説明

香り供給装置

【課題】簡単な構成で、用いる香りの種類の増加にも柔軟に対応する。
【解決手段】収納容器9の中を仕切り11により複数の室に分け、1つの室には芳香剤を入れずに残香除去用として用い、その他の室それぞれに各種芳香剤を収納する。各室には、エレベータかご内につながる送気口6の位置に合致する壁面穴10と、外箱5の内底に設けられた通気口の位置に合致する通気穴とが設けられている。外箱5内のファンの送風によってスリット7から吸入された外気が通気口を通ってただ一つの室に送り込まれ、香りを含む空気が生成される。その空気は、壁面穴10、送気口6、配管を通りかご内に導かれる。香りを変えるとき、収納容器9を回転させ残香除去用室を送気口6のある位置に合わせ、ファンの送風によって配管内の香り空気を排出する。その後、所望の芳香剤が収納された室を送気口6のある位置に合わせ、ファンの送風によって香り空気を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータのかご室内に香りを供給する香り供給装置、特に香りの種類の増加に適合した装置構成に関する。
【背景技術】
【0002】
図14は、特許文献1に記載された従来の香り供給装置である。図14において、送風機51は、香りを供給する元の空気を吐出する。配管52は、送風機51から吐出された空気を電磁弁53a〜53c,59に導く。電磁弁53a〜53cは、開閉により配管52との通気を制御している。配管を介してそれぞれ電磁弁53a〜53cに接続された格納容器54a〜54cは、内部に芳香剤55a〜55cを収納する。電磁弁56a〜56cは、配管を介して格納容器54a〜54cにそれぞれ接続されており、電磁弁56a〜56cの開閉により格納容器54との通気を制御している。配管57は、開いた状態の電磁弁56a〜56cを通して格納容器54a〜54cの中の芳香剤55a〜55cを含んだ空気を消音器58まで導く。電磁弁59は、電磁弁53と同様に開閉することにより配管52との通気を制御する。バイパス配管60は、配管57に接続されている。
【0003】
次に、従来の装置における動作について説明する。
【0004】
まず、送風機51を作動させるとともに例えば電磁弁53a,56aを開くことにより、送風機51から吐出された空気は、配管52を通して格納容器54aに導きかれる。これにより、空気には、格納容器54a内の芳香剤55aから発する香りが含まれることになる。香りを含む空気は、配管57、消音器58を通してエレベータかご内に供給される。
【0005】
別の香りを供給する場合、開いていた電磁弁53a,56aを閉じるとともに電磁弁59を開いて空気のみをバイパス管60から配管57に導きエレベータかご内に吹き出す。このようにして配管57内に残った香りをいったん取り除く。その後、例えば電磁弁53b,56bを開くことにより格納容器54b内の芳香剤55bの香りを含む空気は、配管57、消音器58を通してエレベータかご内に供給される。
【0006】
【特許文献1】特開平6−271247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の香り供給装置は、図14から明らかなように、用いる香りの種類の数だけ配管と格納容器及び電磁弁が必要となるため、香りが多くなると装置の構成が複雑かつ大規模、更に高価になってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で、用いる香りの種類の増加にも柔軟に対応できる香り供給装置を提供することにある。また、装置の大規模化を抑止することによって安価な香り供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る香り供給装置は、複数の芳香剤を収納し、相対的に回動可能な収納容器と、前記収納容器の内部を複数に分割することによって形成され、それぞれに芳香剤が収納される室と、同時にいずれか一つの前記室のみに外気をただ一つの外気口から送り込むと共に当該室内の空気をただ一つの送気口から排出させる送風機構と、入力操作により選択された室に対して前記送風機構により外気が送り込まれるように前記収納容器を相対的に回動させて当該選択された室と前記外気口及び前記送気口の各配設位置との位置合わせをする回動機構とを有することを特徴とする。
【0010】
また、前記室の少なくとも一つから芳香剤を除去することにより当該室を残香除去用として利用することを特徴とする。
【0011】
また、前記外気口及び前記送気口が配設され、前記収納容器の回転軸を軸止することによって前記収納容器を回動可能に収容する筐体と、前記室に設けられ、前記外気口から送り込まれる外気を取り入れる取入口と、前記室に設けられ、室内の空気を前記送気口へ送り出す通気口とを有し、入力操作により選択された室の前記取入口及び前記通気口がそれぞれ前記外気口及び前記送気口の位置と合致することで外気の当該室への取入れ及び当該室からの排気が可能になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、収納容器内を複数の室に分け、各室に芳香剤を収納し、収納容器を回転させることで香りを含む空気を生成する芳香剤を選択できるような構成とした。これにより、各室に芳香剤を収納するだけで香りの種類を増やすことができる。また、芳香剤の種類数分の配管や電磁弁等の部品は不要となり、この結果装置を安価に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る香り供給装置の一実施の形態を示した全体構成図である。図1に示したように、香り供給装置の本体2は、例えばエレベータのかご1の外側天井等の空きスペースに設置される。香り供給装置の本体2とかご1の室内に設けられた吹出口4とは、配管3によって接続されており、本体2の中で作られた香りを含んだ空気(以下、「香り空気」)は、配管3を通ってかご1の室内に導かれ放出される。
【0015】
図2は、本実施の形態における香り供給装置本体2の分解斜視図である。また、図3及び図4はそれぞれ外箱5の平面図と側面図、図5及び図6はそれぞれ収納容器9の平面図と側面図、図7及び図8はそれぞれ外箱5の蓋14の平面図と側面図である。本実施の形態における香り供給装置の本体2は、外箱5に収納容器9を収容し、蓋13で収納容器9を、蓋14で外箱5を、それぞれ上面を密閉する構造を有している。
【0016】
外箱5は、略円筒形状をしており、その内部には内底16により二重の空間が設けられている。外箱5には、二重空間の上方部分から外部へ送気する送気口6と、二重空間の下方部分に外気を取り入れる外気口に相当するスリット7とがそれぞれ1つずつ設けられている。後述する内容から明らかになるが、本実施の形態ではスリット7から送気口6までの間、収納容器9の内部を縦に仕切ることで形成した室を空気が通り抜けるため、送気口6は、スリット7のほぼ上方に設けておくことが好ましい。更に、外箱5には、かご1の天井に載置する際に外箱5を支える足8が底に設けられている。足8は、ゴム質等の緩衝材で形成される。内底16には、後述する収納容器9の回転軸12を軸支するための軸穴17及びスリット7から取り入れた外気を収納容器9へ送り込む通気口18が設けられている。
【0017】
収納容器9は、外箱5の二重空間の上方部分に収容される。収納容器9の外径は、外箱5の内径とほぼ等しい略円筒形状で形成され、外箱5の中で回動可能に収容される。収納容器9の回転軸12は、前述した内底16の軸穴17でその下方を、蓋14に設けられた軸穴15でその上方をそれぞれ軸止される。収納容器9の内部は、仕切り11によって縦に等分に仕切られている。この仕切り11によって形成された各室には、それぞれ一つずつ壁面穴10が設けられている。詳細は追って説明するが、香り空気は壁面穴10及び送気口6を通ってかご1の室内に送られるため、各壁面穴10は、収納容器9の回転が抑止されているときに送気口6と一致する位置に設けられている。また、壁面穴10の開口面積を送気口6と同じにする。
【0018】
収納容器9も外箱5と同様に内底21が配設され、収納容器9の底板との間に隙間を設けている。但し、収納容器9の内底21は、網状部材で形成されている。収納容器9の底面には、フェルト状のパッキン22が貼り付けられる。収納容器9の底面の回転軸12の周りには、パッキン22を切り欠いてスペーサー19を形成する。スペーサー19を設けることで、外箱5の内底16と収納容器9との間に微弱な間隙を確保することができ、これにより、収納容器9が回転軸12を軸としてスムーズに回転できるようになる。なお、パッキン22とスペーサー19の厚みを同じにする。
【0019】
収納容器9の内部は、前述したように仕切り11によって複数の室に分けられているが、収納容器9の底面には、室毎に通気穴20が設けられている。詳細は追って説明するが、外気は本体2の内底16に設けられた通気口18及び収納容器9の底面に設けられた通気穴20を通って収納容器9の室内に送られるため、通気口18といずれかの通気穴20とは、収納容器9の回転が抑止されているときに一致する位置に設けられている。また、通気穴20の開口面積を通気口18と同じにする。
【0020】
収納容器9の蓋13は、収納容器9の内周及び仕切り11の上面と密着できるような大きさ、形状をしており、仕切り11の上に載置されることにより収納容器9の上方を塞ぐ。更にその上から外箱5の蓋14を載せることで収納容器9を外箱5の中に収容する。蓋14の中心部には、蓋13と同様に軸穴15が設けられており、回転軸12を回転自在に上部で支えている。
【0021】
図9及び図10は、それぞれ内底16で仕切られることで形成された外箱5の内部の二重空間のうち下部空間内の平面図と側面図である。図には、一度に定められた一定角度だけ回転するステップモーター23と、収納容器9の回転軸12とステップモーター23の軸を接続固定しステップモーター23の回転を収納容器9に伝達する継手24と、内底16の通気口18の位置に取り付けられスリット7から吸入された外気を外箱5の上面へ通気口18を通して送気するファン25と、ファン25に駆動によりスリット7から吸入される空気に含まれる塵埃を除去するエアフィルター26とが示されている。なお、ステップモーター23における一定の回転角度というのは、各室の大きさによって決定される。図5に例示したように収納容器9の内部を6分割したときには、収納容器9を60度ずつ回転させることになる。
【0022】
図11及び図12は、芳香剤27を収納容器9に収納した状態の香り供給装置の本体2の平面図と側面図である。芳香剤27は、仕切り11により形成されたいずれかの室に収納されるが、図11の室29のように少なくとも1箇所は、芳香剤を収納しない。すなわち、後述する動作の説明にて明らかになるが、芳香剤を収納しない室を残香除去用として利用する。少なくとも1室なので、芳香剤27を収納しなければ、その室は全て残香除去用室として利用できる。本実施の形態では、図11に示したように収納容器9の中を6室に等分割したので、最大5室を芳香剤用室として利用できる。つまり、最大5種類の芳香剤27を一度にセットすることができる。
【0023】
図13は、本実施の形態における香り供給装置のブロック構成図である。なお、図13には、図1乃至図12を用いて説明した構成のうち直接的な動作制御対象となるステップモーター23とファン25のみを図示した。図13には、中央制御部31、ユーザインタフェース(UI)部32、設定値保存部33及び通信処理部34が示されている。中央制御部31は、香り供給装置全体の動作制御を行う。中央制御部31に含まれる送風制御部35は、ファン25の動作制御を行う。具体的には、ファン25のオン/オフ制御のみでよいが、風量の調整等を行えるようにしてもよい。また、回転制御部36は、ステップモーター23の動作制御を行う。具体的には、収納容器9は等分に仕切られているためステップ数の制御により各室に設けられた壁面穴10が送気口6と一致する位置にくるように収納容器9を回動させる。1ステップにおける回転角度は、収納容器9に設けられた室数によって決定する必要があるため、この回転角度の決定に必要な情報等を入力設定するための手段としてユーザインタフェース部32を設け、また、設定値を保存するために設定値保存部33を設けた。ただ、本実施の形態では、香り供給装置をかご1の天井に設置したため、エレベータの運行時に香り空気の変更を行うことは困難になってしまう。このため、本実施の形態では、通信処理部34を設けてエレベータの運行中においても香り供給装置の本体2に対して遠隔操作ができるような構成とした。従って、ユーザインタフェース部32を遠隔操作地側に設け、通信処理部34を介して各種情報を設定できるような構成としてもよい。また、設定値保存部33も同様に遠隔操作地側に設けてもよい。
【0024】
図1乃至図12には図示していないが、少なくとも中央制御部31及び通信処理部34は、本体2の内部に搭載することになる。ユーザインタフェース部32は、本体2の側面等香り供給装置の取扱者による操作が可能な位置に設ければよい。あるいは、中央制御部31との接続端子を設けて、取扱者が携帯するユーザインタフェース部32をその接続端子に接続して各種設定ができるような構成としてもよい。
【0025】
次に、本実施の形態における動作について説明する。
【0026】
香り供給装置の取扱者は、外箱5の蓋14と収納容器9の蓋13を取り外し、収納容器9の室28に希望する香りの芳香剤27を収納した後、蓋13,14を閉める。芳香剤27は、収納容器9の網状の内底21により収納容器9内の空間に浮いた状態で置かれる。
【0027】
また、香り供給装置の取扱者は、収納容器9に設けた室数は6室に等分割されていることを事前に設定し、ステップモーター23における移動量を決定しておく必要がある。そして、どの室にどの種類の芳香剤27を収納したかを設定値保存部33に設定登録しておき、香りを遠隔地から選択できるようにしておく。
【0028】
ここで、かご1内に供給する香りの芳香剤27が入った室28の壁面穴10が送気口6と一致する位置を、収納容器9の「送気位置」と表現することにする。収納容器9は、ステップモーター23の動作により室28又は室29のいずれかが送気位置に停止するよう制御される。今、希望する香りの芳香剤27が入った室28を送気位置に停止させ、その状態でファン25を回し送風を開始させる。すると、スリット7から吸入された外気は、本体2の通気口18、収納容器9の通気穴20を通って収納容器9内に送気され、ここでこの室28内の芳香剤27の香りを含んだ香り空気となる。その香り空気は、収納容器9の壁面穴10から送気口6、配管3を通ってかご1内の吹出口4から放出される。なお、収納容器9の底面に貼り付けられるフェルト状のパッキン22によりそれぞれの室28の香りが他の室28の香りと混じり合うことはない。
【0029】
以上のようにして、所望の香りがかご1の中に供給される。所定時間かご1内に香り空気を供給した後にタイマ等を用いて自動的に、あるいは取扱者により手動的にファン25を停止させる。その後、収納容器9の芳香剤27の入っていない室29をステップモーター23の動作により送気位置まで回転移動させる。ここで、ファン25を再び回し送風を開始させると、室29には芳香剤がないため、送気口6から吹出口4までの間、特に配管3の中に滞留していた香り空気がかご1内に排気される。これにより、本体2から吹出口4までの間に香り空気がなくなり無臭の状態となる。このようにして、次の香り空気の供給に備える。この後、取扱者によりユーザインタフェース部32からの入力操作により異なる香りの芳香剤27が収納された室が選択されると、中央制御部31は、その入力操作に応じて収納容器9を回転させ、入力指示された室28を送気位置に合わせる。その後、ファン25を駆動して送風を開始させる。これにより、選択された新たな香り空気がかご1の内部に供給される。
【0030】
本実施の形態によれば、収納容器9の内部を仕切り11によって複数の室に分け、各室に芳香剤27を収納し、収納容器9を回転させることで香り空気を生成する芳香剤27を選択できるような構成とした。このため、芳香剤の種類数分の配管や電磁弁等の部品は不要となり、この結果装置を安価に提供することができる。また、本実施の形態では、収納容器9の内部を6分割したので、残香除去用室を設けるとすると最大5種類の芳香剤まで容易に増やすことができる。
【0031】
ところで、本実施の形態では、内部が6分割された収納容器9を用いた例を示したが、例えば8分割された収納容器9に差し替えることで7種類の芳香剤に対応できる香り供給装置として提供することができる。また、仕切り11を固定式ではなく着脱可能とすることで室数を調整できるような構成としてもよい。但し、この場合は、仕切り11の位置と送気口6及び通気穴20との位置関係が問題になってくる。これは、例えば数多くの壁面穴10及び通気穴20を予め形成しておき、仕切り11の位置によって不要となる穴10,20は蓋でふさぐように構成すれば、1つの収納容器9で室数を変更することができる。
【0032】
本実施の形態における香り供給装置の本体2の大きさに影響を与える要因としては、送風能力を決定するファン25のサイズ、収納する芳香剤の大きさがあると考えられる。従って、芳香剤を小さくすれば本体2の大きさも小さくできる可能性があり、これにより本体2をかご1の天井ではなくかご室の中に設置することも可能になってくる。このように、本実施の形態は、芳香剤の種類の増加によって装置本体が大規模にならないばかりか、装置本体の直径方向若しくは高さ方向の大きさの調整もしやすい構成を有している。
【0033】
また、本実施の形態では、外箱5の中に収納容器9を収容し、収納容器9を回転させるように構成した。ただ、回転させるのは、複数の室の中からただ一つの室を選択するためであり、必ずしも収納容器9を回転させる必要はない。例えば、香り空気を送り出す壁面穴10を、外気を吸入する通気穴20のように構成し、収納容器9を固定して外箱側を回動させる。このように、収納容器9を相対的に回動させるような構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る香り供給装置の一実施の形態を示した全体構成図である。
【図2】本実施の形態における香り供給装置本体の分解斜視図である。
【図3】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱の平面図である。
【図4】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱の側面図である。
【図5】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する収納容器の平面図である。
【図6】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する収納容器の側面図である。
【図7】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱の蓋の平面図である。
【図8】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱の蓋の側面図である。
【図9】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱内の二重空間のうち下部空間内の平面図である。
【図10】本実施の形態における香り供給装置本体を構成する外箱内の二重空間のうち下部空間内の側面図である。
【図11】本実施の形態において収納容器に芳香剤を収納したときの本体の平面図である。
【図12】本実施の形態において収納容器に芳香剤を収納したときの本体の側面図である。
【図13】本実施の形態における香り供給装置のブロック構成図である。
【図14】従来の香り供給装置の全体構成図である。
【符号の説明】
【0035】
1 かご、2 本体、3 配管、4 吹出口、5 外箱、6 送気口、7 スリット、8 足、9 収納容器、10 壁面穴、12 回転軸、13,14 蓋、15,17 軸穴、16,21 内底、18 通気口、19 スペーサー、20 通気穴、22 パッキン、23 ステップモーター、24 継手、25 ファン、26 エアフィルター、27 芳香剤、28,29 室、31 中央制御部、32 ユーザインタフェース(UI)部、33 設定値保存部、34 通信処理部、35 送風制御部、36 回転制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の芳香剤を収納し、相対的に回動可能な収納容器と、
前記収納容器の内部を複数に分割することによって形成され、それぞれに芳香剤が収納される室と、
同時にいずれか一つの前記室のみに外気をただ一つの外気口から送り込むと共に当該室内の空気をただ一つの送気口から排出させる送風機構と、
入力操作により選択された室に対して前記送風機構により外気が送り込まれるように前記収納容器を相対的に回動させて当該選択された室と前記外気口及び前記送気口の各配設位置との位置合わせをする回動機構と、
を有することを特徴とする香り供給装置。
【請求項2】
前記室の少なくとも一つから芳香剤を除去することにより当該室を残香除去用として利用することを特徴とする請求項1記載の香り供給装置。
【請求項3】
前記外気口及び前記送気口が配設され、前記収納容器の回転軸を軸止することによって前記収納容器を回動可能に収容する筐体と、
前記室に設けられ、前記外気口から送り込まれる外気を取り入れる取入口と、
前記室に設けられ、室内の空気を前記送気口へ送り出す通気口と、
を有し、入力操作により選択された室の前記取入口及び前記通気口がそれぞれ前記外気口及び前記送気口の位置と合致することで外気の当該室への取入れ及び当該室からの排気が可能になることを特徴とする請求項1又は2記載の香り供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−21923(P2006−21923A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203847(P2004−203847)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】