説明

高圧カットアウト用ヒューズ

【課題】高圧カットアウトのヒューズが溶断した場合に、その溶断の原因を素早く特定できる高圧カットアウト用ヒューズを提供すること。
【解決手段】配電線に接続された変圧器の1次側に取り付けられた高圧カットアウトに挿入され、筒体12及び該筒体内12に設けられたヒューズエレメント14とを有する高圧カットアウト用ヒューズ10において、ヒューズエレメント14が溶断したときの筒体12内の温度が所定温度に達していたか否かを表示する温度感知表示部である不可逆サーモラベル20を筒体12内に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配電路で使用する高圧カットアウト用ヒューズ、特に、ヒューズが溶断した場合に、その溶断原因が直ちに特定できる高圧カットアウト用ヒューズに関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、配電路についての概略説明図である。ただし、一例について示す。配電路は、配電線40、電柱42、変圧器44、高圧カットアウト46等で構成される。配電線40は電柱42の上部に架設されている。変圧器44は電柱42に吊り下げされて設置されている。配電線40には交流6600Vが印加されており、配電線40から高圧引き下げ電線46により変圧器44の一次側に高電圧が入力され、変圧器44により家庭又は工場で使用できるように低電圧に変圧される。変圧器44の一次側と高圧引き下げ電線46との間には高圧カットアウト(例えば、特許文献1等)48が取り付けられている。
【0003】
高圧カットアウト48は、内部にヒューズ筒(図示していない)を有し、このヒューズ筒に高圧カットアウト用ヒューズ50が挿入されている。この高圧カットアウト用ヒューズ50により変圧器44の1次側の電流を制限し、変圧器44が過負荷にならないようにしている。例えば、変圧器44の2次側、すなわち低電圧に変圧された家庭又は工場側で過負荷になると、変圧器44の1次側に流れる電流は増大し、所定の電流値を越えると高圧カットアウト用ヒューズ50が溶断するように構成されている。このように高圧カットアウト用ヒューズ50が溶断することで変圧器44の過負荷による焼損等を防止している。
【0004】
高圧カットアウト用ヒューズ50は、筒体52の中にヒューズエレメント54を有している。ヒューズエレメント54は、筒体52の一方の端部に設けられた電極56と、筒体52の他方の端部から出ている電極線58に接続されている。上述のように変圧器44の2次側の過負荷により、変圧器44の1次側に過電流が流れると、上述のヒューズエレメント54が溶断する。なお、ヒューズエレメント54は、経年変化により溶断する場合もある。
【0005】
ヒューズエレメント54が溶断した場合、停電が発生するので、早急に新しい高圧カットアウト用ヒューズ50と取り替える必要がある。高圧カットアウト用ヒューズ50の取り替えは、高圧カットアウト48の蓋部を開け、ヒューズ筒から溶断した高圧カットアウト用ヒューズ50を取り出し、新しい高圧カットアウト用ヒューズ50と入れ替えることにより行われる。
【0006】
なお、溶断したヒューズエレメント54について、変圧器44の過負荷により溶断したのか、或いは経年変化により溶断したのかの判別は、どちらの場合もヒューズエレメント54が溶けて切断するので、目視での判別は不可能である。ただし、過負荷の場合には、一瞬に大電流が流れて溶断するので、溶断時の筒体52内の温度は上昇する。一方、経年変化による場合は、例えば、ヒューズエレメント54の実効断面積が小さくなりそこに規定の電流が流れて溶断すると考えられるので溶断時の筒体52内の温度はさほど上昇しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−259745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
高圧カットアウト用ヒューズ50のヒューズエレメント54が溶断して停電が発生した場合、早急に新しい高圧カットアウト用ヒューズ50と取り替える必要がある。同時に、高圧カットアウト用ヒューズ50が変圧器44の過負荷により溶断したのか単に経年変化により溶断したのか、その溶断の理由を特定しなければならない。原因を特定しなければ的確かつ迅速な復旧作業は難しいからである。しかし、現実には溶断した高圧カットアウト用ヒューズ50をヒューズ筒から抜き出して溶断箇所を見ただけでは、過負荷により溶断したのか経年変化により溶断したのか区別することは難しい。これまで高圧カットアウト用ヒューズ50が切れ停電が発生した場合には、溶断した高圧カットアウト用ヒューズ50を新しい高圧カットアウト用ヒューズ50と取り替えた後、暫く間変圧器44の1次側又は2次側の電流測定を実施していた。しかし、この電流測定は、短時間の測定では正確な電流値を把握することは難しいため、長時間(例えば24時間)測定していたが、これでは原因の特定に時間が掛かり過ぎる。
【0009】
ここで、高圧カットアウト用ヒューズ50が変圧器44の過負荷で溶断した場合には、溶断した高圧カットアウト用ヒューズ50を取り替えた後の電流測定中にも、再度高圧カットアウト用ヒューズ50が溶断して、停電が発生することもある。更に、電流測定中に変圧器44が焼損する恐れがある。したがって、過負荷で溶断した場合は、一刻も早く容量の大きな変圧器44に吊り替える必要があり、その為には過負荷で溶断したと素早く特定できることが望まれる。
【0010】
一方、高圧カットアウト用ヒューズ50が経年変化で溶断した場合は、溶断した高圧カットアウト用ヒューズ50を取り換えた後の電流測定中に再び高圧カットアウト用ヒューズ50が溶断することはない。また、変圧器44が焼損することもない。しかし、不必要な電流測定を継続しなければならず、無駄な作業が行われていた。したがって、この場合においても経年変化で溶断したと素早く特定できることが望まれる。
【0011】
現状では、高圧カットアウト用ヒューズが溶断した場合に、その溶断原因を素早く特定し、表示する手段は提示されていない。
【0012】
本発明は、これらの課題を解決するために為されたものであり、その目的は、高圧カットアウト用ヒューズが溶断した場合に、その溶断の原因を素早く特定できる高圧カットアウト用ヒューズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の高圧カットアウト用ヒューズは、
配電線に接続された変圧器の1次側に取り付けられた高圧カットアウトに挿入され、筒体及び該筒体内に設けられたヒューズエレメントを有する高圧カットアウト用ヒューズにおいて、前記ヒューズエレメントが溶断したときの前記筒体内の温度が所定温度に達していたか否かを表示する温度感知表示部を有することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、溶断した高圧カットアウト用ヒューズを新しい高圧カットアウト用ヒューズと取り替える際に、筒体部分を分解して溶断した高圧カットアウト用ヒューズ内部の温度感知表示部を見ることにより、筒体内部の温度が所定温度に達していたか否かを知ることができる。ここで、所定温度は、ヒューズエレメントが変圧器の過負荷により溶断したときの筒体内の温度である。すなわち、変圧器の過負荷によりヒューズエレメントが溶断した場合には、筒体内部の温度は上昇し、経年変化により溶断した場合には筒体内部の温度はあまり上昇しないことから、温度感知表示部に表示されている温度が変圧器の過負荷により溶断したときの温度に到達していた場合には、高圧カットアウト用ヒューズの溶断原因は変圧器の過負荷によるものと特定することができる。したがって、無駄な電流測定等を行う必要がなく、高圧カットアウト用ヒューズ溶断後の復旧作業を的確かつ迅速に行うことが可能である。例えば、過負荷により溶断した場合には、直ちに容量の大きな変圧器に吊り替え作業に入ることが可能である。
【0015】
請求項2に記載の高圧カットアウト用ヒューズは、請求項1に記載の高圧カットアウト用ヒューズにおいて、
前記温度感知表示部は、前記筒体の内部に貼付された不可逆サーモラベルであることを特徴とする。したがって、高圧カットアウト用ヒューズの筒体を大幅に改造することなく、またスペースを取ることなく、温度感知表示部を簡単かつ安価に構成することが可能である。したがって、高圧カットアウト用ヒューズが溶断したときに、筒体内に貼付した不可逆サーモラベルを見ることで筒体内の温度が所定温度に達していたか否かを簡単かつ確実に知ることができ、高圧カットアウト用ヒューズの溶断原因を直ちに特定することが可能である。
【0016】
請求項3に記載の高圧カットアウト用ヒューズは、請求項2に記載の高圧カットアウト用ヒューズにおいて、
前記筒体は、該筒体の側部に形成された開口穴を有し、該開口穴から前記不可逆サーモラベルの表示温度を視認できることを特徴とする。したがって、筒体内に貼付した不可逆サーモラベルを、高圧カットアウト用ヒューズの筒体を破壊又は分解することなしに開口穴から簡単に確認することが可能である。
【0017】
請求項4に記載の高圧カットアウト用ヒューズは、請求項2又は3の何れか1項に記載の高圧カットアウト用ヒューズにおいて、
前記筒体は、透明材料で構成され、該筒体の外部から前記不可逆サーモラベルの表示温度を視認できることを特徴とする。したがって、溶断した高圧カットアウト用ヒューズを高圧カットアウトから取り出して直ぐに表示温度を確認することが可能である。また、筒体が透明であるので、外部から不可逆サーモラベルを照明し得るので夜間でも容易に作業することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の高圧カットアウト用ヒューズによれば、高圧カットアウト用ヒューズの筒体内に、ヒューズエレメントが溶断したときの筒体内の温度が所定の温度に達していたか否かを表示する温度感知表示部を設けたので、高圧カットアウト用ヒューズが溶断したときに変圧器の過負荷により溶断したか、経年変化により溶断したかを直ちに特定することが可能である。したがって、電流測定等が不要となり、高圧カットアウト用ヒューズ溶断後の復旧作業を的確かつ迅速に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第1の実施の形態に係る概略斜視図である。
【図2】本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第2の実施の形態に係る概略斜視図である。
【図3】本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第3の実施の形態に係る概略斜視図である。
【図4】電線路の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の高圧カットアウト用ヒューズの実施の形態について、図面を参照しながら詳述する。
【0021】
図1は、本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第1の実施の形態に係る概略斜視図である。ただし、図1(A)は全体の概略斜視図、図1(B)はヒューズエレメントが溶断したときの不可逆サーモラベルの表示温度の様子を示す。なお、図1(A)では筒体の一部切り欠いて示している。高圧カットアウト用ヒューズ10は、高圧カットアウトのヒューズ筒に挿入可能な直径を有する筒体12と、筒体12の端部に電極16と、電極線18とを有する。筒体12の内部には、電極16と電極線18に亘って接続されたヒューズエレメント14が封入されている。
【0022】
筒体12は、所定の長さと所定の径を有しており、絶縁性があり不透明な材料、例えばボール紙等で形成されている。この筒体12の先端と後端にそれぞれ電極が形成され、後端の電極から電極線18が引き出されている。高圧カットアウト用ヒューズ10が高圧カットアウトのヒューズ筒に挿入されると、電極16は高圧カットアウト内の電極と接触して電気的に接続される。電極線18は高圧カットアウト内の他の電極に巻き付けて電気的に接続される。
【0023】
筒体12内のヒューズエレメント14は、電極16と電極線18に亘って取り付けられており、所定の電流値以上の電流が流れた場合に、溶断するように構成されている。溶断する位置は、ヒューズエレメント14の長手方向の略中央の位置であるが、この位置に限定されない。なお、所定の電流値以上の電流が流れた場合以外に、経年変化により所定の電流値以内であっても溶断する場合があることは前述の通りである。
【0024】
筒体12内には、不可逆サーモラベル20が貼付されている。この不可逆サーモラベル20は、筒体12内で到達した温度が認知できるように。温度を表す数字が特殊な材料により印刷されており、その温度に達するとその温度を表す数字の部分が特に強く彩色されるように構成されている。例えば、筒体12内の温度が40℃に到達すれば、40までの数字とその背景の部分が色濃く浮かび上がるので、色が濃くなった部分とそうでない部分とを見極めることで到達した温度が解ることとなる。なお、サーモラベルは不可逆であるので一旦表示された到達温度は、サーモラベルの周囲の温度が下がっても、その到達温度が表示されたままとなる。また、不可逆サーモラベル20は種々のタイプがあり、温度が数字で表示されず、色により表示されるものもあるが、本発明はそれらに限定されない。
【0025】
高圧カットアウト用ヒューズ10のヒューズエレメント14が溶断した場合、筒体12内の温度が溶断に伴い上昇する。ここで、変圧器の過負荷により溶断した場合には、ヒューズエレメント14に所定の電流値以上の電流が流れたのが原因であるため、筒体12内の温度は周囲の環境温度よりも高くなる。一方、経年変化により溶断した場合は、所定の電流値以下で溶断したのであるから、筒体12の温度は上昇するものの、変圧器の過負荷により溶断した場合に比べて温度上昇分は小さい。そこで、変圧器の過負荷により溶断した場合の筒体12内の温度を一旦測定しておく。そして、高圧カットアウト用ヒューズ10が溶断した場合に、筒体12の溶断したときの到達温度を調べ、到達温度が過負荷により溶断したときの温度と比べることにより、変圧器の過負荷により溶断したか否かを特定することができる。すなわち、到達温度が過負荷により溶断したときの温度と等しいか、又はそれ以上であれは、変圧器の過負荷により高圧カットアウト用ヒューズが溶断したと特定することができる。
【0026】
図1(B)は、ヒューズエレメント14が変圧器の過負荷により溶断したときの不可逆サーモラベル20の表示温度の様子を示す。表示不可逆サーモラベル20は、筒体12内の温度上昇により、52℃付近まで色が変わっている様子を示している。変色している部分を符号20aで示した。これにより、筒体12内の温度がこの温度まで上昇したことが分かる。ここで、変圧器の過負荷により溶断したときの高圧カットアウト用ヒューズ10の筒体12内の温度は略50℃であると分かっていれば、この溶断は変圧器の過負荷によるものであると素早く特定することができる。変圧器の過負荷により溶断したときの高圧カットアウト用ヒューズ10の筒体12内の温度が略80℃である場合には、この溶断は経年変化によるものと特定することができる。
【0027】
なお、変圧器の過負荷によりヒューズエレメント14が溶断した場合の筒体12の到達温度は、変圧器の容量、高圧カットアウト用ヒューズ10の大きさ、ヒューズエレメントの溶断する規定電流値等によって定まり、一義的に温度を決めることはできない。個別具体的に決められるものである。
【0028】
したがって、高圧カットアウト用ヒューズ10が溶断した場合に、筒体12内の不可逆サーモラベル20の到達温度を見れば、変圧器の過負荷により溶断したか否かを一目で特定することができることとなる。
【0029】
本発明の第1の実施の形態によれば、高圧カットアウト用ヒューズ10が溶断し停電が発生した場合に、高圧カットアウト用ヒューズ10の筒体12に貼付された不可逆サーモラベル20の到達温度を見ることで、変圧器の過負荷により溶断したか否かを特定することができる。したがって、従来のように電流値等を測定する必要がなく、高圧カットアウト用ヒューズの溶断後の復旧作業を的確かつ迅速に行うことが可能である。
【0030】
図2は、本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第2の実施の形態に係る概略斜視図である。第1の実施の形態と異なる点は、高圧カットアウト用ヒューズ10の筒体12に、開口穴22が形成されていることである。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0031】
筒体12の側部に形成された開口穴22から、筒体12に貼付した不可逆サーモラベル20を視認することが可能である。したがって、高圧カットアウト用ヒューズ10が溶断し、高圧カットアウトから高圧カットアウト用ヒューズ10を取り出したときにこの開口穴22から不可逆サーモラベル20を見て、筒体12内の到達温度を知ることができる。開口穴22が形成されているので、筒体12を破壊又は分解して、不可逆サーモラベル20を筒体12から取り出す必要はない。
【0032】
第1の実施の形態と同様に、高圧カットアウト用ヒューズの溶断時の筒体内の到達温度を知れば、溶断が変圧器の過負荷によるものか否かを直ちに知ることができる。すなわち、溶断の原因を直ちに特定することが可能である。
【0033】
図3は、本発明の高圧カットアウト用ヒューズの第3の実施の形態に係る概略斜視図である。第1の実施の形態と異なる点は、高圧カットアウト用ヒューズ10の筒体が絶縁性のある透明な材料で形成された筒体24にある。絶縁性のある透明な材料として、例えばガラス等を挙げることができる。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0034】
この構成により、筒体24内に貼付された不可逆サーモラベル20は、筒体に開口穴等を形成することなく、高圧カットアウトヒューズ10の外部から見えることとなる。したがって、高圧カットアウト用ヒューズ10が溶断したとき、高圧カットアウトから高圧カットアウト用ヒューズ10を取り出し、直ちに筒体24内の到達温度を不可逆サーモラベル20により知ることができる。これにより、変圧器の過負荷により溶断したか否かを特定することができる。また、筒体24が透明であるから、夜間時に外部から光を当てて不可逆サーモラベル20を確認することができるので、夜間においても容易に確認作業することが可能である。
【0035】
本発明の高圧カットアウト用ヒューズによれば、高圧カットアウト用ヒューズが溶断したときに、筒体内に設けられた温度感知示部である不可逆サーモラベルを見ることで、変圧器の過負荷により溶断したか、ヒューズの経年変化により溶断したかを直ちに特定することができ、溶断後の復旧作業を的確かつ迅速に行うことが可能である。
【0036】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、筒体に形成される開口穴は複数であっても良い。また、不可逆サーモラベルは到達温度が数字によって表示されるものを例示したが、色によって表示されるものでも良い。
【符号の説明】
【0037】
10、50 高圧カットアウト用ヒューズ
12、52 不透明筒体
14、54 ヒューズエレメント
16、56 電極
18、58 電極線
20 不可逆サーモラベル(温度感知表示部)
22 開口穴
24 透明筒体
40 配電線
42 電柱
44 変圧器
46 高圧引き下げ電線
48 高圧カットアウト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電線に接続された変圧器の1次側に取り付けられた高圧カットアウトに挿入され、筒体及び該筒体内に設けられたヒューズエレメントを有する高圧カットアウト用ヒューズにおいて、
前記ヒューズエレメントが溶断したときの前記筒体内の温度が所定温度に達していたか否かを表示する温度感知表示部が前記筒体内に設けられたことを特徴とする高圧カットアウト用ヒューズ。
【請求項2】
前記温度感知表示部は、前記筒体の内部に貼付された不可逆サーモラベルであることを特徴とする請求項1に記載の高圧カットアウト用ヒューズ。
【請求項3】
前記筒体は、該筒体の側部に形成された開口穴を有し、該開口穴から前記不可逆サーモラベルの表示温度を視認できることを特徴とする請求項2に記載の高圧カットアウト用ヒューズ。
【請求項4】
前記筒体は、透明材料で形成され、該筒体の外部から前記不可逆サーモラベルの表示温度を視認できることを特徴とする請求項2又は3の何れか1項に記載の高圧カットアウト用ヒューズ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate