飼料供給装置
【課題】 ホッパー本体の内壁面に飼料が付着してブリッジが発生するのを防止し、飼料の供給量を容易に調整できるようにして、飼料を円滑に供給することができる飼料供給装置を提供する。
【解決手段】 飼料供給装置1において、ホッパー本体2の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部5,6を形成し、傾斜壁部5,6の下方に傾斜壁部5,6から落下する飼料Sを一時的に堆積し、その両側から落下させる一時堆積部材8を配設する。さらに、一時堆積部材8の下方に飼料Sを分別する餌量調節部材9を配設する。
【解決手段】 飼料供給装置1において、ホッパー本体2の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部5,6を形成し、傾斜壁部5,6の下方に傾斜壁部5,6から落下する飼料Sを一時的に堆積し、その両側から落下させる一時堆積部材8を配設する。さらに、一時堆積部材8の下方に飼料Sを分別する餌量調節部材9を配設する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜用飼料等を給餌パイプライン内へ円滑に供給できるように改良した飼料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図7に示すように、飼料タンク104に貯蔵された家畜用飼料を飼料供給装置105を介し、ディスクケーブル102を内蔵するパイプライン103へ連続的に供給し、多数の給餌器106へ配給する飼料搬送装置101が知られている(特許文献1参照)。
ここで、ディスクケーブル102は、図8に示すように、可撓性を有するケーブル102aにディスク102bを所定間隔で固着したものである。
【0003】
【特許文献1】特開2002−153156号公報
【0004】
上記飼料供給装置として、図9及び図10に示すものが知られている。この飼料供給装置201は、ホッパー本体202の下端部内面に揺動アーム203の基端部を軸支し、この揺動アーム203の先端部にはローラー204を回転自在に軸支してあり、揺動アーム203の中間部上面にはコイルスプリング205の下端部を固着してある。又、ホッパー本体202の下端開口近傍にはパイプライン103に沿って摺動自在としたシャッター206を配設してある。
【0005】
よって、上記シャッター206をパイプライン103に沿って摺動させ、ホッパー本体202の下端開口の開口面積を変化させることによって、飼料供給装置201からパイプライン103に供給する飼料Sの量を適宜調節できるようになっている。
【0006】
又、前記ローラー204はディスクケーブル102に接触させてあるから、ローラー204はディスクケーブル102の移動によって上下に移動し、揺動アーム203も上下に揺動するようになっている。これによって、コイルスプリング205も上下に移動しつつ伸縮するから、ホッパー本体202内の飼料Sを攪拌、振動させ、下端開口から円滑に排出できるようになっている。
【0007】
上記飼料供給装置として、図12乃至図14に示すものも知られている。この飼料供給装置301は、ホッパー本体302の一方の傾斜壁部302aの内面に薄肉の歯車303を回転自在に軸支し、歯車303の歯303aをホッパー本体302の下端開口を移動するディスクケーブル102のディスク102bと噛合させ、ディスクケーブル102の移動によって歯車303が回転するようになっている。又、歯車303には適宜個数の挿通孔303bを穿設してある。
【0008】
一方、他方の傾斜壁部302bの内面に2枚の餌量調整板304,305をボルト、ナットにより摺動自在に支持し、傾斜壁部302bの両側端部に配設した案内部材306,307に餌量調整板304,305の側端部を挿入させ、餌量調整板304,305が案内部材306,307に案内され、傾斜壁部302bに沿って適宜移動できるようにしてある。
【0009】
よって、餌量調整板304,305を適宜移動させ、餌量調整板304,305の下端位置を適宜設定することによって、下端開口の開口面積を変化させ、飼料供給装置301からパイプライン103に供給する飼料Sの量を適宜調節できるようになっている。
【0010】
又、ディスクケーブル102の移動と共に歯車303が回転することによって、ホッパー本体302内の飼料Sを攪拌させ、又、歯車303に穿設された挿通孔303bを介して飼料Sが流出し、飼料Sは円滑に下端開口から排出されるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、上記飼料供給装置201では、図10に示すように、揺動アーム203の先端部から中間部に至る領域においては、コイルスプリング205によって飼料Sが攪拌、振動されるから、飼料Sは円滑に下端開口へと流動していくが、揺動アーム203の基端部近傍においては、シャッター206が内側に突出しており、その上面に飼料Sが順次堆積していくから、いわゆるブリッジが発生し、飼料Sが円滑に排出されなくなる。
【0012】
又、上記飼料供給装置301では、図14に示すように、一方の傾斜壁部302aの内面には歯車303を回転自在に軸支してあるため、傾斜壁部303a近傍においては、飼料Sが攪拌され、挿通孔303bから流出され、歯車303によって飼料Sは円滑に下端開口へと流動していくが、他方の傾斜壁部303bの内面には何等飼料Sを攪拌したりする部材がないため、傾斜壁部303b近傍においては、飼料Sが内面に付着し易く、いわゆるブリッジが発生し、飼料Sが円滑に排出されなくなる。
さらに、餌量調整板304,305と傾斜壁部302bとの間には段差があり、ボルト、ナットが突出しており、案内部材306,307も配設されているために、どうしても飼料Sが停滞し易く、これによってもブリッジが発生する。
【0013】
このような状態のまま使用すると、図11及び図15に示すように、飼料供給装置201,301内に発生したブリッジ状の飼料Sに、飼料タンク104の下端部に存在する飼料Sが順次堆積していき、湿度、結露等によって飼料タンク104内の飼料Sもブリッジ状に固まってしまう。
そして、何等かの原因で、固まった飼料Sが塊状になって落下すると、その塊状の飼料Sがパイプライン103を介して給餌器106まで搬送され、パイプライン103内で飼料Sが詰まったり、家畜が塊状の飼料Sを食べて障害を起こす恐れがあった。
【0014】
特に夏季にあって、飼料Sの水分が飼料タンク104内に充満し、飼料Sがブリッジ状に固まると、飼料タンク104内で飼料Sが大量に腐敗することになる。そして、腐敗した飼料Sがパイプライン103を介して給餌器106まで搬送され、家畜、特に仔豚が食べると、直ぐに下痢を起こし、仔豚の成長が阻害される。これによる利益の損失は莫大であり、多くの畜産家にとっての頭痛の種であった。
【0015】
さらに、家畜用飼料としては、元来、穀類の如く粒子が小径で均一なものを使用していたが、最近では、家畜の肥育をより促進できることから、従来の飼料に配合飼料を混合したものが使用されるようになってきた。
例えば、配合飼料を混合させ発酵させた飼料を母豚に与えると、栄養バランスに優れるため、母乳の出が格段に良くなり、仔豚の発育にバラつきがなくなる。又、牛を肥育するために、配合飼料にヘイキューブという乾草を立方体状に圧縮成形した飼料を混合したものも使用されるようになってきた。
【0016】
家畜用飼料として、図16に示すように、トウモロコシ、ペレット等の小粒状の飼料S1、添加剤、ビール粕等の粉末状の飼料S2、乾草を圧縮成形した3cm以上の大粒状の飼料S3が混合された飼料Sを使用する場合には、図17及び図18に示すように、上記飼料供給装置201,301では、下端開口が大粒状の飼料S3で閉塞されてしまって、飼料Sの供給量を調節するのが困難であるという問題も生じてきた。
すなわち、下端開口の開口面積を大きくすれば、大粒状の飼料S3を十分に排出することができるが、飼料Sの供給量が過剰になって、飼料Sを搬送できなくなり、一方、下端開口の開口面積を小さくすれば、大粒状の飼料S3が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまう、という問題が生じてきた。
【0017】
本発明は、上記従来の飼料供給装置における問題点に鑑みて為されたものであり、特に複雑な機構部品を採用することなく、ホッパー本体の内壁面に飼料が付着してブリッジが発生することなく、飼料を円滑に排出できるようにし、飼料タンク内で飼料がブリッジ状に固まってしまうことを防止し、パイプライン内で飼料が詰まったり、家畜が塊状の飼料を食べて障害を起こすこと、腐敗した飼料を食べて下痢を起こすことを防止することができる飼料供給装置を提供することを目的とする。
【0018】
本発明は、又、複数種類の粒径の異なる飼料を混合した飼料を使用する場合にも、飼料の供給量を容易に調節できるようにして、飼料の供給が過剰になって、飼料を搬送できなくなったり、大粒状の飼料が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまうこともない飼料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の飼料供給装置は、ディスクケーブルを内蔵するパイプライン内へ飼料を連続的に供給する飼料供給装置であって、ホッパー本体の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部の下方に傾斜壁部から落下する飼料を一時的に堆積させ、その両側から落下させる一時堆積部材を配設したことを特徴とするものである。
【0020】
さらに、前記一時堆積部材の下方に飼料を分別する餌量調節部材を配設すれば、飼料を分別して塊状になった飼料、異物を除去した上で、飼料をパイプライン内へ供給することができる。
【0021】
前記一時堆積部材を上下位置変更自在とすれば、飼料の供給量を調節することができ、円滑に飼料を供給することができる。
【0022】
前記餌量調節部材を前記ディクケーブルの走行によって揺動自在とすれば、振動によって飼料を確実に分別することができる。
【0023】
前記餌量調節部材は、2枚の篩形成板を一体化して構成し、これら篩形成板の取付位置を調節して、篩の目の大きさを変更自在とするのが好ましい。かかる構成によれば、使用する飼料に対応して飼料の供給状態を変えることができる。
【0024】
前記傾斜壁部は振動板を有するのが好ましい。かかる構成によれば、傾斜壁部の内面に付着することなく、確実に飼料を落下することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の飼料供給装置の好適な実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】
本発明の飼料供給装置1は、パイプライン103内へ飼料Sを円滑に供給するためのものであって、図1及び図3に示すように、ホッパー本体2の下端部をディスクケーブル102が走行するようになっている。
【0027】
ホッパー本体2は、図1及び図2に示すように、左、右側面壁部3,4、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6、排出案内壁部7、一時堆積部材8及び餌量調節部材9とから構成される。
そして、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とによって画成される下端開口は十分に幅広としてある。下端開口の幅Wは、少なくとも、大粒状の飼料S3が複数通過できる間隔としてある。
【0028】
左、右側面壁部3,4には、図1及び図2に示すように、ケーブル挿通孔3a,4aを穿設してあり、このケーブル挿通孔3a,4aを介してディスクケーブル102がホッパー本体2に導入、導出されるようになっている。
又、位置調整用長孔3b,4bを穿設してあり、これによって、一時堆積部材8の上下
位置を適宜変更できるようになっている。
【0029】
前側傾斜壁部5は、図1及び図2に示すように、支持板10と振動板11とから成り、支持板10は、左、右側面壁部3,4に固着され、振動板11は、ボルト12、ナット13及びスプリング14を介して支持板10に連結されている。
よって、飼料Sによる圧力が振動板11に負荷されれば、スプリング14の弾性力によって振動板11は適宜振動するようになっている。
【0030】
後側傾斜壁部6は、図1及び図2に示すように、支持板15と振動板16とから成り、支持板15は、左、右側面壁部3,4に固着され、振動板16は、ボルト17、ナット18及びスプリング19を介して支持板15に連結されている。
支持板15には、バイブレーター20を固定してあり、このバイブレーター20によって振動板16を振動するようになっている。又、支持板15には、ボルト22、ナット23より成る間隙調整機構21を配設してあり、この間隙調整機構21により振動板16とバイブレーター20との間隙を調整することによって、振動板16の振動状態を適宜調節できるようになっている。
【0031】
排出案内壁部7は、図2に示すように、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6の下方に配設してあり、傾斜壁部7a,7b、排出溝部7cから構成され、落下してきた飼料Sを傾斜壁部7a,7bに沿って流動させ、排出溝部7cに収集するようになっている。
又、排出溝部7c内にディスクケーブル102が配置され、ディスクケーブル102が走行することによって、飼料Sをパイプライン103に排出するようになっている。
【0032】
一時堆積部材8は、図1及び図2に示すように、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6の下方、餌量調節部材9の上方に配設してあり、平坦板部8aの両側端に支持片部8b,8bを固着してある。
支持片部8b,8bは、位置調整用長孔3b,4bに挿通した蝶ボルト24,24を介して左、右側面壁部3,4に固定され、蝶ボルト24,24を上下に移動させることによって、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整できるようになっている。
【0033】
餌量調節部材9は、図1乃至図4に示すように、上下2枚の篩形成板25,26及び蝶番27から構成されおり、篩形成板25,26は、蝶番27を介して右側面壁部4に揺動自在に支持されている。
篩形成板25は、図4に示すように、両側面部25a,25bを上方に折曲してあり、平面部25cには多数の落下用孔28,28,・・・を穿設してある。又、一端部下面にはV形を呈するフック29を固着してあると共に、適宜位置において、ボルト30を上方に突設してある。
篩形成板26は、図4に示すように、平面部26aに前記落下用孔28,28,・・・に対応して多数の落下用孔31,31,・・・を穿設してある。又、前記ボルト30に対応して調整用長孔32を穿設してある。
【0034】
篩形成板25,26は、篩形成板25に篩形成板26を載置し、調整用長孔32にボルト30を挿通して、適宜位置でボルト30を蝶ナット33で締結、固定すれば、一体化されて篩板を構成し、落下用孔28,28,・・・と落下用孔31,31,・・・との位置関係によって、篩板の目の大きさを調整することができるようになっている。
【0035】
篩形成板25,26を一体化して篩板を構成し、蝶番27を介して右側面壁部4に支持した時、フック29はディスクケーブル102に接触するようになっているから、ディスクケーブル102の走行によってフック29は上下に移動し、篩形成板25,26は蝶番27を支点として揺動する。
【0036】
次に、本発明の飼料供給装置1の作用、効果について、使用方法とともに説明する。
【0037】
予め、使用する飼料の特性を考慮し、振動板16とバイブレーター20との間隙を調整して、振動板16の振動状態を適宜調節し、蝶ボルト24,24を上下に移動させて、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整し、落下用孔28と落下用孔31との位置関係を適宜設定して、篩板の目の大きさを調整しおく。
【0038】
本発明の飼料供給装置1にあっては、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とにより画成される下端開口の幅Wを十分に幅広としてあるので、図5及び図6に示すように、先ず、ホッパー本体2内に落下、流動してきた飼料Sは、前側傾斜壁部5及び後側傾斜壁部6に沿って円滑に流動し、その下端開口から落下する。
【0039】
次に、飼料Sは一時堆積部材8上に一時的に堆積するが、上方から次々と飼料Sが落下してくるので、停滞することなく、一時堆積部材8の両側から溢れて、排出案内壁部7の傾斜壁部7a,7bに沿って下方に流動していく。
【0040】
次に、排出案内壁部7の傾斜壁部7a,7bに沿って流動する飼料Sの大部分は、餌量調節部材9上に堆積し、流動する飼料Sの一部分、特に粉末状の飼料S2はさらに下方に流動して排出溝部7cに収集されていく。
【0041】
次に、餌量調節部材9上に堆積した飼料Sは、篩にかけられ、篩の目を通過しない粒径の飼料S、異物は餌量調節部材9上にそのまま残存し、篩の目を通過する粒径の飼料Sは篩の目を通過して下方に流動し、排出溝部7cに収集されていく。
この際、篩形成板25,26は蝶番27を支点として揺動するから、飼料Sは円滑に篩の目を通過することができる。
【0042】
そして、排出溝部7cに収集された飼料Sは、ディスクケーブル102が走行することによって、飼料供給装置1から排出されて、パイプライン103へと供給されていく。
【0043】
上記において、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整することによって、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とにより画成される下端開口から一時堆積部材8までの間に堆積する飼料Sの量を適宜調節することができ、これによって、パイプライン103への飼料Sの供給量を調整することができ、円滑に飼料を供給することができる。
【0044】
又、落下用孔28と落下用孔31との位置関係を適宜設定して、篩板の目の大きさを調整することによって、大粒状の飼料S3の通過量を調整することができ、これによって、パイプライン103へ飼料Sを円滑に供給できると共に、家畜の種類に対応させて適切に飼料Sを供給することができる。
【0045】
以上のように、本発明の飼料供給装置1によれば、ホッパー本体2内壁面に飼料Sが付着してブリッジが発生することなく、飼料Sを円滑に排出することができ、飼料タンク104内で飼料Sがブリッジ状に固まってしまうことを防止し、パイプライン103内で飼料Sが詰まったり、家畜が塊状の飼料Sを食べて障害を起こすこと、腐敗した飼料Sを食べて下痢を起こすことを防止することができる。
【0046】
又、複数種類の粒径の異なる飼料S1,S2,S3を混合した飼料Sを使用する場合にも、飼料Sの供給量を容易に調節できるから、飼料Sの供給量が過剰になって、飼料Sを搬送できなくなったり、大粒状の飼料S3が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の飼料供給装置の一実施例の概観斜視図である。
【図2】図1に示す飼料供給装置の断面図である。
【図3】図1に示す飼料供給装置の使用状態を示す正面図である。
【図4】餌量調整部材の(A)は篩形成板の斜視図、(B)は篩形成板の一端部下面の正面図である。
【図5】図1に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【図6】(A)は図1に示す飼料供給装置における飼料の流動状態を示す断面図、(B)はB部の拡大図である。
【図7】飼料搬送装置の全体構成図である。
【図8】ディスクケーブルの一部正面図である。
【図9】従来の飼料供給装置の概観斜視図である。
【図10】図9に示す飼料供給装置の断面図である。
【図11】図9に示す飼料供給装置による飼料の供給状態を示す斜視図である。
【図12】従来の飼料供給装置の概観斜視図である。
【図13】図12に示す飼料供給装置の側方斜視図である。
【図14】図12に示す飼料供給装置の断面図である。
【図15】図12に示す飼料供給装置による飼料の供給状態を示す斜視図である。
【図16】混合飼料の説明図である。
【図17】図9に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【図18】図12に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 飼料供給装置
2 ホッパー本体
5 前側傾斜壁部
6 後前側傾斜壁部
8 一時堆積部材
9 餌量調節部材
11 振動板
16 振動板
25 篩形成板
26 篩形成板
102 ディスクケーブル
103 パイプライン
S 飼料
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜用飼料等を給餌パイプライン内へ円滑に供給できるように改良した飼料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図7に示すように、飼料タンク104に貯蔵された家畜用飼料を飼料供給装置105を介し、ディスクケーブル102を内蔵するパイプライン103へ連続的に供給し、多数の給餌器106へ配給する飼料搬送装置101が知られている(特許文献1参照)。
ここで、ディスクケーブル102は、図8に示すように、可撓性を有するケーブル102aにディスク102bを所定間隔で固着したものである。
【0003】
【特許文献1】特開2002−153156号公報
【0004】
上記飼料供給装置として、図9及び図10に示すものが知られている。この飼料供給装置201は、ホッパー本体202の下端部内面に揺動アーム203の基端部を軸支し、この揺動アーム203の先端部にはローラー204を回転自在に軸支してあり、揺動アーム203の中間部上面にはコイルスプリング205の下端部を固着してある。又、ホッパー本体202の下端開口近傍にはパイプライン103に沿って摺動自在としたシャッター206を配設してある。
【0005】
よって、上記シャッター206をパイプライン103に沿って摺動させ、ホッパー本体202の下端開口の開口面積を変化させることによって、飼料供給装置201からパイプライン103に供給する飼料Sの量を適宜調節できるようになっている。
【0006】
又、前記ローラー204はディスクケーブル102に接触させてあるから、ローラー204はディスクケーブル102の移動によって上下に移動し、揺動アーム203も上下に揺動するようになっている。これによって、コイルスプリング205も上下に移動しつつ伸縮するから、ホッパー本体202内の飼料Sを攪拌、振動させ、下端開口から円滑に排出できるようになっている。
【0007】
上記飼料供給装置として、図12乃至図14に示すものも知られている。この飼料供給装置301は、ホッパー本体302の一方の傾斜壁部302aの内面に薄肉の歯車303を回転自在に軸支し、歯車303の歯303aをホッパー本体302の下端開口を移動するディスクケーブル102のディスク102bと噛合させ、ディスクケーブル102の移動によって歯車303が回転するようになっている。又、歯車303には適宜個数の挿通孔303bを穿設してある。
【0008】
一方、他方の傾斜壁部302bの内面に2枚の餌量調整板304,305をボルト、ナットにより摺動自在に支持し、傾斜壁部302bの両側端部に配設した案内部材306,307に餌量調整板304,305の側端部を挿入させ、餌量調整板304,305が案内部材306,307に案内され、傾斜壁部302bに沿って適宜移動できるようにしてある。
【0009】
よって、餌量調整板304,305を適宜移動させ、餌量調整板304,305の下端位置を適宜設定することによって、下端開口の開口面積を変化させ、飼料供給装置301からパイプライン103に供給する飼料Sの量を適宜調節できるようになっている。
【0010】
又、ディスクケーブル102の移動と共に歯車303が回転することによって、ホッパー本体302内の飼料Sを攪拌させ、又、歯車303に穿設された挿通孔303bを介して飼料Sが流出し、飼料Sは円滑に下端開口から排出されるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、上記飼料供給装置201では、図10に示すように、揺動アーム203の先端部から中間部に至る領域においては、コイルスプリング205によって飼料Sが攪拌、振動されるから、飼料Sは円滑に下端開口へと流動していくが、揺動アーム203の基端部近傍においては、シャッター206が内側に突出しており、その上面に飼料Sが順次堆積していくから、いわゆるブリッジが発生し、飼料Sが円滑に排出されなくなる。
【0012】
又、上記飼料供給装置301では、図14に示すように、一方の傾斜壁部302aの内面には歯車303を回転自在に軸支してあるため、傾斜壁部303a近傍においては、飼料Sが攪拌され、挿通孔303bから流出され、歯車303によって飼料Sは円滑に下端開口へと流動していくが、他方の傾斜壁部303bの内面には何等飼料Sを攪拌したりする部材がないため、傾斜壁部303b近傍においては、飼料Sが内面に付着し易く、いわゆるブリッジが発生し、飼料Sが円滑に排出されなくなる。
さらに、餌量調整板304,305と傾斜壁部302bとの間には段差があり、ボルト、ナットが突出しており、案内部材306,307も配設されているために、どうしても飼料Sが停滞し易く、これによってもブリッジが発生する。
【0013】
このような状態のまま使用すると、図11及び図15に示すように、飼料供給装置201,301内に発生したブリッジ状の飼料Sに、飼料タンク104の下端部に存在する飼料Sが順次堆積していき、湿度、結露等によって飼料タンク104内の飼料Sもブリッジ状に固まってしまう。
そして、何等かの原因で、固まった飼料Sが塊状になって落下すると、その塊状の飼料Sがパイプライン103を介して給餌器106まで搬送され、パイプライン103内で飼料Sが詰まったり、家畜が塊状の飼料Sを食べて障害を起こす恐れがあった。
【0014】
特に夏季にあって、飼料Sの水分が飼料タンク104内に充満し、飼料Sがブリッジ状に固まると、飼料タンク104内で飼料Sが大量に腐敗することになる。そして、腐敗した飼料Sがパイプライン103を介して給餌器106まで搬送され、家畜、特に仔豚が食べると、直ぐに下痢を起こし、仔豚の成長が阻害される。これによる利益の損失は莫大であり、多くの畜産家にとっての頭痛の種であった。
【0015】
さらに、家畜用飼料としては、元来、穀類の如く粒子が小径で均一なものを使用していたが、最近では、家畜の肥育をより促進できることから、従来の飼料に配合飼料を混合したものが使用されるようになってきた。
例えば、配合飼料を混合させ発酵させた飼料を母豚に与えると、栄養バランスに優れるため、母乳の出が格段に良くなり、仔豚の発育にバラつきがなくなる。又、牛を肥育するために、配合飼料にヘイキューブという乾草を立方体状に圧縮成形した飼料を混合したものも使用されるようになってきた。
【0016】
家畜用飼料として、図16に示すように、トウモロコシ、ペレット等の小粒状の飼料S1、添加剤、ビール粕等の粉末状の飼料S2、乾草を圧縮成形した3cm以上の大粒状の飼料S3が混合された飼料Sを使用する場合には、図17及び図18に示すように、上記飼料供給装置201,301では、下端開口が大粒状の飼料S3で閉塞されてしまって、飼料Sの供給量を調節するのが困難であるという問題も生じてきた。
すなわち、下端開口の開口面積を大きくすれば、大粒状の飼料S3を十分に排出することができるが、飼料Sの供給量が過剰になって、飼料Sを搬送できなくなり、一方、下端開口の開口面積を小さくすれば、大粒状の飼料S3が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまう、という問題が生じてきた。
【0017】
本発明は、上記従来の飼料供給装置における問題点に鑑みて為されたものであり、特に複雑な機構部品を採用することなく、ホッパー本体の内壁面に飼料が付着してブリッジが発生することなく、飼料を円滑に排出できるようにし、飼料タンク内で飼料がブリッジ状に固まってしまうことを防止し、パイプライン内で飼料が詰まったり、家畜が塊状の飼料を食べて障害を起こすこと、腐敗した飼料を食べて下痢を起こすことを防止することができる飼料供給装置を提供することを目的とする。
【0018】
本発明は、又、複数種類の粒径の異なる飼料を混合した飼料を使用する場合にも、飼料の供給量を容易に調節できるようにして、飼料の供給が過剰になって、飼料を搬送できなくなったり、大粒状の飼料が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまうこともない飼料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の飼料供給装置は、ディスクケーブルを内蔵するパイプライン内へ飼料を連続的に供給する飼料供給装置であって、ホッパー本体の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部の下方に傾斜壁部から落下する飼料を一時的に堆積させ、その両側から落下させる一時堆積部材を配設したことを特徴とするものである。
【0020】
さらに、前記一時堆積部材の下方に飼料を分別する餌量調節部材を配設すれば、飼料を分別して塊状になった飼料、異物を除去した上で、飼料をパイプライン内へ供給することができる。
【0021】
前記一時堆積部材を上下位置変更自在とすれば、飼料の供給量を調節することができ、円滑に飼料を供給することができる。
【0022】
前記餌量調節部材を前記ディクケーブルの走行によって揺動自在とすれば、振動によって飼料を確実に分別することができる。
【0023】
前記餌量調節部材は、2枚の篩形成板を一体化して構成し、これら篩形成板の取付位置を調節して、篩の目の大きさを変更自在とするのが好ましい。かかる構成によれば、使用する飼料に対応して飼料の供給状態を変えることができる。
【0024】
前記傾斜壁部は振動板を有するのが好ましい。かかる構成によれば、傾斜壁部の内面に付着することなく、確実に飼料を落下することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の飼料供給装置の好適な実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】
本発明の飼料供給装置1は、パイプライン103内へ飼料Sを円滑に供給するためのものであって、図1及び図3に示すように、ホッパー本体2の下端部をディスクケーブル102が走行するようになっている。
【0027】
ホッパー本体2は、図1及び図2に示すように、左、右側面壁部3,4、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6、排出案内壁部7、一時堆積部材8及び餌量調節部材9とから構成される。
そして、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とによって画成される下端開口は十分に幅広としてある。下端開口の幅Wは、少なくとも、大粒状の飼料S3が複数通過できる間隔としてある。
【0028】
左、右側面壁部3,4には、図1及び図2に示すように、ケーブル挿通孔3a,4aを穿設してあり、このケーブル挿通孔3a,4aを介してディスクケーブル102がホッパー本体2に導入、導出されるようになっている。
又、位置調整用長孔3b,4bを穿設してあり、これによって、一時堆積部材8の上下
位置を適宜変更できるようになっている。
【0029】
前側傾斜壁部5は、図1及び図2に示すように、支持板10と振動板11とから成り、支持板10は、左、右側面壁部3,4に固着され、振動板11は、ボルト12、ナット13及びスプリング14を介して支持板10に連結されている。
よって、飼料Sによる圧力が振動板11に負荷されれば、スプリング14の弾性力によって振動板11は適宜振動するようになっている。
【0030】
後側傾斜壁部6は、図1及び図2に示すように、支持板15と振動板16とから成り、支持板15は、左、右側面壁部3,4に固着され、振動板16は、ボルト17、ナット18及びスプリング19を介して支持板15に連結されている。
支持板15には、バイブレーター20を固定してあり、このバイブレーター20によって振動板16を振動するようになっている。又、支持板15には、ボルト22、ナット23より成る間隙調整機構21を配設してあり、この間隙調整機構21により振動板16とバイブレーター20との間隙を調整することによって、振動板16の振動状態を適宜調節できるようになっている。
【0031】
排出案内壁部7は、図2に示すように、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6の下方に配設してあり、傾斜壁部7a,7b、排出溝部7cから構成され、落下してきた飼料Sを傾斜壁部7a,7bに沿って流動させ、排出溝部7cに収集するようになっている。
又、排出溝部7c内にディスクケーブル102が配置され、ディスクケーブル102が走行することによって、飼料Sをパイプライン103に排出するようになっている。
【0032】
一時堆積部材8は、図1及び図2に示すように、前側傾斜壁部5、後側傾斜壁部6の下方、餌量調節部材9の上方に配設してあり、平坦板部8aの両側端に支持片部8b,8bを固着してある。
支持片部8b,8bは、位置調整用長孔3b,4bに挿通した蝶ボルト24,24を介して左、右側面壁部3,4に固定され、蝶ボルト24,24を上下に移動させることによって、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整できるようになっている。
【0033】
餌量調節部材9は、図1乃至図4に示すように、上下2枚の篩形成板25,26及び蝶番27から構成されおり、篩形成板25,26は、蝶番27を介して右側面壁部4に揺動自在に支持されている。
篩形成板25は、図4に示すように、両側面部25a,25bを上方に折曲してあり、平面部25cには多数の落下用孔28,28,・・・を穿設してある。又、一端部下面にはV形を呈するフック29を固着してあると共に、適宜位置において、ボルト30を上方に突設してある。
篩形成板26は、図4に示すように、平面部26aに前記落下用孔28,28,・・・に対応して多数の落下用孔31,31,・・・を穿設してある。又、前記ボルト30に対応して調整用長孔32を穿設してある。
【0034】
篩形成板25,26は、篩形成板25に篩形成板26を載置し、調整用長孔32にボルト30を挿通して、適宜位置でボルト30を蝶ナット33で締結、固定すれば、一体化されて篩板を構成し、落下用孔28,28,・・・と落下用孔31,31,・・・との位置関係によって、篩板の目の大きさを調整することができるようになっている。
【0035】
篩形成板25,26を一体化して篩板を構成し、蝶番27を介して右側面壁部4に支持した時、フック29はディスクケーブル102に接触するようになっているから、ディスクケーブル102の走行によってフック29は上下に移動し、篩形成板25,26は蝶番27を支点として揺動する。
【0036】
次に、本発明の飼料供給装置1の作用、効果について、使用方法とともに説明する。
【0037】
予め、使用する飼料の特性を考慮し、振動板16とバイブレーター20との間隙を調整して、振動板16の振動状態を適宜調節し、蝶ボルト24,24を上下に移動させて、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整し、落下用孔28と落下用孔31との位置関係を適宜設定して、篩板の目の大きさを調整しおく。
【0038】
本発明の飼料供給装置1にあっては、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とにより画成される下端開口の幅Wを十分に幅広としてあるので、図5及び図6に示すように、先ず、ホッパー本体2内に落下、流動してきた飼料Sは、前側傾斜壁部5及び後側傾斜壁部6に沿って円滑に流動し、その下端開口から落下する。
【0039】
次に、飼料Sは一時堆積部材8上に一時的に堆積するが、上方から次々と飼料Sが落下してくるので、停滞することなく、一時堆積部材8の両側から溢れて、排出案内壁部7の傾斜壁部7a,7bに沿って下方に流動していく。
【0040】
次に、排出案内壁部7の傾斜壁部7a,7bに沿って流動する飼料Sの大部分は、餌量調節部材9上に堆積し、流動する飼料Sの一部分、特に粉末状の飼料S2はさらに下方に流動して排出溝部7cに収集されていく。
【0041】
次に、餌量調節部材9上に堆積した飼料Sは、篩にかけられ、篩の目を通過しない粒径の飼料S、異物は餌量調節部材9上にそのまま残存し、篩の目を通過する粒径の飼料Sは篩の目を通過して下方に流動し、排出溝部7cに収集されていく。
この際、篩形成板25,26は蝶番27を支点として揺動するから、飼料Sは円滑に篩の目を通過することができる。
【0042】
そして、排出溝部7cに収集された飼料Sは、ディスクケーブル102が走行することによって、飼料供給装置1から排出されて、パイプライン103へと供給されていく。
【0043】
上記において、一時堆積部材8の上下位置を適宜調整することによって、前側傾斜壁部5の下端と後側傾斜壁部6の下端とにより画成される下端開口から一時堆積部材8までの間に堆積する飼料Sの量を適宜調節することができ、これによって、パイプライン103への飼料Sの供給量を調整することができ、円滑に飼料を供給することができる。
【0044】
又、落下用孔28と落下用孔31との位置関係を適宜設定して、篩板の目の大きさを調整することによって、大粒状の飼料S3の通過量を調整することができ、これによって、パイプライン103へ飼料Sを円滑に供給できると共に、家畜の種類に対応させて適切に飼料Sを供給することができる。
【0045】
以上のように、本発明の飼料供給装置1によれば、ホッパー本体2内壁面に飼料Sが付着してブリッジが発生することなく、飼料Sを円滑に排出することができ、飼料タンク104内で飼料Sがブリッジ状に固まってしまうことを防止し、パイプライン103内で飼料Sが詰まったり、家畜が塊状の飼料Sを食べて障害を起こすこと、腐敗した飼料Sを食べて下痢を起こすことを防止することができる。
【0046】
又、複数種類の粒径の異なる飼料S1,S2,S3を混合した飼料Sを使用する場合にも、飼料Sの供給量を容易に調節できるから、飼料Sの供給量が過剰になって、飼料Sを搬送できなくなったり、大粒状の飼料S3が下端開口に詰まって、開口を閉塞してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の飼料供給装置の一実施例の概観斜視図である。
【図2】図1に示す飼料供給装置の断面図である。
【図3】図1に示す飼料供給装置の使用状態を示す正面図である。
【図4】餌量調整部材の(A)は篩形成板の斜視図、(B)は篩形成板の一端部下面の正面図である。
【図5】図1に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【図6】(A)は図1に示す飼料供給装置における飼料の流動状態を示す断面図、(B)はB部の拡大図である。
【図7】飼料搬送装置の全体構成図である。
【図8】ディスクケーブルの一部正面図である。
【図9】従来の飼料供給装置の概観斜視図である。
【図10】図9に示す飼料供給装置の断面図である。
【図11】図9に示す飼料供給装置による飼料の供給状態を示す斜視図である。
【図12】従来の飼料供給装置の概観斜視図である。
【図13】図12に示す飼料供給装置の側方斜視図である。
【図14】図12に示す飼料供給装置の断面図である。
【図15】図12に示す飼料供給装置による飼料の供給状態を示す斜視図である。
【図16】混合飼料の説明図である。
【図17】図9に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【図18】図12に示す飼料供給装置の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 飼料供給装置
2 ホッパー本体
5 前側傾斜壁部
6 後前側傾斜壁部
8 一時堆積部材
9 餌量調節部材
11 振動板
16 振動板
25 篩形成板
26 篩形成板
102 ディスクケーブル
103 パイプライン
S 飼料
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクケーブルを内蔵するパイプライン内へ飼料を連続的に供給する飼料供給装置であって、ホッパー本体の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部の下方に傾斜壁部から落下する飼料を一時的に堆積し、その両側から落下させる一時堆積部材を配設したことを特徴とする飼料供給装置。
【請求項2】
さらに、前記一時堆積部材の下方に飼料を分別する餌量調節部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の飼料供給装置。
【請求項3】
前記一時堆積部材は、上下位置調整自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載の飼料供給装置。
【請求項4】
前記餌量調節部材は、前記ディクケーブルの走行によって揺動自在であることを特徴とする請求項2又は3に記載の飼料供給装置。
【請求項5】
前記餌量調節部材は、2枚の篩形成板を一体化して構成され、これら篩形成板の取付位置を調整することによって、篩の目の大きさを変更自在としたことを特徴とする請求項2乃至4に記載の飼料供給装置。
【請求項6】
前記傾斜壁部は、振動板を有することを特徴とする請求項1乃至5に記載の飼料供給装置。
【請求項1】
ディスクケーブルを内蔵するパイプライン内へ飼料を連続的に供給する飼料供給装置であって、ホッパー本体の上部に下端開口を十分に幅広とした傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部の下方に傾斜壁部から落下する飼料を一時的に堆積し、その両側から落下させる一時堆積部材を配設したことを特徴とする飼料供給装置。
【請求項2】
さらに、前記一時堆積部材の下方に飼料を分別する餌量調節部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の飼料供給装置。
【請求項3】
前記一時堆積部材は、上下位置調整自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載の飼料供給装置。
【請求項4】
前記餌量調節部材は、前記ディクケーブルの走行によって揺動自在であることを特徴とする請求項2又は3に記載の飼料供給装置。
【請求項5】
前記餌量調節部材は、2枚の篩形成板を一体化して構成され、これら篩形成板の取付位置を調整することによって、篩の目の大きさを変更自在としたことを特徴とする請求項2乃至4に記載の飼料供給装置。
【請求項6】
前記傾斜壁部は、振動板を有することを特徴とする請求項1乃至5に記載の飼料供給装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2007−74938(P2007−74938A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−264485(P2005−264485)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(390032263)株式会社藤井商会 (15)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(390032263)株式会社藤井商会 (15)
【Fターム(参考)】
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