説明

高密度光ファイバモジュール及びモジュールハウジング並びに関連機器

高密度光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジング並びに関連機器が開示される。或る特定の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側開口部が光ファイバコンポーネントを受け入れるよう構成される。前側開口部の幅及び/又は幅及び/又は高さに対する光ファイバモジュールハウジングの本体の前側側部のそれぞれの設計された関係に従って提供できる。このようにすると、光ファイバモジュールの前側側部のスペースが所与の場合、光ファイバコンポーネント及び/又は接続部の高密度を光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングによってサポートできる。本明細書において開示される光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングを光ファイバ機器内に設けることができ、このような光ファイバ機器としては、光ファイバシャーシ及び光ファイバ機器引き出しが挙げられるが、これらには限定されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術は、光ファイバ接続をサポートするよう光ファイバ機器内に設けられる光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングに関する。
【0002】
〔関連出願の説明〕
本願は、2009年6月19日に出願された米国特許仮出願第61/218,870号の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
【0003】
本願は、2010年4月30日に出願された米国特許出願第12/771,473号の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0004】
光ファイバの利点として極めて広い帯域幅及びノイズの低い動作が挙げられる。これら利点に鑑みて、光ファイバは、種々の用途にますます多く用いられており、このような用途としては、ブロードバンド音声、映像及びデータ伝送が挙げられる。光ファイバを採用した光ファイバネットワークが開発されると共に音声、映像及びデータ送信を私設ネットワークと公衆ネットワークの両方により加入者に提供するよう用いられている。これら光ファイバネットワークは、或る1つの接続点から別の接続点までの「ライブファイバ(live fiber)」を提供するよう光ファイバを互いに連係する分離接続点を有する場合が多い。この点に関し、光ファイバ機器が相互接続(インターコネクション)をサポートするようデータ配信センタ又は中央局に設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光ファイバ機器は、アプリケーションのニーズに基づいてカスタマイズされる。光ファイバ機器は、典型的には、スペースの使用を最適化するよう機器ラック内に設けられたハウジング内に収納される。このような光ファイバ機器の一例は、光ファイバモジュールである。光ファイバモジュールは、ケーブル間光ファイバ接続を提供すると共に/或いは光ファイバケーブル接続部の極性を管理するよう設計されている。光ファイバモジュールは、典型的には、シャーシ又はハウジングに取り付けられ、このシャーシ又はハウジングは、機器ラック又はキャビネット内に設けられる。技術者は、機器ラック内に設けられた光ファイバモジュールへの光ファイバ接続部を作る。帯域幅に関する要求及び収益を生じさせる機会を増大させるためにデータセンタ中における接続部の数を多くする要望の高まりに起因して、所与のスペース内に多数の光ファイバ接続部の実現を容易にすることができる光ファイバモジュールを提供する要望が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
詳細な説明中に開示される実施形態は、高密度光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジング並びに関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側開口部が光ファイバコンポーネントを受け入れるよう構成される。前側開口部の幅及び/又は幅及び/又は高さに対する光ファイバモジュールハウジングの本体の前側側部のそれぞれの設計された関係に従って提供できる。このようにすると、光ファイバモジュールの前側側部のスペースが所与の場合、光ファイバコンポーネント及び/又は接続部の高密度を光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングによってサポートできる。本明細書において開示される光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングを光ファイバ機器内に設けることができ、このような光ファイバ機器としては、光ファイバシャーシ及び光ファイバ機器引き出しが挙げられるが、これらには限定されない。他の実施形態では、前側開口部は、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側開口部の幅及び/又は高さが所与の場合、光ファイバコンポーネント又は接続部の設計された接続部密度の実現能力をサポートするよう提供されるのが良い。光ファイバコンポーネント及び接続部は、例示として、光ファイバアダプタ及び/又は光ファイバコネクタにより提供されるのが良い。本明細書において開示する光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングは、光ファイバ機器内に収納可能であり、このような光ファイバ機器としては、シャーシ及び光ファイバ機器引き出しが挙げられるが、これらには限定されない。
【0007】
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載されており、一部は、この記載から当業者には容易に明らかになり又は以下の詳細な説明、特許請求の範囲並びに添付の図面を含む本明細書に記載された本発明を実施することによって認識される。
【0008】
上述の概要説明と以下の詳細な説明の両方は、実施形態を提供しており、開示内容の性質及び特性を理解するための概観又は枠組を提供するようになっていることは理解されるべきである。添付の図面は、一層深い理解を提供するために組み込まれており、このような添付の図面は、本明細書に組み込まれてその一部をなしている。図面は、種々の実施形態を記載しており、詳細な説明と一緒になって、開示した技術的思想の原理及び作用を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施形態に従って所与の光ファイバ接続部密度及び帯域幅能力を提供するよう高密度光ファイバモジュールを支持した例示の1‐Uサイズシャーシが設置されている例示の光ファイバ機器ラックの正面斜視図である。
【図2】図1のシャーシの背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュールが光ファイ バ機器中に設置された光ファイバ機器トレー内に設けられている状態を示す図である。
【図3】図1のシャーシ内に設置されるよう構成された光ファイバモジュールが設けられている1つの光ファイバ機器トレーの正面斜視図である。
【図4】光ファイバモジュールが設置されていない状態における図3の光ファイバ機器トレーの拡大図である。
【図5】図3の光ファイバ機器トレーの拡大図であり、光ファイバモジュールが収納されている状態を示す図である。
【図6】図3の光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、光ファイバモジュールが収納されていない状態を示す図である。
【図7】光ファイバモジュールを支持した光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、1つの光ファイバ機器トレーが図1のシャーシから引き出されている状態を示す図である。
【図8A】図1のシャーシ内に設けることができると共に1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持することができる図6の光ファイバ機器トレーを受け入れるよう構成可能な例示のトレーガイドの左側斜視図である。
【図8B】図1のシャーシ内に設けることができると共に1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持することができる図6の光ファイバ機器トレーを受け入れるよう構成可能な例示のトレーガイドの左側斜視図である。
【図9A】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8Aトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの斜視図である。
【図9B】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8Bのトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの平面図である。
【図10A】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。正面左側斜視図である。
【図10B】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。正面左側斜視図である。
【図11】図10A及び図10Bの光ファイバモジュールの分解組立て斜視図である。
【図12】図11の光ファイバモジュールの平面斜視図であり、カバーが取り外されて、光ファイバモジュール内に収納された光ファイバハーネスを示す図である。
【図13】光ファイバコンポーネントが収納されていない状態の図11の光ファイバモジュールの正面図である。
【図14】12心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図15】24心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図16】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図17】図16の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図18】図16及び図17の光ファイバモジュールの正面図である。
【図19】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている別の例示の光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図20】図19の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図21】図19及び図20の光ファイバモジュールの正面図である。
【図22】図1のシャーシ内に収納可能な変形例としての光ファイバ機器トレー内に収納されている別の変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図23】図22の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図24】図22及び図23の光ファイバモジュールの正面図である。
【図25】開示する光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールに従って光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールを支持することができる変形例としての例示の4‐Uサイズ光ファイバシャーシの正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、或る特定の実施形態を詳細に参照し、これら実施形態の例が添付の図面に示されており、添付の図面には、全てではないが幾つかの特徴が示されている。確かに、本明細書において開示する実施形態は、多種多様な形態で具体化できるので、本発明は、本明細書に記載した実施形態に限定されるものとは解されてはならず、これとは異なり、これら実施形態は、この開示内容が該当する法的要件を満足させるよう提供されている。可能な場合にはいつでも、同一の参照符号は、同一のコンポーネント又は部分を示すために用いられる。
【0011】
詳細な説明において開示される実施形態は、高密度光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジング並びに関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さは、幅及び/又は高さに対するそれぞれ、光ファイバコンポーネント及び接続部を支持する光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングの本体の前側側部の設計された関係に従って提供できる。このようにすると、光ファイバコンポーネントを光ファイバモジュールの前側側部の所与の割合分又は領域中に設置して所与の光ファイバコンポーネントタイプについて高密度の光ファイバ接続部を提供することができる。別の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部は、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さが所与の場合、光ファイバコンポーネント又は接続部の設計された接続部密度をサポートするよう提供できる。以下詳細な説明において開示する実施形態は又、高接続部密度及び高帯域幅光ファイバ装置及び関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバ装置が提供され、このような光ファイバ装置は、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットを定めるシャーシを有し、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットの少なくとも1つは、光ファイバコンポーネントタイプが所与の場合、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度又は帯域幅をサポートするよう構成される。
【0012】
この点に関し、図1は、例示の1‐Uサイズ光ファイバ機器10を正面斜視図で示している。光ファイバ機器10は、以下に詳細に説明するように、1‐Uスペース内に高光ファイバ接続部密度及び帯域幅をサポートする高密度光ファイバモジュールを支持している。光ファイバ機器10は、ケーブル間光ファイバ接続部をサポートすると共に複数個の光ファイバケーブル接続部を管理するデータ配信センタ又は中央局のところに設けられるのが良い。以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持する1つ又は2つ以上の光ファイバ機器トレーを有する。しかしながら、光ファイバ機器10は又、光ファイバコンポーネントを支持すると共に光ファイバ接続性をサポートする1つ又は2つ以上の光ファイバパッチパネル又は他の光ファイバ機器を支持するようになっていても良い。
【0013】
光ファイバ機器10は、光ファイバ機器シャーシ12(以下、「シャーシ12」という)を有する。シャーシ12は、光ファイバ機器ラック14内に収納された状態で示されている。光ファイバ機器ラック14は、垂直に延びると共に光ファイバ機器ラック14内へのシャーシ12の取り付けを容易にするための一連の孔18を有する2本の垂直レール16A,16Bを有する。シャーシ12は、垂直レール16A,16B内に互いに上下に積み重ねられた棚の形態をしている光ファイバ機器ラック14により取り付けられると共に支持されている。図示のように、シャーシ12は、垂直レール16A,16Bに取り付けられている。光ファイバ機器ラック14は、1‐Uサイズの棚を支持するのが良く、“U”は、高さが標準の1.75インチ(4.445cm)及び幅が標準の19インチ(48.26cm)に等しい。或る特定の用途では、“U”の幅は、23インチ(58.42cm)であるのが良い。この実施形態では、シャーシ12は、サイズが1‐Uであるが、シャーシ12は、1‐Uを超えるサイズで提供されても良い。
【0014】
以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した複数個の伸長可能な光ファイバ機器トレー22を有する。シャーシ12及び光ファイバ機器トレー20は、1‐Uスペースを含む所与のスペース内に高密度光ファイバモジュールである光ファイバモジュール22及び光ファイバ接続部密度及び帯域幅接続部を支持している。図1は、光ファイバモジュール22内に設けられていて、光ファイバ接続部を支持した例示の光ファイバコンポーネント23を示している。例えば、光ファイバコンポーネント23は、光ファイバアダプタ又は光ファイバコネクタであるのが良い。また、以下に詳細に説明するように、光ファイバモジュール22は、この実施形態では、光ファイバコンポーネント23を一例として光ファイバモジュール22の前側側部又は前側フェースの幅の少なくとも85%にわたって設けることができるよう提供されるのが良い。この光ファイバモジュール22の構成は、約90ミリメートル(mm)以下の前側開口部を提供することができ、この場合、光ファイバコンポーネントを前側開口部を貫通して且つシンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネント23に関し、光ファイバモジュール22の前側開口部の幅の7.0mm毎に少なくとも1つの光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度で設けることができる。この例では、各光ファイバモジュール22内に6個のデュプレックス光ファイバコンポーネント又は12個のシンプレックス光ファイバコンポーネントを収納することができる。光ファイバ機器トレー20は、この実施形態では、1‐Uスペースのおおよその幅の中に最高4個までの光ファイバモジュールを支持すると共に1‐Uスペース内に全部で12個の光ファイバモジュール22に関し1‐Uスペースの高さ内に3つの光ファイバ機器トレー20を支持する。例えば、6個のデュプレックス光ファイバコンポーネントが図1に示されているようにシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々の中に設けられた場合、全部で144個の光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネル(即ち、送信及び受信チャネル)が1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。5つのデュプレックス光ファイバアダプタがシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々内に設けられる場合、全部で120個の光ファイバ接続又は60個のデュプレックスチャネルが1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。シャーシ12は又、1‐Uスペース内に少なくとも98個の光ファイバコンポーネントを支持し、この場合、光ファイバコンポーネントの少なくとも1つは、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネントである。
【0015】
多心光ファイバコンポーネント、例えばMPOコンポーネントが光ファイバモジュール22内に収納された場合、同様な光ファイバコンポーネントを用いた他のシャーシ12と比較して高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅が可能である。例えば、各光ファイバモジュール22内に最高4個までの12心MPO光ファイバコンポーネントが設けられると共に1‐Uスペース内でシャーシ12内に12個の光ファイバモジュール22が設けられた場合、シャーシ12は、1‐Uスペース内に最高576個までの光ファイバ接続部を支持する。最高4個までの24心MPO光ファイバコンポーネントが各光ファイバモジュール22内に設けられると共に12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内に設けられた場合、1‐Uスペース内に最高1152個までの光ファイバ接続部が支持される。
【0016】
図2は、図1のシャーシ12の背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュール22に光ファイバコンポーネント23が装填されると共に光ファイバモジュール22がシャーシ12内に収納された光ファイバ機器トレー20内に設けられている。モジュールレール28A,28Bが各光ファイバモジュール22の各側に設けられている。モジュールレール28A,28Bは、図3〜図5に詳細に示されているように、光ファイバ機器トレー20内に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル又は溝形材30内に挿入されるよう構成されている。任意の数のモジュールレールガイド32を設けることができることに留意されたい。この実施形態では、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部34と後側端部36の両方から収納可能である。光ファイバモジュール22を後側端部36から光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側端部33を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から挿入するのが良い。詳細に説明すると、光ファイバモジュール22の前側端部33をモジュールレールガイド32のトレーチャネル30内に挿入する。次に、光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22がモジュールレールガイド32の前側端部34に達するまでトレーチャネル30内で前方に押すのが良い。光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22が本明細書において後で説明するように、前側端部34に設けられた停止又はロック(係止)特徴部に達するまで前側端部34に向かって動かすのが良い。図6は又、光ファイバ機器トレー20のトレーチャネル30及び他の特徴部を示すために光ファイバモジュール22が収納されない状態の光ファイバ機器トレー20を示している。
【0017】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部33まで前方に押すことにより光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内の定位置にロックすることができる。前側停止部38の形態をしたロック特徴部が図3に示されているように且つ図4において拡大図で詳細に説明されているようにモジュールレールガイド32に設けられている。前側停止部38は、光ファイバモジュール22が図5では光ファイバモジュール22が収納された状態の光ファイバ機器トレー20の拡大図に示されているように、前側端部34を越えて延びるのを阻止する。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことが望ましい場合、これ又モジュールレールガイド32に設けられると共に前側停止部38に結合された前側モジュールタブ40をこれが前側停止部38に係合するよう下方に押すのが良い。その結果、前側停止部38は、光ファイバモジュール22から遠ざかって外方に動き、その結果、光ファイバモジュール22が前方に引かれるのが妨害されないようになる。光ファイバモジュール22及び特にそのモジュールレール28A,28B(図2)をモジュールレールガイド32に沿って前方に引っ張ると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。
【0018】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すことも可能である。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すため、レバー46(図2及び図3参照、又図10A及び図10B参照)を光ファイバモジュール22に向かって内方に押すことによってラッチ44を外し、それによりラッチ44がモジュールレールガイド32から解除される。レバー46を光ファイバモジュール22に向かって内方に押しやすくするため、フィンガフック又は指掛け48がレバー46に隣接して設けられており、その結果、レバー46を親指及び人差し指でフィンガフック48中に容易に押し込むことができるようになっている。
【0019】
引き続き図3〜図6を参照すると、光ファイバ機器トレー20は、延長部材50を更に有するのが良い。光ファイバモジュール22(図3)内に設けられた光ファイバコンポーネント23に接続されている光ファイバ又は光ファイバケーブルの引き回しを可能にするために好都合には引き回しガイド32が延長部材50に設けられるのが良い。光ファイバ機器トレー20の端部に設けられている引き回しガイド52′は、光ファイバ機器トレー20の側部に対して角度をなして光ファイバ又は光ファイバケーブルを引き回すためにモジュールレールガイド32に対して角度をなすのが良い。引きタブ34も又、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から容易に引き出したりこの中に押し込んだりすることができるようにする手段となるよう延長部材50に連結されるのが良い。
【0020】
図3及び図6に示されているように、光ファイバ機器トレー20は、トレーレール56を更に有する。トレーレール56は、光ファイバ機器トレー20を保持してこれが図7に示されているようにシャーシ12に出入りすることができるようにするためにシャーシ12内に設けられているトレーガイド58内に受け入れられるよう構成されている。トレーレール56及びシャーシ12内におけるトレーガイド38へのこれらの結合に関する詳細を図8A及び図8B並びに図9A及び図9Bを参照して以下に説明する。光ファイバ機器トレー20をこれらのトレーレール56がトレーガイド58内で動くことによりシャーシ12に出入りさせることができる。このように、光ファイバトレー機器20は、シャーシ12内のトレーガイド58回りに別個独立に動くことができる。図7は、シャーシ12内のトレーガイド58内に設けられている3つの光ファイバ機器トレー20の1つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12から引き出されている状態を示す正面斜視図である。トレーガイド58は、光ファイバ機器トレー20の左側端部60と右側端部62の両方に設けられるのが良い。トレーガイド58は、シャーシ12内に受け入れられた光ファイバ機器トレー20のトレーレール56のための相補トレーガイド58を提供するようシャーシ12内で反対側に且つ互いに向かい合って収納されている。特定の光ファイバ機器トレー20及び/又は光ファイバ機器トレー20内の特定の光ファイバモジュール22に接近することが望ましい場合、所望の光ファイバ機器トレー20の引きタブ54を前方に引っ張って光ファイバ機器トレー20が図7に示されているようにシャーシ12から前方に延び出ることができるようにする。光ファイバモジュール22を上述したように光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。接近が完了すると、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12内に押し戻すのが良く、トレーレール56は、シャーシ12内に設けられているトレーガイド58内で動く。
【0021】
図8A及び図8Bは、図1のシャーシ12内に設けることができる例示のトレーガイド58,58′の左側斜視図である。図8Aのトレーガイド58は、1‐Uスペース内に最高2本までのトレーレール56を支持するよう構成されている。図8Bのトレーガイド58′は、図1に示されているように、1‐Uスペース当たり最高3本までのトレーレール56を支持するよう構成されている。トレーガイド58,58′は、同一の特徴を有し、図8Aのトレーガイド58に関する以下の説明は、図8Bのトレーガイド58′に同様に当てはまる。トレーガイド58,58′に関する同一の特徴部又は要素は、共通の部材番号で示されており、但し、トレーガイド58′のこのような特徴部には、プライム記号(′)が添えられている。
【0022】
上述したように、トレーガイド58,58′は、シャーシ12内に1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した光ファイバ機器トレー20を受け入れるよう構成されている。トレーガイド58,58′により、光ファイバ機器トレー20を図7に示されているようにシャーシ12から引き出すことができる。図8Aのトレーガイド58は、ガイドパネル64で構成されている。ガイドパネル64は、細長い部材65で構成されている。ガイドパネル64は、所望の任意の材料で構成でき、このような材料としては、ポリマー又は金属が挙げられるが、これらには限定されない。ガイドパネル64は、図8Aに示されているようにシャーシ12へのガイドパネル64の取り付けを容易にする一連の孔66を有している。ガイド部材68がガイドパネル64の内側に設けられており、これらガイド部材は、光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を受け入れるよう構成されている。図8Aの実施形態では、2つのガイド部材68が1‐Uスペース内に3つの光ファイバ機器トレー20の最大3つのトレーレール56を受け入れることができるようガイドパネル64の内側に設けられている。図8Bの実施形態では、3つのガイド部材68′が1‐Uスペース内に3つの光ファイバ機器トレー20の最大3つまでのトレーレール56を受け入れることができるようガイドパネル64′の内側に設けられている。しかしながら、1‐Uスペースよりも小さい又は大きいサイズをカバーするよう所望の任意の数のガイド部材68,68′をトレーガイド58,58′内に設けることができる。図8Aに示されているように、ガイド部材68は各々、トレーレール56を受け入れるよう構成されたガイドチャネル又は案内溝形材70を有し、これらガイドチャネル70により、トレーレール56は、シャーシ12回りの光ファイバ機器トレー20の並進を可能にするようガイドチャネル70に沿って動くことができる。
【0023】
図8Aを参照すると、板ばね72がトレーガイド58のガイド部材68の各々に設けられており、これら板ばねは各々、ガイド部材68内での光ファイバ機器トレー20の運動中、トレーレール56のための停止位置を提供するよう構成されている。板ばね72は各々、停止又は休止位置を提供するようトレーレール56に設けられている戻止め76(図9A及び図9B参照)を受け入れるよう構成された突起74を有する。トレーレール56は、トレーレール56を光ファイバ機器トレー20に取り付けるために用いられる取り付けプラットホーム75を有する。光ファイバ機器トレー20がシャーシ12に出入りする際に停止位置を有することができるようにするためにトレーガイド56中に停止位置を提供することが望ましい場合がある。停止位置により、技術者は、或る程度の力を加えて光ファイバトレー20をガイドパネル24周りに引き又は押すことができ、光ファイバ機器トレー20は、引かれておらず又は押されていないときに定位置に保持されるようになる。しかしながら、このような力は又、技術者が所望するときには、特に光ファイバ機器トレー20を技術者の上方に配置する場合、光ファイバ機器トレー20をガイドパネル24内に容易に押し込み又はこれから容易に引き出すことができるよう指定可能である。この点に関し、一例を挙げると、トレーレール56に設けられた2つの戻止め76が任意所与の時点でトレーガイド58に設けられている2つの突起74内に収納される。光ファイバ機器トレー20が第1の停止位置でシャーシ12内に完全に引っ込められると、トレーレール56の2つの戻止め76は、ガイドチャネル70の後側端部77に隣接して位置する1つの突起74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間突起74内に収納される。光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から引き出すと、トレーレール56の2つの突起76は、ガイドチャネル70の前側端部78に隣接して位置する1つの突起74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間突起74内に収納される。この実施形態において板ばね72の戻止め76とトレーレール56の突起74の嵌合により提供される停止又は休止位置は、ガイド部材78内に設けられた光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を並進させるよう停止位置に打ち勝つためにガイドパネル64に加わる力を必要とするようになっている。
【0024】
この実施形態では、各板ばね72は、全部で4ポンド(1.81kg)の引張り力について(即ち、トレーレール56の2つの戻止め76が2つの板ばね72に設けられた2つの突起74と嵌合する)、板ばね72の突起74がトレーレール56に設けられている突起74に打ち勝つことができるようにするのに約2ポンド(0.91kg)の引張り力を必要とするよう設計されている。突起74と戻止め76の嵌合状態に打ち勝つのに必要な引張り力は、所望の任意の引張り力であるよう設計可能である。例えば、突起74と戻止め76の嵌合状態に打ち勝つのに必要な引張り力は、光ファイバコネクタを光ファイバ機器トレー20により支持された光ファイバモジュール22に係合させ又はこれから離脱させるのに必要な引張り力よりも大きい力であるよう指定可能である。この実施形態における板ばね72は、各々が同一の力をもたらすよう設計されているが、このような構成がそうでなければならないことはない。さらに、ガイドパネル64及びトレーレール56は、より少ない停止位置をもたらし又は各停止又は休止位置において1つの戻止め76と嵌合する1つの突起74だけを提供するよう設計可能である。
【0025】
トレーレール56が停止位置にあるとき、上述したように、2つの板ばね72に設けられた2つの突起74がトレーレール56の2つの戻止め76と嵌合する。この実施形態では、トレーレール56が停止位置にあるとき、板ばね72及びこれらの突起74並びにトレーレール56の相補戻止め76は、戻止め76が突起74に力を及ぼすことがないよう協働的に設計される。板ばね72は、トレーレール56が停止位置にあるとき、応力を受けない状態にある。これは、板ばね72をクリープが経時的に生じる場合があり、経時的に板ばね72の有効性を減少させる例えばポリマー材料のような材料で作っている場合に有利なことがある。しかしながら、この特徴は、設計上の要件ではない。図8Bのトレーガイド58′も又、3つのトレーレール56の運動をサポートすると共に可能にするよう図8Aのトレーガイド58に関して上述したように採用可能である。
【0026】
トレーレール56をガイドチャネル70内で引っ張ると、トレーレール56に設けられていて、図9A及び図9Bに示されている突起80が図8に示されているように板ばね72相互間に設けられている移行部材82を乗り越えるよう付勢される。突起80は、図9A及び図9Bに示されているように、トレーレール56に設けられている板ばね81に設けられている。移行部材82は、光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70と一緒に並進されているとき、突起80が移行部材82を乗り越えることができるようにする傾斜面84を有する。突起80が移行部材82を有しているので、突起80に加えられた力により、板ばね81は、内方に曲がって突起80が移行部材82を乗り越えることができるよう内方に曲がる。トレーレール56及び光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77を越えて伸長されるのを阻止するため、ガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77のところに停止部材86が設けられている。停止部材86は、傾斜面を備えておらず、トレーレール56の突起80は、停止部材86に当接し、停止部材86を越えてガイドチャネル70の前側端部78の外側に延びるのが阻止される。
【0027】
1‐Uシャーシ12並びに光ファイバ機器トレー20及びこの中に収納できる光ファイバモジュール22の上述の実施形態の知識を踏まえたうえで、次に、光ファイバモジュール22の形状因子について説明する。光ファイバモジュール22の形状因子により、高密度の光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール22の前側の或る特定の割合の領域内に設けることができ、所与の形式の光ファイバコンポーネント23について特定の光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされる。この光ファイバモジュール22の形状因子を1‐Uスペース内に最高12個までの光ファイバモジュール22を支持することができることと組み合わせると、上述の例示のシャーシ12により説明したように、高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされると共に可能である。
【0028】
この関係で、図10A及び図10Bは、例示の光ファイバモジュール22の右側及び左側斜視図である。上述したように、シャーシ12内に光ファイバ接続部を提供するために光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納するのが良い。光ファイバモジュール22は、カバー92を受け入れる本体90で構成されている。内部チャンバ94(図11)が本体90及びカバー92内に設けられ、この内部チャンバは、以下に詳細に説明するように、光ファイバ又は光ファイバケーブルハーネスを受け入れ又は保持するよう構成されている。本体90は、本体90の前側側部96と後側側部98との間に位置している。光ファイバコンポーネント23を本体90の前側側部96を貫通して設けることができ、このような光ファイバコンポーネントは、光ファイバケーブル(図示せず)に接続された光ファイバコネクタを受け入れるよう構成される。この例では、光ファイバコンポーネント23は、デュプレックスLC光ファイバコネクタとの接続部を受け入れると共に支持するよう構成されたデュプレックスLC光ファイバアダプタである。しかしながら、光ファイバモジュール22内に所望の任意形式の光ファイバ接続部を設けることができる。光ファイバコンポーネント23は、本体90の後側側部98を貫通して設けられた光ファイバコンポーネント100に接続されている。このように、光ファイバコンポーネント23への接続部により、光ファイバコンポーネント100への光ファイバ接続部が作られる。この例では、光ファイバコンポーネント100は、多数本の光ファイバ(例えば、12本か24本かのいずれかの光ファイバ)への接続部を定めるよう構成された多心MPO光ファイバアダプタである。光ファイバモジュール22は又、光ファイバコンポーネント23,100相互間の極性を管理することができる。
【0029】
モジュールレール28A,28Bは、光ファイバモジュール22の各側部102A,102Bに設けられている。上述したように、モジュールレール28A,28Bは、図3に示されているように光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32内に挿入されるよう構成されている。このようにすると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側側部96を上述したように光ファイバ機器トレーの前側端部33か後側端部36かのどちらからでも挿入することができる。
【0030】
図11は、光ファイバモジュール22の内部チャンバ94及び他の内部コンポーネントを示すために光ファイバモジュール22のカバー92が取り外された状態の光ファイバモジュール22の分解組立て図である。図12は、組み立て状態の光ファイバモジュール22を示しているが、カバー92は、本体90に取り付けられていない。カバー92は、カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、光ファイバモジュール22の本体90の側部102A,102Bに設けられている突起112とインターロックするよう構成された、側部108,110に設けられている切欠き106を有している。カバー92も又、カバー92の前側側部118及び後側側部120にそれぞれ設けられた切欠き114,116を有している。切欠き114,116は、これ又カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、本体90の前側側部96及び後側側部98にそれぞれ設けられた突起122,124とインターロックするよう構成されている。図12は、突起122,124を示していない。
【0031】
引き続き図11を参照すると、光ファイバコンポーネント23は、本体90の前側側部96に長手方向軸線L1に沿って設けられた前側開口部126を貫通して設けられている。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバ接続部及びコネクタを支持したデュプレックスLCアダプタ128である。この実施形態におけるデュプレックスLCアダプタ128は、この実施形態ではデュプレックスLCアダプタ128を本体90内に固定するよう本体90に設けられているオリフィス135とこれと嵌まり合うよう構成された突起130を有する。ケーブルハーネス134が内部チャンバ94内に設けられており、光ファイバコネクタ136,138がデュプレックスLCアダプタ128に接続された光ファイバ139の各端部及び本体90の後側側部98内に設けられた光ファイバコンポーネント100に設けられている。この実施形態における光ファイバコンポーネント100は、この実施形態では12心MPO光ファイバアダプタ140である。2つの垂直部材142A,142Bが光ファイバケーブル134の光ファイバ139の分布を保持するよう図12に示されているように本体90の内部チャンバ94内に設けられている。垂直部材142A,142B及びこれら相互間の距離は、光ファイバ139にこの実施形態では40mm以下、好ましくは25mm以下の曲げ半径Rを提供し、それにより高光ファイバコネクタ密度の維持を助けるよう設計されている。
【0032】
損傷を阻止し、曲げ半径を定めてこれを維持すると共に/或いは装置を組み立てやすくするためにケーブルハーネス134をモジュール内で保持すると共に/或いは引き回す光ファイバガイドについて図12の垂直部材142A,142Bの他に他の構造体の採用が可能である。光ファイバガイド構造体は又、光ファイバについて曲げ半径Rを維持するのに有用である。一例を挙げると、図12Aは、カバーが取り外された状態の別の光ファイバモジュール22の平面斜視図であり、光ファイバハーネス134の光ファイバを保持すると共に引き回すための複数個の光ファイバガイド143,144内に収納された光ファイバハーネス134を示している。光ファイバガイドに関する任意適当な形状がモジュール内の光ファイバガイドの適当な数と共に採用可能である。さらに、光ファイバガイドの1つ又は2つ以上は、リボンから個々のファイバへの移行等を可能にするために分岐本体に対応するよう形作られるのが良い。この実施形態では、光ファイバガイド143,144は、2つの互いに異なる形状及び3つの互いに異なる配置場所を有する。具体的に説明すると、光ファイバガイド143は、L字形ガイドとして構成され、適当に間隔を置いて位置した場所に配置され、光ファイバガイド144は、光ファイバガイド143から間隔を置いて位置したJ字形ガイドである。その結果、組立者は、光ファイバガイド143,144を用いてケーブルハーネス134を本体90の内部チャンバ94内に容易且つ迅速に収納することができる。さらに、光ファイバガイド143,144は、光ファイバハーネス134の光ファイバに適当な曲げ半径を保証すると共にカバーの取り付け時に光ファイバの締め付けを阻止する。光ファイバガイド143,144は、本体90と成形された任意適当な構造の状態に構成でき又は別個のコンポーネントとして構成可能である。例えば、他の構造体は、本体90内に成形により設けられていて、摩擦嵌め及び/又は接着剤を用いて別々の光ファイバガイドを受け入れて固定する保持ピンを有するのが良いが、これにより製造上の複雑さが増す。
【0033】
図13は、光ファイバモジュール22の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部96内に装入されていない状態の光ファイバモジュール22の正面図である。上述したように、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう本体90の前側側部96を貫通して設けられている。前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22内に設けることができる光ファイバコンポーネント23の数がそれだけ一層多くなる。光ファイバコンポーネント23の数を多くすることは、高い光ファイバ接続性及び帯域幅をサポートする光ファイバ接続部が多くなることと同じである。しかしながら、前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22のためにシャーシ12に設けることが必要な領域がそれだけ一層広くなる。この実施形態では、前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の少なくとも85%であるよう設計されている。幅W1と幅W2の比が大きければ大きいほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるために前側開口部126に設けられる領域がそれだけ一層広くなる。幅W3、即ち、光ファイバモジュール22の全幅は、この実施形態では、86.6mm又は3.5インチ(88.9mm)であるのが良い。光ファイバモジュール22の全深さD1は、この実施形態(図12)では、113.9mm又は4.5インチ(114.3mm)である。上述したように、光ファイバモジュール22は、4個の光ファイバモジュール22をシャーシ12内の光ファイバ機器トレー20内の1‐U幅スペース内に配置することができる設計されている。シャーシ12の幅は、この実施形態では、1‐Uスペース幅に対応するよう設計されている。
【0034】
3つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12の1‐U高さ内に設けられている状態で、全部で12個の光ファイバモジュール22を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。図1のシャーシ12内に示すように光ファイバモジュール22一個当たり最高12個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における12個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は、12個のシンプレックス又は6個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール22一個当たり最高10個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における10個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は又、10個のシンプレックス又は5個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0035】
本明細書において開示するシャーシ12及び光ファイバモジュール22のこの実施形態は、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度をサポートすることができ、この場合、1‐Uスペース内の12個の光ファイバモジュール22内において光ファイバコンポーネント23により占められる領域は、1‐Uスペース内の光ファイバ機器ラック14の全領域の少なくとも50%を表している(図1参照)。12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内の1‐Uスペース内に設けられている場合、1‐Uスペースは、光ファイバモジュール22の前側側部96の領域の少なくとも75%を占める光ファイバコンポーネント23で構成されている。
【0036】
1つの送信/受信ペアを提供するための2本のデュプレックス又は二重光ファイバは、ハーフデュプレックスモードで毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。上述の実施形態では、少なくとも1つのデュプレックス又はシンプレックス光ファイバコンポーネントを採用した1‐Uスペース内の少なくとも72個のデュプレックス送信及び受信ペアを提供することにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも720ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1440ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒1200ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも480ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒960ギガビットをサポートすることができる。1‐Uスペース内における少なくとも60個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1200ギガビットのデータ率に相当することができる。1‐Uスペース内における少なくとも49個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも481ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも962ギガビットのデータ率に相当することができる。
【0037】
前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の85%以上であるように設計されるのが良い。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、光ファイバモジュール22の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0038】
さらに、図13に示されているように、前側開口部126の高さH1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール22を1‐Uスペースの高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mm(即ち、7/11インチ)であるのが良い。
【0039】
別の光ファイバ接続部密度を備えた変形例としての光ファイバモジュールの採用が可能である。図14は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納することができる変形例としての光ファイバモジュール22′の正面斜視図である。光ファイバモジュール22′の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、図14の光ファイバモジュール22′では、2個のMPO光ファイバアダプタ150が光ファイバモジュール22′の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ150は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた2つのMPO光ファイバアダプタ152に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が各々12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高24個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高288個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の3.4〜3.5mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1(図13)内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。理解されるべきこととして、モジュールに関する上述の説明は、パネルにも当てはまる。この開示の目的上、パネルは、一方の側部に1つ又は2つ以上のアダプタを有するのが良いが、反対側にはアダプタは設けられない。
【0040】
上述の実施形態では、少なくとも12心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも288個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2880ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1920ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒3840ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの12心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4322ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2161ギガビットをサポートすることができる。
【0041】
光ファイバモジュール22′内のMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高576個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に48個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0042】
図15は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納できる別の変形例としての光ファイバモジュール22″の正面斜視図である。光ファイバモジュール22″の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、光ファイバモジュール22″では、4個のMPO光ファイバアダプタ154が光ファイバモジュール22″の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ154は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた4つのMPO光ファイバアダプタ156に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高756個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0043】
さらに、光ファイバモジュール22″内に設けられたMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高1152個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の0.85mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0044】
さらに、上述の実施形態では、少なくとも24心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも576個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも11520ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも3840ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒7680ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも8642ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4321ギガビットをサポートすることができる。
【0045】
図16は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる変形例としての光ファイバモジュール160を示している。図17は、図16の光ファイバモジュール160の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール160は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。チャネル162が光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32を受け入れるよう光ファイバモジュール160の中心軸線164を通って設けられている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール165A,165Bが光ファイバモジュール160のチャネル162の内側に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール166A,166Bが光ファイバモジュール160の各側部168,170に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。モジュールレール166A,166Bは、光ファイバモジュール160の側部168,170に設けられているモジュールレールガイド32と係合するモジュールレールガイド32相互間に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0046】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール160の前側側部172内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール160の後側端部176内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ174に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール160を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0047】
図18は、この実施形態における光ファイバモジュール160の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部172内に装入されていない状態の図16及び図17の光ファイバモジュール160の正面図である。チャネル162の各側に設けられた前側開口部178A,178Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部178A,178Bの幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部178A,178Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0048】
前側開口部178A,178Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0049】
さらに図18に示されているように、前側開口部178A,178Bの高さH1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部178A,178Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール160を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0050】
図19は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール190を示している。図20は、図19の光ファイバモジュール190の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール190は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。長手方向レシーバ192が中心軸線194を通って設けられ、この長手方向レシーバ192は、光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32をレシーバ192に設けられた開口部193を通って受け入れるよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール195A,195Bが光ファイバモジュール190の各側部198,200に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0051】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール190の前側側部202内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール190の後側端部206内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ204に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール190を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0052】
図21は、光ファイバモジュール190の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部202内に装入されていない状態の図19及び図20の光ファイバモジュール190の正面図である。前側開口部208A,208Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるようレシーバ192の各側に且つ光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部208A,208Bの幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部208A,208Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0053】
前側開口部208A,208Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0054】
さらに図21に示されているように、前側開口部208A,208Bの高さH1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部208A,208Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール190を1‐Uスペース高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0055】
図22は、1‐Uスペース内に、より多くの数の光ファイバ接続部を支持すると共に高い接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20′内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール220を示している。この実施形態の光ファイバ機器トレー20′は、上述した光ファイバ機器トレー20とほぼ同じであるが、光ファイバ機器トレー20′は、5つのモジュールレールガイド32ではなく、モジュールレールガイド32を3つしか備えていない。光ファイバ機器トレー20′は、1‐U幅スペースにわたり2つの光ファイバモジュール220しか支持しない。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内に配置されるべき光ファイバモジュール160,190のそれぞれのチャネル162又はレシーバ192を提供する必要がない。図23は、図22の光ファイバモジュール220の右側正面斜視図である。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内の1組のモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュール225A,225Bは、光ファイバモジュール220の各側部228,230に設けられており、これらモジュールレールは、図22に示されているように光ファイバ機器トレー20′内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0056】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール220の前側側部232内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール220の後側端部236内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ234に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール220を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0057】
図24は、この実施形態における光ファイバモジュール220の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部232内に装入されていない状態の図22及び図23の光ファイバモジュール220の正面図である。前側開口部238が光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232を貫通して設けられている。前側開口部238の幅W4は、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側開口部98の幅W1の約2倍である。前側側部232の幅W5は、188mmであり、これは、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側側部96の幅W3の約2倍よりも僅かに大きい。高さH1,H2は、図13に示されている光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部238の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の少なくとも85%であるように設計されている。幅W5に対する幅W4の割合が高ければ高いほど、幅W4を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部238に設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0058】
前側開口部238の各々の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W4は、幅W5の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W4は、180mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W4は、170mm未満又は160mm未満であるのが良い。例えば、幅W4と幅W5の比が166 2171=97%の場合、幅W4は、166mmであり、幅W5は、171mmであるのが良い。この例では、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0059】
さらに図24に示されているように、前側開口部238の高さH1は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部238は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール220を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0060】
図25は、上述すると共に光ファイバモジュールを支持するよう示された光ファイバ機器トレーを有するのが良い別の実施形態としての光ファイバ機器260を示している。光ファイバ機器260は、この実施形態では、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持している光ファイバ機器トレーを保持するよう構成された4‐Uサイズのシャーシ262を有する。支持されている状態の光ファイバ機器トレーは、上述の光ファイバ機器トレー20,20′のどちらであっても良く、ここではこれについて再び説明しない。支持状態の光ファイバモジュールは、上述の光ファイバモジュール22,22′,22″,160,190,220のいずれであっても良く、これについてはここでは再び説明しない。この例では、シャーシ262は、各々が光ファイバモジュール22を支持することができる12個の光ファイバ機器トレー20を支持した状態で示されている。
【0061】
上述のトレーガイド58は、シャーシ262内に光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を支持すると共に各光ファイバ機器トレー20を別個独立にシャーシ262から伸長させたりこの中に引っ込めたりすることができるようにするようシャーシ262内で用いられている。前側ドア264がシャーシ262に取り付けられており、この前側ドアは、シャーシ262内に納められた光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262周りで閉じるよう構成されている。また、カバー266が光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262に取り付けられている。しかしながら、シャーシ262内には、最高12個までの光ファイバ機器トレー20を設けることができる。しかしながら、光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅は、1‐Uスペース当たり依然として同一である。光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅能力については上述してあり、これらは、図25のシャーシ4262に同様に適用でき、これらについてはここでは再び説明しない。
【0062】
以上要約すると、以下の表は、上述の光ファイバモジュール、光ファイバ機器トレー及びシャーシの種々の実施形態を採用した1‐U及び4‐Uスペース内で提供可能な光ファイバ接続部密度及び帯域幅の幾つかをまとめて記載している。例えば、1つの送信/受信ペアについて二重化された2本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、4つの送信/受信ペアについて二重化された12心MPO光ファイバコネクタ内の8本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒40ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒80ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、10個の送信/受信ペアについて24心MPO光ファイバコネクタ内の20本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒100ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒200ギガビットのデータ率に対応することができる。この表は、例示であり、本明細書において開示した実施形態は、以下に提供される光ファイバ接続部密度及び帯域幅には限定されないことに留意されたい。
【0063】
【表1】

【0064】
(表続き)

【0065】
上記説明及び関連の図面に提供された教示の恩恵を受ける本発明と関連した当業者であれば、本明細書において説明した本発明の多くの改造例及び他の実施形態を想到できよう。これら改造としては、光ファイバ機器、光ファイバ機器引出し、光ファイバ機器引出しに組み込まれる特徴の数又は形式が挙げられるが、これらには限定されず、このような特徴としては、保持特徴、引き抜き距離特徴、傾き特徴及び/又は傾き制限特徴が挙げられるが、これらには限定されない。1‐U、2‐U及び4‐Uサイズを含む(これらには限定されない)任意サイズの機器は、上述の特徴の幾つか又は全てを含むことができ、このような特徴としては、本明細書において開示した光ファイバ機器引出し(傾斜可能なタイプと傾斜できないタイプの両方)、光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュール並びにこれらの特徴の幾つか又は全てが挙げられるが、これらには限定されない。さらに、改造は、光ファイバ機器トレーの形式又は光ファイバ機器トレー内に設置される光ファイバモジュールを支持する手段若しくは装置には限定されない。光ファイバモジュールは、任意の光ファイバ接続形式を含むことができ、このような光ファイバ接続形式としては、光ファイバコネクタ及びアダプタ並びに光ファイバ接続の数、密度等が挙げられるが、これらには限定されない。
【0066】
さらに、本明細書において用いられる「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」という用語は、全ての形式のシングルモード及びマルチモード導波路を含み、このような導波路としては、アップコード付き、色分け、バッファ型、リボン型のものであるのが良く且つ/或いはケーブル内の他の組織化又は保護構造体、例えば1本又は2本以上の管、抗張力体、ジャケット等を有する1本又は2本以上の光ファイバが挙げられる。同様に、適当な光ファイバの他の形式としては、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送するための媒体の任意他の手段が挙げられる。曲げ不敏感性光ファイバの一例は、コーニング・インコーポレイテッド(Corning Incorporated)から市販されているClearCurve(登録商標)マルチモードファイバである。
【0067】
したがって、実施形態は、開示した特定の実施形態には限定されず、改造例及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれるものであることは理解されるべきである。実施形態は、これらが特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属する限り、本発明の改造例及び変形例を包含するものである。特定の用語を本明細書において採用したが、特定の用語は、本発明を限定する目的ではなく、一般的且つ説明的な意味でのみ用いられている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバモジュールハウジングであって、
前側側部と後側側部との間に設けられる内部チャンバを備えた本体と、
長手方向軸線に沿って前記前側側部に設けられていて、複数個の光ファイバコンポーネントを受け入れるよう構成された前側開口部とを有し、
前記前側開口部の幅は、前記前側側部の幅の少なくとも85%である、光ファイバモジュールハウジング。
【請求項2】
光ファイバモジュールハウジングであって、
前側側部と後側側部との間に設けられる内部チャンバを備えた本体と、
長手方向軸線に沿って前記前側側部に設けられた前側開口部とを有し、
前記前側開口部は、前記前側開口部の幅の7.0ミリメートル(mm)当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう構成されている、光ファイバモジュールハウジング。
【請求項3】
光ファイバモジュールハウジングであって、
前側側部と後側側部との間に設けられる内部チャンバを備えた本体と、
長手方向軸線に沿って前記前側側部に設けられていて、少なくとも12個の光ファイバ接続部を支持するよう構成された前側開口部とを有し、
前記前側開口部の幅は、90mm以下である、光ファイバモジュールハウジング。
【請求項4】
前記光ファイバモジュールハウジングは、前記前側開口部を貫通して設けられた複数個の光ファイバコンポーネントを更に含む光ファイバモジュールである、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項5】
前記複数個の光ファイバコンポーネントは、少なくとも、複数個の光ファイバコネクタ及び複数個の光ファイバアダプタで構成されている、請求項4記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項6】
前記光ファイバモジュールハウジングは、複数個の光ファイバコンポーネントを更に含む光ファイバモジュールであり、前記複数個の光ファイバコンポーネントは、前記前側開口部の幅の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度を提供する、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項7】
前記光ファイバモジュールハウジングは、複数個の光ファイバコンポーネントを更に含む光ファイバモジュールであり、前記複数個の光ファイバコンポーネントは、前記前側開口部の幅の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度を提供する、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項8】
前記光ファイバモジュールハウジングは、複数個の光ファイバコンポーネントを更に含む光ファイバモジュールであり、前記複数個の光ファイバコンポーネントは、前記前側開口部の幅の0.85mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度を提供する、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項9】
前記前側開口部の幅は、前記前側側部の幅の90%〜99%である、請求項1〜8のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項10】
前記前側開口部の高さは、前記前側側部の高さの少なくとも85%である、請求項1〜9のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項11】
前記前側開口部の高さは、前記前側側部の高さの少なくとも95%である、請求項1〜10のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項12】
前記前側開口部の幅は、85mm以下である、請求項1〜11のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項13】
前記前側開口部の幅は、80mm以下である、請求項1〜12のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項14】
前記前側開口部の高さは、12mm以下である、請求項1〜9、12又は13のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項15】
前記前側開口部の高さは、10mm以下である、請求項1〜9、12又は13のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項16】
前記複数個の光ファイバコンポーネントは、少なくとも24個の光ファイバ接続部を提供する、請求項1〜5又は請求項9〜15のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項17】
前記複数個の光ファイバコンポーネントは、少なくとも48個の光ファイバ接続部を提供する、請求項1〜5又は請求項9〜15のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項18】
前記光ファイバモジュールハウジングは、前記本体の前記後側側部を貫通して設けられた少なくとも1つの光ファイバコンポーネントを更に有する光ファイバモジュールである、請求項1〜17のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項19】
前記光ファイバモジュールハウジングは、光ファイバモジュールであり、前記複数個の光ファイバコンポーネントは、単心光ファイバコンポーネントで構成されている、請求項1〜18のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項20】
前記光ファイバモジュールハウジングは、前記内部チャンバ内に設けられると共に1つ又は2つ以上の光ファイバコンポーネントに接続された光ファイバハーネスを更に有する光ファイバモジュールである、請求項1〜19のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項21】
前記光ファイバハーネスは、曲げ半径が40ミリメートル以下の複数本の光ファイバで構成されている、請求項20記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項22】
前記本体に設けられた少なくとも1本のレールを更に有する、請求項1〜21のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項23】
前記少なくとも1本のレールに取り付けられると共に前記少なくとも1本のレールに係合するよう構成された少なくとも1つのラッチを更に有する、請求項22記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項24】
前記光ファイバモジュールハウジングは、光ファイバシャーシ及び光ファイバ機器引き出しから成る群から選択された光ファイバ機器内に設けられた光ファイバモジュールである、請求項1〜23のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。
【請求項25】
ファイバガイドを更に有する、請求項1〜24のうちいずれか一に記載の光ファイバモジュールハウジング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図12A】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−530937(P2012−530937A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516180(P2012−516180)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/038580
【国際公開番号】WO2010/147924
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(509300522)コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】