説明

LED回路及びアセンブリ

【課題】 大きさを変えられる交流(AC)電力によって駆動されるLED回路及びアセンブリ、ならびにそれらを実装した照明装置を提供する。
【解決手段】 AC駆動式のLED回路10は、第1及び第2の共通点18及び20において接続された第1及び第2の分岐14及び16を有する第1の基本回路12を備える。共通点18及び20はAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。各回路分岐は、互いに反対方向に直列に接続された2つのLED26、28または30、32を備え、各分岐のLEDの入力端または出力端が、分岐合流点34、36に接続される。n個のダイオードを任意の基本回路及びx個の交差接続回路分岐ダイオード(40、44)に追加し、また、1以上の基本回路(15)を直列または並列に追加することにより、性能と拡張性が向上する。基本回路は、照明設備またはシステムと接続可能なAC駆動式のLED光学部材内にパッケージングされて集積されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、発光ダイオード(LED)回路及びアセンブリに関し、より詳細には、大きさを変えられる交流(AC)電力によって駆動されるLED回路及びアセンブリ、ならびにそれらを実装した照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許請求の範囲または本明細書による開示を限定するものではないが、概略して説明すると、本明細書の開示及び特許請求の範囲は、AC駆動式のLEDを用いたLED照明装置、LED電灯、及び照明設備の設計及び組み立てを容易にするためのものである。以下に開示されるものは、拡張可能な回路構成及びLED発光部材/パッケージアセンブリ構成を有するLED回路であり、AC駆動プラットフォームで使用可能であり、LEDの使用が望ましい照明設備またはシステムにおける必要な電圧に容易に対応できるものである。本明細書で開示される回路及びLED発光部材並びにパッケージアセンブリは、拡張可能な電圧対応設計プラットフォームを提供し、AC駆動式のLEDからの不快な点滅を低減し、電力供給コストを下げ、または、LEDに必要とされる電源の変更の必要性をなくすものである。本発明による、照明設計用に提供されるLEDパッケージ及び発光部材は、低周波数(例えば、50/60Hz)での点滅を解消し、特定の照明設計目的にとって望ましくなるように拡張性がある。以下に開示する回路は、回路内のLEDのいくつかを、AC電力源の正及び負の両方の相においてターンオンし、そのほかに、点滅を解消する。また、以下に開示する回路においては、基本回路設計は、LEDを基本設計内に構成し、及び/または1以上の基本回路を互いに直列または並列に接続して設計要求に対応することにより、拡張性または特定の電圧要求に対応する電圧及び電流特性を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一実施形態によれば、複数のLEDから構成される第1の基本回路を少なくとも有するAC駆動式のLED回路が提案される。各LEDは、入力端と出力端とを備え、回路は、第1及び第2の共通点において接続された少なくとも第1及び第2の分岐を備える。共通点は、回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。この、多数のLEDを備えた回路及び以下に開示するその他の回路を、「回路モジュール」、「基本LED回路」、または、「サブ回路」という。本発明の一観点によれば、かかる回路は、それ自体が他の回路と並列、直列、または直列‐並列関係で互いに接続されうる。基本LED回路の第1の分岐は、第1及び第2のLEDを備え、第2の分岐は、第3及び第4のLEDを備える。第1のLEDは、互いに反対方向に直列に第2のLEDに接続され、第1及び第2のLEDの入力端が、第1の分岐合流点を形成する。第3のLEDは、互いに反対方向に直列に第4のLEDに接続され、第3及び第4のLEDの出力端が、第2の分岐合流点を形成する。第1及び第2の分岐は、第1の共通点において第1のLEDの出力端が第3のLEDの入力端に接続され、かつ、第2の共通点において第2のLEDの出力端が第4のLEDの入力端に接続されるように互いに接続される。本発明の実施形態によれば、少なくとも第5のLEDを備えた少なくとも一つ(または、第1の)交差接続回路分岐が提供される。第1の交差接続回路は、第5のLEDの入力端が第2の分岐合流点に接続され、出力端が第1の分岐合流点に接続されるように構成される。なお、重要なのは、本発明の一実施の形態及び一観点によれば、以下に開示される回路は、特定のLEDの対向平行関係をもたらすものであり、また、動作中の不均衡なブリッジ効果をもたらすものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
AC駆動式のLEDブリッジは、対向平行LED列の自己整流特性を用いて、整流電流によって「ブリッジLED」のセットを駆動するLEDトポロジーでもある。不均衡なブリッジが、このトポロジーにおける基本的な工夫点であり、ブリッジへの入力端の一方の側が、他方の側と比べて異なる数のLEDを直列に接続している。平衡したブリッジは、このトポロジーの特別な工夫点であり、入力側と出力側とが等しい数のLEDを直列に接続している。特定の電圧、例えば、AC12Vの駆動方式において使用した場合、不均衡なブリッジトポロジーによる利点は、例えば、一般的なGaNダイ(die)を用いて構成することができる点であり、ダイの一方の相サイクルにおける順方向合成電圧は、本来の供給電圧にほぼ等しくなり、他の相においてダイオードに印加された逆電圧が、ダイの逆降伏電圧未満の許容レベルに維持される。
【0005】
本発明の他の実施形態においては、基本的な対向平行構成を有するAC駆動式のLED回路が提供される。各対向平行LED回路は、第1及び第2の分岐を有し、第1及び第2の分岐は、第1及び第2の共通点において接続されている。共通点は、AC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。対向平行LED回路の第1の分岐は、互いに直列に接続されたn個のLEDを備え、対向平行LED回路の第2の分岐は、互いに直列に接続されたn個のLEDを備える。第1の分岐のLEDは、各LEDの入力端が第1の共通点に向かって配列され、出力端が第2の共通点に向かって配列されるように接続されている。第2の分岐のLEDは、各LEDの出力端が第1の共通点に向かって配列され、入力端が第2の共通点に向かって配列されるように接続されている。
【0006】
本発明の他の実施形態においては、AC駆動式のLED回路は、上述した第1の基本回路と同一の追加基本回路を1以上備える。各追加回路は、回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する共通点において第1の基本回路に電気的に接続されるとともに互いに接続される。本発明の別の実施形態においては、追加基本回路は、第1の基本回路及び互いに直列に接続され、または、追加基本回路は、第1の基本回路及び互いに並列に接続される。あるいは、追加回路は、直列‐並列接続されうる。当業者にとって自明であるが、追加の対向平行回路を上述した第1の対向平行回路に電気的に接続してもよい。さらに、当業者にとって自明であるが、上述した基本回路と対向平行回路との組み合わせは、直列、並列、直列‐並列関係に接続することにより、所望の照明度または電流を得ることができ、及び/または、合計の電圧降下を回路に接続された電圧源の電圧に一致させることができる。
【0007】
本発明の他の実施形態においては、回路がn組の追加LEDを備えていてもよく、LEDの組は、AC駆動電力源の負及び正の両方の相において電流が各基本回路の各第5のダイオードを流れるように、各基本回路またはモジュールの第1及び第2の分岐回路の間に構成される。これにより、各基本回路にACの両方の相において引き込まれる電流が、略等しくなる。
【0008】
本発明の他の実施形態においては、AC駆動式のLED回路は、さらに、x個の交差接続回路分岐を備え、各交差接続回路分岐は、1以上のLEDを備えるとともに、AC駆動電力源の負及び正の両方の相において電流が1以上のLEDのそれぞれを流れるように構成されている。これにより、ACの両方の相において各基本回路に引き込まれる電流が、略等しくなる。
【0009】
本発明の他の実施形態及び観点によれば、対向平行LED回路、基本LED回路、及びそれらから派生したより高度な回路は、必須のまたは望ましいインピーダンス、抵抗値、駆動電流/電圧保護に応じて、及び/または、負荷に渡る電圧降下が電圧源の電圧と等しくなるように、任意の数または組み合わせで、1以上の抵抗器、過渡またはサージ保護器、及びフューズを備える。これにより、回路の効率を最大化する。
【0010】
本発明の他の観点及び実施形態によれば、以下に開示する回路態様は、単一の半導体チップ上にて形成される。また、本発明の他の実施形態及び観点によれば、以下に開示するとともに特許請求の範囲に記載の回路は、基板上で個別のLEDダイを結線することによって形成される。
【0011】
本発明の他の実施形態によれば、AC駆動式のLEDアセンブリは、個別にパッケージングされた少なくとも第1及び第2のLEDを備え、それらのLEDは、AC回路内において接続され、また、各LEDパッケージは、基板上に、好ましくは互いに約3ミリメートル以下、より好ましくは互いに2.0ミリメートル以下の間隔で配置される。ある実施形態においては、パッケージングされたLEDは、それぞれ、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは2.0ミリメートル以下の長さを有する。また、ある実施形態においては、パッケージングされたLEDは、それぞれ、好ましくは約2.5ミリメートル以下、より好ましくは2.0ミリメートル以下の幅を有する。さらに、ある実施形態においては、LEDパッケージは、互いに直線的な空間関係で配置され、また、他の実施形態においては、LEDパッケージは、互いにXY直線的な空間関係で配置される。
【0012】
本発明の別の実施形態においては、1以上の基本LED回路、1以上の対向平行LED回路、あるいはそれらの組み合わせが、AC駆動式のLED発光部材にパッケージングされるとともに集積され、このLED発光部材は、既存の、現在使用されている、あるいは既存の電灯基部を備え、例えば、ランプ、陸上競技場の電灯等の照明設備またはシステムにおいて使用可能である。AC駆動式のLED発光部材は、例えば、エジソン基部(Eベース)、バイピン、くさび状基部、あるいは、その他の電灯基部であって白熱灯、蛍光灯、キセノン、ハロゲン、他の既存の電灯に用いられるものと同様の既存の電灯基部を含むが、これらに限定されるものではない。当業者にとって自明であるが、AC駆動式のLED発光部材は、特殊な照明装置用に設計された非既存またはカスタマイズされた電灯基部を備えてもよい。代替的な実施形態においては、かかる基部は、少なくとも2つの別個の導電点を含む導電体部分を備え、これら導電点は、一方の面において基本回路と接続され、他方の面において基本回路と照明設備またはシステムとを接続するように構成されている。
【0013】
さらに、当業者にとって自明であるが、基本及び対向平行LED回路の両方は、交換可能な光学部材を備えた任意の照明装置またはシステムにおいて使用できるようにするためにパッケージングされていてもよく、これにより、既存のまたは非既存の電灯基部を使用するOEMの照明システムまたは装置においても直接的に用いることができるようになる。
【0014】
本発明の別の実施形態においては、基本及び/または対向平行回路は、それらにおいて用いられる任意のLEDまたは他の回路構成部材の許容範囲内で、把握可能な合計電圧降下を有してもよい。各LED回路において電圧降下を把握することにより、例えば、照明装置及びシステムにおけるAC駆動式のLED発光部材の拡張性が増し、異なる供給電圧に対応できるようになる。かかる拡張性は、また、供給電圧を使用する際の効率を最大化する。例えば、任意のAC駆動式のLED発光部材における各LED回路は、正及び負の両方の方向において合計でAC12Vの電圧降下を有する複数のLEDを備える。かかる光学部材は、直列接続された5つのLED回路を含むようにパッケージングされてもよく、AC60Vの電圧源の使用を可能にし、あるいは、20個のLED回路を含むようにパッケージングされてもよく、これによってAC240Vの電圧源の使用を可能にする。
【0015】
各発光部材において略同一のLED回路を複数利用することにより、AC駆動式のLED発光部材は、一の電圧源から他の電圧源へと移動させることができるようになる。例えば、AC60Vの電圧源とともに用いられ、5つのAC12VのLED回路を有するLED発光部材は、AC240Vの電圧源を使用して、さらに追加で15個のAC12VのLED回路を備えるように変更されてもよい。かかるシステムは、異なる電圧源を使用する照明装置またはシステム用に異なる発光部材を購入する必要をなくす。むしろ、AC駆動式のLED発光部材のすべてのAC駆動式のLED回路に渡る合計の電圧降下が電圧源から供給される電圧と確実に一致するようにAC駆動式のLED発光部材を変更することが必要であり、追加のAC駆動式のLED回路または他の共通回路部材を追加または省略して電圧を消費するようにする。
【0016】
当業者にとって自明であるが、LED回路内の各LEDの電圧降下により、回路内のLEDの数が定まる。例えば、各LEDに渡る電圧降下がAC2.2VであるLEDを複数使用するAC12V型のLED回路については、5つのLEDが追加回路構成部材に該当し、順方向及び逆方向の両方に例えば抵抗器を配置してもよい。また、当業者にとって自明なように、任意の基本回路における合計の電圧降下を増加させるために、n組の追加LEDを基本回路の第1及び第2の分岐に追加してもよい。回路全体に渡る合計の望ましい電圧降下を得るようにするため、単一の基本回路に任意の数のLEDを追加することができる。かかる設計特性は、回路内のLEDの合計数を変更するだけで、単一の回路を任意の電圧源に対応するように応用できる利点を有し、これによってLED発光部材の拡張性が増す。
【0017】
本発明の他の実施形態によれば、LED回路及び/またはLED光学部材は、供給電圧に対応するように、及び/または、所望の光出力レベルを得るように、追加の回路構成部材を含んでもよい。AC60Vの電力源で動作する5つのAC12VのLED回路によって供給される光出力よりも光出力を小さくする場合、本発明のLED発光部材は、3つのAC12VのLED回路と、例えば、抵抗器等の追加の回路構成部材とを備えるようにスケールダウンすることができ、これによってAC60Vの電圧源に対応できる。
【0018】
本発明の他の実施形態によれば、AC駆動式のLED発光部材は、AC電力源とともに、非常用にDCバックアップ電源を備えた照明システムまたは装置に使用することができる。AC駆動式のLED発光部材の効率を最大化するため、任意のDCバックアップ電源、例えば、電池またはコンデンサは、AC駆動式のLED発光部材に供給されるAC電圧と略等しい電圧を供給する。代替的な実施形態においては、例えば、抵抗回路等の追加回路をDCバックアップ電源とAC駆動式のLED発光部材との間に配置し、追加回路とAC駆動式のLED光学部材とがバックアップ電源が供給する電圧に対応できるようにする。
【0019】
本発明の他の実施形態によれば、AC駆動式のLED発光部材内のすべての基本及び/または対向平行回路の合計の順電圧に対応するDCバックアップ電源を、AC駆動式のLED光学部材内に設けてもよく、これにより、各基本及び/または対向平行回路の少なくとも一つのLEDまたは分岐を動作させて、非常事態に光を発するようにする。
【0020】
本発明の他の実施形態によれば、基本回路及び電池またはコンデンサ等のDCバックアップ電源は、AC駆動式のLED発光部材またはAC駆動式のLED照明設備に集積される。DCバックアップ電源は、任意の既存の手段を用いて制御され、基本回路内の1以上のLEDに電力を供給する。例えば、DCバックアップ電源は、光学センサまたはユーザに操作されるリモートコントロールによって制御される。当業者にとって自明であるが、DCバックアップ電源は、単一のLEDまたは基本回路内の第1及び第2の分岐のいずれかに電力を供給可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、大きさを変えられる交流(AC)電力によって駆動されるLED回路及びアセンブリ、ならびにそれらを実装した照明装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLEDアセンブリを示す概略上面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLEDアセンブリを示す概略上面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLEDアセンブリを示す概略側面図である。
【図9】図4に示すAC駆動式の基本的な回路70の変形例を示す概略図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るAC駆動式の基本的なLED回路を示す概略図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るAC駆動式のLED光学部材を示す。
【図12】本発明の一実施形態に係るAC駆動式のLED光学部材を示す。
【図13】本発明の一実施形態に係るAC駆動式のLED光学部材を示す。
【図14】従来のくさび状基部型の電灯を示す。
【図15】本発明の一実施形態に係るAC駆動式のLED光学部材を示す。
【図16】本発明の一実施形態に係るAC駆動式のLED光学部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、様々な態様の実施形態によって実施できるが、本発明の好適な実施形態を図示して以下に詳細に説明する。本明細書による開示は、本発明の原理を例示するものであり、本発明の広義の範囲を以下の実施の形態に限定するためのものではない。同様の構成要素については、各図面において同様の参照番号を付す。
【0024】
図1は、AC駆動式のLED回路10を示し、このLED回路10は、第1基本回路12を備え、この第1基本回路12は、第1の分岐14と、第2の分岐16とを備える。分岐14及び16は、第1の共通点18と第2の共通点20との間を接続する。共通点18及び20は、回路に対し、ドライバ24からのAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。
【0025】
第1の分岐14は、第1のLED26と第2のLED28とを備え、第2の分岐16は、第3のLED30と第4のLED32とを備える。第1のLED26は、第2のLED28に、第1及び第2のLED26、28の入力端が互いに反対方向になるように直列接続され、第1の分岐合流点34を形成する。第3のLED30は、第4のLED32に、第3及び第4のLED30、32の出力端が互いに反対方向になるように直列接続され、第2の分岐合流点36を形成する。
【0026】
第1及び第2の分岐34、36は、第1の共通点18において第1のLED26の出力端が第3のLED30の入力端に接続され、また、第2の共通点20において第2のLED28の出力端が第4のLED32の入力端に接続されるように、互いに接続される。第1の交差接続回路分岐38は、第5のLED40を備える。第1の交差接続回路分岐38は、第5のLED40の入力端が第2の分岐合流点36に接続され、また出力端が第1の分岐合流点34に接続されるように構成されている。
【0027】
当業者にとって自明であるが、LED26及び32は、AC波、パルス、または相の半分側のみにおいて発光し、LED28及び30は、そのAC波、パルス、または相のその反対側においてのみ発光する。低周波数、例えば、定格周波数においては、本発明の(後述する)他の観点に従ってそれらのLEDが互いに約3.0ミリメートル以下、好ましくは約2.0ミリメートル以下で離間して配置されている場合、知覚される点滅の程度は許容できない程度のものではない。しかしながら、交差接続回路38及びダイオード40は、AC駆動の両相でオン状態となり(これによって発光する)、点滅が低減される。これは、周辺のLED26、28、30及び32によって立証されうる。
【0028】
LED回路10は、回路の一方の側が他方に比べて異なる数のLEDを直列接続しているので、LEDトポロジーに対して不均衡なブリッジ効果を提供する利点がある。この特徴は、図1から9のすべての回路において示されている。
【0029】
図2は、AC駆動式のLED回路10の変形例である、AC駆動式のLED回路50を示す。回路50は、さらに点滅を低減する。回路50は、LED44を備えた追加の交差接続回路分岐42を備える。LED40及び44は、AC駆動電力源24の負及び正の両方の相においてそれぞれに電流が流れるように構成されている。本発明においては、望ましい場合には、x個の交差接続回路分岐(例えば、38及び42)が追加される。しかしながら、各LED(例えば、LED40及び44)は互いに並列に接続されているので、それらに必要な電圧が分圧されるが、その一方で、それらの電流引き込みについてはそうではない。このような場合においては、好適な駆動回路が必要となる。
【0030】
本発明の回路の発光出力を高めるためには、図3に示すように、分岐14及び16に、n個のLEDを追加するとよい。特に、図3は、回路50の変形例である、AC駆動式の回路60を示す。回路60は、追加のLED46及び48を備える。一組のLEDは、AC駆動電力源24の負及び正の両方の相において電流が各ダイオード40及び44を流れるように、基本回路15の第1及び第2の分岐回路14及び16の間に構成され、これにより、基本回路15によって引き込まれる電流は、ACの両方の相において略等しくなる。
【0031】
本発明によれば、n組のLEDを、電流がAC駆動電力源の負及び正の両方の相において基本回路の各交差接続回路分岐のLEDを流れるように、各基本回路の第1及び第2の分岐回路の間に構成することができ、これにより、各基本回路によって引き込まれる電流は、ACの両方の相において略等しくなる。交差接続回路38及び42内の大電流LEDからの電流が、分岐回路内のさらなるLEDによって分割される。
【0032】
本発明の他の観点によれば、知覚される点滅の程度をさらに低減させるため、さらに光及び拡張性(scalability)を追加するようにするために、共通点18及び20において、それぞれが第1の基本回路と同様の追加基本回路を第1の基本回路に直列または並列に電気的接続してもよく、これによって回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端が形成される。
【0033】
例えば、図4は、AC駆動式のLED回路70を示し、このLED回路70は、共通点18及び20において直列に接続された追加基本回路15を備える。さらに、図5に示すように、AC駆動式のLED回路80は、共通点18及び20において並列に接続された追加基本回路15を備える。本実施形態は、拡張性のある回路の実用性を示すものであり、かかる拡張性のある回路は、モジュールとして製造することができ、また、高電圧の要求、例えば、回路15が一つの場合はAC12V、かかる回路が2つの直列接続の場合はAC24V、及び、かかる回路が3つの場合はAC36Vといった要求に対応するために接続されうる。図4及び5にそれぞれ示すように、本発明によれば、任意の数の追加基本回路を直列または並列接続で追加することができ、これにより、電圧源から供給された全電圧に対応することができるようになる。
【0034】
好ましくは、AC駆動式のLED回路におけるLEDの数及び種類は、AC駆動電力源の見かけの電圧供給能力と略等しい合成電流及び合成電圧を引き込む。あるいは、本発明によれば、互いに直列または並列に接続された複数のAC駆動式のLED回路の組み合わせによって引き込まれる合成電流及び電圧は、AC駆動電力源の見かけの電圧供給能力と略等しい。
【0035】
図6に示すように、AC駆動式のLEDアセンブリ90は、第1及び第2のLED84を備え、各LEDは、個別にパッケージングされているとともに、AC回路内において接続されており、また、各LEDパッケージ84は、互いにd1の距離で離間するように基板92上に配置されている。この距離d1は、好ましくは、約3ミリメートル以下、さらに好ましくは、2.0ミリメートル以下である。AC駆動式のLEDアセンブリ90のLEDパッケージ84は、それぞれ、幅d4と長さd3とを備え、これらは好ましくは約2.5ミリメートル以下、さらに好ましくは2.0ミリメートル以下である。
【0036】
図6に示すAC駆動式のLEDアセンブリ90においては、LEDパッケージ84は、それぞれ、互いに線形な空間的関係で配置されている。一方、図7に示すアセンブリ100においては、LEDパッケージ84は、それぞれ、互いにXY直線関係的な空間的関係で配置されている。
【0037】
図8に示すように、LEDパッケージ84が3ミリメートル以下で配置された場合、それらから放射された光は、互いに交差し、それによって点滅効果が生じないようになる。
【0038】
図9は、AC駆動式の回路70への変形を示し、本発明によれば、回路70は、単一のチップ上、他の基板上、あるいは、回路基板上に配置されたいずれの場合であっても、設計基準のオプションとして、一以上の過渡電圧サプレッサ45等の装置、フューズ47等の装置(例えば、PTC装置)、及び抵抗器49を備える。抵抗器49は、フューズ及び/または過電圧装置の抵抗値/インピーダンスが回路動作にとって十分である場合には、設計上不要となる。
【0039】
図10は、対向平行型(opposing parallel)のAC駆動式のLED回路110を示し、このLED回路110は、図1から5及び9に示す第1の基本回路のいずれかの代わり、あるいはそれと組み合わせて使用可能である。回路110は、第1の分岐112と、第2の分岐114とを備え、共通点116及び118において接続されている。共通点116及び118は、回路用の駆動源(図示せず)からのAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。各分岐112及び114は、それぞれ、同じ数、例えばn個のLEDを備える。両方の基本回路、例えば図1に示す回路10を利用する実施形態においては、対向平行型回路110を共通点18、20、116、及び/または118において直列または並列に接続する。
【0040】
図11は、図3のLED回路60が誘電体基板102上に配置された実施形態を示す。誘電体基板102は、図11に示すように、一方の側にLED回路が配置され、他方の側に、照明設備への接続のための既存の、または非既存の基部104が形成されるように構成されている。誘電体基板102は、さらに、既存のまたは非既存の基部104から電力をLED回路60に供給するための接続点106及び108を前記一方の側に備える。
【0041】
図12及び13は、AC駆動式のLED光学部材120を示し、このLED光学部材120は、図1に示す回路10、あるいは図2に示す回路50等の基本回路、及び/または図10に示す回路110等の対向平行型LED回路と一体であり、基部122が、証明設備またはシステムへの適用を可能にする。図12及び13に示すように、基部122は、例えば図14に示す従来から知られている基部と同様なくさび状であるが、LED光学部材120の基部122は、エジソン型(E−base)、バイ‐ピン、くさび状基部、あるいは白熱、蛍光、キセノン、ハロゲン、またはその他の電灯に用いられている他の電灯基部を含む任意の現在使用されていないあるいは既存の電灯基部である。また、基部122は、任意の証明設備またはシステムで利用される非既存のまたはカスタマイズされた基部に必要とされる形状であってもよい。図15に示すように、LED光学部材120は、基部132を有するフェストーン(Festoon)型バルブの形状であってもよい。本発明の本質的な光学部材120は、任意の基部と組み合わされ、これにより、基本及び/または対向平行型のLED回路10、50、110等を任意の証明設備またはシステムと接続して利用することができる。
【0042】
図12、13及び15に示すように、AC駆動式の光学部材は、さらに、レンズ124を備えてもよい。
【0043】
図16は、AC駆動式のLED素子138を示し、このLED素子138は、第1の基本回路142を有する回路140を備え、この第1の基本回路142は、第1の分岐144と、第2の分岐146と、DCバックアップ電源170とを備える。分岐144及び146は、第1の共通点148及び第2の共通点150において接続されている。共通点148及び150は、回路用の駆動源152からのAC駆動電流の入力端及び出力端として機能する。
【0044】
第1の分岐144は、少なくとも、第1のLED154と第2のLED156とを備え、第2の分岐146は、少なくとも、第3のLED158と第4のLED160とを備える。第1のLED154は、互いに反対方向に直列の関係で第2のLED156に接続され、第1及び第2のLED154及び156の入力端が、第1の分岐合流点162を構成する。第3のLED158は、互いに反対方向に直列の関係で第4のLED160に接続され、第3及び第4のLED158及び160の出力端が、第2の分岐合流点164を構成する。当業者にとっては自明であり、また図16に示すように、各追加のLEDが同一の分岐合流点162及び164と共通点148及び150との間に位置する任意のLEDと同じように配列される限り、各分岐に、複数組のLEDを追加で加えることも可能である。このような実施形態は、例えば図16に示され、追加のLED156a、156b、160a、及び160bが第1及び第2の分岐に追加されている。
【0045】
第1及び第2の分岐144及び146は、第1の共通点148において第1のLED154の出力端が第3のLED158の入力端に接続され、かつ、第2の共通点150において第2のLED156の出力端が第4のLED160の入力端に接続されるように互いに接続されている。第1の交差接続回路分岐166は、第5のLED168を備える。第1の交差接続回路分岐166は、第5のLED168の入力端が第2の分岐合流点164に接続され、かつ、出力端が第1の分岐合流点162に接続されるように構成されている。
【0046】
当業者にとって自明であるが、LED154及び160は、AC波、パルス又は相の半分側においてのみ発光し、LED156及び158は、AC波、パルス又は相の反対側においてのみ発光する。低周波数、例えば、定格周波数では、LEDが本発明の他の観点(後述する)に基づいて互いに約3.0ミリメートル以下、より好ましくは約2.0ミリメートル以下で離間して配置されている場合、点滅の度合いは受け入れられない程度のものではない。しかしながら、交差接続分岐166及びダイオード168が、AC駆動の両方の相においてオン状態となり(これによって発光する)、これによって点滅を減少させる。これは、周辺のLED154、156、158、及び160によって立証されうる。
【0047】
図16に示すように、DCバックアップ電源170は、LED光学部材138と一体であり、バックアップ電源170を制御するためのセンサ172を備えている。本発明の代替的な実施形態においては、DCバックアップ電源170及びセンサ172は、LED光学部材138を用いる照明設備内に設けられ、あるいは、その他の外部電源からLED光学部材138に接続されている。当業者にとって自明であるが、DCバックアップ電源170は、AC電力が利用不可能な場合にDCバックアップ電源170から電力がLED光学部材138に供給されるように任意の態様でLED光学部材138に接続または一体化される。
【0048】
DCバックアップ電源170は、例えば、電池、コンデンサあるいはその他DC電圧を蓄電可能な装置である。同様に、センサ172は、リモートコントローラ(図示せず)から信号を受信するための光学センサまたは電波センサを含む既存のものを利用できるが、これらに限定されるものではない。センサ172は、スイッチ174を介して基本回路140の少なくとも一部と接続される。センサ172は、例えば、光学部材138の周囲の光度が所定のレベルまで下がった場合、あるいは、リモートコントローラからDCバックアップ電源の使用を指示する信号を受信した場合に、スイッチ174を閉じるように構成されている。スイッチ174を閉じることにより、DCバックアップ電源170が、当該DCバックアップ電源170に接続された任意のLEDに電力を供給する。
【0049】
図16に示すように、DCバックアップ電源170は、複数のLED、すなわち、図示するLED156、156a、及び156bの一部のみに渡って接続してもよい。当業者にとって自明であり、また図16に図示してはいないが、DCバックアップ電源は、例えば、LED160のような単一のLEDに接続可能であり、あるいは、LED回路140の全ての分岐に渡って、例えば、LED156、156a、156b、158、及び168に渡って接続可能である。
【0050】
DCバックアップ電源170をLED光学部材138と一体化または接続することにより、当業者にとって自明なように、DCバックアップ電源に接続されたLED、図16では、LED156、156a、156bのそれぞれの既知の合計電圧降下に対応するようにDCバックアップ電源170を選択できるので、最大効率が得られる。なお、DCバックアップ電源とLED光学部材138との間に、合計負荷電圧がDCバックアップ電源からの供給電圧と一致するように、追加の回路及び/または回路素子を配置してもよい。
【0051】
一体化されたDCバックアップ電源を備えたLED光学部材138は、さらに、図11、12、13、及び15等に示すパッケージ内に配置されていてもよく、この場合は、AC駆動式のLED光学部材を証明設備またはシステムに接続するための基部を備える。本明細書において開示したように、AC駆動式のLED光学部材138は、既存、非既存あるいはカスタマイズされた電灯基部を有する。
【0052】
本発明によれば、様々な実施形態に係る基本LED回路、及び、これらを直列及び並列接続したより規模の大きい回路が、単一の半導体チップまたは基板上にダイ(die)及び/または他の回路素子を形成することにより、あるいは、基板上に配置することによって形成され、そして、全ての回路及びLEDが半導体上に形成された、あるいは、LEDが回路から分離してパッケージされた、もしくは、各基本回路がプリント基板上に形成されたAC駆動式の回路等のアセンブリが製造される。好ましくは、本発明のある観点によれば、基本回路と、より規模の大きい回路との組み合わせが、多数のLEDダイの熱管理のためにサファイア基板上に形成される。
【0053】
また、本発明によれば、各基本LED回路は、基板上の個別のLEDダイを結線することによって形成されてもよい。LED回路を形成するためにそのような態様を採用した場合、基本回路が形成される基板は、照明設備またはシステムとの接続用の基部を備えたAC駆動式のLED光学部材の一部として集積される。
【0054】
さらに、本発明によれば、基本回路は、単一のAC駆動式LEDチップ内にモノリシックに集積される。この場合、LEDチップは、照明設備またはシステムとの接続用の基部を備えたAC駆動式のLED光学部材の一部として集積される。
【0055】
以上本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、その技術的範囲及びコアとなる特徴の範囲から逸脱しない範囲で様々な態様で実施可能である。従って、上述した実施形態は、例示のためであって限定のためのものではなく、また、本発明は、本明細書に開示した詳細に限定されるものではない。具体的な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく多様な変形、応用が可能である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められるべきものである。
【0056】
本出願は、2010年4月30日に出願された国際出願第PCT/US2010/001269号の一部継続出願であり、かかる国際出願は、2009年5月1日に出願された米国仮特許出願第61/215144号に基づく優先権を主張する。また、かかる国際出願は、2008年10月6日に出願された米国特許出願第12/287267号の一部継続出願であり、かかる米国特許出願は、2007年10月6日に出願された米国仮特許出願第60/997771号に基づく優先権を主張する。本出願は、さらに、2009年10月19日に出願された米国仮特許出願第61/252920号に基づく優先権を主張する。これらの出願の開示内容を、本明細書に参照として取り込む。
【符号の説明】
【0057】
10 LED回路
12 第1の基本回路
14 第1の分岐
16 第2の分岐
18 共通点
20 共通点
24 駆動回路
26 第1のLED
28 第2のLED
30 第3のLED
32 第4のLED
34 第1の分岐合流点
36 第2の分岐合流点
38 第1の交差接続回路分岐
40 第5のLED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLEDを備える第1の基本回路であって、各LEDが、それぞれ、入力端と出力端とを有し、回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端を提供する第1及び第2の共通点において接続された少なくとも第1及び第2の分岐を有する第1の基本回路を備え、
前記第1の分岐は、第1及び第2のLEDを備え、前記第2の分岐は、第3及び第4のLEDを備え、
前記第1のLEDは、互いに反対方向に直列に前記第2のLEDに接続され、当該第1及び第2のLEDの入力端が、第1の分岐合流点を形成し、
前記第3のLEDは、互いに反対方向に直列に前記第4のLEDに接続され、当該第3及び第4のLEDの出力端が、第2の分岐合流点を形成し、
前記第1及び第2の分岐は、前記第1のLEDの出力端が前記第1の共通点において前記第3のLEDの入力端に接続されるとともに前記第2のLEDの出力端が前記第2の共通点において前記第4のLEDの入力端に接続されるように互いに接続され、
さらに、
少なくとも第5のLEDを備えた第1の交差接続回路分岐であって、前記第5のLEDの入力端が前記第2の分岐合流点に接続されるとともに出力端が前記第1の分岐合流点に接続されるように構成された第1の交差接続回路分岐と、
前記第1の基本回路を照明設備またはシステムに接続するための基部と、
を備えたことを特徴とするAC駆動式のLED光学部材。
【請求項2】
前記第1の基本回路と略同一構成の追加基本回路を1以上さらに備え、
前記追加基本回路のそれぞれは、回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端を提供する前記共通点のそれぞれにおいて、前記第1の基本回路に電気的に接続されるとともに、互いに接続されている、
ことを特徴とする請求項1または41に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項3】
前記追加基本回路は、直列に接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項4】
前記追加基本回路は、並列に接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項5】
n組の追加のLEDをさらに備え、
前記LEDの組は、AC駆動電力源の両方の相において電流が前記各基本回路の前記第5のダイオードのそれぞれを流れるように前記基本回路のそれぞれの前記第1及び第2の分岐回路の間に配置される、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項6】
前記基本回路のそれぞれについて、x個の交差接続回路分岐をさらに備え、
前記x個の交差接続回路分岐のそれぞれは、1以上のLEDを備え、当該LEDは、AC駆動電力源の両方の相において電流が前記1以上のLEDのそれぞれを流れるように構成される、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項7】
ACの両方の相において前記基本回路のそれぞれによって引き込まれる電流は、それぞれ、略等しい、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項8】
前記AC駆動式のLED回路のLEDの数及び種類は、AC電力源の見かけの電流供給能力と略等しい合成電流を引き込むことが可能な数及び種類である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項9】
前記AC駆動式のLED回路のLEDの数及び種類は、合成電圧を、AC電力源の見かけの電圧供給能力と略等しい電圧まで降下させることが可能な数及び種類である、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項10】
前記第1の基本回路及び前記追加基本回路のそれぞれは、12Vの電圧降下を有する、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項11】
前記第1の基本回路と前記追加基本回路のいずれかとは、基板上の個別のLEDダイを形成する、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項12】
前記基板は、AC駆動式のLED光学部材内に集積されている、
ことを特徴とする請求項11に記載のAC駆動式LED光学部材。
【請求項13】
前記基本回路のそれぞれは、プリント基板上に形成されている、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項14】
前記基本回路のそれぞれは、単一のAC駆動式のLEDチップ内にモノリシックに集積されている、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項15】
前記単一のAC駆動式のLEDチップは、AC駆動式の光学部材内に集積されている、
ことを特徴とする請求項14に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項16】
さらに、レンズを備える、
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項17】
さらに、1以上の過渡電圧サプレッサ装置、フューズ、及び抵抗器を備える、
ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項18】
前記基部は既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項19】
前記基部は非既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項20】
AC駆動式のLED光学部材を製造する方法であって、
第1のLEDと第2のLEDとを互いに反対方向に直列接続し、各LEDの出力端が第1の合流点を形成するように第1の分岐を形成するステップと、
第3のLEDと第4のLEDとを互いに反対方向に直列接続し、各LEDの入力端が第2の合流点を形成するように第2の分岐を形成するステップと、
第1の基本回路を形成するステップと、
から構成され、
前記第1の基本回路を形成するステップでは、
少なくとも第1及び第2の分岐を第1及び第2に共通点において接続し、
前記第1の合流点と前記第2の合流点とを第1の交差接続回路分岐であって少なくとも第5のLEDを備えた第1の交差接続回路分岐に接続し、これによって前記第1、第4及び第5のLEDにAC電力源の一方の相において閉じた回路を形成させ、前記第2、第3及び第5のLEDに前記AC電力源の他方の相において閉じた回路を形成させ、
前記第1の基本回路に、照明設備またはシステムとの接続のための基部を結合する、
ことを特徴とするAC駆動式のLED光学部材を製造する方法。
【請求項21】
さらに、前記第1基本回路と略同一の構成を有する1以上の追加基本回路を当該第1の基本回路に直列及び/または並列に接続して前記基本回路の全てに渡る順電圧が望ましい合計電圧降下と略一致するようにするステップを備える、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
さらに、1以上の対向平行型のLED回路を前記第1の基本回路に直列及び/または並列に接続する、
ことを特徴とする請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の基本回路及び前記1以上の追加基本回路または1以上の対向平行型LED回路は、前記AC電力源の正及び負の両方の相において略同一の電圧降下を有する、
ことを特徴とする請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の基本回路及び前記1以上の追加基本回路及び/または1以上の追加の対向平行型LED回路は、前記AC電力源の正及び負の両方の相において略12Vの電圧降下を有する、
ことを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記基部は既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項20から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記基部は非既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項20から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
さらに、n組のLEDを追加するステップを備え、
前記LEDの組は、前記第1の基本回路の前記第1及び第2の分岐の間に形成される、
ことを特徴とする請求項20から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
n組のLEDを追加するステップをさらに備え、
前記LEDの組は、前記分岐の両方に渡る合計の順電圧降下が望ましい電圧降下と略一致するように前記第1基本回路の前記第1及び第2の分岐の間に形成される、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項29】
さらに、x個のLEDを前記第1基本回路内の前記交差接続回路分岐と並列接続で追加するステップを備える、
ことを特徴とする請求項20から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
複数のLEDを備える第1の基本回路であって、各LEDが、それぞれ、入力端と出力端とを有し、回路用のAC駆動電流の入力端及び出力端を提供する第1及び第2の共通点において接続された少なくとも第1及び第2の分岐を有する第1の基本回路を備え、
前記第1の分岐は、第1及び第2のLEDを備え、前記第2の分岐は、第3及び第4のLEDを備え、
前記第1のLEDは、互いに反対方向に直列に前記第2のLEDに接続され、当該第1及び第2のLEDの入力端が、第1の分岐合流点を形成し、
前記第3のLEDは、互いに反対方向に直列に前記第4のLEDに接続され、当該第3及び第4のLEDの出力端が、第2の分岐合流点を形成し、
前記第1及び第2の分岐は、前記第1のLEDの出力端が前記第1の共通点において前記第3のLEDの入力端に接続されるとともに前記第2のLEDの出力端が前記第2の共通点において前記第4のLEDの入力端に接続されるように互いに接続され、
さらに、
少なくとも第5のLEDを備えた第1の交差接続回路分岐であって、前記第5のLEDの入力端が前記第2の分岐合流点に接続されるとともに出力端が前記第1の分岐合流点に接続されるように構成された第1の交差接続回路分岐と、
少なくとも前記第1、第2、第3、第4、及び第5のLEDに接続されたDCバックアップ電源と、
を備えたことを特徴とするAC駆動式のLED光学部材。
【請求項31】
さらに、前記DCバックアップ電源を制御するための光学センサを備える、
ことを特徴とする請求項30に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項32】
さらに、前記DCバックアップ電源を制御するためのリモートコントローラと通信するリモートコントロールセンサを備える、
ことを特徴とする請求項30に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項33】
前記DCバックアップ電源は、前記第1、第2、第3、第4、第5のLEDのいずれか一つのみに接続されている、
ことを特徴とする請求項30から32のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項34】
前記DCバックアップ電源は、前記基本回路の前記第1または第2の分岐のいずれかに接続される、
ことを特徴とする請求項30から32のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項35】
前記DCバックアップ電源の電圧は、当該DCバックアップ電源に接続された前記LEDのそれぞれの既知の合計電圧降下を略補償する、
ことを特徴とする請求項30から34のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項36】
前記DCバックアップ電源は、電池である、
ことを特徴とする請求項30から35のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項37】
前記DCバックアップ電源は、コンデンサである、
ことを特徴とする請求項30から35のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項38】
さらに、前記AC駆動式のLED光学部材を照明設備またはシステムに接続するための基部を備える、
ことを特徴とする請求項30から37のいずれか1項に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項39】
前記基部は、既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項38に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項40】
前記基部は、非既存の電灯基部である、
ことを特徴とする請求項38に記載のAC駆動式のLED光学部材。
【請求項41】
前記基部は、誘電体部分を有し、
前記誘電体部分は、少なくとも2つの別個の導電性部位を有し、
前記導電体部位は、一方の面において前記基本回路に電気的に接続され、他方の面において前記基本回路を照明設備またはシステムに接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載のAC駆動式のLED光学部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2013−508946(P2013−508946A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534180(P2012−534180)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/002780
【国際公開番号】WO2011/049613
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512101051)リンク ラブス インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】LYNK LABS, INC.
【住所又は居所原語表記】2511 Technology Drive, Suite 108, Elgin IL 60123−9323, USA
【Fターム(参考)】