鼻腔内投薬装置
【課題】 頻繁な清掃を要することなく、カプセルから漏れ出した薬剤の堆積によって、押圧ポンプからの通気路が閉塞することを防止し、投薬準備操作が簡便になり、常に適切な量の薬剤を安定して投与することができる鼻腔内投薬装置を提供する。
【解決手段】 鼻腔内投薬装置Sのカプセルホルダー8内に、薬剤7が封入されたカプセルKを装填可能に構成する。その先端に鼻腔に挿入される噴出ノズル2が取付けられたキャップ1を、カプセルホルダー8に連結すると、キャップ1内に設けられた穿孔針(穿孔部材)4が、カプセルKに突き刺さり、給排気孔H1が開設される。穿孔針4を、管状に形成すると共に、その先端管部4aの直径を軸管4bの直径よりも大に形成することで、カプセルKに、孔H1を開設すると共に、開口した給排気孔H1の辺縁と穿孔針4の軸管部4bの外側面との間に間隙Zが形成される。
【解決手段】 鼻腔内投薬装置Sのカプセルホルダー8内に、薬剤7が封入されたカプセルKを装填可能に構成する。その先端に鼻腔に挿入される噴出ノズル2が取付けられたキャップ1を、カプセルホルダー8に連結すると、キャップ1内に設けられた穿孔針(穿孔部材)4が、カプセルKに突き刺さり、給排気孔H1が開設される。穿孔針4を、管状に形成すると共に、その先端管部4aの直径を軸管4bの直径よりも大に形成することで、カプセルKに、孔H1を開設すると共に、開口した給排気孔H1の辺縁と穿孔針4の軸管部4bの外側面との間に間隙Zが形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセルに封入された粉末状又は液体状の薬剤を鼻腔内に投与するために用いられる鼻腔内投薬装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鼻炎や鼻アレルギー等の疾患を持つ患者に対して、カプセル内に封入した薬剤を鼻腔内に噴霧して投与する専用の投薬装置が用いられている。
【0003】
従来の鼻腔内投薬装置としては、粉末状の薬剤を封入したカプセルを収納するカプセル収容室を、薬剤の噴出ノズルとカプセル収容室に空気を供給するための押圧ポンプとの間に配置し、カプセルの一端側及び他端側に薬剤の噴出口と給気口をピンや刃物により穿孔し、ポンプを押圧することでカプセル内に空気を圧入して噴出口から薬剤を噴出させる構成とされたものが知られている(例えば、特許文献1、許文献2及び特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】特許第2881605号公報
【特許文献2】特許第3308425号公報
【特許文献3】特開2004―129823号公報
【0005】
特許文献1に記載された投薬装置においては、粉末状の薬剤を封入したカプセルをカプセル収容室に装填した後、キャップの着脱によりキャップ内に設けた長針により、カプセルに上部流出穴及び下部流入穴を噴出軸方向に貫通開口させる構成とされている。?また、特許文献2においては、カプセルをカプセルホルダーに装填すると同時に、カプセルホルダーに設けた第1の穴あけピンで、カプセルの下部に空気流入口を穿孔し、薬品噴霧部を接合すると同時に第1の穴あけピンが自動的に抜去され、薬品噴霧部に設けられた移動式の第2の穴あけピンを往復移動することにより、薬品の流出穴を開口する装置が開示されている。
【0006】
特許文献3においては、薬剤の噴霧部と、押圧ポンプ部の間に配置されるカプセル収容部を有し、カプセル収容部は引き出し状のカプセル入出部とカプセル収容保持部とから構成され、カプセルをカプセル入出部に装着し、カプセル収容保持部に押し込むことで、カプセルの上下端に薬剤流出口と空気の流入口をカッター様の刃具で切削開口する構成とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記いずれの装置においても、カプセルの一端側に空気の噴入口、カプセルの他端側に薬剤の噴出口を形成するものであり、特にカプセルに噴入口を形成する際に、開口と同時にカプセル内から薬剤が漏れ出し、空気の流通経路に堆積することが原因で噴出不足を起こすおそれがある。すなわち、堆積した薬剤により押圧ポンプからの通気路が塞がれ、一回の押圧操作でカプセル内の薬剤を全量噴出するために十分な量の空気を供給することができなくなり、必要量の投薬をするのに手間がかかるという問題が発生する。したがって、装置内を頻繁に清掃する必要があり使い勝手が悪い。また、特許文献1及び特許文献2に記載された装置においては、投薬までに、カプセルの装填、ノズルの接合、穴あけ具の刺抜という少なくとも4行程の操作を要し手間がかかる。
本発明は、上記のような従来技術の課題に鑑みなされたもので、薬剤の噴出準備が一手順で整い、カプセルから漏れ出した薬剤の堆積によって、押圧ポンプからの通気路が閉塞することを防止し、投薬準備操作が簡便になり、常に適切な量の薬剤を安定して投与することができる鼻腔内投薬装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明による鼻腔内投薬装置は、鼻腔内に挿入可能に形成された噴出ノズルと、粉末状又は液体状の薬剤が封入されたカプセルが装填されるカプセル収容部と、該カプセル収納部に連通されると共に、カプセル内に空気を噴気する押圧ポンプ部と、前記カプセル内に空気が出入り可能な給排気孔を形成する穿孔部材とを備え、請求項1記載の発明の特徴は、前記噴出ノズル側のみに前記穿孔部材を設けると共に、押圧ポンプ部から送気される空気を噴出ノズル側のみに流通させる通気路を設けたことにある。
【0009】
請求項2記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、カプセルへの空気流入口と薬剤が噴出される粉薬噴出口が単一の孔になるように形成可能に構成されていること特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、管状に形成されると共に、その先端部管径が軸部管径よりも大に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、内管と外管の二重のコアキシャル様に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材の内部が、二本の通路(ダブルルーメン様)に区画形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材の外側面に、空気の噴出方向に倣って溝条が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が少なくとも二本の管体から構成されていることを特徴とする
【0015】
請求項8記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が少なくとも一本の棒体と一本の管体から構成され、棒体の先端部径が軸部径よりも大に形成されていることを特徴とする。
【0016】
尚、本発明によるとカプセル内に収容される薬剤は、粉末状又は液状でも使用することが可能で、粉末状薬剤に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下の優れた効果がある。
(1)薬剤が封入されたカプセルに、薬剤が噴出する方向にのみに開口を穿孔するようにしたので、カプセル内から漏れ出した粉薬の堆積によって、通気路が閉塞することを防止し、常に適量の薬を安定して投与することができる。
(2)カプセル内の薬剤を無駄なく効率よく鼻腔内に噴出することができる。
(3)通気路に薬剤が堆積することがなく、装置内部を頻繁に清掃する手間がなくなる。
(4)鼻水などにより通気口が閉塞されて薬剤の噴出に支障をきたすおそれがなくなる。
(5)投薬準備操作が簡便になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図、図4は本発明に係る鼻腔内投薬装置の要部分解斜視図、図5(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図6(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図7(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図8(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図9は穿孔パターンを示す要部縦断面図、図10は押圧ポンプ部の他の実施例を示す縦断面図、図11は押圧ポンプ部及び噴出ノズルの他の実施例を示す縦断面図である。
【実施例1】
【0019】
図1乃至図4に示すように、本発明に係る鼻腔内投薬装置Sのカプセルホルダー8のカプセル保持部6内には、粉末状の薬剤7が封入されたカプセルKが装填可能にされており、鼻腔に挿入可能に形成された噴出ノズル2が取付けられたキャップ1を、カプセルホルダー8の先端側に連結すると、キャップ1内に設けられた穿孔部材(穿孔針)4が、カプセルKに突き刺さり、給排気孔H1が開設される。ここで、穿孔部材4は、先端の尖った管状に形成されると共に、その先端部4aの管径が軸部4bの管径よりも大に形成されており、カプセルKには、先ず、先端部4aの直径と同じ径の孔H1が開設されるが、キャップ1をさらに押し込むことで、開口した孔H1の辺縁と穿孔部材4の軸管部4bの外側面との間には間隙Z(排気路5b)が形成されることとなる。
【0020】
すなわち、本発明装置Sによれば、カプセルKに、押圧ポンプ14から押し出された空気が出入り可能な給排気孔H1が噴出ノズル2側のみに設けられる。また、押圧ポンプ14から送気される空気A1を噴出ノズル2側のみに流通させる通気路5及び8aが、キャップ1並びにカプセルホルダー8に設けられている。
【0021】
また、カプセルホルダー8の下端は、押圧ポンプ14に密封状態で嵌合固定される略逆錐形状のスカート部を備えた端部隔壁13を有する筒状の連結部材11で連結されるが、この連結部材11内には、気室11bが形成され、気室11bには両側から外気16を導入するための吸気路12と、押圧ポンプ14の噴気を気室11b内に流通させる空気流入口15と、この噴気をカプセルホルダー8の下端に送気するための通気孔11aが穿孔される。
【0022】
さらに、気室11b内には、気室11b内を上下動可能な第1可動弁10が収容される。同様にカプセルホルダー8の下端には、下方に開放された凹所8bが形成され、この凹所8bを上下動可能な円板状の第2可動弁9が収容される。ここで、第1可動弁10は周囲に鍔部10bが設けられると共に、その中央に通気孔10aが穿孔される。
【0023】
そして、押圧ポンプ14を押圧し噴気すると、連結部材11の端部隔壁13に着座して空気流通入口15を塞いでいた第1可動弁10が浮上し、気室11bの吸気路12が第1可動弁10の鍔部10bにより閉ざされ、噴気A1は第1可動弁10の通気孔10a及び通気孔11aを通り、第2可動弁9を上方(矢示W1方向)に押し上げると共に、カプセルホルダー8の通気路8aを介して、キャップ1の送気路5に分流し、穿孔部材4内の給気路5aを通って下方(矢示Y1方向)に送気され、カプセルK内に噴気される。これにより、カプセルK内の薬剤7は拡散しながら上方(矢示Y2方向)に舞い上がり、間隙Z(排気路5b)からキャップ1の噴気路3を通って噴出ノズル2から放出され鼻腔内に噴霧される。
【0024】
ここで、ポンピング操作により狭窄したポンプ14が復元(矢示X2方向)する際、外気を吸入すると同時に第2可動弁9が下方に吸引されることで、通気孔11aが閉ざされ、第1可動弁10が押圧ポンプ14の端部隔壁13に着座し、閉塞されていた吸気路12が再び開口して外気16がポンプ14内に吸引される。
【0025】
以下、本発明に係る鼻腔内投薬装置Sの他の実施例を示すが、便宜上、実施例1と同様の構成要素には同一の参照符号を付して説明する。
【実施例2】
【0026】
図5に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を内管4eと外管4fの二重のコアキシャル様に形成することにより、内管4eと外管4fの間隙(給気路)5aから送気された空気がカプセルK内に流入し、内管4eの排気路5bからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成、または、図6に示すように、逆に内管4eに給気された空気がカプセルK内に流入し、前記間隙5aからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように排出する構成にすることもできる。
【実施例3】
【0027】
図7に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4の内部を、隔壁4dにより、少なくとも二本の通路5a及び5b(ダブルルーメン様)に区画形成することにより、一方の通路5aに送気された空気がカプセルK内に流入し、他方の通路5bから薬剤7を押し出すように流出する構成にすることもできる。
【実施例4】
【0028】
図8に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、その外側面に空気の噴出方向に倣って溝条4gが形成された単管4e状に形成し、溝条4gにより形成される給気路5aを通って送気された空気がカプセルK内に流入し、単管4eの排気路5bからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成、又は、逆に単管4e内に送気された空気がカプセルK内に流入し、溝条4gからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成にすることもできる。
【実施例5】
【0029】
図9(a)に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、少なくとも隣接した二本の管体4e及び4fから構成し、一方の管体4eに送気された空気A1がカプセルK内へ流入し、他方の管体4fからカプセル内の薬剤が空気A2と共に押し出される構成にすることもできる。また、図9(b)に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、棒体4hと管体4eから構成し、棒体4hの先端部棒径を軸部棒径より大に形成する。この棒体4hにより、カプセルK内に空気A1が出入り可能な給排気H1が開設されると共に、給排気H1の辺縁と棒体4hの軸部の外側面との間に間隙Zが形成される。そして、管体4eに送気された空気A1がカプセルK内に流入し、間隙ZからカプセルK内の薬剤7が空気A2と共に押し出される構成、又は、図9(c)に示すように、逆に間隙Zに送気された空気A1がカプセルK内に流入し、管体4fからカプセルK内の薬剤7が押し出される構成にすることもできる。
【0030】
[実験例1]
投薬装置にカプセルを装填し押圧ポンプのポンピング回数により噴出される噴出率を測定した。
本実験では2号サイズ(容量0.37ml)のカプセル内に炭酸カルシウム粉末を60mg封入した。投与装置は、図10に示すシングルノズル型で実験した結果を表1に、また、図11に示す二つのノズル2a及び2bを持つダブルノズル型で実験した結果を表2に示す。穿孔針4の先端部の管部外径が1.25mm、軸管部の外径が0.9mmであり、カプセルKに穿孔された開口の辺縁と、中軸部分との間隙幅が、0.175mmであった。ここでは、ポンピングにより窄まった押圧ポンプ14a内に外気を吸引させるために、吸気弁10aを設けた。
【0031】
表1及び表2に示すように、本発明によると1回目のポンピングで90%以上のカプセル内の粉薬を噴出することが可能であり、投与装置内に漏れ出した粉薬は全く認められなかった。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
尚、シングルノズル型は、片方の鼻腔が鼻づまりを起こしたり鼻水が出る場合に、他方の鼻腔に選択的に投与することができる。また、ノズル部分を変更するだけで、ダブルノズル型投与装置にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る鼻腔内投薬装置の要部分解斜視図である。
【図5】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図6】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図7】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図8】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図9】穿孔パターンを示す要部縦断面図である。
【図10】押圧ポンプ部の他の実施例を示す縦断面図である。
【図11】押圧ポンプ部及び噴出ノズルの他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 キャップ
2 噴出ノズル
2a 噴出ノズル
2b 噴出ノズル
3 噴気路
4 穿孔部材(穿孔針)
4a 穿孔部材の先端管部
4b 穿孔部材の軸管部
4c 穿孔部材の後端管部
4d 穿孔部材の隔壁
4e 穿孔部材の内管(又は単管)
4f 穿孔部材の外管(又は単管)
4g 穿孔部材の溝条
4h 穿孔部材の棒体
5 送気路
5a 給気路
5b 排気路
6 カプセル収容部
7 薬剤
8 カプセルホルダー
8a 送気路
8b 凹所
9 第2可動弁
10 第1可動弁
10a第1可動弁の通気孔
10b第1可動弁の鍔部
11 カプセルホルダーと押圧ポンプの連結部材
11a連結部材の通気孔
11b気室
12 吸気路
13 端部隔壁
14 押圧ポンプ
14a押圧ポンプ
15 連結部材の空気流入口
16 外気
K カプセル
H1 給排気孔
Z 間隙
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセルに封入された粉末状又は液体状の薬剤を鼻腔内に投与するために用いられる鼻腔内投薬装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鼻炎や鼻アレルギー等の疾患を持つ患者に対して、カプセル内に封入した薬剤を鼻腔内に噴霧して投与する専用の投薬装置が用いられている。
【0003】
従来の鼻腔内投薬装置としては、粉末状の薬剤を封入したカプセルを収納するカプセル収容室を、薬剤の噴出ノズルとカプセル収容室に空気を供給するための押圧ポンプとの間に配置し、カプセルの一端側及び他端側に薬剤の噴出口と給気口をピンや刃物により穿孔し、ポンプを押圧することでカプセル内に空気を圧入して噴出口から薬剤を噴出させる構成とされたものが知られている(例えば、特許文献1、許文献2及び特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】特許第2881605号公報
【特許文献2】特許第3308425号公報
【特許文献3】特開2004―129823号公報
【0005】
特許文献1に記載された投薬装置においては、粉末状の薬剤を封入したカプセルをカプセル収容室に装填した後、キャップの着脱によりキャップ内に設けた長針により、カプセルに上部流出穴及び下部流入穴を噴出軸方向に貫通開口させる構成とされている。?また、特許文献2においては、カプセルをカプセルホルダーに装填すると同時に、カプセルホルダーに設けた第1の穴あけピンで、カプセルの下部に空気流入口を穿孔し、薬品噴霧部を接合すると同時に第1の穴あけピンが自動的に抜去され、薬品噴霧部に設けられた移動式の第2の穴あけピンを往復移動することにより、薬品の流出穴を開口する装置が開示されている。
【0006】
特許文献3においては、薬剤の噴霧部と、押圧ポンプ部の間に配置されるカプセル収容部を有し、カプセル収容部は引き出し状のカプセル入出部とカプセル収容保持部とから構成され、カプセルをカプセル入出部に装着し、カプセル収容保持部に押し込むことで、カプセルの上下端に薬剤流出口と空気の流入口をカッター様の刃具で切削開口する構成とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記いずれの装置においても、カプセルの一端側に空気の噴入口、カプセルの他端側に薬剤の噴出口を形成するものであり、特にカプセルに噴入口を形成する際に、開口と同時にカプセル内から薬剤が漏れ出し、空気の流通経路に堆積することが原因で噴出不足を起こすおそれがある。すなわち、堆積した薬剤により押圧ポンプからの通気路が塞がれ、一回の押圧操作でカプセル内の薬剤を全量噴出するために十分な量の空気を供給することができなくなり、必要量の投薬をするのに手間がかかるという問題が発生する。したがって、装置内を頻繁に清掃する必要があり使い勝手が悪い。また、特許文献1及び特許文献2に記載された装置においては、投薬までに、カプセルの装填、ノズルの接合、穴あけ具の刺抜という少なくとも4行程の操作を要し手間がかかる。
本発明は、上記のような従来技術の課題に鑑みなされたもので、薬剤の噴出準備が一手順で整い、カプセルから漏れ出した薬剤の堆積によって、押圧ポンプからの通気路が閉塞することを防止し、投薬準備操作が簡便になり、常に適切な量の薬剤を安定して投与することができる鼻腔内投薬装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明による鼻腔内投薬装置は、鼻腔内に挿入可能に形成された噴出ノズルと、粉末状又は液体状の薬剤が封入されたカプセルが装填されるカプセル収容部と、該カプセル収納部に連通されると共に、カプセル内に空気を噴気する押圧ポンプ部と、前記カプセル内に空気が出入り可能な給排気孔を形成する穿孔部材とを備え、請求項1記載の発明の特徴は、前記噴出ノズル側のみに前記穿孔部材を設けると共に、押圧ポンプ部から送気される空気を噴出ノズル側のみに流通させる通気路を設けたことにある。
【0009】
請求項2記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、カプセルへの空気流入口と薬剤が噴出される粉薬噴出口が単一の孔になるように形成可能に構成されていること特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、管状に形成されると共に、その先端部管径が軸部管径よりも大に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が、内管と外管の二重のコアキシャル様に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材の内部が、二本の通路(ダブルルーメン様)に区画形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明の特徴は、請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材の外側面に、空気の噴出方向に倣って溝条が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が少なくとも二本の管体から構成されていることを特徴とする
【0015】
請求項8記載の発明の特徴は、請求項1記載の鼻腔内投薬装置において、穿孔部材が少なくとも一本の棒体と一本の管体から構成され、棒体の先端部径が軸部径よりも大に形成されていることを特徴とする。
【0016】
尚、本発明によるとカプセル内に収容される薬剤は、粉末状又は液状でも使用することが可能で、粉末状薬剤に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下の優れた効果がある。
(1)薬剤が封入されたカプセルに、薬剤が噴出する方向にのみに開口を穿孔するようにしたので、カプセル内から漏れ出した粉薬の堆積によって、通気路が閉塞することを防止し、常に適量の薬を安定して投与することができる。
(2)カプセル内の薬剤を無駄なく効率よく鼻腔内に噴出することができる。
(3)通気路に薬剤が堆積することがなく、装置内部を頻繁に清掃する手間がなくなる。
(4)鼻水などにより通気口が閉塞されて薬剤の噴出に支障をきたすおそれがなくなる。
(5)投薬準備操作が簡便になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図、図4は本発明に係る鼻腔内投薬装置の要部分解斜視図、図5(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図6(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図7(a)は穿孔部材の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図8(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は横断面図、図9は穿孔パターンを示す要部縦断面図、図10は押圧ポンプ部の他の実施例を示す縦断面図、図11は押圧ポンプ部及び噴出ノズルの他の実施例を示す縦断面図である。
【実施例1】
【0019】
図1乃至図4に示すように、本発明に係る鼻腔内投薬装置Sのカプセルホルダー8のカプセル保持部6内には、粉末状の薬剤7が封入されたカプセルKが装填可能にされており、鼻腔に挿入可能に形成された噴出ノズル2が取付けられたキャップ1を、カプセルホルダー8の先端側に連結すると、キャップ1内に設けられた穿孔部材(穿孔針)4が、カプセルKに突き刺さり、給排気孔H1が開設される。ここで、穿孔部材4は、先端の尖った管状に形成されると共に、その先端部4aの管径が軸部4bの管径よりも大に形成されており、カプセルKには、先ず、先端部4aの直径と同じ径の孔H1が開設されるが、キャップ1をさらに押し込むことで、開口した孔H1の辺縁と穿孔部材4の軸管部4bの外側面との間には間隙Z(排気路5b)が形成されることとなる。
【0020】
すなわち、本発明装置Sによれば、カプセルKに、押圧ポンプ14から押し出された空気が出入り可能な給排気孔H1が噴出ノズル2側のみに設けられる。また、押圧ポンプ14から送気される空気A1を噴出ノズル2側のみに流通させる通気路5及び8aが、キャップ1並びにカプセルホルダー8に設けられている。
【0021】
また、カプセルホルダー8の下端は、押圧ポンプ14に密封状態で嵌合固定される略逆錐形状のスカート部を備えた端部隔壁13を有する筒状の連結部材11で連結されるが、この連結部材11内には、気室11bが形成され、気室11bには両側から外気16を導入するための吸気路12と、押圧ポンプ14の噴気を気室11b内に流通させる空気流入口15と、この噴気をカプセルホルダー8の下端に送気するための通気孔11aが穿孔される。
【0022】
さらに、気室11b内には、気室11b内を上下動可能な第1可動弁10が収容される。同様にカプセルホルダー8の下端には、下方に開放された凹所8bが形成され、この凹所8bを上下動可能な円板状の第2可動弁9が収容される。ここで、第1可動弁10は周囲に鍔部10bが設けられると共に、その中央に通気孔10aが穿孔される。
【0023】
そして、押圧ポンプ14を押圧し噴気すると、連結部材11の端部隔壁13に着座して空気流通入口15を塞いでいた第1可動弁10が浮上し、気室11bの吸気路12が第1可動弁10の鍔部10bにより閉ざされ、噴気A1は第1可動弁10の通気孔10a及び通気孔11aを通り、第2可動弁9を上方(矢示W1方向)に押し上げると共に、カプセルホルダー8の通気路8aを介して、キャップ1の送気路5に分流し、穿孔部材4内の給気路5aを通って下方(矢示Y1方向)に送気され、カプセルK内に噴気される。これにより、カプセルK内の薬剤7は拡散しながら上方(矢示Y2方向)に舞い上がり、間隙Z(排気路5b)からキャップ1の噴気路3を通って噴出ノズル2から放出され鼻腔内に噴霧される。
【0024】
ここで、ポンピング操作により狭窄したポンプ14が復元(矢示X2方向)する際、外気を吸入すると同時に第2可動弁9が下方に吸引されることで、通気孔11aが閉ざされ、第1可動弁10が押圧ポンプ14の端部隔壁13に着座し、閉塞されていた吸気路12が再び開口して外気16がポンプ14内に吸引される。
【0025】
以下、本発明に係る鼻腔内投薬装置Sの他の実施例を示すが、便宜上、実施例1と同様の構成要素には同一の参照符号を付して説明する。
【実施例2】
【0026】
図5に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を内管4eと外管4fの二重のコアキシャル様に形成することにより、内管4eと外管4fの間隙(給気路)5aから送気された空気がカプセルK内に流入し、内管4eの排気路5bからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成、または、図6に示すように、逆に内管4eに給気された空気がカプセルK内に流入し、前記間隙5aからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように排出する構成にすることもできる。
【実施例3】
【0027】
図7に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4の内部を、隔壁4dにより、少なくとも二本の通路5a及び5b(ダブルルーメン様)に区画形成することにより、一方の通路5aに送気された空気がカプセルK内に流入し、他方の通路5bから薬剤7を押し出すように流出する構成にすることもできる。
【実施例4】
【0028】
図8に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、その外側面に空気の噴出方向に倣って溝条4gが形成された単管4e状に形成し、溝条4gにより形成される給気路5aを通って送気された空気がカプセルK内に流入し、単管4eの排気路5bからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成、又は、逆に単管4e内に送気された空気がカプセルK内に流入し、溝条4gからカプセルK内の薬剤7が押し出されるように流出する構成にすることもできる。
【実施例5】
【0029】
図9(a)に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、少なくとも隣接した二本の管体4e及び4fから構成し、一方の管体4eに送気された空気A1がカプセルK内へ流入し、他方の管体4fからカプセル内の薬剤が空気A2と共に押し出される構成にすることもできる。また、図9(b)に示すように、カプセルKに給排気孔H1を開口するための穿孔部材4を、棒体4hと管体4eから構成し、棒体4hの先端部棒径を軸部棒径より大に形成する。この棒体4hにより、カプセルK内に空気A1が出入り可能な給排気H1が開設されると共に、給排気H1の辺縁と棒体4hの軸部の外側面との間に間隙Zが形成される。そして、管体4eに送気された空気A1がカプセルK内に流入し、間隙ZからカプセルK内の薬剤7が空気A2と共に押し出される構成、又は、図9(c)に示すように、逆に間隙Zに送気された空気A1がカプセルK内に流入し、管体4fからカプセルK内の薬剤7が押し出される構成にすることもできる。
【0030】
[実験例1]
投薬装置にカプセルを装填し押圧ポンプのポンピング回数により噴出される噴出率を測定した。
本実験では2号サイズ(容量0.37ml)のカプセル内に炭酸カルシウム粉末を60mg封入した。投与装置は、図10に示すシングルノズル型で実験した結果を表1に、また、図11に示す二つのノズル2a及び2bを持つダブルノズル型で実験した結果を表2に示す。穿孔針4の先端部の管部外径が1.25mm、軸管部の外径が0.9mmであり、カプセルKに穿孔された開口の辺縁と、中軸部分との間隙幅が、0.175mmであった。ここでは、ポンピングにより窄まった押圧ポンプ14a内に外気を吸引させるために、吸気弁10aを設けた。
【0031】
表1及び表2に示すように、本発明によると1回目のポンピングで90%以上のカプセル内の粉薬を噴出することが可能であり、投与装置内に漏れ出した粉薬は全く認められなかった。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
尚、シングルノズル型は、片方の鼻腔が鼻づまりを起こしたり鼻水が出る場合に、他方の鼻腔に選択的に投与することができる。また、ノズル部分を変更するだけで、ダブルノズル型投与装置にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る鼻腔内投薬装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る鼻腔内投薬装置の要部分解斜視図である。
【図5】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図6】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図7】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図8】(a)は穿孔針の他の実施例を示す縦断面図、(b)は穿孔の横断面図である。
【図9】穿孔パターンを示す要部縦断面図である。
【図10】押圧ポンプ部の他の実施例を示す縦断面図である。
【図11】押圧ポンプ部及び噴出ノズルの他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 キャップ
2 噴出ノズル
2a 噴出ノズル
2b 噴出ノズル
3 噴気路
4 穿孔部材(穿孔針)
4a 穿孔部材の先端管部
4b 穿孔部材の軸管部
4c 穿孔部材の後端管部
4d 穿孔部材の隔壁
4e 穿孔部材の内管(又は単管)
4f 穿孔部材の外管(又は単管)
4g 穿孔部材の溝条
4h 穿孔部材の棒体
5 送気路
5a 給気路
5b 排気路
6 カプセル収容部
7 薬剤
8 カプセルホルダー
8a 送気路
8b 凹所
9 第2可動弁
10 第1可動弁
10a第1可動弁の通気孔
10b第1可動弁の鍔部
11 カプセルホルダーと押圧ポンプの連結部材
11a連結部材の通気孔
11b気室
12 吸気路
13 端部隔壁
14 押圧ポンプ
14a押圧ポンプ
15 連結部材の空気流入口
16 外気
K カプセル
H1 給排気孔
Z 間隙
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻腔内に挿入可能に形成された噴出ノズルと、粉末状又は液体状の薬剤が封入されたカプセルが装填されるカプセル収容部と、該カプセル収納部に連通されると共に、カプセル内に空気を噴気する押圧ポンプ部と、前記カプセル内に空気が出入り可能な給排気孔を形成する穿孔部材とを備えた鼻腔内投薬装置において、前記噴出ノズル側のみに前記穿孔部材を設けると共に、押圧ポンプ部から送気される空気を噴出ノズル側のみに流通させる通気路を設けたことを特徴とする鼻腔内投薬装置。
【請求項2】
穿孔部材を、カプセルへの空気流入口と薬剤が噴出される薬剤噴出口が単一の孔になるように形成可能に構成したこと特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項3】
穿孔部材が、管状に形成されると共に、その先端部管径が軸部管径よりも大に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項4】
穿孔部材が、内管と外管の二重のコアキシャル様に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項5】
穿孔部材の内部が、二本の通路(ダブルルーメン様)に区画形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項6】
穿孔部材の外側面に、空気の噴出方向に倣って溝条が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項7】
穿孔部材が少なくとも二本の管体から構成されていることを特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項8】
穿孔部材が少なくとも一対の棒体から構成され、一方の棒体の先端部軸径が軸部径よりも大に形成され、他方の棒体が直管状であることを特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項1】
鼻腔内に挿入可能に形成された噴出ノズルと、粉末状又は液体状の薬剤が封入されたカプセルが装填されるカプセル収容部と、該カプセル収納部に連通されると共に、カプセル内に空気を噴気する押圧ポンプ部と、前記カプセル内に空気が出入り可能な給排気孔を形成する穿孔部材とを備えた鼻腔内投薬装置において、前記噴出ノズル側のみに前記穿孔部材を設けると共に、押圧ポンプ部から送気される空気を噴出ノズル側のみに流通させる通気路を設けたことを特徴とする鼻腔内投薬装置。
【請求項2】
穿孔部材を、カプセルへの空気流入口と薬剤が噴出される薬剤噴出口が単一の孔になるように形成可能に構成したこと特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項3】
穿孔部材が、管状に形成されると共に、その先端部管径が軸部管径よりも大に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項4】
穿孔部材が、内管と外管の二重のコアキシャル様に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項5】
穿孔部材の内部が、二本の通路(ダブルルーメン様)に区画形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項6】
穿孔部材の外側面に、空気の噴出方向に倣って溝条が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項7】
穿孔部材が少なくとも二本の管体から構成されていることを特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【請求項8】
穿孔部材が少なくとも一対の棒体から構成され、一方の棒体の先端部軸径が軸部径よりも大に形成され、他方の棒体が直管状であることを特徴とする請求項1記載の鼻腔内投薬装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−148506(P2009−148506A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331207(P2007−331207)
【出願日】平成19年12月22日(2007.12.22)
【出願人】(597011566)エス・ピー・ジーテクノ株式会社 (13)
【出願人】(504224153)国立大学法人 宮崎大学 (239)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月22日(2007.12.22)
【出願人】(597011566)エス・ピー・ジーテクノ株式会社 (13)
【出願人】(504224153)国立大学法人 宮崎大学 (239)
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