説明

顔面マスク及び顔面マスク装置

【課題】顔面の適切な位置に電極を印加することができ、美容や治療効果を向上させることができる顔面マスク及び顔面マスク装置を提供すること。
【解決手段】電気信号出力装置3から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスク2であって、前記顔面を覆うマスク本体部13と、前記マスク本体部13に設けられ、前記電気信号出力装置3に接続された電極4が取り付けられる取り付け部22とを備え、前記取り付け部22は、前記マスク本体部13が前記顔面を覆った状態で、前記顔面の神経上に配される位置にあらかじめ複数配置されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気信号を顔面に印加するための顔面マスク及び顔面マスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、美容や治療などのために、電気信号を顔面に印加するための種々の顔面マスク装置が利用されている。
これら顔面マスク装置の中には、顔面を覆うシート状のマスク本体部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。マスク本体部の幅方向の両端部には、電極を取り付けるための一対の取り付け部が設けられている。そして、取り付け部に電極を取り付けた状態で、顔面をマスク本体部で覆い、これにより、電気信号出力装置から出力された電気信号が電極を介して顔面に印加される。
【特許文献1】登録実用新案第3078100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような特許文献1に記載の顔面マスク装置では、顔面の所望の位置に電極を印加することができず、適切な美容や治療を行うことができないという問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、顔面の適切な位置に電極を印加することができ、美容や治療効果を向上させることができる顔面マスク及び顔面マスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、電気信号出力装置から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスクであって、前記顔面を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部に設けられ、前記電気信号出力装置に接続された電極が取り付けられる取り付け部とを備え、前記取り付け部は、前記マスク本体部が前記顔面を覆った状態で、前記顔面の神経上に配される位置にあらかじめ複数配置されていることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、電気信号を印加すべき位置に電極を容易に取り付けることができる。
【0007】
また、本発明は、前記取り付け部が、前記マスク本体部の幅方向の中心線を挟んで左右対称に配置されており、左右対称に配置された前記取り付け部同士に、同一の識別手段が設けられていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、ペアとなる取り付け部を使用者に容易に知らしめることができ、迅速かつ適切に電極を取り付け孔に取り付けることができる。
【0009】
また、本発明は、前記マスク本体部が、前記マスク本体部の幅方向に互いに連結された一対の本体半部を備え、前記一対の本体半部が互いに連結された連結線が、前記マスク本体部の幅方向の中心に設定され、前記連結線の少なくとも一部が、前記マスク本体部の表面側に向けて弧状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
この発明においては、本体半部を互いに展開すると、マスク本体部が、連結線を中心として山状に盛り上がり、立体的に配される。
そのため、顔面とマスク本体部とをフィットさせることができ、美容や治療効果を向上させることができる。
【0011】
また、本発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の顔面マスクと、前記電極とを備え、前記電極は、前記電気信号を印加するための電極端子と、前記電極端子に設けられて、前記顔面に当接される当接部と、前記電極端子に設けられて、前記当接部と前記顔面マスクとの間に設けられる中間部とを備え、前記当接部は、液体を含有可能な湿潤部材からなり、前記中間部は、前記当接部に含有された液体を前記顔面マスク側に透過させない透過防止部材からなることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、当接部に液体を浸み込ませたときでも、中間部がその液体の透過を防止することから、漏れ電流を防止することができ、電気信号を印加する上での効率を向上させることができる。また、液体の浸みたマスク本体部の洗濯・交換などの作業負担を軽減させることができ、メンテナンスを容易にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、顔面の神経上に電気信号を適切に印加することができることから、美容や治療効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態における顔面マスク装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての顔面マスク装置を示したものである。
顔面マスク装置1は、電気信号を生成して出力する出力装置(電気信号出力装置)3と、この出力装置3から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスク2と、出力装置3と顔面マスク2とを接続する電極4とを備えている。
【0015】
出力装置3は、直方体形状の出力本体部7を備えている。出力本体部7の天面には、各種情報を表示する表示部8が設けられている。また、出力本体部7の天面のうち、表示部8の近傍には、出力本体部7の各種操作を行うための操作部9が設けられている。
また、出力本体部7の天面には、電極4を接続するための接続部12が設けられている。
【0016】
また、顔面マスク2は、顔面を覆うためのマスク本体部13と、このマスク本体部13から一体的に延びる固定部14とを備えている。
マスク本体部13は、その幅方向Wに連結された一対の本体半部13a,13bを備えている。本体半部13a,13bは、略直角三角形状をなしており、互いの底辺部分が縫い合わされている。この縫い合わされた部分が連結線Rとなり、この連結線Rは、幅方向Wの中心に配され、かつ、高さ方向に延びる中心線C上に配置されている。
本体半部13a,13bには、連結線Rを挟んで左右対称に、両目用開口部17がそれぞれ形成されている。また、連結線R上には、三角形状の鼻用開口部18と、楕円形状の口用開口部19とが形成されている。
【0017】
さらに、本体半部13a,13bには、電極4を取り付けるための円形の取り付け孔(取り付け部)22が複数形成されている。これら複数の取り付け孔22は、連結線Rを挟んで左右対称に配置されている。また、複数の取り付け孔22は、所定の位置に予め位置決めされて形成されたものである。すなわち、取り付け孔22は、マスク本体部13を顔面に被せたときに、その顔面神経(神経から枝を通って筋に至るものを含む。)上の所定の位置に配されるように予め位置決めされている。例えば、図3に示すように、マスク本体部13を顔面に被せると、治療や美容のために電気信号を印加すべき顔面神経上の位置に、取り付け孔22が配される。
なお、「顔面神経上」とは、顔面神経近傍も含むものである。また、図3は、説明の便宜のため、取り付け孔22の位置を簡易的に示すものであって、実際の取り付け孔22の位置や個数などは適宜決められるものである。
【0018】
ここで、両側性太田母斑様色素沈着などのシミの発生部位としては、1.前額部、2.両頬骨部、3.両下眼瞼部、4.両鼻翼部、5.両頬部などが知られており、それらシミは、左右対称に発生することが知られている。
そして、発明者は、研究の結果、以下の結論を得た。
1)上記1から5の発生部位は、顔面神経上であること。
2)電界又は電流を印加する部位として、顔面神経上に設定すると効果が高いこと。
これらの結果に基づき、取り付け孔22を、顔面神経上に配される位置に予め位置決めしている。
【0019】
例えば、図1に示すように、上記1の前額部に対応させて、取り付け孔22b,22e,22f,22gが設けられ、上記2の両頬骨部に対応させて、取り付け孔22i、22j,22k,22l,22o,22qが設けられている。また、上記3の両下眼瞼部に対応させて、取り付け孔22mが設けられ、上記4の両鼻翼部に対応させて、取り付け孔22nが設けられ、上記5の両頬部に対応させて、取り付け孔22l,22o,22qが設けられている。
また、それぞれの取り付け孔22の近傍には、左右対称に配置された一対の取り付け孔22同士で、同一のアルファベット(識別手段)が付されている。すなわち、図1のアルファベット「A」に対応する左右一対の取り付け孔22aは、連結線Rを挟んで線対称の位置に配されている。これにより、各取り付け孔22のどれがペアになっているかを使用者に知らしめることができる。
【0020】
また、本体半部13a,13bは、連結線Rを介して折り畳み可能となっている。
図2は、本体半部13a,13bを折り畳んだ状態を示す平面図である。なお、図2においては、取り付け孔22の記載を省略している。
連結線Rのうち、鼻から口にかけて配される部分は、側面視してマスク本体部13の表面側(前方側)に向けて弧状に形成されている。この弧状に形成された部分が、中央弧状部27となる。すなわち、中央弧状部27は、マスク本体部13の表面側に凸となっている。
これにより、本体半部13a,13bを折り畳むと、それら裏面の全面が密着して平坦となり、一方、本体半部13a,13bを互いに展開すると、マスク本体部13が、連結線Rを中心として、表面側に山状に盛り上がり立体的に配されるようになっている。
【0021】
また、固定部14の上辺部14aは、マスク本体部13の上辺部から、下方になだらかな傾斜を持って一体的に延ばされている。一方、固定部14の下辺部14bは、マスク本体部13の下辺部から、上方に向けて弧状に形成された連結弧状部28を経て一体的に延ばされている。連結弧状部28は、使用者の下あごに沿うようにするためのものである。
また、固定部14の先端部には、それぞれ面ファスナ30が設けられている。すなわち、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で、固定部14を後方に引っ張りながら、それぞれ頭の横から後部に巻きつけるようにして延ばし、固定部14の互いの面ファスナ30を係合させることにより、マスク本体部13が後方に引っ張られた(引き付けられた)状態で顔面マスク2が顔面に固定されるようになっている。
【0022】
このとき、連結線Rの全長にわたって均一に固定部14の引っ張り張力がかかるようになっている。すなわち、固定部14同士の連結部分の中央部aは、固定部14を後方に引っ張ったときに、固定部14の引っ張り張力が、マスク本体部13の高さ方向の全長にわたって均一にかかる位置に設定されている。具体的には、以下のような寸法に設定される。
すなわち、連結線Rの上端から下方に45mmの位置bから中央部aまでの長さ寸法が、303mmに設定され、中央部aから固定部14の先端までの長さ寸法が67mmに設定されている。また、連結線Rの上端と固定部14の上端との差分は、17mmに設定され、固定部14の上端及び下端から中央部aまでの長さ寸法は、それぞれ28mmに設定されている。また、連結線Rの上端から鼻用開口部18の下端までの長さ寸法は、136mmに設定されている。さらに、中央弧状部27の半径寸法は、150mmに設定され、連結弧状部28の半径寸法は、310mmに設定されている。
【0023】
さらに、電極4は、図1に示すように、二又に設けられたケーブル33と、このケーブル33の二又の先端に設けられた印加部35と、ケーブル33の基端に設けられたコネクタ34とを備えている。
コネクタ34は、接続部12に着脱可能に接続されるようになっている。
また、印加部35は、図4に示すように、ホック式の電極端子38と、ケーブル32に接続されて電極端子38を着脱可能に支持する支持部40とを備えている。
電極端子38は、円柱状に延ばされた端子本体部41と、この端子本体部41の一端に設けられた球状部42と、端子本体部41の他端に設けられた円形の板状部43とを備えている。
【0024】
板状部43の両主面のうち、球状部42側に配される一方の主面には、円形板状の中間部(透過防止部材)47が設けられている。中間部47は、液体を透過させない例えば皮などの非湿潤部材からなっている。なお、中間部47は、漏れ電流の防止のために絶縁部材であることが好ましい。また、中間部47の中央部には、円形の貫通孔48が形成されており、この貫通孔48を端子本体部41が通されている。貫通孔48の径寸法r2は、取り付け孔22の径寸法r1よりも小さくなっている。
また、板状部43の他方の主面には、円形板状の当接部50が設けられている。当接部50は、例えば綿やウレタンなどのように液体を含有することができる湿潤部材からなっている。また、当接部50は、サイズや形状、材質などの異なるものが複数種類用意されており、適宜交換可能に板状部43に取り付けられるようになっている。
また、支持部40には、球状部42が着脱可能に嵌合される球状凹部(嵌合電極部)46が設けられている。
【0025】
このような構成のもと、マスク本体部13の裏面から表面に向けて、所定の取り付け孔22に球状部42から端子本体部41を通し、マスク本体部13の表面側において、球状部42を球状凹部46に嵌合させることにより、端子本体部41がマスク本体部13に取り付けられるようになっている。
【0026】
次に、このように構成された本実施形態における顔面マスク装置1の使用方法について説明する。
まず、美容・治療などを行う部位に合わせて、上述のようにして、所定の取り付け孔22に印加部35を取り付ける。これにより、図5に示すように、当接部50がマスク本体部13の裏面側に配された状態で固定される。
そして、必要に応じて、導電性を高めるジェルや、顔面に浸透させる化粧水などを当接部50に浸み込ませる。当接部50は、湿潤部材からなることから、それら液体を含有することになる。
【0027】
さらに、マスク本体部13の裏面側を顔面にあてがい、固定部14を後方に引っ張りながら頭の後ろ側に巻き込む。そして、固定部14の互いの面ファスナ30を係合させて、図6に示すように、顔面マスク2を顔面に固定する。
この状態で、操作部9を操作して、出力装置3から電気信号を出力する。すると、その電気信号は、電極4を介して、顔面に印加される。
これにより、顔面の美容・治療が行われる。
なお、美容・治療を行う部位が異なる場合には、マスク本体部13から電極4を取り外して、他の取り付け孔22に電極4を取り付ける。そして、上記と同様にして、顔面の美容・治療が行われる。
【0028】
ここで、取り付け孔22が顔面神経上の所定の位置に予め位置決めされて配置されていることから、マスク本体部13を顔面に取り付けると、当接部50は、顔面神経上の電気信号を印加すべき所定の部位に配される。また、他の部位に電気信号を印加する場合でも、電極4の取り付け位置を適宜変更するだけで、最適な位置に当接部50が配される。
また、使用者は、マスク本体部13に電極4を取り付けるとき、取り付け孔22の近傍に付されたアルファベットを目視するだけで、ペアとなる取り付け孔22を容易に知ることができる。
【0029】
さらに、顔面マスク2を顔面に固定するときに、本体半部13a,13bを互いに展開すると、マスク本体部13は、中央弧状部27を中心として山状に盛り上がって立体的に配される。特に、中央弧状部27は、鼻から口元にかけて延ばされていることから、マスク本体部13は、顔面の立体形状にならって立体的に配される。
これにより、マスク本体部13が迅速かつ適切に顔面に固定される。
また、顔面マスク2を顔面に固定するとき、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で固定部14を後方に引っ張ると、固定部14の引っ張り張力が、連結線Rの全長にわたって均一にかけられる。そのため、マスク本体部13の裏面の全面が顔面にぴったりとフィットする。
【0030】
さらに、当接部50に液体を浸み込ませた状態でも、中間部47が液体の透過を規制することから、その液体はマスク本体部13に浸透することなく、顔面に広がっていく。このとき、中間部47の貫通孔48の径寸法r2が、取り付け孔22の径寸法r1よりも小さくなっていることから、仮に貫通孔48から液体がわずかに漏れ出ても、その漏れ出た液体がわずかであれば、マスク本体部13に浸透することもない。
【0031】
以上より、本実施形態における顔面マスク装置1によれば、取り付け孔22が顔面神経上の所定の位置に予め位置決めされていることから、電極4を所定の取り付け孔22に取り付けるだけで、適切な部位に電気信号を容易に印加することができる。そのため、美容や治療効果を向上させることができる。
また、取り付け孔22にはアルファベットが付されていることから、ペアとなる取り付け孔22を使用者に容易に知らしめることができ、迅速かつ適切に電極4を取り付け孔22に取り付けることができる。
【0032】
また、本体半部13a,13bを互いに展開すると、マスク本体部13は、顔面の立体形状にならって立体的に配されることから、顔面とマスク本体部13とを容易にフィットさせることができ、美容や治療効果を向上させることができる。
さらに、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で固定部14を後方に引っ張ると、固定部14の引っ張り張力が、連結線Rの全長にわたって均一にかけられることから、マスク本体部13の裏面の全面を顔面にぴったりとフィットさせることができる。
【0033】
また、当接部50に液体を浸み込ませたときでも、中間部47がその液体の透過を規制することから、漏れ電流を防止することができ、電気信号を印加する上での効率を向上させることができる。また、液体の浸みたマスク本体部13の洗濯・交換などの作業負担を軽減させることができ、メンテナンスを容易にすることができる。
また、球状部42と球状凹部46とを嵌合させることにより、所望の取り付け孔22に電極端子38を確実に取り付けることができるだけでなく、電極端子38を容易に取り外すことができ、電極4の付け替えを迅速に行うことができる。
また、中間部47の貫通孔48の径寸法r2が、取り付け孔22の径寸法r1よりも小さくなっていることから、貫通孔48から液体がわずかに漏れ出ても、その漏れ出た液体がマスク本体部13に浸透することを防止することができる。
【0034】
なお、上記実施形態においては、識別手段としてのアルファベットを取り付け孔22に付すとしたが、これに限ることはなく適宜変更可能である。例えば、識別手段として、文字、図形、記号又は色などであってもよい。また、取り付け孔22の孔の形状をペアごとに変えてもよい。
また、中間部47の両主面のうち、マスク本体部13及び球状部42側に配される一方の主面に、取り付け孔22よりも小さな湿潤部材を設けてもよい。すなわち、マスク本体部13の裏面と中間部47の一方の主面との間に湿潤部材を設けることにより、貫通孔48から漏れ出た液体を吸収することができ、マスク本体部13への液体の浸透を確実に防止することができる。また、この湿潤部材を、取り付け孔22内又は貫通孔48内に設けてもよい。
【0035】
また、識別手段や中間部47は無くてもよいし、連結線Rを弧状にすることなく直線状にしてもよい。また、連結線Rの全長にわたって均一に引っ張り張力がかからない位置に固定部14を設けてもよい。また、印加部35の構成も適宜変更可能である。また、貫通孔48の径寸法r2を、取り付け孔22の径寸法r1以上に設定してもよい。さらに、これら変形例の組み合わせは適宜変更可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る顔面マスク装置の第1の実施形態を示す全体構成図である。
【図2】本体半部を折り畳んだ状態を示す平面図である。
【図3】マスク本体部を顔面にあてがったときの顔面神経上の取り付け孔の位置を示す説明図である。
【図4】印加部を拡大し分解して示す説明図である。
【図5】マスク本体部に電極を取り付けた様子を示す説明図である。
【図6】顔面マスクを顔面に取り付けて、美容・治療を行う様子を示す説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 顔面マスク装置
2 顔面マスク
3 出力装置(電気信号出力装置)
4 電極
13 マスク本体部
13a,13b 本体半部
14 固定部
22 取り付け孔(取り付け部)
38 電極端子
46 球状凹部(嵌合電極部)
47 中間部
48 貫通孔
50 当接部
C 中心線
R 連結線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号出力装置から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスクであって、
前記顔面を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部に設けられ、前記電気信号出力装置に接続された電極が取り付けられる取り付け部とを備え、
前記取り付け部は、
前記マスク本体部が前記顔面を覆った状態で、前記顔面の神経上に配される位置にあらかじめ複数配置されていることを特徴とする顔面マスク。
【請求項2】
前記取り付け部が、前記マスク本体部の幅方向の中心線を挟んで左右対称に配置されており、
左右対称に配置された前記取り付け部同士に、同一の識別手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の顔面マスク。
【請求項3】
前記マスク本体部が、
前記マスク本体部の幅方向に互いに連結された一対の本体半部を備え、
前記一対の本体半部が互いに連結された連結線が、前記マスク本体部の幅方向の中心に設定され、
前記連結線の少なくとも一部が、前記マスク本体部の表面側に向けて弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顔面マスク。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の顔面マスクと、
前記電極とを備え、
前記電極は、
前記電気信号を印加するための電極端子と、
前記電極端子に設けられて、前記顔面に当接される当接部と、
前記電極端子に設けられて、前記当接部と前記顔面マスクとの間に設けられる中間部とを備え、
前記当接部は、
液体を含有可能な湿潤部材からなり、
前記中間部は、
前記当接部に含有された液体を前記顔面マスク側に透過させない透過防止部材からなることを特徴とする顔面マスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−17946(P2009−17946A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181133(P2007−181133)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(591032518)伊藤超短波株式会社 (69)
【Fターム(参考)】