高出力のコーナーLEDを使用するバックライト
【課題】効率的かつ均一な光の分布を提供する、コーナー結合型バックライトを提供すること。
【解決手段】1つ又はそれ以上のLEDが矩形の固体光導波路バックライトの切頭コーナー部に光学的に結合された、コーナー結合型バックライトの様々な実施形態が説明される。一実施形態において、高出力の白色LEDが小型の反射キャビティ内に装着され、次いでこれが、光導波路の平坦化されたコーナー部に結合される。反射キャビティは、切頭コーナー面に対して様々な角度でより均一な光の分布を提供し、光導波路の全容積にわたってより良好に光を分布させる。これは液晶層内により均一な光導波路の照明を作り出す。
他の実施形態においては、LEDは光導波路のコーナー部近くの小型キャビティ内に装着され、リフレクタが光導波路のコーナー部にマウントされる。付加的な領域を加える必要なしにLEDから熱を取り除くための様々な技術も開示される。
【解決手段】1つ又はそれ以上のLEDが矩形の固体光導波路バックライトの切頭コーナー部に光学的に結合された、コーナー結合型バックライトの様々な実施形態が説明される。一実施形態において、高出力の白色LEDが小型の反射キャビティ内に装着され、次いでこれが、光導波路の平坦化されたコーナー部に結合される。反射キャビティは、切頭コーナー面に対して様々な角度でより均一な光の分布を提供し、光導波路の全容積にわたってより良好に光を分布させる。これは液晶層内により均一な光導波路の照明を作り出す。
他の実施形態においては、LEDは光導波路のコーナー部近くの小型キャビティ内に装着され、リフレクタが光導波路のコーナー部にマウントされる。付加的な領域を加える必要なしにLEDから熱を取り除くための様々な技術も開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ用のバックライトに関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いてバックライトを照明することに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)に使用されるバックライトには多くのタイプがある。一般に、フルカラー・バックライト用には、バックライトを照明するために使用される光は赤色、緑色及び青色の成分を含む。蛍光ランプは光源として最も一般的に使用される。高出力LEDの発達に伴い、こうしたLEDがいくつかの用途の蛍光ランプを置き換えてきている。赤色、緑色及び青色のLEDの組合せを使用するか、或いは「白色光」のLEDを使用することができる。白色光LEDは、結果として得られる光が白色を現すように波長変換型蛍光体で被覆された青色LED又はUV LEDを使用する。
【0003】
小型又は中型のLCD用の典型的なバックライトは、ポリマーから形成された透明な固体光導波路を使用する。蛍光管又はLEDのいずれかの光源が、矩形の光導波路の一方の側縁部に光学的に結合される。光導波路は、光導波路の面から液晶ディスプレイ上に光を均一に漏出するくさび状の形状であってもよく、或いはファセット又は他のタイプのリフレクタを有していてもよい。液晶層の赤色、緑色及び青色ピクセルの位置は、RGBピクセルのための光シャッタとして効率的に機能するように電気信号によって制御されて、LCDスクリーン上にカラー画像を作り出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,001,058号明細書
【特許文献2】米国特許第6,953,952号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
単一又は少数のLEDが使用されるバックライトにおいては、45度の角度のコーナー部のような平坦なコーナー縁部を有するように光導波路を形成し、この切頭コーナー部の表面に接するようにLEDパッケージを装着することが周知である。これは、米国特許第7,001,058号に記載されている。コーナー部に装着するための適切なLEDパッケージは、3mm2未満の面積を有する窓を持ったLEDパッケージを示す米国特許第6,953,952号に記載されたものとすることができる。両特許は、引用により本明細書に組み入れられる。LEDを光導波路の比較的長い側部ではなく平坦なコーナー部に結合することによって、光は光導波路の容積全体を通じてより十分に広がり、液晶層のより均一な照明を提供する。しかしながら、こうしたコーナー結合型LEDには、まだかなりの光学的結合の非効率性及び不均一性があり、こうしたバックライトは、結合面積領域が小さいために小さいバックライトにだけ適している。不均一性は、部分的には、蛍光管などの広い均質の光源が光導波路の表面に適用されるのではなく、点光源が光導波路の表面に適用される結果である。さらに、LEDによって放出される光には、蛍光体の不均一な堆積によるLED全体にわたる色のばらつき、又はLEDダイ自体の放出プロファイルの変動、又はLEDパッケージの様々な特性に起因するような変動がある。さらに、高出力LEDを使用する場合には、付加的な領域を必要とせずにLEDから熱を取り除くことは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つ又はそれ以上のLEDが矩形の光導波路型バックライトのコーナー部に光学的に結合又は近接する、コーナー結合型バックライトの様々な実施形態が説明される。
【0007】
一実施形態においては、高出力の白色LEDが小型反射キャビティ内に装着され、次いで、その開口端が光導波路の切頭(例えば平坦化された)コーナー部の面に光学的に結合される。反射キャビティは、切頭コーナー部の面に対して様々な角度でより均一な光の分布を提供し、光導波路の全容積にわたってより良好に光を分布させる。
【0008】
LEDは、反射キャビティ内に格納され、そのため光導波路の表面から分離されることから、光導波路の結合表面とLEDとの間の角度が小さくなる。そのため、反射キャビティによって反射されることなく光導波路の表面に直接当たるLEDからの光の最大角度は相対的に小さくなる(例えば、LED表面の法線に関して30度から60度)。より広い角度でLEDによって放出された光は、光導波路の表面上に入射する前に、最初に反射キャビティによって反射される。そのため、反射キャビティは光導波路の表面上に当たる前のLED光を広げるように機能するので、光は光導波路の全容積を満たす。さらに、LED自体によって放出された光における変動は、反射キャビティ、及び光導波路表面からのLEDの分離によって平滑化される。これは、液晶層内に、より均一な光導波路照射を生成する。
【0009】
様々なタイプの反射キャビティが、光導波路の切頭コーナー部分の様々な形状と共に説明される。
【0010】
1つ又はそれ以上のLEDを同一のキャビティ内に装着することができる。一実施形態においては、白色光を生成するために、波長変換型蛍光体が青色LED又はUV LEDの上に配置される。別の実施形態においては、赤色LED、緑色LED及び青色LEDが同一の反射キャビティ内に配置される。LEDタイプの他の組み合せが説明される。
【0011】
LEDは、付加的な輝度又は均一性のために光導波路の4つのコーナーのうちの任意の数に結合することができる。
【0012】
他の実施形態においては、側方放出型LEDが光導波路のコーナー部付近の小型キャビティ(例えば、孔)内に装着され、リフレクタが光導波路のコーナー部の上に装着される。
他の実施形態も説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】バックライトを有するLCDの平面図であり、バックライトは光導波路のコーナーに光学的に結合した反射キャビティ内に格納された1つ又はそれ以上のLEDを有する実質的に矩形の光導波路を含む。
【図2】くさび状の矩形光導波路を示す、図1のLCDの側面図である。
【図3】図2の光導波路のような光導波路のコーナー部に光学的に結合した反射キャビティ内に格納された、レンズによって封入されたLEDの側断面図である。
【図4】光導波路のコーナー部に光学的に結合した反射キャビティ内に格納された、レンズ無しのLEDの断面図である。
【図5】LED、反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図6】LED及び反射キャビティを示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図7】LED及び反射キャビティを示す、バックライトの波形のコーナー部分の平面断面図である。
【図8】LED、テーパ型側壁反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図9】LED、テーパ型側壁拡散反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図10】LED、反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を角度付きで示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図11】図10の構造体についての入射光線角度及び結果として得られる屈折光線角度を様々な屈折率を持つ材料に関して示すグラフである。
【図12】単一の白色LED、反射キャビティ、及びキャビティ出口のディフューザを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図13】少なくとも2つの白色LED、反射キャビティ、及びキャビティ出口のディフューザを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図14】バックライトのための許容標準色度点に実質的に適合できる色を達成するために、白色LEDのYAG蛍光体の色成分がLEDの青色光とどのように組み合わせられるかを示す、CIE色度図である。
【図15】反射キャビティ内の白色光LED又は蛍光体変換型緑色LEDを赤色LEDと共に示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図16】反射キャビティ内の赤色LED、緑色LED及び青色LEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図17】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図18】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図19】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図20】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図21】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図22】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図23】光導波路のコーナー部の近くに形成されたキャビティ内に装着された側方放出型LEDを用いたバックライトの側断面図である。
【図24】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側方放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図25】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側面放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図26】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側面放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図27】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側方放出型LEDを有する光導波路の平面図であり、コーナー部は、良好な均一性を達成するために、光導波路の中に光を良好に反射させて戻し、光導波路内の所望の強度プロファイルを達成する、成形された端部を有する。
【図28】異なる構成で装着された反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図29】異なる構成でマウントされた反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図30】異なる構成でマウントされた反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図31】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図32】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図33】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図34】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【図35】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【図36】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な図において同じ番号で表記された要素は、同一又は等価である。
図1は、図2により詳細に示されるカラーLCD10の平面図である。1つ又はそれ以上のLEDが、反射キャビティ12内に格納される。キャビティ12は、矩形の光導波路16の平坦化された(又は切頭された)コーナー部14に固定される。
【0015】
図2は、説明を簡単にするために分離された様々な層を備えた図1のLCD10の側面図である。反射キャビティ12から放出された光は、光導波路16のコーナー部に入射する。光導波路16は、典型的には透明ポリマー(例えばPMMA)であり、又はガラスなどの別の透明材料であっても良い。薄いアルミニウム膜又はシートなどの反射膜18は、光導波路による全反射と組み合わされて、上方に向けて光導波路16の上面から外部へと全ての光を反射する。外へ出た光は、ディフューザ20によって拡散される。狭い視野角内で光を明るくするために、増強膜22を使用することができる。次に、得られた光は液晶層24の背面に入射するが、これは極めて周知であり、詳細に説明する必要はない。液晶層の1つのタイプは、基本的に底部偏光子、透明接地層、液晶層、透明薄膜トランジスタ(TFT)アレイ、RGBピクセル位置に対応したRGBフィルタ、及び第2の偏光子から構成される。選択されたピクセル位置においてTFTアレイに印加された信号が光の偏光を変化させ、そのピクセル位置において光を赤色、緑色又は青色ピクセルとしてLCDから出力させるようにする。適切なTFT信号の選択によって、カラー画像がLCDによって作られる。バックライトと共に使用するための液晶層の他のタイプも公知であり、本発明はバックライトを用いる任意のディスプレイで用いることができる。
【0016】
図3は、LED及び反射キャビティ12の一実施形態の断面図である。LEDダイ26は、青色光を放出し、典型的にはAlInGaNベースの材料から形成される。UV LEDも使用することができる。LED26の上に蛍光体層28が形成される。LEDの上に形成された蛍光体層の代わりに蛍光体プレートを使用することができる。蛍光体は、典型的には、青色光によって励起されたときに黄緑色光を放出するYAG蛍光体である。青色光の一部が蛍光体層28を通して漏出し、青色光とYAG放射との組み合せが白色光を生成する。別の実施形態においては、緑色蛍光体(SSON)を赤色(eCas)又は赤橙色(BSSN)蛍光体と組合せて、より高い色域を達成するために使用することができる。
【0017】
LEDダイ26は、サブマウント30の上に装着される。LEDダイ26上の金属パッドが、サブマウント30上の対応するパッドに接合される。LEDダイ26はフリップ・チップ型であってもよく、ワイヤによって接合されてもよい。サブマウント30は、電源に電気的に接続する端子を有する。サブマウント30は、ダイレクト・ボンディング又はワイヤ・ボンディングによってプリント基板回路(PCB)に接合されることができ、PCBは、電源との接続のための電気的コネクタを有する。電源とLEDダイとの間の電気的インターフェースとして機能するサブマウント30の他に、サブマウント30はLEDダイ26から熱を取り除くヒート・シンクとしても機能する。サブマウント30の上面は、LED光を光導波路16に向かって反射させるように反射性であっても良い。
【0018】
LEDダイの典型的な大きさは、0.3mmから1mmまでである。LEDダイ26は、バックライトに対して1つのLEDだけが必要であるように高出力LEDであることが好ましい。一実施形態においては、LEDは10ルーメンから200ルーメンまでの範囲で放出し、100mAから1.5Aまでの範囲内の駆動電流を扱うことができる。ほとんどの実施形態に使用される典型的なLEDは、少なくとも0.5Wの最大電力定格を有することが予想される。将来的には、単一のLEDが、ラップトップ・コンピュータ及び他の中型LCDにおけるバックライトに典型的に使用される単一の蛍光管を置き換える可能性がある。現在は、バックライトの大きさに応じて、単一の蛍光ランプを置き換えるために2個から4個のLEDが必要とされている。
【0019】
LEDダイ26は、レンズ32によって封入される。レンズ32は、2mmから6mmまでの直径を有することができる。非常に薄い光導波路のためには、2mmのレンズでさえ大きすぎて除かれることがある。図4は、レンズを使用しない非常に薄い(例えば2mm)光導波路16の実施形態を示す。レンズを使用しないことによって、LEDダイ26から出る光は低効率となるが、光導波路16内への入射結合効率(in−coupling efficiency)が高くなる。全ての実施形態において、レンズ付きのLED又はレンズ無しのLEDのいずれかを使用することができる。
【0020】
反射キャビティ12の内壁は、キャビティ12に入った実質的に全ての光が光導波路16内へと出るように、高度に反射性を高めたアルミニウム若しくは銀被覆ミラー又は他の反射性材料とすることができる。適切なアルミニウム・ミラーは、Alanod Corporationから入手可能であり、92%から97%までの反射率に達する。キャビティ12は、光導波路16上にクランプされても良く、又は接着によって光導波路16上に固定されても良い。サブマウント30は、キャビティ12の所定位置にスナップ嵌めされるか、接着又は他の手段によって固定されても良い。
【0021】
光導波路による光出力の最適な均一性のために、反射キャビティ12の開口部は、コーナー部の平坦化された部分(又は他の形状のコーナー部)の面にほぼ適合すべきであり、それにより光導波路内のコーナー縁部における光のボイドがなくなる。また、キャビティ12に大きな開口部を設けることによっても、光がキャビティ12による反射がほとんどない状態で光導波路表面上に入射するようになる。本開示の目的のためには、キャビティの開口部の切頭コーナー部の面に対するおよそのマッチングは、75%から100%までの範囲内のマッチングであり、これは、コーナー面の少なくとも75%がキャビティ12によって覆われることを意味している。反射キャビティの光出力開口部は、典型的には少なくとも4mm2であり、比較的小さいコーナー部結合面積に対応している。
【0022】
図5は、LEDダイ26からの2つの光線を示し、一方の光線はキャビティ12の壁で反射し、他方の光線はキャビティの遠位縁部をちょうど通過する。キャビティ12によって反射されない光線は、LEDダイの表面法線に対して最大角度αを有している。光導波路で反射するいずれの光も、キャビティ12によって再循環される。
【0023】
光導波路16からさらに離してLEDダイ26を配置することによって、角度αはより小さくなる。この角度αは、式tan α=w/2dに従い、ここでwは平坦化されたコーナー部の全幅であり、dはLEDダイ26から平坦化されたコーナー部の中心までの距離である。均一性、キャビティの大きさ、及び入射結合効率の間の有効なトレードオフにより、角度αは約30度から約60度まで範囲とされる。この結果、距離dは約w/3.5からw/2までの範囲となるが、w/5(α=68度に相当する)又はそれ以上の距離dが適切であることもある。コーナー面が大きいほど、反射キャビティ12は大きくなることになる。典型的には、LEDダイは、光導波路の入射結合表面から1mmから15mmの距離の範囲内にある。1mmの距離は60度のビーム照射に対して3.5mmのコーナー縁部幅に相当し、15mmは30度のビーム照射に対して17.5mmのコーナー縁部幅に対応する。
【0024】
従って、最初に反射されることなく光導波路表面上に直接当たるLEDからの光の最大角度αは、LEDが本質的にコーナー面に隣接する従来技術に比較して、より小さい。αより広い角度でLEDによって放出された光は、光導波路16の表面上に入射する前に、反射キャビティ12によって最初に反射される。そのため、反射キャビティ12は、蛍光管の効果と同様に、キャビティ12の開口部全体にわたってLED光を広げるように機能する。これは、光導波路に結合される点光源とは対照的に、光導波路の容積内により均一な光の分布をもたらす。
【0025】
光導波路16の任意の数のコーナー部(1つから4つ)を平坦化することができ、図5に示されるように、その上に装着された反射キャビティ内に格納されたLEDを有することができる。これは輝度と均一性を高める。平坦なコーナー面は、典型的には、矩形の光導波路の隣接側部の両方に対して45度の角度を成す。
【0026】
図6は、切頭コーナーが凹面である実施形態を示す。これは、入射光が光導波路の表面法線に対してより小さい角度を成すため、入射結合効率を向上させる。したがって、コーナー表面は、光導波路の最も近い隣接側部に関して45度より小さくなる。
【0027】
図7は、切頭コーナーが、入射結合効率をさらに向上させるように波形(scalloped)である実施形態を示す。
【0028】
図8は、反射キャビティ12の壁がテーパ状である実施形態を示す。本実施形態の利点は、反射キャビティ12が矩形キャビティより小さいことであり、光導波路16表面上での入射光の角度がより小さいため、より高い入射結合効率が得られることである。
【0029】
図9は、反射キャビティ12の壁がテーパ状であり、光線34の散乱によって示されるように、この壁が拡散反射性である実施形態を示す。Alanod Corporationが適切な異なる散乱特性を有するアルミニウム・ミラーを製造している。キャビティ壁は、適切な白色塗料でコートされても良い。本実施形態の利点は、拡散された光が、コーナー面の表面全体にわたって均一な照明を作り出して、光導波路によって液晶層内に放出される光の均一性を高めることである。
【0030】
図10は図5と同じであるが、反射キャビティ媒体(例えば空気又はエポキシ)及び光導波路材料(例えばガラス又はプラスチック)の屈折率(n1及びn2)並びにキャビティ/光導波路界面の点Aにおける光線の入射角α1及び出射角α2を特定している。
【0031】
図11は、キャビティ媒体及び光導波路材料の異なる屈折率に対する角度α1及びα2のグラフである。光導波路によって放出されて液晶層内に入る光の最適な均一性のために、α2=+/−45度を通じて光導波路の平坦化されたコーナー面にわたって均等な光分布であるべきである。45度の目標ラインが図11に示されている。封入されていないキャビティ12(キャビティは空気で充填されており、n=1)の場合においては、45度の目標に近づけるためには、光導波路の縁部は大きな角度で照射されなければならない。
これらの場合においては、特に反射キャビティ12内での損失が大きいためにこれらの大きな角度内の光が少ないことを考慮に入れる場合には、光が光導波路の全てのコーナー部に確実に到達するようにするために、図6に示されるように、光導波路の縁部において僅かな湾曲を用いることが有益である。
【0032】
光導波路外で良好な均一性を達成することの複雑さは、入射結合縁部の上で良好な均一性が達成されるならば、大いに低減させることができる。図12においては、LEDダイ26と結合縁部との間にディフューザ36を使用することによって、かなり良好な均一性を達成することができる。反射キャビティ12と組み合わされたLEDダイ26がディフューザ36をより均一に照明できることになるので、ディフューザ36を入射結合縁部に近接して配置することは特に有益である。ディフューザ36は、粗面化された半透明プレート又は他のタイプのディフューザとすることができる。
【0033】
図13は図12に類似しているが、付加的な輝度のために1つ又はそれ以上の白色LEDダイ26がある。複数のLEDを使用することでもまた、個々のLEDの出力における標的輝度及び色度点からの変動を軽減する、平均した光が生成される。これは、適切なLEDダイ26の収率を効果的に向上させる。LEDダイ26は、同一のサブマウント30又は異なるサブマウント上に装着することができる。
【0034】
図14は、CIE色度図であり、非常に高温で光を放出するときの黒体の色度点を示すいわゆる黒体曲線を含んでいる。特に2つの点、6500Kの色度点及び9500Kの色度点が示されている。バックライティングにおいて、これらは2つの関連する色温度であり、6500Kの色度点は国際ディスプレイ標準によって指定された白色点であり、9500Kの色度点は非常に一般的なディスプレイの色度点である。また、この曲線中には、白色LEDに使用される典型的な蛍光体YAG:Ceの色度点が示されている。白色LEDの色度点は、このYAG:Ce色度点と使用される青色LEDの色度点との間の直線上にある。青色LEDの3つの異なる色度点(460nm、465nm及び470nm)について、3本の直線が示される。実際のLEDの製造においては、青色波長は様々であり、高い収率に達するためには、異なる色度点の青色LEDを使用しなければならない。さらに、青色波長が様々であるだけではなく、蛍光体のCe濃度、並びに蛍光体の厚さも様々なので、本グラフ中に楕円で示されるように、実際には白色LEDの白色点には大きな広がりがあり得る。あらかじめLEDの白色点を決定して2つ又はそれ以上の白色LEDを使用することによって、単一の白色LEDがバックライトに使用される場合よりも、2つ又はそれ以上のLEDの組み合わされた白色点の広がりがかなり少なくなりように、LEDを選択することができる。
【0035】
図15に示されるように、良好な色域を得るために、独立した赤色LED38及び独立した白色LED又は蛍光体変換型緑色LED40を使用することが有益である。蛍光体変換型緑色LEDは、青色LEDダイと、青色光によってエネルギーを与えられたときに緑色光を放出しする蛍光体とを使用し、且つ青色光の一部分も漏出する。全ての原色成分(赤色、緑色及び青色)がLCDで使用可能であるように、十分な青色漏出を持つ蛍光体変換型緑色LEDを使用することが有益である。LEDの色バランス及び効率に応じて、2つの蛍光体変換型緑色LEDを1つの赤色LEDとともに使用しても良く、又は2つの赤色LED及び1つの蛍光体変換型緑色LEDを使用しても良く、又は蛍光体変換型赤色LED及び蛍光体変換型緑色LEDの組合せ(それぞれ1つ又はそれ以上)を使用しても良い。直接型赤色LED又は直接型緑色LEDの代わりに蛍光体変換型光を使用することの主な利点は、色の安定性である。直接型赤色(AlInGaP)及び直接型緑色(InGaN)の色度点は駆動電流及び温度に依存し、一方、ほとんどの蛍光体は温度に依存して制限されるだけであり、駆動電流には依存しない。
【0036】
色度点制御のために、光学フィードバック・センサ42を反射キャビティ12の内部、例えば側部ミラーの底部近くに組み込むことができる。フィードバック・センサ42は、赤色、緑色及び青色成分の相対強度を検出して、標的色度点を達成するためにそれぞれのLEDへの電流を制御することができる。LEDキャビティ内に光学フィードバック・センサ42を配置する代わりとして、センサ42は光源と反対側の光導波路16の縁部の1つに装着されても良い。
【0037】
図16においては、1つ又はそれ以上の独立した青色、緑色及び赤色のLED44、45及び46が使用される(蛍光体変換型又は直接型のいずれか)。それぞれのLEDの独立した制御によって、本方法において非常に高い色域が達成でき、白色点はリアルタイムに変化させることができる。さらに、バックライトは、例えばフィールド順次色制御に必要とされるように、迅速な赤色、緑色及び青色のシーケンスで照明されることができ、この場合、LCDはいかなるカラー・フィルタもなしに使用され、カラー画像は、赤色、緑色及び青色照明モードに同調した迅速なシーケンスで、赤色、緑色及び青色の画像成分を表示することによって作られる。
【0038】
全ての実施形態において、付加的なLEDを使用することができ、付加的なコーナー部を反射キャビティに結合することができる。こうしたケースは大型LCDディスプレイ用となる。
【0039】
LCDの全厚を低減するために、図17−図19に示されるように、LEDモジュールを光導波路プレートと同一平面内に配置することができる。図17−図19の各LEDは、青色LEDダイ26及び蛍光体層28を含む白色LEDである。上述されたように、赤色、緑色及び青色LEDを代わりに使用して、白色光を生成することができる。直径5mmのレンズ32の場合、レンズ32の高さはわずか2.5mmであり、光導波路16の厚さは、前述の実施形態の光導波路に比べて2.5mm低減することができる。
【0040】
図17は、矩形の反射キャビティ50の使用を示す。図18においては、反射キャビティ52は、光導波路16の縁部上の入射光の角度を小さくすることによって光導波路16に対する結合効率を向上させるように、ほぼ楕円形に作られる。楕円形の1つの焦点はLEDダイの位置に配置され、他の焦点は入射結合縁部の中心に配置される。キャビティはまた放物線状であっても良い。
【0041】
図19は、図18に類似した実施形態を示すが、LEDダイ26の上にレンズを使用していない。このため、LEDモジュールはより小さく、より小さい反射キャビティ54が使用される。図17−図19の反射キャビティは、光導波路内の光の最大均一性のために光導波路16の切頭コーナー部に結合される。
【0042】
図20に示されるように、青色LED26上に蛍光体層を置く代わりに、蛍光体は、拡散蛍光体プレート56の形状に作られても良く、又は透明なキャリア若しくはディフューザ・プレート上にスクリーン印刷されても良く(代替的に56として示される)、これはLEDダイから離され、光導波路16の縁部に近接して配置される。そのためプレート56は、ディフューザおよび色変換手段の両方として機能する。これは非常に良好な均一性が得られるという利点を持つ。
【0043】
図21は、図20の反射キャビティ12内の2つの青色LEDダイ26及び58の使用を示す。2つ(又はそれ以上)の青色LEDダイを使用することによって、より大型のディスプレイのためのより高い輝度が達成され、2つのLEDからの光が所望の色度点を達成するように平均化される。これは、短波長の青色LED及び長波長の青色LEDを一緒に使用して所望の色度点を達成することができるため、青色LEDの収率を増大させる。
【0044】
全ての実施形態において、LEDは、所望の白色点を達成するために、異なる蛍光体及び異なる直接型LED色を使用する様々なタイプとすることができる。例えば、蛍光体はYAG、又は赤色及び緑色の蛍光体の組合せ、又はYAG及び赤色蛍光体とすることができる。2つの青色LEDを使用する代わりに、青色LED及び赤色LEDを使用しても良く、ここで、キャビティの出口近くのYAG又は緑色蛍光体プレートが、青色LEDによって励起され、且つ赤色光をほとんど吸収することなく通過させる。UV LEDもまた、赤色、緑色及び青色成分を提供する適切な蛍光体とともに使用されることができる。
【0045】
図22は、図20又は図21の実施形態を示すが、レンズは使用されず、キャビティ12は封入剤60(例えばシリコーン)で充填されている。これは、LEDダイ及び随意のワイヤ結合が保護され、類似の屈折率を持つ界面材料を提供することによって、青色ダイからの高い抽出効率が達成されるという利点を有する。
【0046】
図23は、側方放出型LED62が、光導波路16のコーナー部近くに形成された(例えば丸い穴のような)キャビティ内に挿入された実施形態を示す。キャビティは、光導波路のコーナー部から15mm以内にあることが好ましい。LED62は、光がLEDの周囲360度に低角度で放出されるように光を反射し屈折する側方放出型レンズ64と共に、標準型白色LED(青色ダイ+蛍光体層)を使用する。赤色、緑色および青色成分を供給する複数のLEDを、1つの白色LEDの代わりに使用することもできる。高出力の側方放出型LEDは、Luxeonの商品名でPhilips Lumileds Lighting LLCから入手可能である。全方向性の発光により、光導波路の全てのコーナー部にLEDからの直接光が供給され、そのため光導波路は液晶層に均一な輝度を供給する。輝点を生成するレンズ64の上部からのいかなる光も妨げるために、拡散リフレクタ66がLED62上方の光導波路16上に配置される。LEDによって放出された光は近くのコーナー縁部に対して小さな角度を成し、リフレクタ68が使用されないならば内部反射されるよりもむしろ光導波路の側部を通って外部へと伝送されるので、鏡面リフレクタ68がLED近くの光導波路のコーナー部の周囲に設けられる。LEDサブマウント30は、エポキシ又は任意の他の接着剤によって光導波路に固定されることができ、又は適切な留め具を用いて所定の場所にスナップ嵌めされることができる。
【0047】
図24は、図23のバックライトの平面図である。
図25は、図23の構造における2つ又はそれ以上の側方放出型LEDの使用を示す。
LEDは、光を平均するために同じタイプであっても良く、又は上述のように異なるタイプであっても良い。
【0048】
図26は、図25のバックライトを示すが、光導波路16のコーナー部は、光導波路を通して光をより良好に分布させるために平坦化されている。リフレクタ68による反射は、光を直接的に光導波路の遠位端に向けて反射する。他の形状のコーナー部もまた、光を均等に分布させるために利用することができる。
【0049】
図27は、コーナー部が波形である光導波路内に埋め込まれた側方放出型LEDの使用を示す。コーナー部の形状は、コーナー領域に入射したほとんど全ての光が内部反射されるように、(臨界角度より大きい)大きな角度となるように形成されることができ、これは、コーナー部の周囲の外部リフレクタを不要にする。コーナー部の形状はまた、良好な均一性及び効率を達成するために、光導波路全体にわたる光の最適な分布を得るように最適化することもでき、外部リフレクタ膜を成形された縁部の上に付与することもできる。
【0050】
図28−図33は、構造を簡略化し、LEDを冷却するために、光導波路16の底面リフレクタとして機能するように、高反射キャビティ12の壁をどのように続けて拡げることもできるかを示す。
【0051】
図28は、図4に示されている構造に類似した反射キャビティ12内の白色LEDを示す。反射壁のうちの底部の壁は、リフレクタ70として液晶層の反対側の光導波路16の底面全体を覆うように、外へと延長され、拡張されている。高出力LEDの冷却は小型筺体においては常に難しい問題である。サブマウント30に接続する金属の反射キャビティ12によって熱が取り除かれることによってLEDが冷却されるだけでなく、このLEDは、光導波路16の底部の上に延びた底部金属壁によってもさらに冷却される。付加的な金属ヒート・シンク72をサブマウント30の背部に熱的に結合し、金属リフレクタ70を接続して、LEDをさらに冷却することができる。ヒート・シンク72は、熱伝導テープ又はペースト用いてリフレクタ70に接続された金属ブラケットとすることができる。
サブマウント30の材料の熱抵抗は、LED1つにつき25K/W以下であることが好ましい。
【0052】
図29は、図17に類似した実施形態を示すが、反射キャビティ12の壁が光導波路16の底部リフレクタ70になるように延長され、拡張されている。図28に示されるように、ヒート・シンク72が付加的にサブマウント30を大型リフレクタ70に結合する。
【0053】
図30は、LEDのサブマウント30が反射キャビティ12の底壁上に装着され、反射キャビティ12の底壁が延長及び拡張されて、光導波路16の底部リフレクタ70となっている実施形態を示す。これは、LEDダイとリフレクタ70との間の熱伝導が極めて良好な、特的に薄いバックライトをもたらす。
図29及び図30の実施形態、並びに図17−図19の類似の実施形態においては、LEDを側方放出型LEDとすることができる。
【0054】
図31は、図23に類似し、側方放出型レンズ64と共にLEDダイ62を有する側方放出型LEDを示す。LEDのサブマウント30は、LEDダイ62から熱を取り除くために金属リフレクタ70の延長部の上に直接的に装着される。図23および図24のように、付加的な効率のために、コーナー・リフレクタを使用することができる。
【0055】
図32は、図31に類似しているが、白色LEDは側方放出型レンズを使用しない。これは、LEDによって放出されたほとんどの光が光導波路16に進入する前に上部リフレクタ66及びサブマウント30によって最初に反射されなければならないため、側方放出型レンズを使用するほど効率的ではない。サブマウント30のためのヒート・シンクは、延長及び拡張されて、光導波路16の底部リフレクタ70になっている。
図33は、レンズ32がLEDダイ26を封入し保護していることを除いて図32と同様である。
【0056】
図28−図33の実施形態においては、光導波路の底面は薄い反射膜を有していてもよく、キャビティの壁は光導波路の背面全体の上に延びている必要はない。付加的な放熱のために、キャビティのヒート・シンク壁をより薄くすることができる。
【0057】
図34−図36は、LEDの上の上部リフレクタが、最小の反射回数で反射光を光導波路内に結合させ、且つLEDに戻る反射を低減させるように形作られていることを除いて、図32と同様である。これはバックライトの効率を向上させる。
【0058】
図34においては、上部リフレクタ76は円錐形である。
図35においては、上部リフレクタ78は、反射光がキャビティの内壁に対して非常に低角度となるようにカスプ形状である。これはキャビティの内壁からの反射を大いに低減する。
図36においては、上部リフレクタ80は、光をLEDから離れる方向に反射させるための微細構造を有している。
【0059】
実施形態の任意の組合せが可能である。全てのバックライトは、図2のLCDの実施形態において使用することができる。LCDは、カラー又は単色とすることができる。極めて大型のLCDのためには、付加的なLEDを光導波路の側部に沿って通常の方法で装着しても良く、コーナーLEDは、本質的には光導波路の表面全体にわたる均一性を向上させるために用いられる。
【0060】
本発明を詳細に説明したが、本発明の開示があれば、本明細書に説明された本発明の概念の精神から逸脱することなく、本発明に変更を加えることができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、図示され説明された特定の実施形態に限定されることは意図されていない。
【0061】
以下に本発明の実施態様を記載する。
(態様1)発光ダイオード(LED)ダイと、
前記LEDダイを格納し、光を出すための開口部を有し、前記開口部が少なくとも4mm2の断面積を有する反射キャビティと、
少なくとも第1の切頭コーナー部を有し、前記切頭コーナー部が面を有し、バックライトとして光を供給するようにされている、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路と、を含む発光デバイスであって、
前記反射キャビティの前記開口部が、前記反射キャビティの前記開口部から出る光が前記コーナー部の前記面を介して前記光導波路内に結合するように前記切頭コーナー部の前記面に対向し、
前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面から少なくとも1mmにあることを特徴とする発光デバイス。
(態様2)前記切頭コーナー部の前記面に対向する前記キャビティの遠位端部に対する前記LEDダイの表面の角度が、約30度から約60度までであることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様3)前記キャビティの前記開口部が、前記切頭コーナー部の前記面の少なくとも75%を覆うことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様4)前記キャビティの前記開口部が、前記切頭コーナー部の前記面の少なくとも90%を覆うことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様5)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から少なくともd=w/5の距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様6)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から少なくともd=w/3.5の距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様7)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面からw/2からw/3.5までの距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0062】
(態様8)前記反射キャビティが矩形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様9)前記反射キャビティが円形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様10)前記反射キャビティが楕円形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様11)前記反射キャビティが放物線型のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様12)前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面に面する主要面を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様13)前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面に面する側面を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様14)前記LEDが、レンズによって封入されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様15)前記切頭コーナー部の前記面が円形であることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様16)前記切頭コーナー部の前記面が波形であることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様17)前記反射キャビティが反射壁を有し、少なくとも1つの壁が前記光導波路の表面上に延びることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様18)前記反射キャビティが、前記切頭コーナー部の前記面に向かってテーパが付けられている反射壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0063】
(態様19)前記反射キャビティが、鏡面である壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様20)前記反射キャビティが、拡散面である壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様21)前記反射キャビティが、実質的に封入剤で充填されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様22)前記反射キャビティが、LEDダイのためのヒート・シンクを提供する壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様23)前記反射キャビティの少なくとも1つの壁が、前記LEDダイから熱を伝導して取り除くために前記光導波路の一部分の上に延びることを特徴とする態様22に記載のデバイス。
(態様24)前記光導波路の一部分の上に延びる前記反射キャビティの前記少なくとも1つの壁が、前記光導波路内の光を前記光導波路の対向する面に向けて反射するためのリフレクタとして機能することを特徴とする態様23に記載のデバイス。
(態様25)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面に熱的に結合されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0064】
(態様26)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面上のリフレクタに熱的に結合されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様27)前記光導波路の上に重なる液晶層をさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様28)前記LEDダイによって放出される光の色変換のために、前記反射キャビティ内に蛍光体をさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様29)前記蛍光体が、前記光導波路内に白色光を生成するために前記LEDダイの上に少なくとも1つの層を含むことを特徴とする態様28に記載のデバイス。
(態様30)前記蛍光体が、前記光導波路内に白色光を生成するために前記LEDダイよりも前記切頭コーナー部の前記面の近くに配置された蛍光体プレートを含むことを特徴とする態様28に記載のデバイス。
(態様31)前記LEDダイと前記切頭コーナー部の前記面との間にディフューザをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様32)前記反射キャビティ内に複数のLEDダイをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様33)前記LEDダイが、少なくとも1つの青色LEDダイ及び異なる色を放出するLEDダイを含むことを特徴とする態様32に記載のデバイス。
(態様34)前記反射キャビティ内で生成された光の色を検出するために、前記反射キャビティ内に光学フィードバック・センサをさらに含むことを特徴とする態様32に記載のデバイス。
【0065】
(態様35)発光ダイオード(LED)ダイと、
少なくとも第1のコーナー部を有し、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路と、を含む発光デバイスであって、
前記光導波路が前記第1のコーナー部に近接したキャビティを有し、前記光導波路がバックライトとして光を供給するようにされており、
前記LEDダイが、前記光導波路内に形成された前記キャビティ内に光を放出するように装着されることを特徴とする発光デバイス。
(態様36)前記LEDダイの上に側方放出型レンズをさらに含み、前記レンズから放出された光が前記反射キャビティの壁に実質的に向かうようにされていることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様37)前記光導波路内へと光を反射させて戻すために、前記第1のコーナー部の周囲にリフレクタをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様38)前記第1のコーナー部が、光の方向を変えるためにカスプ形状であることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様39)前記キャビティ内へと光を反射させて戻すために、前記キャビティの端部の上にリフレクタをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様40)前記リフレクタが、円錐形状であることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
(態様41)前記リフレクタが、カスプ形状であることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
(態様42)前記リフレクタが、パターン付けされていることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
【0066】
(態様43)前記LEDダイが、前記第1のコーナー部から15mm以内に装着されていることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様44)前記LEDダイによって放出された光の色変換のために、前記キャビティ内に蛍光体をさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様45)前記第1のコーナー部に近接した前記光導波路内に付加的なLEDダイをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様46)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面に熱的に結合されることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様47)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面上のリフレクタに熱的に結合されることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様48)前記光導波路の上に重なる液晶層をさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
【符号の説明】
【0067】
10:LCD
12:反射キャビティ
14:コーナー部
16:光導波路
18:反射膜
20、36:ディフューザ
22:増強膜
24:液晶層
26:LEDダイ
28:蛍光体層
30:サブマウント
32:レンズ
60:封入剤
62:側方放出型LED
64:側方放出型レンズ
66、68、76、78、80:リフレクタ
72:ヒート・シンク
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ用のバックライトに関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いてバックライトを照明することに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)に使用されるバックライトには多くのタイプがある。一般に、フルカラー・バックライト用には、バックライトを照明するために使用される光は赤色、緑色及び青色の成分を含む。蛍光ランプは光源として最も一般的に使用される。高出力LEDの発達に伴い、こうしたLEDがいくつかの用途の蛍光ランプを置き換えてきている。赤色、緑色及び青色のLEDの組合せを使用するか、或いは「白色光」のLEDを使用することができる。白色光LEDは、結果として得られる光が白色を現すように波長変換型蛍光体で被覆された青色LED又はUV LEDを使用する。
【0003】
小型又は中型のLCD用の典型的なバックライトは、ポリマーから形成された透明な固体光導波路を使用する。蛍光管又はLEDのいずれかの光源が、矩形の光導波路の一方の側縁部に光学的に結合される。光導波路は、光導波路の面から液晶ディスプレイ上に光を均一に漏出するくさび状の形状であってもよく、或いはファセット又は他のタイプのリフレクタを有していてもよい。液晶層の赤色、緑色及び青色ピクセルの位置は、RGBピクセルのための光シャッタとして効率的に機能するように電気信号によって制御されて、LCDスクリーン上にカラー画像を作り出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,001,058号明細書
【特許文献2】米国特許第6,953,952号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
単一又は少数のLEDが使用されるバックライトにおいては、45度の角度のコーナー部のような平坦なコーナー縁部を有するように光導波路を形成し、この切頭コーナー部の表面に接するようにLEDパッケージを装着することが周知である。これは、米国特許第7,001,058号に記載されている。コーナー部に装着するための適切なLEDパッケージは、3mm2未満の面積を有する窓を持ったLEDパッケージを示す米国特許第6,953,952号に記載されたものとすることができる。両特許は、引用により本明細書に組み入れられる。LEDを光導波路の比較的長い側部ではなく平坦なコーナー部に結合することによって、光は光導波路の容積全体を通じてより十分に広がり、液晶層のより均一な照明を提供する。しかしながら、こうしたコーナー結合型LEDには、まだかなりの光学的結合の非効率性及び不均一性があり、こうしたバックライトは、結合面積領域が小さいために小さいバックライトにだけ適している。不均一性は、部分的には、蛍光管などの広い均質の光源が光導波路の表面に適用されるのではなく、点光源が光導波路の表面に適用される結果である。さらに、LEDによって放出される光には、蛍光体の不均一な堆積によるLED全体にわたる色のばらつき、又はLEDダイ自体の放出プロファイルの変動、又はLEDパッケージの様々な特性に起因するような変動がある。さらに、高出力LEDを使用する場合には、付加的な領域を必要とせずにLEDから熱を取り除くことは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つ又はそれ以上のLEDが矩形の光導波路型バックライトのコーナー部に光学的に結合又は近接する、コーナー結合型バックライトの様々な実施形態が説明される。
【0007】
一実施形態においては、高出力の白色LEDが小型反射キャビティ内に装着され、次いで、その開口端が光導波路の切頭(例えば平坦化された)コーナー部の面に光学的に結合される。反射キャビティは、切頭コーナー部の面に対して様々な角度でより均一な光の分布を提供し、光導波路の全容積にわたってより良好に光を分布させる。
【0008】
LEDは、反射キャビティ内に格納され、そのため光導波路の表面から分離されることから、光導波路の結合表面とLEDとの間の角度が小さくなる。そのため、反射キャビティによって反射されることなく光導波路の表面に直接当たるLEDからの光の最大角度は相対的に小さくなる(例えば、LED表面の法線に関して30度から60度)。より広い角度でLEDによって放出された光は、光導波路の表面上に入射する前に、最初に反射キャビティによって反射される。そのため、反射キャビティは光導波路の表面上に当たる前のLED光を広げるように機能するので、光は光導波路の全容積を満たす。さらに、LED自体によって放出された光における変動は、反射キャビティ、及び光導波路表面からのLEDの分離によって平滑化される。これは、液晶層内に、より均一な光導波路照射を生成する。
【0009】
様々なタイプの反射キャビティが、光導波路の切頭コーナー部分の様々な形状と共に説明される。
【0010】
1つ又はそれ以上のLEDを同一のキャビティ内に装着することができる。一実施形態においては、白色光を生成するために、波長変換型蛍光体が青色LED又はUV LEDの上に配置される。別の実施形態においては、赤色LED、緑色LED及び青色LEDが同一の反射キャビティ内に配置される。LEDタイプの他の組み合せが説明される。
【0011】
LEDは、付加的な輝度又は均一性のために光導波路の4つのコーナーのうちの任意の数に結合することができる。
【0012】
他の実施形態においては、側方放出型LEDが光導波路のコーナー部付近の小型キャビティ(例えば、孔)内に装着され、リフレクタが光導波路のコーナー部の上に装着される。
他の実施形態も説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】バックライトを有するLCDの平面図であり、バックライトは光導波路のコーナーに光学的に結合した反射キャビティ内に格納された1つ又はそれ以上のLEDを有する実質的に矩形の光導波路を含む。
【図2】くさび状の矩形光導波路を示す、図1のLCDの側面図である。
【図3】図2の光導波路のような光導波路のコーナー部に光学的に結合した反射キャビティ内に格納された、レンズによって封入されたLEDの側断面図である。
【図4】光導波路のコーナー部に光学的に結合した反射キャビティ内に格納された、レンズ無しのLEDの断面図である。
【図5】LED、反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図6】LED及び反射キャビティを示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図7】LED及び反射キャビティを示す、バックライトの波形のコーナー部分の平面断面図である。
【図8】LED、テーパ型側壁反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図9】LED、テーパ型側壁拡散反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を示す、バックライトの凹面状コーナー部分の平面断面図である。
【図10】LED、反射キャビティ、及びLEDによって放出された光線を角度付きで示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図11】図10の構造体についての入射光線角度及び結果として得られる屈折光線角度を様々な屈折率を持つ材料に関して示すグラフである。
【図12】単一の白色LED、反射キャビティ、及びキャビティ出口のディフューザを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図13】少なくとも2つの白色LED、反射キャビティ、及びキャビティ出口のディフューザを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図14】バックライトのための許容標準色度点に実質的に適合できる色を達成するために、白色LEDのYAG蛍光体の色成分がLEDの青色光とどのように組み合わせられるかを示す、CIE色度図である。
【図15】反射キャビティ内の白色光LED又は蛍光体変換型緑色LEDを赤色LEDと共に示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図16】反射キャビティ内の赤色LED、緑色LED及び青色LEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の平面断面図である。
【図17】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図18】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図19】薄いバックライトを達成するために光導波路の上面又は底面に対して平行な表面上にLEDが装着された反射キャビティ内のLEDを示す、バックライトの平坦化されたコーナー部分の側面断面図である。
【図20】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図21】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図22】蛍光体プレートが反射キャビティの出口近くに配置され、LEDが青色LED又はUV LEDである、バックライトの平坦化されたコーナー部の平面断面図である。
【図23】光導波路のコーナー部の近くに形成されたキャビティ内に装着された側方放出型LEDを用いたバックライトの側断面図である。
【図24】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側方放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図25】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側面放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図26】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側面放出型LED、及び光導波路のコーナー部の周囲に装着されたリフレクタを有する、光導波路の平面図である。
【図27】光導波路のコーナー部の近くのキャビティ内に装着された側方放出型LEDを有する光導波路の平面図であり、コーナー部は、良好な均一性を達成するために、光導波路の中に光を良好に反射させて戻し、光導波路内の所望の強度プロファイルを達成する、成形された端部を有する。
【図28】異なる構成で装着された反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図29】異なる構成でマウントされた反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図30】異なる構成でマウントされた反射キャビティ内のLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタと反射キャビティを一体化するための様々な方法及びLEDから放熱させるための技術を示す、バックライトの側断面図である。
【図31】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図32】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図33】コーナー部の近くの光導波路内のキャビティ内に装着された異なるタイプのLEDを示し、光導波路の背面上のリフレクタにヒート・シンクを一体化するバックライトの側断面図である。
【図34】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【図35】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【図36】図32に類似しているが、光導波路内により均一な光を提供するためのLEDの上方の様々な形状の上部リフレクタを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な図において同じ番号で表記された要素は、同一又は等価である。
図1は、図2により詳細に示されるカラーLCD10の平面図である。1つ又はそれ以上のLEDが、反射キャビティ12内に格納される。キャビティ12は、矩形の光導波路16の平坦化された(又は切頭された)コーナー部14に固定される。
【0015】
図2は、説明を簡単にするために分離された様々な層を備えた図1のLCD10の側面図である。反射キャビティ12から放出された光は、光導波路16のコーナー部に入射する。光導波路16は、典型的には透明ポリマー(例えばPMMA)であり、又はガラスなどの別の透明材料であっても良い。薄いアルミニウム膜又はシートなどの反射膜18は、光導波路による全反射と組み合わされて、上方に向けて光導波路16の上面から外部へと全ての光を反射する。外へ出た光は、ディフューザ20によって拡散される。狭い視野角内で光を明るくするために、増強膜22を使用することができる。次に、得られた光は液晶層24の背面に入射するが、これは極めて周知であり、詳細に説明する必要はない。液晶層の1つのタイプは、基本的に底部偏光子、透明接地層、液晶層、透明薄膜トランジスタ(TFT)アレイ、RGBピクセル位置に対応したRGBフィルタ、及び第2の偏光子から構成される。選択されたピクセル位置においてTFTアレイに印加された信号が光の偏光を変化させ、そのピクセル位置において光を赤色、緑色又は青色ピクセルとしてLCDから出力させるようにする。適切なTFT信号の選択によって、カラー画像がLCDによって作られる。バックライトと共に使用するための液晶層の他のタイプも公知であり、本発明はバックライトを用いる任意のディスプレイで用いることができる。
【0016】
図3は、LED及び反射キャビティ12の一実施形態の断面図である。LEDダイ26は、青色光を放出し、典型的にはAlInGaNベースの材料から形成される。UV LEDも使用することができる。LED26の上に蛍光体層28が形成される。LEDの上に形成された蛍光体層の代わりに蛍光体プレートを使用することができる。蛍光体は、典型的には、青色光によって励起されたときに黄緑色光を放出するYAG蛍光体である。青色光の一部が蛍光体層28を通して漏出し、青色光とYAG放射との組み合せが白色光を生成する。別の実施形態においては、緑色蛍光体(SSON)を赤色(eCas)又は赤橙色(BSSN)蛍光体と組合せて、より高い色域を達成するために使用することができる。
【0017】
LEDダイ26は、サブマウント30の上に装着される。LEDダイ26上の金属パッドが、サブマウント30上の対応するパッドに接合される。LEDダイ26はフリップ・チップ型であってもよく、ワイヤによって接合されてもよい。サブマウント30は、電源に電気的に接続する端子を有する。サブマウント30は、ダイレクト・ボンディング又はワイヤ・ボンディングによってプリント基板回路(PCB)に接合されることができ、PCBは、電源との接続のための電気的コネクタを有する。電源とLEDダイとの間の電気的インターフェースとして機能するサブマウント30の他に、サブマウント30はLEDダイ26から熱を取り除くヒート・シンクとしても機能する。サブマウント30の上面は、LED光を光導波路16に向かって反射させるように反射性であっても良い。
【0018】
LEDダイの典型的な大きさは、0.3mmから1mmまでである。LEDダイ26は、バックライトに対して1つのLEDだけが必要であるように高出力LEDであることが好ましい。一実施形態においては、LEDは10ルーメンから200ルーメンまでの範囲で放出し、100mAから1.5Aまでの範囲内の駆動電流を扱うことができる。ほとんどの実施形態に使用される典型的なLEDは、少なくとも0.5Wの最大電力定格を有することが予想される。将来的には、単一のLEDが、ラップトップ・コンピュータ及び他の中型LCDにおけるバックライトに典型的に使用される単一の蛍光管を置き換える可能性がある。現在は、バックライトの大きさに応じて、単一の蛍光ランプを置き換えるために2個から4個のLEDが必要とされている。
【0019】
LEDダイ26は、レンズ32によって封入される。レンズ32は、2mmから6mmまでの直径を有することができる。非常に薄い光導波路のためには、2mmのレンズでさえ大きすぎて除かれることがある。図4は、レンズを使用しない非常に薄い(例えば2mm)光導波路16の実施形態を示す。レンズを使用しないことによって、LEDダイ26から出る光は低効率となるが、光導波路16内への入射結合効率(in−coupling efficiency)が高くなる。全ての実施形態において、レンズ付きのLED又はレンズ無しのLEDのいずれかを使用することができる。
【0020】
反射キャビティ12の内壁は、キャビティ12に入った実質的に全ての光が光導波路16内へと出るように、高度に反射性を高めたアルミニウム若しくは銀被覆ミラー又は他の反射性材料とすることができる。適切なアルミニウム・ミラーは、Alanod Corporationから入手可能であり、92%から97%までの反射率に達する。キャビティ12は、光導波路16上にクランプされても良く、又は接着によって光導波路16上に固定されても良い。サブマウント30は、キャビティ12の所定位置にスナップ嵌めされるか、接着又は他の手段によって固定されても良い。
【0021】
光導波路による光出力の最適な均一性のために、反射キャビティ12の開口部は、コーナー部の平坦化された部分(又は他の形状のコーナー部)の面にほぼ適合すべきであり、それにより光導波路内のコーナー縁部における光のボイドがなくなる。また、キャビティ12に大きな開口部を設けることによっても、光がキャビティ12による反射がほとんどない状態で光導波路表面上に入射するようになる。本開示の目的のためには、キャビティの開口部の切頭コーナー部の面に対するおよそのマッチングは、75%から100%までの範囲内のマッチングであり、これは、コーナー面の少なくとも75%がキャビティ12によって覆われることを意味している。反射キャビティの光出力開口部は、典型的には少なくとも4mm2であり、比較的小さいコーナー部結合面積に対応している。
【0022】
図5は、LEDダイ26からの2つの光線を示し、一方の光線はキャビティ12の壁で反射し、他方の光線はキャビティの遠位縁部をちょうど通過する。キャビティ12によって反射されない光線は、LEDダイの表面法線に対して最大角度αを有している。光導波路で反射するいずれの光も、キャビティ12によって再循環される。
【0023】
光導波路16からさらに離してLEDダイ26を配置することによって、角度αはより小さくなる。この角度αは、式tan α=w/2dに従い、ここでwは平坦化されたコーナー部の全幅であり、dはLEDダイ26から平坦化されたコーナー部の中心までの距離である。均一性、キャビティの大きさ、及び入射結合効率の間の有効なトレードオフにより、角度αは約30度から約60度まで範囲とされる。この結果、距離dは約w/3.5からw/2までの範囲となるが、w/5(α=68度に相当する)又はそれ以上の距離dが適切であることもある。コーナー面が大きいほど、反射キャビティ12は大きくなることになる。典型的には、LEDダイは、光導波路の入射結合表面から1mmから15mmの距離の範囲内にある。1mmの距離は60度のビーム照射に対して3.5mmのコーナー縁部幅に相当し、15mmは30度のビーム照射に対して17.5mmのコーナー縁部幅に対応する。
【0024】
従って、最初に反射されることなく光導波路表面上に直接当たるLEDからの光の最大角度αは、LEDが本質的にコーナー面に隣接する従来技術に比較して、より小さい。αより広い角度でLEDによって放出された光は、光導波路16の表面上に入射する前に、反射キャビティ12によって最初に反射される。そのため、反射キャビティ12は、蛍光管の効果と同様に、キャビティ12の開口部全体にわたってLED光を広げるように機能する。これは、光導波路に結合される点光源とは対照的に、光導波路の容積内により均一な光の分布をもたらす。
【0025】
光導波路16の任意の数のコーナー部(1つから4つ)を平坦化することができ、図5に示されるように、その上に装着された反射キャビティ内に格納されたLEDを有することができる。これは輝度と均一性を高める。平坦なコーナー面は、典型的には、矩形の光導波路の隣接側部の両方に対して45度の角度を成す。
【0026】
図6は、切頭コーナーが凹面である実施形態を示す。これは、入射光が光導波路の表面法線に対してより小さい角度を成すため、入射結合効率を向上させる。したがって、コーナー表面は、光導波路の最も近い隣接側部に関して45度より小さくなる。
【0027】
図7は、切頭コーナーが、入射結合効率をさらに向上させるように波形(scalloped)である実施形態を示す。
【0028】
図8は、反射キャビティ12の壁がテーパ状である実施形態を示す。本実施形態の利点は、反射キャビティ12が矩形キャビティより小さいことであり、光導波路16表面上での入射光の角度がより小さいため、より高い入射結合効率が得られることである。
【0029】
図9は、反射キャビティ12の壁がテーパ状であり、光線34の散乱によって示されるように、この壁が拡散反射性である実施形態を示す。Alanod Corporationが適切な異なる散乱特性を有するアルミニウム・ミラーを製造している。キャビティ壁は、適切な白色塗料でコートされても良い。本実施形態の利点は、拡散された光が、コーナー面の表面全体にわたって均一な照明を作り出して、光導波路によって液晶層内に放出される光の均一性を高めることである。
【0030】
図10は図5と同じであるが、反射キャビティ媒体(例えば空気又はエポキシ)及び光導波路材料(例えばガラス又はプラスチック)の屈折率(n1及びn2)並びにキャビティ/光導波路界面の点Aにおける光線の入射角α1及び出射角α2を特定している。
【0031】
図11は、キャビティ媒体及び光導波路材料の異なる屈折率に対する角度α1及びα2のグラフである。光導波路によって放出されて液晶層内に入る光の最適な均一性のために、α2=+/−45度を通じて光導波路の平坦化されたコーナー面にわたって均等な光分布であるべきである。45度の目標ラインが図11に示されている。封入されていないキャビティ12(キャビティは空気で充填されており、n=1)の場合においては、45度の目標に近づけるためには、光導波路の縁部は大きな角度で照射されなければならない。
これらの場合においては、特に反射キャビティ12内での損失が大きいためにこれらの大きな角度内の光が少ないことを考慮に入れる場合には、光が光導波路の全てのコーナー部に確実に到達するようにするために、図6に示されるように、光導波路の縁部において僅かな湾曲を用いることが有益である。
【0032】
光導波路外で良好な均一性を達成することの複雑さは、入射結合縁部の上で良好な均一性が達成されるならば、大いに低減させることができる。図12においては、LEDダイ26と結合縁部との間にディフューザ36を使用することによって、かなり良好な均一性を達成することができる。反射キャビティ12と組み合わされたLEDダイ26がディフューザ36をより均一に照明できることになるので、ディフューザ36を入射結合縁部に近接して配置することは特に有益である。ディフューザ36は、粗面化された半透明プレート又は他のタイプのディフューザとすることができる。
【0033】
図13は図12に類似しているが、付加的な輝度のために1つ又はそれ以上の白色LEDダイ26がある。複数のLEDを使用することでもまた、個々のLEDの出力における標的輝度及び色度点からの変動を軽減する、平均した光が生成される。これは、適切なLEDダイ26の収率を効果的に向上させる。LEDダイ26は、同一のサブマウント30又は異なるサブマウント上に装着することができる。
【0034】
図14は、CIE色度図であり、非常に高温で光を放出するときの黒体の色度点を示すいわゆる黒体曲線を含んでいる。特に2つの点、6500Kの色度点及び9500Kの色度点が示されている。バックライティングにおいて、これらは2つの関連する色温度であり、6500Kの色度点は国際ディスプレイ標準によって指定された白色点であり、9500Kの色度点は非常に一般的なディスプレイの色度点である。また、この曲線中には、白色LEDに使用される典型的な蛍光体YAG:Ceの色度点が示されている。白色LEDの色度点は、このYAG:Ce色度点と使用される青色LEDの色度点との間の直線上にある。青色LEDの3つの異なる色度点(460nm、465nm及び470nm)について、3本の直線が示される。実際のLEDの製造においては、青色波長は様々であり、高い収率に達するためには、異なる色度点の青色LEDを使用しなければならない。さらに、青色波長が様々であるだけではなく、蛍光体のCe濃度、並びに蛍光体の厚さも様々なので、本グラフ中に楕円で示されるように、実際には白色LEDの白色点には大きな広がりがあり得る。あらかじめLEDの白色点を決定して2つ又はそれ以上の白色LEDを使用することによって、単一の白色LEDがバックライトに使用される場合よりも、2つ又はそれ以上のLEDの組み合わされた白色点の広がりがかなり少なくなりように、LEDを選択することができる。
【0035】
図15に示されるように、良好な色域を得るために、独立した赤色LED38及び独立した白色LED又は蛍光体変換型緑色LED40を使用することが有益である。蛍光体変換型緑色LEDは、青色LEDダイと、青色光によってエネルギーを与えられたときに緑色光を放出しする蛍光体とを使用し、且つ青色光の一部分も漏出する。全ての原色成分(赤色、緑色及び青色)がLCDで使用可能であるように、十分な青色漏出を持つ蛍光体変換型緑色LEDを使用することが有益である。LEDの色バランス及び効率に応じて、2つの蛍光体変換型緑色LEDを1つの赤色LEDとともに使用しても良く、又は2つの赤色LED及び1つの蛍光体変換型緑色LEDを使用しても良く、又は蛍光体変換型赤色LED及び蛍光体変換型緑色LEDの組合せ(それぞれ1つ又はそれ以上)を使用しても良い。直接型赤色LED又は直接型緑色LEDの代わりに蛍光体変換型光を使用することの主な利点は、色の安定性である。直接型赤色(AlInGaP)及び直接型緑色(InGaN)の色度点は駆動電流及び温度に依存し、一方、ほとんどの蛍光体は温度に依存して制限されるだけであり、駆動電流には依存しない。
【0036】
色度点制御のために、光学フィードバック・センサ42を反射キャビティ12の内部、例えば側部ミラーの底部近くに組み込むことができる。フィードバック・センサ42は、赤色、緑色及び青色成分の相対強度を検出して、標的色度点を達成するためにそれぞれのLEDへの電流を制御することができる。LEDキャビティ内に光学フィードバック・センサ42を配置する代わりとして、センサ42は光源と反対側の光導波路16の縁部の1つに装着されても良い。
【0037】
図16においては、1つ又はそれ以上の独立した青色、緑色及び赤色のLED44、45及び46が使用される(蛍光体変換型又は直接型のいずれか)。それぞれのLEDの独立した制御によって、本方法において非常に高い色域が達成でき、白色点はリアルタイムに変化させることができる。さらに、バックライトは、例えばフィールド順次色制御に必要とされるように、迅速な赤色、緑色及び青色のシーケンスで照明されることができ、この場合、LCDはいかなるカラー・フィルタもなしに使用され、カラー画像は、赤色、緑色及び青色照明モードに同調した迅速なシーケンスで、赤色、緑色及び青色の画像成分を表示することによって作られる。
【0038】
全ての実施形態において、付加的なLEDを使用することができ、付加的なコーナー部を反射キャビティに結合することができる。こうしたケースは大型LCDディスプレイ用となる。
【0039】
LCDの全厚を低減するために、図17−図19に示されるように、LEDモジュールを光導波路プレートと同一平面内に配置することができる。図17−図19の各LEDは、青色LEDダイ26及び蛍光体層28を含む白色LEDである。上述されたように、赤色、緑色及び青色LEDを代わりに使用して、白色光を生成することができる。直径5mmのレンズ32の場合、レンズ32の高さはわずか2.5mmであり、光導波路16の厚さは、前述の実施形態の光導波路に比べて2.5mm低減することができる。
【0040】
図17は、矩形の反射キャビティ50の使用を示す。図18においては、反射キャビティ52は、光導波路16の縁部上の入射光の角度を小さくすることによって光導波路16に対する結合効率を向上させるように、ほぼ楕円形に作られる。楕円形の1つの焦点はLEDダイの位置に配置され、他の焦点は入射結合縁部の中心に配置される。キャビティはまた放物線状であっても良い。
【0041】
図19は、図18に類似した実施形態を示すが、LEDダイ26の上にレンズを使用していない。このため、LEDモジュールはより小さく、より小さい反射キャビティ54が使用される。図17−図19の反射キャビティは、光導波路内の光の最大均一性のために光導波路16の切頭コーナー部に結合される。
【0042】
図20に示されるように、青色LED26上に蛍光体層を置く代わりに、蛍光体は、拡散蛍光体プレート56の形状に作られても良く、又は透明なキャリア若しくはディフューザ・プレート上にスクリーン印刷されても良く(代替的に56として示される)、これはLEDダイから離され、光導波路16の縁部に近接して配置される。そのためプレート56は、ディフューザおよび色変換手段の両方として機能する。これは非常に良好な均一性が得られるという利点を持つ。
【0043】
図21は、図20の反射キャビティ12内の2つの青色LEDダイ26及び58の使用を示す。2つ(又はそれ以上)の青色LEDダイを使用することによって、より大型のディスプレイのためのより高い輝度が達成され、2つのLEDからの光が所望の色度点を達成するように平均化される。これは、短波長の青色LED及び長波長の青色LEDを一緒に使用して所望の色度点を達成することができるため、青色LEDの収率を増大させる。
【0044】
全ての実施形態において、LEDは、所望の白色点を達成するために、異なる蛍光体及び異なる直接型LED色を使用する様々なタイプとすることができる。例えば、蛍光体はYAG、又は赤色及び緑色の蛍光体の組合せ、又はYAG及び赤色蛍光体とすることができる。2つの青色LEDを使用する代わりに、青色LED及び赤色LEDを使用しても良く、ここで、キャビティの出口近くのYAG又は緑色蛍光体プレートが、青色LEDによって励起され、且つ赤色光をほとんど吸収することなく通過させる。UV LEDもまた、赤色、緑色及び青色成分を提供する適切な蛍光体とともに使用されることができる。
【0045】
図22は、図20又は図21の実施形態を示すが、レンズは使用されず、キャビティ12は封入剤60(例えばシリコーン)で充填されている。これは、LEDダイ及び随意のワイヤ結合が保護され、類似の屈折率を持つ界面材料を提供することによって、青色ダイからの高い抽出効率が達成されるという利点を有する。
【0046】
図23は、側方放出型LED62が、光導波路16のコーナー部近くに形成された(例えば丸い穴のような)キャビティ内に挿入された実施形態を示す。キャビティは、光導波路のコーナー部から15mm以内にあることが好ましい。LED62は、光がLEDの周囲360度に低角度で放出されるように光を反射し屈折する側方放出型レンズ64と共に、標準型白色LED(青色ダイ+蛍光体層)を使用する。赤色、緑色および青色成分を供給する複数のLEDを、1つの白色LEDの代わりに使用することもできる。高出力の側方放出型LEDは、Luxeonの商品名でPhilips Lumileds Lighting LLCから入手可能である。全方向性の発光により、光導波路の全てのコーナー部にLEDからの直接光が供給され、そのため光導波路は液晶層に均一な輝度を供給する。輝点を生成するレンズ64の上部からのいかなる光も妨げるために、拡散リフレクタ66がLED62上方の光導波路16上に配置される。LEDによって放出された光は近くのコーナー縁部に対して小さな角度を成し、リフレクタ68が使用されないならば内部反射されるよりもむしろ光導波路の側部を通って外部へと伝送されるので、鏡面リフレクタ68がLED近くの光導波路のコーナー部の周囲に設けられる。LEDサブマウント30は、エポキシ又は任意の他の接着剤によって光導波路に固定されることができ、又は適切な留め具を用いて所定の場所にスナップ嵌めされることができる。
【0047】
図24は、図23のバックライトの平面図である。
図25は、図23の構造における2つ又はそれ以上の側方放出型LEDの使用を示す。
LEDは、光を平均するために同じタイプであっても良く、又は上述のように異なるタイプであっても良い。
【0048】
図26は、図25のバックライトを示すが、光導波路16のコーナー部は、光導波路を通して光をより良好に分布させるために平坦化されている。リフレクタ68による反射は、光を直接的に光導波路の遠位端に向けて反射する。他の形状のコーナー部もまた、光を均等に分布させるために利用することができる。
【0049】
図27は、コーナー部が波形である光導波路内に埋め込まれた側方放出型LEDの使用を示す。コーナー部の形状は、コーナー領域に入射したほとんど全ての光が内部反射されるように、(臨界角度より大きい)大きな角度となるように形成されることができ、これは、コーナー部の周囲の外部リフレクタを不要にする。コーナー部の形状はまた、良好な均一性及び効率を達成するために、光導波路全体にわたる光の最適な分布を得るように最適化することもでき、外部リフレクタ膜を成形された縁部の上に付与することもできる。
【0050】
図28−図33は、構造を簡略化し、LEDを冷却するために、光導波路16の底面リフレクタとして機能するように、高反射キャビティ12の壁をどのように続けて拡げることもできるかを示す。
【0051】
図28は、図4に示されている構造に類似した反射キャビティ12内の白色LEDを示す。反射壁のうちの底部の壁は、リフレクタ70として液晶層の反対側の光導波路16の底面全体を覆うように、外へと延長され、拡張されている。高出力LEDの冷却は小型筺体においては常に難しい問題である。サブマウント30に接続する金属の反射キャビティ12によって熱が取り除かれることによってLEDが冷却されるだけでなく、このLEDは、光導波路16の底部の上に延びた底部金属壁によってもさらに冷却される。付加的な金属ヒート・シンク72をサブマウント30の背部に熱的に結合し、金属リフレクタ70を接続して、LEDをさらに冷却することができる。ヒート・シンク72は、熱伝導テープ又はペースト用いてリフレクタ70に接続された金属ブラケットとすることができる。
サブマウント30の材料の熱抵抗は、LED1つにつき25K/W以下であることが好ましい。
【0052】
図29は、図17に類似した実施形態を示すが、反射キャビティ12の壁が光導波路16の底部リフレクタ70になるように延長され、拡張されている。図28に示されるように、ヒート・シンク72が付加的にサブマウント30を大型リフレクタ70に結合する。
【0053】
図30は、LEDのサブマウント30が反射キャビティ12の底壁上に装着され、反射キャビティ12の底壁が延長及び拡張されて、光導波路16の底部リフレクタ70となっている実施形態を示す。これは、LEDダイとリフレクタ70との間の熱伝導が極めて良好な、特的に薄いバックライトをもたらす。
図29及び図30の実施形態、並びに図17−図19の類似の実施形態においては、LEDを側方放出型LEDとすることができる。
【0054】
図31は、図23に類似し、側方放出型レンズ64と共にLEDダイ62を有する側方放出型LEDを示す。LEDのサブマウント30は、LEDダイ62から熱を取り除くために金属リフレクタ70の延長部の上に直接的に装着される。図23および図24のように、付加的な効率のために、コーナー・リフレクタを使用することができる。
【0055】
図32は、図31に類似しているが、白色LEDは側方放出型レンズを使用しない。これは、LEDによって放出されたほとんどの光が光導波路16に進入する前に上部リフレクタ66及びサブマウント30によって最初に反射されなければならないため、側方放出型レンズを使用するほど効率的ではない。サブマウント30のためのヒート・シンクは、延長及び拡張されて、光導波路16の底部リフレクタ70になっている。
図33は、レンズ32がLEDダイ26を封入し保護していることを除いて図32と同様である。
【0056】
図28−図33の実施形態においては、光導波路の底面は薄い反射膜を有していてもよく、キャビティの壁は光導波路の背面全体の上に延びている必要はない。付加的な放熱のために、キャビティのヒート・シンク壁をより薄くすることができる。
【0057】
図34−図36は、LEDの上の上部リフレクタが、最小の反射回数で反射光を光導波路内に結合させ、且つLEDに戻る反射を低減させるように形作られていることを除いて、図32と同様である。これはバックライトの効率を向上させる。
【0058】
図34においては、上部リフレクタ76は円錐形である。
図35においては、上部リフレクタ78は、反射光がキャビティの内壁に対して非常に低角度となるようにカスプ形状である。これはキャビティの内壁からの反射を大いに低減する。
図36においては、上部リフレクタ80は、光をLEDから離れる方向に反射させるための微細構造を有している。
【0059】
実施形態の任意の組合せが可能である。全てのバックライトは、図2のLCDの実施形態において使用することができる。LCDは、カラー又は単色とすることができる。極めて大型のLCDのためには、付加的なLEDを光導波路の側部に沿って通常の方法で装着しても良く、コーナーLEDは、本質的には光導波路の表面全体にわたる均一性を向上させるために用いられる。
【0060】
本発明を詳細に説明したが、本発明の開示があれば、本明細書に説明された本発明の概念の精神から逸脱することなく、本発明に変更を加えることができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、図示され説明された特定の実施形態に限定されることは意図されていない。
【0061】
以下に本発明の実施態様を記載する。
(態様1)発光ダイオード(LED)ダイと、
前記LEDダイを格納し、光を出すための開口部を有し、前記開口部が少なくとも4mm2の断面積を有する反射キャビティと、
少なくとも第1の切頭コーナー部を有し、前記切頭コーナー部が面を有し、バックライトとして光を供給するようにされている、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路と、を含む発光デバイスであって、
前記反射キャビティの前記開口部が、前記反射キャビティの前記開口部から出る光が前記コーナー部の前記面を介して前記光導波路内に結合するように前記切頭コーナー部の前記面に対向し、
前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面から少なくとも1mmにあることを特徴とする発光デバイス。
(態様2)前記切頭コーナー部の前記面に対向する前記キャビティの遠位端部に対する前記LEDダイの表面の角度が、約30度から約60度までであることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様3)前記キャビティの前記開口部が、前記切頭コーナー部の前記面の少なくとも75%を覆うことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様4)前記キャビティの前記開口部が、前記切頭コーナー部の前記面の少なくとも90%を覆うことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様5)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から少なくともd=w/5の距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様6)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から少なくともd=w/3.5の距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様7)前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面から距離dにあり、前記切頭コーナー部が幅wを有し、前記LEDダイが前記切頭コーナー部の前記面からw/2からw/3.5までの距離にあることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0062】
(態様8)前記反射キャビティが矩形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様9)前記反射キャビティが円形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様10)前記反射キャビティが楕円形のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様11)前記反射キャビティが放物線型のキャビティを含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様12)前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面に面する主要面を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様13)前記LEDダイが、前記切頭コーナー部の前記面に面する側面を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様14)前記LEDが、レンズによって封入されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様15)前記切頭コーナー部の前記面が円形であることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様16)前記切頭コーナー部の前記面が波形であることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様17)前記反射キャビティが反射壁を有し、少なくとも1つの壁が前記光導波路の表面上に延びることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様18)前記反射キャビティが、前記切頭コーナー部の前記面に向かってテーパが付けられている反射壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0063】
(態様19)前記反射キャビティが、鏡面である壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様20)前記反射キャビティが、拡散面である壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様21)前記反射キャビティが、実質的に封入剤で充填されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様22)前記反射キャビティが、LEDダイのためのヒート・シンクを提供する壁を有することを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様23)前記反射キャビティの少なくとも1つの壁が、前記LEDダイから熱を伝導して取り除くために前記光導波路の一部分の上に延びることを特徴とする態様22に記載のデバイス。
(態様24)前記光導波路の一部分の上に延びる前記反射キャビティの前記少なくとも1つの壁が、前記光導波路内の光を前記光導波路の対向する面に向けて反射するためのリフレクタとして機能することを特徴とする態様23に記載のデバイス。
(態様25)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面に熱的に結合されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
【0064】
(態様26)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面上のリフレクタに熱的に結合されることを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様27)前記光導波路の上に重なる液晶層をさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様28)前記LEDダイによって放出される光の色変換のために、前記反射キャビティ内に蛍光体をさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様29)前記蛍光体が、前記光導波路内に白色光を生成するために前記LEDダイの上に少なくとも1つの層を含むことを特徴とする態様28に記載のデバイス。
(態様30)前記蛍光体が、前記光導波路内に白色光を生成するために前記LEDダイよりも前記切頭コーナー部の前記面の近くに配置された蛍光体プレートを含むことを特徴とする態様28に記載のデバイス。
(態様31)前記LEDダイと前記切頭コーナー部の前記面との間にディフューザをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様32)前記反射キャビティ内に複数のLEDダイをさらに含むことを特徴とする態様1に記載のデバイス。
(態様33)前記LEDダイが、少なくとも1つの青色LEDダイ及び異なる色を放出するLEDダイを含むことを特徴とする態様32に記載のデバイス。
(態様34)前記反射キャビティ内で生成された光の色を検出するために、前記反射キャビティ内に光学フィードバック・センサをさらに含むことを特徴とする態様32に記載のデバイス。
【0065】
(態様35)発光ダイオード(LED)ダイと、
少なくとも第1のコーナー部を有し、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路と、を含む発光デバイスであって、
前記光導波路が前記第1のコーナー部に近接したキャビティを有し、前記光導波路がバックライトとして光を供給するようにされており、
前記LEDダイが、前記光導波路内に形成された前記キャビティ内に光を放出するように装着されることを特徴とする発光デバイス。
(態様36)前記LEDダイの上に側方放出型レンズをさらに含み、前記レンズから放出された光が前記反射キャビティの壁に実質的に向かうようにされていることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様37)前記光導波路内へと光を反射させて戻すために、前記第1のコーナー部の周囲にリフレクタをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様38)前記第1のコーナー部が、光の方向を変えるためにカスプ形状であることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様39)前記キャビティ内へと光を反射させて戻すために、前記キャビティの端部の上にリフレクタをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様40)前記リフレクタが、円錐形状であることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
(態様41)前記リフレクタが、カスプ形状であることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
(態様42)前記リフレクタが、パターン付けされていることを特徴とする態様39に記載のデバイス。
【0066】
(態様43)前記LEDダイが、前記第1のコーナー部から15mm以内に装着されていることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様44)前記LEDダイによって放出された光の色変換のために、前記キャビティ内に蛍光体をさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様45)前記第1のコーナー部に近接した前記光導波路内に付加的なLEDダイをさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様46)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面に熱的に結合されることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様47)前記LEDダイが装着される熱伝導性サブマウントをさらに含み、前記サブマウントが前記光導波路の背面上のリフレクタに熱的に結合されることを特徴とする態様35に記載のデバイス。
(態様48)前記光導波路の上に重なる液晶層をさらに含むことを特徴とする態様35に記載のデバイス。
【符号の説明】
【0067】
10:LCD
12:反射キャビティ
14:コーナー部
16:光導波路
18:反射膜
20、36:ディフューザ
22:増強膜
24:液晶層
26:LEDダイ
28:蛍光体層
30:サブマウント
32:レンズ
60:封入剤
62:側方放出型LED
64:側方放出型レンズ
66、68、76、78、80:リフレクタ
72:ヒート・シンク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオード(LED)ダイと、
前記LEDダイが装着された上面、及び、この上面と反対側の底面を有する、熱伝導性のサブマウントと、
前記LEDダイを少なくとも部分的に覆い、複数の壁及び光を出すための開口部を有する反射キャビティと、
上面,底面、及び側面である残りの面を有する、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路であって、バックライトとして光を供給するように構成されており、前記光導波路の上面を通して光を放出し、前記上面を通して光を反射するために前記底面に反射フィルムを有する、前記光導波路と、
を備えた発光デバイスであって、
前記反射キャビティの開口部は、前記光導波路の第1の側面に面しており、
前記反射キャビティは、前記複数の壁の1つの壁のみが延長部を有し、前記複数の壁の前記1つの壁及び前記延長部が金属からなり、前記延長部が前記光導波路の底面の大部分にわたって延びるが、前記光導波路の側面の大部分にわたっては延びておらず、
前記サブマウントの底面は、前記反射キャビティの複数の壁のうちの前記延長部を有する前記1つの壁に装着されており、前記サブマウントは、前記延長部が前記LEDダイのためのヒートシンクとして機能するように前記延長部に熱的に結合している、発光デバイス。
【請求項2】
前記反射キャビティが矩形のキャビティを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記反射キャビティが円形のキャビティを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記LEDダイは、前記光導波路の第1の側面に面する側面を有し、前記LEDは、主発光面を有し、前記LEDダイは、前記LEDダイの主発光面が前記光導波路の上面に実質的に平行であるように前記反射キャビティ内にあり、前記LEDダイの主発光面によって放出された光が、前記光導波路の第1の側面に向けて前記反射キャビティ内で反射される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記反射キャビティは、前記光導波路の第1の側面から遠ざかる方向にテーパが付けられている反射壁を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記LEDダイによって放出される光の色変換のために、前記反射キャビティ内に蛍光体をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記光導波路は、切頭コーナー部を有し、前記光導波路の第1の側面は、前記切頭コーナー部の面である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項1】
発光ダイオード(LED)ダイと、
前記LEDダイが装着された上面、及び、この上面と反対側の底面を有する、熱伝導性のサブマウントと、
前記LEDダイを少なくとも部分的に覆い、複数の壁及び光を出すための開口部を有する反射キャビティと、
上面,底面、及び側面である残りの面を有する、固体材料から形成された実質的に矩形の光導波路であって、バックライトとして光を供給するように構成されており、前記光導波路の上面を通して光を放出し、前記上面を通して光を反射するために前記底面に反射フィルムを有する、前記光導波路と、
を備えた発光デバイスであって、
前記反射キャビティの開口部は、前記光導波路の第1の側面に面しており、
前記反射キャビティは、前記複数の壁の1つの壁のみが延長部を有し、前記複数の壁の前記1つの壁及び前記延長部が金属からなり、前記延長部が前記光導波路の底面の大部分にわたって延びるが、前記光導波路の側面の大部分にわたっては延びておらず、
前記サブマウントの底面は、前記反射キャビティの複数の壁のうちの前記延長部を有する前記1つの壁に装着されており、前記サブマウントは、前記延長部が前記LEDダイのためのヒートシンクとして機能するように前記延長部に熱的に結合している、発光デバイス。
【請求項2】
前記反射キャビティが矩形のキャビティを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記反射キャビティが円形のキャビティを含むことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記LEDダイは、前記光導波路の第1の側面に面する側面を有し、前記LEDは、主発光面を有し、前記LEDダイは、前記LEDダイの主発光面が前記光導波路の上面に実質的に平行であるように前記反射キャビティ内にあり、前記LEDダイの主発光面によって放出された光が、前記光導波路の第1の側面に向けて前記反射キャビティ内で反射される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記反射キャビティは、前記光導波路の第1の側面から遠ざかる方向にテーパが付けられている反射壁を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記LEDダイによって放出される光の色変換のために、前記反射キャビティ内に蛍光体をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記光導波路は、切頭コーナー部を有し、前記光導波路の第1の側面は、前記切頭コーナー部の面である、請求項1に記載のデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【公開番号】特開2012−238619(P2012−238619A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−187419(P2012−187419)
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2007−248051(P2007−248051)の分割
【原出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(500507009)フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー (197)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2007−248051(P2007−248051)の分割
【原出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(500507009)フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー (197)
【Fターム(参考)】
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