説明

駆動装置

【課題】調整部材の取付位置をケースの外部から調整するだけで被駆動部材(レンズ枠等)の移動範囲の規制の調整を行うことができ、組立作業が容易である駆動装置を提供すること。
【解決手段】ベースフレーム11に固定されたケース12内に、アーム突起19を有する被駆動部材15をベースフレームに対して離隔接近自在に収容し、アーム突起19に電気−機械変換素子16と駆動部材17とを連結し、ベースフレーム11又はケース12に固定された摩擦係合部材18で駆動部材17を支持し、被駆動部材15の外面部に突設された棒状突起20をケース12に設けられた開口12bを通してケース外に突出し、ケース12の外面に位置調整可能に取り付けられた調整部材21で、被駆動部材15の移動範囲を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気−機械変換素子を伸縮させることにより該電気−機械変換素子と一体に結合された被駆動物体を往復動させ得る駆動装置及びレンズ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のレンズ駆動装置としては、レンズを保持するレンズ枠、レンズ枠を光軸方向にガイドするガイドシャフト、レンズ枠を光軸方向の一方向に付勢するスプリング、レンズ枠の一部に回転不能に保持された雌ネジを有するナット、ベースに固定されたモータ等を有してなる。このように、モータを駆動源とする構成では、部品点数が多く、構造が複雑になり、組立が難しく、高コストになり、レンズ駆動が遅れる、といった問題がある。
【0003】
そこで、レンズ駆動装置の駆動源として電気−機械変換素子(例えば圧電素子)を用いることが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。従来の電気−機械変換素子を用いた駆動装置は、インパクト方式(IDM)やStic/Slip方式及びスムースインパクト方式(SIDM)等の方式で、一般的に知られている。
【0004】
特許文献1に記載された駆動装置は、圧電素子の伸縮方向の一端が固定部材の壁面部に固定され、他端が駆動軸に固定され、駆動軸の両端付近が振動を阻害されることがないように一対の規制部材(軸受部材)により支持され、駆動軸に摩擦係合された移動体(被駆動部材)が移動範囲を一対の規制部材により規制され、移動体が圧電素子側の規制部材に当接する位置を基準位置とする構成である。また、移動体の圧電素子と反対側の移動範囲の規制はセンサによる位置検出を行う構成である。
【0005】
特許文献2に記載された駆動装置は、概略、特許文献1の構成を横並びに2つ備えた構成であり、レンズ枠が固定部材の壁面部に当接する位置を基準位置とするものである。
【0006】
【特許文献1】特開2007−53832号公報
【特許文献2】特開2000−28895号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2に記載された駆動装置によれば、駆動装置を別部品として製造し、カメラなどの装置に取り付けた後の被駆動部材の基準位置の個別調整が容易にできないという問題がある。また、特許文献1に記載された駆動装置によれば、移動範囲の他方端もセンサによる規制なので構成が複雑になり部品点数の増加につながる。
【0008】
また、特許文献1、2に記載された駆動装置によれば、移動体が駆動軸に摩擦係合され、移動体と摩擦係合部材との距離が近いので、摩擦係合部材と駆動部材との間に生じた摩擦による振動が移動体に直接伝わりやすく、摩擦によって発生する振動による移動体への影響が大きい。
【0009】
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、調整部材の取付位置を調整するだけで被駆動部材の移動範囲の規制を行うことができ、個別調整が容易に可能である駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の駆動装置は、ベースフレームと、前記ベースフレームに固定されたケースと、側面より突出するアーム突起を有し、前記ケース内に収容され前記ベースフレームに対して離隔接近自在である被駆動部材と、前記アーム突起の前記ベースフレームに対向する端面に伸縮方向の一端面を固着された電気−機械変換素子と、前記電気−機械変換素子の伸縮方向の他端面に固着され、前記ベースフレームの方向に延びている駆動部材と、前記ベースフレーム又は前記ケースに固定され、前記駆動部材を移動可能に、かつ摩擦係合状態に支持する摩擦係合部材と、前記被駆動部材の外面部に突設され、前記ケースに設けられた開口を通してケース外に突出する棒状突起と、前記ケースの外面に位置調整可能に取り付けられ、前記棒状突起に当接して前記被駆動部材の移動範囲を制限する調整部材を備えたことを特徴とする駆動装置である。
【0011】
上記構成によれば、電気−機械変換素子の伸縮により駆動される駆動装置の被駆動部材の移動範囲の調整を、ケース外に突出する棒状突起に当接する調整部材の位置を調整して行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明の駆動装置及びレンズ駆動装置によれば、ケース外に突出する棒状突起に当接する調整部材の取付位置をケース外面で調整するだけで被駆動部材の移動範囲の規制の調整を行うことができ、駆動装置を組み上げた後、あるいは駆動装置をカメラなどの装置に取り付けた後にも被駆動部材の移動範囲をケースの外部から容易に個別調整が可能となる。また、被駆動部材のアーム突起と駆動部材とが電気―機械変換素子の伸縮方向における両端に配設され、駆動部材を摩擦係合状態に支持する摩擦係合部材がベースプレート又はケースに固定されているので、摩擦係合部材と駆動部材との間に生じた摩擦による振動が被駆動部材に直接伝わることを防止でき、摩擦によって発生する振動による被駆動部材への影響を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態のレンズ駆動装置について、添付図面を参照しつつ説明する。駆動装置は、レンズ駆動装置の説明を通して説明するものとする。
【0014】
〔基本的構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置をレンズ駆動装置に適用した場合を示す斜視図であり、図2は、分解斜視図である。レンズ駆動装置1は、ベースフレーム11と、ケース12と、レンズ枠15と、電気−機械変換素子16と、駆動部材17と、摩擦係合部材18と、棒状突起20と、調整部材21とを備えてなる。
【0015】
レンズ枠15の側面に突設されたアーム突起19と、電気−機械変換素子16と、駆動部材17とは、一軸一体に連結されている。振動源である電気−機械変換素子16と、駆動部材17と、駆動部材17を摩擦係合状態に支持する摩擦係合部材18とがアクチュエータを構成している。
【0016】
レンズ枠15は、被駆動部材であり、直径方向両側に分配して設けられる上記アクチュエータと後述するガイド手段とにより両側を支持され、レンズ枠15の中心がベースフレーム11の略中心を垂直に通る光軸線と一致してベースフレーム11に対して離隔接近自在に移動する(図3参照)。レンズ枠15は、レンズ25を保持する(図4参照)。
【0017】
レンズ枠15は、光軸線に沿った移動範囲をレンズ枠15に設けられた棒状突起20(図2参照)に対し、ケース12の外面に位置調整可能に取り付けられた二股状の一部品である調整部材21(図5参照)が、棒状突起20の移動方向の両側で当接することにより、ケース12内の移動可能ストロークよりも狭い範囲で移動範囲を調整可能に制限されている(図1、図7、図8参照)。
【0018】
上記構成によれば、電気−機械変換素子16は制御電圧の印加により伸縮し駆動部材17を軸方向に振動させる。電気−機械変換素子16が急速伸長と緩速収縮とを交番して行うときの駆動部材17の軸方向の振動により、レンズ枠15が摩擦係合部材18の方向に微小ステップ移動し、棒状突起20が調整部材21の傾斜二股部21bのベースフレーム側の部分に当接して停止するとき(図7の状態)、レンズ25の焦点レンズが無限大の状態になるよう初期位置が設定され、また、電気−機械変換素子16が緩速伸長と急速収縮とを交番して行うときの駆動部材17の軸方向の振動により、レンズ枠15が摩擦係合部材18から離隔する方向に微小ステップ移動し、棒状突起20が調整部材21の傾斜二股部21bのベースフレームから離隔した側の部分に当接して停止するとき(図8の状態)、レンズ25が最大倍率となる状態になるよう設定される。初期設定の位置は、レンズ25の焦点により異なってくるが、調整部材21をレンズ枠15に対して位置調整可能に固定できるから、初期設定の位置を調整できる。さらに、最大倍率が異なるレンズを用いるときは、それに対応した二股幅が異なる調整部材21を採用すればよい。
【0019】
上記構成によれば、アーム突起19と電気−機械変換素子16と駆動部材17とを一軸一体にしてレンズ枠15を駆動するアクチュエータを構成して、駆動部材17を摩擦係合部材18で摩擦係合状態に支持する構成であるから、構造が簡易であり、レンズ枠15の移動範囲の規制を調整部材21をケース12の外部から調整することで行えるので、個別調整が容易に可能であり、一部品(調整部材21)の取付位置を調整するだけでレンズ枠15の移動範囲の規制を行えるので、レンズ枠15の移動範囲を規制・調整する作業が容易である。
【0020】
上記構成によれば、駆動部材17と被駆動部材15とが電気−機械変換素子16の伸縮方向における両端に配設され、駆動部材17を摩擦係合状態に支持する摩擦係合部材18がベースフレーム11又はケース12より設けられているので、特許文献1、2の構成に比べ、摩擦係合部材18と駆動部材17との間に生じた摩擦による振動が被駆動部材15に直接伝わることを防止でき、摩擦によって発生する振動による被駆動部材15への影響を抑制することが可能となる。
以下、さらに詳述する。
【0021】
〔具体的構成〕
ベースフレーム11は、例えばデジタルカメラ、その他の電子装置の装置本体(不図示)への取付基板であり、中央部に彩光窓(不図示)を有する。この実施形態では、ベースフレーム11の電子装置本体への取付側の面に撮像素子26が重ねられ(図1参照)、さらに装置本体(不図示)へ固定される。
【0022】
ケース12は、ベースフレーム11に固定される。この実施形態では、ベースフレーム11とケース12は、プラスチック製の一体成形品である。ケース12は、略角筒状の側壁で構成され、先端開口12aを有し、かつ1つのコーナ部に先端からベースフレーム11の方向の中途まで開かれた第1の開口12bを有し、さらに他の1つのコーナ部に先端からベースフレーム11のところまで開かれている第2の開口12cを有する。
【0023】
ケース12は、先端開口12aよりレンズ枠15を収容し、この先端開口12aを採光用円穴13aを有する蓋板13で閉じられ、こねじ等の止着具14で固定されている。
【0024】
レンズ枠15は、円筒外面を有する筒状に形成され内部空間に1枚又は複数枚の組み合わせてなるレンズ25を保持する(図4参照)。レンズ枠15の外周面の径方向には、レンズ枠15の光軸を中心として180度異なる2つの位置にアーム突起19とガイド23とを有し、さらに、レンズ枠15の外周面であって、アーム突起19とガイド23から等距離となる位置に棒状突起20を有している(図3、図6参照)。この実施形態では、アーム突起19とガイド23と棒状突起20はレンズ枠15の外周面に一体に突設されている。なお、それぞれ別体として構成し、レンズ枠15の外周面に固定しても良い。
【0025】
レンズ枠15に設けられた棒状突起20は、短い丸棒状に突設され、光軸線方向に視て、その中心線が、アーム突起19とレンズ枠15とガイド23の中心とを結ぶ直径線に対し、レンズ枠15の中心から直角に延ばした垂線上に一致しており、第1の開口12bを通してケース外に突出している(図3、図6参照)。
【0026】
電気−機械変換素子16には、制御電圧を印加すると伸縮する(振動する)圧電素子が使用される。ケース12内に収容されたレンズ枠15は、外周面から外方へ張り出すアーム突起19がケース12の第2の開口12cに入り込み、このアーム突起19の端面とベースフレーム11のところまで開かれている第2の開口12cとの空隙に、上記アクチュエータが設けられている。電気−機械変換素子16の伸縮方向の一端面がアーム突起19のベースフレーム側の端面に固着され、さらに、電気−機械変換素子16の伸縮方向の他端面に軸状の駆動部材17の端面が固着され、アーム突起19と電気−機械変換素子16と駆動部材17とが一軸一体に連結されている。駆動部材17は、慣性力を高めるために質量が小さいCFRP(炭素繊維複合材料)又は炭素系焼結体、或いはその軸材料に適する質量が小さい導電性材料が選択され、丸棒状に形成されている。そして、駆動部材17は、ベースフレーム11又はケース12より設けられた摩擦係合部材18により摩擦係合状態に支持され光軸線に沿って移動可能である。摩擦係合部材18は、駆動部材17を係合案内する凹部18a’を有し、かつベースフレーム11又はケース12より設けられた固定係合部材18aと、駆動部材17の凹部18a’に対応した箇所を押圧する押さえ部材18bと、押さえ部材18bを駆動部材17へ押圧するばね部材18cとを有してなり、駆動部材17を光軸線と平行に摩擦係合案内するように構成されている。押さえ部材18bは、凹部(V字状凹部あるいは半円筒凹面部)18a’に受承される駆動部材17に被さり、固定係合部材18aにこねじ等の止着具により固定されるばね部材18cによって駆動部材17に摩擦係合力を与える。また、レンズ枠15は、ガイド23に設けられた湾状凹部23aにベースフレーム11又はケース12より立設されたガイド軸24が係挿され、ガイド23とガイド軸24との係合案内作用により光軸線と平行に案内される。
【0027】
図5は、調整部材21の形状を示す図である。調整部材21は、長穴21a’を有する固定部21aと、傾斜二股部21bとからなる”く”の字に屈曲された形状であり、固定部21aをケース12の外面に重ね、ねじ等の締付固定具22を長穴21a’に通してケース12に設けたねじ穴等12dに締め付け固定される。
したがって、調整部材21は位置調整可能に固定され、棒状突起20に対して光軸線方向の一側又は両側において被駆動部材15の移動可能ストロークよりも狭い範囲で棒状突起20を当接停止して被駆動部材15の光軸線方向の移動範囲を位置調整可能・ストローク一定に制限するように構成されている。
【0028】
〔この実施形態に特有の作用効果〕
(1)レンズ枠15を駆動するアクチュエータを、アーム突起19と電気−機械変換素子16と駆動部材17とを一軸一体に構成し、駆動部材17を摩擦係合部材18で摩擦係合状態に支持し、これらの構成を、ケース12に設けた第2の開口12cに配設したので、構造が簡易であり、駆動部材17を摩擦係合部材18との組付けを外部から視認できかつ組付補助操作が行える。
(2)調整部材21を調整することでレンズ枠15の移動範囲を調整でき、さらにケース12の外部から調整できるので、個別調整が容易に可能である。さらに、調整部材21を傾斜二股部21bの股幅が異なるものと交換することによりレンズ枠15の移動ストロークを調整できるので、個別調整がさらにフレキシブルに行える。
(3)一部品(調整部材21)の取付位置を調整するだけでレンズ枠15の移動範囲の規制を行うことができるので、レンズ枠15の移動範囲を調整する作業が容易に行うことが出来る。
(4)調整部材21は、被駆動部材15の初期位置を調整可能に備えられているので、一部品(調整部材21)で原点の調整を行うことができる。被駆動部材をレンズホルダとしたので、初期位置で無限大の距離に合わせる必要があるカメラの初期焦点の設定に好適に適用できる。
(5)被駆動部材15に関し、電気−機械変換素子16から周方向に離れた位置において、被駆動部材15に設けられたガイド23と、ベースフレーム11より立設されたガイド軸24とが係合し、棒状突起20が、被駆動部材15とガイド軸24に対して被駆動部材15の周方向にほぼ等距離の位置に備えられているので、棒状突起20が調整部材21に当接して停止するときに、調整部材21から棒状突起20に加わる反力が、被駆動部材15を能動的にガイドする駆動部材17と、被駆動部材15を受動的にガイドするガイド23とに、均等に分力されて伝わるので、被駆動部材15が傾かず、電気−機械変換素子16の振動により良好に駆動される。
(6)アーム突起19と電気−機械変換素子16と被駆動部材15とが、ケース12に設けられた第2の開口12cを通してケース外に露出して備えられているので、アーム突起19と電気−機械変換素子16と被駆動部材15とがケース外に露出するので、組付けに際して、被駆動部材15を摩擦係合部材18に対する摩擦係合状態の組付けがやりやすい。
【0029】
〔その他の実施の形態、変形例〕
以上、本発明に係る実施形態について図面を参照し説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更や工程の変更が可能であり、そのような変更を技術的範囲に含まれるものである。
【0030】
本発明の駆動装置は、構造の簡素化、小型化等を達成しつつ、レンズ(レンズ枠)の光軸方向への移動速度を高速化又は低速化でき、移動に要する時間を短縮でき、レンズの送り量(移動量)を微調整できるため、デジタルカメラのレンズ駆動装置として適用できるのは勿論のこと、その他の光学系の駆動装置としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係り、駆動装置をレンズ駆動装置に適用した場合を示す斜視図である。
【図2】図1のレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図3】図1の駆動装置の正面図である。
【図4】図1の駆動装置の縦断面図である。
【図5】図1のレンズ駆動装置のレンズ枠の位置を規制する調整部材に係り、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。
【図6】図1のレンズ駆動装置の被駆動部材に設ける3つの要部の好ましい位置関係を説明するために概略の正面図
【図7】図1のレンズ駆動装置のレンズ枠が最大引っ込み位置(焦点距離を無限大に規制した状態)にあるときの側面図である。
【図8】図1のレンズ駆動装置のレンズ枠が最大突出位置(焦点距離を最小位置に規制した状態)にあるときの側面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 レンズ駆動装置(駆動装置)
11 ベースフレーム
12 ケース
12b 第1の開口
12c 第2の開口
15 レンズ枠(被駆動部材)
16 電気−機械変換素子
17 駆動部材
18 摩擦係合部材
19 アーム突起
20 棒状突起
21 調整部材
23 ガイド
24 ガイド軸
25 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレームと、
前記ベースフレームに固定されたケースと、
側面より突出するアーム突起を有し、前記ケース内に収容され前記ベースフレームに対して離隔接近自在である被駆動部材と、
前記アーム突起の前記ベースフレームに対向する端面に伸縮方向の一端面を固着された電気−機械変換素子と、
前記電気−機械変換素子の伸縮方向の他端面に固着され、前記ベースフレームの方向に延びている駆動部材と、
前記ベースフレーム又は前記ケースに固定され、前記駆動部材を移動可能に、かつ摩擦係合状態に支持する摩擦係合部材と、
前記被駆動部材の外面部に突設され、前記ケースに設けられた第1の開口を通してケース外に突出する棒状突起と、
前記ケースの外面に位置調整可能に取り付けられ、前記棒状突起に当接して前記被駆動部材の移動範囲を制限する調整部材と、
を備えたことを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記調整部材は、前記被駆動部材の初期位置に当接して配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記被駆動部材には、前記ベースフレームに設けられたガイド軸と係合し前記電気−機械変換素子から離れた位置に設けられたガイドをさらに備え、
前記棒状突起が、前記駆動部材と前記ガイド軸に対してほぼ等距離の位置に設けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記アーム突起と前記電気−機械変換素子と前記被駆動部材とが、前記ケースに設けられた第2の開口を通してケース外に露出して備えられている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記被駆動部材がレンズ枠である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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