説明

顧客誘導システムおよび自動開閉ゲート

【課題】顧客を迂回レーン109により迂回させて誘導する顧客誘導システムにおいて、顧客104の状態に応じた適切な迂回レーン109を自動的に構築し、確実に顧客を誘導できるようにする。
【解決手段】進行方向に開閉可能な開閉ゲート113と迂回方向に開閉可能な迂回ゲート103を迂回レーン109−1〜6ごとに配置した最短誘導レーン106を備え、前記各開閉ゲート113近傍の所定のエリアの顧客104の滞留、通過および不在を顧客検知手段により検知し、当該検知結果に基づいて前記開閉ゲート113および迂回ゲート103を開閉するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓口や機器に集中する顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テーマパークや、ATM(現金自動預払機)コーナ、宝くじ売り場、チケットブース、トイレ、店舗などで窓口や機器に多くの顧客が集中すると、早い者勝ちといった心理から図22(a)に示すように整列することなく顧客104が窓口や機器に殺到するケースや、図22(b)に示すように顧客104を迂回レーン209により整列させるようにした場合では長蛇の列が店舗外にでき現場周辺の通行や営業を妨げたり、図22(c)に示すように行列の最後尾の箇所が不明になり複数の列ができ混乱を引き起こしたりすることがあった。
【0003】
このような問題を解決するために、図22(d)に示すように限られたスペースを最大限に利用して顧客104を誘導する迂回レーン309を設け顧客104を誘導することにより混乱なく順にサービスの提供を受けるようにしていた。
【0004】
また、図23(a)に示したように、窓口や機器が複数あり顧客104を一列にして誘導する場合に、窓口や機器が空いた状態になっているにも拘わらず、先頭の顧客104−1が空いていることに気付かずに待ち時間が延びることがあった。
【0005】
例えば、待機エリア107にて待機した先頭の顧客104−1がサービス提供エリア108にあるAからIのサービス提供窓口101が空くのを待っており、窓口Aには顧客104−aが手続き中でありその他の全ての窓口もそれぞれの顧客104が手続き中の状態で、窓口Iの顧客104−iが所定の手続きを完了し窓口Iを離れるが、退出のルートは必ずしも順番待ちしている先頭の顧客104−1の前を通過するようにはなっておらず、手続き中の人影になるなどして窓口Iの空きに気付かず、サービス提供窓口101全体の手続きが遅延することがあった。
【0006】
この不具合を解消するために、図23(b)に示したように、サービス提供窓口101の状態を監視する監視員110を配置し、I窓口が空いたことを確認した監視員110が順番待ちの先頭の顧客104−1に直接伝えて窓口Iに誘導し、窓口の空き時間を少なくして全体の運用効率を向上するようにしている。
【0007】
或いは、サービス提供窓口の状態を先頭の顧客近くに電子案内板を設け、空いた窓口等を表示して先頭の顧客に案内し、窓口や機器の空き時間を少なくして全体の運用効率を向上する技術はあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−193442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来の迂回レーン309を設定し顧客を誘導する場合では、あらかじめ最大待ち人数を想定して迂回レーン309を構成するため、図24(a)に示したように待ち行列の最前列にたどり着くまで、長い距離を歩かなければならないという問題があった。
【0010】
また、この不具合を防止するために図24(b)に示したように、レーン構築担当者111をおいて迂回レーン309を待ち人数に合わせて構成し直さなければならなかった。また、想定した待ち人数以上に行列が増大した場合には、図24(c)に示すように、待機エリア107から溢れて列の最後尾が不明となるため新たに並ぶ人を案内する最後尾誘導係り112をも配置して混乱を回避する必要があった。
【0011】
また、空いた窓口等を表示して案内し効率よい運用をするために窓口の状態を先頭の顧客近傍に電子案内板を設けた場合では、窓口や機器が多数ある場合、顧客の現在位置や移動方向の案内がなく、どのように移動すればよいかが不明な場合があった。さらに、先頭の顧客近傍にのみ案内板を設けているので、迂回レーンが複雑な構成となっていたときには、どちらに向かえばよいか分かりづらく、迂回レーンに衝突してしまうという問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムにおいて、進行方向に開閉可能な開閉ゲートと迂回方向に開閉可能な迂回ゲートを迂回レーンごとに配置した最短誘導レーンを備え、前記各開閉ゲート近傍の所定のエリアの顧客の滞留、通過および不在を顧客検知手段により検知し、当該検知結果に基づいて前記開閉ゲートおよび迂回ゲートを開閉するようにした。
【発明の効果】
【0013】
本発明の顧客誘導システムによれば、顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムにおいて、進行方向に開閉可能な開閉ゲートと迂回方向に開閉可能な迂回ゲートを迂回レーンごとに配置した最短誘導レーンを備え、前記各開閉ゲート近傍の所定のエリアの顧客の滞留、通過および不在を顧客検知手段により検知し、当該検知結果に基づいて前記開閉ゲートおよび迂回ゲートを開閉するようにしたので、待機している顧客の数に応じた迂回レーンを設定することができ、待ち行列の最前列にたどり着くまで長い距離を歩くことなく、また、迂回レーンの設定を変更する構築担当者や列の最後尾を案内する最後尾誘導係りを設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【図2】実施例1の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図3】実施例1の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図4】実施例1の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図5】実施例1の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図6】実施例1の顧客誘導ゲートの開閉ゲートおよび迂回ゲートの構成図である。
【図7】実施例1の顧客誘導システムの顧客検知手段の構成図である。
【図8】実施例1の顧客誘導システムの顧客検知手段の動作説明図である。
【図9】実施例1の顧客誘導システムの顧客検知手段の動作説明図である。
【図10】実施例1の顧客誘導システムの顧客検知手段の動作説明図である。
【図11】実施例2の顧客誘導システムの構成図である。
【図12】実施例2の顧客誘導システムのタイムチャート図である。
【図13】実施例2の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図14】実施例2の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図15】実施例2の顧客誘導システムの動作説明図である。
【図16】実施例3の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【図17】実施例4の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【図18】実施例4の顧客誘導システムの案内画面例1である。
【図19】実施例4の顧客誘導システムの案内画面例2である。
【図20】実施例4の顧客誘導システムの待機エリア誘導装置の案内画面例である。
【図21】実施例4の顧客誘導システムの空き表示器を備えたサービス提供窓口の構成図である。
【図22】従来の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【図23】従来の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【図24】従来の顧客誘導システムの構成および動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。なお、図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【実施例1】
【0016】
(構成)
図1に実施例1の顧客誘導システムの構成を示す。同図に示したように、101はサービス提供窓口であり、銀行のATMや、チケットブース、アミューズメントパークのアトラクションなどの窓口や機器がその一例である。なお、窓口はA〜Iの9個の窓口構成としているが1つであってもよいしその他の数の窓口であってもよい。
【0017】
実施例1の顧客誘導システムは、サービス提供窓口101のあるサービス提供エリア108と待機エリア107に分けられており、サービス提供窓口101の前には、楕円で示したように顧客104a〜104iを検知するエリアA〜エリアIが設けられている。
【0018】
待機エリア107は、後述する開閉ゲート113および迂回ゲート103が配置された最短誘導レーン106と、ポールやロープで構成される迂回レーン10−1〜109−6からなる迂回エリア109とからなる。
【0019】
そして、最短誘導レーン106には、先頭の顧客104−1が待機するエリアWと、迂回レーンごとに分割して顧客104を検知するエリア11〜エリア61が設けられ、煩雑になるため図1には図示していないがエリアWの後方には進行方向を遮断可能な開閉ゲート113−1が、その後列のエリア後方には113−2〜113−6が順に配置されている。また、迂回方向には迂回エリア109への迂回を制御する迂回ゲート103−1〜103−6が迂回レーンごとに配置されている。
【0020】
迂回エリア109は、迂回方向を所定の数で分割(本例では5分割)して顧客104を検知するエリア12〜エリア16、エリア22〜エリア26、エリア32〜エリア36、エリア42〜エリア46、エリア52〜エリア56、エリア62〜エリア66が設けられている。
【0021】
図1は、サービス提供窓口C、Dが利用中であり、先頭の顧客104−1が空いたサービス提供窓口Bに移動しようとしている状態を示している。そして、迂回ゲート103は、迂回ゲート103−1〜103−6が閉じ、最短距離にて顧客を誘導するレーン構成となっており、窓口Bに向かう顧客104−1に続く顧客104−2、104−3は、迂回エリア109を通ることなく、最短誘導レーン106を利用してまっすぐにサービス提供窓口101方向に向かうことができる状態の例を示している。
【0022】
ところで、迂回ゲート103−1〜103−6および開閉ゲート113−1〜113−6は、図6(a)に示したように、支柱となるポール105pの内部に矢印C方向に上下可能な図示しない駆動部を内蔵しポール105pの駆動部に両端を連結したチェーン105aを上下するようにしたり、図6(b)に示したように、ポール105pに矢印Dのように自然落下させて収納できるフラッパ105bを設けるようにしてもよい。
【0023】
また、図6(c)に示したように、ポール105pに固定されたフラップ105bを矢印Eのように回動可能としたゲートや、図6(d)に示したように、ポール105pに内蔵され矢印Fのように伸縮する伸縮ベルト105cにより開閉するようにしてもよい。
【0024】
また、支柱となるポール105pは、6(e)に示したようにポール105pに内蔵したポールを伸縮するベルト105cにより結束した構成とし、内蔵したポールを引き出してゲートを閉じ、収納させてゲートを開くようにしてもよい。
【0025】
また、支柱となるポール105pは、図6(f)に示すように床に埋め込み、矢印Hのように伸縮可能なようにしたものであってもよいし、図6(g)に示すようにポール105pの底部に図示しない駆動部を備え、矢印Jのように自走可能な自律移動タイプのものとしてもよい。
【0026】
また、前記顧客検知手段としては、サービス提供エリア108のエリアA〜Iの顧客有無の検知は各窓口近傍に取り付けた近接スイッチにより検知するようにすればよく、待機エリア107の各エリアの顧客104の滞留等の検知は、図7に示したように、待機エリア107の上部カメラ122を設置し、当該カメラ122により待機エリア107の画像を所定の時間ごとに取得し、画像処理部121にて詳細後述の所定の画像処理をして検知するようにすればよい。なお、カメラ121は同図に示したように1台で撮影するようにしてもよいし、撮影対象エリアを分割し複数台のカメラで撮影する構成としてもよい。
【0027】
(動作)
以上の構成により実施例1の顧客誘導システムは、以下のように動作する。この動作を前述の図1と、図2ないし図5の動作説明図を用いて以下詳細に説明する。
【0028】
実施例1の顧客誘導システムにおける迂回ゲート103−1〜103−6および開閉ゲート113−1〜113−6は、以下の論理Aないし論理Dに基づいて動作するようになっている。
【0029】
論理A:待機エリア107の先頭のエリアWにおいて、顧客104−1の待機が検知されたときはエリアWの後の開閉ゲート113−1を閉じる。
【0030】
例えば、図2のように、エリアWにおいて顧客104−1の待機が検知されたときは、エリアWの後の開閉ゲート113−1を閉じ、エリア11からエリアWへのルートを遮断する。
【0031】
論理B:最短誘導レーン106の奇数列、すなわち、エリア11、エリア31、エリア51において顧客104の滞留が検知されたときは、当該滞留エリアの後の開閉ゲート113を閉じ、かつ、同列とひとつ後列の迂回ゲート103を開く。
【0032】
例えば、図3のように、エリア11にて顧客104−2の滞留が検知されたときは、当該滞留エリアの後の開閉ゲートである開閉ゲート113−2を閉じてエリア21からエリア11へのルートを遮断し、同列とひとつ後列の迂回ゲートである迂回ゲート103−1と103−2を開く。
【0033】
論理C:最短誘導レーン106のエリア11、エリア21、エリア31、エリア41またはエリア51の滞留が解消しても当該滞留が解消したエリア以降の迂回エリア109に顧客104がいることが検知されたときは、開閉ゲート113および迂回ゲート103の操作をせず、現状を維持する。
【0034】
論理D:最短誘導レーン106のエリア11、エリア21、エリア31、エリア41、またはエリア51の滞留が解消し当該滞留が解消したエリア以降の迂回エリア109に顧客104がいないことが検知されたときは、当該滞留エリアの後の閉じた開閉ゲート113を開け、当該滞留エリアと同列とひとつ後列の迂回ゲート103を閉じる。
【0035】
なお、滞留と通過の区別は、所定の時間Ta、例えば10秒程度以上継続して同位置に顧客104が存在し続けた場合は滞留とし、同位置に顧客104が存在した時間が所定の時間、例えばTa10秒程度より短いときは通過として区別するようにすればよい。
【0036】
また、滞留と不在との区別は、滞留状態となった後、行列が進んで滞留者が一旦不在となった場合でも次の順番の顧客104が当該エリアに滞留することを考慮し所定の時間Tb、例えば5秒程度までは滞留状態を維持するようにして、滞留と不在とを区別するようにするとよい。このようにすることにより不要なゲートの開け閉めを回避することができる。
【0037】
ところで、顧客の滞留、通過および不在の検知は、以下のように行えばよい。この動作を、図8ないし図10の顧客検知手段の動作説明図を用いて以下説明する。なお、図8ないし図10においては、煩雑にならないように最短誘導レーン106の開閉ゲート113および迂回ゲート103や迂回レーン109−1〜109−6は省略している。
【0038】
まず、待機エリア107の変化を確認するために、あらかじめ図8(a)に示すように顧客104がいないときの待機エリア107の映像を取得しておく。
【0039】
そして、図8(b)のように待機エリア107に顧客104が存在するときの映像を取得し、画像処理部122により図8(a)と図8(b)の映像データの差分をとることにより、図8(c)の顧客の位置を表わすイメージデータを取得する。
【0040】
図9(a)および図9(b)は行列と行列の後に並ぼうと移動している状態を時刻t1および所定の時間経過後の時刻t2にて撮影した顧客画像104gの連続映像を示したものである。そして、あらかじめ取得しておいた背景画像との差分を取得することにより、図10(a)、(b)のようにt1時刻の顧客とt2時刻の顧客の画像を取得する。
【0041】
このように連続した図10(a)、(b)の顧客の画像を画像処理部122により合成すると、同じ位置に存在する場合はデータが重なるため濃くなり、移動している場合は重なり難く薄くなるので、これを連続して実施することにより、図10(c)の画像を得ることができ、画像の濃さにより滞留状態であるか通過状態であるかを識別することができる。
【0042】
再び図1に戻って、以上の論理および顧客の状態判定により、実施例1の顧客誘導システムは、以下のように動作する。すなわち、図1のようにサービス提供窓口101に空きがある場合では、最短誘導レーン106の顧客104−1〜104−3のいずれも所定の時間Ta以上滞留することがなく、かつ、迂回エリア109も未利用であることから、上記論理Dにより、最短誘導レーン106の開閉ゲート113がすべて開けられ、迂回ゲート103がすべて閉じられたままとなる。
【0043】
従って、顧客104−1に続く顧客104−2、104−3は、エリア61からエリア51、エリア41、エリア31、エリア21、エリア11、そしてエリアWを通過してサービス提供窓口101に至る。
【0044】
図2は、サービス提供窓口101のエリアA〜Iの全てに顧客104−a〜104−iがおり、次の顧客104−1がエリアWで順番を待っている状態を示している。
【0045】
この場合、顧客104−1がエリアWにて所定の時間Ta以上待つことによりエリアWが滞留状態と判定されるため、上記論理AによりエリアWの後の迂回ゲート103−1が閉じ、エリア11からエリアWへのルートが遮断される。
【0046】
顧客104−1の次の顧客104−2がエリア51を通過して顧客104−1の後に並ぼうとしているが、エリア通過時間が所定の時間Ta以下のため、通過として判定され、開閉ゲートは変化しない。
【0047】
図3は、サービス提供窓口101が一杯で、顧客104−1、104−2がエリアWとエリア11に滞留状態となった状態を示している。この場合は、論理Bによりエリア11の後の開閉ゲート113−2が閉じ、エリア21からエリア11へのルートが遮断され、迂回ゲート103−1および103−2が開かれ、エリア21からエリア22への迂回エリア109が利用可能となる。
【0048】
図4は、サービス提供窓口101が一杯で、エリア21からエリア22に向かいエリア11に折り返す迂回レーン109−1および10−2が行列で埋まった状態になり、エリア21が滞留状態になった状態を示している。
【0049】
図5は、サービス提供窓口101が一杯で、図4の状態からさらに行列が伸び、エリア31が滞留状態になった状態を示している。この場合は、上記論理Bによりエリア31の後の開閉ゲート113−3を閉じ、エリア41からエリア31へのルートを遮断し、迂回ゲート103−3および103−4を開け、エリア41からエリア42への迂回エリア109が利用可能となる。
【0050】
そして、サービス提供窓口101の顧客が、順次、サービスを終了しサービス提供窓口101に空きが発生すると、図5の状態から図4の状態になり所定の時間Tb以上、エリア31が不在となり、エリア31以降の迂回エリア109に顧客が不在であるので、上記論理Dにより、エリア31の後の開閉ゲート113−4を開いてエリア41からエリア31へのルートを開通させるとともに、迂回ゲート103−3および103−4を閉じ、エリア41からエリア42への迂回レーンを利用できないようにする。
【0051】
そして、さらにサービス提供窓口101の顧客が、順次、サービスを終了しサービス提供窓口101に空きが発生すると、図4から図3の状態になり所定の時間Tb以上、エリア21が不在となるが、図3の例ではエリア61からエリア51に移動する顧客がいるため、論理Cにより、開閉ゲート113および迂回ゲート103の操作は行わず、ゲートは図4の状態が維持される。
【0052】
(実施例1の効果)
以上のように実施例1の顧客誘導システムによれば、顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムにおいて、進行方向に開閉可能な開閉ゲートと迂回方向に開閉可能な迂回ゲートを迂回レーンごとに配置した最短誘導レーンを備え、前記各開閉ゲート近傍の所定のエリアの顧客の滞留、通過および不在をカメラ画像によって検知し、当該検知結果に基づいて前記開閉ゲートおよび迂回ゲートを開閉するようにしたので、待機している顧客の数に応じた迂回レーンを自動的に設定することができ、待ち行列の最前列にたどり着くまで長い距離を歩くことなく、また、迂回レーンの設定を変更する構築担当者や列の最後尾を案内する最後尾誘導係りを設ける必要がない。
【実施例2】
【0053】
(構成)
実施例2の顧客誘導システムは、図11に示したように、実施例1と同様、先頭の顧客が待機するエリアWと、進行方向には迂回レーン109−1〜109−6ごとに、迂回方向には所定の数により分割したエリア11〜66を備え、それぞれのエリアの床面が踏まれたことを検知する床スイッチ130−W、130−11〜130−66を設けた構成となっている。なお、床スイッチは、圧力センサを埋め込んだ安価なシート状の床スイッチとすればよいし、近接スイッチにより構成してもよい。その他の構成は実施例1の顧客誘導システムと同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0054】
(動作)
図12は、実施例2の顧客誘導システムにおける顧客検知手段としての床スイッチ130のタイムチャートを示す。同図は、エリアW、エリア11、エリア12、エリア21、エリア31のスイッチのオンオフ状態と、エリア21とエリア11間の開閉ゲート113−2の状態を示している。
【0055】
各スイッチのタイムチャートではHレベルがエリアに顧客が存在していることを示し、Lレベルが顧客不在を示しており、ゲート状態のタイムチャートではHレベルがクローズ状態でLレベルがオープン状態を示している。
【0056】
図13は図12のタイミングT1〜T4、図14は図12のタイミングT5〜T8、図15は図12のタイミングT9〜T12における顧客や各ゲートの状態を示したものである。
【0057】
まず、図13(a)はタイムチャートのタイミングT1の状態を示しており、顧客104−1は誰もいない最短誘導レーン106をエリア61からエリアWに向かって移動している途中でエリア31上にいる状態を示している。
【0058】
図13(b)はタイムチャートのタイミングT2の状態を示している。すなわち、顧客104−1がエリア21上をエリア11に向けて移動中の状態を示している。
【0059】
図13(c)はタイムチャートのタイミングT3の状態を示している。すなわち、顧客104−1がエリア11上をエリアWに向けて移動中であり、次の顧客104−2がエリア31上を移動している状態を示している。
【0060】
図13(d)はタイムチャートのタイミングT4の状態を示している。すなわち、顧客104−1はエリアWで待機状態となり、続く顧客104−2がエリア21上を移動中の状態を示している。この場合、エリアWでの待機のため論理AによりエリアWの後の開閉ゲート113−1が閉じ、エリア11からエリアWへのルートが遮断されている。
【0061】
図14(a)はタイムチャートのタイミングT5の状態を示している。すなわち、顧客104−1がエリアWで待機し、顧客104−2がエリア11で滞留となった状態であり、続く顧客104−3がエリア31上を移動中の状態である。この場合、顧客104−2がエリア11で滞留しているため、論理Bによりエリア11の後の開閉ゲート113−2が閉じ、エリア21から11へのルートを遮断し、迂回ゲート103−1および103−2を開け、エリア21からエリア22への迂回レーン109−1および109−2が利用可能となる。
【0062】
図14(b)はタイムチャートのタイミングT6の状態を示している。すなわち、顧客104−1がエリアWから図示しないサービス提供窓口101に移動しエリアWが不在となった状態を示している。この場合、待機状態が解消されるので、論理Aにより、エリアWの後の開閉ゲート103−1が開き、エリア11からエリアWへのルートが開通するため、エリア11で滞留していた顧客104−2がエリアWに移動し、顧客104−3はエリア21から11へのルートが遮断されておりエリア21から22への迂回ゲート103−2が開いているので、エリア22方向に移動中することになる。
【0063】
図14(c)はタイムチャートのタイミングT7の状態を示している。すなわち、顧客104−2により再びエリアWが待機状態となり、論理AによりエリアWの後の開閉ゲート103−1が閉じ、エリア11からエリアWへのルートを遮断された状態である。顧客104−3は迂回レーンを移動中で、顧客104−4がエリア31上を移動中となっている。このとき、エリア11が不在状態であるが、迂回レーンに顧客104−3が移動中のため、論理Cによりゲート操作は行わない。
【0064】
図14(d)はタイムチャートのタイミングT8の状態を示している。すなわち、顧客104−2はエリアWで待機状態となり、顧客104−3は迂回路を移動中で、顧客104−4がエリア21上を迂回レーン方向に移動中となっている。このとき、エリア11が不在状態であるが、迂回レーンに顧客104−3が移動中のため、論理Cによりゲート操作は行わない。
【0065】
図15(a)はタイムチャートのタイミングT9の状態を示している。すなわち、顧客104−2はエリアWで待機状態となり、顧客104−3はエリア12上を移動中で、顧客104−4、顧客104−5が迂回レーン109−2を移動中の状態である。エリア11は不在状態であるが、迂回エリア109に顧客104−3、104−4、104−5が移動中のため、論理Cによりゲート操作は行わない。
【0066】
図15(b)はタイムチャートのタイミングT10の状態を示している。すなわち、顧客104−2はエリアWで待機状態となり、顧客104−3はエリア11で滞留となった状態であり、顧客104−4、104−5が迂回レーン109−1、109−2を移動中で、新たな顧客104−6がエリア61上を移動中となっている。エリア11が滞留状態となっているので論理Bに従ってゲート操作を行うが、図14(a)で操作済のため、ここではゲートは動作しない。
【0067】
図15(c)はタイムチャートのタイミングT11の状態を示している。すなわち、顧客104−2はエリアWで待機状態となり、顧客104−3はエリア11で滞留の状態で、顧客104−4はエリア12上を移動中で顧客104−5が迂回レーン109−1を移動中で、顧客104−6がエリア41上を移動中となった状態である。
【0068】
そして、図15(d)はタイムチャートのタイミングT12の状態を示している。すなわち、顧客104−2はエリアWで待機状態となり、顧客104−3、104−4、104−5はエリア11、エリア12にかけて滞留となった状態となり、顧客104−6がエリア21上を迂回レーン109−2方向に移動中の状態である。
【0069】
(実施例2の効果)
以上のように実施例2の顧客誘導システムによれば、待機エリアの各エリアに床スイッチを備え、当該床スイッチのオンオフにより顧客の滞留、通過および不在を検知するようにしたので、実施例1の効果に加え、安価な設備で、容易に顧客の滞留、通過および不在を検知することができ、確実に顧客を誘導することができる。
【実施例3】
【0070】
(構成)
図16は実施例3の顧客誘導システムの構成図である。同図に示したように、実施例3の顧客誘導システムは、最短誘導レーン106のエリアW、エリア11、エリア21、エリア31、エリア41、エリア51およびエリア61に顧客検出手段として光センサ140−W、光センサ140−1〜104−6をそれぞれ配置し、これらの光センサ140により前記各エリアの顧客の滞留、通過および不在を検知できる構成となっている。
【0071】
なお、光センサ140は、各エリアを光軸が貫くように配置できれば、発光部と受光部からなる透過型センサでもよいし、受発光一体の反射型センサであってもよし、近接スイッチにより構成するようにしてもよい。その他の構成は、実施例2の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0072】
(動作)
実施例3の顧客誘導システムでは、光センサ140による顧客の滞留、通過および不在の検知結果に基づいて、実施例1にて述べた論理Aないし論理Dにより開閉ゲート113、迂回ゲート103の開閉を行い、顧客を誘導する。
【0073】
なお、論理Cおよび論理Dにおいて、最短誘導レーン106のエリア11、エリア21、エリア31、エリア41またはエリア51の滞留が解消したときの迂回エリア109に顧客104がいるかどうかの判定は、エリア21、エリア41、エリア61の迂回エリア109に進むエリアにおいて、閉じた開閉ゲート113の後のエリアを通過した顧客の数Ninと当該閉じた開閉ゲート113の前のエリアを通過した数Noutを比較し、Ninの方が多い場合は、顧客が残存すると判定するようにすればよい。
【0074】
例えば、図14(c)のように、開閉ゲート113−2が閉じている場合にその後のエリア21を通過した顧客104−3が1名おり、エリア11を新たに通過した顧客がいない間は、Nin=1、Nout=0となり、迂回エリア109に顧客104−3が1名いると判定する。そして、図15(a)および図15(b)のように、エリア11を顧客104−3が通過または滞留することにより、迂回エリア109に残存する顧客は0名として、論理Cおよび論理Dを実施する。
【0075】
なお、以上の実施例の説明では、最短誘導レーンの各エリアにだけ光センサを設ける例を説明したが、迂回エリア109の各エリアにも光センサを設けるようにしてもよい。
【0076】
(実施例3の効果)
以上のように実施例3の顧客誘導システムによれば、少なくとも最短誘導レーンの各エリアに光センサを備え、当該光センサの検出結果に基づいて顧客の滞留、通過および不在を検知するようにしたので、実施例1の効果に加え、さらに安価な設備で、さらに容易に顧客の滞留、通過および不在を検知することができ、確実に顧客を誘導することができる。
【実施例4】
【0077】
(構成)
図17は実施例4の顧客誘導システムの構成図を示す。同図に示したように、実施例4の顧客誘導システムは、図21にて後述する空き表示器154a〜154iが備えられたサービス提供窓口151と、エリアWで待機している顧客にサービス提供窓口151の空き情報と進行方向を画面表示或いはさらに音声等で通知する窓口空き通知装置152と、最短誘導レーン106の各列にてサービス提供窓口151方向にまっすぐ進行すべきか迂回エリア109に進行するかを案内する待機エリア誘導装置153を設けた構成となっている。
【0078】
図21は実施例4の顧客誘導システムのサービス提供窓口151の構成図を示す。同図に示したように実施例4の顧客誘導システムのサービス提供窓口151は、遠方からも見やすい上部位置に空き表示器154a〜154iが備えられている。
【0079】
そして、空き表示器154a〜154iには照明装置が内蔵され、サービス提供窓口151A〜151Iの空きまたは利用中の状態に応じて、例えば、空き状態を顧客に分かりやすいようにするため、利用中は消灯、空きのときは点灯させるようにする。勿論、これとは逆に、利用中は点灯、空きのときは消灯するようにしてもよい。
【0080】
図18は、窓口空き通知装置152の案内画面例1を示す。同図に示したように窓口空き通知装置152は、サービス提供窓口151の全体構成を示す窓口レイアウト表示152aと、エリアWの位置を示す顧客現在位置152eと、顧客が進むルートを示す進行方向表示152dと、サービス提供窓口101のどの窓口が空いており顧客が進む窓口の番号等を表示する行き先表示152fと、を表示でき、さらに案内を確実にするために音声等でも案内できるスピーカを備えた構成となっている。
【0081】
なお、窓口レイアウト表示152aは、例えば、空きまたは利用中の状態を表示の明暗や色を変えて表示するようにすればよい。
【0082】
図19は、窓口空き通知装置152のもう1つの案内画面例2を示す。顧客が進むルートを示す進行方向表示152dは、同図に示したような矢印としてもよいし、行き先表示152fは、窓口番号を表示することなく「空いている窓口にお進み下さい。」とだけ表示するようにしてもよい。
【0083】
図20は、待機エリア誘導装置153の案内画面例を示す。同図に示したように待機エリア誘導装置153は、容易に進行方向を判別できるように矢印などで表示される進行方法表示153dと、エリアWの位置を示す顧客現在位置153eと、「真っ直ぐお進み下さい。」などのように、顧客が真っ直ぐ進むか迂回レーンに進むかを文字でも表示する進行方向通知画面15fを表示するようになっている。この待機エリア誘導装置153は、最短誘導レーン106のそれぞれの側面や上部側面、天井または床に埋め込むなどして設置すればよい。なお、待機エリア誘導装置153に音声等でも案内できるように、スピーカなどを設けるようにするとなおよい。
【0084】
(動作)
以上の構成により実施例4の顧客誘導システムは以下のように動作する。すなわち、実施例1、実施例2または実施例3と同様に、顧客検知手段により最短誘導レーン106の滞留、通過および不在を検知し、当該検知結果に基づいて前述論理Aないし論理Dにより開閉ゲート113および迂回ゲート103を開閉して顧客を誘導する。
【0085】
このとき、図17に示したように、最短誘導レーン106に入場した顧客104−4は、開閉ゲート113や迂回ゲート103の開閉状態に応じてルートを進むが、顧客の行列に応じて随時、開閉ゲート113や迂回ゲート103の開閉状態が変更されルートが変更されるため、前の人に続いて進んでいる顧客はゲートが急に閉じられるとゲートに衝突する危険がある。このため、待機エリア誘導装置153により、進行方向を確実に誘導し、さらに音声等による案内を行う。
【0086】
例えば、サービス提供窓口151に空きがなく、エリアWおよびエリア11に顧客が滞留している場合は、最前列すなわちエリア21の待機エリア誘導装置153は図17に示したように右側に進むような矢印を表示する。
【0087】
一方、サービス提供窓口151に空きがある場合は、開閉ゲート113がすべて開放され迂回ゲート103はすべて閉じられており、真っ直ぐエリアW方向に進行することになるため、待機エリア誘導装置153のすべては、図20に示すように真っ直ぐ進行するよう表示してエリアWに顧客を誘導する。
【0088】
エリアWに設置されている窓口空き通知装置152は、多くのサービス提供窓口が空いている状態では顧客は迷うことなく、空いている窓口に到達できるが、空いているサービス提供窓口が少ないときは、どの窓口に進むのがよいか分かり難いため、図18または図19に示したような案内画面を表示し、スムーズに空いている窓口に顧客が進めるように案内する。
【0089】
このとき、顧客は、サービス提供窓口151A〜151Iの空き表示器154a〜154iにより、空いている窓口がどれかさらに確実に確認することができる。
【0090】
そして、顧客が空いている窓口にたどり着くと、窓口利用中の状態となり、図21のように空き表示器154を消灯し、かつ、窓口空き通知装置152の窓口レイアウト表示152aの空き窓口の表示内容を更新する。
【0091】
(実施例4の効果)
以上のように実施例4の顧客誘導システムによれば、空き表示器を具備したサービス提供窓口と、最前列の待機者に対して空き窓口を案内する窓口空き通知装置と、真っ直ぐ進行するか迂回レーンに進行するかを事前に案内表示する待機エリア誘導装置とを備え、顧客の滞留、通過および不在の検知結果により開閉ゲートおよび迂回ゲートを開閉し顧客を案内するようにしたので、さらに、顧客を確実に誘導することができる。
【0092】
《その他の変形例》
以上の実施例の説明では、タテ6列×ヨコ6列に待機エリアを分割した例として説明したが、これより少ない列としてもよいし、さらに多くの列としてもよい。
【0093】
また、以上の実施例の説明では、先頭の顧客が待機するエリアWを設けるように説明したが、エリアWを設けないようにしてもよい。この場合、開閉ゲート113−1は開放したままとし、論理Aを適用しないようにすればよい。
【0094】
また、以上の実施例の説明では、最短誘導レーン106を左端に設けるように説明したが、右端としてもよいし、迂回ゲート103を左右方向に設け出口も左右にそれぞれ備えるようにすれば中央部分に設けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
以上述べたように、本発明は、窓口や機器に集中する顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムに広く用いることができる。
【符号の説明】
【0096】
101、151 サービス提供窓口
103 迂回ゲート
103a チェーン
103b フラップ
103c 伸縮ベルト
103p ポール
104 顧客
105a チェーン
105b フラップ
105c 伸縮ベルト
105p ポール
106 最短誘導レーン
107 待機エリア
108 サービス提供エリア
109 迂回エリア
109−1〜6 迂回レーン
113 開閉ゲート
121 カメラ
122 画像処理部
130 床スイッチ
140 光センサ
152 窓口空き通知装置
153 待機エリア誘導装置
154a〜i 空き表示器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客を迂回レーンにより迂回させて誘導する顧客誘導システムにおいて、
進行方向に開閉可能な開閉ゲートと迂回方向に開閉可能な迂回ゲートを迂回レーンごとに配置した最短誘導レーンを備え、
前記各開閉ゲート近傍の所定のエリアの顧客の滞留、通過および不在を顧客検知手段により検知し、当該検知結果に基づいて前記開閉ゲートおよび迂回ゲートを開閉するようにしたことを特徴とする顧客誘導システム。
【請求項2】
前記所定のエリアは、前記各開閉ゲートの後のエリアおよび先頭の顧客が待機する先頭エリアとしたことを特徴とする特徴とする請求項1記載の顧客誘導システム。
【請求項3】
前記顧客検知手段は、上部に備えたカメラにより所定の時間ごとに画像を取得し、あらかじめ取得した画像との差分画像を加算した画像の濃度に基づいて顧客の滞留、通過および不在を検知するようにしたことを特徴とする請求項1記載の顧客誘導システム。
【請求項4】
前記顧客検知手段は、前記所定のエリアに設けた床スイッチ、光センサまたは近接スイッチによる顧客の検出結果に基づいて顧客の滞留、通過および不在を検知するようにしたことを特徴とする請求項1記載の顧客誘導システム。
【請求項5】
前記開閉ゲートおよび迂回ゲートの開閉は、前記先頭エリアにおいて顧客の待機が検知されたときは、前記先頭エリアの後の開閉ゲートを閉じ、前記最短誘導レーンの奇数列のエリアに顧客の滞留が検知されたときは、当該エリアの後の開閉ゲートを閉じ、かつ、同列とひとつ後列の迂回ゲートを開けるようにしたことを特徴とする請求項2記載の顧客誘導システム。
【請求項6】
前記開閉ゲートおよび迂回ゲートの開閉は、前記顧客検知手段により顧客の滞留が解消し前記迂回レーンに顧客がいると検知したときは、開閉ゲートおよび迂回ゲートの開閉を変化させないようにし、前記顧客検知手段により顧客の滞留が解消し前記迂回レーンに顧客がいないと判定したときは、当該エリアの後の開閉ゲートを開け、当該滞留エリアと同列とひとつ後列の迂回ゲートを閉じるようにしたことを特徴とする請求項5記載の顧客誘導システム。
【請求項7】
支柱に、チェーンまたはロープを連結し当該チェーンまたはロープを上下駆動可能とすることにより進行方向および迂回方向を開閉する自動開閉ゲート。
【請求項8】
支柱に、略水平方向および略垂直方向に回動可能なフラップを備えたことを特徴とする自動開閉ゲート。
【請求項9】
支柱に、略90度回動可能な略水平方向のフラップを備え、進行方向および迂回方向を遮断できるようにしたことを特徴とする自動開閉ゲート。
【請求項10】
支柱は、伸縮ベルトにより引き出し可能な第2の支柱を内蔵するようにし、当該第2の支柱を引き出して進行方向および迂回方向を遮断できるようにしたことを特徴とする自動開閉ゲート。
【請求項11】
前記支柱は、床に埋め込み、上下に伸縮可能な構成としたことを特徴とする請求項7ないし請求項10いずれか記載の自動開閉ゲート。
【請求項12】
前記支柱は、底部に移動部を設け、床を自在に移動可能としたことを特徴とする自動開閉ゲート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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