説明

高所清掃装置

【課題】単純な構造を有する高所清掃具を提供する。
【解決手段】高所清掃具は、第1端部12および第2端部14を有し長さを調節可能な操作棒10と、操作棒10の第1端部12又はその付近に固定された吸引ノズル20と、操作棒10の第2端部14又はその付近に固定されたエアホースリール30とを備える。エアホースリール30から伸びるエアホース40のカプラ42が吸引ノズル20に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所を清掃するために好適な高所清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高所(例えば、地面又は床から2m以上の高さ)を清掃するためには、足場を組む必要があり、清掃のために要するコストが大きくなるし相当な作業時間を要していた。また、足場の上で作業者が上方を見上げながら作業をすることは危険でもあった。
【0003】
特許文献1には、複数の中空ロッドを繋いだ伸縮ロッドの内部を吸い込み通路として利用し、その伸縮ロッドの先端に吸い込み口を取り付けた高所清掃器具が開示されている。特許文献1に記載された高所清掃器具によれば、足場の設置のために要するコストや時間が大幅に低減され、また、作業の安全性も高まる。
【特許文献1】特開平11−244208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された高所清掃器具では、伸縮ロッドの全体を中空ロッドで形成する必要があるために設計上の自由度が低く、また、中空ロッドのつなぎ部分におけるシールを確実にしなければ吸引力を確保することができない。
【0005】
本発明は、単純な構造を有する高所清掃具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る高所清掃具は、高所を清掃するために好適な高所清掃具であり、第1端部および第2端部を有し長さを調節可能な操作棒と、前記操作棒の第1端部又はその付近に固定された吸引ノズルと、前記操作棒の前記第2端部又はその付近に固定されたエアホースリールとを備え、前記エアホースリールから伸びるエアホースのカプラが前記吸引ノズルに接続される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、単純な構造を有する高所清掃具が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【0009】
図1は、本発明の好適な実施形態の高所清掃具の構成を示す図である。本発明の好適な実施形態の高所清掃具100は、高所(例えば、地面又は床から2m以上の高さ)を清掃するために好適である。高所清掃具100は、第1端部12および第2端部14を有し長さを調節可能な操作棒10と、操作棒10の第1端部12又はその付近に固定された吸引ノズル20と、操作棒10の第2端部14又はその付近に固定されたエアホースリール30とを備える。
【0010】
ここで、操作棒10は、作業者1が吸引ノズル20の位置を清掃対象箇所に操作するための棒である。操作棒10は、例えば、複数の棒部材のうちの任意数の棒部材を連結することによって長さを調整可能に構成されてもよいし、複数の中空部材の径を異ならせて細い中空部材を太い中空部材の中に収納することができるような伸縮性の構造として構成されてもよい。
【0011】
吸引ノズル20は、操作棒10に直接固定されてもよいし、他の部材を介して固定されてもよい。同様に、エアホースルール30は、操作棒10に直接固定されてもよいし、他の部材を介して固定されてもよい。エアホースリール30から伸びるエアホース40のカプラ42は、吸引ノズル20に接続される。
【0012】
図2は、エアホースリール30及びその周辺の構成例を示す図である。エアホースリール30は、エアホース40を巻き取ることができるように構成されている。エアホース40の一端にはカプラ42が取り付けられていて、他端はエアホースリール30のカプラ32に接続されている。エアホースリール30のカプラ32にバキューム装置50を接続してバキューム装置50を動作させることによって吸引ノズル20を通して塵等を吸引することができる。
【0013】
バキューム装置50は、例えば、作業者1が携帯しうる。このようなバキューム装置50に代えて、工場設備のバキュームライン、又は、移動型のバキューム装置を利用してもよい。
【0014】
高所清掃具100は、作業者1が清掃対象(典型的には、高所の構造物)90を確認することができるように配置されたミラー60を備えることが好ましい。これにより、作業者1から見て清掃対象90の裏側、典型的には、清掃対象90の上側の様子を容易に確認することができる。高所清掃具100は、更に、清掃対象90を照明する照明器70を備えることが好ましい。これにより、通常は照明が十分になされていない高所の清掃対象90の様子を確認が更に容易になる。照明器70は、電池を内蔵してもよいし、電気コードを介して電源を供給されてもよい。
【0015】
この実施形態によれば、操作棒10の内部を吸引用の通路として利用する必要がないので、操作棒10の構造を単純化することができる。これは、高所清掃具の製造コストの低下や耐久性の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の好適な実施形態の高所清掃具の構成を示す図である。
【図2】エアホースリール及びその周辺の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0017】
1 作業者
10 操作棒
12 第1端部
14 第2端部
20 吸引ノズル
30 エアホースリール
32 カプラ
40 エアホース
42 カプラ
50 バキューム装置
60 ミラー
70 照明器
90 作業対象
100 高所清掃具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高所を清掃するための高所清掃具であって、
第1端部および第2端部を有し長さを調節可能な操作棒と、
前記操作棒の第1端部又はその付近に固定された吸引ノズルと、
前記操作棒の第2端部又はその付近に固定されたエアホースリールと、
を備え、前記エアホースリールから伸びるエアホースのカプラが前記吸引ノズルに接続されることを特徴とする高所清掃具。
【請求項2】
作業者が清掃対象を確認することができるように配置されたミラーを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の高所清掃具。
【請求項3】
前記清掃対象を照明する照明器を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の高所清掃具。
【請求項4】
前記エアホースリールのカプラに接続されるバキューム装置を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高所清掃具。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−22595(P2009−22595A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−189928(P2007−189928)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)