骨盤サポートバンド付きズボン
【課題】骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に人体骨盤周囲を囲繞するように装着できる骨盤サポートバンド付きズボンを提供する。
【解決手段】ズボン本体1と、ズボン本体1の内部に配置され、ズボン本体内周部(例えばズボン本体穿き口11の内周部)に上端部31’が接続されて吊り下げられ、下端部32’が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンド3’とを有し、ズボン本体1を正規に穿き装着することで、バンド3’を人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該人体骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付きズボンA。
【解決手段】ズボン本体1と、ズボン本体1の内部に配置され、ズボン本体内周部(例えばズボン本体穿き口11の内周部)に上端部31’が接続されて吊り下げられ、下端部32’が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンド3’とを有し、ズボン本体1を正規に穿き装着することで、バンド3’を人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該人体骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付きズボンA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の下半身に装着するズボン、特に、骨盤サポートバンドを備えたズボンに関する。
【背景技術】
【0002】
腰痛に苦しむ、所謂腰痛持ちの人のためのサポータとして、或いは、各種運動や作業(例えば人の介護)等による腰痛の発生を抑制しようとする人のためのサポータとして、人体の骨盤周囲に装着する骨盤サポータが種々開発、提案されてきた。
【0003】
例えば、実用新案登録第3094642号公報は、腰部に装着する腰バンドを開示している。
【0004】
しかしこのような骨盤サポータは、ズボン、スカート等の通常の衣類とは別個のものとして製作され、使用される、構造が大がかりなものであったため、それなりの使用効果が認められるものの、例えば次ような点で使用しずらい面があった。すなわち、
(1) それを装着した上からさらに、ズボン等を穿くと、外見上膨らみが目立っなど、外見上の体裁が悪くなる、
(2) それを装着すると、動きづらくなり、それを装着した上からさらにズボン等を穿くと、さらに動きづらくなる、
(3) 骨盤サポータを装着したうえに、ズボン等を穿かなければならず、それだけ骨盤サポータの装着、使用が面倒である、
等の点から使用しずい面があった。
【0005】
この点、特許第3769582号公報には、人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、ズボン本体穿き口に上端部が接続された環状のサポートバンド吊り下げ布部と、該環状サポートバンド吊り下げ布部の下端部に上端部が接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繰装着可能である骨盤サポートバンド付きズボンが記載されている。
【0006】
この骨盤サポート付きズボンによると、ズボン本体を穿くことで、骨盤サポートバンドを、外見上目立たないように、簡易に骨盤周囲に囲続装着して使用できる。
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3094642号公報
【特許文献2】特許第3769582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように特許第3769582号公報に記載された骨盤サポートバンド付きズボンはそれなりの利点があるが、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに、一層簡易に骨盤サポートバンドを人体へ装着できるよう工夫されることが望ましい。
【0009】
また、骨盤サポートバンド付きズボンでは、環状骨盤サポートバンドによる骨盤の締めつけ力を調整したり、環状骨盤サポートバンドの周長を使用者の体格にあわせて調節することができれば、かかる骨盤サポート付きズボンは一層便利で使い易いものになる。
【0010】
そこで本発明は、骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に人体骨盤周囲を囲繞するように装着できる骨盤サポートバンド付きズボンを提供することを第1の課題とする。
【0011】
また本発明はかかる第1の課題を解決できるとともに、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それだけ使用し易い骨盤サポートバンド付きズボンを提供することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は前記第1の課題を解決するため、次の第1のズボンを提供する。
(第1のズボン)
人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、上端部が該ズボン本体内周部に接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体内周部に接続された該骨盤サポートバンド上端部のズボン本体上下方向における高さ位置は、該ズボン本体を人体に正規に穿き装着することで該骨盤サポートバンド上端部を該人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該骨盤サポートバンドを該人体骨盤周囲に囲繞装着可能な位置である骨盤サポートバンド付きズボン。
【0013】
本発明は前記第2の課題を解決するため、次の第2のズボンを提供する。
(第2のズボン)
上記第1のズボンにおいて、前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付きズボン。
【0014】
前記第1、第2の各ズボンでは、それに設けられている骨盤サポートバンドは、ズボン本体内側に配置され、上端部がズボン本体の内周部に接続されてズボン本体内側で安定的に吊り下げられているので、人体に容易に装着できる。そして、ズボン本体を正規に穿き装着することで、該骨盤サポートバンド上端部を人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位(骨盤上端部に対応する人体部位に続く該部位の直ぐ上の部位)に位置させて、該骨盤サポートバンドで該人体骨盤周囲を囲繞できる。
【0015】
ここで「ズボン本体の正規の穿き装着」とは、そのズボン本体に応じた普通の穿き装着状態であり、そのズボン本体からすれば、普通に穿いたときの状態よりかなり下げて穿いている状態とか、かなり上へ引き上げて穿いている状態とかは除かれる。
【0016】
このように第1、第2の各ズボンによると、ズボン使用者は、ズボン本体を、正規に(そのズボン本体としては普通に)穿き装着することで、該ズボン本体内周部に上端部が接続された環状骨盤サポートバンドの該上端部を自身の骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置させて、該骨盤サポートバンドを自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着でき、該骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に骨盤周囲に装着でき、それだけ使い易い。
【0017】
また、骨盤サポートバンドの装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0018】
前記第2のズボンによると、前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着できる。
【0019】
従って、骨盤サポートバンドの左右分割部分に設けられた前記連結具により該バンドの周長を骨盤締めつけ力の調整のためや、使用者の体格にあわせて調節し、そのように周長が調節された環状状態でズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に所望の状態で囲繞装着することができる。
【0020】
このように本発明の第2のズボンは、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それにより、一層便利で使い易いものとなっている。
【0021】
なお、ここで「バンド左右分割部分」、「バンド左右分割部分の左側部分」、「バンド左右分割部分の右側部分」における「左」、「右」は、該バンド分割部分をズボンの外側から見たときの左、右を指している。
【0022】
前記第1、第2のいずれのズボンについても、前記骨盤サポートバンドのズボン内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)は、ズボン本体を普通に穿いて、該骨盤サポートバンドの上端部を骨盤上端部対応人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させたとき、該骨盤サポートバンドが骨盤周囲を囲繞できるように、例えば2cm〜15cmの範囲のものとすることができる。
【0023】
2cmより短くなってくると、骨盤サポートバンドの効果が弱くなってくる。15cmより長くなってくると、ズボン装着者の歩行等の動作の妨げとなってくるおそれがある。また、バンドを構成している生地等によっては捲くれ上がってくるおそれもある。
骨盤サポートバンドのズボン内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)のより好ましい範囲として5cm〜15cmを挙げることができる。
【0024】
前記骨盤サポートバンド上端部のズボン本体への接続位置に関して言えば、本発明に係るズボンの例として、前記骨盤サポートバンドの上端部が前記ズボン本体の穿き口内周部に接続されており、該ズボン本体穿き口を該骨盤サポートバンド上端部とともに人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて正規穿き装着状態を得る骨盤サポートバンド付きズボンを挙げることができる。
【0025】
このズボンの場合、ズボン着用者がズボン本体より上側に着用する衣類の丈等によっては背や腹の一部が露出することもあり得る。そこで、そのような露出を避けるため、或いは着用したときの見栄えをよくする等のために、前記ズボン本体穿き口に該穿き口から上方へ向け連続する伸縮性の筒状帯(人体を囲繞する筒状帯)が接続されていてもよい。
【0026】
また、本発明に係るズボンの例として、前記骨盤サポートバンドの上端部が前記ズボン本体の穿き口より下がった内周部に接続されている骨盤サポートバンド付きズボンも例示できる。
【0027】
いずれにしても、前記骨盤サポートバンドは該バンドのズボン本体内での位置決めのために紐でズボン本体に連結してもよい。
また、発汗時のムレを防止或いは抑制し易いように、前記骨盤サポートバンドには貫通通気孔が分散形成されていてもよい。
【0028】
本発明に係るズボンは、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種の長ズボン又は短ズボン等のいずれであってもよい。さらには、運動等に使用するスパッツのようなものであってもよい。
本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンは洗濯して再使用することも可能である。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明によると、骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に人体骨盤周囲を囲繞するように装着できる骨盤サポートバンド付きズボンを提供することができる。
【0030】
また本発明によると、かかる利点を有し、さらに、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それだけ使用し易い骨盤サポートバンド付きズボンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るズボンの1例である、様々の用途に使える長ズボンAの外観正面図である。図2は、該ズボンを裏返した状態のズボン正面側の図であり、図3は該ズボンの使用状態を示す図である。
【0032】
図示のズボンAは、ズボン本体1が比較的柔軟なズボン材料から形成されており、外出衣、各種運動、病人や老人の介護作業等の各種作業などに適するものである。
【0033】
このズボンAは、ズボン本体1、ズボン本体内部に配置されてズボン本体1の内周部に接続された骨盤サポートバンド3’及びズボン本体1に接続されて上方へ延びる筒状帯2を含むものである。ズボンAはそのズボン本体穿き口11をズボン着用者の骨盤上端部に対応する部位或いはその部位の直上部位に位置させて穿いた状態が正規の(普通の)穿き装着状態であるズボンである。
【0034】
骨盤サポートバンド3’は、環状を呈しており、伸縮性を有するバンドであり、本例では、ゴム紐に糸を巻き付けた伸縮性紐を編成して形成したものである。なお、バンド3’や後述するバンド3は伸縮性のあるメッシュ状の生地や、伸縮性のあるネット或いは網状の生地等により形成されてもよい。骨盤サポートバンド3’は、上端部31’がズボン本体穿き口11の内周部位に縫着にて接続されて吊り下げられており、下端部32’は自由下端部とされている。このように骨盤サポートバンド3’はその上端部31’がズボン本体穿き口11に直接接続されている。骨盤サポートバンド3’にはバンド表裏面に貫通する通気孔30’を多数分散形成してある。
【0035】
骨盤サポートバンド3’の上端部31’の周方向長さ(周長)はズボン本体穿き口11の周長に合わせてある。
また、骨盤サポートバンド3’の左右部分は該バンドのズボン本体1内での位置決めのために紐35’でズボン本体1に連結してある。
【0036】
ズボン本体穿き口11にはバンド代わりに伸縮性部材を逢着したり、絞り紐を通しておくなどしてもよいが、ここでは,骨盤サポートバンド3’のズボン本体穿き口11に縫着された上端部31’がそのような伸縮性部材を兼ねている。
【0037】
骨盤サポートバンド3’のズボン穿き口11に接続された上端部31’の下端からバンド3’の自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)hとしては、例えば2cm〜15cm程度、より好ましくは5cm〜15cm程度を挙げることができるが、本例では略9.5cm〜10cm程度である。
【0038】
このような寸法範囲に設定されることで、図3に示すように、ズボン使用者Bが、ズボン本体1を正規に(普通に)穿き装着し、穿き口11及びバンド上端部31’を自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させることで、骨盤サポートバンド3’を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着できる。
【0039】
筒状帯2は伸縮性の布地で形成されており、ズボン本体1を装着したズボン使用者Bの該ズボン本体1より上側に出た部位を囲繞することができるものである。本例の筒状帯2は、使用者Bの略肋骨下部に対応する部分まで延び上がり、囲繞することができる。
【0040】
以上説明したズボンAは、その使用者Bが両脚を筒状帯2へ入れ、さらにズボン本体穿き口11へ入れて該ズボン本体1を穿くとともに該ズボン本体1より上側に出た身体部分を筒状帯2で囲繞することができる。
【0041】
このように使用者Bがズボン本体1を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3’の、ズボン穿き口11内周部に縫着された上端部31’を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3’を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0042】
このようにズボンAによると、ズボン本体1を、その穿き口11が使用者Bの骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置するように穿くだけで、簡易に骨盤サポートバンド3’を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着することができ、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に装着でき、それだけ使い易い。
【0043】
また、骨盤サポートバンド3’の装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0044】
次に本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの他の例A1について図4〜図9を参照して説明する。図4は骨盤サポートバンド付きズボンA1の外観正面図であり、図5は図4に示すズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
ズボンA1は先に説明したズボンAにおいて骨盤サポートバンド3’を環状の骨盤サポートバンド3に代えたものである。骨盤サポートバンド3にはバンド表裏面に貫通する通気孔30を多数分散形成してある。
【0045】
このズボンA1の骨盤サポートバンド3は基本的には環状に形成されているが、このズボンA1においては次のようにして骨盤サポートバンド3の周長を調整できるようにしてある。
【0046】
これにつき、以下図6、図7等を参照して説明する。図6はズボンA1の上部を拡大して、且つ、ズボン本体1の前側a1を一部切欠して示す図である。図7は図6と同様の図であるが、後述するバンド左右分割部分36における左側部分361の端部を捲って示す図である。
【0047】
図6、図7等に示すように、骨盤サポートバンド3は、その周長方向における一部(本例ではズボン本体1の前側a1に隣り合う前側部分)において、上端部31から自由下端部32へ向け延びるバンド左右分割部分36を含んでいる。
【0048】
バンド左右分割部分36には骨盤サポートバンド3の周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分361及び右側部分362を互いに連結するための連結具が設けられている。
【0049】
該連結具は、図6、図7から分かるように、バンド左右分割部分36の左側部分361端部の内面に逢着された一本のフック支持部33と、バンド左右分割部分36の右側部分362の端部とそれに続く部分の外面(ズボン本体前側部分a1の内面に対向する面)に逢着された3本のリング支持部341、342、343を含んでいる。リング支持部341、342、343は所定の間隔をおいて逢着されている。バンド3の、該フック支持部、リング支持部を設けた部分についてはズボン本体穿き口には逢着していない。
【0050】
フック支持部33には複数本のフックfが逢着されている。リング支持部341、342、343のそれぞれにはフックfの数と同数のリングrが該フックに対応する高さ位置に逢着されている。
【0051】
フック支持部33のフックfはリング支持部341、342、343のうちいずれのリングrにも脱離可能に係合することができる。
図4、図5、図6にはフック支持部33のフックfを一番端にあるリング支持部341のリングrに係合させた状態が示されている。
図8はズボン本体1の前側a1及び後ろ側(背部側)a2、骨盤サポートバンド3、それに設けられたフック支持部33、リング支持部341、342、343、フックf、リングr等相互の位置関係を概略的に示している。なお、図8に示すように、バンド3の後部は紐35でズボン本体に連結されている。
【0052】
図4、図5、図6に示される連結状態のとき、環状骨盤サポートバンド3の周長が一番長いものとなる。また、この状態において、ズボン本体穿き口11の周長は環状骨盤サポートバンド3の周長に実質上一致している。
さらに図4、図5、図6に示される連結状態のとき、バンド左右分割部分36の左側部分361の端部と右側部分362の端部とは相互に僅かに重なり配置される。
【0053】
フックfをリング支持部342或いは343のリングrに係合させて、より周長の短い環状骨盤サポートバンド3を設定することもできる。
【0054】
以上説明した骨盤サポートバンド付きズボンA1によると、使用者Bは骨盤サポートバンド3におけるフック支持部33とリング支持部341、342又は343とで予め所望周長の環状とした骨盤サポートバンド3を設定することができる。
【0055】
そして、使用者Bが両脚を筒状帯2へ入れ、さらにズボン本体穿き口11へ入れて該ズボン本体1を穿くとともに該ズボン本体1より上側に出た身体部分を筒状帯2で囲繞することができる。このとき、使用者Bが、ズボン本体1をその穿き口11が自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置するように装着することで、前記ズボンAの場合と同様に骨盤サポートバンド3を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0056】
このようにズボンA1によると、ズボン本体1を、その穿き口11が使用者Bの骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置するように穿くだけで、簡易に骨盤サポートバンド3を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着することができ、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に装着でき、それだけ使い易い。
【0057】
また、骨盤サポートバンド3の装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0058】
さらに、骨盤サポートバンド3は環状のものではあるが、上端部31から自由下端部32へ向け延びるバンド左右分割部分36を含んでおり、バンド左右分割部分36にはフック支持部33及び複数のリング支持部341、342、343を含む連結具が設けてあり、該フック支持部33のフックfをリング支持部341、342、343のいずれかのリングrに係合させることで、そのリング支持部の位置に応じた周長の環状骨盤サポートバンド3を得ることができる。
【0059】
従って、骨盤サポートバンド3の左右分割部分36に設けられた前記の連結具により該バンド3の周長を調整して、使用者骨盤の締め付け力を調整したり、使用者の体格にあわせた周長の骨盤サポートバンド3を設定したりすることができ、そのように周長が調節された状態でズボン本体1の穿き装着により該骨盤サポートバンド3を使用者の骨盤周囲に所望の状態で囲繞装着することができる。
【0060】
このように骨盤サポートバンド付きズボンA1は、骨盤サポートバンド3による骨盤締め付け力を調整したり、使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長を得たりすることができ、それにより、一層便利で使い易いものとなっている。
【0061】
次に本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例A2、A3について図10、図11を参照して説明する。図10は骨盤サポートバンド付きズボンA2を使用状態で示す正面図であり、図11は骨盤サポートバンド付きズボンA3を使用状態で示す正面図である。
【0062】
図10のズボンA2は、図1等に示すズボンAにおいて、ズボン本体1に代えてズボン本体1’を採用するとともに筒状帯2は省略し、さらに、骨盤サポートバンド3’の上端部31’をズボン本体1’の穿き口11’よりやや下がった位置でズボン本体内周部に逢着したものである。図10においてズボンAと同じ部分、部品等にはズボンAと同じ参照符号を付してある。
【0063】
このズボンA2も、使用者Bがズボン本体1’を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3’の上端部31’を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3’を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0064】
図11のズボンA3は、図4等に示すズボンA1において、ズボン本体1に代えてズボン本体1’を採用するとともに筒状帯2は省略し、さらに、骨盤サポートバンド3の上端部31をズボン本体1’の穿き口11’よりやや下がった位置でズボン本体内周部に逢着したものである。図11においてズボンA1と同じ部分、部品等にはズボンA1と同じ参照符号を付してある。
【0065】
このズボンA3も、使用者Bがズボン本体1’を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3の上端部31を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0066】
以上説明したズボンA、A1、A2、A3のいずれにおいても、骨盤サポートバンドには多数の通気孔30’、30を形成してあるから、発汗時等のムレを抑制することができる。
また、骨盤サポートバンド付きズボンA、A1、A2、A3は洗濯して再使用することも可能である。
【0067】
以上説明した骨盤サポートバンド付きズボンは、所謂腰痛持ちの人の腰痛抑制、或いは腰痛持ちであった人の腰痛再発の抑制、各種運動や作業(例えば人の介護)等を行う人の腰痛発生の抑制等に利用することができる。
【0068】
なお、以上説明したズボンA1、A3では、連結具としてフック支持部33とリング支持部341、342、343とを含むものを用いたが、連結具は、所謂面状ファスナを利用したもの、紐を利用したもの、スライドラァスナを利用したもの等各種のものを採用できる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、骨盤サポートバンドを簡易に装着できる骨盤サポートバンド付きズボンの提供に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの1例の外観正面図である。
【図2】図1のズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
【図3】図1のズボンの使用状態を示す図である。
【図4】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの他の例の外観正面図である。
【図5】図4に示すズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
【図6】図4に示すズボンの上部を拡大して、且つ、ズボン本体の前側部分を一部切欠して示す図である。
【図7】図4に示すズボンの上部を拡大して、且つ、ズボン本体の前側部分を一部切欠して、さらにバンド左右分割部分における左側部分の端部を捲って示す図である。
【図8】ズボン本体の前側及び後ろ側(臀部側)、骨盤サポートバンド、それに設けられたフック支持部及びリング支持部、さらにフック、リング等の相互の位置関係を概略的に示す図である。
【図9】図4に示すズボンの使用状態を示す図である。
【図10】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例を使用状態で示す正面図である。
【図11】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例を使用状態で示す正面図である。
【符号の説明】
【0071】
A、A1、A2、A3 骨盤サポートバンド付きズボン
1、1’ ズボン本体
11、11’ ズボン本体の穿き口
2 筒状帯
3、3’ 骨盤サポートバンド
30、30’ 骨盤サポートバンドの通気孔
31’ バンド3’の上端部
32’ バンド3’の下端部
31 バンド3の上端部
32 バンド3の下端部
33 フック支持部
f フック
341、342、343 リング支持部
r リング
35、35’ 紐
36 バンド左右分割部分
361 部分36の左側部分
362 部分36の右側部分
B ズボン装着者
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の下半身に装着するズボン、特に、骨盤サポートバンドを備えたズボンに関する。
【背景技術】
【0002】
腰痛に苦しむ、所謂腰痛持ちの人のためのサポータとして、或いは、各種運動や作業(例えば人の介護)等による腰痛の発生を抑制しようとする人のためのサポータとして、人体の骨盤周囲に装着する骨盤サポータが種々開発、提案されてきた。
【0003】
例えば、実用新案登録第3094642号公報は、腰部に装着する腰バンドを開示している。
【0004】
しかしこのような骨盤サポータは、ズボン、スカート等の通常の衣類とは別個のものとして製作され、使用される、構造が大がかりなものであったため、それなりの使用効果が認められるものの、例えば次ような点で使用しずらい面があった。すなわち、
(1) それを装着した上からさらに、ズボン等を穿くと、外見上膨らみが目立っなど、外見上の体裁が悪くなる、
(2) それを装着すると、動きづらくなり、それを装着した上からさらにズボン等を穿くと、さらに動きづらくなる、
(3) 骨盤サポータを装着したうえに、ズボン等を穿かなければならず、それだけ骨盤サポータの装着、使用が面倒である、
等の点から使用しずい面があった。
【0005】
この点、特許第3769582号公報には、人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、ズボン本体穿き口に上端部が接続された環状のサポートバンド吊り下げ布部と、該環状サポートバンド吊り下げ布部の下端部に上端部が接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繰装着可能である骨盤サポートバンド付きズボンが記載されている。
【0006】
この骨盤サポート付きズボンによると、ズボン本体を穿くことで、骨盤サポートバンドを、外見上目立たないように、簡易に骨盤周囲に囲続装着して使用できる。
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3094642号公報
【特許文献2】特許第3769582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように特許第3769582号公報に記載された骨盤サポートバンド付きズボンはそれなりの利点があるが、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに、一層簡易に骨盤サポートバンドを人体へ装着できるよう工夫されることが望ましい。
【0009】
また、骨盤サポートバンド付きズボンでは、環状骨盤サポートバンドによる骨盤の締めつけ力を調整したり、環状骨盤サポートバンドの周長を使用者の体格にあわせて調節することができれば、かかる骨盤サポート付きズボンは一層便利で使い易いものになる。
【0010】
そこで本発明は、骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に人体骨盤周囲を囲繞するように装着できる骨盤サポートバンド付きズボンを提供することを第1の課題とする。
【0011】
また本発明はかかる第1の課題を解決できるとともに、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それだけ使用し易い骨盤サポートバンド付きズボンを提供することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は前記第1の課題を解決するため、次の第1のズボンを提供する。
(第1のズボン)
人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、上端部が該ズボン本体内周部に接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体内周部に接続された該骨盤サポートバンド上端部のズボン本体上下方向における高さ位置は、該ズボン本体を人体に正規に穿き装着することで該骨盤サポートバンド上端部を該人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該骨盤サポートバンドを該人体骨盤周囲に囲繞装着可能な位置である骨盤サポートバンド付きズボン。
【0013】
本発明は前記第2の課題を解決するため、次の第2のズボンを提供する。
(第2のズボン)
上記第1のズボンにおいて、前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付きズボン。
【0014】
前記第1、第2の各ズボンでは、それに設けられている骨盤サポートバンドは、ズボン本体内側に配置され、上端部がズボン本体の内周部に接続されてズボン本体内側で安定的に吊り下げられているので、人体に容易に装着できる。そして、ズボン本体を正規に穿き装着することで、該骨盤サポートバンド上端部を人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位(骨盤上端部に対応する人体部位に続く該部位の直ぐ上の部位)に位置させて、該骨盤サポートバンドで該人体骨盤周囲を囲繞できる。
【0015】
ここで「ズボン本体の正規の穿き装着」とは、そのズボン本体に応じた普通の穿き装着状態であり、そのズボン本体からすれば、普通に穿いたときの状態よりかなり下げて穿いている状態とか、かなり上へ引き上げて穿いている状態とかは除かれる。
【0016】
このように第1、第2の各ズボンによると、ズボン使用者は、ズボン本体を、正規に(そのズボン本体としては普通に)穿き装着することで、該ズボン本体内周部に上端部が接続された環状骨盤サポートバンドの該上端部を自身の骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置させて、該骨盤サポートバンドを自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着でき、該骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に骨盤周囲に装着でき、それだけ使い易い。
【0017】
また、骨盤サポートバンドの装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0018】
前記第2のズボンによると、前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着できる。
【0019】
従って、骨盤サポートバンドの左右分割部分に設けられた前記連結具により該バンドの周長を骨盤締めつけ力の調整のためや、使用者の体格にあわせて調節し、そのように周長が調節された環状状態でズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に所望の状態で囲繞装着することができる。
【0020】
このように本発明の第2のズボンは、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それにより、一層便利で使い易いものとなっている。
【0021】
なお、ここで「バンド左右分割部分」、「バンド左右分割部分の左側部分」、「バンド左右分割部分の右側部分」における「左」、「右」は、該バンド分割部分をズボンの外側から見たときの左、右を指している。
【0022】
前記第1、第2のいずれのズボンについても、前記骨盤サポートバンドのズボン内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)は、ズボン本体を普通に穿いて、該骨盤サポートバンドの上端部を骨盤上端部対応人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させたとき、該骨盤サポートバンドが骨盤周囲を囲繞できるように、例えば2cm〜15cmの範囲のものとすることができる。
【0023】
2cmより短くなってくると、骨盤サポートバンドの効果が弱くなってくる。15cmより長くなってくると、ズボン装着者の歩行等の動作の妨げとなってくるおそれがある。また、バンドを構成している生地等によっては捲くれ上がってくるおそれもある。
骨盤サポートバンドのズボン内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)のより好ましい範囲として5cm〜15cmを挙げることができる。
【0024】
前記骨盤サポートバンド上端部のズボン本体への接続位置に関して言えば、本発明に係るズボンの例として、前記骨盤サポートバンドの上端部が前記ズボン本体の穿き口内周部に接続されており、該ズボン本体穿き口を該骨盤サポートバンド上端部とともに人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて正規穿き装着状態を得る骨盤サポートバンド付きズボンを挙げることができる。
【0025】
このズボンの場合、ズボン着用者がズボン本体より上側に着用する衣類の丈等によっては背や腹の一部が露出することもあり得る。そこで、そのような露出を避けるため、或いは着用したときの見栄えをよくする等のために、前記ズボン本体穿き口に該穿き口から上方へ向け連続する伸縮性の筒状帯(人体を囲繞する筒状帯)が接続されていてもよい。
【0026】
また、本発明に係るズボンの例として、前記骨盤サポートバンドの上端部が前記ズボン本体の穿き口より下がった内周部に接続されている骨盤サポートバンド付きズボンも例示できる。
【0027】
いずれにしても、前記骨盤サポートバンドは該バンドのズボン本体内での位置決めのために紐でズボン本体に連結してもよい。
また、発汗時のムレを防止或いは抑制し易いように、前記骨盤サポートバンドには貫通通気孔が分散形成されていてもよい。
【0028】
本発明に係るズボンは、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種の長ズボン又は短ズボン等のいずれであってもよい。さらには、運動等に使用するスパッツのようなものであってもよい。
本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンは洗濯して再使用することも可能である。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明によると、骨盤サポートバンドをズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に人体骨盤周囲を囲繞するように装着できる骨盤サポートバンド付きズボンを提供することができる。
【0030】
また本発明によると、かかる利点を有し、さらに、骨盤サポートバンドによる使用者骨盤の締め付け力調整や使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長の調整を行うことができ、それだけ使用し易い骨盤サポートバンド付きズボンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るズボンの1例である、様々の用途に使える長ズボンAの外観正面図である。図2は、該ズボンを裏返した状態のズボン正面側の図であり、図3は該ズボンの使用状態を示す図である。
【0032】
図示のズボンAは、ズボン本体1が比較的柔軟なズボン材料から形成されており、外出衣、各種運動、病人や老人の介護作業等の各種作業などに適するものである。
【0033】
このズボンAは、ズボン本体1、ズボン本体内部に配置されてズボン本体1の内周部に接続された骨盤サポートバンド3’及びズボン本体1に接続されて上方へ延びる筒状帯2を含むものである。ズボンAはそのズボン本体穿き口11をズボン着用者の骨盤上端部に対応する部位或いはその部位の直上部位に位置させて穿いた状態が正規の(普通の)穿き装着状態であるズボンである。
【0034】
骨盤サポートバンド3’は、環状を呈しており、伸縮性を有するバンドであり、本例では、ゴム紐に糸を巻き付けた伸縮性紐を編成して形成したものである。なお、バンド3’や後述するバンド3は伸縮性のあるメッシュ状の生地や、伸縮性のあるネット或いは網状の生地等により形成されてもよい。骨盤サポートバンド3’は、上端部31’がズボン本体穿き口11の内周部位に縫着にて接続されて吊り下げられており、下端部32’は自由下端部とされている。このように骨盤サポートバンド3’はその上端部31’がズボン本体穿き口11に直接接続されている。骨盤サポートバンド3’にはバンド表裏面に貫通する通気孔30’を多数分散形成してある。
【0035】
骨盤サポートバンド3’の上端部31’の周方向長さ(周長)はズボン本体穿き口11の周長に合わせてある。
また、骨盤サポートバンド3’の左右部分は該バンドのズボン本体1内での位置決めのために紐35’でズボン本体1に連結してある。
【0036】
ズボン本体穿き口11にはバンド代わりに伸縮性部材を逢着したり、絞り紐を通しておくなどしてもよいが、ここでは,骨盤サポートバンド3’のズボン本体穿き口11に縫着された上端部31’がそのような伸縮性部材を兼ねている。
【0037】
骨盤サポートバンド3’のズボン穿き口11に接続された上端部31’の下端からバンド3’の自由下端へ至る上下方向幅(上下方向長さ)hとしては、例えば2cm〜15cm程度、より好ましくは5cm〜15cm程度を挙げることができるが、本例では略9.5cm〜10cm程度である。
【0038】
このような寸法範囲に設定されることで、図3に示すように、ズボン使用者Bが、ズボン本体1を正規に(普通に)穿き装着し、穿き口11及びバンド上端部31’を自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させることで、骨盤サポートバンド3’を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着できる。
【0039】
筒状帯2は伸縮性の布地で形成されており、ズボン本体1を装着したズボン使用者Bの該ズボン本体1より上側に出た部位を囲繞することができるものである。本例の筒状帯2は、使用者Bの略肋骨下部に対応する部分まで延び上がり、囲繞することができる。
【0040】
以上説明したズボンAは、その使用者Bが両脚を筒状帯2へ入れ、さらにズボン本体穿き口11へ入れて該ズボン本体1を穿くとともに該ズボン本体1より上側に出た身体部分を筒状帯2で囲繞することができる。
【0041】
このように使用者Bがズボン本体1を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3’の、ズボン穿き口11内周部に縫着された上端部31’を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3’を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0042】
このようにズボンAによると、ズボン本体1を、その穿き口11が使用者Bの骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置するように穿くだけで、簡易に骨盤サポートバンド3’を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着することができ、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に装着でき、それだけ使い易い。
【0043】
また、骨盤サポートバンド3’の装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0044】
次に本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの他の例A1について図4〜図9を参照して説明する。図4は骨盤サポートバンド付きズボンA1の外観正面図であり、図5は図4に示すズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
ズボンA1は先に説明したズボンAにおいて骨盤サポートバンド3’を環状の骨盤サポートバンド3に代えたものである。骨盤サポートバンド3にはバンド表裏面に貫通する通気孔30を多数分散形成してある。
【0045】
このズボンA1の骨盤サポートバンド3は基本的には環状に形成されているが、このズボンA1においては次のようにして骨盤サポートバンド3の周長を調整できるようにしてある。
【0046】
これにつき、以下図6、図7等を参照して説明する。図6はズボンA1の上部を拡大して、且つ、ズボン本体1の前側a1を一部切欠して示す図である。図7は図6と同様の図であるが、後述するバンド左右分割部分36における左側部分361の端部を捲って示す図である。
【0047】
図6、図7等に示すように、骨盤サポートバンド3は、その周長方向における一部(本例ではズボン本体1の前側a1に隣り合う前側部分)において、上端部31から自由下端部32へ向け延びるバンド左右分割部分36を含んでいる。
【0048】
バンド左右分割部分36には骨盤サポートバンド3の周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分361及び右側部分362を互いに連結するための連結具が設けられている。
【0049】
該連結具は、図6、図7から分かるように、バンド左右分割部分36の左側部分361端部の内面に逢着された一本のフック支持部33と、バンド左右分割部分36の右側部分362の端部とそれに続く部分の外面(ズボン本体前側部分a1の内面に対向する面)に逢着された3本のリング支持部341、342、343を含んでいる。リング支持部341、342、343は所定の間隔をおいて逢着されている。バンド3の、該フック支持部、リング支持部を設けた部分についてはズボン本体穿き口には逢着していない。
【0050】
フック支持部33には複数本のフックfが逢着されている。リング支持部341、342、343のそれぞれにはフックfの数と同数のリングrが該フックに対応する高さ位置に逢着されている。
【0051】
フック支持部33のフックfはリング支持部341、342、343のうちいずれのリングrにも脱離可能に係合することができる。
図4、図5、図6にはフック支持部33のフックfを一番端にあるリング支持部341のリングrに係合させた状態が示されている。
図8はズボン本体1の前側a1及び後ろ側(背部側)a2、骨盤サポートバンド3、それに設けられたフック支持部33、リング支持部341、342、343、フックf、リングr等相互の位置関係を概略的に示している。なお、図8に示すように、バンド3の後部は紐35でズボン本体に連結されている。
【0052】
図4、図5、図6に示される連結状態のとき、環状骨盤サポートバンド3の周長が一番長いものとなる。また、この状態において、ズボン本体穿き口11の周長は環状骨盤サポートバンド3の周長に実質上一致している。
さらに図4、図5、図6に示される連結状態のとき、バンド左右分割部分36の左側部分361の端部と右側部分362の端部とは相互に僅かに重なり配置される。
【0053】
フックfをリング支持部342或いは343のリングrに係合させて、より周長の短い環状骨盤サポートバンド3を設定することもできる。
【0054】
以上説明した骨盤サポートバンド付きズボンA1によると、使用者Bは骨盤サポートバンド3におけるフック支持部33とリング支持部341、342又は343とで予め所望周長の環状とした骨盤サポートバンド3を設定することができる。
【0055】
そして、使用者Bが両脚を筒状帯2へ入れ、さらにズボン本体穿き口11へ入れて該ズボン本体1を穿くとともに該ズボン本体1より上側に出た身体部分を筒状帯2で囲繞することができる。このとき、使用者Bが、ズボン本体1をその穿き口11が自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置するように装着することで、前記ズボンAの場合と同様に骨盤サポートバンド3を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0056】
このようにズボンA1によると、ズボン本体1を、その穿き口11が使用者Bの骨盤上端部に対応する部位又は該部位の直上部位に位置するように穿くだけで、簡易に骨盤サポートバンド3を使用者Bの骨盤周囲に囲繞装着することができ、ズボン使用者の体格、体形等にそれほど影響されずに簡易に装着でき、それだけ使い易い。
【0057】
また、骨盤サポートバンド3の装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
【0058】
さらに、骨盤サポートバンド3は環状のものではあるが、上端部31から自由下端部32へ向け延びるバンド左右分割部分36を含んでおり、バンド左右分割部分36にはフック支持部33及び複数のリング支持部341、342、343を含む連結具が設けてあり、該フック支持部33のフックfをリング支持部341、342、343のいずれかのリングrに係合させることで、そのリング支持部の位置に応じた周長の環状骨盤サポートバンド3を得ることができる。
【0059】
従って、骨盤サポートバンド3の左右分割部分36に設けられた前記の連結具により該バンド3の周長を調整して、使用者骨盤の締め付け力を調整したり、使用者の体格にあわせた周長の骨盤サポートバンド3を設定したりすることができ、そのように周長が調節された状態でズボン本体1の穿き装着により該骨盤サポートバンド3を使用者の骨盤周囲に所望の状態で囲繞装着することができる。
【0060】
このように骨盤サポートバンド付きズボンA1は、骨盤サポートバンド3による骨盤締め付け力を調整したり、使用者の体格に応じた骨盤サポートバンド周長を得たりすることができ、それにより、一層便利で使い易いものとなっている。
【0061】
次に本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例A2、A3について図10、図11を参照して説明する。図10は骨盤サポートバンド付きズボンA2を使用状態で示す正面図であり、図11は骨盤サポートバンド付きズボンA3を使用状態で示す正面図である。
【0062】
図10のズボンA2は、図1等に示すズボンAにおいて、ズボン本体1に代えてズボン本体1’を採用するとともに筒状帯2は省略し、さらに、骨盤サポートバンド3’の上端部31’をズボン本体1’の穿き口11’よりやや下がった位置でズボン本体内周部に逢着したものである。図10においてズボンAと同じ部分、部品等にはズボンAと同じ参照符号を付してある。
【0063】
このズボンA2も、使用者Bがズボン本体1’を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3’の上端部31’を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3’を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0064】
図11のズボンA3は、図4等に示すズボンA1において、ズボン本体1に代えてズボン本体1’を採用するとともに筒状帯2は省略し、さらに、骨盤サポートバンド3の上端部31をズボン本体1’の穿き口11’よりやや下がった位置でズボン本体内周部に逢着したものである。図11においてズボンA1と同じ部分、部品等にはズボンA1と同じ参照符号を付してある。
【0065】
このズボンA3も、使用者Bがズボン本体1’を正規に穿き装着することで、骨盤サポートバンド3の上端部31を使用者自身の骨盤の上端部対応部分又は該部分の直上部分に位置させて、該骨盤サポートバンド3を自身の骨盤周囲に簡易に囲繞装着できる。
【0066】
以上説明したズボンA、A1、A2、A3のいずれにおいても、骨盤サポートバンドには多数の通気孔30’、30を形成してあるから、発汗時等のムレを抑制することができる。
また、骨盤サポートバンド付きズボンA、A1、A2、A3は洗濯して再使用することも可能である。
【0067】
以上説明した骨盤サポートバンド付きズボンは、所謂腰痛持ちの人の腰痛抑制、或いは腰痛持ちであった人の腰痛再発の抑制、各種運動や作業(例えば人の介護)等を行う人の腰痛発生の抑制等に利用することができる。
【0068】
なお、以上説明したズボンA1、A3では、連結具としてフック支持部33とリング支持部341、342、343とを含むものを用いたが、連結具は、所謂面状ファスナを利用したもの、紐を利用したもの、スライドラァスナを利用したもの等各種のものを採用できる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、骨盤サポートバンドを簡易に装着できる骨盤サポートバンド付きズボンの提供に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの1例の外観正面図である。
【図2】図1のズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
【図3】図1のズボンの使用状態を示す図である。
【図4】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンの他の例の外観正面図である。
【図5】図4に示すズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。
【図6】図4に示すズボンの上部を拡大して、且つ、ズボン本体の前側部分を一部切欠して示す図である。
【図7】図4に示すズボンの上部を拡大して、且つ、ズボン本体の前側部分を一部切欠して、さらにバンド左右分割部分における左側部分の端部を捲って示す図である。
【図8】ズボン本体の前側及び後ろ側(臀部側)、骨盤サポートバンド、それに設けられたフック支持部及びリング支持部、さらにフック、リング等の相互の位置関係を概略的に示す図である。
【図9】図4に示すズボンの使用状態を示す図である。
【図10】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例を使用状態で示す正面図である。
【図11】本発明に係る骨盤サポートバンド付きズボンのさらに他の例を使用状態で示す正面図である。
【符号の説明】
【0071】
A、A1、A2、A3 骨盤サポートバンド付きズボン
1、1’ ズボン本体
11、11’ ズボン本体の穿き口
2 筒状帯
3、3’ 骨盤サポートバンド
30、30’ 骨盤サポートバンドの通気孔
31’ バンド3’の上端部
32’ バンド3’の下端部
31 バンド3の上端部
32 バンド3の下端部
33 フック支持部
f フック
341、342、343 リング支持部
r リング
35、35’ 紐
36 バンド左右分割部分
361 部分36の左側部分
362 部分36の右側部分
B ズボン装着者
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、上端部が該ズボン本体内周部に接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体内周部に接続された該骨盤サポートバンド上端部のズボン本体上下方向における高さ位置は、該ズボン本体を人体に正規に穿き装着することで該骨盤サポートバンド上端部を該人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該骨盤サポートバンドを該人体骨盤周囲に囲繞装着可能な位置であることを特徴とする骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項2】
前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能である請求項1記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項3】
前記骨盤サポートバンドの前記ズボン本体内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅は2cm〜15cmである請求項1又は2記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項4】
前記骨盤サポートバンドの上端部は前記ズボン本体の穿き口内周部に接続されており、該ズボン本体穿き口を該骨盤サポートバンド上端部とともに人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて正規穿き装着状態を得る請求項1、2又は3記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項5】
前記ズボン本体穿き口に該穿き口から上方へ向け連続する伸縮性の筒状帯が接続されている請求項4記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項6】
前記骨盤サポートバンドの上端部は前記ズボン本体の穿き口より下がった内周部に接続されている請求項1、2又は3記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項7】
前記骨盤サポートバンドには貫通通気孔が分散形成されている請求項1から6のいずれかに記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項1】
人体の下半身に穿いて装着するズボン本体と、該ズボン本体の内部に配置され、上端部が該ズボン本体内周部に接続されて吊り下げられ、下端部が自由下端部とされた伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、該ズボン本体内周部に接続された該骨盤サポートバンド上端部のズボン本体上下方向における高さ位置は、該ズボン本体を人体に正規に穿き装着することで該骨盤サポートバンド上端部を該人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて該骨盤サポートバンドを該人体骨盤周囲に囲繞装着可能な位置であることを特徴とする骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項2】
前記環状の骨盤サポートバンドは該バンド上端部から自由下端部へ向け延びるバンド左右分割部分を含んでおり、該バンド左右分割部分には該骨盤サポートバンド周長を調節して該バンド左右分割部分の左側部分及び右側部分を互いに連結するための連結具が設けられており、該骨盤サポートバンド周長が該連結具により調節された環状状態で前記ズボン本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能である請求項1記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項3】
前記骨盤サポートバンドの前記ズボン本体内周部に接続された上端部の下端から該バンドの自由下端へ至る上下方向幅は2cm〜15cmである請求項1又は2記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項4】
前記骨盤サポートバンドの上端部は前記ズボン本体の穿き口内周部に接続されており、該ズボン本体穿き口を該骨盤サポートバンド上端部とともに人体の骨盤上端部に対応する人体部位又は該人体部位の直上人体部位に位置させて正規穿き装着状態を得る請求項1、2又は3記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項5】
前記ズボン本体穿き口に該穿き口から上方へ向け連続する伸縮性の筒状帯が接続されている請求項4記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項6】
前記骨盤サポートバンドの上端部は前記ズボン本体の穿き口より下がった内周部に接続されている請求項1、2又は3記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【請求項7】
前記骨盤サポートバンドには貫通通気孔が分散形成されている請求項1から6のいずれかに記載の骨盤サポートバンド付きズボン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−223158(P2008−223158A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60286(P2007−60286)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(390018131)株式会社新和 (12)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(390018131)株式会社新和 (12)
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