説明

顧客口座識別子を用いた、ポイントオブセールにおける顧客口座への価値挿入

【課題】価値を顧客口座に追加する方法を提供する。
【解決手段】価値を顧客の顧客口座に追加するための要求をポイントオブセール端末から受け取る。要求は、価値に関係する価値識別データと顧客口座に関係する口座識別データとを含む。顧客口座識別データは、ポイントオブセールで入力されてもよい。要求は価値の購入に関係付けられている。価値を顧客口座に追加させてもよい。その後の価値購入取引の間、追加の価値を口座に追加してもよい。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、代理人明細書番号第64243.000005号のもとで、2003年12月19日に出願された米国出願番号第10/739,301号の一部継続出願であり、この2003年12月19日に出願された米国出願は、2003年11月14日に出願された米国仮出願番号第60/519,630号、2003年11月14日に出願された米国仮出願番号第60/519,629号、および2002年9月24日に出願された米国特許出願第10/253,243号に対して優先権を主張しており、この2002年9月24日に出願された米国特許出願は、2001年9月24日に出願された米国仮出願第60/324,333号、および2002年7月15日に出願された米国仮出願第60/396,404号に対して優先権を主張している。
【0002】
さらに、本出願は、2003年11月13日に出願された米国特許出願番号第10/712,182号、2003年9月5日に出願された米国特許出願番号第10/655,828号、および2003年11月3日に出願された米国特許出願番号第10/698,084号に対して優先権を主張している。
【0003】
また、本出願は、2003年4月11日に出願された米国特許出願番号第10/411,971号に対して優先権を主張し、この2003年4月11日に出願された出願は、2000年8月18日に出願された米国特許出願番号第09/641,363号、今では特許されている米国特許番号6,575,361号に対して優先権を主張しており、この米国特許は、1999年8月19日に出願された米国仮出願第60/149,740号に対して優先権を主張している。
【0004】
さらに、本出願は、特許代理人明細書番号第64243.000027号のもとで、2003年12月10に出願された米国特許出願番号第10/732,641号に対して優先権を主張している。
【0005】
本出願は、2002年9月24日に出願された国際特許出願番号PCT/US02/30281号に関する。
【0006】
先に述べたすべての出願は、これらのすべての参照によりここに組み込まれている。
【発明の分野】
【0007】
本発明は、記憶された価値カード口座に関する。さらに詳細に述べると、本発明は、ポイントオブセール取引の結果、記憶された価値を記憶された価値口座に追加することに関する。記憶された価値口座は、第3者によって管理されていてもよい。関連出願で記述したように、記憶された価値カードのデータは、カードの所有者またはエンドユーザによって支払われるまたは事前に支払われる、サービスおよび/または商品に関する。記憶された価値カードのそれぞれはPINに関係付けられていてもよい。
【発明の背景】
【0008】
従来の記憶された価値口座は、2ステップのプロセスで再ロードされる。第1に、顧客は、20ドルのような特定の金額に関係する記憶された価値カードを購入する。第2に、顧客は、例えば、カードの裏の800番に電話をかけることによって、中央プロセッサにアクセスして、カードの価値を顧客の口座に追加する要求を行う。通話の間、一般的に、顧客は、カード口座情報とともに、顧客の口座を識別する十分な情報を提供する。モバイル電話機サービス口座については、そのような識別情報は、(AT&Tのような)電気通信サービスプロバイダの識別子とともに、ならびに顧客のモバイル電話番号を含んでいてもよい。
【0009】
この2ステップのプロセスは、顧客にとって時間がかかるプロセスである。特に、IVRのような中央プロセッサにコンタクトし、すべての入力要求をナビゲートして必要なすべての情報を提供することは、IVRシステムの言葉を話さない顧客にとっては、ことのほか時間がかかり、および/またはことのほか困難である。その都度払い方式の口座については、顧客が価値を口座に追加する度に、厄介なIVRシステムが改めてナビゲートされる。記憶された価値口座に価値を繰り返し追加するための改良されたシステムおよび方法が提供されることが望まれる。
【発明の概要】
【0010】
価値を顧客口座に追加する方法を提供する。価値を顧客の顧客口座に追加するための要求をポイントオブセール端末から受け取る。要求は、価値に関係する価値識別データと顧客口座に関係する口座識別データとを含んでいてもよい。顧客口座識別データは、ポイントオブセールで入力されてもよい。要求は、購入の価値に関係付けられてもよい。価値を顧客口座に追加させてもよい。その後の価値購入取引の間、追加の価値を口座に追加してもよい。
【図面の詳細な説明】
【0011】
多くのワイヤレス電話のユーザ、ならびに商品および/またはサービスの他の多くの受取人は、サービスが提供される前に支払いが必要なプリペイド口座の仕組みを利用する。理解すべきことは、プリペイドワイヤレス電話機サービスプロバイダを例示目的にここで使用していることである。本発明は、(電気通信サービスのような)1つ以上の商品またはサービスのプロバイダによって提供される口座のような、任意の顧客口座に関する。口座によって対応されるプリペイドサービスの例は、長距離電話通信、ワイヤレス通信、ページングおよびインターネット可能な通信サービス等を含む。例えば、プリペイド電気通信の顧客は、サービスに対する支払いを顧客の口座から直接差し引いて、電気通信事業者にその都度支払ってもよい。
【0012】
技術の組み合わせによって、本発明が提供するのは、顧客が、価値、すなわち金銭または利用クレジットを現行の顧客口座にポイントオブセール(POS)デバイスから追加できる顧客の立場を考えたプロセスである。顧客は、マーチャントPOS端末または(ATMのような)他の端末で価値を購入してもよい。例えば、先行技術における方法のように、顧客は、20ドルのテレフォンカードのような、価値に関係する、記憶された価値カードまたはPINを購入してもよい。代わりに、顧客は、ただ単に、特定の価値を特定の口座に追加させる要求をしてもよい(顧客または別のエンティティに口座が属してもよいことを留意すべきである)。いずれにしても、価値購入データおよび/または(電気通信口座に対応する電話番号のような)顧客口座識別データは、例えば、ポイントオブセール(例えば、POS端末)でデータを入力することによって、提供されてもよい。価値購入データおよび顧客口座識別データは、POS端末から中央プロセッサに送られてもよい。中央プロセッサは、受け取った価値購入データおよび顧客口座識別データに基づいて、価値および/または顧客口座を識別してもよい。例えば、価値識別データ(例えば、価値識別子、またはカード番号)を特定の価値にリンクさせるデータベースに基づいて、中央プロセッサは、価値を識別してもよい。中央プロセッサは、識別された価値を識別された口座に追加(または挿入)させてもよい。例えば、中央プロセッサは、識別された顧客口座に価値を追加するための自動化された要求および/または電子要求を(例えば、APIによって)口座プロバイダシステムに送ってもよい。
【0013】
このアプローチの効果は、単一のPOS取引を通じて価値を顧客口座に追加できることである。このアプローチの効果により、従来のシステムと比較して、時間が節約され、厄介なことがなくなる。従来のシステムは、価値をアクティブ化するPOS取引を一般的に必要とし、これに、後の電話通話およびIVRナビゲーションが続いて、口座プロバイダシステムに対して、アクティブ化された価値を特定の顧客口座に追加させる。
【0014】
本発明の1つの観点において、顧客がサービス価値を顧客の口座に追加できるようにするプロセスを、中央システムが管理する。中央システムは、関係するサービス価値を持つそれぞれの識別子を有する1組の識別子、すなわち個人識別番号(PIN)を管理してもよい。このサービス価値は、金額の数字(すなわち、ドルの金額、例えば、10ドル、25ドルまたは50ドル)、またはサービス使用量の何らかの単位(すなわち、分)を示すことが好ましい。さらに顧客に配布するために、識別子に関係するしるしをマーチャントに配布する。1つの例では、10ドルのカード、25ドルのカードおよび50ドルのカードのような、予め定められた価値を持つ磁気ストライプカード上のしるしを配布してもよい。正しく認識すべきことは、それぞれのしるし、またはしるしを持つ物品が、中央システムで管理されている1つの識別子のみに関係付けられていることである。したがって、配布されるそれぞれのカードは、中央システムで管理されている1つの識別子のみにリンクしている。
【0015】
一度、顧客が、しるし、またはしるしを持つ物品を選択すると、顧客は、しるしによって示されている識別子に関係するサービス価値に対する支払いを行う。例えば、顧客は、(例えば、識別子は、カード上で、例えば、識別子を視界から見えないようにするために削り取り可能な接着部材の下に、印刷されていてもよい)25ドルのサービス価値に関係する識別子に関係する25ドルのカードに対して25ドルを支払う。中央システムで識別子をアクティブ化できるように、マーチャントは通信を中央システムに送り、顧客との取引を確認する。中央システムが価値を追加するターゲットの口座を識別できるように、顧客口座識別情報も中央システムに送ってもよい。例えば、POSデバイスで電気通信サービス口座に対応する電話番号を顧客が入力して、POSデバイスが、この情報を中央システムに送信してもよい。
【0016】
識別子および顧客口座情報が識別されたとき、中央システムは顧客の口座プロバイダシステムと通信してサービス価値を顧客の口座に追加してもよい。価値は顧客の口座に挿入されていることから、価値を顧客の口座に追加させる動作をここで“価値挿入”と時に呼ぶこともある。いくつかのケースでは、口座プロバイダシステムは、中央システムから離れていてもよい。他のケースでは、中央システムは、顧客口座を提供するプロバイダシステムを含んでいてもよい。これらのケースでは、外部の口座プロバイダと通信することなく、価値が顧客口座に挿入される。
【0017】
価値挿入に続いて、顧客の更新された口座情報が獲得され、顧客に提供されてもよい。例えば、価値挿入プロセスは、非常に短い時間フレーム(例えば、0.1秒から10秒)内に生じてもよく、顧客口座に価値を挿入したという確認は、(例えば、マーチャントPOS端末で)マーチャントに返信されてもよい。例えば、受領書を印刷すること、またはPOS端末で確認を表示することによって、確認を顧客に出力してもよい。
【0018】
上記の例の一部から分かるように、中央システムは、顧客プロバイダと、マーチャントプロバイダと、口座プロバイダとの間の仲介的な役割を果たしてもよい。中央システムは、価値挿入を可能にする仕組みをいくつかの事業者管理し、プリペイド通信サービスの仲介業者となる。いくつかのポイントオブセールにおいて獲得でき、多くの参加事業者に対するサービス価値を補充する簡易な方法を可能にできる、リソースに対するアクセスを有することによって、顧客は利益を得る。事業者が市場に商品を置くことによって利益を得て、事業者が市場に商品を置くことによって顧客は顧客の口座残高をより簡易に補充することができる。最後に、マーチャントが人気ある商品を販売していることにより、マーチャントは増加した販売から利益を得る。その理由は、これは、時間がかかり、分かりにくいIVRナビゲーションを伴う後の電話通話の代わりに、顧客が、POSデバイスから自分の口座に価値を直接追加させることができるようにする単一の商品だからである。
【0019】
本発明の少なくとも1つのインプレメンテーションにおいて、中央システムは、少なくとも1つの情報リレーショナルデータベースで管理するとともに、中央システムのさまざまなユーザ(すなわち、顧客、マーチャント、およびアドミニストレータ)が、本発明のさまざまな機能およびインタフェースに対してアクセスもできるようにする。リレーショナルデータベースは、異なるテーブル中に含まれている情報にアクセスし、情報を共有できるとともに、リレーショナルデータベースの1つのテーブル中に含まれているデータに対する変更が、同じデータを共有する他の何らかのテーブル中の同じデータに影響を及ぼす、さらなる効果を提供する。テーブルは、類似したデータ情報フィールドを有するいくつかのデータレコードの集合体である。データレコードは、フィールドに編成されるデータの集合体を示す。これらのフィールドは、変化するタイプのデータを受け取るようにフォーマット化されてもよい。したがって、本発明の機能を実現する際に使用するために、中央システムまたはシステムのユーザは、さまざまなデータテーブルおよびレコード中に含まれるデータを処理し、問い合わせし、または報告できる。本発明の観点において、さまざまなデータベースは、例えば、1組の識別子とモバイル識別番号(MIN)とを含んでいてもよい。
【通信サービス価値を供給する方法】
【0020】
本発明の1つの実施形態にしたがって、通信サービスを供給する方法を示す例示的なフローチャートを図1で示し、この方法について以下で記述する。
【0021】
プロセスはステップS1で開始し、関係するサービス価値を持つ1組の識別子を確立することを含むステップS20に進む。先に記述したように、それぞれの識別子は、データレコード、または識別子レコードの部分を形成し、この部分によって、中央システムは、後に顧客に販売される特定の関係するサービス価値を識別できる。識別子の1つの例は、個人識別番号(“PIN”)である。PINは、識別子レコードのうちの1つのフィールドを構成するが、同じ識別子レコード中の別のフィールドは、関係するサービス価値を含む。例示的に、レコードXは、識別子ABCと25ドルの関係するサービス価値とを持っていてもよい。サービス価値は、金額の数字(すなわち、ドル単位の金額、例えば10ドル、25ドルまたは50ドル)であることが好ましいが、事業者システムによってサポートされる場合は、サービス使用量の何らかの単位(すなわち、分)も示してもよい。
【0022】
1組の識別子は、識別子データベースを形成する。それぞれの識別子レコードには、ステータスインジケータ(すなわち、識別子は、アクティブまたはインアクティブであるか)のフィールド、シリアル番号のフィールド、Visa口座ネットワーク番号(VAN)のフィールド、またはしるしを配布するマーチャントを識別するマーチャントコードのフィールドが含まれていてもよい。
【0023】
1組の識別子の確立に続いて、ステップ40において、プロセスは、顧客に配布するために識別子のしるしをマーチャントに配布することを含む。先に記述したように、しるしは、いくつかの理由により識別子に関連する情報を提供する。第1に、しるしによって、マーチャントは、配布に続いてアクティブ化される必要がある識別子を中央システムに通信できる。同様に、しるしによって伝えられた情報によって、顧客は、後に、しるしをマーチャントから獲得したときに購入した識別子とサービス価値とを中央システムに通信できる。しるしには、そのような情報を持つ何らかの物品が含まれていてもよいことを、正しく認識すべきである。他の観点では、しるしは、中央システムと通信するための指示を顧客に提供してもよい。
【0024】
しるしは、磁気ストライプカード、スマートカード、バーコードカード、またはこれらの何らかの組み合わせのような物品を含んでいてもよい。磁気ストライプ、チップまたはバーコードのいずれも、カードの識別子を示す情報を含む。したがって、顧客へのカードの販売が完了したとき、マーチャントは、ネットワーク端末を通じて読み取り機に通してカードを読み取る、または、代わりに、カード上のバーコードをスキャンする。それから、マーチャントのシステムは識別子を見つけて、関係する識別子を持つ物品の販売を中央システムに通知する。
【0025】
顧客が、購入するときにカードを利用できるようにするために、顧客が識別子を中央システムに通信できるようにカードは識別子も表示する。さらに、カードにはカード上に示されている識別子に関係するサービス価値が表示され、顧客が正しいカードを購入するのに役立つ。最後に、カードには、中央システムと通信するための指示、すなわち一般的なフリーダイヤル番号が含まれているべきである。
【0026】
しるしは、受領書または他の通知を届けることによって顧客に提供されてもよい。そのような実施形態において、顧客は、マーチャント、またはベリフォン端末のようなシステムデバイスのいずれかを通じて、ポイントオブセールで購入取引を開始する。顧客は、あるプリペイドサービス価値を要求して、支払いのときに、中央システムが、顧客に配布するためにポイントオブセールに識別子を届ける。
【0027】
それから、ステップS60において、プロセスは、顧客にしるしを配布するときに、識別子をアクティブ化することを含む。先に記述したように、マーチャントからの顧客へのしるしの配布の通信に続いて、識別子はアクティブ化されてもよい。この方法は、支払い前にしるしが盗まれることを防ぐ助けとなる。アクティブ化は、特定の識別子レコードに関係するステータスインジケータをインアクティブからアクティブに変えること含んでいてもよい。マーチャントと中央システムとの間の通信は、“ホスト−ホストまたはVisaネット接続”を構成していることが好ましいが、任意のネットワーク通信を含んでいてもよい。その通信において、中央システムはマーチャントシステムから入力を受け取り、取引を確認する。したがって、本発明の特徴は、その全体が参照によりここに組み込まれている2000年8月18日に出願された米国特許出願番号第09/641,363号(特許代理人明細書番号第431827.00007号)に記述されているいずれの特徴を使用してもよく、またはいずれの特徴を組み合わせてもよい。
【0028】
ステップS80において、識別子に関係するサービス価値を顧客口座に追加する顧客からの要求は、例えば、中央システムによって受け取られてもよい。要求は、顧客へのしるしの配布を含む取引の間に生じてもよい。例えば、POS端末が価値データおよび/または(顧客の電気通信サービス口座に関係する電話番号のような)顧客識別データを中央システムに送信するときに、要求が生じてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、中央システムとの通信は、任意の適切な通信インタフェース、イーサネット(登録商標)接続、モデム、電話機、ワイヤレス通信デバイス(すなわち、モバイル電話機、PDA、または他のハンドヘルドワイヤレス通信デバイス)を使用しているシステムとのデジタル接続またはアナログ接続、ポイントオブセールデバイスまたはトランシーバデバイス(すなわち、例えばベリフォン端末)、トークンリング、インターネットまたはイントラネット、あるいは他のコンピュータ接続、またはネットワーク接続を通じて、中央システムから入力を顧客が受け取り、中央システムに出力を送ることが可能な他の何らかの適切な接続によって実現されてもよい。
【0030】
図2は、本発明の1つの実施形態にしたがって“識別子に関係するサービス価値を顧客口座に追加する要求を顧客から受け取る”図1のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。サービス価値を顧客の口座に追加する顧客からの要求には、購入に関係する価値を示す価値識別子(例えば、カード番号、キーカード識別子、カードPIN番号、ドルの金額、あるいは分の量または価値の他の単位のような価値識別情報)が含まれている必要がある。要求には、顧客の口座を識別する情報(例えば、中央システムが顧客の口座を識別できる顧客の電話番号、ESN、またはモバイル識別番号)も含まれていてもよい。したがって、図2に示すように、プロセスは、ステップS80に続いて、識別子を照合するステップS100に進む。識別子の照合に続き、ステップ120において、顧客口座情報が照合される。
【0031】
図3は、本発明の1つの実施形態にしたがって“識別子を照合する”図2のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。例えば、いくつかの実施形態では、中央システムは、さらなる顧客口座識別情報を中央システムに送信することを要求してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、口座および/または価値識別情報を再入力すること、および/または入力要求の確認で“Yes”または“OK”を押すことによって、口座および/または価値識別情報を確認することを、中央システムが要求してもよい。
【0032】
図3に示しているように、プロセスは、ステップS100に続いて、ステップS102に進み、中央プロセッサは、顧客からの識別子入力を要求(すなわち、POSデバイスで入力を促し、例えばカードからPINを要求)してもよい。ステップS104において、システムは、顧客からの識別子入力(例えば、カード番号、または購入されたカード上に提供されているPIN)を受け入れてもよい。例えば、顧客はマーチャントPOSでカードを購入してもよく、マーチャント(または顧客)は、(クレジットカード読み取り機または他の端末のような)マーチャントPOSデバイスでカードを読み取り機に通してもよい。
【0033】
ステップS106において、入力された識別子が、中央システムによって管理されている1組の識別子の識別子と相関しているか否かを、システムは決定してもよい。中央システムは、(例えば、POSデバイスから受け取ったような、および/または顧客(または他のエンティティ)によって提供されているような)受け取った価値識別子を識別子データベース中で保持されている価値識別子と比較してもよい。PINを含んでいるレコードがデータベースで発見された場合、プロセスはステップS108に進む。識別子がデータベース中で発見された場合、システムは、ステップS108において、識別子がアクティブであるか否かを決定する。識別子のステータスは、関連識別子レコードを関係するステータスインジケータと関連付けることによって、決定することができる。したがって、中央システムが識別子レコードを発見したとき、ステータスインジケータフィールド中の価値がアクティブステータスまたはインアクティブステータスであるかどうかを、システムは決定できる。識別子がデータベース中で発見され、その識別子がアクティブである場合、ステップS110において、システムが決定するのは、識別子が既に引き換えられているか否かである。この特徴によって、中央システムは、識別子が既に引き換えられていることを顧客に知らせることができる。いくつかの実施形態において、中央システムとの顧客の通信セッションは、価値挿入手順の確認の前に、早期に終了されてもよい。セッションの終了が生じたとき、以前の通話で価値挿入機能が完了されたことを顧客は認識していなくてもよい。したがって、顧客が、以前のある期間(すなわち、直前の24時間)内に電話をかけていた場合、中央システムは価値挿入が成功したことを顧客に知らせることができる。識別子が引き換えられていない場合、プロセスはステップS116に進む。
【0034】
ステップS106において、データベース中で識別子が発見されなかった場合、またはデータベース中で識別子は発見されたが、ステップS108において、識別子はインアクティブであることが決定された場合、あるいはデータベース中で識別子が発見され、アクティブであるが、ステップS110において、識別子は既に引き換えられていることが決定された場合、プロセスはステップS112に進む。ステップS112において、システムは、以前の識別子チェックがあったか否かを決定し、以前の識別子チェックがあることが決定された場合、プロセスはステップS114に進み、顧客はカスタマサービスに転送される。顧客が以前の識別子入力を供給し、その入力が、ステップS106、S108またはS110のいずれの決定も失敗した場合、以前の識別子チェックが生じている。以前の識別子チェックがなかった場合、プロセスはステップS102に戻って、顧客が識別子入力を再入力することをシステムは要求する。
【0035】
システム中で発見され、アクティブであり、引き換えられていない識別子については、ステップS116において、システムが識別子の関係するサービス価値を決定する。それから、プロセスはステップS119に進み、プロセスはステップS120に戻る。
【0036】
図4は、本発明の1つの実施形態にしたがって“顧客口座情報を照合する”図2のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。顧客は、自分の顧客口座情報を供給して、購入したサービス価値が、(通信サービス価値口座を顧客に提供する電気通信システム事業者のシステムのような)正しい口座プロバイダシステムにおいて、(モバイル識別番号(MIN)によって識別されてもよい)正しい顧客口座に確実にクレジットされるようにする。
【0037】
図4に示しているように、プロセスはステップS120に続いてステップS121に進む。
【0038】
したがって、いくつかの実施形態において、顧客MIN(または他の口座識別子)が捕捉および/または識別されたか否かを、システムは決定してもよい。例えば、ステップS121において、顧客識別情報が中央システムに送られるときに、顧客MIN(または他の口座識別子)が識別されてもよい。いくつかの実施形態では、顧客は、モバイル電話機から(価値を追加する口座を持つ)システムにコンタクトし、ターゲットの口座に対応している口座を識別してもよい。例えば、顧客のMINは、自動番号識別(“ANI”)、または類似した発呼者ID機能を利用して捕捉することができる。ANIを通じて、中央システムはISDN送信から顧客のMINを捕捉する。代わりに、顧客は、要求時に自分のMINを供給してもよい。この供給することよって、どのMIN口座にプリペイドサービス価値をクレジットすべきかを、顧客は確認できる。いくつかの実施形態では、実際に対応する口座を識別することなく、口座識別情報が識別されてもよい。
【0039】
“MIN”は例示目的のみに使用され、ここで意図しているのは、口座番号、電話番号、ESN、SMSアドレス、自宅または仕事場のアドレス、名前、または(単独または他の情報と組み合わされた口座識別情報を使用することによって)口座を識別できる他の情報のような、他の何らかの口座識別子である。例えば、中央システムは、特定の口座を姓のみ、およびメールアドレスのみから識別してもよい。この例では、姓およびメールアドレスは、“口座識別情報”の目的を果たすことができる。
【0040】
顧客のMINが既に捕捉されていない場合、プロセスはステップS127に進んでもよい。MINが捕捉されている場合、プロセスはステップS122に進み、システムは、顧客のMINがMINデータベース中で発見されるか否かを決定してもよい。MINデータベースは、それぞれのMIN、ならびに関係する事業者を含む現行のMINのコンパイルを含んでいてもよい。MINデータベースは、中央システムにローカル的に記憶されてもよく、テレコーディア(Telcordia)(登録商標)のような公的にアクセス可能なデータベース中で外部的に管理されてもよい。このデータベースは、ワイヤレスローカル番号ポータビリティ法に準拠して作成されたMINを含んでいてもよい。MINがMINデータベース中で発見されなかった場合、プロセスはステップS123に進む。MINがMINデータベース中で発見されなかった状況では、顧客は、非ワイヤレス電話機または他の非電話系接続を使用して、中央システムにコンタクトしてもよく、システムは、顧客がサービス価値の追加を望む顧客にMINの入力を促す。MINがMINデータベース中で発見された場合、プロセスはステップS125に進む。
【0041】
ステップS123において、システムは、以前に、システムが顧客から顧客のMINを要求されたか否かを決定する。顧客のMINが以前に要求されていた場合、プロセスはステップS124に進み、顧客はカスタマサービス担当者に転送される。顧客のMINが以前に要求されていなかった場合、プロセスはステップS127に進む。
【0042】
ステップS125において、システムは、顧客が自分のMINを入力したか否かを決定する。顧客がMINを入力していた場合、プロセスはステップS129に進む。顧客が自分のMINを入力していなかった場合、プロセスはステップS126に進み、システムは、顧客MINが確認されているか否かを決定する。確認には、識別されたMINがサービス価値を追加すべき正しい口座であるという顧客からの入力が含まれている。MINが確認された場合、プロセスはステップS129に進む。
【0043】
代わりに、顧客MINが確認されなかった場合、プロセスはステップS127に進み、サービス価値の追加を要求する顧客のMINを示す入力を顧客が提供するように、システムは要求する。それから、ステップS128において、ステップS121に戻る前に、システムは顧客のMIN入力を受け入れる。
【0044】
ステップS129において、システムは(電気通信口座を顧客に提供する事業者のような)口座プロバイダを決定する。MINデータベース中で識別されたMINを見つけ、関係する事業者と関連付けることによって、事業者は決定される(電気通信サービス口座を提供する“事業者”が例として使用されているが、使用料金サービス口座プロバイダ、緊急時ロードサービス口座プロバイダ、インターネットサービス口座プロバイダ、記憶された価値カード口座プロバイダ、および他の何らかの口座プロバイダのような、任意の口座プロバイダがここで意図されていることは、正しく認識されるべきである。)。
【0045】
一度、事業者が決定されると、ステップS130において、システムは、顧客が顧客の事業者に基づいて、事業者地域コードを供給すべきか否かを決定してもよい。供給すべきでないと決定された場合、プロセスはステップS138にスキップしてもよい。事業者地域コードが要求された場合、システムは、ステップS132において、顧客の事業者地域コードを要求してもよい。ローカルモバイル電話機の顧客に関するデータを管理する地域センターを持つ事業者に事業者地域コードを要求してもよい。事業者地域コードは顧客の郵便番号によって表されてもよい。
【0046】
ステップS133において、システムは顧客の事業者地域コードを受け入れてもよく、プロセスはステップS134に進んでもよい。システムは、事業者地域コードがステップS134において有効であるか否かを決定してもよい。コードが有効であることを前提としてもよいのは、そのコードが、事業者の特定の地域コードデータベース中で管理されている地域コードに関連している場合である。コードは単に顧客の郵便番号であってもよく、システムは、事業者データベースを参照することによって、適切な事業者地域を決定できる。コードが無効である場合、プロセスはステップS132に戻り、システムは、地域コードの再入力を要求する。コードが有効である場合、プロセスはステップS135に進み、システムは、顧客のMINと事業者地域コードとの間の関係を設定して、その後の対話のときに、後にコードが要求されることを防ぐ。プロセスはステップS138に進み、プロセスはステップS139に戻る。
【0047】
顧客の要求を受け取った後、ステップS140において、プロセスは関係するサービス価値を顧客口座に追加することを含んでいてもよい。
【0048】
図5は、本発明の1つの実施形態にしたがって“関係するサービス価値を顧客口座に追加する”図1のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。プロセスは、ステップS140に続いて、ステップS141に進み、システムは、顧客の事業者が顧客の口座へのサービス価値の価値挿入をサポートするか否かを決定してもよい。事業者が価値挿入を直接サポートする場合、プロセスはステップS144に進み、システムは事業者システムにアクセスする。それから、ステップS145において、識別子に関係するサービス価値を顧客の口座に追加するための事業者システムからの承認を、システムは要求する。ステップS146において、システムは、価値を追加する要求が承認されたか否かを決定する。認証された場合、プロセスはステップS148に進み、システムはサービス価値を顧客の口座に追加して、ステップS150に進み、システムは更新された顧客口座情報を事業者システムから獲得する。この更新された口座情報には、例えば、新規口座の残高、ならびに口座の満了日が含まれていてもよい。それから、プロセスは、ステップS152に進む。
【0049】
しかしながら、ステップS146において、価値を追加する要求が承認されなかったことをシステムが決定した場合、プロセスはステップS147に進み、価値挿入を承認しなかった理由をシステムが事業者システムから獲得する。それから、プロセスはステップS152に進み、システムは事業者システムとの通信セッションを終了する。それから、プロセスはステップS159に進み、プロセスはステップS160に戻る。
【0050】
価値挿入を直接サポートしない事業者については、ステップS142において、システムは顧客に代替の事業者識別子を提供する。この事業者識別子は、中央システムで使用される識別子と類似して動作する。しかしながら、事業者識別子は、事業者システムとの通信を通じて引き換えられる必要がある。これらの事業者識別子は、別の事業者識別子データベース中で管理されていてもよい。したがって、ステップS143において、システムは、事業者システムによって管理されているIVRシステムに顧客を転送して、価値引き換えを完了する。
【0051】
図1に戻ると、ステップS160では、プロセスは、顧客口座の概要を顧客に提供することを含む。
【0052】
図6は、本発明の1つの実施形態にしたがって“顧客口座の概要を提供する”図1のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。プロセスはステップS160に続いて、ステップS162に進み、システムは、価値挿入が事業者システムによって承認されたか否かを決定する。承認された場合、プロセスはステップS164に進み、システムは、更新された顧客口座情報を顧客に提供する。それから、プロセスは、ステップS169に進む。価値挿入が承認されなかった場合、プロセスはステップS166に進み、システムは顧客に要求の否認の理由を提供する。これらの理由には、顧客口座の顧客の残高が既に予め規定された制限より多いこと、またはその制限を超えていること、事業者が口座を発見できなかったこと、口座が解約されていること、または何らかの不特定事業者のエラーであることが含まれていてもよい。それから、プロセスはステップS169に進み、プロセスはステップS199に戻る。一度、システムが顧客に顧客口座の概要を提供すると、プロセスはステップS199に進み、プロセスは終了する。
【0053】
配布された識別子のそれぞれのしるしが、予め定められた関係するサービスを持ってなくてもよいように、ここで記述している方法が適合されてもよいことを正しく認識すべきである。この観点において、しるしは識別子を含むが、顧客は、カードに対して購入するサービス価値を選択することが許される。したがって、カードが配布されると、顧客は、25ドルのような、中央システムのレコードに挿入するサービス価値を選択する。マーチャントからの通信は、中央システムに購入金額を通知し、この購入金額はレコードの関係するサービス価値フィールドに挿入される。
【通信サービス価値システムの例示】
【0054】
先に記述したように、図7は、本発明の1つの実施形態にしたがって、通信サービス価値を供給する例示的なシステムを示している図である。図7は、中央システム10、複数の顧客システム20、22、および24、(例えば、POS端末を備える)複数のマーチャントシステム40、42および44、ならびに複数の事業者システム60、62および64を図示している。それぞれの顧客システム20、22および24は、顧客ネットワーク19を通じて中央システム10と選択的に通信してもよい。それぞれのマーチャントシステム40、42および44は、マーチャントネットワーク39を通じて中央システム10と選択的に通信してもよい。それぞれの事業者システム60、62および64は、事業者ネットワーク59を通じて中央システム10と選択的に通信してもよい。正しく認識すべきことは、顧客ネットワーク19、マーチャントネットワーク39および事業者ネットワーク59が、本発明のいくつかの実施形態において、同じネットワークであってもよいことである。
【0055】
中央システム10は、中央システム10と通信するさまざまな顧客システム、マーチャントシステムおよび事業者システムからの入力を処理し、中央システム10と通信するさまざまな顧客システム、マーチャントシステムおよび事業者システムに出力を発生させ、中央システム10による使用のためにデータを検索してメモリ部分14中にデータを記憶させるプロセッサ部分12と、メモリ部分14と、中央システム10と通信しているさまざまな顧客システム、マーチャントシステムおよび事業者システムからの入力を受け入れ、中央システム10と通信しているさまざまな顧客システム、マーチャントシステムおよび事業者システムに出力を送信するユーザインタフェース部分16とを具備していてもよい。プロセッサ部分12、メモリ部分14およびユーザインタフェース部分16のそれぞれは接続され、データバス11を通じて互いに通信されている。
【0056】
プロセッサ部分12は、中央システム10のさまざまな動作を監視し、制御する。最初に、プロセッサ部分12は、しるしの配布を確認するときにマーチャントシステム40によって提供される情報と、中央システム10にアクセスするとき、または要求するときに顧客システム20によって提供される情報とを処理する。
【0057】
メモリ部分14は、プロセッサ部分12、ならびに中央システム10の他のコンポーネントによって使用される幅広いさまざまなデータのメモリ記憶装置として機能する。例えば、1つの実施形態において、メモリ部分14は、識別子および関係するサービス価値、MIN、事業者、ならびに中央システムによって必要とされる他の情報のさまざまなデータベースを含む。正しく認識すべきことは、メモリ部分14に含まれているさまざまなメモリコンポーネントは、特定の動作状況による必要性または望みに応じて、さまざまなアーキテクチャの形態をとってもよいことである。さらに、メモリ部分14のさまざまなメモリコンポーネントは、リレーショナルデータベース技術のような既知の技術を利用して、データを交換、または他のメモリコンポーネントデータを利用してもよい。
【0058】
ユーザインタフェース部分16が提供するのは、中央システム10への入力および中央システム10からの出力をユーザが提供できるインタフェースである。ユーザインタフェース部分16は、一般的に、顧客システム、マーチャントシステムおよび事業者システムと通信する対話能力を提供する。ユーザインタフェース部分16は、プロセッサ部分12またはこれらのコンポーネントによって制御され、顧客または中央システム10に関連するデータまたは情報を入力および出力することを含む他の動作システムとインタフェースする。ユーザインタフェース部分16は、システムアドミニストレータと中央システム10と他のリモートシステムとの間のインタフェースも提供する。システムアドミニストレータは、主に、ユーザインタフェース部分16を利用してメモリ部分14中のデータおよび情報の記憶装置を管理、ならびに中央システム10のアプリケーションおよび機能の更新を行う。
【0059】
動作において、顧客は、適切な顧客システム20を利用し、顧客ネットワーク19を通じて中央システム10にアクセスする。顧客システム20は、モバイル電話機、ならびにインターネット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)または他のワイヤレス通信デバイスにアクセスしているコンピュータのような、顧客ネットワーク19にネットワーク接続されている何らかの適切な処理機械であってもよい。マーチャントシステム40は、何らかの適切な処理機械であってもよい。この処理機械は、中央システムから入力を受け取ること、しるし、または他の情報を印刷すること、スマートカード読み取り機または磁気ストライプカード読み取り機、またはバーコードスキャナ機能を実行すること、中央システム10に出力を送ること、ができるトランシーバデバイス(すなわち、例えば、ベリフォン端末)を含む。したがって、支払いするときに識別子をアクティブ化する本発明の1つの実施形態では、マーチャントトランシーバにおける適切なカードインタフェースを通じてカードは読み取り機に通され、このことは中央システム10へのネットワーク接続を開始させ、中央システム10は適切なデータベース中の識別子をアクティブ化する。
【0060】
ユーザインタフェース16は、データを顧客システム20に送信して、入力を受け入れて顧客が出力を中央システム10に提示できる顧客システム20のユーザインタフェースに与える。これらのユーザインタフェースは、いくつかのインタフェースに関して記述されているが、代替ユーザインタフェースがインターネットウェブページ上に示されてもよく、このユーザインタフェースによって、顧客はそのページにアクセスして適切な形態で必要な引き換え情報を提供する。
【0061】
いくつかの顧客システムおよびベンダシステムを図7で示しているが、正しく認識すべきことは、本発明のいくつかの実施形態において、1つのみの顧客システムと1つのみのベンダシステムがあって、これらが、それぞれ中央システム10と選択的にネットワーク通信してもよいことである。
【0062】
ユーザインタフェース部分16は、識別子入力および顧客口座入力を含む価値挿入の顧客要求を顧客システム20から受け入れる。プロセッサ部分12は、識別子入力をメモリ部分14で管理されている識別子データベースと照合してから、顧客口座入力を、メモリ部分14でローカル的に、または公的に利用可能なMINのデータベースで外部的に管理されているいずれかのMINデータベースと照合する。それから、ユーザインタフェース部分16は、事業者システム60と通信して、顧客に顧客口座の概要を提供する前に価値挿入プロセスを完了する。
【0063】
本発明は、通信サービス価値を配布するデバイスも備えていてもよいことを、正しく認識すべきである。そのようなデバイスは、配布端末(すなわち、ベリフォン端末のようなデバイス、または自動販売機のような装置)を含んでいてもよく、この配布端末によって、顧客は、購入するプリペイドサービス価値を選択し、サービス価値に対する支払いができる。端末には、利用可能なさまざまなサービス価値額面金額(すなわち、例えば、顧客の選択を受け入れる任意のユーザインタフェース)を示す商品選択部分、(すなわち、例えば、キャッシュ、あるいは磁気ストライプカード読み取り機またはスマートカード読み取り機を通じて)顧客からの支払いを受け取る支払い部分、関係する識別子をアクティブ化する必要性としるしの販売とを中央システムに通知する通信部分(すなわち、例えば、モデム)、ならびに顧客に識別子のしるしを提供する配布部分(すなわち、例えば、機械カード配布システム、またはしるしのプリントアウトを提供する印刷手段)を備えていてもよい。
【0064】
先に記述したように、図1ないし図6は、本発明の方法のさまざまな実施形態を図示している。図7では、本発明のシステムの例示的な実施形態を示している。本発明のシステムまたは本発明のシステムの一部分が、例えば、汎用コンピュータまたは他のネットワーク動作システムのような“処理機械”の形態であってもよいことを、正しく認識すべきである。ここで使用するような、用語“処理機械”は、少なくとも1つのメモリを使用する少なくとも1つのプロセッサを含むことを理解すべきである。その少なくとも1つのメモリは、1組の指示を記憶する。指示は、処理機械の1つ以上のメモリに永久的または一時的に記憶されてもよい。プロセッサは、データを処理するために1つ以上のメモリに記憶されている指示を実行する。1組の指示は、フローチャートで先に記述したタスクのような、特定の1つ以上のタスクを行うさまざまな指示が含まれていてもよい。特定のタスクを行うそのような1組の指示は、プログラム、ソフトウェアプログラム、または単なるソフトウェアとして特徴付けられていてもよい。
【0065】
先に述べたように、処理機械は、1つ以上のメモリ中に記憶されている指示を実行してデータを処理する。このデータの処理は、例えば、処理機械のひとり以上のユーザによるコマンドに応答するもの、以前のプロセスに応答するもの、別の処理機械および/または他の何らかの入力による要求に応答するものであってもよい。
【0066】
先に述べたように、本発明を実現させるために使用される処理機械は汎用コンピュータであってもよい。しかし、先に記述した処理機械は、専用コンピュータや、例えば、マイクロコンピュータ、ミニコンピュータまたはメインフレームを含むコンピュータシステムや、プログラム化されたマイクロプロセッサや、マイクロ制御装置や、周辺集積回路素子や、CSIC(特定顧客向け集積回路)またはASIC(特定用途向け集積回路)または他の集積回路や、ロジック回路や、デジタル信号プロセッサや、FPGA,PLD、PLAまたはPALのようなプログラム可能なロジックデバイスや、あるいは本発明のプロセスのステップを実現できる他の何らかのデバイスまたはデバイスの配置を含む幅広いさまざまな技術のうちの任意のものを利用してもよい。
【0067】
先に記述したように本発明の方法を実施するために、処理機械のプロセッサおよび/またはメモリが同じ地理的場所に物理的に位置する必要がないことを、正しく認識すべきである。すなわち、本発明で使用されているプロセッサおよびメモリのそれぞれは、任意の適切な方法で通信するように地理的に異なる位置に配置され接続されている。さらに、プロセッサおよび/またはメモリのそれぞれが装置の異なる物理的部分で構成されていてもよいことを、正しく認識すべきである。したがって、プロセッサが1つの位置における単一の装置である必要はなく、メモリが別の位置における別の単一の装置である必要はない。すなわち、プロセッサが2箇所の異なる物理的位置における2つの装置であってもよいことを意図している。2つの異なった装置は、任意の適切な方法で接続されてもよい。さらに、メモリは、2箇所以上の物理的位置においてメモリの2つ以上の部分を備えていてもよい。
【0068】
さらに説明すると、先に記述したようなプロセスは、さまざまなコンポーネントおよびさまざまなメモリによって行われる。しかしながら、先に記述したように、2つの異なるコンポーネントによって行われるプロセスは、本発明のさらなる実施形態にしたがって、単一のコンポーネントによって行われてもよいことを、正しく認識すべきである。さらに、先に記述したように、1つの独特なコンポーネントによって行われるプロセスは、2つの独特なコンポーネントによって行われてもよい。同様の方法において、先に記述したように、2つの独特なメモリ部分によって行われるメモリ記憶は、本発明のさらなる実施形態にしたがって、単一のメモリ部分によって行われてもよい。さらに、先に記述したように、1つの独特なメモリ部分によって行われるメモリ記憶は、2つのメモリ部分によって行われてもよい。
【0069】
さらに、さまざまなプロセッサおよび/またはメモリとの間の通信を提供し、ならびに本発明のプロセッサおよび/またはメモリが他の何らかのエンティティと通信できるようにするために、すなわち、例えば、さらなる指示を獲得するために、または、リモートメモリ記憶装置にアクセスして使用するために、さまざまな技術が使用されてもよい。そのような通信を提供するために使用されるそのような技術は、ネットワーク、専用回路、IPベース接続、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、WAN、VPN,イーサネット、または、例えば、通信を提供する何らかのクライアントサーバシステムを含んでいてもよい。そのような通信技術は、例えば、TCP/IP、UDP,OSI,SNA、X.25、ISO85/83、XMLまたはSOAPのような何らかの適切なプロトコルを使用してもよい。
【0070】
先に記述したように、1組の指示は、本発明のプロセスにおいて使用される。1組の指示は、プログラムまたはソフトウェアの形態であってもよい。ソフトウェアは、例えば、システムソフトウェアまたはアプリケーションソフトウェアの形態であってもよい。ソフトウェアは、例えば、別のプログラムの集合体、より大きいプログラム内のプログラムモジュール、またはプログラムモジュールの部分の形態であってもよい。使用されるソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形態のモジュール式プログラミングも含んでいてもよい。ソフトウェアは、処理されているデータに何をすべきかを処理機械に示す。
【0071】
さらに、処理機械が指示を読み取れるように、本発明のインプレメンテーションおよび動作で使用される複数の指示または1組の指示が、適切な形態であることを、正しく認識すべきである。例えば、プログラムを形成する指示は適切なプログラミング言語の形態であってもよく、このプログラミング言語が機械言語またはオブジェクトコードに変換されることによって、1つ以上のプロセッサが指示を読み取ることができる。すなわち、特定のプログラミング言語で書き込まれたプログラミングコードまたはソースコードの行は、コンパイラ、アセンブラまたはインタプリタを使用して、機械言語に変換される。機械言語は、特定のタイプの処理機械、すなわち、例えば、特定のタイプのコンピュータに特有なバイナリコード化された機械指示である。コンピュータは機械言語を理解する。
【0072】
任意の適切なプログラミング言語が、本発明のさまざまな実施形態にしたがって使用されてもよい。例示的に、使用されるプログラミング言語は、例えば、アセンブリ言語、Ada、APL、Basic、C,C++、COBOL、dBase、Forth、Fortran、Java(登録商標)、Modula−2、Pascal、Prolog、REXX、ビジュアルベーシック、および/またはJavaScriptを含んでいてもよい。さらに、本発明のシステムの動作および方法に関連して、単一のタイプの指示または単一のプログラミング言語を利用する必要はない。むしろ、任意の数の異なるプログラミング言語を、必要または望みに応じて利用してもよい。
【0073】
また、本発明の実施において使用される指示および/またはデータは、望みに応じて、何らかの圧縮技術または暗号化技術、あるいはアルゴリズムを利用してもよい。データを暗号化するために暗号化モジュールを使用してもよい。さらに、例えば、適切な解読モジュールを使用して、ファイルまたは他のデータを解読してもよい。
【0074】
先に記述したように、例えば、少なくとも1つのメモリを備えているコンピュータまたはコンピュータシステムを含む処理機械の形態で、本発明を例示的に具現化してもよい。コンピュータ動作システムが先に記述した動作を行えるようにする1組の指示、すなわち、例えば、ソフトウェアは、望みに応じて、幅広いさまざまな媒体のいずれかに含まれていてもよいことを、正しく認識すべきである。さらに、1組の指示によって処理されるデータは、幅広いさまざまな媒体のいずれかに含まれていてもよい。言い換えれば、本発明で使用される1組の指示および/またはデータを保持するために利用される特定の媒体、すなわち、処理機械中のメモリは、例えば、何らかのさまざまな物理的な形態または送信の形態を取っていてもよい。例示的に、媒体は、用紙、OHPフィルム、コンパクトディスク(登録商標)、DVD、集積回路、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、磁気テープ、RAM、ROM、PROM、EPROM、ワイヤ、ケーブル、ファイバ、通信チャネル、衛星送信または他のリモート送信、ならびに本発明のプロセッサによって読み取られる他の何らかの媒体またはデータのソースの形態であってもよい。
【0075】
さらに、本発明を実現する処理機械で使用されている1つ以上のメモリは、望みに応じて、指示、データ、または他の情報をメモリが保持できるようにする幅広いさまざまな形態のうちの任意のものであってもよい。したがって、メモリは、データを保持するデータベースの形態であってもよい。データベースは、例えば、フラットファイルの配置またはリレーショナルデータベースの配置のような、何らかの望みのファイルの配置を使用してもよい。
【0076】
本発明のシステムおよび方法において、さまざまな“ユーザインタフェース”を利用することによって、本発明を実現するために使用される1つ以上の処理機械とユーザがインタフェースできる。ここで使用したように、ユーザが処理機械と対話できるようにする、処理機械によって使用される、任意のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを、ユーザインタフェースは含む。ユーザインタフェースは、例えば、一連の対話音声応答を含み、またはダイアログスクリーンの形態をとっていてもよい。ユーザインタフェースは、顧客のブラウザによって顧客システム上に示されるウェブページまたは他のインターラクティブアプリケーションの形態であってもよい。ウェブページまたはアプリケーションは、データを受け入れ、記憶のためにデータを広告マーケットシステムに送信するフィールドを備えている。ユーザインタフェースは、マウス、タッチスクリーン、キーボード、キーパッド、カードスロット、音声読み取り機、音声認識器、ダイアログスクリーン、メニューボックス、リスト、チェックボックス、トグルスイッチ、押しボタン、または、1組の指示を処理するときの処理機械の動作に関する情報をユーザが受け取って、および/または処理機械に情報を提供できるようにする他の何らかのデバイスのうちの任意のものを備えていてもよい。したがって、ユーザインタフェースは、ユーザと処理機械との間の通信を提供する何らかのデバイスである。ユーザインタフェースを通じてユーザによって処理機械に提供される情報は、例えば、コマンド、データの選択、または他の何らかの入力の形態であってもよい。
【0077】
先に説明したように、ユーザインタフェースは、処理機械がユーザのためにデータを処理するように1組の指示を実行する処理機械によって利用される。一般的に、ユーザと対話して、情報を伝えるまたはユーザからの情報を受け取るために、ユーザインタフェースは、処理機械によって使用される。しかし、正しく認識すべきことは、本発明のいくつかの実施形態のシステムおよび方法にしたがうと、本発明の処理機械によって使用されるユーザインタフェースと人間ユーザが、実際に対話する必要がないことである。むしろ、本発明のユーザインタフェースは、人間ユーザよりむしろ別の処理機械と対話する、すなわち、情報を伝えて受け取ることを意図している。したがって、他の処理機械はユーザとして特徴付けられてもよい。さらに、意図していることは、本発明のシステムおよび方法で利用されているユーザインタフェースは、人間ユーザとも部分的に対話するが、別の1つ以上の処理機械と部分的に対話してもよいことである。
【0078】
図8は、通信サービスを供給する方法を示しているフローチャートである。この方法は、先に記述した図1の方法と大変類似している。しかし、この実施形態では、関係するサービス価値は最初に予め確立されておらず、代わりに、顧客に識別子を配布する際に、関係するサービス価値が顧客によって選択されるときに、関係するサービス価値は決定される。この観点において、しるしは識別子を含んでいる。しかしながら、中央システムでレコードに挿入する25ドルまたは50ドルのようなサービス価値を顧客は選択できる。以前に述べたように、サービス価値は、代わりに、時間数のような、サービス使用量の別の単位であってもよい。マーチャントからの通信は、中央システムに購入した金額を知らせ、この情報はレコードの関係するサービス価値フィールドに挿入される。
【0079】
したがって、図8に示したように、ステップS20Aにおいて、未決定の関係するサービス価値を持つ1組の識別子が確立される。それから、ステップS40において、図1にも示したように、顧客に配布するために、マーチャントに識別子のしるしを配布する。図1とは異なって、プロセスはステップS50に進み、顧客は、10ドル、25ドルまたは50ドルのような関係するサービス価値を選択する。それから、ステップS60Aにおいて、識別子はアクティブ化され、しるしが顧客に配布されるときに、関係するサービス価値が記録される。ステップS80Aにおいて、識別子に関係するサービス価値を顧客の口座に追加するための要求を顧客から受け取る。このステップについて、以下で説明する図9でさらに詳しく述べる。最後に、ステップS140において、関係するサービス価値は、顧客口座に追加され、ステップS160において、顧客口座の概要が提供される。
【0080】
図9は、本発明の1つの実施形態にしたがって“識別子に関係するサービス価値を顧客口座に追加するための要求を顧客から受け取る”図8のステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。このフローチャートは、図8で示しているステップS80Aについてさらに詳しく述べている。図8のフローチャートは、先に図2で記述したような同じプロセスを続ける。しかしながら、この実施形態において明示的に示していることは、ステップS100で識別子が認証された後に、ステップS101において、顧客が、複数の事業者の中からサービスのための事業者を選択し、この選択を受け取る。それから、顧客口座情報が認証されたときに、プロセスは図2のようなステップS120に進む。
【0081】
図10は、本発明にしたがって価値を挿入して記憶された価値口座を再チャージする方法を示しているフローチャートである。このプロセスのステップは、他の図、特に図1と図1に関連する図とともに読む必要がある。
【0082】
ステップ1001において、顧客はカードを選択する。顧客は複数の異なるカードの中からカードを選択する。カードは、異なる価値と異なるプロバイダとを関係付けてもよい。カードは、ワイヤレス電気通信サービスのような1つ以上のプリペイドサービスに関係していてもよい。例えば、特定のプロバイダの40ドルのワイヤレス電話サービスを実行可能にするカードを顧客は選択してもよい。
【0083】
好ましい実施形態において、カードは、関係するPIN、シリアル番号およびカード番号を(バーコードまたは磁気的に記憶された番号の形態で)持つ。
【0084】
PINまたは他の番号を購入後まで見えないように、PINまたは他の番号をカード上で隠していてもよい。例えば、PINは、PINをカバーして隠す素材を持っていてもよく、この素材は購入後にコインで削り取られる。代わりに、不透明な粘着テープを使用して、購入後までPINが見えるのを一時的に防いでもよい。価値あるカード情報を保護するこれらの方法および他の方法は、技術的によく知られている。
【0085】
PINは、特定のカードに特有であるランダムに生成された番号のような、一意的な識別子であってもよい。ポイントオブセールのマーチャント端末でカードをスキャンできる(または読み取り機に通せる)ように、関係するバーコード番号がカードに印刷されていてもよい。バーコードおよび磁気ストライプの使用は技術的によく知られている。カード番号は、他の目的のカードに関係する別の番号であってよい。例えば、カード番号は、プロバイダのルーチン番号であってもよい。カード番号は、政府のガイドラインまたは他の基準にしたがって、カード上に印刷されている番号であってもよい。
【0086】
PIN番号、関係するバーコードおよびまたは磁気的に記憶されているシリアル番号、価値、およびカード番号のようなカード情報は、中央プロセッサにおけるデータベース中に記憶されてもよい。これらの番号は、単一の記憶された価値カードに対する単一のエントリ中で互いに関係付けられていてもよい。単一のエントリにおいてこれらの番号を互いに関係付けることによって、中央プロセッサは、PINのような単一番号を受け取った後で、他の関係する番号を後で決定することができる。
【0087】
これらの番号および他のしるしは、カード上に印刷されていてもよい。例えば、サービスプロバイダの名前およびカードの価値が、カード上に印刷されていてもよい。カードは、カードのアクティブ化の仕方を顧客に教示するアクティブ化情報も示してもよい。引き換え情報は、1−800番号(あるいは、他の8xxx番号または他の電話番号)、IVR入力コードまたは一連の入力、ウェブサイト、ならびに/あるいは中央システムへのアクセスおよび/またはカードの引き換え、さもなければ顧客口座の修正をするための他の情報または指示を含んでいてもよい。引き換え指示情報はカード上に印刷されていてもよく、または引き換え指示情報は受領書に印刷されてもよく、カードの購入時に顧客に提供されてもよい。
【0088】
異なる指示が、異なるカードに関係付けられていてもよい。例えば、1つのサービスプロバイダに関係するカードは、異なるサービスプロバイダに関係するカードとは違った、異なる1−800番号のような異なる指示を持っていてもよい。異なる1−800番号、ウェブサイトまたは入力によって、中央プロセッサは、中央システムにアクセスするために使用される方法に基づいて、プロバイダの識別子またはカードの他の特徴を区別できる。
【0089】
ステップ1002において、顧客はカードを購入する。マーチャント(または顧客)はカードのバーコードをスキャンし、カードの磁気ストライプを読み取り機に通し、および/または、さもなければマーチャント端末のような端末でカード情報を入力する。カードが特定の価値に予め関係していない場合、顧客は特定の価値を特定してから端末で入力してもよい。それから、関係する価値が、顧客、マーチャント、中央プロセッサ、またはプロバイダによって後に変更されない限り、および変更されるまで、この明確にされた価値がカードの関係する価値になる。
【0090】
マーチャント端末は、このカード情報を中央プロセッサに送信する。マーチャント端末は、マーチャントまたは端末識別情報、カード上の他のしるし情報、あるいは名前および口座番号のような顧客情報のような、他の情報を送信の際に含んでいてもよい。この送信は、カードをアクティブ化する要求、またはカードを事前認証する(これには、関連する認証要求が続く)要求のいずれかであってもよい。事前認証の要求は、カードがアクティブ化する準備ができている有効なカードであるか否かを中央プロセッサに単に問い合わせてもよい。
【0091】
ステップ1003において、中央プロセッサはマーチャント端末から情報を受け取る。この情報には、カード情報、および顧客電話番号のような顧客口座情報が含まれていてもよい。例えば、端末は、カードからカード情報を読み取って、そのカード情報を中央プロセッサに送ってもよい。顧客口座情報は、端末で入力されてもよい。例えば、電話番号がPOS端末に入力されてもよく、(例えば、カード情報を同じ中央プロセッサに送るのと同じまたは別の通信で)電話番号は中央プロセッサに送られてもよい。
【0092】
この情報には、端末で入力された何らかの情報、ならびに端末から送られた何らかの追加情報が含まれていてもよい。好ましい実施形態において、受け取った情報には、カードのバーコードまたは磁気ストライプ情報が含まれていてもよい。中央プロセッサは、カードに対応するデータベースエントリにアクセスする。中央プロセッサは、カードのステータスをチェックしてもよい。例えば、中央プロセッサは、カードがアクティブ化する準備ができている有効なカードであるか否かを決定してもよい。さらに、中央プロセッサは、カードが紛失または盗難されたものであるか否か、またはカード情報に対応するデータベースエントリがあるか否かを照合してもよい。また、カードはマーチャントまたは要求端末に関係付けられているか否かを、中央プロセッサがチェックしてもよい。例えば、受け取った端末情報とデータベース中のカードのエントリに記憶されている端末情報とを照合してもよい。好ましい実施形態において、端末が、記憶された価値カードを要求する信頼された源のような認証端末であること(または要求するために使用されている通信ネットワークが信頼されている通信ネットワークであることを)を、中央プロセッサは照合する。例えば、マーチャントがカード情報とともにマーチャント識別子を送信した場合、マーチャント識別子がデータベース中のカード情報に関係付けられていることを、中央プロセッサは照合してもよい。この時点で、中央プロセッサは、事前認証をマーチャント端末に返信してもよい。
【0093】
この時点で、マーチャント端末からの送信が事前認証の要求だった場合、中央プロセッサはカードを事前認証してもよい。例えば、中央プロセッサは、有効で発行する準備ができているカードを事前認証してもよい。中央プロセッサは、カードが特定の端末によって事前認証されていることを示すエントリの修正もする。事前認証は中央プロセッサからマーチャント端末に送られてもよい。この時点ではカードは購入されていない。
【0094】
それから、マーチャント端末は事前認証を受け取り、認証を受け取ることによって顧客は購入に進むことができる。例えば、マーチャント端末は、例えば、クレジットカードまたはキャッシュ取引で、顧客から資金を集金してもよい。(顧客の資金が支払われたとき、または支払い後のような)この時の前、この時の間、またはこの時の後、マーチャント端末は、認証化/アクティブ化要求を中央プロセッサに送る。中央プロセッサは、(ここで記述したような)カード情報、およびマーチャント情報または端末情報を含む認証要求を受け取って、情報を処理してもよい。
【0095】
それから、中央プロセッサは、受け取ったカード情報に対応する記憶された価値カードのエントリを修正してもよい。それから中央プロセッサは、カードをアクティブ化および/または登録してもよい。例えば、中央プロセッサはエントリを修正し、カードが登録および/またはアクティブ化されていることを示す。カードをアクティブ化および/または登録することによって、中央プロセッサは、カードがマーチャント端末で適切に購入されていることを確認する。顧客がカードを後に引き換えようとするとき、および/または顧客口座に価値を追加(さもなければ顧客口座を修正)しようとするときに、中央プロセッサが要求を否認してもよいのは、カードが有効に発行またはアクティブ化されていない場合である。盗難されたカードはアクティブ化できないので、この否認はカードの盗難を防ぐ。中央プロセッサは、取引確認をマーチャント端末に送ってもよく、マーチャント端末は、確認を顧客に送ってもよい。いくつかのケースにおいて、認証は、(チェック通過後のような)事前認証から間もなくして発生するので、確認は顧客に送られない。
【0096】
PINがカード上に予め印刷されていない場合、カードのアクティブ化のときに、中央プロセッサはPINをマーチャント端末に送信してもよい。それから、マーチャント端末は、印刷した受領書のようなPINを顧客に配布してもよい。中央プロセッサは、例えば、カードエントリ中のPINを記憶すること(またはその逆)によって、PINをカードと関係付ける。
【0097】
事前認証するステップは、盗難および紛失の防止に効果的である。事前認証するステップなしで、カードに対する支払いの前にカードを引き換えることは可能である。例えば、カードが処理(例えば、スキャンおよびアクティブ化)されているときと、カードが(マーチャントまたは顧客のいずれによって)支払われているときとの間の遅延の間に、カードは引き換えられてもよい。遅延は、クレジットカードまたはチェックを処理するのにかかる時間を含んでいてもよく、または、チェックアウトカウンタで、カードがスキャンされたときと、顧客が実際に課金された時間との間の時間を含む。しかしながら、事前認証されたカードではなく、アクティブ化/認証化されたカードのみが引きかえられる。スキャン(さもなければ、マーチャント端末でカード情報を入力)するときに事前認証をすることによって、ユーザは違法目的にこの遅延を利用できない。それから、カードがアクティブ化されたとき、資金は既に転送されているので、顧客は適切に購入していない価値を引き換えることはできない。
【0098】
正しく認識すべきであることは、ステップ1002および1003が、マーチャント端末と中央プロセッサとの間の往復通信を含んでいることである。この往復通信は、事前認証および認証化/アクティブ化の要求と応答とを含む。
【0099】
ステップ1004において、顧客は、中央プロセッサシステムにアクセスする。例えば、顧客は中央プロセッサにアクセスし、関係する価値を引き換える要求をしてもよい。中央プロセッサは、IVR電話システム、または中央プロセッサに関係する中央ウェブサイトを備えていてもよい。中央プロセッサシステムは、技術的に知られている顧客と中央システムとの間の通信の他の何らかの手段も備えていてもよい。ここでの説明のために、中央IVRおよび中央ウェブサイトは、中央プロセッサデータベースとともに一般的な中央プロセッサシステムの部分としてみなしてもよい。
【0100】
オプション的なステップ1005では、中央システムは顧客に情報の入力を促す。この入力要求はPOS端末での入力要求であってもよい。この入力要求は、顧客のモバイル電話機(例えば、顧客および/または中央システムのレコードによって、既に提供されている電話番号を持つモバイル電話機)で行われてもよい。いくつかの実施形態では、入力要求は、ウェブサイト上の入力フィールドのようなウェブサイト上の指示を含んでいてもよい。入力要求は、口座識別情報を照合する要求のような、顧客からの情報を要求する中央プロセッサによる任意の問い合わせを含んでいてもよい。入力要求は、PIN、関係する価値および顧客の名前、電話番号または口座番号のような、カード(例えば、関係する価値を持つ購入したカード)、サービスまたは顧客に関係する任意の情報を尋ねる。例えば、顧客はプロバイダの識別子の入力を促されてもよい。プロバイダの識別子および他の情報はここで記述したように自動的に決定されてもよい。
【0101】
ステップ1006において、(例えば、入力要求に応答して)マーチャント(マーチャント端末)から中央システムに情報を送ることによって、情報は中央システムに提供される。好ましい実施形態において、顧客は、カードのPIN番号および/または顧客の口座番号もしくは電話番号をPOSデバイスで入力してもよく、この情報はPOSデバイスから中央プロセッサに送られてもよい。
【0102】
ステップ1007において、中央プロセッサは、顧客口座に関係するサービスプロバイダと顧客口座番号とを識別してもよい。中央プロセッサは、シリアル番号、他のカードのしるし、価値、顧客の名前、アドレス、社会保障番号、あるいは他の顧客または口座情報のような他の情報も識別できる。この情報は、顧客の入力に基づいて、識別されてもよい。
【0103】
情報の中には、中央システムによって自動的に決定されてよいものもある。したがって、この情報は、入力要求または顧客入力を必要としない。ワイヤレス電気通信サービスについては、口座番号は、顧客のモバイル電話番号またはモバイル識別番号(MIN)であってもよい。MINのような識別情報は、自動的番号識別(ANI)によって把握されてもよい。例えば、顧客が顧客のワイヤレス電話機から800番号の電話をかけた場合に、中央システムはワイヤレス電話番号に関係する口座を識別してもよい。長距離電話サービスについても、中央システムは電話番号に関係する口座を同様に識別してもよい。マーチャント端末が電話機を通じて中央システムに情報を送る場合には、ANIを使用してマーチャントおよび/またはマーチャント端末を識別できることに留意すべきである。例えば、中央プロセッサにリンクするデータベースには、異なるマーチャント電話番号(または、端末電話番号)を特定のマーチャントと関係付けるテーブルまたは他のデータベースが記憶されていてもよい。この方法で、マーチャントは識別されてもよい。
【0104】
プロバイダの識別子も自動的に決定されてもよい。例えば、先に記述したように、プロバイダは顧客が中央システムにアクセスする方法によって識別されてもよい。例えば、特定の1−800番号(または類似した番号)は、特定のプロバイダに関係していてもよい。したがって、中央システムが顧客からその番号で電話を受け取るとき、顧客の口座が特定のプロバイダに関係することを、中央システムは自動的に決定する。
【0105】
中央プロセッサによって受け取られて識別された情報は、関係するカードのデータベースエントリ中のようなデータベースに記憶されてもよく、その場合、情報の異なるアイテムは互いに関係付けられている。カードに関係する一部の識別情報によって、中央プロセッサは、データベースエントリ中に記憶されている他の関係するカード情報または口座情報を識別できるようになる。
【0106】
ステップ1005から1007は、顧客と中央システムとの間の往復通信に関係しており、したがって、この往復通信は、同じ期間にわたってオーバラップして生じてもよいことを理解すべきである。
【0107】
ステップ1008において、中央プロセッサは、価値情報をプロバイダのシステムに挿入する。顧客の口座が中央システムによって直接修正できると、中央システムは、顧客の口座を修正して価値を追加する。例えば、中央プロセッサは、プロバイダまたはプロバイダのアフィリエイトであってもよく、したがって、口座を管理的制御できる。このケースにおいて、中央プロセッサは価値を口座に直接追加してもよい。
【0108】
中央プロセッサは、技術的に知られている方法にしたがって、修正された口座情報、口座履歴情報および他の口座情報も記憶してもよい。
【0109】
顧客の口座が中央システムによって直接修正できないと、中央プロセッサは、価値挿入情報をプロバイダのシステムに送って、価値を追加するための顧客の要求をプロバイダのシステムが処理できるようにすることによって“価値を挿入”してもよい。好ましい実施形態において、この情報には、顧客口座および関係する価値が含まれていてもよい。例えば、情報は、ある金額(関係する価値)を特定の口座(顧客の口座)に追加することをプロバイダに指示する。
【0110】
情報をプロバイダに送るために、中央プロセッサは、プロバイダのデータベースにアクセスしてもよく、プロバイダデータベースには、ワイヤレスサービス口座のようなプロバイダに関係するユーザ口座についての、記憶された価値口座情報が記憶される。中央プロセッサはプロバイダのウェブサイトまたは他のコンピュータインタフェースにアクセスしてもよい。
【0111】
1つの実施形態において、中央プロセッサは、インターネットプロトコルおよび/またはファイル転送プロトコルを使用し、記憶された価値カードおよび/またはユーザのPINデータを転送する。例えば、中央プロセッサは、xml要求をプロバイダのコンピュータプラットフォームに送ってもよい。代わりに、要求は、eメール、ftp、または他の手段を介してもよい。要求は、プロバイダのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)、または他のフォーマット要求に適合していてもよい。要求は、プロバイダのIVRシステムまたはウェブサイトにアクセスすること、および/またはプロバイダシステムからの入力要求で情報を入力することを含んでいてもよい。プロセッサは、適切な何らかの入力をし、顧客の記憶された価値口座に価値を追加してもよい。中央プロセッサは、PINおよび/または、PIN、ユーザ名、アドレス、口座番号、ワイヤレス電話番号、パスワード、または他の情報のような他の口座関連情報をプロバイダ(および/またはそのデータベース)に送ってもよい。例えば、中央プロセッサは、ある金額をユーザの記憶された価値口座に追加することをプロバイダに指示してもよい。この追加は、POS端末からのオリジナルの価値挿入要求と同じ時間フレームの間に起こってもよい。
【0112】
ステップ1009において、プロバイダは、関係する価値を顧客口座に追加する。ステップ1008において、中央システムが顧客の口座を直接管理する場合のように、価値が既に顧客口座に追加されている場合、このステップは必要ない。
【0113】
第三者のプロバイダは、最初に、ステップ1008において中央システムから送られた情報を受け取る。価値を追加するために、プロバイダは(データベース中に記憶されているもののような)その顧客口座のレコードを修正して、顧客口座における増加した価値のような、送られた情報を反映させる。プロバイダは、xmlのような類似した通信手段によって、中央プロセッサに取引確認を送ってもよい。確認は、PINに関連する取引が成功(か失敗)で完了したかを確認してもよい。
【0114】
価値が口座に追加(または挿入)された後、プロセッサおよび/またはプロバイダは、取引確認を顧客に提供してもよい。確認は、肯定応答または否定応答、新しい口座残高、あるいは他の口座またはカードに関連する情報を含んでいてもよい。否定応答が生じるのは、事業者が口座を承認しないとき、顧客の口座が非アクティブ化されているとき、口座が停止されているとき、または他の否認状況または問題のある状況が存在するときである。
【0115】
ステップ1010において、顧客は、その後の取引で同じ記憶されたカードを使用する。例えば、カードは、第2のマーチャント端末でスキャン、または読み取り機に通されてもよく、カードはステップ1002と類似した方法で処理されてもよい。すなわち、マーチャントは、カード情報を入力して情報を中央プロセッサに送信してもよい。この端末は、第1の端末と同じであってもよく、また異なっていてもよく、異なるマーチャントのストアにあってもよい。
【0116】
代わりに、中央プロセッサは、インターネット、eメール、電話機、POS端末、または他の通信手段によって、カード情報を受け取ることができる。例えば、顧客は、中央プロセッサに関係するウェブサイトにログオンして、カード番号またはPINのようなカード情報を入力する。顧客は、電話機、PDA、コンピュータ、または他の手段を備えている中央プロセッサと通信する任意の手段を使用してもよい。
【0117】
1つの実施形態において、それぞれの後の取引に対して、異なる関係する価値が指定されてもよい。例えば、顧客は、価値をウェブサイト上の入力フィールドで入力してもよく、マーチャントは、カード情報を入力する前または後に、新しい値を顧客端末に入力してもよい。
【0118】
別の実施形態において、それぞれの取引に対して、異なるプロバイダも(例えば、顧客によって)指定されてもよい。
【0119】
ステップ1011において、中央プロセッサは、カード情報を受け取る。この情報に基づいて、中央プロセッサは、関係する価値を顧客の口座に追加することによって、自動的にカードを“再チャージ”してもよい。
【0120】
この再チャージは、ステップ1003と類似した方法で生じてもよい。情報は、第2の要求にしたがって受け取られ、カードをアクティブ化、さもなければカード情報を処理してもよい。第2の要求は、異なるマーチャントに関係する第2のマーチャント端末からのものであってもよい。また、第2の要求は、同じマーチャント端末からのものであってもよい。要求は、コンピュータ、PDA、電話機または他のデバイスのような、中央システムと通信できる任意の源からのものであってもよい。
【0121】
それから、受け取ったカード情報に関係するカードに対して、口座番号およびプロバイダが以前に識別されているか否かを、中央プロセッサは決定してもよい。例えば、プロセッサは、データベース中のカードのレコードにアクセスして、識別されたプロバイダおよび口座番号がエントリに含まれているか否かを決定する。この口座は、上記で既に登録/アクティブ化され、口座情報およびカード情報は既に記憶されているので、中央プロセッサはこのカードがアクティブカードであることを認識する。例えば、中央プロセッサは、バーコードシリアル番号または他の識別子をマーチャント端末から受け取り、適切なデータベースエントリにアクセスして口座がアクティブ化されていることを決定してもよい。
【0122】
ここで、口座は、プロバイダおよび口座番号(および、好ましい実施形態では、価値)と既に関係付けられている。その理由は、中央プロセッサは、以前の取引の間にそのような情報を既に識別し、記憶しているからである。顧客が、中央システムに直接アクセスして引き換え要求をする1006の追加ステップは必要ない。したがって、先に記述したステップ1008のように、中央プロセッサは顧客の口座に自動的に価値を挿入する。
【0123】
いくつかの実施形態において、価値識別情報および口座識別情報は、再チャージの要求の間に中央プロセッサに送られてもよい。ここの他の場所で記述したように、価値挿入プロセスは続く。
【0124】
ステップ1101は、以前に処理したカードがその後の取引に使用されるときのプロセスを記述している。カードが取引に使用されたことがない(結果的に、プロバイダおよび口座番号が識別されたことがない)場合、プロセスはステップ1101から開始される。留意すべきことは、カード情報がマーチャント端末(または他のソース)から中央プロセッサに送信される毎に、カードが既に口座番号とプロバイダとに関係付けられているか否かを、プロセッサがチェックして決定してもよいことである。カードが関係付けられている場合、プロセッサは、価値をプロバイダに追加するための要求を送ることにより、さもなければ価値を顧客の口座に追加または挿入することなどにより、取引を自動的に完了する。
【0125】
ステップ1012において、中央プロセッサは、確認をマーチャント端末にオプション的に送り、マーチャント端末は確認を顧客に提供する。
【0126】
カードに対するさらなるアクティブ化要求を行ってもよい。例えば、カードをマーチャント端末から購入し、カードをアクティブ化した後、顧客は、同じマーチャント端末を含む任意の数のマーチャント端末において、任意の回数、カードの価値を再チャージしてもよい。顧客は、インターネットまたは電話機を通じて、カードを再チャージしてもよい。顧客は、再チャージの間、新しい関係する価値、新しいプロバイダ、および新しいPIN(または他の識別子)のようなさまざまなパラメータを特定してもよい。
【0127】
中央プロセッサは、プロバイダのコンピュータシステムであること、または別のシステムであってもよいことを、正しく認識すべきである。例えば、中央プロセッサは、ワイヤレス事業者のコンピュータシステム自体であってもよく、事業者は顧客にワイヤレスPINを提供して引き換えてもよい。代わりに、中央プロセッサは、任意のワイヤレス事業者と直接アフィリエイトされないシステムであってもよく、その場合、中央システムとして単に機能していてもよい。
【0128】
中央プロセッサは、この情報に基づいて、特別な待遇および販売促進を顧客に提供してもよい。例えば、中央プロセッサは、顧客が購入および/または処理したカードまたはPINの数(あるいは、価値または総価値)に基づいて、顧客に謝礼または利益を提供または与えてもよい。
【0129】
正しく理解すべきことは、サービスプロバイダは任意の商品および/またはサービスの任意のプロバイダであってもよいことである。さらに、正しく理解すべきことは、サービスは、任意の商品および/またはサービスであってもよいことである。
【0130】
ここに示され、記述された本発明の特定の実施形態は、例示的にすぎないことが理解されるであろう。多くの変形、変更、置換および均等物は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、当業者に見出されるだろう。したがって、ここで説明され、添付図面に示されているすべての主題は、例示にすぎないと考えられ、限定する意味はなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲のみにより決定されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0131】
添付図面とともに詳細な説明を読むことによって、本発明はより十分に理解され、添付図面における同一の参照インジケータを使用して、同一の構成要素を示している。本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明する前に、説明で述べられ、または図中で図示されているコンポーネントの構成および配置の詳細の適用に本発明が限定されるものでないことを理解すべきである。
【図1】図1は、本発明の1つの実施形態にしたがった、通信サービス価値を供給する方法を示しているフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図1の“識別子に関係するサービス価値を顧客口座に追加する要求を顧客から受け取る”ステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図2の“識別子を照合する”ステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図2の“顧客口座情報を照合する”ステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図1の“関係するサービス価値を顧客口座に追加する”ステップをさらに詳細に示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図1の“顧客口座の概要を提供する”ステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の1つの実施形態にしたがって、通信サービスを供給する例示的なシステムを示している図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態にしたがって、通信サービスを供給する方法を示しているフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の1つの実施形態にしたがった、図8の“識別子に関係するサービス価値を顧客口座に追加する要求を顧客から受け取る”ステップをさらに詳細に示しているフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の実施形態にしたがって、口座を再チャージする方法を示しているフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
価値を顧客口座に追加する方法において、
価値を顧客の顧客口座に追加する要求をポイントオブセール端末から受け取り、要求は価値に関係する価値識別データと顧客口座に関係する口座識別データとを含み、顧客口座識別データはポイントオブセール端末で入力され、要求は価値の購入に関係付けられていることと、
価値を顧客口座に追加させることとを含む方法。
【請求項2】
要求は、ポイントオブセール端末でキーカードデータを入力することによって開始される請求項1記載の方法。
【請求項3】
顧客口座は、電気通信口座である請求項1記載の方法。
【請求項4】
口座識別番号は、電話番号である請求項1記載の方法。
【請求項5】
口座識別番号は、ESN番号である請求項1記載の方法。
【請求項6】
口座識別番号は、モバイル識別番号(MIN)である請求項1記載の方法。
【請求項7】
要求は、顧客口座のプロバイダを識別する識別子をさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
価値を追加する要求を受け取った後に、価値購入取引に関係する確認コードをポイントオブセール端末に送信することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
価値を顧客口座に追加させる動作は、
口座識別情報に基づいて、口座プロバイダを識別することと、
価値を顧客口座に追加する要求を、口座プロバイダに送ることとを含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
要求は、顧客口座を管理する中央処理システムによって、ポイントオブセール端末から受け取られ、
価値を顧客口座に追加させる動作は、
口座識別情報に基づいて、顧客口座を識別することと、
中央プロセッサによって、顧客口座の口座データベースエントリが編集され、顧客口座に対する価値の追加が反映されることを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
価値は、通信サービス金額を含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
価値を顧客口座に追加させる動作は、
要求に基づいて、口座プロバイダを識別することと、
価値を顧客口座に追加する要求を口座プロバイダに送ることとを含む請求項1記載の方法。
【請求項13】
要求についての情報をデータベース中に記憶させることと、
記憶動作後、第2の価値を顧客口座に追加する第2の要求を受け取ることと、
第2の要求と要求について記憶された情報とを処理し、口座プロバイダを識別することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項14】
口座識別情報は、ポイントオブセール端末で入力されるカード識別番号を含む請求項1記載の方法。
【請求項15】
カード識別情報は、ポイントオブセール端末でカードの磁気ストライプを読み取り機に通すことによって、ポイントオブセール端末で入力される請求項14記載の方法。
【請求項16】
口座識別情報は、要求を受け取る動作前に、ポイントオブセール端末で顧客によって入力される請求項1記載の方法。
【請求項17】
価値を顧客口座に追加させる動作は、
価値挿入要求を、顧客口座の特定の第三者の口座プロバイダに送ることを含み、
複数の顧客口座番号を、特定の第三者の口座プロバイダを含む複数の第三者のサービスプロバイダと関係付ける関係情報を記憶させることと、
特定の第三者の口座プロバイダに信号を送る前に、関係情報に基づいて特定の第三者のプロバイダを識別することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項18】
口座管理者は特定の第三者のプロバイダを含み、
信号を送る動作は、特定の第三者のプロバイダのAPIに適合する.xmlファイルを送ることを含む請求項1記載の方法。
【請求項19】
取引確認をポイントオブセール端末に送ることと、
送る動作の後、顧客口座に再ロードする要求を第2のポイントオブセール端末から受け取ることとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項20】
顧客口座は、ワイヤレス電話サービス、ページングサービス、インターネット可能な通信サービス、ワイヤレスウェブアクセス、緊急時ロードサービス、輸送サービス、オンラインデートサービス、インターネットアクセス、フィルム処理、1枚または複数のギフト商品券、プリペイドガス、プリペイド食品雑貨、プリペイドエンターテイメント、プリペイド映画、ダウンロード可能な着信音、ダウンロード可能なゲーム、ダウンロード可能な映画、MP3、MP4、WMVおよびWAV音楽フォーマットのうちの少なくとも1つを使用してエンコードされたダウンロード可能な音楽、顧客謝礼、橋の通行料金、道路の通行料金、長距離電話通信、およびワイヤレス通信のうちの少なくとも1つに使用される請求項1記載の方法。
【請求項21】
価値を顧客口座に追加するシステムにおいて、
ポイントオブセール端末から価値を顧客の顧客口座に追加する要求を受け取り、要求は価値に関係する価値識別データと顧客口座に関係する口座識別データとを含み、顧客口座識別データはポイントオブセール端末で入力され、要求は価値の購入に関係付けられている入力デバイスと、
価値を顧客口座に追加させるプロセッサとを具備するシステム。
【請求項22】
価値を顧客口座に追加する方法において、
顧客の記憶された価値口座に関する価値の購入に対する支払いをポイントオブセール端末で顧客から受け取ることと、
ポイントオブセール端末で顧客口座識別データを入力することと、
顧客口座識別データと価値識別データとをポイントオブセール端末から中央プロセッサに送信し、顧客口座識別データによって中央プロセッサが顧客口座を識別できることと、
顧客口座識別データと価値識別データとに基づいて、価値を顧客口座に追加させることとを含み、
要求は価値に関係する価値識別データと顧客口座に関係する口座識別データとを含み、顧客口座識別データはポイントオブセール端末で入力され、要求は価値の購入に関係付けられている方法。
【請求項23】
顧客口座識別データは、顧客の電話番号を含む請求項22記載の方法。
【請求項24】
顧客口座は、電話番号に関係する電気通信サービス口座を含む請求項23記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−179539(P2007−179539A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−325476(P2006−325476)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)