食器内容物冷却器具
【課題】食器に収容されている内容物を冷却して、乳幼児等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具であって、冷却剤の冷却が容易な食器内容物冷却器具を提供すること。
【解決手段】本発明は、別体の食器2に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具1であって、食器2を出し入れするために設けられた本体上部3と、本体上部3に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部5とを備える。本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように湾曲している。
【解決手段】本発明は、別体の食器2に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具1であって、食器2を出し入れするために設けられた本体上部3と、本体上部3に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部5とを備える。本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように湾曲している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を冷まして、乳幼児や高齢者、介護者、並びに犬や猫などのペット等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳幼児に食事をさせる際、スプーンに取った食料に息を吹きかけることによって、当該食料を冷まして、乳幼児に与えていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−47964号公報
【特許文献2】特開2001−82842号公報
【特許文献3】実開昭62−90581号公報
【特許文献4】実開昭58−14826号公報
【特許文献5】実開昭59−103694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、スプーンを使って、食品に息を吹きかけて食品を冷ますのは、疲れる作業である。特に、ある程度自身で食事ができるようになっている乳幼児であれば、食器内の食品の全体が冷めていれば、このような作業は不要であるはずにも関わらず、いちいち、息を吹きかけて食品を冷ますのは、非効率的である。特に、通常、味噌汁やスープ、おかゆ、離乳食などは、椀状の食器に入れられていることが多く、このような椀状の食器に入れられた食品を楽に冷ますことができる器具があれば、とても便利である。ところが、このような器具は、従来存在しなかった。
【0005】
特許文献1には、内底面に定着する大きさのスポンジ等の緩衝材を置き、当該緩衝材の上部にビニール樹脂体の封入蓄冷材を載置し、当該封入蓄冷材の上に、大皿の外底面を載せて、当該大皿を冷却するための皿受保冷容器が開示されている。しかし、特許文献1に記載の皿受保冷容器は、大皿に盛られた食品を冷たい状態に維持する器具であり、また、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0006】
特許文献2には、回転寿司などで使用される飲食物搬送装置の循環搬送路上に載置可能な容器本体内に、断熱空間を設けて、当該断熱空間に保冷材を格納している保冷容器が開示されている。しかし、特許文献2に記載されている保冷容器は、収容された食品を冷たい状態に維持する器具であり、また、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0007】
特許文献3には、分解組立可能な二重構造になったジョッキの内部間隙に蓄冷材を入れて、ジョッキ内部の飲料物が冷めないようにした器具が開示されている。特許文献3に記載されている器具も、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0008】
特許文献4及び5には、椀状の容器が開示されている。しかし、特許文献4及び5に記載の容器は、いずれも、容器の底部分に蓄冷材が封入されているので、当該蓄冷材を冷やしておくために、容器全体を、冷蔵庫又は冷凍庫に入れなければならない。ところが、容器全体を、冷蔵庫又は冷凍庫に入れるのは、場所を取り、邪魔である。
【0009】
それゆえ、本発明の目的は、食器に収容されている内容物を冷却して、乳幼児等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具であって、冷却剤の冷却が容易な食器内容物冷却器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、別体の食器に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であって、食器を出し入れするために設けられた本体上部と、本体上部に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部とを備える。本体上部は、冷却剤部を載置できるように湾曲していることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、冷却剤部は、ドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状であると良い。
【0012】
好ましくは、本体上部は、上端部から切り欠かれた切欠部を含み、冷却剤部は、切欠部に対応する箇所が欠けている環状であると良い。
【0013】
好ましくは、冷却剤部は、本体上部の内壁面の傾斜に沿った形状を有すると良い。
【0014】
好ましくは、本体上部に食器が収容されたときに、食器の底面が接触しないような高さを有する本体下部をさらに備えると良い。
【0015】
好ましくは、本体上部は、冷却剤部の形状に沿って、環状に湾曲していると良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、本体上部が冷却剤部を載置できるように湾曲しており、冷却剤部が環状であるので、冷却剤部が食器の側面に接することとなる。これにより、食器の内容物が冷却されることとなる。さらに、冷却剤部は、取り外しが可能であるので、冷蔵庫や冷凍庫で容易に冷却することができる。
【0017】
冷却剤部をドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状にすれば、冷却剤部の冷却が容易となる。また、形状がユニークであるので、乳幼児の関心を引き、乳幼児が食事に集中することが期待される。切欠部を有することによって、食器の出し入れが容易となる。冷却剤部を内壁面の傾斜に沿った形状にすれば、冷却剤部が本体上部に効率的に収まることとなる。本体下部を備えれば、食器の底面が浮くことになり、冷却効果が高まる。本体上部が冷却剤部の形状に沿って環状に湾曲していれば、冷却剤部が本体上部に効率的に収まることとなる。
【0018】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図2】図2は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。
【図3A】図3Aは、冷却剤部5の平面図である。
【図3B】図3Bは、冷却剤部5の正面図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図5】図5は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。
【図6A】図6Aは、第2の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図6B】図6Bは、第2の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図8A】図8Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図8B】図8Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【図9】図9は、本発明の第4の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図10A】図10Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図10B】図10Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図2は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。食器内容物冷却器具1は、本体上部3と、本体下部4と、冷却剤部5とを備える。本体上部3の上部開口6から、食器2が出し入れされる。本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように、内壁面が冷却剤部5の形状に沿って環状に湾曲している。
【0021】
図3Aは、冷却剤部5の平面図である。図3Bは、冷却剤部5の正面図である。冷却剤部5は、ドーナツ状であり、たとえば、樹脂製の袋部材に保冷剤が封入されることによって、製造されている。図3Bに示すように、冷却剤部5は、本体上部3の内壁面の傾斜に沿った形状を有すると良い。たとえば、冷却剤部5の断面が略楕円状であっても良いし、図3Bに示すように冷却剤部5の断面が角を丸めた長方形状であっても良い。冷却剤部5は、食器内容物冷却器具1から外して、冷蔵庫や冷凍庫で容易に冷却おくことができる。
【0022】
本体下部4は、本体上部3に食器2が収容されたときに、食器2の底面が接触しないような高さを有する。これにより、図2に示すように、食器2の側面が、冷却剤部5と密接することとなる。よって、食器2に収容されている内容物を冷却して、乳幼児等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具1であって、冷却剤の冷却が容易な食器内容物冷却器具が提供されることとなる。
【0023】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図5は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。図4及び図5において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図4及び図5に示すように、冷却剤部5を載置できるように本体上部3を湾曲させる際の湾曲形状は、第1の実施形態のように、斜めに湾曲していても良いし、第2の実施形態のように、略垂直に湾曲していても良い。すなわち、本発明において、本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように湾曲していれば、湾曲形状は特に限定されるものでない。図6Aは、第2の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図6Bは、第2の実施形態における冷却剤部5の正面図である。図6A及び図6Bに示すように、本体上部が略垂直に湾曲している場合、冷却剤部5は、断面が円形のドーナツ状であると良い。
【0024】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図7において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図8Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図8Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。第3の実施形態では、本体上部3は、状端部から切り欠かれた切欠部7を含む。冷却剤部5は、切欠部7に対応する箇所5aが欠けた環状である。このように、切欠部7を設けることによって、切欠部7に指を入れ、食器2を容易に取り外すことができる。第3の実施形態において、切欠部7及び箇所5a以外の部分は、第1の実施形態と同様である。
【0025】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図9において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図10Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図10Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。第4の実施形態では、本体上部3は、状端部から切り欠かれた切欠部7を含む。冷却剤部5は、切欠部7に対応する箇所5aが欠けた環状である。このように、切欠部7を設けることによって、切欠部7に指を入れ、食器2を容易に取り外すことができる。第4の実施形態において、切欠部7及び箇所5a以外の部分は、第2の実施形態と同様である。
【0026】
なお、第3及び第4の実施形態で示された冷却剤部5は、第1及び第2の実施形態で用いられても良い。
【0027】
なお、本発明は、乳幼児だけでなく、高齢者、介護者、並びに犬や猫などのペットなど、食品を冷まして食べた方がよいあらゆる者に対して、利用可能である。
【0028】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、食器に収容されている内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であり、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 食器内容物冷却器具
2 食器
3 本体上部
4 本体下部
5 冷却剤部
6 上部開口
7 切欠部
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を冷まして、乳幼児や高齢者、介護者、並びに犬や猫などのペット等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳幼児に食事をさせる際、スプーンに取った食料に息を吹きかけることによって、当該食料を冷まして、乳幼児に与えていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−47964号公報
【特許文献2】特開2001−82842号公報
【特許文献3】実開昭62−90581号公報
【特許文献4】実開昭58−14826号公報
【特許文献5】実開昭59−103694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、スプーンを使って、食品に息を吹きかけて食品を冷ますのは、疲れる作業である。特に、ある程度自身で食事ができるようになっている乳幼児であれば、食器内の食品の全体が冷めていれば、このような作業は不要であるはずにも関わらず、いちいち、息を吹きかけて食品を冷ますのは、非効率的である。特に、通常、味噌汁やスープ、おかゆ、離乳食などは、椀状の食器に入れられていることが多く、このような椀状の食器に入れられた食品を楽に冷ますことができる器具があれば、とても便利である。ところが、このような器具は、従来存在しなかった。
【0005】
特許文献1には、内底面に定着する大きさのスポンジ等の緩衝材を置き、当該緩衝材の上部にビニール樹脂体の封入蓄冷材を載置し、当該封入蓄冷材の上に、大皿の外底面を載せて、当該大皿を冷却するための皿受保冷容器が開示されている。しかし、特許文献1に記載の皿受保冷容器は、大皿に盛られた食品を冷たい状態に維持する器具であり、また、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0006】
特許文献2には、回転寿司などで使用される飲食物搬送装置の循環搬送路上に載置可能な容器本体内に、断熱空間を設けて、当該断熱空間に保冷材を格納している保冷容器が開示されている。しかし、特許文献2に記載されている保冷容器は、収容された食品を冷たい状態に維持する器具であり、また、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0007】
特許文献3には、分解組立可能な二重構造になったジョッキの内部間隙に蓄冷材を入れて、ジョッキ内部の飲料物が冷めないようにした器具が開示されている。特許文献3に記載されている器具も、椀状の食器に入れられた食品を冷ますという用途には使用できない。
【0008】
特許文献4及び5には、椀状の容器が開示されている。しかし、特許文献4及び5に記載の容器は、いずれも、容器の底部分に蓄冷材が封入されているので、当該蓄冷材を冷やしておくために、容器全体を、冷蔵庫又は冷凍庫に入れなければならない。ところが、容器全体を、冷蔵庫又は冷凍庫に入れるのは、場所を取り、邪魔である。
【0009】
それゆえ、本発明の目的は、食器に収容されている内容物を冷却して、乳幼児等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具であって、冷却剤の冷却が容易な食器内容物冷却器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、別体の食器に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であって、食器を出し入れするために設けられた本体上部と、本体上部に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部とを備える。本体上部は、冷却剤部を載置できるように湾曲していることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、冷却剤部は、ドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状であると良い。
【0012】
好ましくは、本体上部は、上端部から切り欠かれた切欠部を含み、冷却剤部は、切欠部に対応する箇所が欠けている環状であると良い。
【0013】
好ましくは、冷却剤部は、本体上部の内壁面の傾斜に沿った形状を有すると良い。
【0014】
好ましくは、本体上部に食器が収容されたときに、食器の底面が接触しないような高さを有する本体下部をさらに備えると良い。
【0015】
好ましくは、本体上部は、冷却剤部の形状に沿って、環状に湾曲していると良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、本体上部が冷却剤部を載置できるように湾曲しており、冷却剤部が環状であるので、冷却剤部が食器の側面に接することとなる。これにより、食器の内容物が冷却されることとなる。さらに、冷却剤部は、取り外しが可能であるので、冷蔵庫や冷凍庫で容易に冷却することができる。
【0017】
冷却剤部をドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状にすれば、冷却剤部の冷却が容易となる。また、形状がユニークであるので、乳幼児の関心を引き、乳幼児が食事に集中することが期待される。切欠部を有することによって、食器の出し入れが容易となる。冷却剤部を内壁面の傾斜に沿った形状にすれば、冷却剤部が本体上部に効率的に収まることとなる。本体下部を備えれば、食器の底面が浮くことになり、冷却効果が高まる。本体上部が冷却剤部の形状に沿って環状に湾曲していれば、冷却剤部が本体上部に効率的に収まることとなる。
【0018】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図2】図2は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。
【図3A】図3Aは、冷却剤部5の平面図である。
【図3B】図3Bは、冷却剤部5の正面図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図5】図5は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。
【図6A】図6Aは、第2の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図6B】図6Bは、第2の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図8A】図8Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図8B】図8Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【図9】図9は、本発明の第4の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。
【図10A】図10Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。
【図10B】図10Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図2は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。食器内容物冷却器具1は、本体上部3と、本体下部4と、冷却剤部5とを備える。本体上部3の上部開口6から、食器2が出し入れされる。本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように、内壁面が冷却剤部5の形状に沿って環状に湾曲している。
【0021】
図3Aは、冷却剤部5の平面図である。図3Bは、冷却剤部5の正面図である。冷却剤部5は、ドーナツ状であり、たとえば、樹脂製の袋部材に保冷剤が封入されることによって、製造されている。図3Bに示すように、冷却剤部5は、本体上部3の内壁面の傾斜に沿った形状を有すると良い。たとえば、冷却剤部5の断面が略楕円状であっても良いし、図3Bに示すように冷却剤部5の断面が角を丸めた長方形状であっても良い。冷却剤部5は、食器内容物冷却器具1から外して、冷蔵庫や冷凍庫で容易に冷却おくことができる。
【0022】
本体下部4は、本体上部3に食器2が収容されたときに、食器2の底面が接触しないような高さを有する。これにより、図2に示すように、食器2の側面が、冷却剤部5と密接することとなる。よって、食器2に収容されている内容物を冷却して、乳幼児等にとって食べやすくするための食器内容物冷却器具1であって、冷却剤の冷却が容易な食器内容物冷却器具が提供されることとなる。
【0023】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図5は、食器内容物冷却器具1に食器2を載置したときの端面図である。図4及び図5において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図4及び図5に示すように、冷却剤部5を載置できるように本体上部3を湾曲させる際の湾曲形状は、第1の実施形態のように、斜めに湾曲していても良いし、第2の実施形態のように、略垂直に湾曲していても良い。すなわち、本発明において、本体上部3は、冷却剤部5を載置できるように湾曲していれば、湾曲形状は特に限定されるものでない。図6Aは、第2の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図6Bは、第2の実施形態における冷却剤部5の正面図である。図6A及び図6Bに示すように、本体上部が略垂直に湾曲している場合、冷却剤部5は、断面が円形のドーナツ状であると良い。
【0024】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図7において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図8Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図8Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。第3の実施形態では、本体上部3は、状端部から切り欠かれた切欠部7を含む。冷却剤部5は、切欠部7に対応する箇所5aが欠けた環状である。このように、切欠部7を設けることによって、切欠部7に指を入れ、食器2を容易に取り外すことができる。第3の実施形態において、切欠部7及び箇所5a以外の部分は、第1の実施形態と同様である。
【0025】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る食器内容物冷却器具1を示す斜視図である。図9において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付す。図10Aは、第3の実施形態における冷却剤部5の平面図である。図10Bは、第3の実施形態における冷却剤部5の正面図である。第4の実施形態では、本体上部3は、状端部から切り欠かれた切欠部7を含む。冷却剤部5は、切欠部7に対応する箇所5aが欠けた環状である。このように、切欠部7を設けることによって、切欠部7に指を入れ、食器2を容易に取り外すことができる。第4の実施形態において、切欠部7及び箇所5a以外の部分は、第2の実施形態と同様である。
【0026】
なお、第3及び第4の実施形態で示された冷却剤部5は、第1及び第2の実施形態で用いられても良い。
【0027】
なお、本発明は、乳幼児だけでなく、高齢者、介護者、並びに犬や猫などのペットなど、食品を冷まして食べた方がよいあらゆる者に対して、利用可能である。
【0028】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、食器に収容されている内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であり、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 食器内容物冷却器具
2 食器
3 本体上部
4 本体下部
5 冷却剤部
6 上部開口
7 切欠部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
別体の食器に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であって、
前記食器を出し入れするために設けられた本体上部と、
前記本体上部に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部とを備え、
前記本体上部は、前記冷却剤部を載置できるように湾曲していることを特徴とする、食器内容物冷却器具。
【請求項2】
前記冷却剤部は、ドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状であることを特徴とする、請求項1に記載の食器内容物冷却器具。
【請求項3】
前記本体上部は、上端部から切り欠かれた切欠部を含み、
前記冷却剤部は、前記切欠部に対応する箇所が欠けている環状であることを特徴とする、請求項1に記載の食器内容物冷却器具。
【請求項4】
前記冷却剤部は、前記本体上部の内壁面の傾斜に沿った形状を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【請求項5】
前記本体上部に前記食器が収容されたときに、前記食器の底面が接触しないような高さを有する本体下部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【請求項6】
前記本体上部は、前記冷却剤部の形状に沿って、環状に湾曲していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【請求項1】
別体の食器に収容された内容物を冷却するための食器内容物冷却器具であって、
前記食器を出し入れするために設けられた本体上部と、
前記本体上部に取り外し可能に設けられる環状の冷却剤部とを備え、
前記本体上部は、前記冷却剤部を載置できるように湾曲していることを特徴とする、食器内容物冷却器具。
【請求項2】
前記冷却剤部は、ドーナツ状又は一部が切り欠かれた環状であることを特徴とする、請求項1に記載の食器内容物冷却器具。
【請求項3】
前記本体上部は、上端部から切り欠かれた切欠部を含み、
前記冷却剤部は、前記切欠部に対応する箇所が欠けている環状であることを特徴とする、請求項1に記載の食器内容物冷却器具。
【請求項4】
前記冷却剤部は、前記本体上部の内壁面の傾斜に沿った形状を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【請求項5】
前記本体上部に前記食器が収容されたときに、前記食器の底面が接触しないような高さを有する本体下部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【請求項6】
前記本体上部は、前記冷却剤部の形状に沿って、環状に湾曲していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の食器内容物冷却器具。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【公開番号】特開2011−55995(P2011−55995A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−208030(P2009−208030)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り ホームページのアドレス http://www.o−pic.jp/main.html (甲第1号証) http://www.o−pic.jp/pn/adp/kaiho.html (甲第2号証) http://www.o−pic.jp/pn/adp/gijutu/0492.pdf (甲第3号証) 掲載日 平成21年6月17日
【出願人】(508033133)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り ホームページのアドレス http://www.o−pic.jp/main.html (甲第1号証) http://www.o−pic.jp/pn/adp/kaiho.html (甲第2号証) http://www.o−pic.jp/pn/adp/gijutu/0492.pdf (甲第3号証) 掲載日 平成21年6月17日
【出願人】(508033133)
【Fターム(参考)】
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