説明

鼻腔拡張具

【課題】
長時間使用しても使用者の負担や不快感が少なく、また使用に際し、他人から視認され難く、且つ、鼻腔拡大効果が充分に発揮される鼻腔拡張具を提供する。
【解決手段】
本発明の鼻腔拡張具は、軸部と、上記軸部の両端に設けられる綿球部とから構成され、上記軸部を長軸方向に湾曲させて上記綿球部同士を接触させた際に、上記軸部の弾性力により綿球部同士が接触する方向とは反対の方向に反発力が示されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易且つ体に負担のない手段で鼻腔を拡張することを可能とする鼻腔拡張具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、風邪やアレルギー性鼻炎による鼻詰まりを解消するための用具を所望する要望があり、これに対して種々の用具の開発がなされている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、鼻の上面であって直接皮膚に貼り付けるテープ型の鼻腔拡張器の発明(以下、「従来発明1」ともいう)が開示されている。上記従来発明1は、基板面であって鼻に当接する面に感圧接着剤層が設けられており、これによって皮膚にテープを貼り付けて固定されるものである。
【0004】
上述のようなテープ型の鼻腔拡張器は、皮膚の弱い人は長時間の使用により皮膚がかぶれる虞があった。また顔の中心にテープを貼ることから、日中の使用においては該テープの存在が目立ってしまい、使用者がこれに抵抗を感じることがあった。さらには、屋外で使用することにより、顔の日焼けにムラができてしまうという問題もあった。
【0005】
これに対して、特許文献2には、全体が弾性を有した合成樹脂製の素材からなる用具であって、鼻腔に挿入し、合成樹脂の弾性力によって鼻腔を拡大するタイプの鼻腔拡張具(以下、「従来発明2」ともいう)が開示されている。従来発明2は、弾性を有した合成樹脂製板片からなり、その中央には湾曲部が、また両端は鼻腔への挿入が可能な挿入片部を有して構成されている。また上記挿入片部の先端には鼻腔壁面と弾接する当接部が設けられている。そして特許文献2には、かかる従来発明2が、挿入片部が鼻腔に挿入された際には、湾曲部によって挿入片部の間隔が広がると共に当接部が鼻腔壁面と弾接して鼻腔を広げる作用を発揮することが説明されている。
【0006】
上述する従来発明2によれば、従来技術1の問題点である皮膚のかぶれの問題が生じず、また用具を鼻腔に挿入するため、顔の外側において視認される部分が少なく装着時に用具が目立つことがない上、屋外の使用によっても日焼けのムラをほとんど気にする必要がない。
【0007】
【特許文献1】特表2001−511032号公報
【特許文献2】実願2003−1655号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述する従来技術2には以下の問題点があった。即ち、鼻腔拡張具全体が合成樹脂で形成されているため、特に当接部において鼻腔内の違和感が大きく、長時間使用すると不快感を覚える虞があった。また鼻詰まりを防止し呼吸を楽にして良質な睡眠を得たい場合などには、鼻腔拡張具は就寝時間中の継続使用が予想されるが、子供や鼻の粘膜の弱い使用者にとっては、合成樹脂よりなる当接部が鼻腔内に押し付けられた状態で長時間使用することが耐えられない虞があった。
【0009】
本発明は上述する課題を鑑みなされたもので、長時間使用しても使用者の負担や不快感が少なく、また使用に際し、他人から視認され難く、且つ、鼻腔拡大効果が充分に発揮される鼻腔拡張具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、湾曲可能な軸部の両端に綿球部を設けることによって形成された鼻腔拡張具であれば、鼻腔拡張具の両端から適当な部分を鼻腔にそれぞれ挿入した際には、軸部の弾性力によって該軸部先端に設けられる綿球部が鼻腔内面に当接し鼻腔を良好に拡大させることができ、しかも、鼻腔内面と当接する部分が、軸に綿を巻きつけるなどして設けられた綿球部から構成されているために、長時間、綿球部が一定の圧力で鼻腔内面に押し当てられた状態が継続した場合にも、使用者の負担や不快感が著しく軽減されることを見出し、本発明を完成させた。
【0011】
即ち、本発明は、
(1)軸部と、上記軸部の両端に設けられる綿球部とから構成され、上記軸部を長軸方向に湾曲させて、両端を鼻腔に挿入した際に、軸部の反発力により上記綿球部が鼻腔の内面であって鼻中隔とは反対側面に当接し、自立して装着状態が維持されることを特徴とする鼻腔拡張具、
(2)上記軸部が透明の合成樹脂から形成されていることを特徴とする上記(1)に記載の鼻腔拡張具、
(3)一方の綿球部の先端から他方の綿球部の先端までの長さが、25mm以上65mm以下であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の鼻腔拡張具、
(4)上記綿球部に、香料あるいは芳香性の薬剤が含浸されていることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の鼻腔拡張具、
を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の鼻腔拡張具は、軸部が充分な弾性力を有しているため、湾曲させて、両端を鼻腔に挿入した際に、鼻腔を広げる方向に軸部の反発力が示され、その結果、軸部の端部が鼻腔内面に押し当てられ、鼻腔が良好に拡大される。
【0013】
また上記軸部の端部には綿球部が設けられているので、上記軸部の反発力により鼻腔内面に該綿球部が押し当てられることとなる。当該綿球部は綿で構成されているので軟らかく、長時間、鼻腔内面に押し当てられても、使用者に傷みや不快感を与えることがない。
【0014】
そして、本発明の鼻腔拡張具は、上述のとおり軸部を湾曲させて鼻腔に挿入するため、鼻の外に出ている部分が少なく、外面からほとんど視認されることがない。特に、軸部を透明な合成樹脂で形成する本発明であれば、日中の明るい環境下においても装着していることを他の人に気づかれる虞がない。
【0015】
さらに、本発明における綿球部は主として綿から構成されているため含浸性があり、香料や芳香性の薬剤を当該綿球部に含浸させることができる。本発明は上述のとおり良好に鼻腔を拡張させることが可能な用具であるため、拡大された鼻腔に直接、香料、あるいは芳香性の薬剤を含浸させた綿球部を設置することにより、これらの吸引効率が非常に高いという特質を備える。
【0016】
即ち、鼻詰まり症状がある場合には、香料を嗅いで楽しむこと、あるいは芳香性の薬剤により目的の症状を緩和させるということが困難であるが、綿球部に香料あるいは芳香性の薬剤を含浸させた本発明の鼻腔拡張具であれば、鼻腔を拡張し、且つ、鼻内部に香料などを設置することを同時に行うことができるので、非常に効率的に香り成分を体内に吸収することができる。
【0017】
また綿球部に香料あるいは芳香性の薬剤を含浸させた本発明の鼻腔拡張具は、鼻詰まり症状のない場合にでも優れた効果を発揮する。即ち、所望の香りは人それぞれに好みがあり、自分の好みの香りを楽しみたい場合であっても、周囲の人や環境に気を使い、香料の使用を控えなくてはならない場合がある。しかしながら、綿球部に香料等を含浸させた本発明の鼻腔拡張具の使用によれば、鼻内部に香料などを含浸させた綿球部が設置されるため、周囲にはほとんど香りがもれることがなく、他人に不快感を与える虞がない。したがって、室内あるいは車内などの限られた空間においても、自分の所望する香りを周囲の人に迷惑をかけずに楽しむことが出来る。また特にメントール成分が含有されるハッカ油などの刺激のある香料を用いることによれば、運転中の目覚まし用具、あるいは集中力を高める用具としても好適に本発明の鼻腔拡張具が用いられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に図面を用い、本発明の鼻腔拡張具の最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す鼻腔拡張具1を示す側面図である。
【0019】
図1Aに示す鼻腔拡張具1は、軸部2と該軸部の両端に設けられる綿球部3とから構成される。鼻腔拡張具1における軸部2は、図1Bに示すとおり、綿球部3同士が接触するよう軸部2を湾曲させた際に、綿球部3が接触する方向とは反対の方向、即ち図中矢印fの方向に反発力を示すものであることが好ましい。
【0020】
図2は、鼻腔拡張具1を鼻に装着した状態を示す説明図である。鼻腔拡張具1は、軸部2を手で撓ました状態で、両端の適当な部分までを鼻の穴に挿入し、次いで手を離すことによって、綿球部3が鼻腔内面であって、鼻中隔とは反対側面(以下、単に「鼻腔側面」ともいう)に当接した状態で装着される。このとき、軸部2の反発力が作用し、鼻腔側面に当接した綿球部3が、矢印fの方向に鼻腔側面を押し広げ、その結果、鼻腔が拡大する。尚、本発明でいう「鼻中隔」とは鼻腔を左右に分割する鼻の構造部分を意味する。
【0021】
ここで、本発明において軸部の有する弾性力を「上記軸部を長軸方向に湾曲させて、両端を鼻腔に挿入した際に、軸部の反発力により上記綿球部が鼻腔の内面であって鼻中隔とは反対側面に当接し、自立して装着状態が維持される」と表現する趣旨は、本発明の鼻腔拡張具を長軸方向中央部領域で湾曲させて、両端を鼻腔に挿入し、その後、手を放した際にも、軸部が元の形状に戻ろうとする反発力(即ち弾性力)により、綿球部が鼻腔内面であって鼻中隔とは反対側面に押し当てられ、助力なしに装着状態が維持されることを意味する。このとき、軸部の反発力により綿球部が当接している鼻腔内面が外側方向に押しされ、結果として鼻腔が拡大する。
【0022】
また、軸部は、図1Bに示すとおり、綿球部同士が接触する程度まで軸部を湾曲させた際にも、該軸部が塑性変形あるいは破断することのなく反発力(即ち弾性力)を示すものであることが好ましい。このように適度な反発力(弾性力)を軸部が示すことによって、安全且つ充分に鼻腔を拡張することができる。
【0023】
以下に、本発明の鼻腔拡張具の形状等についてより詳しく説明する。図3A〜3Dは、図1に示す鼻腔拡張具1のX−X断面図として本発明の軸部2の断面及び綿球部3の形状を例示的に示すものである。本発明の軸部2及び綿球部3の形状は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計することができ、例えば図3Aに示すように、軸部2を、断面が略円状であって全体として円柱形状に形成し、その両端に設けられる綿球部3の断面形状とすることができる。また他の例としては、図3Bに示すように、軸部2を、断面が略円状であって全体として円柱形状に形成し、その両端に設けられる綿球部3を断面が横長の楕円状であって綿球部3全体を扁平な形状に形成してもよい。あるいは、図3Cに示すように軸部2を、断面が横長の楕円状である扁平な軸部として形成し、また綿球部3も断面が横長の楕円状であって綿球部3全体を扁平な形状に形成してもよく、またあるいは、図3Dのように軸部2を、断面が横長の楕円状である扁平な軸部として形成し、その両端に設けられる綿球部3の断面形状を略円状とすることができる。以上は、いずれも本発明の軸部2及び綿球部3の例示であって、本発明の態様を限定するものではない。
【0024】
本発明における軸部2は、鼻に装着された際に、鼻腔を拡大するために適度な反発力を示すことが必要であり、かかる適度な弾性力を示すことが可能な素材であれば、本発明の軸部2の構成材料として使用可能である。より具体的には、プラスチックやゴムなどの合成樹脂あるいは天然樹脂、または形状記憶合金、またはこれらの組合せにより、所望の反発力を示すことが可能な材料を適宜用いて、軸部2を形成することができる。
【0025】
軸部2は、その全体あるいは、少なくとも顔面に露出する部分を透明あるいは半透明にすることにより、鼻腔拡張具1の装着時に、他の人から視認されることを良好に防止することができるので好ましい。したがって軸部2の構成素材としては、透明な成形体を形成可能な素材がより好ましく用いられる。また軸部2は、透明以外にも、肌色など皮膚の色に近い色で形成されてもよく、適切な顔料あるいは染料を選択して、軸部2の色を調整しても良い。
【0026】
上記綿球部3は、軸部2の両端部に脱脂綿などの綿材料を固定させることによって形成される。綿球部3の形成方法は、特に限定されるものではなく、本発明の鼻腔拡大具を使用する際に、綿球部3が軸部2から離脱しないよう形成することができる方法であれば、いずれの形成方法を採用しても良い。例えば、綿球部3の形成方法の一例としては、一般的に汎用される綿棒の綿球部の形成方法に倣った形成方法が挙げられる。即ち、軸部2の先端に接着剤を塗布し、次いで接着剤が塗布された部分を中心に脱脂綿を巻きつけることにより綿球部3を形成することができる。また綿球部3の形状を整え、巻きつけられた綿のほつれを防止するために、軸部2の端部に巻きつけられた綿球部3の表面に、さらに上糊を塗布し、必要に応じてさらに乾燥させてもよい。
【0027】
あるいは、所望の形状の綿球を綿材料で予め形成しておき、該綿球の適切な位置に軸部2の先端を突き刺して綿球部3を形成しても良い。この場合にも、軸部2の先端には接着剤が塗布されていることが好ましい。あるいは接着剤の代わりに、軸部2の先端に短軸方向に突出する凸部を設けるか、返し部分を設けることによって突き刺された綿球が引き抜かれ難い構造としてもよい。
【0028】
綿球部3の形状は、その断面形状については、図3を用いて、略円状あるいは、横長の扁平状などであってよいことを説明したが、全体形状も同様に、任意の形状で形成することができる。例えば、図4Aに示す鼻腔拡張具11のように、軸部12の先端に所謂、水滴型の綿球部13を設けても良いし、図4Bに示す鼻腔拡張具21のように、軸部22の先端に、略球形の綿球部23を設けても良いし、あるいは図4Cに示す鼻腔拡張具31のように、軸部32の先端に、側面が略長方形である扁平な綿球部33を設けても良い。また図示は、しないが、側面長方形の円柱状の綿球部であっても良い。尚、これらの綿球部の形状はいずれも、本発明の綿球部の例示であって、本発明の限定するものではない。
【0029】
以上に、軸部と綿球部とから構成される本発明の鼻腔拡張具について説明したが、本発明の鼻腔拡張具の寸法は、特に限定されるものではなく、使用対象者の平均的な鼻の寸法などを考慮して適宜設計することができる。したがって、一つの寸法に限定されるものではなく、成人男性用、成人女性用、あるいは子供用といったように使用対象者群ごとに適当な寸法を決定することができる。この際、軸部の長軸方向において中央領域が、鼻中隔外面101(図2参照)にちょうど当接する位置にあることにより、外部から目立つことがなく、また使用者に違和感を与えることなく本発明を実施することができるため望ましい。また綿球部3は、鼻腔内において、鼻翼102(いわゆる小鼻)の上あたりから鼻根103の間の領域にて鼻腔側面と当接することにより、効果的に鼻腔を拡大することができる。以上のことを勘案し、一般的には、鼻腔拡張具の寸法は、一方の綿球部3の先端から他方の綿球部3の先端までの長さが、25mm以上65mm以下の範囲、より好ましくは、30mm以上60mm以下において使用対象者群ごとに適当な寸法が決定される。また本発明において、綿球部2の寸法は、上述の理由から使用対象者群に応じて適宜決定してよいが、一般的には、軸部2の長軸方向における綿球部3の寸法は、3mm以上10mm以下程度であり、また軸部2の短軸方向における綿球部3の断面最大径は、3mm以上6mm程度である。
【0030】
本発明の鼻腔拡張具1は、綿球部3に香料や芳香性の薬剤を含浸させることができる。本発明において用いられる香料とは、一般的に香料と認識されるものであって、人体に直接塗布しても害のないものを意味する。例えばアロマテラピーなどで用いられるエッセンシャルオイル(精油)などがその例として挙げられる。また芳香性の薬剤とは揮発成分であって、使用者の呼吸を楽にするなどの目的の症状を改善しうる溶液状の化合物一般を指す。上記香料あるいは芳香性の薬剤の含浸量、あるいは濃度は、その目的あるいは人体の影響などを勘案して適宜決定される。
【0031】
香料や芳香性の薬剤を綿球部3に含浸させた本発明の鼻腔拡張具1は、予め綿球部3に香料や芳香性の薬剤を含浸させる場合には、一本一本個別に、密閉可能な状態で包装されることが望ましい。あるいは、使用時に、適切な香料を使用者が自分で綿球部3に含浸させて使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の鼻腔拡張具の一実施形態を示す側面図であり、1Aは使用前の鼻腔拡張具の側面図であり、1Bは軸部を湾曲させ両端の綿球部を当接させた状態の鼻腔拡張具を示す側面図である。
【図2】本発明の鼻腔拡張具を鼻に装着した状態を示す説明図である。
【図3】3A乃至3Dは、それぞれ図1に示す鼻腔拡張具のX−X断面図であって、異なる実施形態を示すものである。
【図4】4A乃至4Cは、それぞれ綿球部の異なる実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0033】
1、11、21、31 鼻腔拡張具
2、2a、2b、2c、2d、12、22、32 軸部
3、3a、3b、3c、3d、13、23、33 綿球部
101 鼻中隔
102 鼻翼
103 鼻根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と、上記軸部の両端に設けられる綿球部とから構成され、
上記軸部を長軸方向に湾曲させて、両端を鼻腔に挿入した際に、軸部の反発力により上記綿球部が鼻腔の内面であって鼻中隔とは反対側面に当接し、自立して装着状態が維持されることを特徴とする鼻腔拡張具。
【請求項2】
上記軸部が透明の合成樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔拡張具。
【請求項3】
一方の綿球部の先端から他方の綿球部の先端までの長さが、25mm以上65mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の鼻腔拡張具。
【請求項4】
上記綿球部に、香料あるいは芳香性の薬剤が含浸されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鼻腔拡張具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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