ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装 置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為 の運行管理情報印刷装置
【課題】タクシーやトラック等営業車の運行管理に必要となる様々な項目の運行管理情報を簡単な操作で容易に得ることができ、よって、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用できる営業車の運行管理情報印刷装置を提供する。
【解決手段】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の運行記録Ｊが記憶された記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作することによって必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択し、さらに、この選択ボタン５の操作により中央演算処理装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊが読み取り手段２によって読み取られ、この運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋが印刷される。
【解決手段】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の運行記録Ｊが記憶された記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作することによって必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択し、さらに、この選択ボタン５の操作により中央演算処理装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊが読み取り手段２によって読み取られ、この運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋが印刷される。
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置にて記録された営業車の運行記録に基づいて営業車の運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知の通り、タクシーやトラック等の営業車は、その運行の際にタクシーメーターやタコグラフ等によって様々な営業情報を記録し、この営業記録から様々な運行管理情報を得ているものであり、この運行管理情報に基づいて営業車の効率的な運用への努力が行われているものである。
【０００３】
そして、上記運行管理情報とは、運行日誌（タクシーの場合では乗客の乗降位置や時間、経路等）や売り上げ、営業効率（走行距離に対する賃走距離の割合）
等、必要に応じて様々な項目が存在するものであるが、上記タクシーメーターやタコグラフ等によって得られる営業記録は、走行距離，速度，時間，運賃等の必要最小限の記録であり、走行経路や走行場所等の詳細な記録は、運転者自身による運行日誌等への記入によって行われ、しかも、この運行日誌等への記入は、営業中に行われるものであるので、記入漏れや誤記等が生じ易いものであった。
【０００４】
そこで、本出願人は先に、実公平６−３１５６３にてＧＰＳ受信機を用いて営業車の営業情報を記録する営業車の運行情報記録装置を提案したものであり、上記考案の営業車の運行情報記録装置は、タクシーメータ等の営業情報記録手段の営業記録に加えて、ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出した位置記録を得られる様に構成されており、上記営業記録及び位置記録を記憶手段を介して記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体に記憶された位置記録及び営業記録から営業効率等の営業車の運行管理情報を得るものであり、しかも、上記位置記録及び営業記録は、上記営業車の運行情報記録装置によって随時記録されているものであるので、運転者が以前に行っていた運行日誌等への営業中の記入が不要となると同時に、記入漏れや誤記等の不具合が防止され、営業車の運行管理情報が正確に得られるものであった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術によると、運転者が営業中に行う運行日誌等の記入が不要となり、その記入の煩わしさが軽減されると同時に、記入漏れや誤記等の不具合が防止され、営業車の運行管理情報が正確に得られるものであるが、上記営業車の運行管理情報を得る為には、運転者がその日の営業を終えた後、営業記録及び位置記録が記憶された記憶媒体を営業所等に持参し、この記憶媒体に記憶された営業記録及び位置記録をコンピュータの端末に呼び出し、次いで、必要とする運行管理情報（運行日誌，営業効率等）を得なければならず、コンピュータの端末の操作に不慣れな運転者がこれらの操作を行うことは非常に困難であり、コンピュータの端末の操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが生じており、上記ＧＰＳ受信機を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用できていないのが実状であった。
【０００６】
【考案の目的】
よって、本考案の目的とする所は、上述の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであって、営業車の運行管理に必要となる様々な項目の営業車の運行管理情報を簡単な操作で容易に得ることができ、よって、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用できる営業車の運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】
上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、 ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置を備えると共に、上記ＧＰＳ航法装置によって得られた位置記録及びその他の営業記録を運行記録として記憶媒体に記憶する記憶手段を備えて成るＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置であって、上記運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、複数の選択ボタン５を備えて成り、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋを選択し、その印刷を行うことができることを特徴とするＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置である。
【０００８】
【作用】
本考案は、上記技術的手段より成り、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の運行記録Ｊが記憶された記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作することによって必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択し、さらに、この選択ボタン５の操作により中央演算処理装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊが読み取り手段２によって読み取られるものであり、この読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋが印刷されるものであるので、この運行管理情報印刷装置１による運行管理情報Ｋの印刷は、記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作するだけで、必要とされる項目の運行管理情報Ｋを得ることができ、よって、操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが防止され、上記ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用することができるものである。
【０００９】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。
図１，図２に示した様に、本考案のＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、上記中央演算装置３による計算を選択する為の複数の選択ボタン５が備えられているものである。
【００１０】
そして、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに上記複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋが選択され、その印刷が行われるものであって、本実施例では、ａ，ｂ，ｃ，ｄの四つの選択ボタン５が備えられている場合を示しているものである。
【００１１】
そして、本実施例では、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置をタクシーに適用した場合について示したものであり、上記複数の選択ボタン５に対応する運行管理情報Ｋの項目としては、運行日誌と料金表，タコグラフ，運行中の走行軌跡（何時何分にどこを走行していたか及びその経路），その他タクシーに必要な表等が考慮されるものである。
【００１２】
また、上記運行記録Ｊは、ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置によって得られる位置記録とタクシーメーターによって得られる営業記録（運賃，時間，走行距離）とによって構成されるものであり、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の記憶手段により運行記録Ｊとして記憶媒体１１に記憶されたものであり、さらに、上記記憶媒体１１としては、磁気ディスク（フロッピーディスク）や光磁気ディスク（ＭＤ）等が考慮されるものであり、特に、光磁気ディスク（ＭＤ）については、近来、ＧＰＳ航法装置に於ける記憶手段として適用されているものであるので、これを共用することにより、より低コストでＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を構成することができるものである。
【００１３】
次に、上記構成に基づき本考案のＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１の使用例を説明する。 先ず、運転者がその日の営業を終えた後、運行記録Ｊ（位置記録と営業記録）
が記憶された記憶媒体１１を営業所等に持参し、この記憶媒体１１を運行管理情報印刷装置１の読み取り手段２にセットすると共に、複数の選択ボタン５（ａ，ｂ，ｃ，ｄ）の内から必要とされる運行管理情報Ｋの項目に該当する選択ボタン５を操作し（本実施例ではボタンを押す）、必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択する。
【００１４】
上記複数の選択ボタン５に対応する運行管理情報Ｋの項目としては、運行日誌と料金表，タコグラフ，運行中の走行軌跡（何時何分にどこを走行していたか及びその経路），その他タクシーに必要な表を対応させているが、これに限らず、中央演算装置３のプログラムを変えることにより、多種多様な項目の運行管理情報Ｋを得ることができるものである。
【００１５】
そして、この時、上記複数の選択ボタン５の内の一つが操作されることによって中央演算装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊの読み取りが読み取り手段２によって行われるものであり、この読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋ（選択された選択ボタン５に応じた項目の運行管理情報としてＫａ，Ｋｂ，Ｋｃ，Ｋｄ）が印刷手段４へ送られ、必要とされる運行管理情報Ｋが印刷された紙面６を得ることができるものである（図３）。
【００１６】
そして、本実施例の運行管理情報印刷装置１による運行管理情報Ｋの印刷は、記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作するだけで良いものであるので、営業車の運行管理に必要となる様々な項目の運行管理情報Ｋが簡単な操作で容易に得られるものであり、加えて、上記印刷手段４へ送られる運行管理情報Ｋをディスプレイ等の表示手段７へ送り、ＣＲＴ画面８として表示することも可能であり、この場合、必要とされる項目の運行管理情報Ｋを印刷する前に確認することができるものである。
【００１７】
尚、本実施例では、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置及びその運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置をタクシーの運行に適用した場合について説明を行ってきたが、タクシーのみならず、バス、レンタカー、宅配便、トラック等の各種分野の営業車へ適用することも可能であり、また、ＧＰＳ航法装置及びＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置については、既知のものであるのでその説明は省略した。
【００１８】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案によると次の様な効果を奏する。
即ち、請求項１によると、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置による運行管理情報の印刷は、記憶媒体を読み取り手段にセットした後、複数の選択ボタンの内の一つを操作するだけで、必要とされる項目の運行管理情報が得られるものであり、その操作は非常に容易であるので、操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが防止され、よって、上記ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置及びその運行記録に基づく運行管理情報を印刷する運行管理情報印刷装置の構成を示す構成図である。
【図２】運行管理情報印刷装置を示す斜視図である。
【図３】運行管理情報印刷装置の構成をより詳細に示した構成図である。
【符号の説明】
１ 運行管理情報印刷装置
２ 読み取り手段
３ 中央演算処理装置
４ 印刷手段
５ 選択ボタン
６ 運行管理情報が印刷された紙面
７ 表示手段
８ ＣＲＴ画面
１１ 記憶媒体
Ｊ 運行記録
Ｋ（Ｋａ，Ｋｂ，Ｋｃ，Ｋｄ） 運行管理情報
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置にて記録された営業車の運行記録に基づいて営業車の運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知の通り、タクシーやトラック等の営業車は、その運行の際にタクシーメーターやタコグラフ等によって様々な営業情報を記録し、この営業記録から様々な運行管理情報を得ているものであり、この運行管理情報に基づいて営業車の効率的な運用への努力が行われているものである。
【０００３】
そして、上記運行管理情報とは、運行日誌（タクシーの場合では乗客の乗降位置や時間、経路等）や売り上げ、営業効率（走行距離に対する賃走距離の割合）
等、必要に応じて様々な項目が存在するものであるが、上記タクシーメーターやタコグラフ等によって得られる営業記録は、走行距離，速度，時間，運賃等の必要最小限の記録であり、走行経路や走行場所等の詳細な記録は、運転者自身による運行日誌等への記入によって行われ、しかも、この運行日誌等への記入は、営業中に行われるものであるので、記入漏れや誤記等が生じ易いものであった。
【０００４】
そこで、本出願人は先に、実公平６−３１５６３にてＧＰＳ受信機を用いて営業車の営業情報を記録する営業車の運行情報記録装置を提案したものであり、上記考案の営業車の運行情報記録装置は、タクシーメータ等の営業情報記録手段の営業記録に加えて、ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出した位置記録を得られる様に構成されており、上記営業記録及び位置記録を記憶手段を介して記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体に記憶された位置記録及び営業記録から営業効率等の営業車の運行管理情報を得るものであり、しかも、上記位置記録及び営業記録は、上記営業車の運行情報記録装置によって随時記録されているものであるので、運転者が以前に行っていた運行日誌等への営業中の記入が不要となると同時に、記入漏れや誤記等の不具合が防止され、営業車の運行管理情報が正確に得られるものであった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術によると、運転者が営業中に行う運行日誌等の記入が不要となり、その記入の煩わしさが軽減されると同時に、記入漏れや誤記等の不具合が防止され、営業車の運行管理情報が正確に得られるものであるが、上記営業車の運行管理情報を得る為には、運転者がその日の営業を終えた後、営業記録及び位置記録が記憶された記憶媒体を営業所等に持参し、この記憶媒体に記憶された営業記録及び位置記録をコンピュータの端末に呼び出し、次いで、必要とする運行管理情報（運行日誌，営業効率等）を得なければならず、コンピュータの端末の操作に不慣れな運転者がこれらの操作を行うことは非常に困難であり、コンピュータの端末の操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが生じており、上記ＧＰＳ受信機を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用できていないのが実状であった。
【０００６】
【考案の目的】
よって、本考案の目的とする所は、上述の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであって、営業車の運行管理に必要となる様々な項目の営業車の運行管理情報を簡単な操作で容易に得ることができ、よって、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用できる営業車の運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】
上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、 ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置を備えると共に、上記ＧＰＳ航法装置によって得られた位置記録及びその他の営業記録を運行記録として記憶媒体に記憶する記憶手段を備えて成るＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置であって、上記運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、複数の選択ボタン５を備えて成り、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋを選択し、その印刷を行うことができることを特徴とするＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置である。
【０００８】
【作用】
本考案は、上記技術的手段より成り、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の運行記録Ｊが記憶された記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作することによって必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択し、さらに、この選択ボタン５の操作により中央演算処理装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊが読み取り手段２によって読み取られるものであり、この読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋが印刷されるものであるので、この運行管理情報印刷装置１による運行管理情報Ｋの印刷は、記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作するだけで、必要とされる項目の運行管理情報Ｋを得ることができ、よって、操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが防止され、上記ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用することができるものである。
【０００９】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。
図１，図２に示した様に、本考案のＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、上記中央演算装置３による計算を選択する為の複数の選択ボタン５が備えられているものである。
【００１０】
そして、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに上記複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋが選択され、その印刷が行われるものであって、本実施例では、ａ，ｂ，ｃ，ｄの四つの選択ボタン５が備えられている場合を示しているものである。
【００１１】
そして、本実施例では、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置をタクシーに適用した場合について示したものであり、上記複数の選択ボタン５に対応する運行管理情報Ｋの項目としては、運行日誌と料金表，タコグラフ，運行中の走行軌跡（何時何分にどこを走行していたか及びその経路），その他タクシーに必要な表等が考慮されるものである。
【００１２】
また、上記運行記録Ｊは、ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置によって得られる位置記録とタクシーメーターによって得られる営業記録（運賃，時間，走行距離）とによって構成されるものであり、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の記憶手段により運行記録Ｊとして記憶媒体１１に記憶されたものであり、さらに、上記記憶媒体１１としては、磁気ディスク（フロッピーディスク）や光磁気ディスク（ＭＤ）等が考慮されるものであり、特に、光磁気ディスク（ＭＤ）については、近来、ＧＰＳ航法装置に於ける記憶手段として適用されているものであるので、これを共用することにより、より低コストでＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を構成することができるものである。
【００１３】
次に、上記構成に基づき本考案のＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置１の使用例を説明する。 先ず、運転者がその日の営業を終えた後、運行記録Ｊ（位置記録と営業記録）
が記憶された記憶媒体１１を営業所等に持参し、この記憶媒体１１を運行管理情報印刷装置１の読み取り手段２にセットすると共に、複数の選択ボタン５（ａ，ｂ，ｃ，ｄ）の内から必要とされる運行管理情報Ｋの項目に該当する選択ボタン５を操作し（本実施例ではボタンを押す）、必要とされる運行管理情報Ｋの項目を選択する。
【００１４】
上記複数の選択ボタン５に対応する運行管理情報Ｋの項目としては、運行日誌と料金表，タコグラフ，運行中の走行軌跡（何時何分にどこを走行していたか及びその経路），その他タクシーに必要な表を対応させているが、これに限らず、中央演算装置３のプログラムを変えることにより、多種多様な項目の運行管理情報Ｋを得ることができるものである。
【００１５】
そして、この時、上記複数の選択ボタン５の内の一つが操作されることによって中央演算装置３による計算が選択されると共に、その計算に必要な運行記録Ｊの読み取りが読み取り手段２によって行われるものであり、この読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算が行われ、その結果得られた運行管理情報Ｋ（選択された選択ボタン５に応じた項目の運行管理情報としてＫａ，Ｋｂ，Ｋｃ，Ｋｄ）が印刷手段４へ送られ、必要とされる運行管理情報Ｋが印刷された紙面６を得ることができるものである（図３）。
【００１６】
そして、本実施例の運行管理情報印刷装置１による運行管理情報Ｋの印刷は、記憶媒体１１を読み取り手段２にセットし、次いで、複数の選択ボタン５の内の一つを操作するだけで良いものであるので、営業車の運行管理に必要となる様々な項目の運行管理情報Ｋが簡単な操作で容易に得られるものであり、加えて、上記印刷手段４へ送られる運行管理情報Ｋをディスプレイ等の表示手段７へ送り、ＣＲＴ画面８として表示することも可能であり、この場合、必要とされる項目の運行管理情報Ｋを印刷する前に確認することができるものである。
【００１７】
尚、本実施例では、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置及びその運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置をタクシーの運行に適用した場合について説明を行ってきたが、タクシーのみならず、バス、レンタカー、宅配便、トラック等の各種分野の営業車へ適用することも可能であり、また、ＧＰＳ航法装置及びＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置については、既知のものであるのでその説明は省略した。
【００１８】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案によると次の様な効果を奏する。
即ち、請求項１によると、ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置による運行管理情報の印刷は、記憶媒体を読み取り手段にセットした後、複数の選択ボタンの内の一つを操作するだけで、必要とされる項目の運行管理情報が得られるものであり、その操作は非常に容易であるので、操作ミスから事務手続きに不備を生じる等のトラブルが防止され、よって、上記ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置を十分に活用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置及びその運行記録に基づく運行管理情報を印刷する運行管理情報印刷装置の構成を示す構成図である。
【図２】運行管理情報印刷装置を示す斜視図である。
【図３】運行管理情報印刷装置の構成をより詳細に示した構成図である。
【符号の説明】
１ 運行管理情報印刷装置
２ 読み取り手段
３ 中央演算処理装置
４ 印刷手段
５ 選択ボタン
６ 運行管理情報が印刷された紙面
７ 表示手段
８ ＣＲＴ画面
１１ 記憶媒体
Ｊ 運行記録
Ｋ（Ｋａ，Ｋｂ，Ｋｃ，Ｋｄ） 運行管理情報
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項１】 ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置を備えると共に、上記ＧＰＳ航法装置によって得られた位置記録及びその他の営業記録を運行記録として記憶媒体に記憶する記憶手段を備えて成るＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置であって、上記運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、複数の選択ボタン５を備えて成り、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋを選択し、その印刷を行うことができることを特徴とするＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置。
【請求項１】 ＧＰＳ衛星より発信される信号をＧＰＳ受信機によって受信し自車の位置を割り出すＧＰＳ航法装置を備えると共に、上記ＧＰＳ航法装置によって得られた位置記録及びその他の営業記録を運行記録として記憶媒体に記憶する記憶手段を備えて成るＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置であって、上記運行管理情報印刷装置１は、営業車の運行情報記録装置の記憶手段にて用いられる記憶媒体１１に記憶された運行記録Ｊを読み取る読み取り手段２と、上記読み取り手段２によって読み取られた運行記録Ｊに基づいて所定の計算を行う中央演算処理装置３及び中央演算処理装置３にて計算された運行管理情報Ｋを印刷する印刷手段４より成ると共に、複数の選択ボタン５を備えて成り、上記複数の選択ボタン５の各々は、営業車の運行管理に必要とされる様々な項目の運行管理情報Ｋを中央演算処理装置３に計算させ、その結果の印刷を行わせる為に、運行管理情報Ｋの各項目ごとに複数の選択ボタン５の各々が対応付けされており、上記複数の選択ボタン５によって必要とされる項目の運行管理情報Ｋを選択し、その印刷を行うことができることを特徴とするＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為の運行管理情報印刷装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【登録番号】第３０２１２６４号
【登録日】平成７年（１９９５）１１月２２日
【発行日】平成８年（１９９６）２月２０日
【考案の名称】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装 置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為 の運行管理情報印刷装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平７−８９８８
【出願日】平成７年（１９９５）８月３日
【出願人】（５９５１１６８５４）
【出願人】（５９５１２８２１５）
【登録日】平成７年（１９９５）１１月２２日
【発行日】平成８年（１９９６）２月２０日
【考案の名称】ＧＰＳ航法装置を用いた営業車の運行情報記録装 置の運行記録に基づく運行管理情報を印刷する為 の運行管理情報印刷装置
【国際特許分類】
【出願番号】実願平７−８９８８
【出願日】平成７年（１９９５）８月３日
【出願人】（５９５１１６８５４）
【出願人】（５９５１２８２１５）
[ Back to top ]