駆動ベルトカッタ組立体
複数のカッタツール12は、カッタ組立体10を構成するように配置され、各カッタツール12は、交換可能なカッタブレード14を保持する構成となる。カッタブレード14は、協調してゴム材料に溝を切削する。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
駆動ベルトは、プーリ等の駆動及び被駆動部材と係合する溝付き面を備える。こうした駆動ベルトは、通常、一片のゴム又は柔軟性材料として形成される。基材材料の溝付き面は、溝を形成するロータリカッタを通して前へ進められる。
【発明の開示】
【0002】
本発明は、一つ以上の下記の特徴又は本願に添付した様々な独立請求項及び従属請求項において特定された特徴、及びこうした特徴の組み合わせを備える。
【0003】
駆動ベルトを切削する個別のカッティングツール又は複数のカッティングツールが設けられ、ベルトを形成するゴム基材に溝を切削するために、アーバの軸線を中心に回転される。各ツールは、アーバを収容する中央内孔と、軸線方向に間隔を空け、半径方向に延びる対向側面と、外周部とを有するツール本体を備える。複数のカッティングブレードの組は、各ツール本体の外周部の周りで、取り外し可能に結合又は取り付けされる。例えば、直径約6乃至12インチ(約15乃至31cm)のツール本体は、各ツール本体を中心に外周方向で離間した一組三枚のカッタブレードを四組有してよい。ブレードの各組は、通常、左カッタブレード、右カッタブレード、及びレイカブレードを含む。こうした左及び右という指定は、本明細書において、ブレードを区別する便宜のために使用される。左及び右ブレードは、駆動ベルト表面に溝を形成する、外側へ延びる歯を備えた切れ刃を有する。レイカブレードは、通常、左及び右カッタブレードに追随し、溝の間の平坦部を切削する。左カッタブレードは、溝の左縁部を切削する歯を有し、右カッタブレードは、溝の右縁部を切削する歯を有する。
【0004】
一部の実施形態では、一部の用途のために、ブレードの各組は、通常、左カッタブレードと右カッタブレードとを含む。こうした実施形態では、レイカブレードを使用しなくてよく、左及び右カッタブレードは、V字溝間のベルト表面のO.D.平坦部を切削する構成にしてよい。こうした実施形態において、左ブレード及び右ブレードのそれぞれの各切歯は、歯によって切削されたV字溝に隣接するO.D.平坦部の少なくとも一部を切削する構成にしてよく、一部の実施形態において、各歯は、歯によって切削されたV字溝と次の隣接V字溝との間のO.D.平坦部全体を切削する構成となる。
【0005】
したがって、一部の実施形態において、左及び右ブレードのそれぞれは、隣接V字溝の左又は右側を切削する役割を果たし、同時に、別個のレイカブレードなしで、隣接する溝間のO.D.平坦部を切削する。
【0006】
カッタブレードは、ツール本体の外周部に、取り外し可能に結合される。カッタブレードは、摩耗した際に取り外して交換してよく、例示的には、各ツール本体の外周部に形成されたスロット又は空洞に正確に位置決めしてよい。各カッタブレードには、ブレードをツール本体の所定の位置で位置決めする三つの取り付けポイント又は設置用突出部が設けられ、ブレードの切れ刃は、ツール本体の外周部から半径方向で外側に延び、基部又は支持部は、半径方向で外周部の内側へ延びる。各カッタブレードは、例示的には、ブレードをツール本体内において位置決め及び固定するネジ及びウェッジの組み合わせによって位置決め及び保持してよい。例示的には、各カッタブレードは、ツール本体の他のカッタブレードと相対的に、更には隣接するツール本体の同様のカッタブレードと相対的に、ツール本体上で慎重に位置決めされる。例示的には、各ツール本体には、側面の少なくとも一方において、カッタブレードの各組に関連する一つ以上の凹部を設けてよい。更に、例示的には、各ツール本体には、側面の少なくとも一方において、カッタブレードの各組に関連する、軸線方向に延びる一つ以上の突出部を設けてよい。こうした突出部は、凹部と係合し、ツール本体のブレードが整合して配向されるように隣接するツール本体を位置決めする。
【0007】
本発明は、取り外し可能なブレードを備え、ブレードのそれぞれは、上記のような新規の独自な特徴を有する。こうしたブレードは、摩耗した際に交換ブレードとしてエンドユーザに提供されると考えられる。各ブレードは、例示的には、基端と、切れ刃と、二つの側端とを有する、一般的に平坦なブレードである。各ブレードは、前方を向いた面(ツール本体の回転方向において前方)と、反対の後方を向いた面とを有する。各ブレードは、例示的には、その本体を通過する一つ以上の穴を有してよく、穴の内部には、ブレードをツール本体において保持するために、固定ウェッジからの突起が延びてよい。各ブレードには、例示的には、ツール本体に対してブレードを位置付ける三つの取り付けポイント又は突出部を設けてよい。例示的には、こうした取り付けポイント又は設置用突出部のうち二つは、ブレードの基端に存在してよく、ポイント又は突出部の一つは、ブレードの側端に存在してよい。上記のように、ブレードは、三枚のブレードの組として提供され、一枚のブレードは左ブレード、一枚のブレードは右ブレードとなり、第三のブレードはレイカブレードとなる。左ブレード及び右ブレードは、上記のように溝を形成するために、切れ刃から外側へ延びる複数の尖頭歯を有する。別の実施形態では、上記のように、ブレードは、二枚のブレードの組として提供され、一枚のブレードは左ブレード、一枚のブレードは右ブレードとなり、両方のブレードは、隣接する溝間のベルトのO.D.平坦部を切削する構成となる。
【0008】
左ブレード及び右ブレードは、ツール本体の軸線を含み、軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左ブレードと各右ブレードとが剪断角を画定するように、ツール本体に取り付け可能である。同様に、レイカブレードは、上で定義した平面と相対的に剪断角を画定するように、ツール本体に取り付け可能である。剪断角は、10乃至20度の範囲である。レイカブレードも、10乃至30度の範囲の正のフックを有する。例示のように、左及び右ブレードは、ゼロ度のフックを有する。
【0009】
レイカ機能が左及び右カッタブレードに組み込まれた実施形態において、こうしたカッタブレードは、10乃至30度の範囲のフック角度を有してよい。
【0010】
なお、本願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、出典を明示することによりその開示内容全体を明確に本願明細書の一部とする2003年5月27日提出の米国仮出願第60/473,594号に対する優先権を主張する。
【図面の詳細な説明】
【0011】
図1E及び2Fにおいて確認できるように、カッタ組立体10は、例示的には、アーバ11上で軸線方向に整合させるように形成された複数のカッタツール12を備える。カッタツール12は、アーバ11に取り付けられると、回転して、切削又は成形されるべき基材にカッタブレード14を適用する。この基材は、例示的には、エンジン又はモータ(図示無し)に関連する駆動構成要素において使用する、柔軟性合成物の切り出し材料ベルトである。
【0012】
カッタツール12は、それぞれ、図1C乃至1Dにおいて確認できるように、軸線方向に間隔を空け、半径方向に延びる側面16、18を有する。各カッタツールは、更に、図1A乃至1Dにおいて確認できるように外周部20を有し、この外周部20はその周りにおいて外周方向に離間した複数の交換可能なブレード14を収容及び保持すべく構成されている。図3A乃至3Eにおいて確認できるように、ブレード14は、一般に平坦であり、正面22と、裏面24(図2D及び2Eにおいて確認される)と、ツール本体12から外側へ延びる切れ刃26と、ツール本体12内へ延びる、切れ刃26の反対側の基端28と、切れ刃26及び基端28間にある、向かい合った第一及び第二の側端30、32とを有する。ブレードは、例示的には、駆動ベルト上でV字形溝と平坦面とを切削するために、三枚一組でカッタツール12上に配向される。左カッタブレード36は、V字形溝の左側を切削するために設けられ、右カッタブレード34は、V字形溝の右側を切削するために設けられ、レイカブレード38は、駆動ベルト上の溝の頂点に平坦面を作成するために設けられる。代替カッタブレード40は、本明細書において更に説明するエンドツール42上で使用できる。図2C及び3Cにおいて確認できるように、代替カッタブレード40は、駆動ベルトに最終溝を設けるために追加のロープロフィールの歯44を有し、最終溝は、余分な基材材料から駆動ベルトを切り離すべき場所を示す。
【0013】
カッタツール12及び関連するカッタブレード34、36、38(集合的にブレード14)は、例示的には、以下の形で形成及び配置される。右カッタブレード34は、ツール本体の軸線48(ツール本体の軸線を含み、軸線から半径方向で外側に延びる平面に含まれるような線)と相対的な剪断角(図1Dの参照数字46によって示すように)を与えられ、右カッタブレード34は、約15度の角度で駆動ベルト基材材料に提供されるようになる。左カッタブレード36は、角度50だけ角度が付いており、それぞれ、約15度の反対側の角度で、駆動ベルト基材に適用される。レイカブレード38も、切削圧力を最小化するために、軸線と相対的に角度52(同じく、例示的には、15度の角度)を付けて配向される。例示した角度は15度であるが、10乃至20度の範囲の剪断角が可能である。しかしながら、特定の角度及び範囲が本明細書で提示されても、その他の角度及び範囲も開示の範囲に含まれ、こうした例示的範囲及び角度に請求項が限定されることは意図されないと理解されたい。
【0014】
レイカブレード38は、例示的には、更に「フック」角度を有し、「フック」角度はすくい角をとるためにブレードが配置される角度である。例示的には、レイカブレード38は、図1A乃至1Bにおいて確認できるように、先導側端において、正の15度のフック角度54を有するように取り付けられる(レイカブレード38の剪断により、レイカブレード38の後続側端は、約20度のフック角度を有してよい)。しかしながら、フック角度は、10乃至30度の範囲にしてよい。正のフック角度は、レイカブレード38の切れ刃のすくい角を形成する。
【0015】
例示的には、図3Dにおいて確認できるように、レイカブレード38の切れ刃26は、カッタツール12上でのレイカブレード38のフック及び配向性に対応して傾斜している。
【0016】
例示的な歯又はブレードは、図2D及び2Eのそれぞれに図示されており、ブレードは、前面22と、裏面24と、切れ刃26とを有する。切れ刃26は、例示的には、角度58を有するテーパ後続面56を有し、テーパ後続面56は、鋭い切れ刃26を可能とし、切削プロセス中に生成される熱を最小化する。テーパ後続面56を有することで、エラストマ基材材料は、切削プロセス中にブレード14と擦れ合うのに等しい摩擦に晒されることはなくなり、結果として、熱が低減される。しかしながら、切れ刃26における十分な強度を有することも重要であるため、角度58は、理想的には、切れ刃26の連続使用に必要となる必須強度を達成するのに十分な大きさとなる。しかしながら、使用される角度58に関係なく、切れ刃26では、ある程度の摩耗が予期され、こうした摩耗は、最終的には、図2D乃至2Eにおいて例示として確認できるように、距離Xだけ摩耗が進んだ、より鈍い切れ刃26をもたらす。最終的に、こうしたカッタブレード14は、交換する必要がある。
【0017】
しかしながら、摩耗プロセス中、切れ刃26において(図2Eに図示したような)小さな角度58を使用した時、摩擦が低減するだけでなく、切れ刃26が更に鋭く維持されることがわかった。ゴム及び同様のエラストマ基材材料を切削する時、鋭い切れ刃は、熱を最小化可能であり、これにより、ビニル又は合成ゴムの融解といった好ましくない結果を防止する。35乃至45度の範囲内である角度58(この技術において「包含先端角」と呼ばれる)は、切れ刃強度と、最小摩擦と、切れ刃寿命とを最適にバランスさせると判断された。製作された実施例においては、40度の角度を使用して良好な結果を得ている。
【0018】
カッタブレード14の例示的な正面図は、図3A乃至3Eに示している。確認できるように、各歯付きカッタブレード34、36は、複数のハイプロフィールの歯60を含む。ハイプロフィールの歯は、V字形溝の右側又は左側を切削する構成となる。図1Eにおいて確認できるように、カッタブレード34、36は、駆動ベルトパターン64がゴム駆動ベルト材料上に切削されるように揃えて配置される。
【0019】
例示的には、カッタブレード14は、それぞれ、三つの設置用突出部を更に有し、図3Aにおいて確認できるように、そのうち二つの設置用突出部66、68は、カッタブレード14の基端28に位置し、一つの設置用突出部70は、カッタブレード14の側端32に位置する。設置用突出部70は、例示的に、ノッチ72内に形成されているが、しかしながら、設置用突出部70をその他の位置に設けることも、本開示の範囲内にあると理解されたい。ノッチ72は、位置決めネジ74の頭部を受け入れるために、各カッタブレード14に形成される。カッタブレード14は、更に、例示的には、ウェッジ80、82から延びる突起部78と結合する二つの保持穴76を含む。ウェッジ80は、例示的には、カッタツール12と協調するサイズとし、ウェッジ82は、例示的には、エンドツール42と協調するサイズにする。ウェッジ80、82と、その取り付け方法とについては、下で更に説明する。
【0020】
各歯は、例示的には、右側角度37又は左側角度35を有するように形成される。図2Bに図示した右カッタブレード34において、(ブレードの後方から見た際の)左側角度35は、(ブレードの側面30に対して)30度のテーパ面を有するように形成される。したがって、右カッタブレード34を上記の15度の剪断で取り付けた時、カッタブレードは、各側面に15度の角度の後続面を有する先導切れ刃を形成する。同様に、図2Aに図示した左カッタブレードは、(ブレードの側面30に対して)30度のテーパ面を有する(ブレードの後方から見た際の)右側角度37を有する。こうした構成により、左カッタブレード36は、15度の剪断で取り付け可能となり、これによって、各側面に15度の実効側面逃げ角を有する二つの後続面が形成される。
【0021】
例示的には、カッタブレード14は、カッタツール12に以下の形で取り付けられる。カッタブレード14は、ウェッジ80に隣接して位置決めされ(或いは、代替カッタブレード40がウェッジ82に隣接して位置決めされ)、突起部78は保持穴76を通って延びるようになる(図3Bにおいて見ることが可能)。例示的には、突起部78は、使用中にカッタツール12上でブレード14、40を保持する追加的な安全手段として機能する。カッタブレード14、40及び関連するウェッジ80、82は、次に、図1A乃至1Dにおいて見ることが可能な、適切なブレードチャネル86に位置決めされる。ウェッジ保持ネジ88は、(図3Mにおいて見ることが可能な)それぞれのネジ穴90にねじ込み、各ウェッジ80、82に形成された凹み84と係合させる。(図3Mの破線で見ることが可能な)ネジ頭部92と、凹み84とは、例示的には、対応する傾斜を有し、ウェッジ保持ネジ88をネジ穴90に更にねじ込むと、ネジ頭部92によって、ウェッジ80又は82がブレード14又は40をチャネル86内で更に固定するようになる。カッタブレード14又は40の基端28にある突出部66、68をチャネル86の底面に接触させて設置する時、ブレード14又は40は、適切に固定され、チャネル86において半径方向に整列するように配置される。
【0022】
カッタブレード14、40の軸線方向での整合は、例示的には、以下の形で達成される。カッタブレード14又は40がそれぞれのブレードチャネル86に入れられた後、位置決めネジ74の頭部96がブレード14又は40の設置用突出部70に接するまで、位置決めネジ74を、カッタツール12の側面16、18の一方にあるネジ穴にねじ込む。カッタブレード14又は40は、切歯を所望のトラック内に整合させ、柔軟性合成材料を要望通りに切り出すために、必要に応じて軸線方向で位置決めする。その後、止めネジ94を、位置決めネジ74に接するまで、カッタツール12の対向面16、18にねじ込み、これにより、位置決めネジ74の「停止」位置を設定する。
【0023】
例示的には、カッタツール12は、図1E及び2Fにおいて確認できる通り、軸線方向で互いに接触して単一の回転カッタ組立体10を形成するように、シャフト又はアーバ11上で同軸に整列させて、位置決めできる。例示的には、カッタツール12は、互いに連結可能となるように形成され、連結は、以下の形で形成される。各カッタツール12は、二つの側面16、18を有する。エンドツール42も、図1A及び1Bにおいて確認できるように、二つの側面17、19を有する。各側面16、17、18(但し、エンドツール42の側面19を除く)には、例示的には、突出部98、凹部100、又はその両方が形成される。図1E及び2Fにおいて確認されるように、カッタツール12を一群にして整合させる時、こうした突出部98は、隣接するカッタツール12の凹部100と整合し、これにより、二つのカッタツール12を連結する。こうした整合は、例示的には、図2Fにおいて確認できるように、隣接するカッタツール12のブレード14に対してブレード14が所望の整合状態にある時のみ整合が成り立つように準備される。ブレード14の互い違いの螺旋状整合によって、最適なカッタ組立体が形成される。
【0024】
エンドツール42は、突出部98、凹部100、又は両方を備えた一つの側面17のみを有する。エンドツール42の他方の側面19は、例示的には、側面17による追加的なツールの取り付けを必要としないことから、実質的に平坦となる。しかしながら、必ずしもエンドツール42を使用する必要はなく、エンドツール42なしで、複数のカッタツール12を共に係合させることができると理解されたい。
【0025】
別の実施形態では、他のカッタツール12の組み合わせなしで、単一のカッタツール12を使用できる。
【0026】
例示的には、三枚のカッタブレード14が四組あり、それぞれのカッタブレード14がそれぞれのカッタツール12の周りで間隔を空ける時、上で説明した互い違いの螺旋状整合の目標を達成するためには、カッタツール12は、四種類の位置の一つにおいてのみ、隣接するカッタツール12に整合できる。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されず、その他の整合方法及び構造も、本開示の範囲に含まれると理解されたい。
【0027】
三枚一組の代わりに、二枚一組のブレードを利用することは、本開示の範囲に含まれる。こうした実施形態では、左カッタブレードと右カッタブレードとを利用可能であり、レイカブレードを利用しない。カッタブレードの一方又は他方、或いは両方は、基材の外径平坦部を切削するように構成できる。例示的な一組のカッタブレード102、104は、図4A乃至4Dに図示している。カッタブレード102は、すくい面106(図4A)及び後続面108(図4B)の両方から図示した右カッタブレードである。カッタブレード104は、すくい面110(図4C)及び後続面112(図4D)の両方から図示した左カッタブレードである。
【0028】
各カッタブレード102、104は、ブレード102、104の各歯の後方に(それぞれ)後続表面114、116を有する。例示的には、図4乃至7に図示したような、カッタツール当たり二枚のブレードの実施形態において、後続表面114、116には、それぞれ後続面108、112に対して約45度の角度が付いている。
【0029】
例示的には、カッタブレード102、104は、図5において確認できるように、10乃至20度の正のすくい角でカッタツール118に取り付けられる。例示的な構成では、六枚の左カッタブレード104が、六枚の右カッタブレード102と交互になる形で、単一のカッタツール118に取り付けられる。当然ながら、上記のように、更に、複数のカッタツール118を一群にできる。
【0030】
図6及び7は、カッタブレード102、104がゴム等の基材120において溝を切削する方法を例示している。例示的には、左カッタブレード104は、方向124に移動する際に左溝面122を切削し、図7に示した断面図において寸法126の溝を残す。右カッタブレード102は、同じ方向124に移動する際に右溝面128を切削し、寸法126より僅かに大きな寸法130の溝を残す。例示的には、図6及び7において確認できるように、ブレードの後続縁部134と反対側の溝表面122との間には、隙間132が存在する。
【0031】
図6に示した例示的実施形態において、基材120の外径(O.D.)平坦部136は、ブレード102、104のレイカ部分138(同じく図4A乃至4Dにおいて見ることが可能)によって成形及び切削される。
【0032】
表面仕上げの修正が望ましい任意の基材表面の仕上げ研削を行う、ダイヤモンド又は他の硬質表面材料を埋め込んだ仕上げカッタ(図示無し)を利用することは、本開示の範囲に含まれる。こうした仕上げ研削カッタを本明細書で説明した複数のインサートカッタと組み合わせて動作させ、切削及び仕上げプロセスの極めて生産性の高い組み合わせを可能にできることは明白であろう。
【0033】
カッティングブレード(歯付きの左及び右カッティングブレード)を別個のレイカブレードと共に使用する別のアプローチは、図8A乃至8Dに図示されている。この代替の組み合わせにおいて、レイカブレード150は、各カッティングブレード、即ち、各左カッティングブレード及び各右カッティングブレードに関連しており、例示的なカッティングブレードは151に示している。レイカブレード150とカッタブレード151とには、以前に説明した開口部76に類似する開口部が設けられる。回転ツールの外周には、図8Cに152で示すような、外周方向で離間した開口部が設けられる。この実施形態では、明確に例示されるように、レイカブレード150は、ウェッジ180及びネジ192によって、空洞152内でカッタブレード151に接触して保持される。ウェッジ180は、以前に説明したウェッジ80と同様であり、ネジ192は、以前に説明したネジ92と同様である。レイカブレード150及びカッタブレード151の開口部内へ延びるウェッジの突起部は、上で説明した突起部78より幾分長いと理解されるであろう。調整ネジ174は、上で説明したネジ74と同様である。図8A乃至8Dの実施形態において、レイカブレード150は、カッタブレード151の歯によって形成される溝の間に平坦部を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1A】エンドカッタツールの側面図である。
【図1B】カッタツールの側面図である。
【図1C】カッタツールを展開したものとしてカッタブレードの並びを示す、図1A乃至Bの単一のカッタツールの展開図である。
【図1D】カッタツールを展開したものとしてカッタブレードの並びを示す、図1Cのものに類似する別のカッタツールの展開図である。
【図1E】カッタブレードに晒された基材上にカッタブレードが残した溝の配置を示す、図1A乃至Bの複数のカッタツールと一つのエンドカッタツールとの正面図である。
【図2A】左カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2B】右カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2C】代替カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2D】テーパ後続面を有するカッタブレードの一実施形態の側面図である。
【図2E】テーパ後続面を有するカッタブレードの別の実施形態の側面図である。
【図2F】同軸で整合した複数のカッタツールと一つのエンドツールとの斜視図である。
【図3A】様々なカッタブレードの図である。
【図3B】様々なカッタブレードの図である。
【図3C】様々なカッタブレードの図である。
【図3D】様々なカッタブレードの図である。
【図3E】様々なカッタブレードの図である。
【図3F】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3G】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3H】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3I】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3J】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3K】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3L】カッタツールの側面図である。
【図3M】カッタツールの側面図である。
【図4A】右カッタブレードのすくい面の正面図である。
【図4B】図4Aの右カッタブレードの後続面の正面図である。
【図4C】左カッタブレードのすくい面の正面図である。
【図4D】図4Cの左カッタブレードの後続面の正面図である。
【図5】カッタツールの代替実施形態の一部の正面図である。
【図6】左及び右カッタブレードの組み合わせにより形成される溝の断面図である。
【図7】基材に溝を形成する際の左及び右カッタブレードの断面図である。
【図8A】歯を有する関連カッタブレードと同じ空洞に配置されるべきレイカブレードを示す図である。
【図8B】図8Aのレイカブレードと共に使用される、歯を備えたカッタブレードを示す図である。
【図8C】8A及び8Bのブレードが挿入される空洞を示す図である。
【図8D】図3F乃至3Mに図示した取り付けネジ及びウェッジの配置で、但し隣接するレイカ及びカッタブレードの両方にウェッジの突出部を通過させるように変形したものによって、図8Cに図示した空洞において図8Aのレイカブレードと図8Bのカッタブレードとがどのように保持されるかを示す図である。
【背景技術】
【0001】
駆動ベルトは、プーリ等の駆動及び被駆動部材と係合する溝付き面を備える。こうした駆動ベルトは、通常、一片のゴム又は柔軟性材料として形成される。基材材料の溝付き面は、溝を形成するロータリカッタを通して前へ進められる。
【発明の開示】
【0002】
本発明は、一つ以上の下記の特徴又は本願に添付した様々な独立請求項及び従属請求項において特定された特徴、及びこうした特徴の組み合わせを備える。
【0003】
駆動ベルトを切削する個別のカッティングツール又は複数のカッティングツールが設けられ、ベルトを形成するゴム基材に溝を切削するために、アーバの軸線を中心に回転される。各ツールは、アーバを収容する中央内孔と、軸線方向に間隔を空け、半径方向に延びる対向側面と、外周部とを有するツール本体を備える。複数のカッティングブレードの組は、各ツール本体の外周部の周りで、取り外し可能に結合又は取り付けされる。例えば、直径約6乃至12インチ(約15乃至31cm)のツール本体は、各ツール本体を中心に外周方向で離間した一組三枚のカッタブレードを四組有してよい。ブレードの各組は、通常、左カッタブレード、右カッタブレード、及びレイカブレードを含む。こうした左及び右という指定は、本明細書において、ブレードを区別する便宜のために使用される。左及び右ブレードは、駆動ベルト表面に溝を形成する、外側へ延びる歯を備えた切れ刃を有する。レイカブレードは、通常、左及び右カッタブレードに追随し、溝の間の平坦部を切削する。左カッタブレードは、溝の左縁部を切削する歯を有し、右カッタブレードは、溝の右縁部を切削する歯を有する。
【0004】
一部の実施形態では、一部の用途のために、ブレードの各組は、通常、左カッタブレードと右カッタブレードとを含む。こうした実施形態では、レイカブレードを使用しなくてよく、左及び右カッタブレードは、V字溝間のベルト表面のO.D.平坦部を切削する構成にしてよい。こうした実施形態において、左ブレード及び右ブレードのそれぞれの各切歯は、歯によって切削されたV字溝に隣接するO.D.平坦部の少なくとも一部を切削する構成にしてよく、一部の実施形態において、各歯は、歯によって切削されたV字溝と次の隣接V字溝との間のO.D.平坦部全体を切削する構成となる。
【0005】
したがって、一部の実施形態において、左及び右ブレードのそれぞれは、隣接V字溝の左又は右側を切削する役割を果たし、同時に、別個のレイカブレードなしで、隣接する溝間のO.D.平坦部を切削する。
【0006】
カッタブレードは、ツール本体の外周部に、取り外し可能に結合される。カッタブレードは、摩耗した際に取り外して交換してよく、例示的には、各ツール本体の外周部に形成されたスロット又は空洞に正確に位置決めしてよい。各カッタブレードには、ブレードをツール本体の所定の位置で位置決めする三つの取り付けポイント又は設置用突出部が設けられ、ブレードの切れ刃は、ツール本体の外周部から半径方向で外側に延び、基部又は支持部は、半径方向で外周部の内側へ延びる。各カッタブレードは、例示的には、ブレードをツール本体内において位置決め及び固定するネジ及びウェッジの組み合わせによって位置決め及び保持してよい。例示的には、各カッタブレードは、ツール本体の他のカッタブレードと相対的に、更には隣接するツール本体の同様のカッタブレードと相対的に、ツール本体上で慎重に位置決めされる。例示的には、各ツール本体には、側面の少なくとも一方において、カッタブレードの各組に関連する一つ以上の凹部を設けてよい。更に、例示的には、各ツール本体には、側面の少なくとも一方において、カッタブレードの各組に関連する、軸線方向に延びる一つ以上の突出部を設けてよい。こうした突出部は、凹部と係合し、ツール本体のブレードが整合して配向されるように隣接するツール本体を位置決めする。
【0007】
本発明は、取り外し可能なブレードを備え、ブレードのそれぞれは、上記のような新規の独自な特徴を有する。こうしたブレードは、摩耗した際に交換ブレードとしてエンドユーザに提供されると考えられる。各ブレードは、例示的には、基端と、切れ刃と、二つの側端とを有する、一般的に平坦なブレードである。各ブレードは、前方を向いた面(ツール本体の回転方向において前方)と、反対の後方を向いた面とを有する。各ブレードは、例示的には、その本体を通過する一つ以上の穴を有してよく、穴の内部には、ブレードをツール本体において保持するために、固定ウェッジからの突起が延びてよい。各ブレードには、例示的には、ツール本体に対してブレードを位置付ける三つの取り付けポイント又は突出部を設けてよい。例示的には、こうした取り付けポイント又は設置用突出部のうち二つは、ブレードの基端に存在してよく、ポイント又は突出部の一つは、ブレードの側端に存在してよい。上記のように、ブレードは、三枚のブレードの組として提供され、一枚のブレードは左ブレード、一枚のブレードは右ブレードとなり、第三のブレードはレイカブレードとなる。左ブレード及び右ブレードは、上記のように溝を形成するために、切れ刃から外側へ延びる複数の尖頭歯を有する。別の実施形態では、上記のように、ブレードは、二枚のブレードの組として提供され、一枚のブレードは左ブレード、一枚のブレードは右ブレードとなり、両方のブレードは、隣接する溝間のベルトのO.D.平坦部を切削する構成となる。
【0008】
左ブレード及び右ブレードは、ツール本体の軸線を含み、軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左ブレードと各右ブレードとが剪断角を画定するように、ツール本体に取り付け可能である。同様に、レイカブレードは、上で定義した平面と相対的に剪断角を画定するように、ツール本体に取り付け可能である。剪断角は、10乃至20度の範囲である。レイカブレードも、10乃至30度の範囲の正のフックを有する。例示のように、左及び右ブレードは、ゼロ度のフックを有する。
【0009】
レイカ機能が左及び右カッタブレードに組み込まれた実施形態において、こうしたカッタブレードは、10乃至30度の範囲のフック角度を有してよい。
【0010】
なお、本願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、出典を明示することによりその開示内容全体を明確に本願明細書の一部とする2003年5月27日提出の米国仮出願第60/473,594号に対する優先権を主張する。
【図面の詳細な説明】
【0011】
図1E及び2Fにおいて確認できるように、カッタ組立体10は、例示的には、アーバ11上で軸線方向に整合させるように形成された複数のカッタツール12を備える。カッタツール12は、アーバ11に取り付けられると、回転して、切削又は成形されるべき基材にカッタブレード14を適用する。この基材は、例示的には、エンジン又はモータ(図示無し)に関連する駆動構成要素において使用する、柔軟性合成物の切り出し材料ベルトである。
【0012】
カッタツール12は、それぞれ、図1C乃至1Dにおいて確認できるように、軸線方向に間隔を空け、半径方向に延びる側面16、18を有する。各カッタツールは、更に、図1A乃至1Dにおいて確認できるように外周部20を有し、この外周部20はその周りにおいて外周方向に離間した複数の交換可能なブレード14を収容及び保持すべく構成されている。図3A乃至3Eにおいて確認できるように、ブレード14は、一般に平坦であり、正面22と、裏面24(図2D及び2Eにおいて確認される)と、ツール本体12から外側へ延びる切れ刃26と、ツール本体12内へ延びる、切れ刃26の反対側の基端28と、切れ刃26及び基端28間にある、向かい合った第一及び第二の側端30、32とを有する。ブレードは、例示的には、駆動ベルト上でV字形溝と平坦面とを切削するために、三枚一組でカッタツール12上に配向される。左カッタブレード36は、V字形溝の左側を切削するために設けられ、右カッタブレード34は、V字形溝の右側を切削するために設けられ、レイカブレード38は、駆動ベルト上の溝の頂点に平坦面を作成するために設けられる。代替カッタブレード40は、本明細書において更に説明するエンドツール42上で使用できる。図2C及び3Cにおいて確認できるように、代替カッタブレード40は、駆動ベルトに最終溝を設けるために追加のロープロフィールの歯44を有し、最終溝は、余分な基材材料から駆動ベルトを切り離すべき場所を示す。
【0013】
カッタツール12及び関連するカッタブレード34、36、38(集合的にブレード14)は、例示的には、以下の形で形成及び配置される。右カッタブレード34は、ツール本体の軸線48(ツール本体の軸線を含み、軸線から半径方向で外側に延びる平面に含まれるような線)と相対的な剪断角(図1Dの参照数字46によって示すように)を与えられ、右カッタブレード34は、約15度の角度で駆動ベルト基材材料に提供されるようになる。左カッタブレード36は、角度50だけ角度が付いており、それぞれ、約15度の反対側の角度で、駆動ベルト基材に適用される。レイカブレード38も、切削圧力を最小化するために、軸線と相対的に角度52(同じく、例示的には、15度の角度)を付けて配向される。例示した角度は15度であるが、10乃至20度の範囲の剪断角が可能である。しかしながら、特定の角度及び範囲が本明細書で提示されても、その他の角度及び範囲も開示の範囲に含まれ、こうした例示的範囲及び角度に請求項が限定されることは意図されないと理解されたい。
【0014】
レイカブレード38は、例示的には、更に「フック」角度を有し、「フック」角度はすくい角をとるためにブレードが配置される角度である。例示的には、レイカブレード38は、図1A乃至1Bにおいて確認できるように、先導側端において、正の15度のフック角度54を有するように取り付けられる(レイカブレード38の剪断により、レイカブレード38の後続側端は、約20度のフック角度を有してよい)。しかしながら、フック角度は、10乃至30度の範囲にしてよい。正のフック角度は、レイカブレード38の切れ刃のすくい角を形成する。
【0015】
例示的には、図3Dにおいて確認できるように、レイカブレード38の切れ刃26は、カッタツール12上でのレイカブレード38のフック及び配向性に対応して傾斜している。
【0016】
例示的な歯又はブレードは、図2D及び2Eのそれぞれに図示されており、ブレードは、前面22と、裏面24と、切れ刃26とを有する。切れ刃26は、例示的には、角度58を有するテーパ後続面56を有し、テーパ後続面56は、鋭い切れ刃26を可能とし、切削プロセス中に生成される熱を最小化する。テーパ後続面56を有することで、エラストマ基材材料は、切削プロセス中にブレード14と擦れ合うのに等しい摩擦に晒されることはなくなり、結果として、熱が低減される。しかしながら、切れ刃26における十分な強度を有することも重要であるため、角度58は、理想的には、切れ刃26の連続使用に必要となる必須強度を達成するのに十分な大きさとなる。しかしながら、使用される角度58に関係なく、切れ刃26では、ある程度の摩耗が予期され、こうした摩耗は、最終的には、図2D乃至2Eにおいて例示として確認できるように、距離Xだけ摩耗が進んだ、より鈍い切れ刃26をもたらす。最終的に、こうしたカッタブレード14は、交換する必要がある。
【0017】
しかしながら、摩耗プロセス中、切れ刃26において(図2Eに図示したような)小さな角度58を使用した時、摩擦が低減するだけでなく、切れ刃26が更に鋭く維持されることがわかった。ゴム及び同様のエラストマ基材材料を切削する時、鋭い切れ刃は、熱を最小化可能であり、これにより、ビニル又は合成ゴムの融解といった好ましくない結果を防止する。35乃至45度の範囲内である角度58(この技術において「包含先端角」と呼ばれる)は、切れ刃強度と、最小摩擦と、切れ刃寿命とを最適にバランスさせると判断された。製作された実施例においては、40度の角度を使用して良好な結果を得ている。
【0018】
カッタブレード14の例示的な正面図は、図3A乃至3Eに示している。確認できるように、各歯付きカッタブレード34、36は、複数のハイプロフィールの歯60を含む。ハイプロフィールの歯は、V字形溝の右側又は左側を切削する構成となる。図1Eにおいて確認できるように、カッタブレード34、36は、駆動ベルトパターン64がゴム駆動ベルト材料上に切削されるように揃えて配置される。
【0019】
例示的には、カッタブレード14は、それぞれ、三つの設置用突出部を更に有し、図3Aにおいて確認できるように、そのうち二つの設置用突出部66、68は、カッタブレード14の基端28に位置し、一つの設置用突出部70は、カッタブレード14の側端32に位置する。設置用突出部70は、例示的に、ノッチ72内に形成されているが、しかしながら、設置用突出部70をその他の位置に設けることも、本開示の範囲内にあると理解されたい。ノッチ72は、位置決めネジ74の頭部を受け入れるために、各カッタブレード14に形成される。カッタブレード14は、更に、例示的には、ウェッジ80、82から延びる突起部78と結合する二つの保持穴76を含む。ウェッジ80は、例示的には、カッタツール12と協調するサイズとし、ウェッジ82は、例示的には、エンドツール42と協調するサイズにする。ウェッジ80、82と、その取り付け方法とについては、下で更に説明する。
【0020】
各歯は、例示的には、右側角度37又は左側角度35を有するように形成される。図2Bに図示した右カッタブレード34において、(ブレードの後方から見た際の)左側角度35は、(ブレードの側面30に対して)30度のテーパ面を有するように形成される。したがって、右カッタブレード34を上記の15度の剪断で取り付けた時、カッタブレードは、各側面に15度の角度の後続面を有する先導切れ刃を形成する。同様に、図2Aに図示した左カッタブレードは、(ブレードの側面30に対して)30度のテーパ面を有する(ブレードの後方から見た際の)右側角度37を有する。こうした構成により、左カッタブレード36は、15度の剪断で取り付け可能となり、これによって、各側面に15度の実効側面逃げ角を有する二つの後続面が形成される。
【0021】
例示的には、カッタブレード14は、カッタツール12に以下の形で取り付けられる。カッタブレード14は、ウェッジ80に隣接して位置決めされ(或いは、代替カッタブレード40がウェッジ82に隣接して位置決めされ)、突起部78は保持穴76を通って延びるようになる(図3Bにおいて見ることが可能)。例示的には、突起部78は、使用中にカッタツール12上でブレード14、40を保持する追加的な安全手段として機能する。カッタブレード14、40及び関連するウェッジ80、82は、次に、図1A乃至1Dにおいて見ることが可能な、適切なブレードチャネル86に位置決めされる。ウェッジ保持ネジ88は、(図3Mにおいて見ることが可能な)それぞれのネジ穴90にねじ込み、各ウェッジ80、82に形成された凹み84と係合させる。(図3Mの破線で見ることが可能な)ネジ頭部92と、凹み84とは、例示的には、対応する傾斜を有し、ウェッジ保持ネジ88をネジ穴90に更にねじ込むと、ネジ頭部92によって、ウェッジ80又は82がブレード14又は40をチャネル86内で更に固定するようになる。カッタブレード14又は40の基端28にある突出部66、68をチャネル86の底面に接触させて設置する時、ブレード14又は40は、適切に固定され、チャネル86において半径方向に整列するように配置される。
【0022】
カッタブレード14、40の軸線方向での整合は、例示的には、以下の形で達成される。カッタブレード14又は40がそれぞれのブレードチャネル86に入れられた後、位置決めネジ74の頭部96がブレード14又は40の設置用突出部70に接するまで、位置決めネジ74を、カッタツール12の側面16、18の一方にあるネジ穴にねじ込む。カッタブレード14又は40は、切歯を所望のトラック内に整合させ、柔軟性合成材料を要望通りに切り出すために、必要に応じて軸線方向で位置決めする。その後、止めネジ94を、位置決めネジ74に接するまで、カッタツール12の対向面16、18にねじ込み、これにより、位置決めネジ74の「停止」位置を設定する。
【0023】
例示的には、カッタツール12は、図1E及び2Fにおいて確認できる通り、軸線方向で互いに接触して単一の回転カッタ組立体10を形成するように、シャフト又はアーバ11上で同軸に整列させて、位置決めできる。例示的には、カッタツール12は、互いに連結可能となるように形成され、連結は、以下の形で形成される。各カッタツール12は、二つの側面16、18を有する。エンドツール42も、図1A及び1Bにおいて確認できるように、二つの側面17、19を有する。各側面16、17、18(但し、エンドツール42の側面19を除く)には、例示的には、突出部98、凹部100、又はその両方が形成される。図1E及び2Fにおいて確認されるように、カッタツール12を一群にして整合させる時、こうした突出部98は、隣接するカッタツール12の凹部100と整合し、これにより、二つのカッタツール12を連結する。こうした整合は、例示的には、図2Fにおいて確認できるように、隣接するカッタツール12のブレード14に対してブレード14が所望の整合状態にある時のみ整合が成り立つように準備される。ブレード14の互い違いの螺旋状整合によって、最適なカッタ組立体が形成される。
【0024】
エンドツール42は、突出部98、凹部100、又は両方を備えた一つの側面17のみを有する。エンドツール42の他方の側面19は、例示的には、側面17による追加的なツールの取り付けを必要としないことから、実質的に平坦となる。しかしながら、必ずしもエンドツール42を使用する必要はなく、エンドツール42なしで、複数のカッタツール12を共に係合させることができると理解されたい。
【0025】
別の実施形態では、他のカッタツール12の組み合わせなしで、単一のカッタツール12を使用できる。
【0026】
例示的には、三枚のカッタブレード14が四組あり、それぞれのカッタブレード14がそれぞれのカッタツール12の周りで間隔を空ける時、上で説明した互い違いの螺旋状整合の目標を達成するためには、カッタツール12は、四種類の位置の一つにおいてのみ、隣接するカッタツール12に整合できる。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されず、その他の整合方法及び構造も、本開示の範囲に含まれると理解されたい。
【0027】
三枚一組の代わりに、二枚一組のブレードを利用することは、本開示の範囲に含まれる。こうした実施形態では、左カッタブレードと右カッタブレードとを利用可能であり、レイカブレードを利用しない。カッタブレードの一方又は他方、或いは両方は、基材の外径平坦部を切削するように構成できる。例示的な一組のカッタブレード102、104は、図4A乃至4Dに図示している。カッタブレード102は、すくい面106(図4A)及び後続面108(図4B)の両方から図示した右カッタブレードである。カッタブレード104は、すくい面110(図4C)及び後続面112(図4D)の両方から図示した左カッタブレードである。
【0028】
各カッタブレード102、104は、ブレード102、104の各歯の後方に(それぞれ)後続表面114、116を有する。例示的には、図4乃至7に図示したような、カッタツール当たり二枚のブレードの実施形態において、後続表面114、116には、それぞれ後続面108、112に対して約45度の角度が付いている。
【0029】
例示的には、カッタブレード102、104は、図5において確認できるように、10乃至20度の正のすくい角でカッタツール118に取り付けられる。例示的な構成では、六枚の左カッタブレード104が、六枚の右カッタブレード102と交互になる形で、単一のカッタツール118に取り付けられる。当然ながら、上記のように、更に、複数のカッタツール118を一群にできる。
【0030】
図6及び7は、カッタブレード102、104がゴム等の基材120において溝を切削する方法を例示している。例示的には、左カッタブレード104は、方向124に移動する際に左溝面122を切削し、図7に示した断面図において寸法126の溝を残す。右カッタブレード102は、同じ方向124に移動する際に右溝面128を切削し、寸法126より僅かに大きな寸法130の溝を残す。例示的には、図6及び7において確認できるように、ブレードの後続縁部134と反対側の溝表面122との間には、隙間132が存在する。
【0031】
図6に示した例示的実施形態において、基材120の外径(O.D.)平坦部136は、ブレード102、104のレイカ部分138(同じく図4A乃至4Dにおいて見ることが可能)によって成形及び切削される。
【0032】
表面仕上げの修正が望ましい任意の基材表面の仕上げ研削を行う、ダイヤモンド又は他の硬質表面材料を埋め込んだ仕上げカッタ(図示無し)を利用することは、本開示の範囲に含まれる。こうした仕上げ研削カッタを本明細書で説明した複数のインサートカッタと組み合わせて動作させ、切削及び仕上げプロセスの極めて生産性の高い組み合わせを可能にできることは明白であろう。
【0033】
カッティングブレード(歯付きの左及び右カッティングブレード)を別個のレイカブレードと共に使用する別のアプローチは、図8A乃至8Dに図示されている。この代替の組み合わせにおいて、レイカブレード150は、各カッティングブレード、即ち、各左カッティングブレード及び各右カッティングブレードに関連しており、例示的なカッティングブレードは151に示している。レイカブレード150とカッタブレード151とには、以前に説明した開口部76に類似する開口部が設けられる。回転ツールの外周には、図8Cに152で示すような、外周方向で離間した開口部が設けられる。この実施形態では、明確に例示されるように、レイカブレード150は、ウェッジ180及びネジ192によって、空洞152内でカッタブレード151に接触して保持される。ウェッジ180は、以前に説明したウェッジ80と同様であり、ネジ192は、以前に説明したネジ92と同様である。レイカブレード150及びカッタブレード151の開口部内へ延びるウェッジの突起部は、上で説明した突起部78より幾分長いと理解されるであろう。調整ネジ174は、上で説明したネジ74と同様である。図8A乃至8Dの実施形態において、レイカブレード150は、カッタブレード151の歯によって形成される溝の間に平坦部を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1A】エンドカッタツールの側面図である。
【図1B】カッタツールの側面図である。
【図1C】カッタツールを展開したものとしてカッタブレードの並びを示す、図1A乃至Bの単一のカッタツールの展開図である。
【図1D】カッタツールを展開したものとしてカッタブレードの並びを示す、図1Cのものに類似する別のカッタツールの展開図である。
【図1E】カッタブレードに晒された基材上にカッタブレードが残した溝の配置を示す、図1A乃至Bの複数のカッタツールと一つのエンドカッタツールとの正面図である。
【図2A】左カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2B】右カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2C】代替カッタブレードの切れ刃の正面図である。
【図2D】テーパ後続面を有するカッタブレードの一実施形態の側面図である。
【図2E】テーパ後続面を有するカッタブレードの別の実施形態の側面図である。
【図2F】同軸で整合した複数のカッタツールと一つのエンドツールとの斜視図である。
【図3A】様々なカッタブレードの図である。
【図3B】様々なカッタブレードの図である。
【図3C】様々なカッタブレードの図である。
【図3D】様々なカッタブレードの図である。
【図3E】様々なカッタブレードの図である。
【図3F】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3G】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3H】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3I】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3J】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3K】カッタブレードを係合するのに使用される様々なウェッジの図である。
【図3L】カッタツールの側面図である。
【図3M】カッタツールの側面図である。
【図4A】右カッタブレードのすくい面の正面図である。
【図4B】図4Aの右カッタブレードの後続面の正面図である。
【図4C】左カッタブレードのすくい面の正面図である。
【図4D】図4Cの左カッタブレードの後続面の正面図である。
【図5】カッタツールの代替実施形態の一部の正面図である。
【図6】左及び右カッタブレードの組み合わせにより形成される溝の断面図である。
【図7】基材に溝を形成する際の左及び右カッタブレードの断面図である。
【図8A】歯を有する関連カッタブレードと同じ空洞に配置されるべきレイカブレードを示す図である。
【図8B】図8Aのレイカブレードと共に使用される、歯を備えたカッタブレードを示す図である。
【図8C】8A及び8Bのブレードが挿入される空洞を示す図である。
【図8D】図3F乃至3Mに図示した取り付けネジ及びウェッジの配置で、但し隣接するレイカ及びカッタブレードの両方にウェッジの突出部を通過させるように変形したものによって、図8Cに図示した空洞において図8Aのレイカブレードと図8Bのカッタブレードとがどのように保持されるかを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ベルトの溝付き面を切削するのに使用され、
中央内孔と、軸線方向に離間して半径方向に延びる側面と、外周方向に離間した複数のブレードをその周りに収容及び保持すべく構成された外周部とを有する回転ツール本体に、取り外し可能に挿入し得るブレードであって、
正面と、
裏面と、
前記ツール本体から外側へ延びる切れ刃と、
前記ツール本体内へ延びる、前記切れ刃の反対側の基端と、
前記切れ刃と基端との間で対向する第一及び第二の側端と、
を備える、全体として平たい形状のブレード。
【請求項2】
前記ブレードは、前記ブレードを前記ツール本体に係合させて配置するために、間隔を空けて位置する三つの突出部を有し、少なくとも一つの突出部は前記基端上にあり、少なくとも一つの突出部は前記側端の一方にある、請求項1記載のブレード。
【請求項3】
二つの突出部は、前記基端上で間隔を空ける、請求項2記載のブレード。
【請求項4】
前記突出部を有する前記側端上にノッチが形成される、請求項2記載のブレード。
【請求項5】
更に、前記ツール本体の前記外周部に対して前記ブレードを係合させて保持すべく構成されたウェッジを備える、請求項1記載のブレード。
【請求項6】
前記ブレードには少なくとも一つの穴が形成され、前記ウェッジは、前記穴の中へ延びるように形成された少なくとも一つの突起を有する、請求項5記載のブレード。
【請求項7】
二枚の追加ブレードにより、前記ツール本体の前記外周部上において外周方向で離間した三枚のブレードのセットを提供し、こうした複数のブレードセットは、前記ツール本体の前記外周の周りで間隔を空ける、請求項1記載のブレード。
【請求項8】
各ブレードセットの前記三枚のブレードは、左カッタブレードと、右カッタブレードと、レイカブレードとを備え、前記左及び右カッタブレードは、それぞれ、前記駆動ベルトに溝を形成するために、複数の離間した切歯により形成された切れ刃を有し、前記レイカブレードは、前記溝の間に平坦部を形成する縁部を有する、請求項7記載のブレード。
【請求項9】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含み、前記軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左カッタブレードと各右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項8記載のブレード。
【請求項10】
前記剪断角は、約15度である、請求項9記載のブレード。
【請求項11】
前記剪断角は、10乃至20度の範囲である、請求項9記載のブレード。
【請求項12】
前記左カッタブレードの剪断角は、前記右カッタブレードの剪断角の反対になる、請求項9記載のブレード。
【請求項13】
前記左及び右カッタブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対して、それぞれが実質的にゼロ度のフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項8記載のブレード。
【請求項14】
各セットの前記レイカブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対してフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能であり、前記フック角度は、10乃至30度の範囲である、請求項8記載のブレード。
【請求項15】
前記フック角度は、約15度である、請求項14記載のブレード。
【請求項16】
各レイカブレードのフック角度は正であり、前記レイカブレードの前記切れ刃が前記レイカブレードの他の任意の表面の前に前記駆動ベルトに適用されるようになる、請求項14記載のブレード。
【請求項17】
前記ブレードは、位置決めネジにより、前記側端と相対的に位置決めされる、請求項1記載のブレード。
【請求項18】
更に、前記位置決めネジの後退防止具とすべく構成された止めネジを備える、請求項17記載のブレード。
【請求項19】
前記ブレードにノッチが形成され、前記ノッチは、前記位置決めネジの頭部を収容すべく構成されている、請求項17記載のブレード。
【請求項20】
追加ブレードにより、前記ツール本体の前記外周部上において外周方向で離間した二枚のブレードのセットを提供し、こうした複数のブレードセットは、前記ツール本体の前記外周の周りで間隔を空ける、請求項1記載のブレード。
【請求項21】
各ブレードセットの前記二枚のブレードは、左カッタブレードと、右カッタブレードとを備え、前記左及び右カッタブレードは、それぞれ、前記駆動ベルトに溝を形成するために、複数の離間した切歯により形成された切れ刃を有する、請求項20記載のブレード。
【請求項22】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含み、前記軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左カッタブレードと各右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項21記載のブレード。
【請求項23】
回転ツール本体に取り外し可能に挿入される駆動ベルトの溝付き面用のカッタブレードの複数のセットであって、
前記回転ツール本体は、前記ブレードを収容及び保持すべく構成された外周部を有し、ブレードの各セットは、左カッタブレードと、右カッタブレードとを含み、
前記左右のカッタブレードは、それぞれ、駆動ベルトに溝を形成すべく複数の離間した切歯を形成した切れ刃を有し、
前記左ブレードの前記切歯は、前記V字溝の左側を形成し、前記右ブレードの前記切歯は、前記V字溝の右側を形成する、ブレード。
【請求項24】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含むツール本体の半径方向の平面と相対的に、各左カッタブレードと右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項23記載のブレード。
【請求項25】
前記剪断角は、10乃至20度の範囲である、請求項24記載のブレード。
【請求項26】
前記左カッタブレードの剪断角は、前記右カッタブレードの剪断角の反対になる、請求項24記載のブレード。
【請求項27】
前記左及び右カッタブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対して、それぞれが実質的にゼロ度のフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項23記載のブレード。
【請求項28】
前記左ブレード及び右ブレードの前記歯のそれぞれは、前記V字溝の側面を形成し、更に、その溝側面と次の隣接溝との間にあるベルトO.D.平坦部の少なくとも一部を形成する構成となる、請求項23記載のブレード。
【請求項29】
前記ブレードの歯のそれぞれは、その溝側面と次の隣接溝との間にあるO.D.平坦部全体を切削するように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項30】
前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対してフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付けられる、ブレードの各セットに対するレイカブレードを備え、前記フック角度は、10乃至30度の範囲であり、ブレードの各セットの前記レイカブレードは、前記溝間の前記ベルトO.D.平坦部を形成する、請求項23記載のブレード。
【請求項31】
各レイカブレードのフック角度は正であり、前記レイカブレードの前記切れ刃が前記レイカブレードの他の任意の表面の前に前記駆動ベルトに提供されるようになる、請求項30記載のブレード。
【請求項32】
各ブレードには、ブレード保持突起部を収容するために少なくとも一つの開口部が形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項33】
各ブレードは、離間した三つの設置用突出部を含むように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項34】
各ブレードは、切れ刃と、基端と、二つの側端とを有し、前記基端は、二つの設置用突出部を有し、前記側端の一方は、前記第三の設置用突出部を有する、請求項33記載のブレード。
【請求項35】
前記側端の一方は、ノッチを画定するように形成され、前記ノッチは、位置決めネジを収容すべく構成されている、請求項34記載のブレード。
【請求項36】
各ブレードには、少なくとも一つの開口部が形成され、各ブレードに対して、前記少なくとも一つの開口部と結合する少なくとも一つの突起部を有するブレード保持ウェッジを備える、請求項23記載のブレード。
【請求項37】
各ブレードは、一般に平坦で、正面と裏面とを有し、各ブレードの前記切れ刃は、前記正面に対して角度を成す後続面を有するように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項38】
前記角度は、約40度である、請求項23記載のブレード。
【請求項39】
軸線を画定する共通のアーバ上にグループ化して構成される複数のカッティングツールであって、
各ツールには複数のカッタブレードが取り外し可能に結合され、
各ツールは、前記アーバを収容する中央内孔と、前記アーバ上にある時に隣接するツール本体の側面に当接する、半径方向に延びる側面と、前記カッタブレードが取り外し可能に結合される外周部とを有するツール本体を備え、
各カッタブレードは、複数のブレードセットが各ツール本体の周りで外周方向に離間した状態で、ブレードのセットとして配設され、
各ツール本体は、結合されたブレードの各セットのために、一方の側面の少なくとも一つの凹部と、少なくとも一方の側面から軸線方向に延びる少なくとも一つの突出部とを有し、
前記ツール本体の前記突出部は、前記ツールを前記アーバ上にグループ化して構成した時、隣接するツール本体の凹部内に係合する、
カッティングツール。
【請求項40】
結合される前記カッティングツールと相対的に前記ブレードを位置決めする位置決めネジを各ブレードのために備える、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項41】
前記位置決めネジは、前記カッティングツールの側面に形成されたネジ穴と結合する、請求項40記載のカッティングツール。
【請求項42】
前記ネジ穴は、凹みのない側面部分に形成される、請求項41記載のカッティングツール。
【請求項43】
更に、エンドツールを備え、前記エンドツールは、取り外し可能な状態でこれに結合された複数のエンドカッタブレードを有する、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項44】
軸線を画定する共通のアーバ上にグループ化して構成される複数のカッティングツール本体と、各ツール本体に取り外し可能に結合される請求項23の前記カッタブレードとの組み合わせにおいて、
各ツール本体は、前記アーバを収容する中央内孔と、前記アーバ上にある時に隣接するツール本体の側面に当接する、半径方向に延びる側面とを有し、
前記カッタブレードは、複数のブレードセットが各ツール本体の周りで外周方向に離間した状態で、ブレードのセットとして配設され、
各ツール本体は、一方の側面の少なくとも一つの凹部と、少なくとも一方の側面から軸線方向に延びる少なくとも一つの突出部とを有し、前記ツール本体の前記突出部は、前記ツール本体を前記アーバ上にグループ化して構成した時、隣接するツール本体の凹部内に係合する、
カッティングツール。
【請求項45】
前記エンドカッタブレードは、前記ツールの前記カッタブレードによって画定される幅より大きな幅を画定する、請求項44記載のカッティングツール。
【請求項46】
前記エンドカッタブレードは、駆動ベルト表面に二本の切削溝を刻む構成である、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項47】
前記左カッタブレードのそれぞれは、側端を有し、その複数の離間した切歯のそれぞれでは、前記ブレードの後方から見て右側が、前記ブレードの前記側端と相対的なテーパ傾斜表面を有し、前記右カッタブレードのそれぞれは、側端を有し、その複数の離間した切歯のそれぞれでは、前記ブレードの後方から見て左側が、前記ブレードの前記側端と相対的なテーパ傾斜表面を有する、請求項23記載のブレード。
【請求項48】
前記テーパ傾斜面は、前記ブレードの前記側端に対して約30度となる、請求項47記載のブレード。
【請求項49】
前記左カッタブレードのそれぞれでは、その複数の切歯のそれぞれが、前記ブレードの後方から見て右側が傾斜した状態となり、前記右カッタブレードのそれぞれでは、その複数の切歯のそれぞれが、前記ブレードの後方から見て左側が傾斜した状態で形成される、請求項8記載のブレード。
【請求項50】
前記左カッタブレードの各切歯の前記右側は、約30度傾斜しており、前記右カッタブレードの各切歯の前記左側は、約30度傾斜している、請求項49記載のブレード。
【請求項51】
前記切れ刃は、駆動ベルトにおいて溝の側端を切削する複数の歯と、前記ブレードとの組み合わせにおいて、前記複数の歯を備えて形成された前記ブレードに接触して前記回転ツール本体に挿入されるレイカブレードとによって形成され、前記レイカブレードは、前記溝の間の平坦部を形成する、請求項1記載のブレード。
【請求項52】
歯を備えた前記ブレードと、前記関連するレイカブレードとを、前記ツール本体の前記他の外周部に対して係合させて保持するウェッジを備える、請求項51記載のブレード。
【請求項53】
関連するカッタブレードに接触して、前記回転ツールの前記外周部に挿入されるレイカブレードを、各左カッタブレードと各右カッタブレードとに対して備え、前記レイカブレードは、前記溝の間の前記平坦部を形成する、請求項23記載のブレード。
【請求項54】
前記回転ツールにおいて、関連するカッタブレードに接触して各レイカブレードを保持するウェッジを備える、請求項53記載のブレード。
【請求項1】
駆動ベルトの溝付き面を切削するのに使用され、
中央内孔と、軸線方向に離間して半径方向に延びる側面と、外周方向に離間した複数のブレードをその周りに収容及び保持すべく構成された外周部とを有する回転ツール本体に、取り外し可能に挿入し得るブレードであって、
正面と、
裏面と、
前記ツール本体から外側へ延びる切れ刃と、
前記ツール本体内へ延びる、前記切れ刃の反対側の基端と、
前記切れ刃と基端との間で対向する第一及び第二の側端と、
を備える、全体として平たい形状のブレード。
【請求項2】
前記ブレードは、前記ブレードを前記ツール本体に係合させて配置するために、間隔を空けて位置する三つの突出部を有し、少なくとも一つの突出部は前記基端上にあり、少なくとも一つの突出部は前記側端の一方にある、請求項1記載のブレード。
【請求項3】
二つの突出部は、前記基端上で間隔を空ける、請求項2記載のブレード。
【請求項4】
前記突出部を有する前記側端上にノッチが形成される、請求項2記載のブレード。
【請求項5】
更に、前記ツール本体の前記外周部に対して前記ブレードを係合させて保持すべく構成されたウェッジを備える、請求項1記載のブレード。
【請求項6】
前記ブレードには少なくとも一つの穴が形成され、前記ウェッジは、前記穴の中へ延びるように形成された少なくとも一つの突起を有する、請求項5記載のブレード。
【請求項7】
二枚の追加ブレードにより、前記ツール本体の前記外周部上において外周方向で離間した三枚のブレードのセットを提供し、こうした複数のブレードセットは、前記ツール本体の前記外周の周りで間隔を空ける、請求項1記載のブレード。
【請求項8】
各ブレードセットの前記三枚のブレードは、左カッタブレードと、右カッタブレードと、レイカブレードとを備え、前記左及び右カッタブレードは、それぞれ、前記駆動ベルトに溝を形成するために、複数の離間した切歯により形成された切れ刃を有し、前記レイカブレードは、前記溝の間に平坦部を形成する縁部を有する、請求項7記載のブレード。
【請求項9】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含み、前記軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左カッタブレードと各右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項8記載のブレード。
【請求項10】
前記剪断角は、約15度である、請求項9記載のブレード。
【請求項11】
前記剪断角は、10乃至20度の範囲である、請求項9記載のブレード。
【請求項12】
前記左カッタブレードの剪断角は、前記右カッタブレードの剪断角の反対になる、請求項9記載のブレード。
【請求項13】
前記左及び右カッタブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対して、それぞれが実質的にゼロ度のフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項8記載のブレード。
【請求項14】
各セットの前記レイカブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対してフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能であり、前記フック角度は、10乃至30度の範囲である、請求項8記載のブレード。
【請求項15】
前記フック角度は、約15度である、請求項14記載のブレード。
【請求項16】
各レイカブレードのフック角度は正であり、前記レイカブレードの前記切れ刃が前記レイカブレードの他の任意の表面の前に前記駆動ベルトに適用されるようになる、請求項14記載のブレード。
【請求項17】
前記ブレードは、位置決めネジにより、前記側端と相対的に位置決めされる、請求項1記載のブレード。
【請求項18】
更に、前記位置決めネジの後退防止具とすべく構成された止めネジを備える、請求項17記載のブレード。
【請求項19】
前記ブレードにノッチが形成され、前記ノッチは、前記位置決めネジの頭部を収容すべく構成されている、請求項17記載のブレード。
【請求項20】
追加ブレードにより、前記ツール本体の前記外周部上において外周方向で離間した二枚のブレードのセットを提供し、こうした複数のブレードセットは、前記ツール本体の前記外周の周りで間隔を空ける、請求項1記載のブレード。
【請求項21】
各ブレードセットの前記二枚のブレードは、左カッタブレードと、右カッタブレードとを備え、前記左及び右カッタブレードは、それぞれ、前記駆動ベルトに溝を形成するために、複数の離間した切歯により形成された切れ刃を有する、請求項20記載のブレード。
【請求項22】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含み、前記軸線から半径方向で外側へ延びる平面と相対的に、各左カッタブレードと各右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項21記載のブレード。
【請求項23】
回転ツール本体に取り外し可能に挿入される駆動ベルトの溝付き面用のカッタブレードの複数のセットであって、
前記回転ツール本体は、前記ブレードを収容及び保持すべく構成された外周部を有し、ブレードの各セットは、左カッタブレードと、右カッタブレードとを含み、
前記左右のカッタブレードは、それぞれ、駆動ベルトに溝を形成すべく複数の離間した切歯を形成した切れ刃を有し、
前記左ブレードの前記切歯は、前記V字溝の左側を形成し、前記右ブレードの前記切歯は、前記V字溝の右側を形成する、ブレード。
【請求項24】
前記左カッタブレード及び前記右カッタブレードは、前記ツール本体の軸線を含むツール本体の半径方向の平面と相対的に、各左カッタブレードと右カッタブレードとが剪断角を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項23記載のブレード。
【請求項25】
前記剪断角は、10乃至20度の範囲である、請求項24記載のブレード。
【請求項26】
前記左カッタブレードの剪断角は、前記右カッタブレードの剪断角の反対になる、請求項24記載のブレード。
【請求項27】
前記左及び右カッタブレードは、前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対して、それぞれが実質的にゼロ度のフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付け可能である、請求項23記載のブレード。
【請求項28】
前記左ブレード及び右ブレードの前記歯のそれぞれは、前記V字溝の側面を形成し、更に、その溝側面と次の隣接溝との間にあるベルトO.D.平坦部の少なくとも一部を形成する構成となる、請求項23記載のブレード。
【請求項29】
前記ブレードの歯のそれぞれは、その溝側面と次の隣接溝との間にあるO.D.平坦部全体を切削するように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項30】
前記ツール本体の前記軸線を含むツール本体の半径方向の平面に対してフック角度を画定するように、前記ツール本体に取り付けられる、ブレードの各セットに対するレイカブレードを備え、前記フック角度は、10乃至30度の範囲であり、ブレードの各セットの前記レイカブレードは、前記溝間の前記ベルトO.D.平坦部を形成する、請求項23記載のブレード。
【請求項31】
各レイカブレードのフック角度は正であり、前記レイカブレードの前記切れ刃が前記レイカブレードの他の任意の表面の前に前記駆動ベルトに提供されるようになる、請求項30記載のブレード。
【請求項32】
各ブレードには、ブレード保持突起部を収容するために少なくとも一つの開口部が形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項33】
各ブレードは、離間した三つの設置用突出部を含むように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項34】
各ブレードは、切れ刃と、基端と、二つの側端とを有し、前記基端は、二つの設置用突出部を有し、前記側端の一方は、前記第三の設置用突出部を有する、請求項33記載のブレード。
【請求項35】
前記側端の一方は、ノッチを画定するように形成され、前記ノッチは、位置決めネジを収容すべく構成されている、請求項34記載のブレード。
【請求項36】
各ブレードには、少なくとも一つの開口部が形成され、各ブレードに対して、前記少なくとも一つの開口部と結合する少なくとも一つの突起部を有するブレード保持ウェッジを備える、請求項23記載のブレード。
【請求項37】
各ブレードは、一般に平坦で、正面と裏面とを有し、各ブレードの前記切れ刃は、前記正面に対して角度を成す後続面を有するように形成される、請求項23記載のブレード。
【請求項38】
前記角度は、約40度である、請求項23記載のブレード。
【請求項39】
軸線を画定する共通のアーバ上にグループ化して構成される複数のカッティングツールであって、
各ツールには複数のカッタブレードが取り外し可能に結合され、
各ツールは、前記アーバを収容する中央内孔と、前記アーバ上にある時に隣接するツール本体の側面に当接する、半径方向に延びる側面と、前記カッタブレードが取り外し可能に結合される外周部とを有するツール本体を備え、
各カッタブレードは、複数のブレードセットが各ツール本体の周りで外周方向に離間した状態で、ブレードのセットとして配設され、
各ツール本体は、結合されたブレードの各セットのために、一方の側面の少なくとも一つの凹部と、少なくとも一方の側面から軸線方向に延びる少なくとも一つの突出部とを有し、
前記ツール本体の前記突出部は、前記ツールを前記アーバ上にグループ化して構成した時、隣接するツール本体の凹部内に係合する、
カッティングツール。
【請求項40】
結合される前記カッティングツールと相対的に前記ブレードを位置決めする位置決めネジを各ブレードのために備える、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項41】
前記位置決めネジは、前記カッティングツールの側面に形成されたネジ穴と結合する、請求項40記載のカッティングツール。
【請求項42】
前記ネジ穴は、凹みのない側面部分に形成される、請求項41記載のカッティングツール。
【請求項43】
更に、エンドツールを備え、前記エンドツールは、取り外し可能な状態でこれに結合された複数のエンドカッタブレードを有する、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項44】
軸線を画定する共通のアーバ上にグループ化して構成される複数のカッティングツール本体と、各ツール本体に取り外し可能に結合される請求項23の前記カッタブレードとの組み合わせにおいて、
各ツール本体は、前記アーバを収容する中央内孔と、前記アーバ上にある時に隣接するツール本体の側面に当接する、半径方向に延びる側面とを有し、
前記カッタブレードは、複数のブレードセットが各ツール本体の周りで外周方向に離間した状態で、ブレードのセットとして配設され、
各ツール本体は、一方の側面の少なくとも一つの凹部と、少なくとも一方の側面から軸線方向に延びる少なくとも一つの突出部とを有し、前記ツール本体の前記突出部は、前記ツール本体を前記アーバ上にグループ化して構成した時、隣接するツール本体の凹部内に係合する、
カッティングツール。
【請求項45】
前記エンドカッタブレードは、前記ツールの前記カッタブレードによって画定される幅より大きな幅を画定する、請求項44記載のカッティングツール。
【請求項46】
前記エンドカッタブレードは、駆動ベルト表面に二本の切削溝を刻む構成である、請求項39記載のカッティングツール。
【請求項47】
前記左カッタブレードのそれぞれは、側端を有し、その複数の離間した切歯のそれぞれでは、前記ブレードの後方から見て右側が、前記ブレードの前記側端と相対的なテーパ傾斜表面を有し、前記右カッタブレードのそれぞれは、側端を有し、その複数の離間した切歯のそれぞれでは、前記ブレードの後方から見て左側が、前記ブレードの前記側端と相対的なテーパ傾斜表面を有する、請求項23記載のブレード。
【請求項48】
前記テーパ傾斜面は、前記ブレードの前記側端に対して約30度となる、請求項47記載のブレード。
【請求項49】
前記左カッタブレードのそれぞれでは、その複数の切歯のそれぞれが、前記ブレードの後方から見て右側が傾斜した状態となり、前記右カッタブレードのそれぞれでは、その複数の切歯のそれぞれが、前記ブレードの後方から見て左側が傾斜した状態で形成される、請求項8記載のブレード。
【請求項50】
前記左カッタブレードの各切歯の前記右側は、約30度傾斜しており、前記右カッタブレードの各切歯の前記左側は、約30度傾斜している、請求項49記載のブレード。
【請求項51】
前記切れ刃は、駆動ベルトにおいて溝の側端を切削する複数の歯と、前記ブレードとの組み合わせにおいて、前記複数の歯を備えて形成された前記ブレードに接触して前記回転ツール本体に挿入されるレイカブレードとによって形成され、前記レイカブレードは、前記溝の間の平坦部を形成する、請求項1記載のブレード。
【請求項52】
歯を備えた前記ブレードと、前記関連するレイカブレードとを、前記ツール本体の前記他の外周部に対して係合させて保持するウェッジを備える、請求項51記載のブレード。
【請求項53】
関連するカッタブレードに接触して、前記回転ツールの前記外周部に挿入されるレイカブレードを、各左カッタブレードと各右カッタブレードとに対して備え、前記レイカブレードは、前記溝の間の前記平坦部を形成する、請求項23記載のブレード。
【請求項54】
前記回転ツールにおいて、関連するカッタブレードに接触して各レイカブレードを保持するウェッジを備える、請求項53記載のブレード。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図3I】
【図3J】
【図3K】
【図3L】
【図3M】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図3I】
【図3J】
【図3K】
【図3L】
【図3M】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【公表番号】特表2007−502718(P2007−502718A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533429(P2006−533429)
【出願日】平成16年5月26日(2004.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/016600
【国際公開番号】WO2004/106016
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505437310)ナップ トゥールズ エルエルシー (2)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月26日(2004.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/016600
【国際公開番号】WO2004/106016
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505437310)ナップ トゥールズ エルエルシー (2)
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