説明

2,3−ジヒドロキシプロピル−(メタ)アクリルアミドの重合防止方法。

【課題】 2,3−ジヒドロキシプロピル−(メタ)アクリルアミドの重合防止方法を提供すること。
【解決手段】酸素を溶存させることを特徴とする、一般式(1)
【化1】


(Rは、水素原子またはメチル基を表す。)で表される化合物の重合防止方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2,3−ジヒドロキシプロピル−(メタ)アクリルアミドの重合防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2,3−ジヒドロキシプロピル−(メタ)アクリルアミドは、次に示す方法により製造されることが知られている。
(1)2,3−ジヒドロキシプロピルアミンをアセトン中でアクリロイルクロライドまたはメタクロイルクロライドと反応させる方法(非特許文献1)。
(2)グリシジル(メタ)アクリレートとアンモニアをエタノール、アセトン、ジオキサン、またはテトラヒドロフラン中で反応させる方法(特許文献1)。
【特許文献1】特公昭48−19295号公報
【非特許文献1】Roz.chem.,50(2),333−335(1976)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記(1)の方法は、原料である2,3−ジヒドロキシプロピルアミンを塩酸キャッチ剤として使用し、副生する2,3−ジヒドロキシプロピルアミン・塩酸塩を濾過にて除くとういう煩雑な操作が必要であるとともに、減圧蒸留により精製された(メタ)アクリルアミドプロパンー2,3−ジオールの収率が低い。また、前記(2)の方法を記載した特公昭48−19295公報には、グリシジル(メタ)アクリレートとアンモニアを反応させて得られるN(2・3ジヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミドを同様に減圧蒸留により取り出しているが、目的物の収率は記載されていない。
【0004】
本発明者らは、前記(2)の方法である、グリシジル(メタ)アクリレートとアンモニアの反応を検討した結果、反応に用いた溶媒を40℃以下で除去して得られた生成物中にはN(2・3ジヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミドの他にゲル状物質が含まれていることを確認した。
【0005】
本発明者らは、前記(1)の方法での収率および(2)の方法では、グリシジル(メタ)アクリレートとアンモニアとの反応の進行中および目的物を減圧蒸留により精製する工程でゲル状物質、即ちN(2・3ジヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミドの重合体が生成していると推測している。
【0006】
したがって、本発明は、2,3−ジヒドロキシプロピル−(メタ)アクリルアミドの重合防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
炭素―炭素二重結合を有する不飽和化合物の製造、保存、及び輸送等においては、酸素酸化による着色等を防止する為に、酸素は極力排除され、不活性ガス雰囲気下で行われるのが一般的である。
本発明者らは、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミドの製造、保存、及び輸送方法について検討を重ねた結果、所定量の酸素を溶存する2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミドは、その重合体を生成せず着色もしないことを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明は、酸素を溶存させることを特徴とする、一般式(1)
【0009】
【化1】

【0010】
(Rは、水素原子またはメチル基を表す。)で表される化合物の重合防止方法
に関するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、一般式(1)で表される化合物の重合防止方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の一般式(1)で表される化合物の重合防止方法は、一般式(1)で表される化合物に酸素を溶存させることを特徴とする。
【0013】
一般式(1)中のRは、水素原子またはメチル基を表す。
【0014】
一般式(1)で表される化合物に溶存させる酸素は、酸素自体の他、酸素と一般式(1)で表される化合物と反応しない化合物との混合物をその供給源とすることができる。
【0015】
一般式(1)で表される化合物と反応しない化合物としては、例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素、ネオン、アルゴン等の不活性ガスを好ましいものとして例示することができる。
【0016】
酸素と一般式(1)で表される化合物と反応しない化合物との混合物としては、空気が経済的で好ましい。
【0017】
一般式(1)で表される化合物に酸素を溶存させる方法として制限はないが、例えば、酸素、または酸素と一般式(1)で表される化合物と反応しない化合物との混合物を一般式(1)で表される化合物に吹き込む方法、または酸素、または酸素と一般式(1)で表される化合物と反応しない化合物との混合物の存在下で一般式(1)で表される化合物を撹拌する方法が挙げられる。
【0018】
一般式(1)で表される化合物の重合を防止するには、一般式(1)で表される化合物中に溶存酸素濃度が少なくとも0.1mg/l必要である。
【0019】
一般式(1)で表される化合物中の溶存酸素濃度は圧力および温度に依存するが、例えば、一般式(1)で表される化合物及びそれを含む溶液を冷暗所で保存(5〜15℃、遮光、1気圧)する場合、溶存酸素濃度が0.10〜0.50mg/lの範囲であれば重合体の生成はほとんど起こらない。
【0020】
酸素を溶存させるとともに、ラジカル補足剤、酸化防止剤、HALS(ヒンダードアミン光安定剤)等の公知の添加剤を添加して一般式(1)で表される化合物の重合を防止することもできる。
【0021】
これらの添加剤の中ではフェノール類が好ましく、特にベンゼン環に少なくとも1個のヒドロキシ基が結合した一般式(2)
【0022】
【化2】

【0023】
(Rは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基または水酸基を表し、R、R、RおよびRは、それぞれ水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。)で表される化合物が好ましい。
【0024】
一般式(2)に於て炭素数1〜4のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。同様に炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ターシャリーブチル基等が挙げられる。
【0025】
一般式(2)で表される化合物として具体的化合物を例示するとすれば、例えば、ヒドロキノン、4−メトキシフェノール、4−エトキシフェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール等が挙げられる。
【0026】
これらフェノール類の添加量は、一般式(1)で表される化合物に対して、
0.01〜3.0モル%が好ましく、0.05〜0.5モル%であればより好ましい。
【0027】
一般式(1)で表される化合物の製造方法に制限はないが、例えば、前記の背景技術の項に記載した2つの製造方法が挙げられる。
【0028】
一般式(1)で表される化合物を酸素の存在下で製造することにより、製造中に一般式(1)で表される化合物の重合を防止することができる。
【0029】
例えば、前記の背景技術の項に記載した2つの製造方法において、反応工程及び精製工程中の一般式(1)で表される化合物またはこれを含む溶液中の溶存酸素濃度が少なくとも0.1mg/lとなるようにすれば一般式(1)で表される化合物の重合を防止することができるが、大気圧下、室温付近では10mg/l以上溶解させることは困難である。
【0030】
一般式(1)で表される化合物またはこれを含む溶液中の溶存酸素濃度を高める方法として、加圧して溶解する方法があるが、煩雑で付帯設備を必要とする為、非経済的である。
【0031】
減圧下での蒸留以外は大気圧下で製造・保存・輸送する方法が妥当である。
【0032】
即ち、一般式(1)で表される化合物またはこれを含む溶液の製造、保存、及び輸送時の溶存酸素濃度は、0.1〜10mg/lの範囲が現実的且つ経済的で好ましい。
【0033】
反応工程の系内に酸素を存在させる方法としては、例えば、空気雰囲気下で反応を行う方法、または空気を反応系内にバブリングしながら反応を行う方法が好ましい。
【0034】
精製工程の系内に酸素を存在させる方法としては、空気雰囲気下で操作する方法が好ましい。但し、脱溶媒及び蒸留等の濃縮操作に於ては、加熱と基質濃度向上により特に重合が起こり易い為、空気雰囲気下で操作するだけでは不充分な場合があり、例えば、蒸留器内の溶液中に空気をバブリングさせながら濃縮する方法がより好ましい。
【0035】
保存及び輸送時に酸素を存在させる方法としては、例えば、空気をバブリングさせた後に保存及び輸送を行う方法、または大気を封入して保存及び輸送を行う方法等が好ましい。
一般式(1)で表される化合物の製造方法として、酸素の存在下でグリシジル(メタ)アクリレートとアンモニアとを反応させる一般式(1)表される化合物の製造方法は簡便な方法であるため好ましい方法である。
【0036】
この製造方法に添加剤としてヒドロキノンを用いると、得られる一般式(1)表される化合物およびヒドロキノンを含む最終製品が赤く着色することがあるため、無色透明な最終製品が要求される場合には、ヒドロキノン以外のフェノール類を反応に用いるのが好ましい。
従来の一般式(1)で表される化合物の製造方法では、一般式(1)で表される化合物とともにその重合体(ゲル状物質)が生成する場合があるため、このゲル状物質と分離するために反応終了後の反応混合物から一般式(1)で表される化合物を減圧蒸留により精製して回収する必要がある。
【0037】
これに対して、本発明の方法によれば、一般式(1)で表される化合物の重合が防止されるため、従来の一般式(1)で表される化合物の回収方法、すなわち、一般式(1)で表される化合物を含む反応混合物から過剰のアンモニアおよび反応に用いられる溶媒を除去した後、一般式(1)で表される化合物を減圧蒸留により精製して回収する方法に換えて、一般式(1)で表される化合物を含む反応混合物から過剰のアンモニアおよび反応に用いられる溶媒を除去して得られる残留物を最終製品とすることができる。なお、最終製品中にはその使用目的によっては反応に用いられる溶媒が含まれていても差し支えない。
【0038】
この最終製品中には、一般式(1)で表される化合物の製造時に前記の添加剤を用いる場合は、一般式(1)で表される化合物中に添加剤を含むが、この添加剤を含む最終製品はそのまま他の重合性化物との重合反応に用いることができる。
例えば、一般式(1)で表される化合物を含む最終製品と3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−1−アクリロイルオキシ−プロパン等の不飽和二重結合を有する重合性化合物を用いて、一般式(1)で表される化合物と不飽和二重結合を有する重合性化合物との共重合体を得ることができる。
【0039】
また、前記の方法により得られる酸素を溶存する一般式(1)で表される化合物は、保存時及び輸送時の重合による変質を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の方法は、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミドの製造時および保存時の重合を防止するのに有用であり、また、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド自体の重合体を含まない2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミドは、水溶性高分子、塗料、繊維の改質剤、紙、土壌改良剤などの原料として有用である。
【実施例】
【0041】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例のみに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例について特に断りがない限り、大気雰囲気下で室温にて操作した。また、実施例及び比較例の評価は以下の方法で行った。
【0042】
<溶存酸素濃度の測定>
飯島電子工業(株)製品名DOメータ,型式ID−100を用いて測定した。
尚、測定は、静置して気泡を除いた状態で行った。
【0043】
<ゲル状物質の確認>
ゲル状物質の確認は、下記の2通りのいずれの方法で行い、いずれの方法でも不溶物が観測されない場合に、ゲル状物質は確認されないと判定した。
(1)最終製品を無色透明のガラス容器に移液し、静置後、ガラス容器内の液中にシュリーレン状の不溶物があるか否かを観測する。
(2)最終製品をメタノールにて希釈(製品濃度10vol%)し、希釈溶液中に不溶物があるか否かを観測する。
【0044】
<水接触角の測定>
協和界面科学社製CA−V型を用いて、室温(25℃)で測定し、測定対象材料上の水滴について、任意5点の測定結果の平均値を記載した。
【0045】
[実施例1]
2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドの製造
大気雰囲気下、反応フラスコにメタノール1800mlを装入し、氷水浴下、アンモニアガスをバブリングさせて114g(6.70モル)をメタノールに吸収させた。
【0046】
次に、アンモニアガスを1l/minでバブリングしながら、グリシジルメタクリレート1012g(7.12モル)に添加剤として4−メトキシフェノール1.0g(0.11モル%対グリシジルメタクリレート)を加えた混合溶液を、内温35〜45の範囲にコントロールしながら1時間かけて滴下し、滴下終了と同時にアンモニアガスのバブリングを止め、40℃で6時間熟成した。この反応終了液中の溶存酸素濃度は1.9mg/lであった。
【0047】
反応に使用したアンモニアガスの総量は、160g(9.40モル、1.32倍モル対グリシジルメタクリレート)であった。
【0048】
得られた反応液に添加剤として4−メトキシフェノール1.0g(0.11モル%対グリシジルメタクリレート)を追加し、減圧下(〜20mmHg)で液層部に大気をバブリングさせながら30℃で溶媒を留去した。メタノールが凡そ1000ml留去した時点の溶存酸素は0.30mg/lであった。
【0049】
引き続き大気バブリングを続行しながら減圧度を上げて(〜1mmHg)、室温にてさらに溶媒を留去した。残った蒸留残渣中の溶存酸素濃度は0.12mg/lであった。
【0050】
最後に、この蒸留残渣を濾過して、メタノールを3.8wt%含む無色透明粘調性液体の2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミド1002g(粗収率88モル%対グリシジルメタクリレート)を濾液として得た。得られた粘調性液体には、ゲル状物質は確認されなかった。
【0051】
結果を表1に掲載する。
【0052】
[比較例1]
大気雰囲気下を窒素雰囲気下に変更し、大気バブリングを窒素バブリングに変更して実施例1と同様の試験を行った。
【0053】
その結果、溶媒を留去し終わった時点の蒸留残渣中の溶存酸素濃度は0.08mg/lで、2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドを含む無色透明粘調性液体1004g(粗収率89モル%対グリシジルメタクリレート)が濾液として得られたが、一部ゲル状物質を含んでいた。
【0054】
ゲル状物質を含む上記の粘調性液体から130gを蒸留フラスコに移液し、減圧下で(<1mmHg)加熱(〜180℃)蒸留して、生成物を留分として60.0g回収し、得られた留分をガスクロマトグラフィー(以下、「GC」と略記する。)分析した。GC分析条件は次のとおりである。
GC分析条件
カラム;BPX-35 φ0.22mm×50m 膜厚0.25μm (エス・シ゛ー・イー シ゛ャハ゜ン株式会社)
キャリアカ゛ス;ヘリウム 線速 0.5m/min スフ゜リット1/20
カラムオーフ゛ン温度;50℃×5min → 320℃×2min 昇温速度15℃/min
注入口温度;200℃ 検出器及び検出器温度;FID 350℃
得られた留分の2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドの純度は僅か33 GC area%であった。
これに対して、実施例1で得られた最終製品の純度分析を同じく前記のGC分析条件で行ったところ、91 GC area%であった。
【0055】
結果を表1に掲載する。
【0056】
【表1】

【0057】
[実施例2]
実施例1を100倍にスケールアップして得られた2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドを含む無色透明粘調性液体100Kg(溶存酸素濃度0.12mg/l)を、内容積19lのPPラミネート缶(藤井容器工業株式会社、品名;ハイクオリティー缶)に大気雰囲気下で18Kg充填し、冷暗所(10℃、遮光、大気圧下)にて保存した。
【0058】
4ヶ月後、保存液の溶存酸素濃度は0.12mg/lであり、充填時と同様に無色透明の粘調性液体でゲル状物質は確認されなかった。
【0059】
結果を表2に掲載する。
【0060】
【表2】

【0061】
[実施例3]
2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドの酸素溶解度測定(室温、大気圧下)
大気雰囲気下、実施例2で得られた2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミドを、24℃にて恒量値に達するまで空気バブリングを行った。恒量値の溶存酸素濃度は0.43mg/lであった。
【0062】
[実施例4]
2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミド溶液の酸素溶解度測定(室温、大気圧下)
大気雰囲気下、実施例2で得られた2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミド200gとメタノール100gの混合溶液を、24℃にて恒量値に達するまで空気バブリングを行った。恒量値の溶存酸素濃度は6.1mg/lであった。
【0063】
[参考例1]
実施例1で得られた2,3−ジヒドロキシプロピル−メタクリルアミド8.0g、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−1−アクリロイルオキシ−プロパン12.0gの混合液に、重合促進剤としてN,N−ジメチルアミノ−エチル−メタクリレート1.0g(5wt%)、光重合開始剤としてエサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)0.1g(0.5wt%)、熱重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート0.04g(0.2wt%)、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸0.06g(0.3wt%)を加えて減圧下で混合脱泡し、組成物を調製した。
【0064】
この組成物を、樹脂製の粘着テープとガラス板からなるガラスモールドに移液し、紫外線を照射して硬化させ、次いで100℃で2時間エージングした。冷却後、ガラスモールドから離型させて得られた重合体は、均一で透明な成形体であった。
得られた成型体の表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は25°であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素を溶存させることを特徴とする、一般式(1)
【化1】


(Rは、水素原子またはメチル基を表す。)で表される化合物の重合防止方法。
【請求項2】
請求項1記載の一般式(1)で表される化合物における溶存酸素濃度が0.1〜10mg/lである請求項1記載の重合防止方法。

【公開番号】特開2006−63010(P2006−63010A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−246746(P2004−246746)
【出願日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】