Ｆｃ領域変異体
本発明は、ポリペプチドＦｃ領域変異体及びＦｃ領域をコードするオリゴヌクレオチドを提供する。具体的には、本発明は、新規なＦｃ領域変異体を含む組成物、有用なＦｃ領域変異体を同定する方法、及びＦｃ領域変異体を疾患の治療に使用する方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
親ヒト由来のＦｃ領域の変異体又はその部分を含み、該変異体は親Ｆｃ領域と比べ少なくとも１つのアミノ酸置換を含み、該アミノ酸置換を含むのは、ヒト由来のＦｃ配列に対応する、２４７位、２５１位、２５６位、２６８位、２８０位、３３０位、３３２位、３３９位、３７８位、及び４４０位からなる群より選ばれる位置である抗体。
【請求項２】
該置換が、２４７Ｌ、２４７Ｈ、２４７Ｉ、２５１Ｆ、２５６Ｍ、２５６Ｐ、２５８Ｅ、２６８Ｄ、２８０Ａ、２８０Ｋ、３３０Ｋ、３３０Ｒ、３３２Ｅ、３３２Ｄ、３３２Ｋ、３３２Ｒ、３３９Ｔ、３７８Ｄ及び４４０Ｙよりなる群から選ばれる、請求項１に記載の抗体。
【請求項３】
変異性Ｆｃ領域における、該少なくとも１つのアミノ酸置換を、ヒト由来のＦｃ領域の３３２位に対応する位置に含む、請求項１に記載の抗体。
【請求項４】
該置換が、３３２Ｅ、３３２Ｄ、３３２Ｋ及び３３２Ｒからなる群より選ばれる、請求項３に記載の抗体。
【請求項５】
該変異性Ｆｃ領域における少なくとも１つのアミノ酸置換が３７８Ｄである、請求項１に記載の抗体。
【請求項６】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、抗体依存細胞性細胞傷害（ＡＤＣＣ）を、エフェクター細胞の存在下で、親Ｆｃ領域よりも効率的に媒介する、請求項１から５のいずれか記載の抗体。
【請求項７】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＡＤＣＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００よりも大きい相対ＡＤＣＣ特異的活性値を示す、請求項６に記載の抗体。
【請求項８】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＡＤＣＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００未満の相対ＡＤＣＣ特異的活性値を示す、請求項６に記載の抗体。
【請求項９】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、補体依存性細胞傷害（ＣＤＣ）を、親Ｆｃ領域よりも効率的に媒介する、請求項１から５のいずれか記載の抗体。
【請求項１０】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＣＤＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００よりも大きい相対ＣＤＣ特異的活性値を示す、請求項９に記載の抗体。
【請求項１１】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＣＤＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００未満の相対ＣＤＣ特異的活性値を示す、請求項９に記載の抗体。
【請求項１２】
該親Ｆｃ領域が、ＩｇＧ、ＩｇＭ、ＩｇＡ、ＩｇＤ、及びＩｇＥよりなる群から選ばれるクラスに属する、請求項１から１１のいずれか記載の抗体。
【請求項１３】
該親Ｆｃ領域が、ＩｇＧ１、ＩｇＧ２、ＩｇＧ３、及びＩｇＧ４よりなる群から選ばれるサブクラスに属する、請求項１から１２のいずれか記載の抗体。
【請求項１４】
該抗体がモノクローナル抗体である、請求項１から１３のいずれか記載の抗体。
【請求項１５】
該モノクローナル抗体が、２つの同一の重鎖ポリペプチド及び２つの同一の軽鎖ポリペプチドを含む、請求項１４に記載のモノクローナル抗体。
【請求項１６】
該抗体が、ヒト由来ＣＤ２０に特異的に結合する、請求項１から１５のいずれか記載の抗体。
【請求項１７】
軽鎖ポリペプチドを含み、該軽鎖ポリペプチドは、配列番号５７に示される配列を有するポリペプチドを含む、モノクローナル抗体。
【請求項１８】
さらに重鎖ポリペプチドを含み、該重鎖ポリペプチドは、配列番号５８に示される配列を有するポリペプチドを含む、請求項１７に記載のモノクローナル抗体。
【請求項１９】
請求項１から１８記載の抗体のいずれか１を含む、医薬組成物。
【請求項１】
親ヒト由来のＦｃ領域の変異体又はその部分を含み、該変異体は親Ｆｃ領域と比べ少なくとも１つのアミノ酸置換を含み、該アミノ酸置換を含むのは、ヒト由来のＦｃ配列に対応する、２４７位、２５１位、２５６位、２６８位、２８０位、３３０位、３３２位、３３９位、３７８位、及び４４０位からなる群より選ばれる位置である抗体。
【請求項２】
該置換が、２４７Ｌ、２４７Ｈ、２４７Ｉ、２５１Ｆ、２５６Ｍ、２５６Ｐ、２５８Ｅ、２６８Ｄ、２８０Ａ、２８０Ｋ、３３０Ｋ、３３０Ｒ、３３２Ｅ、３３２Ｄ、３３２Ｋ、３３２Ｒ、３３９Ｔ、３７８Ｄ及び４４０Ｙよりなる群から選ばれる、請求項１に記載の抗体。
【請求項３】
変異性Ｆｃ領域における、該少なくとも１つのアミノ酸置換を、ヒト由来のＦｃ領域の３３２位に対応する位置に含む、請求項１に記載の抗体。
【請求項４】
該置換が、３３２Ｅ、３３２Ｄ、３３２Ｋ及び３３２Ｒからなる群より選ばれる、請求項３に記載の抗体。
【請求項５】
該変異性Ｆｃ領域における少なくとも１つのアミノ酸置換が３７８Ｄである、請求項１に記載の抗体。
【請求項６】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、抗体依存細胞性細胞傷害（ＡＤＣＣ）を、エフェクター細胞の存在下で、親Ｆｃ領域よりも効率的に媒介する、請求項１から５のいずれか記載の抗体。
【請求項７】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＡＤＣＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００よりも大きい相対ＡＤＣＣ特異的活性値を示す、請求項６に記載の抗体。
【請求項８】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＡＤＣＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００未満の相対ＡＤＣＣ特異的活性値を示す、請求項６に記載の抗体。
【請求項９】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、補体依存性細胞傷害（ＣＤＣ）を、親Ｆｃ領域よりも効率的に媒介する、請求項１から５のいずれか記載の抗体。
【請求項１０】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＣＤＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００よりも大きい相対ＣＤＣ特異的活性値を示す、請求項９に記載の抗体。
【請求項１１】
該親ヒト由来のＦｃ領域の変異体を含む抗体は、親Ｆｃ領域を含む抗体が、同じアッセイを行った場合に相対ＣＤＣ特異的活性値１００を示す場合に、１００未満の相対ＣＤＣ特異的活性値を示す、請求項９に記載の抗体。
【請求項１２】
該親Ｆｃ領域が、ＩｇＧ、ＩｇＭ、ＩｇＡ、ＩｇＤ、及びＩｇＥよりなる群から選ばれるクラスに属する、請求項１から１１のいずれか記載の抗体。
【請求項１３】
該親Ｆｃ領域が、ＩｇＧ１、ＩｇＧ２、ＩｇＧ３、及びＩｇＧ４よりなる群から選ばれるサブクラスに属する、請求項１から１２のいずれか記載の抗体。
【請求項１４】
該抗体がモノクローナル抗体である、請求項１から１３のいずれか記載の抗体。
【請求項１５】
該モノクローナル抗体が、２つの同一の重鎖ポリペプチド及び２つの同一の軽鎖ポリペプチドを含む、請求項１４に記載のモノクローナル抗体。
【請求項１６】
該抗体が、ヒト由来ＣＤ２０に特異的に結合する、請求項１から１５のいずれか記載の抗体。
【請求項１７】
軽鎖ポリペプチドを含み、該軽鎖ポリペプチドは、配列番号５７に示される配列を有するポリペプチドを含む、モノクローナル抗体。
【請求項１８】
さらに重鎖ポリペプチドを含み、該重鎖ポリペプチドは、配列番号５８に示される配列を有するポリペプチドを含む、請求項１７に記載のモノクローナル抗体。
【請求項１９】
請求項１から１８記載の抗体のいずれか１を含む、医薬組成物。
【公表番号】特表２００８−５０２５９０（Ｐ２００８−５０２５９０Ａ）
【公表日】平成２０年１月３１日（２００８．１．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−５４９３３０（Ｐ２００６−５４９３３０）
【出願日】平成１７年１月１０日（２００５．１．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００５／００００１３
【国際公開番号】ＷＯ２００５／０７０９６３
【国際公開日】平成１７年８月４日（２００５．８．４）
【出願人】（５０１０６１８５８）アプライド モレキュラー エボリューション，インコーポレイテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】Ａｐｐｌｉｅｄ Ｍｏｌｅｃｕｌａｒ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ，Ｉｎｃ．
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２０年１月３１日（２００８．１．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１月１０日（２００５．１．１０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００５／００００１３
【国際公開番号】ＷＯ２００５／０７０９６３
【国際公開日】平成１７年８月４日（２００５．８．４）
【出願人】（５０１０６１８５８）アプライド モレキュラー エボリューション，インコーポレイテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】Ａｐｐｌｉｅｄ Ｍｏｌｅｃｕｌａｒ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ，Ｉｎｃ．
【Ｆターム（参考）】
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