説明

2段階コマーシャル推奨

コマーシャルをオーディオ及び/またはビデオ番組に挿入するように推奨する。ユーザ(205)と一組のコマーシャル(260、262、264、266)間の2段階のリンクを提供する。好みスコアは、そのユーザが各番組(210、212、214、216、218)をどのくらい好むかを示す。これは、例えば、番組推奨器(160)を用いて達成できる。コマーシャル分類器(170)は、広告主の知識を用いて、番組に関するコマーシャルの有効性を示す相関ファクタを提供する。好みスコアと相関ファクタとの積を各番組にわたって合計することにより、そのユーザに関するコマーシャルの有効性計量(E)を各コマーシャルに対して求める。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、テレビジョンまたはラジオ信号等のオーディオ及び/またはビデオ信号におけるコマーシャルに関し、特に、ユーザ向けにその信号中のコマーシャルをパーソナライズする方法と装置に関する。
【0002】
ユーザの経験を改善しコマーシャルをより効果的なものにするため、生の放送ストリーム中のコマーシャルを個人に合わせた(personalized)コマーシャルで置き換えることができる。米国特許公報第6,177,960号(2001年1月13日登録、発明の名称「テレビ信号レシーバ」、出願人Van Luyt)は、ここに参照援用するが、生の放送ストリーム中のコマーシャルを個人に合わせたコマーシャルで置き換える1つの可能性のある方法を開示している。例えば、個人に合わせたコマーシャルを具体的なテレビまたはラジオ番組の目標視聴者(target audience)の人口統計的ファクタに基づき選択することができる。そのようなファクタは、例えば、性別、年齢、集中、地理等を含み、既知の調査研究方法を用いて番組の内容に基づいて推定することができる。広告主は、人口統計的ファクタが売り込む製品やサービスの人口統計的ファクタと相関がある番組で自社の製品等を広告することができる。しかし、各個人の興味は人口統計的ファクタでは推測できないほど多様なので、この相関は真に個人に合わせた結果を提供するものとしては大まか過ぎる。
【0003】
従って、ビデオ及び/またはオーディオ番組のコマーシャルブレークにユーザに表示するコマーシャルをその個人に合わせる方法と装置を提供することが望ましい。
【0004】
図1は、コマーシャル推奨装置の一実施形態を示す図である。1つの可能なアプローチにおいて、本発明は、テレビジョン信号を受信して、テレビジョンに表示する信号を出力するテレビジョンセットトップボックスレシーバ内の構成要素を用いて実施される。しかし、本発明は、ビデオ番組、オーディオ番組、またはオーディオ/ビデオ番組を受信するいかなるタイプの装置にも一般的に適用可能である。例えば、本発明は、例えば、ダウンロード、ストリーミング、またはブロードキャストによりインターネット等のネットワークからオーディオ/ビデオ番組を受信するコンピュータで実施してもよい。ビデオ番組は一般的にはオーディオトラックを含むが、必ずしも必要ではない。オーディオのみの番組は、例えば、ラジオ番組のオーディオトラックを含む。一般的に、番組はインターネット、ケーブル、地上波、または衛星による放送を含むいかなるソースにより提供されてもよい。番組にはペイパービュー番組を含んでもよい。番組は受信しながら視聴されてもよいし、後で視聴するために格納されてもよい。
【0005】
この実施例では、例示のためビデオ番組を用いて説明する。1つのアプローチにおいて、レシーバ100は、デマルチプレクサ/デコーダ110において受信したビデオ番組をデマルチプレックスし、復号する。ビデオ番組は、デジタルまたはアナログで多重化され、例えば、ケーブル、衛星、または地上波放送により伝送される。一般的に、ビデオ番組の1つが、ユーザインターフェイス130を介してユーザ/視聴者によりなされたチャンネル選択に基づいて復号される。復号されたビデオ番組は、CPU140(ワーキングメモリを含む)を介して表示装置190に送られ、または、後で表示するため、例えば、ビデオ記憶装置115にローカルで格納される。1つの可能な設計において、ワーキングメモリ150は、ここに説明する機能を達成するためにCPU140により実行されるソフトウェアを格納するプログラム記憶装置である。しかし、所望の機能を達成するためのソフトウェア等の命令を格納し処理するリソースは、既知の方法を用いて提供される。
【0006】
コマーシャル記憶装置120は、多数のコマーシャルを格納する。そのコマーシャルは、既知の方法を用いてレシーバ100で受信したものであってもよい。例えば、コマーシャルは、ビデオ番組の放送を用いて時間をかけて受信して格納してもよい。コマーシャルは、番組を受信したのと同じ伝送経路を介して受信してもよいし、違う伝送経路を介して受信してもよい。ここに開示する方法を用いて、ビデオ番組のコマーシャルブレークに挿入する特定のコマーシャルを選択する。個人に合わせたコマーシャルの挿入には、ローカルのコマーシャル記憶120を用いてコマーシャルを表示する。他の方法として、放送信号中に複数のコマーシャルを入れて、視聴者にコマーシャルを選択させてもよい。専用のチャンネルによりコマーシャルを搬送し、その中から選択することもできる。
【0007】
個人に合わせたコマーシャルをビデオ番組に挿入するいろいろな方法が、次の文献に記載されている:例えば、WO98/36563(発明の名称「テレビ信号レシーバ」、1998年8月20日公開、出願人Van Luyt);WO01/08406(発明の名称「テレビ信号レシーバ」、2001年2月1日公開、出願人Lambert et al);US2002/0131772(発明の名称「主番組とコマーシャルよりなるオーディオ及び/またはビデオ情報を伝送及び再生する方法と装置」、2002年9月19日公開、出願人Vrielink);及び上記の米国特許公報第6,177,960号(発明の名称「テレビ信号レシーバ」、特許権者Van Luyt)。これらの文献はここに参照援用する。これらの方法のうち多数はビデオ及びオーディオ部分を有する番組に適用される。
【0008】
本発明の一態様において、個人に合わせたコマーシャルの選択方法を提供する。該方法は、複数の番組のそれぞれに対して、関係する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアを付与し、複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記複数の番組のそれぞれに関する有効度を示す相関ファクタを付与し、前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記スコアと前記相関ファクタに基づき前記少なくとも1人のユーザに関する有効度を示す計量を付与する。前記少なくとも1人のユーザは、例えば、1人の個人でもよいし、1つの家計に含まれる人のグループでもよい。
【0009】
関係する装置とプログラム記憶装置も提供する。
【0010】
すべての図面において、対応する構成要素は同じ参照数字により参照している。
【0011】
本発明は、個人により一層合わせたコマーシャルの推奨に関する。このため、ユーザと1組のコマーシャルの間を2段階でリンクする。第1段階は、ユーザと、テレビジョンまたはラジオ番組、またはその他のビデオ、オーディオ、またはオーディオ/ビデオ番組等の1組の番組の間の関係を決定する。この第1段階は、例えば番組推奨器を用いて達成される。この関係は、ユーザが各番組をどのくらい好きかを示す。第2段階は、1組の番組と1組のコマーシャルの間の関係を決定する。この決定は、例えば広告主の知識に基づき達成される。次に、ユーザ(例えば、視聴者/リスナ)と各コマーシャルの間のリンクを、ユーザと番組の間の関係と、番組とコマーシャルの間の関係とに基づいて決定して、そのユーザに対する1つ以上の個人に合わせたコマーシャルを特定する。
【0012】
番組推奨器160は、番組ごとに、ユーザまたはユーザのグループによる好みの度合い(すなわち、ユーザが番組の視聴を楽しむ、または楽しむと期待される程度)を示す情報を付与する。好みは、いかなる推奨器の技術を用いて、現在視聴している番組に対して付与してもよいし、将来視聴する予定の番組に対して付与してもよい。例えば、明示的推奨器を用いて、ユーザがどんな番組が好きか嫌いかを明示的に示してもよい。ユーザは、コメディ、または特定のスポーツイベントに関する番組や、特定の俳優が出演する番組等を好きかどうか示す。ユーザの視聴履歴から、そのユーザの好き嫌いを学習する黙示的推奨器を用いてもよい。例えば、ユーザは、番組が好きか嫌いかインターフェイスを介して示し、推奨器はその情報を外挿してユーザが他の番組を好きか嫌いか判断する。番組推奨器160は、ユーザの性別、年齢、住所、収入等の人口統計的情報に基づき、番組に対するユーザの好みの程度を予測してもよい。
【0013】
番組推奨器についてのより詳細な情報は、例えば次の文献を見よ:米国特許出願第09/466,406号(1999年12月17日出願、発明の名称「デシジョンツリーを用いたテレビジョン番組推奨方法及び装置」、出願人Srinivas Gutta、公開番号第700772号);及び米国特許出願第09/666,401号(2000年9月20日出願、発明の名称「黙示的及び明示的な視聴の好みを用いた推奨スコア生成方法及び装置」、出願人Kaushal Kurapati、Dave Schaffer、及びSrinivas Gutta、出願番号第US000239号、公開番号第701247号)。これらの文献は両方ともここに参照援用する。これらの方法の多くはビデオ部分及び/またはオーディオ部分を有する番組にあてはまる。
【0014】
コマーシャル分類器170は、番組に関するコマーシャルの有効性の程度に関する情報をCPU140に提供する。一般的に、この情報は、広告主から入手でき、例えば、結果の売り上げ、問い合わせ、調査、またはその他の計量に基づき、番組でコマーシャルを流したことによる成功の程度を反映する。この情報は、全てのユーザについて、番組中のコマーシャルの有効性を表す。本発明では、有利にも、ユーザまたは家族等の複数ユーザの小さなグループについて、コマーシャルの有効性を決定することが可能である。
【0015】
番組推奨器160とコマーシャル分類器170からの情報に基づき、CPU140が全体的計量を計算する。その計量を用いて、ディスプレイやその他の出力装置で現在視聴されている、または将来視聴される番組のコマーシャルブレークにユーザに表示する1つ以上のコマーシャルを特定する。コマーシャルは、各コマーシャルに関連したコードワード(codeword)識別子により、または本願発明の技術分野で知られたその他の方法を用いて識別される。コマーシャルは、コマーシャル記憶120に格納されたときは、いかなる既知のメモリ管理またはデータベース格納方法を用いて識別及び位置決定してもよい。例えば、上記のWO98/36563、WO01/08406、US2002/0131772、及び米国特許第6,177,960号を参照せよ。
【0016】
図1に示された構成は単純化した例であることに留意せよ。さらに、情報を記憶して処理するいろいろな構成要素は必ずしも個別の構成要素である必要はなく、これらの機能を組み合わせて共通の処理要素及び記憶要素により実行することもできる。
【0017】
図2は、少なくとも1人のユーザ205の、多数の番組210、212、214、216、218...へのリンク、及び多数のコマーシャル260、262、264、266...へのリンクを示す図である。番組推奨器160は、番組210、212、214、216、218に対してユーザ205の好みの程度を示す情報を、数値的重みまたはスコアw(ユーザ、番組t)として付与する。ここで、「w」は「重み」を表し、「ユーザ」はユーザを表し、「番組t」はt番目の番組を表す。tは各番組を表すインデックスである。例えば、番組210、212、214、216、218...は、それぞれt=1、2、3、4、5...で表される。重みは0と1の間の範囲にあり、例えば、番組に対するユーザ205の好みの高低を示す。例として、ユーザは、番組210に対する好みは0.9であり、番組212に対する好みは0.6である。重みのすべては示していない。好みは、上記のように、明示的及び/または黙示的推奨器、またはその他の方法により求める。
【0018】
番組は1回完結でもよいし、シリーズ(例えば、リカレント(recurrent))でもよい。例えば、番組210は毎週のニュースマガジン「60分」であり、番組212は毎週の状況喜劇「みんなレイモンドが好き」であり、番組214は隔週の「ムービースペシャル」であり、番組216は毎日の再放送「シンプソン一家」であり、番組218は毎日の「トゥナイトショー」である。
【0019】
同様に、コマーシャル分類器170は、番組に関するコマーシャルの有効性を示す情報を数値的重みまたは相関ファクタw(番組t、コマーシャルi)として付与する。ここで、「コマーシャルi」は、i番目のコマーシャルを表し、iは各コマーシャルを表すインデックスである。例えば、コマーシャル260、262、264、266...は、それぞれi=1、2、3、4...で示される。また、tは各番組を表すインデックスである。例えば、番組210、212、214、216、218...は、それぞれt=1、2、3、4、5...で表される。相関ファクタは、例えば、0と1の間の範囲にあり、それぞれ番組に対するコマーシャルの相関の高低を示している。例として、コマーシャル260は、番組210、212、214、216、218に関して、それぞれ相関ファクタ0.3、0.7、0.1、0.2、及び0.05を有する。すべての相関ファクタを示したわけではない。一般的に、コマーシャルと関連する広告主は、コマーシャルが各番組の目標の視聴者とどのくらい強くリンクしているか、例えば、消費者調査その他の研究から、決定して、対応する相関ファクタを求めることができる。コマーシャルの相関ファクタは、そのコマーシャルから得られた売り上げに対する与えられた番組のコマーシャル時間に費やした広告費の金額に基づく、投資収益率を示す。このように、1つの可能なアプローチとしては、コマーシャルと番組の組み合わせに対する相関ファクタは、広告主により設定される。この情報を、例えば、テレビ放送とともに、またはインターネットを介したダウンロード等の他の方法を用いて、レシーバ100に伝送する。具体的な例を挙げるために、コマーシャル260は特定のコーヒーブランドのものであるとし、コマーシャル262は特定の自動車のものであるとし、コマーシャル264は特定の飲料のものであるとし、コマーシャル266は特定の衣料品のものであるとする。
【0020】
本発明によると、ユーザ−番組重みまたはスコアと番組−コマーシャル相関ファクタを使用して、個々のユーザに対するコマーシャルの有効性と相関する計量を求める。これは、各番組にわたって重みと相関ファクタの積を合計することによって、各コマーシャルに対して求めることができる。例えば、コマーシャル260に対して、計量は、(0.9×0.3)+(0.6×0.7)+(0.3×0.1)+(0.5×0.2)+(0.7×0.05)=0.855と計算される。一般的に、各コマーシャルに対して、個々のユーザ/視聴者に対するコマーシャルの有効性に相関する計量を次式で計算することができる:
【0021】
【数1】

ここで、nは番組数である。別の表記をすれば、各コマーシャルに対して、視聴者に関する有効度(E)は、
【0022】
【数2】

で与えられる。ここで、tはt番目のビデオを示すインデックスであり、t=1、...nである。スコア(t)はt番目のビデオ番組のスコアを示し、相関ファクタ(t)はt番目のビデオ番組に関する相関ファクタを示す。上式から分かるように、コマーシャルは、ユーザが好む多数の番組に対する相関ファクタが高い場合、有効度が高くなる。例えば、広告主は、若者向けのスポーツ関係のコマーシャルをスポーツ番組と若者向け番組の両方と相関させることができ、上の式により、そのコマーシャルはその2種類の番組を好む人についての計算される有効性が確かに高くなる。数値が最も高いコマーシャルを、ユーザに対して将来表示するように推奨することができる。
【0023】
図3は、コマーシャル推奨方法の一実施形態を示す図である。プロセスは、ブロック300において最初のコマーシャルを特定し、ブロック305において最初の番組を特定する。ブロック310において、有効度(E)をゼロに初期化する。ブロック320において、最初の番組に関する最初のコマーシャルの有効性を示す相関ファクタ(CF)を求める。その相関ファクタは、例えば、「有効性が最も低い」に対する0から「有効性が最も高い」に対する1の範囲にある。ブロック330において、現在の(current)番組に対するユーザの好みの程度を示すスコアを求める。その好みの程度は、例えば、「見たくもない」場合は0、「大嫌い」な場合は0.1、「あまり好きではない」場合は0.2、...、「どちらでもない」場合は0.5、...、「まあまあ好き」な場合は0.8、「大好き」な場合は0.9、「見ずにはいられない」場合は1.0とする。ブロック340において、有効度(E)をE=E+(CS・S)として計算する。
【0024】
ブロック350において、まだ処理していない番組があるか判断する。あれば、ブロック320において、次の番組に関する相関ファクタを求める。ブロック330においてユーザの好みの程度を示すスコアを求め、ブロック340において有効度を更新する。ブロック350において最後の番組が処理されたと判断したら、現在の(current)コマーシャルの有効度(E)を格納する。これが現在の(current)コマーシャルの最終的な数値となる。
【0025】
ブロック370においてまだ処理するコマーシャルがあると判断したら、ブロック305において最初のプログラムについて次のコマーシャルを処理する。ブロック310において、有効度(E)を0にリセットする。上に説明したように、全てのコマーシャルが処理され有効度を求めるまでプロセスを続ける。この時、ブロック380において、1つ以上のコマーシャル(例えば、有効度が最も高いコマーシャル)を視聴者に表示するよう推奨する。
【0026】
番組のスコアは、どの番組が現在視聴されているか判断することなく決定されることに留意せよ。好みのスコアは各(将来の)番組に対して予測することができ、有効度(E)に基づいてコマーシャルを推奨することができ、例えば、有効度が最も高いコマーシャルを推奨するようにすることができる。同様に、現在視聴されているコマーシャルを監視する必要はない。相関ファクタを求めた各コマーシャルについて識別子を設け、視聴者に表示するよう推奨されたコマーシャルを容易に識別できるようにすることに留意せよ。
【0027】
個人に合わせたコマーシャルを表示した時、そのコマーシャルを、それを流した番組と関係付けておき、同じ番組で再度流せるようにする。個人に合わせた(personalized)コマーシャルを流す番組は、毎週放送される続き番組や同様のタイプの番組(例えば、状況喜劇やスポーツイベントのカテゴリーに入る番組)であるかも知れない。または、個人に合わせた(personalized)コマーシャルは、視聴者が後続のいかなる番組を視聴する時も表示できる場合、前に流した番組と関連させておく必要はない。1日のうちの時間や曜日等の要因を考慮して、例えば、1日のうちの特定の時間に流して特に有効であることが分かったコマーシャルを、後日の同じ時間に再度流すこともできる。例えば、コーヒーのコマーシャルは、より多くの人がコーヒーを飲む朝に、より有効である。図3に示したプロセスは、各ユーザに対して適用しても、ユーザのグループに対して適用してもよい。例えば、家庭の複数のユーザのそれぞれを、番組を見る時にユーザインターフェイス130を介して入力するIDナンバーその他の識別子により、識別してもよい。このようにして、コマーシャルを現在の(current)ユーザまたはユーザのグループ(例えば、家族)に合わせる(personalize)ことができる。ユーザのグループの場合、ステップ330は修正して、各ユーザの好みの平均(単なる平均または重み付き平均等)を用いてもよい。さらに、図3に示したプロセスを時々繰り返して、予定されている番組及び/またはコマーシャルの変更を反映してもよい。
【0028】
本発明の好ましい実施形態と考えられるものを図示して説明したが、もちろん、本発明の精神から逸脱することなく、容易に形式や詳細においていろいろな修正や変更をできることは当然である。それゆえ、本発明は上に説明し例示した形そのものに限定するものではなく、添付した請求項の範囲に入る修正は全てカバーしていると解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】コマーシャル推奨装置の一実施形態を示す図である。
【図2】番組とコマーシャルへのユーザのリンクを示す図である。
【図3】コマーシャル推奨方法の一実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人に合わせたコマーシャルの選択方法であって、
複数の番組のそれぞれに対して、関係する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアを付与し、
複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記複数の番組のそれぞれに関する有効度を示す相関ファクタを付与し、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記スコアと前記相関ファクタに基づき前記少なくとも1人のユーザに関する有効度を示す計量を付与することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対する前記計量の付与は、前記複数の番組のそれぞれのスコアと前記複数のコマーシャルのそれぞれに対する相関ファクタとの積を前記複数の番組にわたって合計することを含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数のコマーシャルのうち少なくとも1つを選択してその計量に基づいて前記少なくとも1人のユーザに提供することをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の番組のそれぞれに対する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアの付与は、番組推奨器の使用を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記相関ファクタは関連する広告主により付与されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記番組はビデオ番組であることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記番組はテレビジョン番組であることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記番組はオーディオ番組であることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記番組はオーディオ部分及びビデオ部分を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
個人に合わせたコマーシャルの選択装置であって、
複数の番組のそれぞれに対して、関係する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアを付与する手段と、
複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記複数の番組のそれぞれに関する有効度を示す相関ファクタを付与する手段と、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記スコアと前記相関ファクタに基づき前記少なくとも1人のユーザに関する有効度を示す計量を付与する手段と、を有することを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、
前記計量を付与する手段は、前記複数の番組のそれぞれのスコアと前記複数のコマーシャルのそれぞれに対する相関ファクタとの積を前記複数の番組にわたって合計することを含むことを特徴とする装置。
【請求項12】
個人に合わせたコマーシャルの選択装置であって、
複数の番組のそれぞれに対して、関係する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアを付与する番組推奨器と、
複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記複数の番組のそれぞれに関する有効度を示す相関ファクタを付与するコマーシャル分類器と、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記スコアと前記相関ファクタに基づき前記少なくとも1人のユーザに関する有効度を示す計量を付与するプロセッサと、を有することを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項10に記載の装置であって、
前記プロセッサは、前記複数の番組のそれぞれのスコアと前記複数のコマーシャルのそれぞれに対する相関ファクタとの積を前記複数の番組にわたって合計することにより前記計量を付与することを特徴とする装置。
【請求項14】
個人に合わせたコマーシャルの選択方法を実行する、機械により実行可能な命令プログラムを化体したプログラム記憶装置であって、前記方法は、
複数の番組のそれぞれに対して、関係する少なくとも1人のユーザの好みの程度を示すスコアを付与し、
複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記複数の番組のそれぞれに関する有効度を示す相関ファクタを付与し、
前記複数のコマーシャルのそれぞれに対して、前記スコアと前記相関ファクタに基づき前記少なくとも1人のユーザに関する有効度を示す計量を付与することを特徴とするプログラム記憶装置。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラム記憶装置であって、
前記計量の付与は、前記複数の番組のそれぞれのスコアと前記複数のコマーシャルのそれぞれに対する相関ファクタとの積を前記複数の番組にわたって合計することを含むことを特徴とするプログラム記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−515865(P2007−515865A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539046(P2006−539046)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/IB2004/052342
【国際公開番号】WO2005/046235
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】