側部36及び42に対称的に設けられる。何れかの切欠部46a及び46bを除去して、単一の切欠部46a又は46bを設けてもよいことは、理解できよう。勿論、この構造では、患者接触部材38の運動度は、限定される。
【0015】
患者接触部材38がベース部材32に対して他の次元で運動できる他の切欠部構造を設けてもよいことは、理解できよう。例えば、本発明は、額パッド30の各側部36及び42に切欠部46a及び46bを設けるだけでなく、正面部分及び背面部分に設けることも企図する。従って、側部の切欠部46a及び46bは、患者接触部に追加の片持梁部材49a及び49bを形成する。
【0016】
図示の例示的な実施の形態では、患者接触部材38の第1の側部40は、ほぼ平面、即ち、比較的平坦である。しかしながら、本発明は、患者接触部材38及び患者接触面40の他の形態も企図すると理解すべきである。例えば、多くの人間の額の僅かな丸みに対応して、第1の側部40に僅かな凹面を設けてもよい。
【0017】
患者界面材装置内に符号51により全体を示す額支持構造体内の額支持部材50に額パッド30が取り付けられる。図4〜図5Cは、額支持部材50に取り付けた額パッド30を示す。詳細には、前記図面は、額支持部材50の2つの端部に取り付けられる2つの個別の額パッド30を示す。図4〜図5Cに示す額支持部材50は、額支持部材50の単一の変更可能な構造を示すに過ぎないことを理解すべきである。本実施の形態では、額支持部材50は、マスク殻(図示せず)から延伸する第2の接続部材(図示せず)に摺動可能に係合する第1の接続部52を備える。勿論、額支持部材50がマスクの残部に対して移動しない額支持装置にも額パッド30を適用できる。
【0018】
額支持部材50に額パッド30を取り付けるため、ベース部材32の第1の側部34に接続される取付部材54を額パッド30に設ける。図示の例示的な実施の形態では、第1の側部34から取付部材54を突出させて、額支持部材50内の協働要素に係合することができる。例えば、本発明は、取付部材54の収容要素となる開口部(スロット)を額支持部材50に設けることを企図する。取付部材54の連結部56は、開口部(図示せず)に挿入され、連結部56から延伸する突出部58a及び58bは、開口部の内面と協働して、開口部に係合する状態に額パッド30を保持する。これを、図4に最もよく明示する。更に、開口部に開放端部を設け又は開口部内に取付部材54を挿入するときに、突出部58a及び58bを変形させ、挿入後に突出部58a及び58bを最初の形状に復帰させて、開口部−突出部構造により、額支持部材50に額パッド30を着脱自在にかつ簡単に取り付けることができる。
【0019】
図1〜図5に示す取付構造が額支持部材50に額パッド30を取り付ける変更可能な一構造を示すに過ぎないことは、理解できよう。本発明は、他の取付構造も企図する。例えば、ベース部材32の第1の側部34に開口部を形成し、額支持部材50に突出部を形成してもよい。また、前記取付構造の変形例として、表面又は他の取付位置にベース部材32の端部を設けてもよい。
【0020】
本発明は、取付部材54を省略することも企図する。この場合、従来の化学的接合法により、額支持部材にベース部材を直接接着する等他の技術を使用して、額支持部材50にベース部材32を添着することができる。本発明は、別の取付構造体にベース部材32を接着して、より強固な取付構造を額支持部材50に与えることも企図する。発泡材、ポリカーボネート又は他の熱可塑性樹脂により別の取付構造体を形成できる。
【0021】
図6〜図10Cは、本発明の原理による額パッド60の例示的な第2の実施の形態を示す。図1〜図5Cに示す患者接触部材38及びネック部44と同様に、額パッド60は、切欠部66a及び66bを有する患者接触部材62及びネック部64を備える。図6〜図10Cの第2の額パッド60の実施の形態と図1〜図5Cの第1の実施の形態との主な相違は、ベース部材70の構造及び共通のベース部材70を有する2つの患者接触部材62を使用する点にある。前記実施の形態と同様に、ベース部材70、患者接触部材62及びネック部64は、低デュロメータのシリコーン又は軟質エラストマ等の通常の材料により一体に形成される。例えば、図4〜図5Cに示す2つの個別の額パッド30を使用する額支持構造体に比べ、この構造では、単一部品の額パッド60を額支持部材に取り付けて、患者の表面に患者接触部材62による2つの接触点を形成することができる。
【0022】
前記実施の形態と同様に、切欠部66a及び66bにより、患者接触部材62をベース部材70に対して移動することができる。また、ネック部64の各側部に切欠部68a及び68bを形成して、患者接触部材62に一層の運動度(二次元運動又は平面運動)を与えることができる。
【0023】
図示の例示的な実施の形態は、額支持部材74に額パッド60を取り付ける一対の取付部材72を備える。図9〜図10Cは、額支持部材74に取り付けられた額パッド60を示す。図9〜図10Cに示す額支持部材74は、完全な額支持構造体の一部を示すに過ぎないことに留意すべきである。例えば、支持具(図示せず)は、位置76(図10A)で額支持部材74に取り付けられる。第1の実施の形態と同様に、取付部材72は、連結部78から延伸しかつ額支持部材74の溝又は開口部への連結部78の係合を維持する突出部80a及び80bと、連結部78とを備える。
【0024】
本発明は、患者接触部材38及び62の患者接触部に別の構造体を設けることも企図する。例えば、表面40に布又は他の織布を配置して、患者への快適性を向上し、患者の表面と患者接触部材38の表面40との間で捕捉する全ての水分を蒸発させることもできる。
【0025】
図11〜図13は、本発明の原理による額パッド90及び額支持部材92の例示的な第3の実施の形態を示す。額パッド90は、患者接触部材94と、ネック部96と、ベース部材98と、額パッド90の各側部の切欠部とを備え、これらの構成は、図1〜図5Cの額パッド30に示す特徴とほぼ同様である。図11〜図13に示す第3の実施の形態の額パッド90と図1〜5Cに示す第1の実施の形態との一相違点は、第1の実施の形態に比べて、額パッド90をより正方形状に形成することにある。また、ベース部材98は、突出する取付部材54及び72を備えない。代わりに、ベース部材98は、額支持部材92に設けられる突出部材102を収容する溝100を備え、額支持部材92に額パッド90を選択的に取り付けることができる。前記実施の形態と同様に、ベース部材98、患者接触部材94及びネック部96は、低デュロメータのシリコーン又は軟質エラストマ等の通常の材料により、好ましくは一体に形成される。勿論、本発明は、額パッド30,60及び90のこれらの部材又はこれらの部材の組み合せを個別の材料により別個に形成すると共に、従来技術を使用して接合し、額パッド30,60及び90全体を形成できることも企図する。
【0026】
前記実施の形態に示さない額パッド90の他の特徴は、患者接触部材94の患者接触面106に溝104を形成する点にある。使用者に額パッド90を当てるとき、患者の表面の吸引を最小限にする又は防止するため、患者接触面106に溝104が形成される。溝104は、患者接触面106と使用者の肌との間の空気の排出を助長する。本発明は、他の形態若しくは大きさ(長さ/幅/深さ)の溝104を形成し又は患者接触部材94に2つ以上の溝104を形成できることを企図することは、理解できよう。患者接触面106上で交差し又は互いに独立する多数の溝104を設けてもよい。
【0027】
額支持部材92は、マスクの一部に選択的に固定される。このため、額支持部材92は、額支持部材92を取り付けるマスクの一部に形成される開口部に取り付けられる係止部材108を備える。患者の額を覆うマスク殻から延伸して額支持部材を選択的に取り付ける突出部又は爪(タブ)を備えるマスクの例は、本明細書の一部を構成するコパッコ他名義の米国特許第6,467,483号に開示される。係止部材108は、開口部の側部に係合されてマスクと接触する状態に額支持部材92を保持する突起110a及び110bを備える。
【0028】
図示の実施の形態は、額支持部材92に設けられる複数の整合爪112も備える。整合爪112により、額パッド90と額パッド90を取り付けるマスクの額取付部との間の間隔を制御することができる。マスクの額取付部に対して第1の方向に額支持部材92を配置したとき、整合爪112は、マスクの額取付部に形成された開口部に嵌合され、ベース部116の表面114は、マスクの額取付部の表面にほぼ隣接する。第1の方向では、係止爪110aは、マスクの額取付部に係止部材108を固定する。例えば、180°だけ回転させて、マスクの額取付部に対して第2の方向に額支持部材92を配置するとき、マスクの額取付部に形成される開口部内に整合爪112を嵌合しなくても、マスクの額取付部の表面に密着させることができる。第2の方向では、係止爪110bは、マスクの額取付部に係止部材108を固定する。ペンシルベニア州マリーズビルのレスピロニクス社により製造されるコンフォートクラシックマスクは、額パッドとマスクとの間の間隙に額スペーサを備えるマスクの実例であり、前記の方法で制御することができる。
【0029】
現在最も実用的かつ好適と思われる実施の形態を図示して詳述したが、前記記載は単に説明の便宜に過ぎず、本発明を開示した実施の形態に限定されず、本発明は、特許請求の範囲内に該当すると共に特許請求の範囲と同趣旨の変更態様及び同等の装置を包含すること意図する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の原理による額パッドの第1の実施の形態を示す上面斜視図
【図2】図1の額パッドを示す下面斜視図
【図3A】図1の額パッドを示す平面図
【図3B】図1の額パッドを示す正面図
【図3C】図1の額パッドを示す側面図
【図4】本発明の原理による額支持部材の第1の実施の形態に取り付けられる図1の額パッドを示す上面斜視図
【図5A】図4の額パッドと額支持部材とを組み合せた平面図
【図5B】図4の額パッドと額支持部材とを組み合せた正面図
【図5C】図4の額パッドと額支持部材とを組み合せた側面図
【図6】本発明の原理による額パッドの第2の実施の形態を示す上面斜視図
【図7】図6の額パッドを示す下面斜視図
【図8A】図6の額パッドを示す平面図
【図8B】図6の額パッドを示す正面図
【図8C】図6の額パッドを示す側面図
【図9】本発明の原理による額支持部材の第2の実施の形態に取り付けられる図6の額パッドを示す上面斜視図
【図10A】図9の額パッドと額支持部材とを組み合せた平面図
【図10B】図9の額パッドと額支持部材とを組み合せた側面図
【図11】本発明の原理による額支持部材の第3の実施の形態に取り付けられる額パッドの第3の実施の形態を示す上面斜視図
【図12】図11の12−12線に沿う額パッド及び額支持部材の断面図
【図13】図11の額パッドと額支持部材との分解図斜視図
【符号の説明】
【0031】
(30,60,90)・・額パッド、 (32,70)・・ベース部材、 (34)・・第1の側部、 (36)・・第2の側部、 (38,62)・・第1の患者接触部材、 (40)・・第1の側部、 (42)・・第2の側部、 (44)・・第1のネック部、 (46a,46b,47a,47b,66a,66b,68a,68b)・・切欠部、 (50)・・額支持部材、 (51)・・額支持体、 (54)・・取付部材、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
額支持部材(50)に連結される第1の側部(34)及び第2の側部(36)を有するベース部材(32,70)と、
患者の表面に接触する第1の側部(40)及び第2の側部(42)を有する第1の患者接触部材(38,62)と、
ベース部材の第2の側部と第1の患者接触部材の第2の側部とに連結される第1のネック部(44)とを備え、
第1のネック部は、ベース部材に対する第1の患者接触部材の少なくとも一部の移動を許容する少なくとも1つの切欠部(46)を有することを特徴とする額パッド(30,60,90)。
【請求項2】
第1のネック部は、額支持部材の対向する側部に形成されかつベース部材に対する第1の患者接触部材の一次元運動を許容する2つの切欠部(46a,46b,66a,66b)を備えた請求項1に記載の額パッド。
【請求項3】
ベース部材、第1の患者接触部材及び第1のネック部を通常の材料により一体に形成した請求項1に記載の額パッド。
【請求項4】
通常の材料は、低デュロメータのシリコーン又は軟質エラストマである請求項1に記載の額パッド。
【請求項5】
第1の患者接触部材の第1の側部は、ほぼ平面である請求項1に記載の額パッド。
【請求項6】
ベース部材の第2の側部と第1の患者接触部材の第2の側部との間に約30°の角度を形成するサイズに第1のネック部の切欠部を形成した請求項1に記載の額パッド。
【請求項7】
ベース部材の第1の側部に連結される取付部材(54)を更に設けた請求項1に記載の額パッド。
【請求項8】
患者の表面に接触する第1の側部及び第2の側部を有する第2の患者接触部材と、
ベース部材の第2の側部と第2の患者接触部材の第2の側部とに連結される第2のネック部とを更に備え、
第2のネック部は、ベース部材に対する第2の患者接触部材の少なくとも一部の移動を許容する少なくとも1つの切欠部を有する請求項1に記載の額パッド。
【請求項9】
ベース部材の第1の側部に連結される取付部材(54)を更に設けた請求項8に記載の額パッド。
【請求項10】
第1のネック部は、額パッドの一側部に各切欠部が形成されかつベース部材に対する第1の患者接触部材の二次元運動を許容する4つの切欠部(46a,46b,47a,47b,66a,66b,68a,68b)を有する請求項1に記載の額パッド。
【請求項11】
額支持部材(50)と、
額支持部材に取り付けられる額パッド(30,60,90)とを備え、
額パッドは、
額支持部材に連結される第1の側部(34)及び第2の側部(36)を有するベース部材(32,70)と、
患者の表面に接触する第1の側部(40)及び第2の側部(42)を有する第1の患者接触部材(38,62)と、
ベース部材の第2の側部と第1の患者接触部材の第2の側部とに連結される第1のネック部(44)とを備え、
第1のネック部は、ベース部材に対する第1の患者接触部材の少なくとも一部の移動を許容する少なくとも1つの切欠部(46)を有することを特徴とする額支持体(51)。
【請求項12】
第1のネック部は、額支持体の対向する側部に形成されかつベース部材に対する第1の患者接触部材の一次元運動を許容する2つの切欠部(46a,46b,66a,66b)を備えた請求項11に記載の額支持体。
【請求項13】
ベース部材、第1の患者接触部材及び第1のネック部を通常の材料により一体に形成した請求項11に記載の額支持体。
【請求項14】
通常の材料は、低デュロメータのシリコーン又は軟質エラストマである請求項11に記載の額支持体。
【請求項15】
第1の患者接触部材の第1の側部は、ほぼ平面である請求項11に記載の額支持体。
【請求項16】
ベース部材の第2の側部と第1の患者接触部材の第2の側部との間に約30°の角度を形成するサイズに第1のネック部の切欠部を形成した請求項11に記載の額支持体。
【請求項17】
更にベース部材の第1の側部に取付部材(54)を連結した請求項11に記載の額支持体。
【請求項18】
額パッドは、
患者の表面に接触する第1の側部及び第2の側部を有する第2の患者接触部材と、
ベース部材の第2の側部と第2の患者接触部材の第2の側部とに連結される第2のネック部とを更に備え、
第2のネック部は、ベース部材に対する第2の患者接触部材の少なくとも一部の移動を許容する少なくとも1つの切欠部を有する請求項11に記載の額支持体。
【請求項19】
更にベース部材の第1の側部に取付部材(54)を連結した請求項18に記載の額パッド。
【請求項20】
第1のネック部は、額パッドの一側部に各切欠部が形成されかつベース部材に対する第1の患者接触部材の二次元運動を許容する4つの切欠部(46a,46b,47a,47b,66a,66b,68a,68b)を有する請求項11に記載の額パッド。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2007−508038(P2007−508038A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521151(P2006−521151)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/023063
【国際公開番号】WO2005/007030
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)