説明

養殖魚の色揚げ用飼料

【課題】天然魚の鮮やかな明るい黄色に近づけた養殖魚を作出すべく飼料の改善を図り、黄色の側線魚、特に、カンパチ、鮎の色揚げ用飼料を提供することである。
【解決手段】フラボノイド系色素が天然植物抽出エキスからなる、吸収光スペクトルとして、400−420nmに最大吸収光をもち、最大の吸光度(abs)が2.0であるとき、500nmの吸光度(abs)が0.3以下であることを特徴と、該フラボノイド系色素の色価400での飼料全体の含有量として、飼料全体を100重量部とした場合、0.005〜0.04重量部とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
養殖魚の色揚げ用飼料に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術として日本の食文化、ひいてはフードコーディネート等の分野において、魚介類の色調が食品素材として食膳を華やかに彩り、高級感や味を表現する重要なポイントとされてきた。
【0003】
中でも魚体色の鮮やかさが生きの良さと同時に商品価値と一般的に認識されているため、価格や価値等を決定している。従来、養殖魚の体色改善にはカロチノイド系天然色素である、アスタキサンチンやカンタキサンチンが有効である事が知られており、体色改善が行われてきた。
【0004】
しかしながら、しかしながら、魚体の体色を支配する要因は非常に多く、カロチノイドのみに依存するのは魚体の血合の色その他の要素に好ましくない影響が表われるという問題点があった。このような問題が発生すると、天然魚のような鮮やかな明るい黄色調を保有させる事が難しく、養殖魚が天然魚に匹敵し得ないことでの取引価格の低下、ひいては養殖の顧客イメージの価値、ブランドが印象付けられてしまい、好んで養殖魚を選んでもらえないことにつながる。
【0005】
特許文献1、2に記載されている方法により、養魚の色揚げを行った場合、カロチノイド特有の色である、赤みの黄色を最大限活かそうとする手段であるため、鰤、カンパチ、鮎の側線色である、青みの黄色ではないため、限界がある。
【0006】
また、カロチノイド系色素自体が油溶性であるため、色揚げ効果が発現するためには、ある程度の長期間で投与を続けなければ効果が現れない不具合もある。
【特許文献1】特開2001−299232号公報
【特許文献2】特開平09−299039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発明が解決しようとする課題は、天然魚の鮮やかな明るい黄色に近づけた養殖魚を作出すべく飼料の改善を図り、黄色の側線魚、特に鰤、カンパチ、鮎の色揚げ用飼料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するための手段として、一般式(1)および/または下記一般式(2)で表されるフラボノイド系色素を含有し、該フラボノイド系色素が天然植物抽出エキスからなる、吸収光スペクトルとして、400−420nmに最大吸収光をもち、最大の吸光度(abs)が2.0であるとき、500nmの吸光度(abs)が0.3以下であることを特徴とし、該フラボノイド系色素の色価400での飼料全体の含有量として、飼料全体を100重量部とした場合、0.005〜0.04重量部であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
発明の効果として、天然魚の鮮やかな明るい黄色に近づけた養殖魚、特に鰤、カンパチ、鮎の色揚げ効果が発現し、養殖魚の価格や価値が向上した魚を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の詳細について説明をする。
【0011】
まず、本発明の対象となる養殖魚類は、淡水魚、例えばにじます(鱒)等の鱒類、鯉、金魚を含む色系魚類及び海水魚、例えば鯛、鮭、マグロ、ハマチ、エビ、鑑賞魚等である。
【0012】
特に、特に黄色の側線魚である鰤、カンパチ、鮎の色揚げに適しており、魚類の魚体の体色等の改善効果が大きい。ここで、体色とは魚体表面の明度及び色相、側線等の模様の明度及び色相をさす。
【0013】
養殖魚とは、人工的に育てられた魚を指し、主に海、河川、生簀などで育てる。
【0014】
養殖魚はある一定の範囲内に、大量に育て出荷されるが、1度に出荷される単位は魚種や養殖規模に応じてさまざまであるが、一般的には1度の出荷ですべての養殖魚を出荷しない。例えば、1000匹の養殖魚を1つの生簀で育てていても、日に100匹などの出荷単位であり、どの魚をいつ出荷するのかを確定させることができない特徴がある。
【0015】
よって養殖魚用色揚げ飼料は、一般的に通常の飼料と同時、または配合して投与している。
【0016】
飼料としては、大きく2種類あり、1つは参考文献にある、魚粉や小麦粉等を混合させた飼料であり、成長を助けることを目的としている。もう1つは、鰯等の生小魚の水分を若干蒸発させながら混錬して、生魚ダンゴの飼料であり、健康維持等を目的としている。
【0017】
これら飼料を、計量し直接生簀等に投与する。
【0018】
本発明に用いられるフラボノイド系色素とは、一般式(1)および/または一般式(2)記載の構造を持つ物質であり、例えば、C.I.Natural Yellow5で表される色素である。
【0019】
特に、天然に存在する有機化合物群であり、天然色素として食料品、化粧品、日用品等に用いられるケースが多い。
【0020】
天然色素は一般的な合成色素と比較して、リサイクル性(地球に還る、汚染性が極めて低い)が高く、地球に優しい色素として知られている。
【0021】
なかでも、一般式(1)、一般式(2)で表されるフラボノイド系色素は、天然の植物から抽出することができる。例えば、ベニバナ、キンギョソウ、キク等の花弁から抽出することができる。中でも、ベニバナから抽出される色素であると、収率と生産性の面から好ましい。
【0022】
フラボノイド系色素の抽出方法は、一般的な方法を用いて抽出することができる。
【0023】
より好ましくは、色素の透明性、色素の色相、色素の生産性を考えると、カラム精製法が好ましい。具体的には、特開平8−198600号公報記載の方法である。
【0024】
カラム精製により、色素だけを純度高く取り出せる点、天然物由来であるために品位を安定管理できる点で好ましい。
【0025】
本発明のフラボノイド系色素として、一般式(1)および/または一般式(2)の色素を用いることができるが、好ましくは一般式(2)である。
【0026】
なぜならば、構造上の発色源は同じであり見た目や測定数値に大きな差はないが、構造上一般式(1)のものが2両体となり耐性が強くなる。具体的には、耐熱性、耐侯性の向上となるため、一般式(2)であるほうが好ましい。
【0027】
耐性が向上するメリットとして、魚体内での退色や変色が抑えられる点、色素手しての保存期間が長くなることでの、養殖魚用飼料としての扱いがしやすくなる点が上げられる。
【0028】
本発明の色価を測定する方法は、吸光度を測定することにより着色料中の色素濃度(色価)を測定する。色価は、着色料溶液の可視部での極大吸収波長における吸光度を測定し、10w/v%溶液の吸光度に換算した数値(E10%)で表す。
【0029】
別に規定するもののほか、次の方法による。ただし、吸光度の測定には、検液の吸光度が、0.3〜0.7の範囲に入るように調整したものを用いる。
【0030】
別に規定するもののほか、表示された色価により、表に示される試料の量を精密に量り、メスフラスコに入れ、別に規定する溶媒約10mlを加えて溶かし、更に溶媒を加えて正確に100mlとし、必要があれば遠心分離又はろ過し、試料溶液とする。この試料溶液を吸光度測定用の検液とし、必要があれば表に示される希釈倍率に従って正確に希釈する。
【0031】
別に規定するもののほか、検液を調製した溶媒を対照とし、別に規定する波長で液層の長さ1cmでの吸光度Aを測定し、次式により色価を求める。色価の測定は、調製後の退色による影響を避けるため、検液の調製後、速やかに行うものとする。
【0032】
色価=((10×A×F)/試料の採取量(g))
フラボノイド系色素の原料として、各種花弁、木材、葉などあるが、中でも、ベニバナを原料とした天然色素であることが好ましい。理由として、天然魚の体色、特に側線の色調が、ベニバナを原料とした天然色素の色調と似ているためである。
【0033】
ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)とは、キク科ベニバナ属の一年草または越年草。末摘花(すえつむはな)ともいう。養殖魚の飼料として好んで用いられたケースはなく、主に紅色染料や食用油の原料として用いられてきた。
【0034】
本発明の効果発現の要点として、フラボノイド系色素の特徴である水溶性色素であることが挙げられる。これは従来のカロチノイド色素の油溶性色素である特徴とは異なっている。一般的に魚の体色は油分であるため油溶性の色素が好ましいと考えられていたが、本発明者らは水溶性であるほうが好ましいことを発見した。
【0035】
理由として、魚の色素吸収効率と体色メカニズムからわかる。
【0036】
魚の吸収器官である腸は、消化酵素により分解された飼料を吸収するためのものである。
【0037】
油分を吸収するには時間がかかるため、ほとんど吸収されずに体外へ排出されてしまうため、水溶性物であるほうがそもそも吸収される量は多い。
【0038】
さらに、体色である側線は魚の自己成長、すなわち細胞分裂によって成長するメカニズムと同じに作られていく。要するに、腸で吸収された栄養分を、血液や体液を通じて細胞に運ばれる。水溶性であるほうが体内の運搬効率に優れ、確実に細胞に届きやすくなる。
【0039】
具体的に体色を数値化する。天然の鰤、カンパチ、鮎の側線を本発明者らが測色計(コニカミノルタ社製、分光測色計 CM-700d)で測定したところ、最大の光吸収(abs)波長が、400〜430nmであり、さらに500nm付近の光吸収(abs)がほとんどなく、0.3以下であった。天然色素としてこの要素を満たす色素はフラボノイド系色素のみであることを発見した。
【0040】
これは従来から用いられているカロチノイド系色素である、マリーゴールドを原料とした天然色素に比較して、最大の光吸収(abs)波長がやや短波であると同時に、マローゴールド自体の色相が赤みの黄色であるため、500nm付近の光吸収がありマッチしていない。
【0041】
色素の色測定方法として、Ph3.0の塩酸水溶液を用いて吸収される色素分を抽出または希釈する。Ph3.0である理由は、一般的な魚類の胃中のPhが3.0であるためである。
【0042】
吸光光度計(島津製作所社製、UV-2550)を用いて、380nm〜700nmの範囲波長で5nm刻みの光吸高度を測定する。その場合の最大の光吸収波長と、最大の吸光度(abs)を2.0とした場合の500nmの吸光度を測定する。
【0043】
最大の光吸収波長が400nmより短波長、または430nmを超える場合、本来の天然魚の体色とはマッチしないため好ましくない。
【0044】
さらに、最大の吸光度(abs)を2.0とした場合の500nmの吸光度(abs)が0.3より大きい場合、にごった黄色で輝きがなく天然魚の体色とマッチしなく、さらに新鮮ではないイメージと捉えられるため、好ましくない。
【0045】
フラボノイド系色素の抽出方法として、公知されている方法を用いて製造することができる。色相や明度の面から見ると、熱やシェアなどをかけずに抽出する方法が好ましい。
【0046】
理由として、熱やシェア(せん断、圧力等)がかかると色素以外の不純物も同時に抽出されてしまい、濁りのある色素となり色相や明度にとって好ましくない。
【実施例】
【0047】
以下に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。なお、実施例における「部」は、「重量部」を表す。
【0048】
(フラボノイド系色素1の製造例)
ベニバナの生花10kgを、5%酢酸水200リットルに20時間、浸漬した。この水溶液をダイヤイオンHP−20 10リットルを詰めたカラムに流すと、サフロミンA色素の一部とサフラワーイエローB色素が吸着した。色素の吸着した樹脂を20リットルの1%酢酸水で洗浄した後、15%エタノール(1%酢酸含有)30リットルで洗浄し、サフロミンA色素を洗い流した後、50%エタノール20リットルを流し、サフラワーイエローB色素を溶出させた。この液からエタノールを除き、真空凍結乾燥し、サフラワーイエローB色素約30gを得た。又、吸着しなかったサフロミンA色素をセパビーズSP−207 1リットルを詰めたカラムに流してサフロミンA色素を吸着させた。樹脂を2リットルの水で洗浄した後、50%エタノール2リットルを流し、サフロミンA色素を溶出させた。この液を色価400となるように濃縮し、フラボノイド系色素1として約100gを得た。
【0049】
(フラボノイド系色素2の製造例)
ベニバナの生花10kgを、5%酢酸水200リットルに20時間、浸漬した。この水溶液をダイヤイオンHP−20 10リットルを詰めたカラムに流すと、サフロミンA色素の一部とサフラワーイエローB色素が吸着した。色素の吸着した樹脂を20リットルの1%酢酸水で洗浄した後、15%エタノール(1%酢酸含有)30リットルで洗浄し、サフロミンA色素を洗い流した後、50%エタノール20リットルを流し、サフラワーイエローB色素を溶出させた。この液を色価400となるように濃縮し、フラボノイド系色素2として約30gを得た。
【0050】
(フラボノイド系色素3の製造例)
キンギョソウ(金魚草 Antirrhinum majus)生花10kgを、5%酢酸水200リットルに20時間、浸漬した。この水溶液をダイヤイオンHP−20 10リットルを詰めたカラムに流すと、サフラワーイエロー色素が吸着した。色素の吸着した樹脂を20リットルの1%酢酸水で洗浄した後、50%エタノール20リットルを流し、サフラワーイエロー色素を溶出させた。この液を色価400となるように濃縮し、フラボノイド系色素3約30gを得た。
【0051】
(実施例1)
鰯等の小魚ミンチ5、000部を、錬肉機に投入し20℃で30分処理し、フラボノイド系色素1を0.02部投入後さらに30分混合処理を行い、押し出し機により直径4cm程度の団子状半固形の養殖魚用飼料を得た。
【0052】
(実施例2)
魚粉3、000部、小麦粉1、050部、魚油350部、大豆油粕250部、コーングルテンミール100部、資料用酵母50部、炭酸カルシウム50部、燐酸カルシウム25部、ビタミン混合物75部、ミネラル混合物50部、フラボノイド系色素1を0.02部、粉砕機でJIS標準篩32メッシュ以下に粉砕し、混合機にて混合後、コンディショナーにて加水し水分22%となるように調製した。次いで8.0m/mのダイを有するペレットマシンに投入してペレットを成形し、かつ長さを10.0〜12.0m/m程度に切断し、次いで通風乾燥機により乾燥してペレット状固形の養殖魚用飼料を得た。
【0053】
(実施例3)
実施例1のフラボノイド系色素1をフラボノイド系色素2に変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0054】
(実施例4)
実施例1のフラボノイド系色素1をフラボノイド系色素3に変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0055】
(実施例5)
実施例2のフラボノイド系色素1 重量部をフラボノイド系色素1 重量部とマリーゴールド色素 重量部に変えた以外は、実施例2と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0056】
(実施例6)
実施例1のフラボノイド系色素1、0.02部を0.04部変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0057】
(実施例7)
実施例1のフラボノイド系色素1、0.02部を0.08重量部変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0058】
(実施例8)
実施例1のフラボノイド系色素1、0.02部を0.005重量部変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0059】
(実施例9)
実施例1のフラボノイド系色素1、0.02部を0.0001重量部変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0060】
(比較例1)
MG 生餌
実施例1のフラボノイド系色素1をマリーゴールド色素(キリヤ化学社製、キリヤスゴールドイエロー WS)に変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0061】
(比較例2)
MG 配合飼料
実施例2のフラボノイド系色素1をマリーゴールド色素(キリヤ化学社製、キリヤスゴールドイエロー WS)に変えた以外は、実施例2と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0062】
(比較例3)
AS 生餌
実施例1のフラボノイド系色素1をアスタキサンチン色素(武田紙器社製、ASTOTS-1.0PW)に変えた以外は、実施例1と同様にして、養殖魚用飼料を得た。
【0063】
フラボノイド系色素1、フラボノイド系色素2、マリーゴールド色素、アスタキサンチン色素をPh3.0の塩酸水溶液を用いて吸収される色素分を抽出または希釈する。
【0064】
吸光光度計(島津製作所社製、UV-2550)を用いて、380nm〜700nmの範囲波長で5nm刻みの光吸高度を測定する。その場合の最大の光吸収波長と、最大の吸光度(abs)を2.0とした場合の500nmの吸光度を測定する。結果を「チャート1」に示す。

実施例1〜8、比較例1〜3の餌を各生簀(生簀あたり約5000匹、鰤のみ)に3日に1度投与する。
【0065】
投与開始から、14日と30日で魚を水揚げし、見た目での評価、測色計(コニカミノルタ社製、分光測色計 CM-700d)での体色の測定を行った。なお、同時に参考例として、色揚げ用飼料投与せず、通常の飼料を投与した結果も記載する。結果を図2に示す。
【0066】
なお見た目での評価は、生産者本人が0~5の6段階で示し、0が最も悪く、5が最もよい。
【表1】

表1に示すように、実施例と比較例の比較から、フラボノイド系色素を用いることで評価が高く、裏づけとして養殖魚の体色が天然魚に近づいていることがわかる。
【0067】
また、実施例1と2の比較から、投与する飼料の形態が異なっていても発現効果は変わらないことが言える。
【0068】
実施例1と3と比較例1と2の比較から、色揚げ色素の色相により養殖魚への影響が異なり、色相および明度がよい場合、体色にもよい影響を与えると言える。
【0069】
実施例1、5〜8から、コストと効果のバランスでの最適添加量がわかり、実施例1が最もバランスが取れているといえる。
【0070】
以上の結果から、フラボノイド系色素を用いることで、天然魚の鮮やかな明るい黄色に近づけた養殖魚、特に鰤、カンパチ、鮎の色揚げ効果が発現し、養殖魚の価格や価値が向上した魚を提供することができる。























【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)および/または下記一般式(2)で表されるフラボノイド系色素を含有し、該フラボノイド系色素が天然植物抽出エキスからなる、吸収光スペクトルとして、400−420nmに最大吸収光をもち、最大の吸光度(abs)が2.0であるとき、500nmの吸光度(abs)が0.3以下であることを特徴とする養殖魚用飼料。
【化1】

一般式(1)


【化2】

一般式(2)
【請求項2】
該フラボノイド系色素の色価400での飼料全体含有量として、飼料全体を100重量部とした場合、0.005〜0.04重量部であることを特徴とする請求項1記載の養殖魚用飼料。

































【公開番号】特開2010−124768(P2010−124768A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303561(P2008−303561)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】