説明

高精度プラウおよび、このようなプラウのための安全装置

本発明は、モータのない少なくとも1列の回転ディスク(3)を備えたフレーム(2)を含み、前記ディスクが、それぞれ、安全装置(5)を介して支持フレーム(2)に対して独立して振動式に取り付けられるタイプの高精度プラウ(1)に関する。このプラウは、各ディスク(3)が、少なくとも一巻き半をなすコイルばね(6)によりフレーム(2)に結合され、ばね(6)の一端(6A)をフレーム(2)に結合可能である一方で、ばね(6)の他端(6B)をディスク(3)のハブ(8)に結合可能であり、ばね(6)は、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばねの一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、ディスク(3)を持ち上げて垂直に引き込み可能にするように配向されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具を備えた支持フレームまたは曳引フレームを含み、これらのディスクが、前記フレームに結合されたシュー、車輪、またはローラ等の少なくとも一つの基準部材を介して、好適には調節可能な耕土の深さに応じて地面で作業し、安全装置を介して支持フレームに対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられており、前記安全装置は、ディスクに及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、ディスクを垂直に解放可能にし、前記所定の圧力以下になるとディスクを作業位置に戻せるようにするタイプの高精度のプラウと、前記タイプのプラウ用の安全装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、プラウは、当業者にとってよく知られている。こうしたプラウは、一般に、一つまたは複数列のディスクの支持フレームからなる。各ディスクまたはディスク群は、主に次の二つの方法に従ってフレームに結合可能である。第一の方法は、フレームに固定式にディスクを組み立てることからなる。しかし、これらのディスクをフレームに結合して、垂直軸を中心として回転可能にし、フレームの進み軸に対してディスクを配向させることができる。特に、米国特許第2659291号明細書および第2768864号明細書に記載されているディスクの場合がそうである。しかしながら、ディスクを解放できないので複数の欠点が生じ、すなわち、特に、プラウにより操作される作業に精度がない。これは、ディスクが障害物に当ったときにフレームが部分的に持ち上がるので、他のディスクの一部が作業不能になることによる。それと並行して、障害物に当ったときにディスクが解放されないことから、このディスクが早々に磨耗し、さらには壊れてしまうことがある。そのため、支持フレームに対してディスクをしっかりと組み立てる場合、所定の深さで高速作業可能な高精度のプラウを実現できないので、こうしたプラウは、この種の機械で最近出てきているように種まき部材を含むこともできない。
【0003】
この問題を解決するために、特に仏国特許出願第2813749号明細書を介して最近市場化されているプラウは、モータを備えない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具を備えた支持フレームまたは曵引フレームを含むタイプであり、各プラウディスクが、所定の調節圧に従うようにプラウの支持フレームに対して独立して振動式に取り付けられる。この先行特許出願では、各プラウディスクが、アーム等の結合部材を介してフレームに接続され、アームは、プラウディスクの回転軸にほぼ平行な軸を中心として前記フレームに回転式に取り付けられる。前記アームは、圧縮素子と協働することにより、ディスクに及ぼされる圧力が圧縮素子の均衡圧より大きくなったときだけ、ディスクを持ち上げて引き込む方向にアームを回転可能にする。作業位置へは、圧縮素子の反作用とディスクの重量とによる二つの付勢により自動的に戻る。この解決方法では、ディスクの一つが障害物を乗り越える必要がある場合、ディスクを支持するフレーム全体が持ち上がらないようにすることができる。その結果、地面での作業が改善されて一定の深さで行われる。しかし、このような機械は多数のディスクを備えるので、剛性アームと圧縮素子とを同時に備えることを要する装置の複雑性から、機械が複雑化しコストが高くなる。しかも、ディスク数が多いと、ディスク間の距離がきわめて短くなる。そのため、ごく短い支持部品にディスク担持アームの結合軸を配備しなければならない。その結果、このような装置の磨耗は急激で早い場合がある。さらに、ディスクは地面に側面応力を及ぼす傾向があるので、この側面応力によって磨耗が早まる傾向にある。
【0004】
また、米国特許第3640348号明細書および第2750861号明細書から公知の農機具は、ばねを介して前記農機具の支持フレームに結合されるディスクを含む。米国特許第2750861号明細書の場合、ディスクは、畝を掘るための種まき機を開けるディスクである。ディスクはU字形カバーを備え、このU字形カバーが、板ばねを介して支持フレームに結合される。このばねは、板ばねであるために、ディスクのあらゆる側面振動を回避するようにU字形カバーを設けることを余儀なくされる。その結果、カバーの存在によって、この解決方法が大掛かりで高価なものになる。それに対して、カバーがあれば、障害物と遭遇した場合のあらゆるディスクの解放または側面離脱が妨げられる。同一の支持ビームにディスク全体が取り付けられる「covercrop」タイプの農機具に特に適用される米国特許第3640348号明細書の場合、各ディスクが、S字形の板ばねを介して支持ビームに接続される。ここでもまた、ディスクガイド部材が全く設けられていないので、このディスクの連続側面振動が認められ、すなわち、こうした装置の重量化およびコスト高の危険を冒して、適切な保持部品でディスクの側面保持を強化する必要がある。
【0005】
さらに、他のあらゆる適用分野において、仏国特許第2658979号明細書により、地面での牽引作業を行うディスクと、疑問符状のコイルばねとの組み合わせが知られている。しかし、コイルばねを形成しても、ディスクの側面揺動は回避できない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の一つの目的は、支持フレームに対して独立して振動式にディスクを組立可能にする装置によってディスクを支持フレームに結合し、このような装置の結合部品の磨耗を低減するとともに設計を簡素化可能な高精度プラウを提案することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、安全装置がその設計上、小型化されていることから、機械の全幅を変えることなく、ずっと多くのディスクを組み立てられる高精度プラウを提案することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、安全装置の設計上、垂直または側面方向の解放に沿ってディスクを離脱できるようにするために、安全装置が3次元で作業可能であるとみなせる、高精度プラウを提案することにある。
【0009】
本発明の別の目的は、安全装置の設計上、この装置の非対称性により、少なくとも一つの開放角度、一般には地面とプラウの歯とがなす角度(angle d’entrure)を有するプラウディスクの応力に対して、完全に対応できるプラウを提案することにあり、従って、こうした理由から、プラウディスクが被る非対称な側面応力は、安全装置の非対称性によって完全に制御される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、本発明は、モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具を備えた支持フレームまたは曳引フレームを含むタイプの高精度プラウを目的とし、前記ディスクが、少なくとも一つの開放角度をそれぞれ有し、安全装置を介して支持フレームに対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられ、安全装置は、ディスクに及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいときディスクを垂直に解放し、前記所定の圧力以下になるとディスクを作業位置に戻し、各ディスクが、少なくとも一巻きで好適には少なくとも一巻き半をなすコイルばねによりフレームに結合されて、ばねの位置で重なりエリアを形成し、ばねの一端が、直接またはフレームへの結合部品を介してフレームに結合され、ばねの他端が、ディスクのハブに結合され、ばねは、ディスクに及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばねの一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、ディスクを持ち上げて垂直に引き込み可能にするように配向されていることを特徴とする。
【0011】
簡単なコイルばねからなる安全装置の設計により、ディスクは3次元で移動できる。その結果、垂直方向の解放および/または側面方向の解放により一定の障害物から脱することができる。さらに、ばねの巻きの形成部材の断面、および/または巻きの数、および/または前記部材の構成材料の種類への働きかけにより、ばねの反作用を正確に決定しやすくなり、ディスクが不都合に叩かれないようにし、また、ディスクの許可された側面揺動を制限するようにされる。このようにして、非常に簡単な設計の部品でありながら、圧縮部材を備えた回転アームから得られるのと同じ長所が得られ、ピボット軸タイプのあらゆる連結部品をなくすことによって、経時的な磨耗を制限し、また低減可能である。
【0012】
本発明の好適な実施形態によれば、各プラウディスクが、フレームの前進中にディスクに対して一般に斜めの側面応力を及ぼす少なくとも一つの開放角度、好適には、地面とプラウの歯とがなす角度(angle d’entrure)を有し、コイルばねの一つまたは複数の巻きの側面が、側面応力の作用下で互いに接近してこの側面応力の作用を制限するようにディスクに対して配置される。換言すれば、ディスクが及ぼす側面応力は、一つまたは複数の巻きを巻きつけて、この一つまたは複数の巻きを係止位置まで締めつけようとする。
【0013】
本発明は、また、モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具を備えた支持フレームまたは曳引フレームを含み、前記ディスクが、前記フレームに結合されたシュー、車輪、またはローラ等の少なくとも一つの基準部材を介して、好適には調節可能な耕土の深さに応じて地面で作業し、支持フレームに対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられているタイプのプラウ用の安全装置を目的とし、この装置は、フレームと少なくとも一つのディスクとの間に介在可能であり、ディスクに及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、ディスクを垂直に解放可能にし、前記所定の圧力以下になるとディスクを作業位置に戻すものであり、少なくとも1個半の巻きからなるコイルばねから構成され、このばねが、直接または結合部品を介してフレームに結合可能な第一の端と、ディスクのハブに結合可能な第二の端とを有し、ばねは、装置に取りつけた状態で、ディスクに及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばねの一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、工具を持ち上げて垂直に引き込み可能にするように配向されていることを特徴とする。
【0014】
本発明は、添付図面を参照しながら、以下の実施形態の説明を読めば、いっそう理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
前述のように、本発明が目的とする高精度プラウは、耕作工具3を備えた支持フレームまたは曵引フレーム2を含む。フレーム2は、多数の形状をとることができる。図示された例では、フレーム2を構成する枠が、耕作工具を備えたビームからなる横材により互いに結合された、2個の縦材から形成されている。これらのビームは、フレーム2の牽引線に対してほぼ垂直に延びている。フレーム2は、さらに、トラクタ車両への連結装置を備える。好適には、連結が3点型である。耕作工具は、モータを備えない少なくとも1列の回転ディスク3からなる。ディスク列3は、作業幅に沿って伸び、すなわち、フレーム2の牽引線に対する垂直線に沿って延びる。モータを備えないプラウディスクとは、地面との摩擦力、すなわち牽引フレームの移動により発生する摩擦力の作用で回転駆動されるプラウディスクを意味することに留意されたい。ディスク3は、フレーム2に結合されたシュー、車輪、またはローラ等の少なくとも一つの基準部材4を介して、調節可能な耕土の深さに応じて地面で作業する。好適には、基準部材4が、少なくとも3個のプラウディスク3、好適には少なくとも5個のプラウディスク3に共通であって、耕土の深さを適切に調節する。図示された例では、耕土の深さを調節する部材4が、プラウにおいて後列のプラウディスクの全体に共通なケージローラから構成される。ケージローラ4は、フレームをなす枠の後方に延びる2個のアームを介してフレーム2に結合され、前記アームは、フレーム2で位置調節可能である。こうした耕深調節(reglage de terrage)は、この基準部材と連結装置との協働により行われる。単一の連結装置でも同等の仕方で調節を実施可能である。
【0016】
モータのない回転プラウディスク3からなる耕作工具は、各プラウディスク3がプラウの支持フレーム2に対して独立して振動式に取り付けられるように構成され、所定の調節圧下でディスクを引っ込めて、プラウディスク3が一定の深さの耕地で作業するようにする。そのため、各ディスク3は、少なくとも一巻きで好適には少なくとも一巻き半をなすコイルばね6によりフレーム2に接続される。ばね6の一端6Aは、直接または結合部品7を介してフレーム2に結合可能であり、ばね6の他端6Bは、直接または結合部品を介してディスク3のハブ8に結合可能である。ばね6は、ディスク3に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、ばねの一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、ディスク3が持ち上がって垂直方向に引き込み可能であるように配向される。
【0017】
図示された例では、各プラウディスク3が、好適には大型直径の凹面ディスクである。実際、この直径は、一般に48cmより大きく、好適には少なくとも51cmである。ハブ8に結合されるばね6の端6Bは、ディスク3の凹面側に配置される。このような配置には幾つかの利点がある。まず、ばねとディスクとからなるアセンブリの外形寸法を低減し、アセンブリの全幅を修正することなく同一のプラウでディスク数を増加できる。さらに、地面にディスクが入る地点の真上にばね6の支点が延びるように配置できる。その結果、地面での作業がいっそう良好に行われる。
【0018】
従って、ばねの端6Bは、ディスク3の凹面側に延びるハブ8に結合され、ディスク3の凹面の付近、すなわち、前記ハブ8の自由端の反対側に配置される。ハブ8は、一般に、前記ハブ8に対して回転自在に取り付けられるフランジにこの端で結合され、ディスク3の凹面がこのフランジにボルト締めされる。この構成により、さらに、ディスクを用いてハブを保護できる。各プラウディスク3で地面とプラウの歯とがなす正の角度は、一般に[3−20]度の範囲にあり、正の開放角度は、[10−30]度の範囲にある。各プラウディスク3は、また、好適には、周辺に切込みが入れられている。図ではこの切込みを参照符号9で示している。各プラウディスク3は、そのすき返し機能を果たすために、少なくとも一つの開放角度、好適には地面とプラウの歯とがなす角度を有するので、これらの角度の存在と結びついて、地面でのディスクの移動時に、このディスクを真直ぐに直線状に戻そうとする一般には斜めの側面応力Rが及ぼされる。この側面応力の作用を制限し、特に、ディスクが横に外れすぎてしまわないように、コイルばねの一つまたは複数の巻きがディスクに対して配置され、一定の方向に巻きつけられている。この方向は、一つまたは複数の巻きの側面が、前記側面応力Rの作用下で互いに接近し(図5の方向D)、特に巻きの側面が互いにぶつかるときに側面応力の作用を制限するような方向とする。この結果を得るために、ばねの巻きつけは、渦巻状(spirale)ではなくコイル状(helicoidal)にしなければならない。何故なら、ディスクが及ぼす側面応力に対する軸方向のストッパ手段を構成するように、一つの巻きの位置で、または複数の巻きの間で、少なくとも一つの部分的な重なりエリアまたは被覆エリアが必要であるためである。これらの様々な力の作用は、ディスクに及ぼされる側面応力Rと、ばねの巻きの位置における合力Dとを概略的に示す図5に、特に示されている。及ぼされる力Dは、ディスクに結合されるばねの分枝から、ストッパをなすフレームに結合されるばねの分枝に及んでいる。コイルばねのこうした作用および、このばねとディスクとの協働を完全なものにするために、好適には、一つまたは複数の巻きの側面が、ばねの休止位置を含めて、互いに支持接触する。そのため、コイルばねにより得られる安全装置は、作業時にそれ自体が非対称な力を被るプラウディスクの作業に完全に対応する非対称型の安全装置であることが分かる。このようにして、コイルばねはディスクと協働し、フレームの前進時にディスクが被る側面応力に抗しながら、障害物と遭遇した場合にディスクを側面揺動可能にする。
【0019】
図示された例では、このプラウが、フレームの前進方向に、少なくとも2列(3A、3B)の連続するほぼ平行なプラウディスク3を含み、凹面ディスクからなるディスク3の凹面が、ディスク列間で逆になっている。そのため、たとえば前列のディスクに対しては左側に、後列のディスクに対しては右側に、ばねの巻きつけを行う必要がある。特に図2、3が示すように、フレーム2に結合されるばね6の端6Aは、一般に、フレームの横ビームにフランジングにより固定されたプレート7に結合される。こうしたフランジングは、たとえば、ばねの端6Aを支持するプレート7に平行に延びるねじプレート手段により行われる。ばね6の他端6Bは、一般に、ディスク3のハブ8に溶接により固定される。他の固定モードも検討できる。従って、ばね6の端6Aを、それ自体がフレーム2に固定される鞘管(fourreau)に収容してもよい。
【0020】
各ばね6は、1巻き半から5個の巻きを含み、前記巻きは、フレーム2に対して横方向の線に沿って巻きの列を形成するように並んで配置される。こうした巻きの構成により、さらに、このアセンブリの側面の剛性を任意で調整できる。各ばね6の末端の巻きは、接線方向の分枝の起点を形成するように延長され、この分枝6Cは、特に図2、4に示したようにディスク3のハブ8まで延びて、地面に凹部が向いた円弧を形成する。分枝6Cをこのように曲げ加工することによって、分枝6Cとディスク3との間に土塊が挟まらないようにすることができる。実際、ばね6の分枝6Cのこうした特別な形状と、ディスク3の、特に地面とプラウの歯とがなす角度(angle d’entrure)および開放角度とによって、この位置でディスク3と分枝6Cとの離隔が最大になるので、分枝6Cとディスク3の凹面との間のスペースにおける引っかかり、あるいは詰まりのリスクが軽減される。
【0021】
図示された例では、ばね6の各巻きが、正方形の断面の線を巻きつけて形成されているが、この線の断面を任意の形状にしてもよい。ばね6は、好適には、ディスクの直径の範囲が[480mm−700mm]であるとき、断面の範囲が[650mm−2600mm]となる線から形成される。
【0022】
以上のように、上記プラウは、前記ばねからなる安全装置をディスクと同数だけ含む。この安全装置の設計は、従来技術の安全装置と比べて著しく簡素化されており、磨耗の少ない簡易設計で、高精度のすき返しを行う機械、すなわち深さがほぼ一定で速度が約10〜30km/時と特に高速である機械を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明によるプラウの部分上面斜視図である。
【図2】支持フレームとディスクとの間に延びる安全装置の後方3/4を示す図である。
【図3】図2の安全装置の正面図である。
【図4】図2の安全装置の側面図である。
【図5】図2の安全装置の斜面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具(3)を備えた支持フレームまたは曳引フレーム(2)を含み、前記ディスク(3)が、少なくとも一つの開放角度をそれぞれ有し、安全装置(5)を介して支持フレーム(2)に対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられ、前記安全装置は、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいときディスク(3)を垂直に解放し、前記所定の圧力以下になるとディスクを作業位置に戻す、高精度プラウ(1)であって、各ディスク(3)が、少なくとも一巻きで好適には少なくとも一巻き半をなすコイルばね(6)によりフレーム(2)に結合されて、ばねの位置で重なりエリアを形成し、ばね(6)の一端(6A)が、直接またはフレーム(2)への結合部品(7)を介してフレーム(2)に結合され、ばね(6)の他端(6B)が、ディスク(3)のハブ(8)に結合され、ばね(6)は、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばね(6)の一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、ディスク(3)を持ち上げて垂直に引き込み可能にするように配向されていることを特徴とするプラウ。
【請求項2】
各プラウディスク(3)が、好適には大型直径の凹面ディスクであり、ハブ(8)に結合されるばね(6)の一端(6B)が、ディスク(3)の凹面側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のプラウ。
【請求項3】
フレームの前進方向に向かって、ほぼ平行な連続する少なくとも2列(3A、3B)のプラウディスク(3)を含み、凹面ディスクからなるプラウディスク(3)の凹面が、ディスク列間で逆向きであることを特徴とする、請求項1または2に記載のプラウ。
【請求項4】
各プラウディスク(3)が、フレームの前進中にディスクに対して一般に斜めの側面応力を及ぼす少なくとも一つの開放角度、好適には、地面とプラウの歯とがなす角度(angle d’entrure)を有し、コイルばねの一つまたは複数の巻きの側面が、側面応力の作用下で互いに接近してこの側面応力の作用を制限するように、ディスクに対して配置されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項5】
フレームに結合可能なばね(6)の端(6A)が、フレーム(2)のクロスビームに係止固定されたプレート(7)に結合されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項6】
各ばね(6)が1個半から5個の巻きを含み、前記巻きが、フレーム(2)の横線に沿って巻きの列を形成するように並んで配置されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項7】
各ばね(6)の一つまたは複数の巻きの側面が、互いに支持接触することを特徴とする、請求項6に記載のプラウ。
【請求項8】
各ばね(6)の末端の巻きが、接線分枝の起点を形成するように延長され、この分枝(6C)が、ディスク(3)のハブ(8)まで伸びて、凹面が地面に向いた円弧を形成することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項9】
ばね(6)の各巻きは、断面が正方形の線を巻きつけて形成されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項10】
ばね(6)が、[480mm−700mm]の範囲のディスクの直径に対して、[650mm−2600mm]の範囲の断面をもつ線を螺旋状に巻きつけて形成されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項11】
モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具(3)を備えた支持フレームまたは曳引フレーム(2)を含み、前記ディスク(3)が、前記フレームに結合されたシュー、車輪、またはローラ等の少なくとも一つの基準部材(4)を介して、好適には調節可能な耕土の深さに応じて地面で作業し、支持フレーム(2)に対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられるタイプのプラウ用の安全装置であって、この装置が、フレーム(2)と少なくとも一つのディスク(3)との間に介在可能であり、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、ディスク(3)を垂直に解放可能にし、前記所定の圧力以下になるとディスク(3)を作業位置に戻し、
少なくとも一つの巻きからなるコイルばね(6)から構成されてばねの位置で重なりエリアを形成し、ばね(6)が、直接または結合部品(7)を介してフレーム(2)に結合可能な第一の端と、ディスク(3)のハブ(8)に結合可能な第二の端とを有し、ばね(6)は、装置に取りつけた状態で、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばね(6)の一つまたは複数の巻きが巻きつけられて締めつけられるように配向されて、工具を持ち上げて垂直な引き込みを可能にすることを特徴とする装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具(3)を備えた支持フレームまたは曳引フレーム(2)を含み、前記ディスク(3)が、少なくとも一つの開放角度をそれぞれ有し、安全装置(5)を介して支持フレーム(2)に対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられ、前記安全装置は、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいときディスク(3)を垂直に解放し、前記所定の圧力以下になるとディスクを作業位置に戻す、高精度プラウ(1)であって、各プラウディスク(3)が、少なくとも一巻きで好適には少なくとも一巻き半をなすコイルばね(6)によりフレーム(2)に結合されて、ばねの位置で重なりエリアを形成し、ばね(6)の一端(6A)が、直接またはフレーム(2)への結合部品(7)を介してフレーム(2)に結合可能であり、ばね(6)の他端(6B)が、ディスク(3)のハブ(8)に結合されてディスクの凹面側に配置され、ばね(6)は、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばね(6)の一つまたは複数の巻きが巻きついて締めつけられ、ディスク(3)を持ち上げて垂直に引き込み可能にするように配向されていることを特徴とするプラウ。
【請求項2】
フレームの前進方向に向かって、ほぼ平行な連続する少なくとも2列(3A、3B)のプラウディスク(3)を含み、凹面ディスクからなるプラウディスク(3)の凹面が、ディスク列間で逆向きであることを特徴とする、請求項1に記載のプラウ。
【請求項3】
各プラウディスク(3)が、フレームの前進中にディスクに対して一般に斜めの側面応力を及ぼす少なくとも一つの開放角度、好適には、地面とプラウの歯とがなす角度(angle d’entrure)を有し、コイルばねの一つまたは複数の巻きの側面が、側面応力の作用下で互いに接近してこの側面応力の作用を制限するように、ディスクに対して配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のプラウ。
【請求項4】
フレームに結合可能なばね(6)の端(6A)が、フレーム(2)のクロスビームに係止固定されたプレート(7)に結合されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項5】
各ばね(6)が1個半から5個の巻きを含み、前記巻きが、フレーム(2)に対して横方向の線に沿って巻きの列を形成するように並んで配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項6】
各ばね(6)の一つまたは複数の巻きの側面が、互いに支持接触することを特徴とする、請求項5に記載のプラウ。
【請求項7】
各ばね(6)の末端の巻きが、接線分枝の起点を形成するように延長され、この分枝(6C)が、ディスク(3)のハブ(8)まで伸びて、凹面が地面に向いた円弧を形成することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項8】
ばね(6)の各巻きは、断面が正方形の線を巻きつけて形成されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項9】
ばね(6)が、[480mm−700mm]の範囲のディスクの直径に対して、[650mm−2600mm]の範囲の断面をもつ線を螺旋状に巻きつけて形成されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のプラウ。
【請求項10】
モータのない少なくとも1列の回転プラウディスクからなる耕作工具(3)を備えた支持フレームまたは曳引フレーム(2)を含み、前記凹面ディスク(3)が、前記フレームに結合されたシュー、車輪、またはローラ等の少なくとも一つの基準部材(4)を介して、好適には調節可能な耕土の深さに応じて地面で作業し、支持フレーム(2)に対して独立して振動式にそれぞれ取り付けられているタイプのプラウ用の安全装置であって、この装置が、フレーム(2)と少なくとも一つのディスク(3)との間に介在可能であり、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、ディスク(3)を垂直に解放可能にし、前記所定の圧力以下になるとディスク(3)を作業位置に戻し、
少なくとも一つの巻きからなるコイルばね(6)から構成されてばねの位置で重なりエリアを形成し、ばね(6)が、直接または結合部品(7)を介してフレーム(2)に結合可能な第一の端と、ディスク(3)の凹面側に配置されてディスク(3)のハブ(8)に結合可能な第二の端とを有し、ばね(6)は、装置に取りつけた状態で、ディスク(3)に及ぼされる圧力が所定の圧力より大きいとき、前記ばね(6)の一つまたは複数の巻きが巻きつけられて締めつけられるように配向され、工具を持ち上げて垂直な引き込みを可能にすることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−502725(P2006−502725A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−544372(P2004−544372)
【出願日】平成15年10月13日(2003.10.13)
【国際出願番号】PCT/FR2003/003009
【国際公開番号】WO2004/034768
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【出願人】(505134040)
【Fターム(参考)】