説明

HTMLデータを配信するための向上した機能を有するパーソナルトークン

本発明は、パーソナルトークンのメモリの領域に位置するジャバカードアプリケーションコードを格納するためのパーソナルトークンであって、パーソナルトークンは、そのようなジャバカードアプリケーションを実行して、HTMLページデータを外部デバイスに配信することができ、外部デバイスは、そのように配信されたHTMLページデータに基づいて、HTMLページを表示し、上記パーソナルトークンは、HTMLページの構成部分として用いられることになっているデータをさらに格納し、HTMLページの寄与部分として用いられることになっているデータは、ジャバカードアプリケーションコードが位置するメモリ領域とは別個である少なくとも1つのファイルの中にあって、パーソナルトークンは、そのようなデータが上記HTMLページデータを上記外部デバイスに配信するために要求されるときに、HTMLページの寄与部分を格納する少なくとも1つのファイルを開くようにプログラムされることを特徴とする、パーソナルトークンに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HTMLページを想定するデバイスに配信するためのジャバカードアプリケーションのホストとして働くときのパーソナルセキュリティトークンに関する。そのようなパーソナルトークンは一般に、ウェブサーバまたはHTMLサーバを含むパーソナルトークンとして知られている。
【背景技術】
【0002】
パーソナルトークンは、ユーザが、制限されたリソース機器またはプライベートリソース機器、例えば、移動体電気通信ネットワーク、金融機関またはネットワーク、それに対する物理的アクセスの制限された秘密データまたは保護領域さえも格納する遠隔サーバなどにアクセスするときに、そのようなユーザを認証するために用いられる。
【0003】
このタイプの最も知られているデバイスは、例えば、SIMカード(加入者識別モジュール:Subscriber Identification Module)またはクレジットカードなどのICカードであるが、USBキー、大容量メモリカードまたはいくつかの必要な信用証明書を保持する任意の種類のトークンであってもよい。
【0004】
そのようなトークンは通常、国際規格ISO7816に準拠している。
【0005】
想定するデバイスは通常、携帯電話通信網における携帯端末であるが、ITネットワーク、例えば、インターネットまたは企業内ネットワークのいずれかにおけるホスティングPCまたは遠隔端末であってもよい。
【0006】
ジャバカード(Java(登録商標)card)は、ジャバ(Java(登録商標))から導出される言語およびプログラミングシステムであり、すなわち、スマートカードの削減された機能に起因する簡単な機能性を備えるが、.capファイルのダウンロード、インスタンス化、登録、アプリケーションIdの使用およびさらに重要なことは、元のジャバ言語命令の選択されたグループなどのジャバの主な態様を保持し、ジャバカードに元のジャバのオブジェクト指向性を維持させる。スマートカードまたはUSBドングルを可能にするジャバカードが、知られている。
【0007】
ジャバカードは、HTMLデータをホスティングデバイスに配信するために用いられることが多く、ホスティングデバイスは、HTMLエンジンを実行し、このエンジンは、そのような配信されたHTMLデータを読み出して、そのような配信データの上に向かうHTMLページを構成する。配信されるHTMLデータは、HTMLページにおいて見つけられることになっているコンテンツ、すなわち、静的オブジェクト、動的オブジェクトまたはページにおいて静的オブジェクトおよび動的オブジェクトを体系化するためのテンプレートを記述するために十分なデータである。
【0008】
ジャバカードアプリケーションは、いずれかの無線、いずれかの有線手段によって、すなわち、工場でトークンをカスタマイズしている間にセキュリティトークンにロードされるか、またはいくつかの専用接続を有するローカルコンピュータまたはその目的用のドライバによって、販売場所でもセキュリティトークンにロードされる。
【0009】
ジャバカードアプリケーションは、更新することが困難である。トークンにおいて既に存在するいくつかのジャバカードデータは、修正することができないことが多く、このことは、アプリケーション全体が、修正データを含む新たなバージョンでダウンロードされなければならないことを意味する。これはまた、トークンを工場または販売場所のいずれかに戻さなければならないか、または完全なアプリケーションコード、すなわち、.capファイルの新たなダウンロードを無線で実行しなければならないことを意味し、オペレータにとって長くて細心の注意を払い、トークンにおいて困難なメモリ管理を必要とする。
【0010】
このことは、HTMLページを補正することが必要であると思われるときに、HTMLページデータの配信専用であるアプリケーションコードの場合には特に当てはまるように思われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
例えば、別のオブジェクトではなく、特定のオブジェクトを強調するためのHTMLページにおけるオブジェクトの変更またはHTMLページのテンプレートの補正は、ジャバカードアプリケーションがカードに再びダウンロードされて、その修正バージョンにおいてカードによって再び解釈されることを必要とする。
【0012】
本発明の目的は、この問題を克服することであり、すなわち、パーソナルトークンが含まれるときに、補正するHTMLページのプロセスを表示しやすくするパーソナルトークンにおけるジャバカードアプリケーションの実装を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
そのような目的は、添付の特許請求の範囲に記載されているような特徴を通じて、本発明によって実現される。
【0014】
本発明の他の態様、目的および利点は、図面を参照して以下の説明を通じて明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来技術によるジャバカードアプリケーションを搭載するSIMカードを示す図である。
【図2】本発明の実施形態によるジャバカードアプリケーションを搭載するSIMカードを示す図である。
【図3】本発明の同一の実施形態によるSIMカードによって行われる一連のタスクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示されているように、ゲーム、電子財布または電話帳アプリケーションなどのジャバカードアプリケーションのホストとして働くために、従来技術によるSIMカード10は、.capファイル11、すなわち、遠隔サーバ内部で既にコンパイルされて変換された一連のジャバカード命令を用いて最初にダウンロードされる。そのような.capファイル11は依然として、実行可能にレンダリングされるように解釈されなければならない。すなわち、ダウンロード前にジャバカード仮想マシンがカードに存在していた.capファイルは、ジャバカード仮想マシン(Java(登録商標)card Virtual Machine)によってインスタンス化されなければならない。.capファイルは次に、図1における参照符号12で表されるようないわゆるジャバカードアプレットになる。
【0017】
このジャバカードアプレット12は、行われるインスタンス化ステップのおかげでここでは変数に連結される一連の命令から構成される。変数は、.capファイル内部にもダウンロードされるが、最初は対応する命令に連結されていない。
【0018】
ジャバカードアプレット12の命令は、一旦、HTMLページがエンドユーザによって必要とされると、SIMカードのホストとして働く携帯端末に伝送されることになっているHTMLデータを記述する。そのようなHTMLページは、エンドユーザが携帯端末の電源を入れると、表示されることになっているウェルカムスクリーンセーバまたはSIMカード10において実現された複数の機能性の中からエンドユーザが選択することを可能にするメニューであってもよい。
【0019】
ジャバカードアプレットにおけるそれらのHTMLデータは、HTMLページの全体形状のほか、いくつかのオブジェクトがページの中に有しなければならない場所、すなわち、ページにおいて静的オブジェクト用または動的オブジェクト用に留保されている各場所の全体形状を記述するテンプレートデータ13を含む。
【0020】
ジャバカードアプレットはまた、ページの動的オブジェクトを構築するための命令も含み、これは通常、ページがエンドユーザによって要求される時点で、計算またはジャバカードアプレットの特定の状態から結果として生じてもよい。
【0021】
ジャバカードアプレットはまた、静的オブジェクトデータ、すなわち、ジャバカードアプレットを実行している過程で、変更しようとしたり、適合させたりしないオブジェクトを記述するデータを含む。
【0022】
それらの静的オブジェクトは、図1の参照符号14である。
【0023】
本発明の実施形態によるジャバカードアプリケーションを実行するSIMカードが、ここで、図2を参照して記載される。
【0024】
図2のSIMカードは、インスタンス化されて登録されたジャバカードアプレット12のホストとして働く。元の.capファイル11は、図2に示されているが、ジャバカードアプレットがインスタンス化された後、動作的にはカード10にはもはや存在しない。
【0025】
ジャバカードアプレット12は、普通はジャバカードアプレット専用であるSIMカードのメモリの一部に保存される。この専用部分は、通常はEEPROMメモリ(電気的消去可能プログラム可能な読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)として実装されるカードのメモリの不揮発性部分の内部に位置している。
【0026】
図2の右側に、不揮発性メモリの別の物理的部分が示されており、一連の隣接ファイル17のホストとして働く。これらのファイルのそれぞれは、TLVフォーマットであり、すなわち3つの部分から構成される。各TLVファイルの第1の部分は、タグ(Tag)部分であり、次の部分は、長さ量を含む長さ(Length)部分であり、TLVファイルの最後の部分は、TLVファイルの先行する長さ部分に配置されるような長さを決定するそのボリュームの値を含む値(Value)部分である。
【0027】
メモリのその部分のTLVファイルは通常は、電気通信規格において列挙され、必要とされる通信変数を格納するために用いられる。
【0028】
そのような目的に加えて、それらのTLVファイルは、ジャバカードアプレット12を意図し、HTMLページデータを構成することを目的とするデータを格納するために本発明では用いられる。ジャバカードアプレット12は、アプレット12の実行過程中に、TLVファイルにそれらのHTMLデータをフェッチするためにプログラムされる。
【0029】
本発明では、TLVファイルにそのように格納されるHTMLデータは、2つのタイプからなる。いくつかのTLVファイルは、HTMLテンプレートデータ、すなわち、ページの形状および全体的な構成を記述するHTMLデータを格納する。
【0030】
他のTLVファイルは、HTML静的オブジェクトを記述するデータを格納する。
【0031】
1つのTLVファイルは、1つのテンプレートを記述し、本件の場合には、複数のテンプレートは、複数のそれぞれのTLVファイルに既に記載されている。1つのTLVファイルが1つの静的オブジェクトを記述するのと同様に、本件の場合には、複数の静的オブジェクトは、複数のそれぞれのTLVファイルに既に記載されている。
【0032】
各静的オブジェクトTLVファイルにおいて、ファイルの各値部分は、静的オブジェクト自体のコンテンツを記述するHTML文字列であり、各長さ部分は、そのようなHTML文字列の実際の長さを格納し、各タグ部分は、静的オブジェクト自体の識別子を格納する。識別子は、管理される適正な静的オブジェクトを検索するために用いられる。
【0033】
ジャバカードにおける文字列は、「<」と「>」との間に含まれる一連の英数字であり、HTMLページに配置されることになっている静的オブジェクトなどのビジュアルオブジェクトを記述する。
【0034】
バイナリフォーマットからBER−TLVフォーマットに至るファイルの異なるフォーマットは、HTMLテンプレートおよびHTML静的オブジェクトの格納のために検討される可能性がある。BER−TLVフォーマットは、好ましいフォーマットである。標準的な軽いフォーマットが、さらに一般的に好まれる。
【0035】
テンプレートデータおよび静的オブジェクトデータを検索するために、カード10は、参照符号18のAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)のホストとして働いて実行する。API18は、テンプレートデータを読み出して構文解析し、検討されたデータで行わなければならない処理に応じて、データを携帯端末に伝送するか、またはデータをジャバカードアプレットに戻すかのいずれかを行う。
【0036】
例えば、テンプレートが静的データを含み、識別子によって動的データの必要性も識別するときには、静的データは、API18によって携帯端末に直接的に転送され、動的データ識別子は、そのような動的データのさらなる処理およびレンダリングのために、アプリケーション12に伝送される。
【0037】
図3において、AからEの参照符号で表されるステップは、携帯端末、ジャバカードアプレット12、API18によって行われる連続タスクに相当するステップを示している。図3はまた、HTMLページデータを収集するプロセスにおいて、TLVファイル14から検索されるデータを示す。
【0038】
第1のステップAとして、携帯端末は、アプリケーション12にHTTP要求を行う。アプリケーション12のコードは、HTTP要求の処理専用である部分12aを含む。このHTTP要求処理部分12aは、ステップBとして、API18を呼び出す。API18は次に、ステップCとして対応するTLVデータファイルにおけるテンプレートファイルを読み出す。テンプレートはここでは、静的文字列を含む静的データを含み、その一部は、それぞれの静的オブジェクトを記述するが、他のTLVファイルにおける静的データもまた識別することができ、静的データは、静的オブジェクトを記述することができる。
【0039】
テンプレートAPI18またはテンプレーティングエンジンは次に、ステップDとして、テンプレートファイルを静的データに構文解釈し、作成されることになっている動的オブジェクトを識別する動的識別子に構文解釈する。APIは、静的データを携帯端末に直接的に渡し、動的識別子をアプリケーション12に転送する。
【0040】
アプリケーション12は、テンプレートコールバックモジュール12bを含み、テンプレートコールバックモジュール12bは、テンプレートAPI18によって呼び出されるときに、識別された動的オブジェクトを生成する。アプリケーション12は、このようにコールバックインターフェースを実装する。コールバックモジュール12bを呼び出すことによって、テンプレートAPI18は、ステップEとして、動的データ識別子のほか、HTTP要求オブジェクトをテンプレートコールバックモジュール12bに転送する。
【0041】
ステップFで、テンプレートコールバックモジュール12bは、動的データ識別子およびHTTP要求オブジェクト、ならびに任意のさらなるアプリケーション指定のデータソースに基づいて識別された動的データを生成する。言い換えれば、アプリケーション論理は、APIから受信された情報のほか、それ自体のソースを用いて、動的データを生成する。動的データは次に、出力されたHTMLページに自動的に追加される。
【0042】
本発明は、静的オブジェクトおよびテンプレートが、アプリケーションコードにおいて組み込まれていない位置に格納されている場合において記載されている。
【0043】
本発明のフレームにおいて、ジャバカードアプリケーションコードは、その中に組み込まれる静的オブジェクトデータを含んでもよく、テンプレートデータのみが、個別の位置に格納される。逆に言えば、本発明のフレームにおいて依然として、ジャバカードアプリケーションは、静的オブジェクトデータを検索するために個別の位置にデータをフェッチしてもよいが、アプリケーションコードの中にテンプレートデータを包含する。
【0044】
この別の実施形態において、アプリケーションによって用いられる静的オブジェクトは、そのような文字列専用の1つまたは複数の個別のファイルに格納され、各文字列は、識別子、例えば、スカラーによって識別される。前述のAPI18に類似のジャバカードAPIは、アプレット12が、文字列を構成するバイトアレイの形で、そのような文字列の識別子を用いることによって、個別のファイルにおいて静的オブジェクトデータを検索することを可能にする。APIは、そのような静的文字列リソースを含むファイルを開き、アプリケーションから抽出された文字列の識別子からバイトアレイを得る。
【0045】
それらの異なる実施形態において、利点は、以下の通りである。
【0046】
大量の文字列の操作および連結をこれまでは必要とした動的HTMLページの構築。動的ウェブページにおいて用いられる文字列の大部分は実際には、静的である。文字列を記述するための唯一の可能性は、アプリケーションコードにおけるバイトアレイであった。HTMLページの静的部分は、静的バイトアレイに記載され、ジャバカードアプリケーションにおいてハードコード化されなければならなかった。例えば、HTMLページを構築するために用いられる静的文字列は、アプリケーションソースコードにおいてハードコード化され、カスタマイズ/国際化目的のために容易に更新されることは可能ではなかった。静的文字列のカスタマイズはまた、例えば、バグを修正するために有用である。
【0047】
更新された定数を用いて新たな「.cap」ファイルを再インストールすることは別にして、国際化もまた、アプレットのコードの中で異なる言語の文字列をハードコード化することによって、またはトークンにおける同一のアプリケーションの複数のバージョンを管理することによって、実現された。
【0048】
ジャバカードは、完全なHTMLページを構築するために静的文字列を連結するための効率的な方法を提供していなかった。したがって、アプリケーション論理は、動的コンテンツを構築するために、動的要素を用いて文字列バイトアレイを連結することを担っていた。したがって、ジャバカードにおけるバイトアレイ連結のためのサポートがないために、そして、本明細書において提案されたような個別の文字列オブジェクトを含まないサポートがないために、動的HTMLページの構築は、大量のマニュアルバッファ動作を必要とし、きわめて遅かった。
【0049】
コードサイズおよび性能に関して、文字列リソースをフェッチする記載されたAPIは、ジャバカードアプリケーションにおけるバイトアレイ操作を制限可能にする。さらに、アプリケーションにおいて静的バイトアレイ文字列の代わりに、定数のスカラー識別子が用いられ、コードサイズの削減および性能の向上が図られる。
【0050】
個別のリソースファイルに含まれる文字列は、顧客の要求に基づいて、カスタマイズされることができる。例えば、オペレータ名を含む1つの文字列は、アプリケーションコードを補正することなく、容易に変更されてもよい。
【0051】
静的文字列ファイルは、伝統的な遠隔ファイル管理技術によって、遠隔操作によって更新され、潜在的なバグの修正またはアプリケーションのわずかな更新を行うことができる。
【0052】
複数の国際化リソースファイルは、カード上に存在することができ、各公用語ごとに1つの国際化リソースファイルが存在することができる。ジャバカードアプリケーションは、現在のユーザの言語の好みに適合されたものを選択することができる。新たな言語もまた、対応するファイルにおける静的オブジェクトのダウンロードされた更新として、後の発行を容易に実施されてもよい。
【0053】
個別のファイル位置にテンプレートを格納するために、テンプレートは、現地のサービスを用いて、APIによって内部で処理されることができる。これはまた、ジャバカードにおけるバッファ操作の必要性を削減し、性能を向上する。
【0054】
テンプレートは、アプリケーションコードを変更することなく、顧客の要求に基づき、容易にカスタマイズされることができる。
【0055】
テンプレートは、伝統的な遠隔ファイル管理技術によって、遠隔操作によって更新され、潜在的なバグの修正またはアプリケーションの外観のわずかな更新を行うことができる。
【0056】
複数のテンプレートが、カード上に存在することができ、各公用語ごとに1つのテンプレートが存在することができる。ジャバカードアプリケーションは、現在のユーザの言語の好みに適合されたものを選択することができる。新たな言語もまた、対応するファイルにおけるダウンロードされた新たな言語テンプレートとして、後の発行を容易に実施されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルトークンのメモリの領域に位置するジャバカードアプリケーションコードを格納するためのパーソナルトークンにして、パーソナルトークンが、そのようなジャバカードアプリケーション(12)を実行して、HTMLページデータを外部デバイスに配信することができ、外部デバイスが、そのように配信されたHTMLページデータに基づいて、HTMLページを表示し、前記パーソナルトークンが、HTMLページの構成部分として用いられることになっているデータをさらに格納する、パーソナルトークンであって、HTMLページの寄与部分として用いられることになっているデータが、ジャバカードアプリケーションコードが位置するメモリ領域とは別の少なくとも1つのファイル(17)の中にあって、パーソナルトークンが、そのようなデータが前記HTMLページデータを前記外部デバイスに配信するために要求されるときに、HTMLページの寄与部分を格納する少なくとも1つのファイルを開くようにプログラムされることを特徴とする、パーソナルトークン。
【請求項2】
APIに対してそのように開くことを要求するジャバカードアプリケーションに応じて、寄与部分を格納する少なくとも1つの個別のファイル(17)のコンテンツを開いて読み出す前記APIを備えることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナルトークン。
【請求項3】
HTMLページの寄与部分が、レンダリングされることになっているHTMLページに導入されることになっている少なくとも1つの静的オブジェクト(17)によって構成されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナルトークン。
【請求項4】
HTMLページの寄与部分(17)が、HTMLページテンプレートによって構成されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナルトークン。
【請求項5】
HTMLページの寄与部分(17)が、HTMLページのテンプレートおよびHTMLページに導入されることになっている少なくとも1つの静的オブジェクトの両方を含むことを特徴とする、請求項1に記載のパーソナルトークン。
【請求項6】
アプリケーションが、HTMLページの動的オブジェクトを配信するためのコールバックモジュール(12b)を含み、APIが、動的オブジェクトが読み出されたHTMLテンプレートにおいて必要とされることをAPIが識別するたびに、コールバックモジュールを起動するようにプログラムされることを特徴とする、組み合わせた請求項2および4に記載のパーソナルトークン。
【請求項7】
少なくとも1つの個別ファイルが、HTMLページの必要とされる動的オブジェクトのための少なくとも識別子を含み、APIが、テンプレートに少なくとも1つの静的オブジェクトおよび少なくとも1つの動的オブジェクト識別子を格納する少なくとも1つの個別のファイルを構文解釈し、APIが、少なくとも1つの静的オブジェクトを外部レンダリングデバイスに伝送し、少なくとも1つの動的オブジェクト識別子をアプリケーションのコールバックモジュールに伝送することを特徴とする、組み合わせた請求項2、5および6に記載のパーソナルトークン。
【請求項8】
APIが、少なくとも1つの静的オブジェクトをアプリケーションに伝送することなく、外部レンダリングデバイスに伝送することを特徴とする、請求項7に記載のパーソナルトークン。
【請求項9】
寄与部分を格納する少なくとも1つのファイルが、TLV、すなわち、タグ、長さ、値のタイプのファイルであることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナルトークン。
【請求項10】
少なくとも1つのファイルが、複数のテンプレートを含み、アプリケーションコードが、HTMLページの寄与部分として用いられることになっている適正なテンプレートのための識別子を含むことを特徴とする、請求項4に記載のパーソナルトークン。
【請求項11】
ジャバカードアプリケーションがHTMLページデータを外部レンダリングデバイスに配信することを意図して、パーソナルトークンにおいてジャバカードアプリケーションを実装するための方法にして、実装方法が、アプリケーションコード(12)と、HTMLページの寄与部分として用いられることになっているデータとをダウンロードすることを含む、方法であって、
a)パーソナルトークンのメモリの領域に、ジャバカードアプリケーションのコードをダウンロードするステップと、
b)HTMLページの寄与部分として用いられることになっているデータを、ジャバカードアプリケーションコードがダウンロードされるメモリ領域とは別個である少なくとも1つのファイル(17)にダウンロードするステップと、
c)そのような寄与部分がアプリケーションによって要求されるときに、HTMLページの寄与部分を格納する少なくとも1つのファイルを開くためのパーソナルトークンをプログラミングするステップとを含むことを特徴とする、方法。
【請求項12】
ジャバカードアプリケーションコード(12)およびHTMLページの寄与部分(17)が、異なる時間にパーソナルトークンにダウンロードされることを特徴とする、請求項11に記載のパーソナルトークンにジャバカードアプリケーションを実装するための方法。
【請求項13】
前記メモリ領域に既に格納された任意の更新されたジャバカードアプリケーションコード(12)をダウンロードすることなく、HTMLページの更新された寄与部分(17)をダウンロードすることによって、HTMLページの寄与部分(17)を更新することからなるステップを含むことを特徴とする、請求項11に記載のパーソナルトークンにジャバカードアプリケーションを実装するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−519632(P2010−519632A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550328(P2009−550328)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【国際出願番号】PCT/IB2008/000205
【国際公開番号】WO2008/102221
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(508361405)
【Fターム(参考)】