説明

食品および食器用洗浄剤

【課題】 安全で洗浄力に優れ、不要な泡立ちがなく、しかも耐硬水性が良好で生分解性が高く環境対応性に優れている、食品および食器用洗浄剤を提供すること。
【解決手段】 下記一般式(1)で表されるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を含有することを特徴とする食品および食器用洗浄剤。

【化1】


(式中、Rは炭素数7〜21のアルキル基またはアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン、アンモニア、塩基性アミノ酸または低級アルキルアミンを示し、nは平均で3〜10の数を示す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品および食器用洗浄剤に関し、特に、野菜、果物、魚介類などの食品、ガラス、プラスチック製などの食器類、調理器具、食品加工装置、食品製造機械などを洗浄する食品および食器用洗浄剤に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の食器、調理器具などの表面を洗浄する洗浄剤には、アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩など、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリアルキルグルコシド、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなど、両性界面活性剤としてはベタイン類など、を適宜組合せて使用している。
【0003】
このような洗浄剤組成物は、充分な泡性能および洗浄力を有し、しかも手にマイルドな洗浄剤として市販されているが、食品や食器などの洗浄には、安全性の高い洗浄剤組成物が必要である。
【0004】
安全性の高い洗浄剤組成物としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステルなどの食品添加物を主成分とし、各種ビルダーを併用した洗浄剤組成物が提案されている。例えば、特開平10−102098号公報(特許文献1)には、カプリン酸モノグリセリドとショ糖モノ脂肪酸エステルの混合物を主成分とする食品用洗浄剤組成物が提案されている。また、特開平7−188696号公報(特許文献2)には、ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖モノ脂肪酸エステルとの混合物に、クエン酸ソーダ、プロピレングリコールおよびエタノールを含有する食品および食器の洗浄に適した中性系液体洗浄剤組成物が提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの洗浄剤組成物は、安全性には優れているが、油汚れが大量に付着している場合、充分な洗浄力を発揮できていなかった。
【0006】
一方、洗浄力の点ではアニオン界面活性剤が優れているが、脂肪酸石けんは耐硬水性に劣るため石けんカス発生による二次公害を引き起こすおそれがあり、また、アルキル硫酸エステル塩などは肌荒れ性、高発泡性、泡切れ性不良などの問題点がある。
【特許文献1】特開平10−102098号公報
【特許文献2】特開平7−188696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、安全で洗浄力に優れ、不要な泡立ちがなく、しかも耐硬水性が良好で生分解性が高く環境対応性に優れている、食品および食器用洗浄剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討した結果、乳酸の脱水縮合重合体であるオリゴ乳酸と脂肪酸とのエステル化物の塩は、安全性が高く皮膚刺激が少なく、耐硬水性が良好で生分解性が高く、かつ、洗浄力に優れ、不要な泡立ちがないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を含有することを特徴とする食品および食器用洗浄剤を提供する。
【0010】
【化1】

(式中、Rは炭素数7〜21のアルキル基またはアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン、アンモニア、塩基性アミノ酸または低級アルキルアミンを示し、nは平均で3〜10の数を示す。)
【発明の効果】
【0011】
本発明の食品および食器用洗浄剤は、安全性が高く、皮膚刺激が少なく、耐硬水性が良好で生分解性が高く、かつ、洗浄力に優れ、不要な泡立ちがない。従って、本発明の食品および食器用洗浄剤は、野菜、果物、魚介類などの食品、ガラス、プラスチック製などの食器類、調理器具類、シンク、調理台などの厨房機器類、食品加工装置、食品製造機械、食品製造ライン、ふきんなどの洗浄剤として好適である。自動食器洗浄機用洗浄剤として使用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の食品および食器用洗浄剤は、式(1)で表されるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を含有するものである。
【0013】
本発明の食品および食器用洗浄剤におけるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩は、乳酸を重合させたオリゴ乳酸と脂肪酸とのエステル化物の塩である。
【0014】
一般式(1)において、Rは炭素数7〜21のアルキル基またはアルケニル基であり、オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を構成する脂肪酸としては、炭素数が8〜22の飽和または不飽和の直鎖脂肪酸が好ましく用いられる。このような炭素数の脂肪酸を用いることにより、疎水性部分の油への親和性が良好となるため、洗浄力、乳化安定性が向上する。生分解性の点からは直鎖脂肪酸がよい。好ましくは、Rは炭素数9〜17の直鎖状アルキル基またはアルケニル基であり、より好ましくは、Rは炭素数9〜13の直鎖状アルキル基である。従って最も好ましいのは、炭素数が10〜14の直鎖飽和脂肪酸である。
【0015】
このような脂肪酸としては、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、アラキジン酸(C20)、ベヘン酸(C22)などの直鎖飽和脂肪酸、テトラデセン酸(C14=1)、ヘキサデセン酸(C16=1)、オレイン酸(C18=1)、エライジン酸(C18=1)、エルカ酸(C22=1)などの直鎖不飽和脂肪酸などが挙げられ、これらの1種を単独でまたは2種以上を組合せて用いることができる。
【0016】
上記の脂肪酸の中でも、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸は、洗浄性能に優れており、しかも入手しやすいので特に好ましい。脂肪酸はヤシ脂肪酸などの天然物由来の脂肪酸でもよい。
【0017】
オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を構成するオリゴ乳酸は、乳酸を重合してオリゴマー化したものが用いられ、その合成法は問わない。乳酸としては、発酵法または合成法の何れで製造されたものでもよく、D体L体の区別を問わない。オリゴ乳酸の合成法としては、例えば、乳酸を触媒存在下で直接脱水して重縮合する方法などが挙げられる。
【0018】
オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩におけるオリゴ乳酸の重合度(n)は、平均で3〜10の範囲である。重合度(n)が3未満の場合は洗浄力が低下する傾向があり、低温で結晶が析出するなどの不都合が生じる。また、重合度(n)が10を超える場合は、重合度が低い場合と同様に洗浄力が低下する傾向がある。また、重合度が10を超える場合は、重合度分布が広くなることから界面活性剤の特性がより小さい分子(ダイマーなど)の低重合体の特性が顕著になる。オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩におけるオリゴ乳酸の重合度(n)は、より好ましくは3〜8であり、特に、3〜6の範囲が好ましい。
【0019】
オリゴ乳酸脂肪酸エステルと塩を形成する塩基としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、アンモニア、アルギニンなどの塩基性アミノ酸、トリブチルアミンなどの低級アルキルアミンなどが挙げられ、これらの1種を単独でまたは2種以上を組合せて用いることができる。なかでも、ナトリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、およびアンモニアが好ましく、最も好ましいのはナトリウムなどのアルカリ金属である。
【0020】
本発明の食品および食器用洗浄剤は、液状、ペースト状、粉状などの任意の形態とすることができるが、上記成分の残部として水または水性溶媒を加えて液状にしたものが好ましい。この場合、食品および食器用洗浄剤組成物中、オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩の配合量は、0.1〜50質量%とするのが好ましい。この配合量を0.1質量%以上とすることにより洗浄力が良好となり、一方、50質量%以下で配合することにより良好な液安定性を保つことができる。
【0021】
本発明の食品および食器用洗浄剤は、上記オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩に、本発明の目的を阻害しない範囲で、更に、無機ビルダー、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤を単独または併用して配合することができる。
【0022】
無機ビルダーとしては、ボウ硝などの硫酸塩、炭酸ソーダ、ヘキサ炭酸ソーダなどの炭酸塩、珪酸ソーダなどの珪酸塩、苛性ソーダ、苛性カリなどの苛性アルカリ、ゼオライトなどが挙げられる。(A)オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩と(B)無機ビルダーの配合比は、質量比で(A)/(B)=10/0.01〜10/3であることが好ましい。
【0023】
非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、グリセリンジ脂肪酸エステル、プルロニック、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド、脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。これらの中でも、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ、ジ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの多価アルコールの脂肪酸エステルは、安全性が高く、食品添加物として認可されているのでより好ましい。これらの非イオン界面活性剤は、1種を単独でまたは適当な2種以上の組み合わせで配合可能である。(A)オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩と(C)非イオン界面活性剤の配合比は、質量比で(A)/(C)=10/0.1〜10/5であることが好ましい。
【0024】
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらの両性界面活性剤は、1種を単独でまたは適当な2種以上の組み合わせで配合可能である。(A)オリゴ乳酸脂肪酸エステル塩と(D)両性界面活性剤の配合比は、質量比で(A)/(D)=10/0.1〜10/5であることが好ましい。
【0025】
本発明の食品および食器用洗浄剤には、本発明の目的を損なわない範囲で、通常の洗浄剤に用いられる種々の添加剤を用いることができる。例えば、エタノールなどの低級アルコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールなどの多価アルコール、クエン酸などのキレート剤、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ポリエチレングリコールなどのハイドロトロープ剤などを適宜配合することができる。また、抗菌剤、制菌剤、色素、香料、乳白剤、増粘剤、pH調整剤などを使用することができるが、これらの添加剤は、できる限り、天然のもの、或いは食品添加物認可品を選定することが望ましい。
【0026】
本発明の洗浄剤を含有する液体洗浄剤組成物は、通常の方法により、これら各種成分を配合して、これを水希釈してバランスする(100%とする)ことにより調製することができる。得られる液体洗浄剤組成物のpHは中性〜弱酸性(pH5.5〜7.5)に適宜調整することが、安全性、肌荒れ性の見地から好ましい。使用に際しては、原液のまま直接使用してもよく、また、任意に希釈して使用してもよい。
【0027】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例のみに限定されるものではない。また、以下の実施例などにおいて、特に言及する場合を除き、「質量%」は「%」と略記する。
【実施例】
【0028】
以下、実施例および比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。また、以下の実施例などにおいて、特に言及する場合を除き、「質量%」は「%」と略記する。
【0029】
(実施例1)
オリゴ乳酸ラウレートNa(平均重合度4.5)を、イオン交換水で希釈して濃度0.05%、0.1%、0.2%の洗浄剤水溶液を調製した。得られた洗浄剤水溶液について、下記方法により洗浄力、起泡力を評価した。結果を表1に示した。
【0030】
[洗浄力]
日本工業規格(JIS)K3362「台所用合成洗剤の洗浄力評価方法」に準じ評価した。モデル汚れを付着させたガラス片を用いて、洗浄剤水溶液で洗浄し、その汚れ落ちの程度を目視によって比較し、洗浄力を評価した。
【0031】
判定基準:濃度0.1%のラウリル硫酸Naを用いて操作した汚れ落ちの程度に対し、オリゴ乳酸ラウレートNa水溶液を用いて操作した汚れ落ちの程度を比較し、次の区分によって評価した。
明らかに劣る場合 −2
やや劣る場合 −1
ほとんど差がない場合 0
やや勝る場合 +1
明らかに勝る場合 +2
【0032】
[起泡力]
0.1%水溶液の起泡力を、ロスマイルス法で評価した(測定温度:27℃)。
【0033】
【表1】

【0034】
オリゴ乳酸ラウレートNa(平均重合度4.5)の0.1%水溶液を用いて、BOD(測定方法:JIS K0102 17)、COD(測定方法:JIS K0102 21)を測定した。その結果、CODは110mg/L、BODは350mg/Lであり、生分解性に優れていた。
【0035】
オリゴ乳酸ラウレートNa(平均重合度4.5)の1%水溶液(pH7.0)を52日間室温で保存し、調製直後のGPCクロマトグラムと、52日間経過後のGPCクロマトグラムのパターンの変化から、水溶液の安定性を評価した。その結果、GPCクロマトグラムのパターンが殆んど変化していないことから、水溶液状態での分解は起きていないことが確認された。
【0036】
(比較例1)
ラウロイル乳酸エステルNaを、イオン交換水で希釈して濃度0.05%、0.1%、0.2%の洗浄剤水溶液を調製した。得られた洗浄剤水溶液について、実施例1に準じて洗浄力を評価した。結果を上記表1に示した。
【0037】
表1の結果より、オリゴ乳酸ラウレートNaは、洗浄剤濃度0.1%以上で優れた洗浄力を発揮し、その洗浄力は、ラウロイル乳酸エステルNaや代表的なアニオン界面活性剤であるラウリル硫酸Naに比べて良好であった。しかも、オリゴ乳酸ラウレートNaの水溶液は、低泡性であった。
【0038】
(実施例2)
オリゴ乳酸脂肪酸エステル(平均重合度4.5)のナトリウム塩(−Na)、アンモニウム塩(−NH)、アルギニン塩(−Arg)、マグネシウム塩(−Mg)を、それぞれイオン交換水で希釈し、濃度1.0%の洗浄剤水溶液を調製した。得られた洗浄剤水溶液について、下記方法により浸透力を評価した。厚さ0.2mm、1×1cmの正方形の木綿布(大和紡、帆布#6)を試験片として用いた。洗浄剤水溶液を50cc容ビーカーに20cc入れ、30±1℃で相対湿度60%に保った試験片をピンセットの両端ではさみ、液面に静かに落とし、洗浄剤水溶液面に布が触れた瞬間からストップウオッチを押して計時し、布が自然沈降により液面から完全に離れて沈降する瞬間までの秒数を読んだ。測定結果を表2に示した。
【0039】
【表2】

【0040】
(比較例2〜3)
ラウリル硫酸Na、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加体(平均EO:7)を、それぞれイオン交換水で希釈し、濃度1.0%の洗浄剤水溶液を調製した。得られた洗浄剤水溶液について、実施例2に準じて浸透力を評価した。結果を上記表2に示した。
【0041】
表2の結果より、オリゴ乳酸ラウレート水溶液の浸透力は、ラウリル硫酸Naのそれと比べて極めて良好であり、非イオン界面活性剤と同等以上であった。
【0042】
(実施例3)
下記方法により、石灰石けん分散力(耐硬水性)を評価した。
モデル硬水として、CaCl60%とMgC140%を配合しCaCOに換算して合計0.1%になるように調製した硬水(CaC1・2HO 0.8821gおよびMgC1・6HO 0.8132gに、水を加えて1000ccとしたもの)を用意した。30ml容試験管に0.50%オレイン酸ナトリウム水溶液5ccと試料水溶液の任意の量(最初は少量より始める)を入れ、さらに、モデル硬水10ccを加えて全量30ccとした。栓をして反転し、振り混ぜる操作を20回繰り返した後30秒静置し、均一に分散しているか否か観察した。分散していれば、均一に微白濁する。細かい沈澱が出始めた試料水溶液の量を決めた。結果を表3に示した。
【0043】
(比較例4〜7)
比較例として、ラウリル硫酸Na、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加体(平均EO:7)、およびラウリン酸Naを用いた場合、界面活性剤を全く使用しない場合(ブランク)について、実施例3に準じて耐硬水性を評価した。結果を表3に示した。
【0044】
【表3】

【0045】
表3の結果から、オリゴ乳酸ラウレートは、代表的なアニオン界面活性剤であるラウリル硫酸Naに比べて耐硬水性が良好であった。また、ブランクおよびラウリン酸Naを用いた場合は、直ちに沈澱を生じた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を含有することを特徴とする食品および食器用洗浄剤。
【化1】

(式中、Rは炭素数7〜21のアルキル基またはアルケニル基、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン、アンモニア、塩基性アミノ酸または低級アルキルアミンを示し、nは平均で3〜10の数を示す。)
【請求項2】
は炭素数9〜13の直鎖状アルキル基である請求項1に記載の食品および食器用洗浄剤。
【請求項3】
は炭素数11の直鎖状アルキル基である請求項1に記載の食品および食器用洗浄剤。
【請求項4】
Mはアルカリ金属である請求項1〜3のいずれかに記載の食品および食器用洗浄剤。
【請求項5】
nは平均で3〜6の数である請求項1〜4のいずれかに記載の食品および食器用洗浄剤。
【請求項6】
一般式(1)で表されるオリゴ乳酸脂肪酸エステル塩を0.1〜50質量%含有する請求項1に記載の食品および食器用洗浄剤。

【公開番号】特開2006−96782(P2006−96782A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−280910(P2004−280910)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(599155464)上野山技研有限会社 (2)
【出願人】(591188077)明和産業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】