説明

飲料を得るための方法および機器

【課題】コーヒー飲料を作り出すための改善された方法および機器を提供する。
【解決手段】一回分(W)を通した加熱によって駆動される抽出流体を、コーヒーの一回分(W)を吸収することによってコーヒー飲料を調製するための一機器が、前記流体が実質的な蒸気相を含む場合、前記吸収を阻害するために配置される阻害手段を備え、コーヒー飲料を得るための一方法が、前記飲料を得るために、コーヒーの一回分(W)を通して、前記抽出流体の通過を引き起こすように、抽出流体を加熱するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコーヒーベースの飲料を得るための、特に、蒸気圧コーヒーマシンによって調製されるべき、改善された方法および機器に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気圧コーヒーマシンの種々の種類、とりわけ家庭の使用のために使われるものが公知であり、そこにおいて、ボイラー内部で発生する蒸気が、コーヒー粉末のパネルを通過するようにボイラー内に含まれる水を押し出す圧力を発揮し、コーヒー飲料に作り出す。
【0003】
この種の蒸気圧コーヒーマシンは、以下に「モカ」と呼ばれる。
【0004】
図10内に図示された態様における「モカ」コーヒーマシンは、共に密封して締められることができる2つの容器を備え、第1の容器は、加熱されるべき水を含み、かつそれ自体適切なエネルギー源によって加熱されるような方法で形成されるボイラーとして働き、および、ボイラー内部の圧力が設定された限界値を超えるのを防止するために適切に調整され、かつ配置される安全弁を設けられ、第2の容器は、作り出された飲料が収集されるタンクとして働く。
【0005】
「モカ」コーヒーマシンは、さらに、ボイラーとタンクの間に挿入され、かつコーヒー粉末の設定された量を受け取るように形成されるフィルタ処理漏斗と、作り出されたコーヒー飲料をタンクに搬送するダクトとを備える。
【0006】
コーヒーの調製を要求されると、望ましい量の水がボイラーに注入され、および、望ましい量のコーヒーが、フィルタ処理漏斗容器に注入され、および、ボイラーの水が、沸点に持っていくために加熱される。
【0007】
当業者ならば周知のように、加熱は、フィルタ処理漏斗を通過し、コーヒー粉末を通過するように水をその中に押し出すボイラー内部で、圧力の増加を作り出し、それによってそれを吸収してコーヒー飲料を生じさせ、それは、収集タンクの底に設けられた第2のフィルタを通過し、タンク内に設けられたダクトを上がってダクトの最上部に出てきて、それで収集タンク内に集まる。
【0008】
ボイラーの水の加熱を発生させるために、種々の熱源、例えば一般的なガスレンジの炎あるいは電気プレートなどが、使われることができる。
【0009】
例えば図11内に示されるもののような、別の種類の蒸気圧コーヒーマシンにおいて、コーヒー飲料の収集タンクは、なくなっており、および、ダクトは、適切な容器、例えばダクトの出口部分に配置されることができるユーザーの一つ以上のカップ、に作り出された飲料を直接搬送するように成形されている。
【0010】
ダクトは、ダクトの側面上で飲料の出口のための適切な放出口穴を識別するように成形された上側カバーを設けられることができ、および、飲料が高圧によって押し出され、タンクの外側に噴出するのを防止するように配置される。
【0011】
図12内に示される更なる種類の蒸気圧コーヒーマシンにおいて、加熱されるべき水が中に注入される圧力釜型式のボイラーが設けられ、ボイラーは、電気的に加熱され、およびボイラーの中の加熱に続いて、フィルタホルダーに配置されるコーヒーのパネルを通して、水を押す蒸気が発生し、そこから適切な容器、例えばフィルタホルダーに位置するユーザーの一つ以上のカップ内に収集される、作り出された飲料が出る。
【0012】
フィルタホルダーは、エスプレッソコーヒーの調製をシミュレートするためのエスプレッソコーヒーマシンで用いられるものに類似するように成形される。
【0013】
コーヒーマシンが正しくエスプレッソ調製をシミュレートするために、それらは、ボイラー内の温度が100℃より著しく大きい値を持ち、および、これらの値が、特に短時間で到達されるように、適度に短時間でコーヒー飲料を出さなければならない。
【0014】
上記に開示したような蒸気圧「モカ」コーヒーマシンの欠点は、「エスプレッソ」コーヒーマシンによって得られる感覚刺激特徴に対して劣る感覚刺激特徴を持つ点であるが、これは作り出される飲料が、浸出によって得られる感覚刺激特徴、あるいは抽出が蒸気圧によってでなく、熱水をコーヒー粉末と接触させるポンプによって達成されるためである。
【0015】
これは、抽出過程中にこの種のコーヒーマシン内で発生する特定の温度および圧力条件に起因する。
【0016】
浸出による抽出あるいは「エスプレッソ」コーヒーマシンによって達成される圧力浸出と、蒸気圧コーヒーマシンにおける抽出との間の更なる差異は、コーヒー飲料の最後の部分において、水を、コーヒー粉末中を通過する水蒸気の形にすることによって得られるものである。
【0017】
この問題を克服するために、EP0607765は、水を注入する2つの異なったボイラー、すなわち、熱源と接触して配置されるべき第1のボイラーおよび第1のボイラーとコーヒー粉末を含むフィルタとの間に挿入される第2のボイラー、を備えるコーヒーマシンを作ることを提供する。
【0018】
第1のボイラーの水が沸点にもたらされると、それは、第1のボイラーと第2のボイラーとの間に挿入され、熱いが沸点より下の温度の第2のボイラーの水をコーヒー粉末の方へ押しつけるピストンに対して押し込み圧力を発揮する。このように、コーヒー飲料は、75℃と95℃の間の温度でコーヒー粉末を吸収することによって得られる。
【0019】
水用の2つの異なるボイラー、すなわち、水を沸点にもたらすものと、水にコーヒー粉末を吸収させるものと、を提供することは、EP0148982においても公知である。
【0020】
水に対する第2のボイラーの存在は、コーヒーマシンを構造的により複雑に、およびとりわけ一般的なコーヒーマシンよりかなり大きくみえるようにする。
【0021】
さらに、この種のコーヒーマシンは、より多量の水が加熱されなければならず、および、それらはコーヒー飲料を作るためにより多くの時間を必要とするので、一般的なコーヒーマシンより多くのエネルギーを消費する。
【0022】
水の加熱によってボイラー内部で発生する圧力の押し出しによって、ボイラーから上に押し上げられる水および/または水蒸気を冷却することが、さらに、例えばWO94/07400あるいはIT1245706から公知である。
【0023】
コーヒー粉末に向けた水および/または水蒸気の行程は、コーヒー粉末中の通過の前に、水が冷却し、存在するかもしれない水蒸気が凝縮する交換器要素中の通過を提供するような方法で、変更される。US 6,161,469は、エスプレッソマシンに関し、ボイラー(1)内の水が、ディスペンサーノズル(10)に供給されるべき蒸気を形成するために100℃より上の温度に過熱され、かつ保たれ、過熱された水は、混合ステーション(12)で冷水と混合されて100℃より下の温度を持つ熱湯を得て、コーヒー調合ユニット(13)におよびディスペンサノズル(10)に供給される。この発明によれば、コーヒー調合ユニット(13)はボイラー(1)の下側に取り付けられておよび給水管(14)によって混合ステーション(12)に接続され、それはボイラー(1)内に少なくとも部分的に収容される。ボイラー(1)に冷水を供給するための管(4)内に、不帰還バルブ(16)が設けられ、これはボイラーへの流れの方向に開き、および混合ステーション(12)に冷水を供給するための管(11)の分岐点から下流に位置している。FR 2 347 014は、特に自宅使用のための、エスプレッソコーヒー飲料を調製するためのコーヒーマシンを記載し、コーヒー粉末が吸収されなければならない水を含むために配置される加熱水容器、およびS字曲線が形成される冷却水を含むための貯蔵部を設けられている。コーヒーフィルタに貯蔵部内の冷却水によって冷却された後に注入する加熱容器から来ている蒸気は、S字曲線内に流入し、したがって、コーヒー飲料を作り出す。WO94/07400は、低温加圧されたコーヒーマシンが渦巻コイルおよびコーヒーを受けるための上体(5)からなる中間の熱拡散体から水を受けるための下体(1)を備えることを記載する。水は熱源によって沸点にもたらされ、それは圧力の効果でコイルを通過し、摂氏数度を失う。熱いが沸騰してはいない水が、次いで挽かれたコーヒーを含む部分を通して通過し、それによって、苦味のないコーヒー芳香を抽出する。
【0024】
これらの解決案は、それにもかかわらず数多くの欠点を持ち、実際、交換器要素の存在は、これらのコーヒーマシンを、一般的なコーヒーマシンより複雑で、より大きくする。
【0025】
さらに、保守および洗浄作業は、一般的なコーヒーマシンに必要なものと比べてより繊細でおよびより長い時間および注意を必要とする。
【0026】
この種のコーヒーマシンは、さらに、ボイラー内の全ての水が最初に加熱され、および、次いでコーヒー粉末と接触するようになる前に冷却されるので、一般的なコーヒーマシンより多くのエネルギーを消費する。
【発明の開示】
【0027】
本発明の一目的は、コーヒー飲料を作り出すための改善された方法および機器を提供することにある。
【0028】
さらに他の目的は、コーヒー飲料を大きな感覚刺激特徴を得られるようにする簡単なおよび安価な機器を提供することである。
【0029】
更なる一目的は、水蒸気状態にない水を使用してコーヒー飲料を得られるようにする簡略化された方法および機器を供給することである。
【0030】
本発明の第1の態様において一方法が、コーヒー飲料を得るために提供され、コーヒーの一回分を通して前記流体の通過を引き起こすために抽出流体を加熱するステップを含み、前記流体が実質的に蒸気相を含む場合、この通過が妨げられることを特徴とする。
【0031】
本発明の第2の態様において、一機器が、加熱によって前記一回分を通して駆動される抽出流体によって、コーヒーの一回分を吸収することによって、コーヒー飲料を調製するために供給され、それが、前記流体が実質的な蒸気相を含む場合吸収を阻害するために配置される阻害手段を含むことを特徴とする。
【0032】
一実施態様において、前記阻害手段は、前記加熱を妨げるために配置される停止手段を備える。
【0033】
別の実施態様において、前記阻害手段は、前記抽出流体の前記蒸気相の形成を阻害するような方法で、加熱を監視するために配置される監視手段を備える。
【0034】
阻害手段は、流体を含むタンク内部の圧力を、それを望ましい範囲内の値に保つことによって調整するために配置される圧力調節手段を備えてもよく、一具体例において、この圧力調節手段は、圧力をおよそ0.01バールと5バールの間の範囲内に維持されるようにし、これらの値は、大気圧値が0バールであるとしたときの、相対圧力値である。
【0035】
上述した阻害手段は、流体を含むタンク内部の温度を調節して、それを望ましい範囲内の値に保つための、温度調節手段を更に備えてもよく、一具体例において、この温度調節手段は、温度をおよそ60℃と120℃の間に含まれる範囲内に保つことを可能にする。
【0036】
いくつかの実施態様において、この阻害手段はセンサ手段、例えばレベル−センサ手段あるいは圧力センサ手段、あるいは温度センサ手段と協力する。
【0037】
本発明のこれらの態様のために、水だけでコーヒーのある設定量を吸収することによって飲料を得ることが可能である、すなわち、コーヒーが蒸気を含む流体によって吸収されるのを妨げることが可能である。
【0038】
コーヒーは、抽出を促進するために粉末あるいはいずれにしろ細かく切り刻まれた形とすることができ、あるいは、望ましい予め設定された量のコーヒー粉末を含む、カプセル、部分あるいはカートリッジの形とすることができる。
【0039】
このように、高い感覚刺激特徴を備えた、および、「エスプレッソ」コーヒーマシンで得られるそれに匹敵する、飲料を得ることが可能である。
【0040】
阻害手段および/または分離手段は、適切な変更によって、任意の公知の種類の「モカ」コーヒーマシンに接続されることができ、したがって高品質のコーヒー飲料を得るために用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
図1−7内に開示されるグラフは、実験的テストを促進するために適切に適応された3−カップ電気モカマシンを使用して得られた。
【0042】
使用するコーヒーマシンおよび/または一つ以上の実験的パラメータの値、例えばコーヒー/水比率、コーヒーマシンの形状寸法、使用するコーヒー粉末の粒度分布および/または種類、使用するコーヒーのブレンド、を変更することによって、グラフは、図1−7内に示すものとは異なる点の値で、しかし同じ定性的な傾向で得られる。
【0043】
添付された図に関して後に続く考察は、したがって、一般的な有効性を持ち、および実験的パラメータ以外の値を使用する実験にまで拡張されることができる。
【0044】
従来の「モカ」種類コーヒーマシンによるコーヒー飲料の製造動態が、図1内にグラフの助けを借りて説明され、Y軸に作り出されるコーヒー飲料の流量値[グラム/分]を示し、および、X軸に時間[秒]を示し、および、ここでIは、飲料の初留の出現の瞬間から、最初の6秒間に収集される飲料の量に関して算出される平均流量を示す。
【0045】
コーヒー飲料の調製の過程において、4つのフェーズが、区別されることができ、
■図1内にAによって示される吸収フェーズ、ここでは、ボイラー内の圧力の増加によってコーヒー粉末の方へ駆動される水が、最初に乾性粉末を吸収し、かつコーヒー飲料の抽出を始める。このフェーズは、コーヒー粉末を吸収する水がそれを膨張させ、かつ凝縮させるので、作り出された飲料の流量の時間とともに次第に低下する値によって特徴付けられる。このフェーズでは、飲料は液体で水で抽出される。
■図1内にBとして示される抽出フェーズ、ここでは、作り出された飲料の流量値は時間とともにほぼ一定のままであり、飲料は液体で水によるコーヒー粉末からの抽出によって作り出される。
■図1内にCによって示される遷移フェーズ、ここでは、作り出された飲料の流量値は、それらがMとして示した最高値に到達するまで時間とともに急増し、そして次に、同じように急減する。このフェーズにおいて、水は液体から蒸気状態まで変化する。
■図1内にDとして示される後続の抽出フェーズ、作り出された飲料の減少する流量値によって特徴付けられ、ここでは、コーヒー飲料の抽出が、コーヒー粉末と水および蒸気の混合物との間の接触を通して起こる。
【0046】
フェーズAおよびBにおいて、コーヒー飲料は、水による抽出、固液抽出によって作り出され、一方、実質的に最大流量値Mで、水および蒸気の混合物による抽出、固液蒸気抽出が始まる。このフェーズでは、「モカ」蒸気圧コーヒーマシンで典型的なゴボゴボというノイズが伴う。
【0047】
図1内のグラフは、コーヒーマシンに、1/10g/mlのコーヒー/水比率で、15gのコーヒー粉末および150mlの水を注入することによって得られた。
【0048】
コーヒー/水比率の値を変更することによって、流量/時間カーブは、図1内に示されるものから異なる点の値で得られるが、それぞれ15/150、13/150および17/150のコーヒー/水値で、時間とともに得られる飲料の流量を示す図2内のグラフの分析から分かるように、その品質に変化はない。
【0049】
図2の3本のカーブは、同一の定性的な展開を示し、飲料の調製過程の4つのフェーズが実際識別されることができ、および、各々のカーブ内の点M、すなわち、作り出された飲料の最大流量の瞬間が異なる座標で明確に識別されることができる。
【0050】
サンプリングを促進するために適切に変更される、3−カップ電気「モカ」によるコーヒー飲料の製造過程を繰り返すことによって、各々の製造サイクルに対して、等しい重量のコーヒー飲料の10の一定量が11gの重さで取られ、それらの品質および特性を調査するために、異なる化学‐物理分析および官能分析にかけられる。
【0051】
得られた一定量の様相の分析は、最初の4つの一定量が、特に透明であっておよび強い赤褐色を持ち、次の一定量が、次第により濁るようになり、より強くない色彩を伴い、および、最後の2つの一定量は濁っており、きわめて強い暗褐色を伴い、および表面をおおって分散した油性微粒子を持つ、ことを示した。
【0052】
図3ないし5は、それぞれ、飲料の異なる一定量のpH価、乾性残留物および屈折率を示す。
【0053】
図3内のグラフの分析は、pH価が、第1の一定量から第4の一定量までわずかに減少し、そして次に、第5の一定量から第9の一定量までより明らかに増加し、そして次に、第10の一定量で突然落下することを示す。
【0054】
図4は、25mlの各々の一定量から得られる飲料の異なる一定量における乾性残留物の量[g]を示す。グラフから分かるように、各々の一定量の乾性残留物の量は第1の一定量から以降第9の一定量まで、絶えず減少して、第9の一定量で最低値に到達しておよび次いで第9の一定量から第10の一定量まで増大する。図5は、Illycaffeプロトコルによって得られる飲料一定量の、屈折率の傾向を示す。屈折率は、最初の5つの一定量でおよそ1.34の値を持ち、および第8および第9の一定量で、およそ1.334の最低値に到達する。
【0055】
得られた飲料の10の一定量は、更に、SBSE抽出(撹拌棒収着抽出)の後、その中に含まれる揮発性の芳香族物質の量を判定するためにクロマトグラフ分析にかけられた。
【0056】
図6は、領域の観点から、第1および第2の組み合わせられた一定量内に、および第9および第10の組み合わせられた一定量内に見いだされた芳香族物質の量、および細分されない飲料内のこれらの物質の平均量を示す。
【0057】
これらの値もまた、利用可能であれば、表1内のそれぞれ列3、4、5内に、開示され、この表の列1は、芳香族物質を示す。


【0058】
図6および/または表1のグラフの分析は、例えば2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、2,3 ブタンジオンのような異なる揮発性物質が、飲料の最後の2つの一定量と比べて最初の2つの一定量内により大量に存在し、一方、例えばビニル−グアヤコールおよびエチル−グアヤコールβ−ダマセノンのような他の異なる芳香族物質が、飲料の最初の一定量と比べて、最後の2つの一定量内に、より大きな量で存在する、ことを示す。
【0059】
したがって、作り出されたコーヒー飲料の最初の2つの組み合わせられた一定量は、最後の2つの組み合わせられた一定量に存在するものから、異なる芳香族物質を持つ、ことは、注目されるべきである。
【0060】
飲料の一定量は、最後に、コーヒーの全体のアセスメントあるいは卓越標識による感覚刺激分析にかけられ、および、飲料の評価は、例えばこくのような、飲料自体の品質の異なる記述子に基づいて調査され、異なる一定量の飲料の卓越標識が、図7内のグラフに一例として示されている。
【0061】
飲料の最初の3つの一定量は一般にきわめて良好な格付けで判断され、この格付けは第4の一定量から前方へ低下し、第6の一定量から前方へ異質の芳香(異風味)あるいはコーヒー飲料で典型的でない芳香が、注目され、特に、例えば、第6の一定量は、ウエット紙の風味によって、第7および第8の一定量は、金属風味によって、第9の一定量は、不快な非常に金属的な風味によって、第10の一定量は、極めて不快な漂白剤風味によって、特徴付けられる。
【0062】
一般に、一定量が固液抽出によって得られる場合、一定量の評価はきわめて高く、一定量が固液蒸気抽出によって作り出されるところでそれがなくなるまで次第に低下する。
【0063】
このために、他のものから飲料の最後の一定量を分離することが、得られた飲料全体の感覚刺激特性を低下させることから防ぐために必要であり、あるいは、固液抽出の状態にコーヒー飲料の調製の過程を維持することが、必要である。
【0064】
図8および9は、「モカ」蒸気圧形式のコーヒーマシン1の一般的なモデルを示すが、それが明示的に宣言されない場合、以降の考察は「モカ」圧力−蒸気型式のいかなる他の望ましいコーヒーマシンにあてはまってもよく、および、もし必要な簡単な寸法の修正がなされることができるならば、さらに、各々の動作サイクルに対して異なる量のコーヒー飲料、あるいは異なるカップ数のコーヒーを得るための適切なコーヒーマシンにまで、拡張してもよい。
【0065】
特に、図9のパラメータに対して下で指定された範囲は、1ないし12カップを作り出すコーヒーマシンに比較して、以下の実験室テストを上述のパラメータの好ましい変動範囲として識別されたが、簡単な尺度変化によって、パラメータの更なる値は、異なる製造能力を有するコーヒーマシンを使用して得られることができる。
【0066】
さらに、本発明を適用するために、コーヒーマシンは任意のエネルギー源、例えばガスレンジあるいは電気プレートあるいは電子レンジに接続されるように用いることができ、あるいはまた、組み込まれた電気抵抗を有するコーヒーマシンとすることができる。
【0067】
コーヒーマシン1は加熱されるべき水が注入されるボイラー2を備え、ボイラー2は熱の供給源と接触して配置され、および、ボイラー2はボイラー2内の圧力が与えられた最高値を超えるのを防ぐために配置される安全弁4、およびボイラー2上へ使用中にしっかり締められる上部3を設けられる。
【0068】
フィルタ処理表面6aによって底部で区切られ、およびWによって示される望ましい量のコーヒー粉末が注入される含有キャビティ6、および含有キャビティ6から突き出るダクト7を備え、漏斗容器5が、ダクト7が含有キャビティ6からボイラー2の底部の方へ突き出されるように、ボイラー2に挿入される。
【0069】
上部3は、下部フィルタ処理表面8と、作り出されたコーヒー飲料が収集され、かつ中空のダクト10によって下部表面8に接続されるタンク9と、コーヒーマシン1のユーザーの握持を容易にするためのグリップ11と、そこを通して飲料が注がれる、飲み口形の突起部分13を設けられた側面12と、取り外し可能な蓋と、を備える。
【0070】
中空のダクト10は、下部表面8に配置される実質的に円錐台円錐形の部分20を備え、および、接続区域22によって円錐台円錐形部分20に接続される搬送部分21は、図9内にDとして示される、好ましくは3mmと15mmの間に含まれる直径を有する、円形の部分を持つ。
【0071】
円錐台円錐形部分20は、下部表面8から出て、接続区域22から中空のダクト10の上面10aまで延伸する搬送部分21までコーヒー飲料を搬送し、コーヒー飲料は、中空のダクト10に注ぎ、次いでその上面10aを通して放出される。搬送部分21は、円筒形の形状あるいは上向きにわずかに漏斗形にされる形状を持ってもよい。
【0072】
中空のダクト10は、下部のフィルタ処理表面8と上面10aの間の距離として定められ、図9内に好ましくは10mmと150mmの間に含まれるHとして示される、全体の長手方向の範囲を持ち、および、下で見られるように、一般的な蒸気相によって得られる一定量から一般的な液相によって得られる飲料の一定量の間の分離を容易にするために、蒸気を伴う抽出によって得られる飲料の出ることに対する最少に可能な抵抗を提供するように形づくられる。
【0073】
特に、ダクト10は、完全に自由な放出口部分を得られる、コーヒー飲料が出る上面10aを設けられる、すなわち、上面10aを部分的に覆う部分は設けられないが、一方現状技術においては設けられている。
【0074】
タンク9の中に、ダクト10内に挿入される端部16と、タンク9の内側に部分的におよびそれの外側に部分的に延在し、かつ0°と90°の間に含まれる角度αで垂直方向Yに対して傾けられるように配置される部分17と、およびほぼ垂直範囲を持ち、かつ流出端18aで成端する出口部分18と、を備える搬送ダクト15が挿入されている。
【0075】
搬送ダクト15の端部16は、0mmと50mmの間に含まれる図9内のH1によって示されるフィルタ処理表面6aからの距離でダクト10に挿入されることができる。
【0076】
特に、H1の値が0mmと同じである場合、搬送ダクト15は下部表面8と同じ高さに配置され、それによって円錐台円錐形部分20に、ここを終端として接続しておよび下部表面8によって直接作り出されるコーヒー飲料を受ける。
【0077】
搬送ダクト15の断面は、好ましくは1mmと10mmの間に含まれる値で、図9内にD1として示される直径を有するほぼ円形であり、搬送ダクト15の傾斜部分17は、図9内のLによって示される範囲を持ち、その値は、好ましくは0mmと150mmの間に含まれる。
【0078】
コーヒー飲料を調製するために、適切な量の水がボイラー2内に注入され、適切な量のコーヒー粉末が、ボイラー2の中に挿入される漏斗容器5内に注入され、上部3が、ボイラー2上にしっかり締められ、および、コーヒーマシン1は次いで熱源にかけられる。
【0079】
ボイラー2内の水が加熱され、それがコーヒー粉末と接触するようになるまで、ダクト7を通して上に上がるようにボイラー2の水の一部を押し出す圧力増大を生じさせ、それを吸収しておよびそこからコーヒー飲料を抽出し、コーヒー飲料は、下部のフィルタ処理表面8を通過し、それがダクト10を出る端部16に到達するまで、ダクト10の部分を通して上昇し、搬送ダクト15中を流れ、および、流出端18aを通して最後に、流出端18aに位置する、後に「認可」と呼ばれる飲料の一定量を含むための、収集コンテナに放出される。
【0080】
ボイラー2内部の熱の影響およびその後の圧力および温度の増加によって、一定の時間の経過の後、コーヒー飲料の抽出が、固液蒸気抽出によって起こる。
【0081】
この抽出フェーズ中に、作り出された飲料の流量は時間とともに減少するが、押し圧力は増加する、つまり、作り出された飲料は、ダクト10中で、固液抽出フェーズのそれと比べて大きい、その上昇における押し圧力を受け、それで、作り出された飲料は、ダクト10全体を貫流して、その上面10aから出てきておよびタンク9内に収集される。
【0082】
このように、固液蒸気抽出によって得られる飲料の一定量が、固液抽出によって得られる飲料の一定量と混ざることが回避され、およびタンク9内部で、飲料が、劣った感覚刺激特徴とともに得られ、前記飲料の一定量は後に「却下」と呼ばれる。
【0083】
搬送ダクト15の部分17の傾斜を変化させることによって、タンク9内部に収集される認可された飲料の一定量と却下された飲料の一定量との間の比率を変化させることが可能である。
【0084】
実験室テストは、垂直に対して、0°と90°の間に含まれる、好ましくは、50°と85°の間に含まれる角度を、許容できる傾斜値として示し、この値は、実験室テストが実施されたコーヒーマシンの異なるモデルによってもまた、許容できるとして確認されている。
【0085】
上で開示されるコーヒーマシン1によって、単に不快な風味の飲料の一定量を良い感じの風味の飲料の一定量から分離することによって、簡単なおよび経済的な方法で顕著な感覚刺激特徴を有するコーヒー飲料を得ることが、可能である。
【0086】
代わりとして、顕著な感覚刺激特徴を有するコーヒー飲料を得るためにコーヒー飲料の固液蒸気抽出が、回避されることができる。
【0087】
特に、コーヒーマシンは、前記パラメータの一定の値が探知されると、聴覚のあるいは視覚的な信号が発されるというような方法で、適切に調整され、および聴覚のあるいは視覚的な要素に接続される、温度センサおよび/または圧力センサおよび/または水位センサを設けられることができる。このように、ユーザーは、固液蒸気抽出が今始まろうとしていることを警告され、および、熱源に働きかけることによって、この抽出過程を続けるべきか、あるいはそれを止めるべきかどうか決めることができ、顕著な感覚刺激特徴の飲料を得ることができる。
【0088】
さらに、内部の電気抵抗を設けられた電気コーヒーマシンにおいて、センサエレメントが、固液蒸気抽出の開始を示す前記パラメータの一定の値が検出されると、コーヒーマシンは、スイッチを切られ、および、不快な風味の飲料の製造は、したがって自動的に回避される、というような方法で、オン/オフ動作のスイッチに接続されることができる。
【0089】
代替法として、内部電気抵抗を設けられた電気コーヒーマシンにおいて、センサエレメントは、送られる電力が、例えば固液蒸気抽出を妨げるような方法で、供給された電力を制御するための制御要素に接続されてもよい。
【0090】
もう一つの実施例では、蒸気がボイラー内部で発生するのを防ぐために、設定圧力値がボイラー内において到達されると、安全弁が開いてボイラー内の圧力を放出し、ユーザーに熱源に働きかけることの適否について警告するというような方法で、コーヒーマシンが設定圧力値に設けられる安全弁を適切に調整することが、更に可能である。
【0091】
下に添付される表2において、「モカ」蒸気−圧力形式コーヒーマシンの異なる種類の実験的テストの結果が開示され、列1にコーヒーの異なる種類、および列2にコーヒーと水の異なる量とともに載せられている。列3は、認可された飲料の量[g]を示し、列4および5は、それぞれ認可された飲料の平均屈折率およびpHを示し、列6は、却下された飲料の量[g]を示し、列7および8は、それぞれ却下された飲料の平均屈折率およびpHを示し、列9は、ボイラー内の水の残留量[g]を示す。
【0092】
行1−4および10−12内に示される結果は、図8内のコーヒーマシンのように変更された、図10および11内に図式的に代表される種類のコーヒーマシンによって得られ、すなわち飲料セパレータを設けられたコーヒーマシンによって得られ、行5−9内に与えられる結果は、図10および12内に図式的に示される種類のコーヒーマシンによって得られ、そこにおいて、それは異なる方法でコーヒー飲料の抽出を止めるために設けられ、特に、行5、6内に与えられる結果は、レベルセンサを設けられたコーヒーマシンによって得られ、行7内に与えられる結果は、固液蒸気抽出フェーズの開始時における手動干渉によって得られ、行8、9内に与えられる結果は、ボイラー2内の相対圧力のそれぞれ0.7および0.5バールにのぼる到達で加熱を止めることによって得られた。
【0093】
行1−9内に示される結果は、0.1のコーヒー/水比率値によって得られ、一方、行10−12の結果は、およそ0.113のコーヒー/水比率値によって得られた。


【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】最高水準の技術に従う電気3−カップ「モカ」マシンの使用を提供する抽出方法における、コーヒー飲料の時間[秒]にわたる、流量[グラム/分]を示すグラフ。
【図2】図1に従う方法で3つの異なったコーヒー/水比率で得られるコーヒー飲料の時間[秒]にわたる、流量[グラム/分]を示すグラフ。
【図3】図1に従う方法で得られるコーヒー飲料のその後の一定量のpH価を示すグラフ。
【図4】図1に従う方法で得られるコーヒー飲料のその後の一定量の乾性残留物値[g]を示すグラフ。
【図5】図1に従う処置で得られるコーヒー飲料のその後の一定量の、屈折率の変化を示すグラフ。
【図6】図1に従う方法を使用して得られるコーヒー飲料内の、いくつかの芳香族物質の濃度を示すグラフ。
【図7】図1に従う方法で得られるコーヒー飲料のこくの平均卓越標識を示すグラフ。
【図8】本発明に従う「モカ」コーヒーマシンの側面の概略断面図。
【図9】図8の拡大詳細図。
【図10】公知の蒸気−圧力コーヒーマシンの異なる種類の略図。
【図11】公知の蒸気−圧力コーヒーマシンの異なる種類の略図。
【図12】公知の蒸気−圧力コーヒーマシンの異なる種類の略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱によって1回分のコーヒー粉末(W)を通してとられる抽出流体によって、1回分のコーヒー粉末(W)を吸収することによって、前記流体が実質的な蒸気相を含む場合、前記吸収を阻害するために配置される阻害手段を備える、コーヒー飲料を調製するための機器であって、前記阻害手段は、加熱されるべき前記流体を受ける更なる含有手段(2)の中で、前記一般的に蒸気相の形成を回避するように働く、ことを特徴とする機器。
【請求項2】
前記阻害手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、前記流体の温度を検出するための温度センサ手段を備える、ことを特徴とする、請求項1に記載の、機器。
【請求項3】
前記温度センサ手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、望ましい温度範囲を維持するために配置される温度調節手段を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の機器。
【請求項4】
前記温度調節手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、およそ60℃と120℃の間に含まれる温度に維持されることを可能にする、ことを特徴とする請求項3に記載の機器。
【請求項5】
前記阻害手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、前記流体のレベルを検出するために配置されるレベル−センサ手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の機器。
【請求項6】
前記阻害手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、前記流体の圧力を検出するために配置される圧力センサ手段(4)を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の機器。
【請求項7】
前記圧力センサ手段は、前記更なる含有手段(2)内部で、設定された範囲内の値に圧力値を維持するために配置される安全バルブ手段(4)を備える、ことを特徴とする請求項6に記載の機器。
【請求項8】
前記安全バルブ手段(4)は、前記更なる含有手段(2)内部で、相当圧値を0.01バールと5バールの間に維持されることを可能にする、ことを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項9】
前記阻害手段は、前記機器のユーザーに警告信号を発するために配置される信号手段と協力する、ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項10】
前記信号手段は、聴覚の信号手段を備える、ことを特徴とする請求項9に記載の機器。
【請求項11】
前記信号手段は、視覚的な信号手段を備える、ことを特徴とする請求項9あるいは10に記載の機器。
【請求項12】
前記阻害手段は、前記機器をスイッチオン/スイッチオフするために配置されるスイッチ素子を備える、ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項13】
前記阻害手段は、前記機器によって吸収される電力を適切に調節するために配置される電力調節手段と協力する、ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項14】
前記加熱を発生するために配置される熱伝達手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項15】
前記加熱を発生するために配置される電気抵抗手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項16】
前記1回分のコーヒー粉末(W)は、挽いたコーヒーを含む、ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項17】
前記1回分のコーヒー粉末(W)は、望ましい事前設定量のコーヒーを含むカプセルおよび/または部分および/またはカートリッジを備える、ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかひとつに記載の機器。
【請求項18】
コーヒー飲料を得るための方法であって、抽出流体が1回分のコーヒー粉末(W)を通過させるように抽出流体を加熱するステップと、前記抽出流体が実質的な蒸気相を含む場合、前記通過を阻害するステップとを含み、前記阻害するステップは、前記実質的な蒸気相の前記形成を回避するステップを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項19】
適切な含有手段(2)に加熱されるべき前記抽出流体を注入するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記阻害するステップは、前記含有手段(2)内部で前記流体の温度を検出するステップを含む、ことを特徴とする請求項18あるいは19に記載の方法。
【請求項21】
前記温度を検出するステップは、前記含有手段(2)内部の前記抽出流体の温度を望ましい範囲内の値に調整するステップを含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記温度を調整するステップは、およそ60℃と120℃の間に含まれる範囲内の値に前記含有手段(2)内部の前記流体の温度を維持するステップを含む、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記阻害するステップは、前記含有手段(2)内部で前記流体のレベルを検出するステップを含む、ことを特徴とする請求項19あるいは20に記載の方法。
【請求項24】
前記阻害するステップは、前記含有手段(2)内部で前記流体の圧力を検出するステップを含む、ことを特徴とする請求項19ないし23のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項25】
前記阻害するステップは、安全逃しバルブ手段(4)によって望ましい範囲内の値に前記含有手段(2)内部の圧力を更に維持するステップを含む、ことを特徴とする請求項19ないし24のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項26】
前記更なる維持ステップは、安全バルブ手段(4)によって前記含有手段(2)内の相対圧力を、およそ0.01バールと5バールの間に含まれる範囲内の値に維持するステップを含む、ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記阻害するステップは、ユーザーに警告信号を伝送するステップを更に備える、ことを特徴とする請求項18ないし26のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項28】
前記信号を伝送するステップは、聴覚の信号を伝送するステップを含む、ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記信号を伝送するステップは、目に見える信号を伝送するステップを含む、ことを特徴とする請求項27あるいは28に記載の方法。
【請求項30】
前記阻害するステップは、前記加熱を止めるステップを更に含む、ことを特徴とする請求項18ないし21のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項31】
前記阻害するステップは、前記加熱中に吸収される電力を適切に調節するステップを更に備える、ことを特徴とする請求項18ないし30のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項32】
前記加熱ステップは、前記加熱を発生させるために配置される電気抵抗手段から熱を吸収するステップを含む、ことを特徴とする請求項18ないし31のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項33】
粉末あるいは何らかの方法で挽かれたコーヒーの使用を更に含む、ことを特徴とする請求項18ないし32のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項34】
予めセットされた所定量のコーヒー粉末を含むカプセル、部分あるいはカートリッジの使用を更に含む、ことを特徴とする請求項18ないし32のいずれかひとつに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−206601(P2011−206601A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165125(P2011−165125)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【分割の表示】特願2007−522930(P2007−522930)の分割
【原出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【出願人】(506427705)
【Fターム(参考)】