説明

顧客端末と受付端末の接続システム、および顧客端末

【課題】管理端末3が故障したような場合でも顧客端末1と受付端末2とを接続できる無人契約機システムAを提供する。
【解決手段】無人契約機システムAの顧客端末1に、接続先としての受付端末2を示す接続先情報テーブル6を記憶する記憶部18と、受付端末2への接続要求を管理端末3へ送信するステップS11と、接続すべき受付端末2のIPアドレスを管理端末3から受信するステップS12と、前記管理端末3からIPアドレスの応答がない場合に、前記接続先情報テーブル6に登録されている全ての受付端末2からそれぞれの顧客端末1との接続状態を取得するステップS16と、該接続状態に基づいて自身が接続する接続先となる受付端末2を決定するステップS18と、前記IPアドレスで指定された受付端末2または前記ステップS18で決定した受付端末2に接続するステップS19とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば金融機関等の無人化店舗などに設置する顧客端末と、前記顧客端末を複数台接続して顧客の取引を遠隔操作するような受付端末とを接続する接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消費者金融などの金融機関では、顧客との契約業務を非対面で行う無人契約システムが構築され運用されている。この無人契約システムは、初期の段階では、管理無人店舗の顧客端末と支店に設置した受付端末とを1対1で接続していた。その後、運用効率の向上のために地域ごとに受付センターが設けられ、無人契約システムは、該当地区の顧客端末を受付センターの複数台の受付端末のいずれかに接続するシステムに改善され運用されてきた。
【0003】
近年の動向として、貸付金利の低下、銀行系貸付業者の増加などによって契約者が減少してきている。この背景により、金融機関では、更なる運用の効率化が求められるようになっている。
【0004】
具体的には、大規模センターへの集中化によるオペレータの運用の効率化や、受付端末の設置スペースを抑えるために1台の受付端末で複数の顧客端末を遠隔操作する複数台接続対応システムの構築などが行われている。そして、このようなシステムを安価に導入することが求められている。
【0005】
一方、無人契約機のシステムとして、顧客端末とセンター端末(受付端末)の接続制御を行う運用管理サーバ(管理端末)の導入により、オペレータの操作スキルに合わせて受付業務を行う無人契約システムが提案されている(特許文献1参照)。この無人契約システムは、顧客端末や受付端末の状態を管理している運用管理サーバが顧客端末をどの受付端末に接続するか制御している。
【0006】
【特許文献1】特開2001−125967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このように管理端末によって接続を管理する接続方式は、顧客端末と受付端末を接続するために管理端末の存在が必須となるものである。このため、万が一、機械の故障などで管理端末が停止するような状況になれば、顧客端末と受付端末が接続できなくなり、顧客と取引できなくなるという問題が生じる。この問題を回避するためには、故障などで停止しないような多重化した機器を搭載した高級な管理端末を用意する必要があり、非常にコスト増となる問題がある。
【0008】
この発明は、上述した問題に鑑み、管理端末が故障したような場合でも顧客端末と受付端末とを接続できる接続システム、および顧客端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、顧客の操作を受け付ける顧客端末と、1以上の前記顧客端末と接続して該顧客端末での顧客の取引を遠隔操作する受付端末と、複数の前記顧客端末と複数の前記受付端末との接続を管理する管理端末とを備え、前記顧客端末に、接続先としての前記受付端末を示す接続先情報を記憶する記憶手段と、受付端末への接続要求を前記管理端末へ送信する接続要求送信手段と、接続すべき受付端末を指定する接続先指定情報を管理端末から受信する接続先指定情報受信手段と、前記管理端末から接続先指定情報の応答がない場合に、前記接続先情報に登録されている全ての受付端末からそれぞれの顧客端末との接続状態を取得する接続状態取得手段と、該接続状態に基づいて自身が接続する接続先となる受付端末を決定する接続先受付端末決定手段と、前記接続先指定情報で指定された受付端末または前記接続先受付端末決定手段で決定した受付端末に接続する接続手段とを備えた接続システムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明により、管理端末が故障したような場合でも顧客端末と受付端末とを接続できる接続システム、および顧客端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態は、金融機関等の無人化店舗に設置する顧客端末と、前記顧客端末と接続して顧客の取引を遠隔操作する受付端末と、両端末の接続を管理する管理端末からなる無人契約機システムに関する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る無人契約機システムAのシステム構成図を示し、図2は、無人契約機システムAの各装置の内部構成図を示す。
【0013】
接続システムとしての無人契約機システムAは、顧客が操作する顧客端末1(1a、1b、…、1j)、担当オペレータが操作する受付端末2(2a、2b、2c)、および、顧客端末1と受付端末2の接続などを管理する管理端末3が、ルータなどの回線接続装置4を介して通信網5にハードウェア的に接続されて構成されている。ここでハードウェア的な接続とは、通信可能に接続されることを指し、無線通信装置などで接続されることも含む。この顧客端末1と受付端末2と管理端末3は、ソフトウェア的な接続が確立することで互いにデータ通信を行うことができる。図1の例では、10台の顧客端末1と3台の受付端末2と1台の管理端末3でシステムを構成している。
【0014】
なお、3台の受付端末2は1つの受付センターに設置されており、このような受付センターが地域毎にそれぞれ設置されている。各受付センターには一定の区域が定められており、受付端末2は、この区域内に設置されている顧客端末1と接続される。なお、業務の事情等によって、受付端末2は他の区域の顧客端末1と接続されることもある。
【0015】
顧客端末1は、顧客に操作されて契約機として機能する端末であり、図2に示すように、通信制御部12、カード処理部13、顧客案内表示部14、入力操作部15、帳票処理部16、音声入出力部17、画像取得部19、およびそれらの周辺装置の制御を行う制御部11や記憶手段としての記憶部18が設けられている。記憶部18には、顧客端末1が接続する端末の接続先情報としての接続先情報テーブル6が記憶されている。
【0016】
通信制御部12は、受付端末2や管理端末3と接続してデータ通信するためのものである。画像取得部19は、デジタルカメラによる撮影部とスキャナによるスキャニング部とで構成されており、撮影部にて顧客の顔画像を取得し、スキャニング部にて顧客の免許証をスキャニングした免許証画像(書類画像)を取得する。
【0017】
制御部11は、顧客案内表示部14に操作案内などを表示し、この案内に従った顧客の入力操作を入力操作部15にて許容する。また、制御部11は、音声入出力部17を通して、受付端末2のオペレータと顧客との会話を許容し、契約処理を行う。制御部11は、帳票処理部16より契約書控えなどを発行し、カード処理部13より契約カードを発行して、これらを顧客に受領させる。
【0018】
受付端末2は、通信制御部22、表示部23、入力操作部24、音声入出力部25、およびそれらの周辺装置の制御を行う制御部21や記憶部26が設けられている。
【0019】
通信制御部22は、顧客端末1や管理端末3と接続してデータ通信するためのものである。制御部21は、顧客の顔画像や免許証画像などを含む顧客情報などを表示部23に表示し、オペレータによる入力操作を入力操作部24にて許容する。また、制御部21は、音声入出力部25を通して顧客端末1の顧客とオペレータが会話することを許容し、契約処理を実行する。
処理の進行度合いなどを示す処理状況や機器の設定情報は、記憶部26の中の取引情報テーブル8に記憶する。したがって、取引情報テーブル8は、その受付端末2における顧客端末1との接続状態を示す。
【0020】
管理端末3は、通信制御部32、表示部33、入力操作部34、およびそれらの周辺装置の制御を行う制御部31や記憶部35が設けられている。
【0021】
通信制御部32は、顧客端末1や受付端末2と接続してデータ通信するためのものである。制御部31は、表示部33に適宜の情報を表示し、入力操作部34にて管理者による入力操作を許容する。この入力操作によって、制御部31は、記憶部35の中の管理データベース7に各種の情報を記憶する。
【0022】
図3は、管理データベース7の構成を説明する説明図である。管理データベース7は、図3(A)に示す顧客端末情報テーブル71と、図3(B)に示す受付端末情報テーブル72と、図3(C)に示す管理端末情報テーブル73とによって構成される。
【0023】
顧客端末情報テーブル71は、顧客端末1を管理するための「店舗番号」「号機番号」「店舗名称」と顧客端末1の通信網上の「IPアドレス」で構成されている。
受付端末情報テーブル72は、受付端末2を管理するための「店舗番号」「号機番号」と顧客端末1と取引を行う場合の接続順番を設定するための「接続順番」と受付端末2の通信網上の「IPアドレス」で構成されている。
管理端末情報テーブル73は、管理端末3を管理するための「店舗番号」「号機番号」と管理端末3の通信網上の「IPアドレス」で構成されている。
【0024】
図4は、顧客端末1に記憶される接続先情報テーブル6の構成を示す構成図である。
接続先情報テーブル6は、1番目に管理端末3のIPアドレスを記憶しており、2番目以降に、全ての受付端末2のIPアドレスを記憶している。なお、ここで言う全ての受付端末2とは、当該接続先情報テーブル6を記憶する顧客端末1が設置されている区域を担当する受付センターに設置されている全ての受付端末2を指し、他の区域の受付センターに設置されている受付端末2は除かれる。
【0025】
図5は、受付端末2に記憶される取引情報テーブル8の構成を示す説明図である。
図5(A)は、受付端末2aに記憶されている取引情報テーブル8aを示し、図5(B)は、受付端末2bに記憶されている取引情報テーブル8bを示し、図5(C)は、受付端末2cに記憶されている取引情報テーブル8cを示す。
【0026】
これらの取引情報テーブル8は、顧客端末1が接続可能か否かを示す「接続可否」、接続可能な顧客端末1の台数を示す「接続可能台数」、および、チャンネル(ch)1〜4までの4チャンネルについて各チャンネルに接続した各顧客端末1との取引の進行状態を示す4つの「接続状態」により構成されている。
【0027】
ここで、受付端末2は、最大4台までの顧客端末1と接続して取引を同時進行で並行して行うことができ、各取引は4つのチャネル(ch)を通して行う。「接続状態(ch1〜4)」は、各チャネルの接続状態を表している。また、同時に取引の進行状態も表している。そして、「接続状態」は、記憶しているStepの値が大きいほど取引が進行していることを表す。
【0028】
「接続可否」は、受付端末が使用可能かの状態を表し、オペレータの人数などに依存して内容が変更される。図5(A)〜(C)では、3台の受付端末2に対してオペレータが2人しかいない場合の例を示しており、顧客端末1との接続を受付端末2aと受付端末2bに限定するために、図5(C)に示す受付端末2cの「接続可否」を“不可”としている。
【0029】
図6は、各受付端末2に記憶されている取引情報テーブル8から情報を取得して構築される受付端末状態テーブル9の構成を示す構成図である。
受付端末状態テーブル9は、接続可能か否かを示す「接続可否」、接続可能な顧客端末1の台数を示す「接続可能台数」、および、チャンネル(ch)1〜4までの4チャンネルについて各チャンネルに接続した各顧客端末1との取引の進行状態を示す4つの「接続状態」で構成されており、全ての受付端末2についてこれらの情報を記憶している。なお、この受付端末状態テーブル9は、管理端末3からの応答がないときに、顧客端末1の記憶部に一時的に構築されるテーブルであり、それを保有していることも特徴の1つである。
【0030】
図7は、受付センターに設けられた複数の受付端末2のうちの特定の1台が実行する開局処理の動作のフローチャートを示す。
顧客端末1の取扱可能時間になってオペレータにより受付端末2が操作されると、受付端末2の制御部21は開局処理を実行する。
【0031】
制御部21は、通信制御部22により、通信網5および通信制御部32を経由して、管理データベース7内に顧客端末情報テーブル71として記憶されている顧客端末情報、受付端末情報テーブル72として記憶されている受付端末情報、および管理端末情報テーブル73として記憶されている管理端末情報を取得し(ステップS1)、接続先情報として接続先情報テーブル6(図4参照)を作成する(ステップS2)。
【0032】
このとき、接続先情報テーブル6の先頭には、管理端末3のIPアドレスを記憶し、2番目以降には、受付端末情報テーブル72の接続順番に従って各受付端末2のIPアドレスを記憶する。つまり、2番目には受付端末2aのIPアドレス、3番目には受付端末2bのIPアドレス、4番目には受付端末2cのIPアドレスを記憶する。
【0033】
受付端末2の制御部21は、顧客端末情報テーブル71に登録されている顧客端末1に対して、通信制御部22から、通信網5、通信制御部12を経由して、接続先情報テーブル6(図4参照)と開局指示を送信する。(ステップS3)。この開局指示を受信すると、顧客端末1は、取扱可能状態に移行する。
【0034】
図8は、顧客端末1の制御部11が取引を開始する際に実行する取引開始処理のフローチャートを示す。
顧客端末1を顧客が入力操作して取引を開始すると、顧客端末1の制御部11は、接続先情報テーブル6(図4参照)を参照し、接続すべき受付端末2を、通信制御部12により管理端末3に問い合わせる(ステップS11)。このステップS11で接続すべき受付端末2を問い合わせる制御部11および通信制御部12は、接続要求送信手段として機能する。
【0035】
この問合せを受けた管理端末3は、受付端末2の状態を管理しており、各受付端末2について接続可能台数や処理の進行状況を加味して最も負荷の少ない受付端末2を決定し、この受付端末2のIPアドレスを顧客端末1が接続すべき接続先として通知する(ステップS12:Yes)。
【0036】
顧客端末1は、通信制御部12から通信網5および通信制御部22を経由して、通知された受付端末2に対して接続を行い(ステップS13)、取引を実行する(ステップS14)。前記ステップS12で受付端末2のIPアドレスを受信する通信制御部12および制御部11は、接続先指定情報受信手段として機能する。
【0037】
管理端末3が故障で正常に動作していない等の原因により、前記ステップS11の問合せから一定時間が経過しても管理端末3から応答が返ってこない場合(ステップS12:No)、制御部11は管理端末3が障害となったと判断する(ステップS15)。
【0038】
制御部11は、接続先情報テーブル6(図4参照)の2番目以降の情報(IPアドレス)を参照し、通信制御部12により、通信網5および通信制御部22を経由して、接続可能な受付端末2から各受付端末2の取引情報テーブル8(図5参照)を収集する(ステップS16)。このステップS16で取引情報テーブル8を収集する制御部11および通信制御部12は、接続状態取得手段として機能する。
【0039】
制御部11は、各受付端末2の取引情報テーブル8を受付端末情報テーブル72の接続順番に並べた受付端末状態テーブル9(図6参照)を作成する(ステップS17)。
【0040】
受付端末状態テーブル9を構成する各情報は取引情報テーブル8と同じである。ただし、受付端末2の電源が入っていない場合、図6の最下段のように「接続可否」は“不可”となり、「接続可能台数」「接続状態(ch1)」「接続状態(ch2)」「接続状態(ch3)」「接続状態(ch4)」は、“不明”となる。
【0041】
制御部11は、受付端末状態テーブル9(図6参照)を参照し、最適な受付端末2(優先順位が最も高い受付端末2)を顧客端末1側で決定する(ステップS18)。
ここで、接続優先順位は、掛かっている負荷の少ない受付端末を高い優先順位とし、負荷の多い受付端末を低い優先順位として決定する。
【0042】
この接続優先順位の具体例として、接続台数(現在接続が確立している顧客端末1の台数、つまり接続中の顧客端末1の台数)が“0”の受付端末2を優先して採用し、この接続台数が“0”の受付端末2が複数ある場合は受付端末2の号機番号が若いものを優先順位が高いものとして採用する。
【0043】
接続台数が“1”以上の場合は、接続台数が少ないもので、かつ接続可能チャンネルに空きがあるもので、かつ取引の進行が最も進んでいるものを優先順位が高いものとして採用する。
このステップS18で接続先として最適な受付端末2を決定する制御部11は、接続先受付端末決定手段として機能する。
【0044】
顧客端末1の制御部11は、通信制御部12により、通信網5および通信制御部22を経由して、決定した受付端末2に対して接続を行い(ステップS19)、取引を実行する(ステップS14)。ここで言う顧客端末1と受付端末2との接続は、両者が通信するためにソフトウェア的に接続が確立することを指すものである。この接続によって両端末は通信相手の端末とソフトウェア的に通信可能な状態になる。このステップS19で受付端末2に接続する通信制御部12および制御部11は、接続手段として機能する。
【0045】
以上の構成および動作により、管理端末3が正常に動作している場合は、管理端末3の制御下で顧客端末1と受付端末2の接続を行うことができ、管理端末3が故障で停止するなど正常に動作していない場合でも、顧客端末1を最適な受付端末2に接続できる。したがって、管理端末3を安価なパーソナルコンピュータなどの端末で構成でき、初期投資および機器の管理費を大幅に削減することができる。
【0046】
また、このように管理端末3なしで顧客端末1と受付端末2を接続でき、契約などの取引を実行できるため、営業時間中に管理端末3を停止してメンテナンス等することが可能となる。このため、管理端末3のメンテナンスを営業時間外に行うことによる保守費用の増加を防止でき、低コストで無人契約機システムAを運用できる。
【0047】
顧客端末1は、管理端末3の故障などが生じて接続先としての受付端末2を決定する際に、負荷の少ない受付端末2を優先して採用するため、受付端末2を操作するオペレータにかかる負荷を分散することができる。したがって、管理端末3が正常動作していなくても、特定のオペレータに負荷が集中して他のオペレータが暇になるといったことを防止でき、オペレータに不満が生じることを防止できる。
【0048】
また、管理端末3が停止していても受付端末2に複数の顧客端末1を接続して各顧客端末1との処理を並列に同時進行できるため、管理端末3が正常動作している場合と同数の取引を同時進行できる。
【0049】
また、顧客端末1は、接続する受付端末2を決定するに際して、全ての受付端末2に対して接続状態を一斉に問い合わせるため、短時間で受付端末2との接続を完了できる。つまり、1つの受付端末2に接続可能か問い合わせ、接続不可であれば次の受付端末2に接続可能か問い合わせるという方法では、混雑している場合に接続完了まで長時間かかる可能性があるが、複数の受付端末2に一斉に問い合わせることでこのような長時間化を防止できる。また、最も負荷の少ない受付端末2と接続できるため、顧客の待ち時間増加による顧客満足度低下の防止とオペレータの満足度の低下の防止とを両立させることができる。
【0050】
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態では接続先情報テーブル6(図4参照)を開局時に受付端末2から顧客端末1へ送信していたが、管理端末3が開局処理を行い、この管理端末3が接続先情報テーブル6を顧客端末1に送信することもできる。また、開局時間に顧客端末1が自動で管理端末3の管理データベース7を参照し、この管理データベース7に基づいて顧客端末1が接続先情報テーブル6を構築することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本実施形態に係る無人契約機システムのシステム構成図。
【図2】無人契約機システムの各装置の内部構成図。
【図3】管理データベースの構成を説明する説明図。
【図4】顧客端末に記憶される接続先情報テーブルの構成図。
【図5】各受付端末に記憶される取引情報テーブルの構成を示す説明図。
【図6】顧客端末の受付端末状態テーブルの構成図。
【図7】特定の受付端末が実行する開局処理のフローチャート。
【図8】顧客端末の制御部が実行する取引開始処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0052】
1…顧客端末、2…受付端末、3…管理端末、6…接続先情報テーブル、8…取引情報テーブル、11…制御部、12…通信制御部、18…記憶部、A…無人契約機システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の操作を受け付ける顧客端末と、1以上の前記顧客端末と接続して該顧客端末での顧客の取引を遠隔操作する受付端末と、複数の前記顧客端末と複数の前記受付端末との接続を管理する管理端末とを備え、
前記顧客端末に、
接続先としての前記受付端末を示す接続先情報を記憶する記憶手段と、
受付端末への接続要求を前記管理端末へ送信する接続要求送信手段と、
接続すべき受付端末を指定する接続先指定情報を管理端末から受信する接続先指定情報受信手段と、
前記管理端末から接続先指定情報の応答がない場合に、前記接続先情報に登録されている全ての受付端末からそれぞれの顧客端末との接続状態を取得する接続状態取得手段と、
該接続状態に基づいて自身が接続する接続先となる受付端末を決定する接続先受付端末決定手段と、
前記接続先指定情報で指定された受付端末または前記接続先受付端末決定手段で決定した受付端末に接続する接続手段とを備えた
接続システム。
【請求項2】
接続先としての受付端末を示す接続先情報を記憶する記憶手段と、
受付端末への接続要求を管理端末へ送信する接続要求送信手段と、
接続すべき受付端末を指定する接続先指定情報を管理端末から受信する接続先指定情報受信手段と、
前記管理端末から接続先指定情報の応答がない場合に、前記接続先情報に登録されている全ての受付端末からそれぞれの顧客端末との接続状態を取得する接続状態取得手段と、
該接続状態に基づいて自身が接続する接続先となる受付端末を決定する接続先受付端末決定手段と、
前記接続先指定情報で指定された受付端末または前記接続先受付端末決定手段で決定した受付端末に接続する接続手段とを備えた
顧客端末。
【請求項3】
前記接続先受付端末決定手段は、接続可能な複数の受付端末のうち掛かっている負荷が少ない受付端末を前記接続状態に基づいて判定し、この負荷が少ない受付端末を接続先として優先的に採用する構成とした
請求項2記載の顧客端末。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−328584(P2007−328584A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159621(P2006−159621)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)