説明

髪用製品を適用するためのデバイス

【課題】 特に毛染め製品といったような毛髪製品の適用に好適なデバイスを提供すること。
【解決手段】 髪用製品を適用するためのデバイスであって、支持体(2)を具備し、この支持体の1つの面(3)からは、複数の適用部材が突出し、第1グループをなす適用部材が、第1列(25)として配置され、第2グループをなす適用部材が、第2列(15)として配置され、第2グループをなす適用部材が、第1グループよりも、平均的なフレキシブルさがより大きく、第2グループをなす適用部材どうしの間の平均間隔が、第1グループよりも、より狭いものとされ、第2グループをなす適用部材の平均高さが、第1グループよりも、より大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にヘアカラー製品といったような髪用製品を適用するためのデバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器と、歯付きのアプリケータ部分と、を具備してなるとともに、アプリケータ部分のベースのところに、容器内に収容されている製品を頭髪上へと吐出するための複数のオリフィスが開口しているような、多数のデバイスが公知である。特に、仏国特許出願公開第2 782 614号明細書には、製品を適用するためのデバイスの一例が開示されている。このデバイスは、容器と、吐出ヘッドと、を具備してなり、吐出ヘッドに、端部に位置した2列の歯が設けられており、さらに、それら2列の歯の中間に、より短い複数の歯からなる1列の中間歯列が設けられている。
【0003】
仏国特許出願公開第2 828 999号明細書には、同様のデバイスが開示されている。このデバイスにおいては、端部の歯列が、短い歯からなる中間歯列を囲む閉曲線をなすようにして、配置されている。これらの例においては、中間歯列内における歯どうしの間隔は、端部歯列内における歯どうしの間隔と同じである。
【0004】
また、米国特許第5,758,984号明細書には、化粧製品をパッケージングして適用するためのデバイスが開示されている。このデバイスは、荒毛で覆われたアプリケータヘッドを備えており、アプリケータヘッドの中央領域には、複数の歯が設けられている。これら歯を介して、デバイス内に収容されている製品が吐出されるようになっている。このデバイスには、問題が存在する。それは、吐出された製品が、アプリケータヘッドの周縁に保持されないことであり、そのため、適用時に望ましくない方向へと流れてしまうというリスクがあることである。
【0005】
欧州特許出願公開第0 890 326号明細書には、カラーリング製品を使用して毛髪を毛染めするために使用するブラシが開示されている。ブラシの突出部材を製品内へと浸漬することができる、あるいは、ブラシの突出部材が製品を拡散させることができる。
【0006】
他の文献として、米国特許第6,145,513号明細書には、毛髪に対してカラーリング製品を適用することを意図した吐出ヘッドが開示されている。この吐出ヘッドは、適用すべきカラーリング製品を収容している容器上に取り付けられ得るよう構成されている。吐出ヘッドは、支持体を備えている。この支持体には、平面が形成されており、この平面からは、様々な横断面形状および様々な高さを有した様々な歯が、突出している。支持体は、この支持体の長手方向周縁エッジに沿って連続的に配置された互いに同一の複数の歯からなる第1歯列を備えている。これと平行に、支持体は、互いに同一の複数の歯からなる第2歯列を備えている。第2歯列をなす各歯の横断面積および高さは、第1歯列をなす各歯の横断面積および高さと比較して、より小さなものとされている。この場合、第1歯列をなす各歯と第2歯列をなす各歯との間のそれぞれの間隔は、同一である。
【0007】
さらに、この文献においては、支持体の長手方向両端部の一方の端部のところに、微細な複数の歯が、互いに非常に密接して配置されている。この配置は、支持体の長手方向周縁エッジに対して垂直に延在しており、したがって、第1歯列および第2歯列に対して垂直な向きとされている。これら微細歯は、毛染め製品をより繊細に適用することができる。例えば、こめかみの周囲の非常に短い毛髪に対する適用の際に必要とされるような、繊細な適用を行うことができる。
【0008】
使用者は、そのようなアプリケータヘッドを使用して任意の髪房を処理しようとした場合、アプリケータヘッドを、長手方向周縁エッジのうちの一方のエッジに対して垂直に移動させる。これにより、対象となる髪房を、第1歯列と第2歯列との間に係合させることができる。この髪房は、微細歯の中に挿入されてはいけない。なぜなら、微細歯が、ブラッシングを妨害して、髪房を製品によって正確にかつ一様にコーティングすることができないからである。
【0009】
対照的に、使用者がこめかみの近くの製品を適用したい場合、使用者は、アプリケータヘッドを90°だけ回転させる必要があり、これにより、こめかみ周辺の髪房に対して係合させる必要がある。
【0010】
そのようなアプリケータヘッドは、微細歯の配置とは個別的に、長手方向周縁エッジに対して平行な2つの歯列を使用するものとされている。
【0011】
さて、ヘアカラー製品を適用する際に出くわす一般的な問題点は、適用されることとなる製品の正にその性質に由来する。特に、この種の製品は、一般に、粉末を混合させた液体製品である。粉末の混合は、一般に、液体の残部と混合していないような粉末塊を形成する。また、そのような塊は、2つの非常に粘稠な液体が混合される場合にも、形成され得る。そのような塊は、液体の粘稠性をさらに大きくする。いずれにしても、バスルームや理容理髪店において一般的に利用可能な器具を使用して、これら塊を取り除くのは難しい。
【0012】
上記米国特許第6,145,513号明細書に開示されているようなアプリケータヘッドの使用した場合には、使用者が長手方向周縁エッジと平行な第1歯列および第2歯列を使用したときに、そのような塊が、髪房上に置かれることとなる。微細歯の配置が、髪房全体を処理し得るほど十分な量の製品を保持し得ないことのために、微細歯を使用することによっては、長くかつ厚い髪房をコーティングすることはできない。
【0013】
さらに、そのような塊が毛髪上に残ることのために、すべての場合において、局所的に毛髪に対する毛染め処理の品質が低下する。さらに、毛髪をストライプ的に毛染めしようとしていた場合、重力の影響で塊が髪房から落下し、毛染めを意図していない他の髪房を汚してしまうというリスクが存在する。これにより、得られるストライプ効果の品質および正確さが、悪影響を受けてしまう。
【特許文献1】仏国特許出願公開第2 782 614号明細書
【特許文献2】仏国特許出願公開第2 828 999号明細書
【特許文献3】米国特許第5,758,984号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0 890 326号明細書
【特許文献5】米国特許第6,145,513号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の目的は、髪用製品を適用するためのデバイスであって、支持体を具備し、この支持体の1つの面からは、複数の適用部材が突出しており、第1グループをなす適用部材が、支持体の長手方向軸線に対して、重ね合わせ可能な第1列として配置され、第2グループをなす適用部材が、支持体の長手方向軸線に対して重ね合わせ可能な第2列として配置され、第2グループをなす適用部材に属する適用部材が、第1グループをなす適用部材に属する適用部材と比較して、平均的なフレキシブルさがより大きく、第2グループをなす適用部材どうしの間の平均間隔が、第1グループをなす適用部材どうしの間の平均間隔と比較して、より狭いものとされ、第2グループをなす適用部材に属する適用部材の平均高さが、第1グループをなす適用部材に属する適用部材の平均高さと比較して、より大きいものとされているデバイスを提供することにより、上記要求の少なくとも1つを満たすことである。
【0015】
そのようなデバイスを使用することによって髪房に対して製品を適用する場合、第2グループをなす適用部材が、第1グループをなす適用部材よりも高さが高いことのために、長手方向エッジが髪房に対しての先端エッジであるかどうかにかかわらず、髪房内の毛髪に対して、まず最初に係合する。その後、第1グループをなす適用部材が、係合する。これにより、特に、髪房を通してのブラッシングを行うことができる。製品が好ましくは第1グループをなす適用部材に保持されていることのために、第1グループをなす適用部材が髪房に対して係合すると直ちに、髪房に対して製品が接触することとなる。第2グループをなす適用部材は、髪房に沿ってデバイスを相対移動させた際には、例えば支持体の長手方向軸線に対して直交する軸線に沿って並進的に移動させた際には、変形する。これにより、パレットとして機能し、第1グループをなす適用部材に対して既に係合している毛髪を押圧することができる。したがって、髪房の根元近傍への製品の適用が改良される。さらに、塊が、第2グループをなす適用部材と、第1グループをなす適用部材の中に保持された毛髪と、の間において解体される。したがって、適用された製品は、より一様なものとなり、より有効である。
【0016】
第2グループをなす適用部材の長さとフレキシブルさとの協働が、塊を圧潰する目的でのこの動的な機能を可能としている。
【0017】
本発明によるデバイスは、特に、毛髪に対して適用すべき混合物内に含有されているに塊を、小さなピースへと分解することができる。これにより、毛染めの結果をより一様なものとすることができ、また、髪房の取扱いをより正確に行うことができる。さらに、このデバイスは、髪房内への製品の一様な浸透性を改良することができる。
【0018】
適用部材のフレキシブルさは、例えば、適用部材の弾性限界内において、適用部材の自由端に対して所定力を印加することによって、評価される。この力は、適用部材の延在方向の主軸線に対して直交する向きに、印加する。また、適用部材の自由端部と、支持体に対してのこの適用部材の取付箇所をなす基部と、の間に形成される角度を測定する。同じ印加力に関し、より大きな角度が形成されるほど、よりフレキシブルな適用部材であると判定される。
【0019】
好ましくは、力は、支持体の長手方向軸線に対して直交する向きでもって適用部材に対して印加される。これにより、本発明によるデバイスを髪房に対して係合させさらにこの髪房に対して移動させた際の適用部材の変形度合いをシミュレートすることができる、および/または、適用部材が頭皮に対して接触したときの適用部材の変形をシミュレートすることができる。これにより、使用時における本発明によるデバイスの快適さを評価することができる。
【0020】
特に、第2グループをなす適用部材は、同じ印加力に対して、第1グループをなす適用部材が形成する角度と比較して、より大きな角度を形成し得るように構成される。特に、第1グループをなす適用部材は、第2グループをなす適用部材が形成する角度と比較して、半分以下という小さな角度を形成し得るように構成される。例えば、それぞれに対して同じ力が印加された場合に、第2グループをなす適用部材が90°という程度の角度を形成した時点で、第1グループをなす適用部材は、30°という程度の角度を形成する。
【0021】
ある同じグループに属する互いに隣接した2つの適用部材の間隔は、これら適用部材が必ずしも直線状であるとは限らないことのためにまた必ずしも互いに平行であるとは限らないことのために、それぞれの基部において、考察される。特に、間隔は、特に、互いに隣接する2つの適用部材の慣性中心どうしの間で測定される。
【0022】
有利には、第2グループをなす適用部材は、少なくとも部分的に、第1グループをなす適用部材の側方に配置することができる。ここで、第1グループをなす適用部材は、第1グループの少なくとも1つの長手方向エッジに沿って、好ましくは、この第1グループの両サイドにおける長手方向エッジの各々に沿って、配置される。例えば、第2グループをなす適用部材どうしの間によって規定された表面は、第1グループをなすすべての適用部材が突出する表面を規定することができる。好ましくは、第2グループをなすすべての適用部材は、第1グループをなす適用部材の周囲に位置する。
【0023】
例えば、デバイスは、第2グループに属するものといったような連続する複数の適用部材からなる第3列を備えることができる。その場合、第1グループをなす適用部材は、第2列と第3列との間に配置される。第2列および第3列のそれぞれは、長手方向において、第1グループをなす適用部材の境界を少なくとも部分的に決定し、これら第2列および第3列は、支持体の長手方向軸線に沿って少なくとも部分的に位置合わせすることができる。このようなデバイスを使用することによって髪房に対して製品が適用された場合には、第2グループをなす適用部材が、第1グループをなす適用部材の両サイドに配置されていることのために、長手方向エッジが髪房に対してのデバイスの先端エッジであるかどうかにかかわらず、まず最初に髪房内の毛髪に対して係合する。
【0024】
有利には、第2列に属する少なくとも1つの適用部材は、支持体の面の周縁エッジの近傍に配置される。さらには、第2グループをなす適用部材によって形成された第2列は、支持体の長手方向軸線に対して平行なものとすることができる。好ましくは、第2列は、支持体の長手方向エッジに沿って支持体の面の周縁のところにおいて起立している。好ましくは、第2グループをなす適用部材は、第3列を備えることができ、この第3列は、また、支持体の面の周縁のところにおいて、支持体の長手方向第2周縁エッジに沿って、起立する。
【0025】
例えば、第3列を設けることができ、この第3列は、第1列および第2列のうちの少なくとも一方に対して平行なものとすることができる。特に、第3列に属する適用部材は、一定の高さを有している。
【0026】
有利には、第2グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材の高さは、第1グループをなす適用部材に属する適用部材の高さと比較して、より大きなものとされ、例えば、4mmだけ大きなものとされる。特に、第2グループをなす適用部材の平均高さを、第1グループをなす適用部材の平均高さと比較して、4mmだけ大きなものとすることができる。
【0027】
適用部材の高さは、支持体の長手方向軸線に対して直交する軸線に沿って測定され、適切であれば、支持体のうちの、適用部材が突出している面に対してほぼ直交して延在する軸線に沿って測定される。
【0028】
特に、第1グループをなす適用部材どうしの間における製品の保持特性を改良し得るよう、またこれと同時に、効果的なブラッシングを保証し得るよう、第1グループをなす適用部材は、互いに異なる少なくとも2つの高さを有することができる、あるいは、好ましくは互いに異なる3つの高さを有することができる。
【0029】
有利には、第2グループをなす適用部材のある列は、適切であれば、複数の列は、一定の高さを有している。
【0030】
基部のところにおける適用部材の横断面積に関しては、第1グループをなす適用部材の横断面積は、第2グループをなす適用部材の横断面積と比較して、より大きいものとされている。さらに、横断面の形状は、必ずしも互いに同じではない。特に、第2グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材は、三角形という横断面形状を有しており、第1グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材は、卵形という、好ましくは円形という、横断面形状を有している。
【0031】
このようなデバイス内に係合した髪房中の毛髪に対するブラッシング特性をさらに改良し得るよう、第1グループをなす適用部材は、好ましくは、互いに異なる少なくとも2つの横断面形状を有している。
【0032】
第2グループをなす適用部材に対してより大きなフレキシブルさを付与し得るよう、これら第2グループをなす適用部材は、第1グループをなす適用部材と比較して、テーパー度合いがより大きいものとされる。
【0033】
第2グループをなす適用部材が髪房に対して最初に係合することを意図している限りにおいては、第1グループをなす適用部材の自由端部と第2グループをなす適用部材の自由端部とによって形成される表面は、少なくとも1つの凹状領域を有している。
【0034】
例えば、第2グループをなす適用部材の自由端部は、フラットな横断面形状とすることができ、一方、第1グループをなす適用部材の自由端部は、丸められたものとすることができる。
【0035】
頭皮と適用部材の自由端部との間の接触をソフトなものとし得るよう、第2グループをなす適用部材は、好ましくは、自由端部に対して適用部材の長手方向軸線に沿った軽い力が印加された時でさえ、変形可能である。一方、この同じ軽い力が第1グループをなす適用部材の自由端部に対して印加された場合には、この適用部材は変形しない。この軽い力は、例えば、頭皮の表面上における分離されたポイントに対して印加される『許容可能な』力の大きさの程度である。
【0036】
特に、適用部材は、支持体から突出する単一部材として形成された歯とすることができる。あるいは、これに代えて、支持体に対して取り付けられた荒毛から形成することができる。好ましくは、第1グループをなす適用部材と、第2グループをなす適用部材と、の一方または双方は、支持体の少なくとも一部に対して一体部材として形成される。
【0037】
有利には、本発明によるデバイスは、熱可塑性材料の成型により、特に、ポリプロピレン、または、ポリエチレン、好ましくは、40〜80というショアD硬度を有した低密度ポリエチレン、の成型により、形成される。
【0038】
好ましくは、適用部材は、支持体の1つの同じ平面から起立している。特に、第1グループをなす適用部材および第2グループをなす適用部材は、互いに平行にかつ互いに同じ向きに延在することができ、支持体の面に対して垂直に延在することができる。
【0039】
本発明の第1実施形態においては、デバイスは、ハンドルを具備し、このハンドルの第1端部は、適用部材が設置されている支持体に対して固定されている。例えば、このハンドルは、支持体の長手方向軸線に対して平行な長手方向軸線を有している。好ましくは、ハンドルは、クランク形状に曲げられており、これにより、ハンドルのうちの把持部は、支持体の面とは異なる平面内に位置している。よって、デバイスの保持法により、使用者は、指を支持体と同じ平面内に置くことが防止される。すなわち、コーティングされた直後の髪房と同じ平面内に、指を置くことが防止される。
【0040】
特に、ハンドルは、第1端部とは反対側に位置した第2端部のところに、第3グループをなす適用部材を備えている。これら適用部材は、ハンドルの長手方向軸線に対して平行に延在することができる、あるいは、その長手方向軸線に対して傾斜することができる。さらに、この第3グループをなす適用部材は、互いに異なるものとすることができる。好ましくは、この第2端部は、支持体と比較して、より少ない数の適用部材を有している。それは、特にこめかみ周辺といったように、毛髪製品の適用の最終的適用を行うことを、好ましくは意図しているからである。
【0041】
第2実施形態においては、支持体は、毛髪製品を収容している容器に対して取り付けられ、容器は、容器の内部と支持体の面との間にわたっての流体連通をもたらすための少なくとも1つの吐出オリフィスを備え、この吐出オリフィスは、特に、第1グループをなす適用部材どうしの中間のところにおいて開口している。
【0042】
この第2実施形態においては、支持体は、互いに異なる少なくとも2つの状態でもって容器上に固定され得るよう、容器に対して回転可能であるようにしてまたは容器に対して着脱可能であるようにして、取り付けられ、容器と支持体とは、第1状態においては、少なくとも1つの吐出オリフィスが容器内の製品と連通し得ないように、配置される。したがって、使用者は、吐出オリフィスからの漏出というリスクを心配することなく、容器を振ることによって容器中の混合物を均質化することができる。さらに、容器と支持体とは、第2状態においては、少なくとも1つの吐出オリフィスが容器内の製品と連通し得るように、配置されている。これにより、毛髪に対して製品を適用することができる。
【0043】
最後に、本発明の他の主題は、特に毛染め製品といったような毛髪製品を適用するためのキットであって、
−製品を収容するための容器と;
−本発明によるデバイスと;
を具備している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
本発明は、添付図面を参照しつつ、以下の説明を読むことにより、明瞭となるであろう。以下の説明は、本発明を何ら限定するものではなく、単なる例示にすぎない。
【0045】
図1は、本発明の例示としての第1実施形態に基づく、毛髪に対してヘアカラー製品を適用するためのデバイス1を示している。このデバイスは、支持体2を備えている。支持体2は、ほぼフラットな面3を有している。この面3上には、適用部材が起立して設けられている。適用部材は、製品を拡散させない荒毛である。これら荒毛は、製品の容器と流体連通し得るような開口オリフィスを有していない。そのため、適用部材を通して製品を流通させない。
【0046】
特に、この支持体2は、長手方向軸線Xに沿って延在している。ここで、面3の長手方向周縁エッジ4,5は、支持体2の長手方向軸線Xに対してほぼ平行とされている。特に、平面視においては、面3は、長方形とされている。軸線方向の第1端部のところにおいては、この面3の短辺の1つに対応するエッジ6は、例えば、湾曲した形状とされている。これにより、この支持体2に対して、丸められた端部がもたらされている。
【0047】
軸線方向の第2端部のところにおいては、すなわち、軸線方向第1端部に対して反対側に位置した端部のところにおいては、この面3の第2短辺に対応したエッジ7は、ハンドル8の第1端部11に対して連結されている。このハンドル8は、把持のための少なくとも1つの部分9を備えている。ハンドル8は、支持体2の長手方向軸線Xに対して好ましくは平行な向きとされているような長手方向軸線Yに沿って、延在している。ハンドル8は、長手方向軸線Yに関して第1端部11とは反対側に位置した第2端部12を有している。把持のための部分9は、ハンドル8の中間部分10を介して、面3に対して連結されている。この中間部分10は、長手方向軸線X,Yに対して傾斜して延在している。
【0048】
特に、ハンドル8の、把持のための部分9および中間部分10は、ハンドル8の構造を剛直化し得るよう、長手方向軸線Yに対して平行な側方リブを備えている。本発明によるデバイスは、長手方向周縁エッジ4,5が、髪房に対しての支持体2の推奨移動方向に対して、垂直であるように構成されている。
【0049】
適用部材に関し、2つのグルーブをなす適用部材13,14を区別することができる。第1グループをなす適用部材13は、面3の長手方向周縁エッジ4,5からいくらかの距離だけ離間した位置に、配置されている。一方、第2グループをなす適用部材14は、長手方向周縁エッジ4,5の少なくとも一方のエッジと、第1グループをなす適用部材13と、の間に配置されている。好ましくは、第2グループをなす適用部材14は、長手方向周縁エッジ4,5の双方と、第1グループをなす適用部材13と、の間に配置されている。第2グループをなす適用部材14は、第1グループをなす適用部材13を規定している全周縁の少なくとも一部に沿って、配置されている。第2グループをなす適用部材14は、第1グループをなす適用部材13を規定している周縁の外側に配置されている。
【0050】
特に、図1および図2からわかるように、第1グループをなす適用部材13は、第1列25を形成して配置されている。第2グループをなす適用部材14は、これら適用部材14が、1つの列を形成するようにして、好ましくは第2列15および第3列16という2つの列を形成するようにして、配置されている。
【0051】
第2列15および第3列16の各々は、少なくとも3個の、好ましくは28個の、連続して配置された適用部材を有している。各適用部材は、特に、互いに同じものとされた、および/または、一様な間隔で配置された、ものとされている。これら2つの列15,16は、好ましくは、互いに平行なものとされ、なおかつ、支持体2の長手方向軸線Xに対して平行なものとされる。したがって、列15,16は、長手方向周縁エッジ4,5に対して平行であるとともに、長手方向周縁エッジ4,5から数mmだけ離間している。これにより、第1グループをなす適用部材13は、好ましくは第1グループをなす適用部材13に属するすべてのものは、これらの2つの列15,16の間に位置している。
【0052】
図2に示すように、さらに、図3aおよび図3bにおいてより明瞭に示すように、第2グループをなす適用部材14に属する適用部材17は、三角形という横断面を有しつつ、先端を切られたピラミッド形状である。より詳細には、適用部材17は、三角形という横断面形状を有しているような、好ましくは二等辺三角形という横断面形状を有しているような、基部18を有している。基部18のベース19は、長さが約1.3mmであり、高さが約1.4mmである。ベース19は、例えば、支持体の長手方向軸線Xに対して平行なものとされる。
【0053】
適用部材17は、さらに、テーパー形状とされている。この適用部材17の自由端20は、フラットなものであり、好ましくは三角形横断面形状を有している。しかしながら、自由端20の寸法は、基部18の横断面積よりも、明確に小さい。適用部材17の高さ21は、支持体2の面3によって形成された面に対してのこの適用部材17の取付面のところに位置した基部18と、自由端部20と、の間によって規定されている。この高さ21は、約9.5mmの程度である。好ましくは、第2グループに属するすべての適用部材14は、ほぼ一定の高さを有している。
【0054】
図3bに示すように、適用部材17が、支持体2の面3からほぼ直角で起立している場合には、高さ21は、支持体の面3に垂直な軸線Wに沿って測定される。しかしながら、基部の慣性中心と自由端部とを通過する直線は、軸線Wに対して必ずしも平行である必要はない。それは、基部18がなす二等辺三角形の各辺と自由端部20とを連結している平面23と、面3に対して垂直な軸線Wと、の間に形成された角度22が、適用部材17の他の面と軸線Wとによって形成された角度よりも、明らかに小さいからである。特に、角度22は、2°という程度である。
【0055】
図2に示すように、例えば適用部材17といったような第2グループをなす適用部材14の各々は、例えばベース19といったようなベース(すなわち、底辺)から見て垂直な方向が、長手方向周縁エッジ4,5を向くようにして、配置されている。特に、領域Zにおいては、適用部材17のベース19によって規定されたその直交方向は、この適用部材17が隣接している長手方向第1周縁エッジ4を向いている。
【0056】
長手方向軸線Xに沿っては、第2グループをなす適用部材17に属する例えば適用部材17といったような適用部材に関し、隣接する適用部材の中心どうしの間隔24は、例えば、約2mmの程度とされている。
【0057】
図1,2,4において特に明瞭に示すように、第1グループをなす適用部材13は、第2グループをなす適用部材14の列15,16の間に配置されている。特に、第1グループをなす適用部材13は、支持体2のうちの、列15と、列16と、これら列15,16の長手方向両端部どうしを結ぶ2つの仮想直線と、によって規定された範囲内に、配置されている。
【0058】
第1グループをなす適用部材13の第1列25は、支持体2の長手方向軸線Xに対して平行に延在している。第1列25は、例えば、第2グループをなす適用部材14の第2列15に対して平行に隣接している。特に、第1列25は、少なくとも3個の、好ましくは11個の、連続して配置された適用部材を有している。特に、これら適用部材は、互いに同一である、および/または、一様に離間して配置されている。
【0059】
加えて、第1グループをなす適用部材13は、第4列26と、第5列27と、を備えている。第4列26は、第1列25と第5列27との間に配置されている。第1列と、第4列と、第5列とは、好ましくは、長手方向軸線Xに対して平行な向きとされており、ある列に属する適用部材は、例えば、隣接する列に属する適用部材に対して、長手方向軸線Xに沿ってオフセットされている。特に、図5からわかるように、第1列25と第5列27とに属する適用部材は、互いに対向している。これに対し、第4列26に属する適用部材は、第1列25と第5列27とに属する適用部材に対して、オフセットされている。このことは、シケインを形成し、これら適用部材の間に保持された髪房のコーティングを改良する。
【0060】
好ましくは、支持体2は、長手方向軸線Xを通過しかつ面3に対して垂直であるような対称面を有している。その結果、この対称面は、また、第5列27をなす適用部材を通過する。そして、第1グループをなす適用部材は、第4列26に対して対称な第6列28と、第1列25に対して対称な第7列29と、を備えている。第2グループをなす適用部材14の第3列16は、同じ対称面に関して、第2グループをなす適用部材14の第2列15に対して鏡像関係にある。
【0061】
特に、第1グループをなす適用部材13に属する適用部材30は、円錐台形状であって、基部31が円形とされている。適用部材30の高さは、例えば、1.7mm〜2.2mmであり、この高さは、属している列に依存する。自由端部33は、丸められている。好ましくは、この適用部材30は、第1グループをなす適用部材13の他のすべての適用部材と同様に、面3に対して垂直に起立している。軸線Wに対して平行な軸線に沿って測定されるその高さは、例えば適用部材17といったような第2グループをなす適用部材の高さ21よりも、短い。例えば、適用部材30の高さは、属する列に応じて、3.8mm〜9mmとされる。円錐台形状外周における直線36と軸線Wとの間に形成される角度35は、3°の程度である。
【0062】
さらに、長手方向軸線Xに沿っては、第1グループをなす適用部材のうちの、同じ列に属する適用部材に関し、隣接する適用部材の中心どうしの間隔37は、間隔24よりも、大きく、なおかつ、間隔24の整数倍ではない。特に、間隔37は、約4.92mmである。好ましくは、第1列と、第4列と、第5列と、に属する適用部材は、すべて同じ間隔37でもって、一様に離間されている。
【0063】
第1列と、第4列と、第5列と、に属する適用部材は、高さと、ベース部のところにおける直径とが、それぞれ異なっている。特に図6aに示すように、第1列25の適用部材は、6.4mmという程度の平均高さ34と、1.8mmという程度の平均直径32と、を有している。図6bにおいては、第4列26の適用部材は、3.8mmという程度の平均高さ38と、1.7mmという程度の平均直径39と、を有している。図6cにおいては、第5列27の適用部材は、9mmという程度の平均高さ40と、2.2mmという程度の平均直径41と、を有している。
【0064】
第2グループをなす適用部材14のうちの例えば適用部材17といったような適用部材は、同じ材料から形成されている場合であってさえ、第1グループをなす適用部材13のうちの例えば適用部材30といったような適用部材と比較して、構造的によりフレキシブルなものとされる。特に、支持体2と、この支持体2上に設けられた適用部材とは、低密度ポリエチレンから一体部材として成型することができる。これにより、本発明によるデバイスの製造コストを低減することができる。
【0065】
図4からわかるように、第1グループをなす適用部材13の自由端部33と、第2グループをなす適用部材14の自由端部20と、を通過する表面42は、第5列27を通過する対称面の両サイドに、2つの凹状領域を有している。特に、横断面視においては、この表面42は、W字形状という横断面を示しており、凹状領域は、支持体の軸線Xに沿って長手方向に延在している。
【0066】
最後に、デバイス1は、例えば第5列27のものといったような適用部材からなる2つの列43,44を備えている。これら列43,44は、支持体の短辺6,7に対向したアーチ領域内に配置されている。これら列43,44は、それぞれの端部のところにおいて、第2グループをなす適用部材14の列15,16に対して接続されている。よって、列43,44は、列15および16と一緒になって、支持体2の面3上において、第1グループをなす適用部材13が起立している領域であるとともに、製品を収容したボウル内にそのようなブラシを浸した場合に製品を保持し得るような領域を形成する。これにより、選択された髪房に対して製品を適用することができる。
【0067】
図11〜図13に示すような代替可能な実施形態においては、第2端部12のところにおいて、ハンドル8は、第3グループをなす適用部材200を備えている。例えば、この第3グループをなす適用部材200は、好ましくはこめかみ近傍のような非常に短い毛髪に対して使用することを意図したあるいは全体的な手直し処理に対して使用することを意図した歯および/または荒毛を備えている。特に、この第3グループをなす適用部材200のうちの適用部材201といったような適用部材は、図11に示すように長手方向軸線Yに沿った向きとすることができる、あるいは、図12および図13において代替可能な態様として示すように長手方向軸線Yに対して傾斜したものとすることができる。
【0068】
例えば、図12においては、第3グループをなす適用部材200の適用部材201は、第1グループをなす適用部材13および第2グループをなす適用部材14が向いている向きと、ほぼ反対側を向いて延在している。例えば、適用部材201は、ハンドル8の第2表面202に対してほぼ直交して起立している。この表面202は、長手方向軸線Yに対して、例えば45°といったような鋭角を形成している。これとは逆に、図13に示す代替可能な態様においては、第3グループをなす適用部材200の適用部材201は、第1グループをなす適用部材13および第2グループをなす適用部材14が向いている向きとは異なる向きではあるものの、同じ側を向いている。図13においては、表面202は、また、長手方向軸線Yに対して鋭角204を形成している。しかしながら、この鋭角204は、図12の実施形態において表面202が形成している鋭角203とは、反対向きとされている。
【0069】
特に、第3グループをなす適用部材200は、1つまたは複数の列として配置し得るような適用部材201を備えている。適用部材201は、すべて互いに同じものとすることができる。あるいは、これとは異なり、適用部材201は、互いに異なるテーパー形状のものとすることができる、あるいは、異なる高さや、異なるフレキシブルさや、異なる相互間隔、を有することができる。特に、この第3グループは、第1グループをなす適用部材13および第2グループをなす適用部材14と同様に構成された適用部材として形成することができる。
【0070】
第2実施形態によれば、仏国特許出願公開第2 828 999号明細書に開示されているように、本発明における支持体2に、ハンドル8を設けないことができる。その場合、図7に示すように、本発明によるデバイスは、容器100を備え、この容器100に対して、支持体2を着脱可能に取り付けることができる。容器100は、圧潰可能なボディから形成されるとともに、頂部のところにネック101が設けられている。追加部材の一例をなすアダプタ部材102を、ネック101上に固定することができる。アダプタ部材102は、支持体2を受領することを意図したものである。
【0071】
容器100は、1つ以上の製品を収容することができ、容器100は、それら製品を混合し得るように構成することができる。容器100は、また、加圧容器という態様のものとすることができる。
【0072】
図8においては、アダプタ部材102は、容器100の壁の連続することを意図したカバースカート103と、支持体2から突出したアセンブリスカート105を受領するための受領スカート104と、を備えている。アセンブリスカート105は、支持体2の第2サイドから突出している。この第2サイドとは、面3のうちの、第1グループをなす適用部材13と第2グループをなす適用部材14とがそれぞれ起立しているサイドとは反対側のサイドのことである。
【0073】
受領スカート104には、支持体2から突出して設けられたシールスカート107に対して密封的に協働することを意図したシールスカート106が、設置されている。また、アダプタ部材102が、ネック101の内表面に対して密封的に押圧されるシールリップ108を備えていることが、理解されるであろう。このシールリップ108は、受領スカート104の内表面に対して連結されている。
【0074】
支持体2は、例えば、受領スカート104上へと、クリップ取付によって保持され、アダプタ部材102は、ネック101の外周縁に対してクリップ取付される。
【0075】
シールスカート106は、ハウジング109を形成している。このハウジング109の端部壁は、ダクト110によって下側へと拡張されている。ハウジング109は、側方開口111を介して、容器100に対して流体連通している。この目的のために、支持体2は、少なくとも1つのオリフィス112を備えている。図9および図10に示す実施形態においては、支持体2は、例えばオリフィス112といったような6個のオリフィスを備えている。これらオリフィスは、面3上において一様な間隔で開口し得るよう、一様に配置されている。
【0076】
これらのオリフィス112の開口は、適用部材のうちのいくつかの位置に配置される。特に、第4列をなす適用部材および第6列をなす適用部材の位置に配置される。オリフィスの直径および/または数は、適用すべき製品の粘性に応じて選択される。オリフィス112が形成される場所においては、適用部材は、存在しない。オリフィスは、適用部材を貫通して形成されるものではない。
【0077】
面3の反対側において支持体2に対して連結されている閉鎖部材113は、円柱の一部という形態とされており、半円よりも小さな角度部分にわたって開口している。アダプタ部材102上への端部部材2の取付方法や吐出位置や係止位置に依存して、例えばオリフィス112といったようなオリフィスは、ハウジング109に対して流体連通状態とすることもしないこともできる。したがって、、容器10の内容物に対して流体連通状態とすることもしないこともできる。より詳細には、閉塞部材113は、閉塞状態においては、側方開口111を閉塞し得るよう構成され、また、吐出状態においては、図8に示すように、側方開口111を閉塞しないよう構成される。
【0078】
頭髪を処理するに際し、使用者は、長手方向軸線Xに対して直交する向きに、毛髪を通しつつ、支持体2を移動させることができる。
【0079】
当然のことながら、本発明は、上記例示に限定されるものではなく、また、上記寸法の例示に限定されるものでもない。本明細書にわたって、『1つのものを備える』という表現は、特に断らない限り、『少なくとも1つのものを備える』という表現と同義である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1実施形態によるデバイスを示す斜視図である。
【図2】図1のデバイスを示す平面図である。
【図3a】図2における領域Zを示す拡大図である。
【図3b】図2におけるD−D線に沿った矢視断面図である。
【図4】図2におけるE−E線に沿った矢視断面図である。
【図5】図2のデバイスを、このデバイスの長手方向軸線に対して垂直な方向から示す側面図である。
【図6a】図2におけるA−A線に沿った長手方向矢視断面図である。
【図6b】図2におけるB−B線に沿った長手方向矢視断面図である。
【図6c】図2におけるC−C線に沿った長手方向矢視断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるデバイスを示す分解斜視図である。
【図8】組み立てられた図7のデバイスの一部を示す長手方向断面図であって、開放状態を示している。
【図9】図7のデバイス上に取り付けられた支持体を示す平面図である。
【図10】図9の支持体を示す長手方向断面図であって、支持体の第1グループをなす適用部材の第1列に沿った長手方向断面を示している。
【図11】本発明の代替可能な実施形態によるデバイスを示す側面図であり、第3グループをなす適用部材が、デバイスの長手方向軸線に対する直交方向から図示されている。
【図12】本発明の代替可能な実施形態によるデバイスを示す側面図であり、第3グループをなす適用部材が、デバイスの長手方向軸線に対する直交方向から図示されている。
【図13】本発明の代替可能な実施形態によるデバイスを示す側面図であり、第3グループをなす適用部材が、デバイスの長手方向軸線に対する直交方向から図示されている。
【符号の説明】
【0081】
1 デバイス
2 支持体
3 面
4 周縁エッジ、長手方向エッジ
5 周縁エッジ、長手方向エッジ
8 ハンドル
9 把持部
10 第1端部
13 第1グループをなす適用部材
14 第2グループをなす適用部材
15 第2列
16 第3列
17 適用部材
18 基部
19 横断面積
20 自由端部
21 高さ
24 間隔
25 第1列
30 適用部材
31 基部
32 横断面積
33 自由端部
34 高さ
37 間隔
38 高さ
39 横断面積
40 高さ
41 横断面積
42 表面
100 容器
112 吐出オリフィス
X 長手方向軸線
Y 長手方向軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
髪用製品を適用するためのデバイス(1)であって、
支持体(2)を具備し、
この支持体の1つの面(3)からは、複数の適用部材が突出しており、
第1グループをなす適用部材(13)が、前記支持体の長手方向軸線(X)に対して、第1列(25)として配置され、
第2グループをなす適用部材(14)が、前記支持体の前記長手方向軸線(X)に対して、第2列(15)として配置され、
このようなデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材に属する適用部材(17)が、前記第1グループをなす適用部材に属する適用部材(30)と比較して、平均的なフレキシブルさがより大きく、
前記第2グループをなす適用部材どうしの間の平均間隔(24)が、前記第1グループをなす適用部材どうしの間の平均間隔(37)と比較して、より狭いものとされ、
前記第2グループをなす適用部材に属する前記適用部材(17)の平均高さが、前記第1グループをなす適用部材に属する適用部材(30)の平均高さと比較して、より大きいものとされていることを特徴とするデバイス。
【請求項2】
請求項1記載のデバイスにおいて、
前記第2列(15)の中の少なくとも1つの適用部材が、前記支持体の前記面の周縁エッジ(4,5)の近傍に配置されていることを特徴とするデバイス。
【請求項3】
請求項1または2記載のデバイスにおいて、
前記第2列(15)が、前記支持体の前記長手方向軸線(X)に対して平行とされていることを特徴とするデバイス。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2列(15)が、前記支持体の長手方向エッジ(4,5)に沿って前記支持体の前記面の周縁のところにおいて起立していることを特徴とするデバイス。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材が、第3列(16)を備え、
前記第1グループをなす適用部材(13)が、前記第2列(15)と前記第3列(16)との間に配置され、
これら第2列(15)および第3列(16)が、長手方向において少なくとも部分的に、前記第1グループをなす適用部材に対する境界を形成し、
これら第2列(15)および第3列(16)が、前記支持体の前記長手方向軸線に沿って、少なくとも部分的に位置合わせ可能とされていることを特徴とするデバイス。
【請求項6】
請求項5記載のデバイスにおいて、
前記第3列(16)が、前記第1列(25)および前記第2列(15)のうちの少なくとも一方に対して平行なものとされていることを特徴とするデバイス。
【請求項7】
請求項5または6記載のデバイスにおいて、
前記第3列(16)に属する適用部材が、一定の高さ(21)を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材(17)の高さ(21)が、前記第1グループをなす適用部材(13)に属する適用部材(30)の高さ(34)と比較して、より大きなものとされ、例えば、4mmだけ大きなものとされていることを特徴とするデバイス。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材が、互いに異なる少なくとも2つの高さを有しているあるいは好ましくは互いに異なる3つの高さ(34,38,40)を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1列に属する適用部材または前記第2列に属する適用部材が、一定の高さを有していることを特徴とするデバイス。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材の横断面積(32,39,41)が、前記第2グループをなす適用部材の横断面積(19)と比較して、特にそれらの基部(31,18)のところにおいて比較したときに、より大きいことを特徴とするデバイス。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材(17)が、三角形という横断面形状を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材(30)が、卵形という、好ましくは円形という、横断面形状を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材が、互いに異なる少なくとも2つの横断面形状(32,39,41)を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材に属する少なくとも1つの適用部材(17)が、前記第1グループをなす適用部材に属する適用部材(30)と比較して、テーパー度合いがより大きいことを特徴とするデバイス。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材の自由端部(33)と前記第2グループをなす適用部材の自由端部(20)とによって形成される表面(42)が、少なくとも1つの凹状領域を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第2グループをなす適用部材に属する適用部材(17)の自由端部(20)が、フラットであることを特徴とするデバイス。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材に属する適用部材(30)の自由端部(33)が、丸められていることを特徴とするデバイス。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記適用部材が、歯または荒毛であることを特徴とするデバイス。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材と、前記第2グループをなす適用部材と、の一方または双方が、前記支持体の少なくとも一部に対して一体部材として形成されていることを特徴とするデバイス。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記デバイスが、熱可塑性材料の成型により、特に、ポリプロピレン、または、ポリエチレン、好ましくは、40〜80というショアD硬度を有した低密度ポリエチレン、の成型により、形成されていることを特徴とするデバイス。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記支持体の前記面が、フラットであることを特徴とするデバイス。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記第1グループをなす適用部材および前記第2グループをなす適用部材が、互いに平行にかつ互いに同じ向きに延在しており、特に、前記支持体の前記面に対して垂直に延在していることを特徴とするデバイス。
【請求項24】
請求項1〜23のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
ハンドル(8)を具備し、
このハンドルの第1端部(10)が、前記支持体に対して固定されていることを特徴とするデバイス。
【請求項25】
請求項24記載のデバイスにおいて、
前記ハンドルが、前記支持体の前記長手方向軸線(X)に対して平行な長手方向軸線(Y)を有していることを特徴とするデバイス。
【請求項26】
請求項24または25記載のデバイスにおいて、
前記ハンドルが、クランク形状に曲げられており、これにより、前記ハンドルのうちの把持部(9)が、前記支持体の前記面とは異なる平面内に位置していることを特徴とするデバイス。
【請求項27】
請求項24〜26のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記ハンドルが、前記第1端部とは反対側に位置した第2端部のところに、第3グループをなす適用部材を備えていることを特徴とするデバイス。
【請求項28】
請求項1〜27のいずれか1項に記載のデバイスにおいて、
前記支持体が、毛髪製品を収容している容器(100)に対して取り付けられ、
前記容器(100)が、前記容器の内部と前記支持体の前記面との間にわたっての流体連通をもたらすための少なくとも1つの吐出オリフィス(112)を備え、
この吐出オリフィスが、特に、前記第1グループをなす適用部材どうしの中間のところにおいて開口していることを特徴とするデバイス。
【請求項29】
請求項28記載のデバイスにおいて、
前記支持体が、互いに異なる第1状態と第2状態とでもって前記容器上に固定され得るよう、前記容器に対して回転可能であるようにしてまたは前記容器に対して着脱可能であるようにして、取り付けられ、
前記容器と前記支持体とが、前記第1状態においては、前記少なくとも1つの吐出オリフィスが前記容器内の前記製品と連通し得ないように、なおかつ、前記第2状態においては、前記少なくとも1つの吐出オリフィスが前記容器内の前記製品と連通し得るように、配置されていることを特徴とするデバイス。
【請求項30】
特に毛染め製品といったような毛髪製品を適用するためのキットであって、
−前記製品を収容するための容器と;
−請求項1〜29のいずれか1項に記載されたデバイスと;
を具備していることを特徴とするキット。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−110350(P2006−110350A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−296787(P2005−296787)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】