説明

P4O6の製造方法

本発明は、酸素、又は酸素と不活性ガスとの混合物を、ガス状の又は液状のリンと反応させて、該反応生成物を反応ユニット内に発生させることによる、高純度のP46の製造方法に関する。反応生成物は、リンと酸素との発熱反応によって生み出された熱を除去することにより、1,600〜2,000度Kの範囲の平均温度において反応ユニット内に保持される。反応生成物が反応ユニットを通過するのに、少なくとも1秒の滞留時間が維持される。次いで、反応生成物は、反応ユニットに接続したクエンチングユニットの中で、従来の方法で冷却される。最終的な反応生成物は、非常に低い含量のリン元素を含むP46を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リンと酸素の反応によって作られる、実験式P46を有する酸化リン(III)の製造方法であって、得られる反応生成物が本質的に純粋な形態にある製造方法、及び更に、本方法により製造し得る、基礎材料、ここで、この用語は、工業的に重要なクラスの化学品である有機リン(III)化合物の製造における、出発物質、原料及び中間体としてのその使用を含むものとする、として好適である、高純度のP46を含有する生成物に関する。本明細書で使用される用語「P46」は、P23(三酸化リン)のような酸化リン(III)類に対して慣習的に用いられる全ての式を包含することを目的としている。
【背景技術】
【0002】
46は、これまで商業的規模で製造されたことはなく、そしてすでに提案されてはいるが、例えば、有機リン(III)化合物の製造のための基礎材料として、商業的に使用されたことはない。原料としてP46を使用する代わりに、三塩化リン(PCl3)から出発するような化学品が通常作られている。しかしながら、PCl3の応用はいくつかの不利な点を有する。それは、白リンと反応するための大量の塩素の使用を必要とする。PCl3は、たった22.7質量%のリンを含有するのみであり、そして更に、PCl3から作られる中間体及び最終生成物は、通常塩化物を含有しない。その結果として、塩素はかなりの量の不要な副生物の形態で放出され、その中には、しばしば、分離するのに複雑で高価な処理工程を要する塩酸が含まれる。地域の事情によっては、価値の低い副生物として販売することが可能であるが、多くの場合廃棄が必要である。
【0003】
PCl3の代わりに、亜リン酸、H3PO3、を多くの製造プロセスにおける基礎材料として使用でき、そのようにしてPCl3に関係する悪影響の一部を避けることができる。しかしながら、H3PO3も、また、商業的にはPCl3から加水分解によって作られ、このことは、塩素の存在に関係する不利な点が、製造連鎖での異なる段階でのみ、未だ現れることを意味する。更に、H3PO3は、PCl3と比較して著しく異なる反応性を示すという欠点を有する。
【0004】
その対応する無水物であるP46の使用は、前記の不利な点を示さないであろうし、このことは、広範囲の化学におけるそのような基礎材料として、その使用を可能にするであろう。更に、そのリン含量はPCl3又はH3PO3のそれより著しく高く、それを三価のリンの最も濃縮された供給源にしており、従って、それは化学合成において、より価値のあるそして好適な基礎材料であると思われる。
【0005】
46の製造方法は、一般に、白リンと酸素との化学量論的な量での直接反応によって行われる。反応混合物は、冷却しなければ6,000度Kまでの温度に達し得る炎の中で生成される。P46は、不安定であり700度Kを超える温度では、分解して不要なリンの酸化物(リン(III/V)の酸化物及びリンの亜酸化物の混合物)及びリン元素を形成することが知られている。従って、如何にして、迅速にそして効果的に得られた反応混合物をクエンチし、冷却して分解を回避し、高純度の生成物を高収率で得るかについて、多くの提案がなされた。
【0006】
特許文献1に記載されているP46の製造方法は、反応物質、即ち、蒸発したリン及び酸素−不活性ガス混合物を混合ノズル内で化合させる工程を含む。反応はリアクター内で起こり、用いる不活性ガスの量に依存して、2,000〜6,000度Kの間の温度において、酸化リンの混合物を生成する。反応混合物は、0.005秒を超えない非常に短い滞留時間の後、リアクターを通過する。反応混合物は、その温度範囲から300度Kより低い温度に3つの工程で迅速に冷却されて、反応混合物の分解を回避する。第一の冷却工程においては、間接冷却を適用することにより、反応生成物はその温度範囲から1,600〜1,200度Kの間の温度に迅速に冷却される。この第一の冷却工程は、リアクター内で、0.1×106〜10×106Ks-1の速度で行われる。リアクターを出た後、反応混合物は、第一の冷却工程に続いて直ちに第二の冷却工程において更に迅速に冷却される。これによって、第一の冷却工程で用いられたのと同じ高い冷却速度が使われるが、この場合は反応混合物へ大量の不活性ガスを加えることによって、約700度Kまで冷却される。最後に第三の冷却工程において、例えば、液状のP46又は液状の反応混合物を加えることにより、反応混合物は300度Kより低い温度に冷却され凝縮される。次いで、反応混合物は、例えば、蒸留により精製される。
【0007】
特許文献2により提案されたP46の製造方法は、ガス状のリンと酸素とをリアクター内で反応させるという、特許文献1で述べられたのと同じ原理を用いているが、改善された冷却工程を用いる。先ず、間接冷却によりガス状の反応混合物の温度を1,000〜750度Kに下げる。第二の冷却工程において、液状のP46又は液状の反応混合物を冷却剤として加えることにより、反応生成物は凝縮される。
【0008】
同様に、特許文献3は、管状反応チャンバー内で窒素と混合した状態でリンと酸素を反応させることによる、P46の製造方法を開示している。この方法により得られた反応生成物は、より低い含量の不要なリンの酸化物を有する。このことは、ガス流の混合を目的として特別に設計された、管状のセグメントを用いることによって達成される。このセグメントは、管状の反応チャンバーとクエンチユニットの間に設置されている。管状セグメントの内部断面は、管状反応チャンバーの内部断面より小さい。2,200〜1,600度Kの間の温度を有して反応チャンバーを出た反応生成物は、管状セグメント内へ供給される。管状セグメントの上記の特定の設計のために、管状セグメントの断面全体に分配された反応生成物の温度は、それがクエンチユニットに入る前により均一になる。
【0009】
先行技術のP46の製造方法は、有機リン(III)化合物を商業的に製造するための基礎材料として好適な生成物に到達しない。何故なら、P46に溶解した高含量のリン元素(P4)を考慮すると、P46は十分な量で得られていないからである。P46は室温では液体であり、公知の方法に従って作られた場合、その副生物の最大の溶解度までのリン元素を含有する。そのようなリン元素の含量は、一般にその最大の飽和度に対応し、そして10%までになり得る(特許文献4、特許文献5)。特許文献6は、1〜10%の間のリン含量及び非常に低い不適切な収率の、P46の製造方法を開示している。特に、リンは、その沸点及び蒸気圧がP46のそれらに比較的近いために、蒸留によって除去することが非常に難しい不純物である。先行技術のP46の製造方法は、異なる酸化状態の酸化物の形成を限定した、所望の+3の酸化状態の酸化リンを得る種々の方法を提案しているのに対して、反応生成物中のリン元素の含量を低減する方法は、開示されていない。
【0010】
従って、P46が誘導体化学における基礎材料として使用される場合、リン元素はP46中に必ず残存する。これは、特に、反応が水系又は他の極性媒体中で行われる場合、大きな不利益となる。このような場合、P4は極性媒体には溶解しないため、リンの乳化液又は懸濁液の形成を引き起こす。P4には毒性があり、自然発火性があり、従って、その安全性と信頼できる除去及び廃棄を確実にするために、大々的な投資が必要とされるので、そのような乳化液又は懸濁液の出現は、重要な分離の課題を提起する。リン元素の存在は、基礎材料として使用された場合、P46の経済的応用の可能性を著しく引き下げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】東ドイツ特許第216516(A1)号
【特許文献2】東ドイツ特許第292213(A5)号
【特許文献3】東ドイツ特許第292637(A5)号
【特許文献4】東ドイツ特許第116457(A1)号
【特許文献5】東ドイツ特許第216465(A1)号
【特許文献6】ドイツ公告特許第1172241(B)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従って、本発明の目的は、これらの不利な点を回避する、P46を作るための製造方法を創出することである。この製造方法は、高収率で卓越した純度でのP46の合成を可能にするものであり、このことは、本発明の方法により得られるP46は、本質的にリン元素を含まず、そして更に、好ましい実施態様においては、リン原子が+3より低い又は高い酸化状態を有する、不要なリンの酸化生成物を本質的に含まず、更なる化学反応における基礎材料として使用した場合、特に有機リン(III)化合物の製造のために使用した場合、卓越した性質を示す生成物を提供することを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、酸素又は酸素と不活性ガスとの混合物をガス状の又は液状のリンと化学量論的な量で反応させて、反応生成物を反応ユニット内に発生させ、得られた反応生成物を、リンと酸素との発熱反応によって生み出された熱を除去することにより、1,600〜2,000度Kの範囲の平均温度において反応ユニット内に保持し、そして反応生成物が反応ユニットを通過するのに少なくとも1秒の滞留時間を維持し、次いで、反応生成物を反応生成物の本質的な分解が起こらないより低い温度にクエンチされる1つ又はそれ以上のクエンチユニットに反応生成物を進めることによる、本質的にP46から成る反応生成物の製造方法により達成される。本方法の好ましい実施態様を、以下に開示する。
【0014】
本発明の更なる目的は、リンと酸素との反応によって、高純度で得られ、且つ、リン元素を本質的に含まず、そして好ましい実施態様においては、また、他の不要な酸化リンを本質的に含まず、従って、更なる化学反応における基礎材料として使用した場合、特に有機リン(III)化合物の製造のために使用した場合、卓越した性質を示す、P46を提供することである。
【0015】
この目的は、本発明の方法及びその好ましい実施態様によって得ることができ、そして1.0質量%未満のリン元素を含むP46により、達成することができる。生成物はP46から成り、1.0質量%未満、好ましくは0.5質量%以下のリン元素を含む。それは、好ましくは本発明の方法を用いることにより、特に、本明細書に記載されるような本方法の好ましい実施態様により製造され、有機リン(III)化合物の生成における基礎材料として、それを価値あるものにする卓越した純度を示す。クエンチした後、反応生成物は、すでに非常に低い含量のリン元素を含有し、そして85〜95質量%の、好ましくは89〜92質量%のP46を含有する。リン元素以外の副生物、即ち、本質的に前記の不要な酸化リンは、蒸留のような適切な方法により容易に除去することが出来る。そのような精製工程の後、反応生成物は、全重量を基準にして、好ましくは99質量%を超える、特に少なくとも99.5質量%のP46を含有し、そして一般に、最大で1.0質量%未満の、好ましくは0.5質量%以下のリン元素の含量を示す。本明細書に記載されるように、本方法の最適条件下では、リン元素の含量は、約0.25質量%以下でさえある。リン元素の含量は、31PNMRにより測定される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の方法によれば、酸素又は酸素と窒素のような不活性ガスの混合物、並びにガス状の又は液状のリンは反応ユニットに移され、そこでそれらは混ぜ合わされ、直ちに強い発熱反応で互いに反応して反応生成物を生じる。両者の反応物質の量は、P46の理論的な化学量論量に近く、又は本質的にそれに対応して調整され、このことは、酸素(O2)に対するリン(P4)のモル比は、一般に、1:2.7〜1:3.3の範囲になる筈である。反応ユニットは、好適な手段により、好ましくは外部からの熱の除去により冷却され、反応ユニット内の反応生成物の平均温度を1,600〜2,000度Kの間に、好ましくは1,650〜1,850度Kの間に維持する。
【0017】
本発明の方法の本質的な特徴は、反応生成物が反応ユニット内における一定の滞留時間の間、前記温度範囲に維持されることである。驚くべきことに、この手順は、最終生成物が含有するリン元素が本質的にゼロか又は非常に少量であるという事実に関係しているように見える。約1秒の滞留時間は、最終生成物内のリン元素の含量を1質量%未満に低減することが達成されるという効果を、十分もたらすであろう。1秒以上の、例えば、1〜8秒の間の滞留時間が用いられた場合、P46の収率は最適値に達し、一方同時に、残留リン元素は、1質量%〜0.5質量%以下の間の量で存在する。8秒を超える、好ましくは30秒までの滞留時間を選択することにより、0.5質量%以下、好ましくは0.25質量%未満の含量のリン元素が最終生成物中に存在するであろう。そして、また、P46の収率は非常に高い。リン元素の質量%の値は、主に他の酸化リンの形態をしている不要な副生物を除去した後の、最終反応生成物の全重量に関係している。約40秒を超える、特に60秒を超える滞留時間は、最終生成物中のリン元素の含量に関して、如何なる本質的な更なる向上ももたらさない。本方法において、本明細書に開示された滞留時間は、1,600度K〜2,000度Kの特定の平均温度と組み合わせて、同時に使われる。上記で述べた滞留時間と組み合わせて、1,650度K〜1,850度Kの範囲内の平均温度を用いた場合、得られる反応生成物は、特異的に低含量のリン元素を示し、そして高収率、且つ、高純度で得られる。
【0018】
滞留時間は、反応生成物が如何に早く反応ユニットの容積を通り抜けるかを表し、そして反応生成物が反応ユニット内で過ごす平均時間を表す。一般的に知られているように、滞留時間は、リアクターの容積を容積流量で割った商として定義される。このことは、滞留時間は、用いた反応ユニットの容積に関して、反応生成物の容積流量を調整することによって調製することが出来ることを意味する。容積流量は、単位時間にリアクターユニットを通過する反応生成物の容積として定義される。
【0019】
次いで、反応生成物は反応ユニットからクエンチユニットへ移動し、そこで、好ましくは一工程で、P46の本質的な分解が起こらない温度へ急速に冷却される。一般に、そのような温度は700度Kより低い。好ましくは、そのようなクエンチングは、冷却剤として、好ましくは同じ方法により製造されたすでにクエンチされた液状の反応生成物、及び/又は、最終的に得られた液状のP46を、反応生成物に加えることにより行われる。場合により、生成物は、取り扱い及び/又は処理を容易にする温度、これは一般に350度Kより低い温度であり得る、へクエンチした後、前記冷却工程において又は別の冷却工程において冷却される。
【0020】
有機リン(III)化学品を製造するための基礎材料として、反応生成物を更に使用するために、冷却し凝縮した反応生成物を、例えば、蒸留によって精製し、主に+3より低い又は高い酸化状態のリンの酸化物を含む不要な副生物を除去することが望ましい。蒸留した生成物は、99質量%より多いP46を含有する。
【0021】
リンと酸素との反応によりP46を製造する本発明の方法を行うための好適な配置は、反応ゾーンにおいて反応物質が混ぜ合わされ互いに反応する反応ユニットを含み、そして更に、前記反応ユニットの1つ又はそれ以上の出口に接続したクエンチングユニットを含む。反応生成物の冷却を完全にするために、下流に1つ又はそれ以上の更なるクエンチングユニットを配置してもよい。反応ユニットの容積は、目的とする反応生成物の容積流れに関して、適切な滞留時間を確保するように設計される。反応ユニットは更に、反応プロセスにより生み出されるエネルギーを除去し、そして要求される温度を維持するために、外部から及び/又は内部から反応ユニットを冷却する手段を含む。反応ユニットは、円筒状のチャンバー若しくは容器又は他のいずれかの好適な形態のような、如何なる適切な形状を有してもよい。反応ユニットは更に、本方法に必要とされる反応物質を、反応ユニット内の反応ゾーンへ、別々に又は一緒に移動するための手段を含み、この手段は、管状又は筒状の形態を有してもよい。両者の反応物質が反応ゾーンにおいて混ぜ合わされ、互いに接触した場合、それらは自然発生的に互いに反応する。反応は、例えば、ノズルの孔における両反応物質の通過を混ぜ合わせることにより、行うことができる。反応ユニットは更に、蒸気状の反応生成物がクエンチングユニットへ移動するための、少なくとも1つの出口を含む。全てのエレメント及びユニットは、本方法を達成するために好適な材料で作られる。
【0022】
以下の実施例は、本方法の好ましい実施態様を説明するためのものであり、特許請求された本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0023】
4.05モル/hの白リン(P4)の流れを連続的に蒸発装置内に供給し、大気下、770度Kで蒸発させた。次の流れを、7,800mlの容積のリアクターのチャンバー内に供給した。12.3モル/h(O2として)の酸素ガスの連続的な流れを、同じリアクターに導入した。これらの反応パラメーターは、リアクターにおける24秒の滞留時間に対応する。外部からの間接的な冷却を用いて、反応チャンバーの壁を通して過剰な反応熱を除去することにより、リアクター・チャンバーを1,750度Kの温度に維持した。リアクター・チャンバーの出口を出た反応生成物は、次いで、同一のパラメーターにて実施された前の実験で得られた、317度Kで循環している、20l/hのその前に凝縮した液状の反応生成物の流れと接触した。反応生成物は、再循環している液体の温度に冷却された。
【0024】
実験は、60分後に中止された。
反応生成物に単蒸留を施して、高沸点の不純物からそれを分離した。凝縮後、生成したばかりの反応生成物812gが得られた。この量は、冷却剤として加えられた物質を含まない数字である。31PNMRは、この物質が、98.9質量%のP46、0.1質量%のP4、及び1.0質量%のP47,8,9並びにP410の高級酸化物の混合物から構成されていることを示した。P46の収率は、用いたP4の量を基準にして90%であり、これは卓越した値である。そしてリン元素の含量は極端に低かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素、又は酸素と不活性ガスとの混合物を、ガス状の又は液状のリンと本質的に化学量論的な量で反応させて反応生成物を反応ユニット内に発生させ、得られた反応生成物を、リンと酸素との発熱反応によって生み出された熱を除去することにより、1,600〜2,000度Kの範囲の平均温度で前記反応ユニット内に保持し、そして反応生成物が反応ユニットを通過するのに少なくとも1秒の滞留時間を維持し、次いで、反応生成物を反応生成物の本質的な分解が起こらないより低い温度にクエンチされている1つ又はそれ以上のクエンチングユニットに反応生成物を転送することによる、本質的にP46から成る反応生成物の製造方法。
【請求項2】
滞留時間が1〜60秒の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
滞留時間が少なくとも8秒である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
反応ユニットを通過する反応生成物の容積流量を、反応ユニットの容積に調節することにより滞留時間が維持される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
反応ユニット内における反応生成物の温度が1,650〜1,850度Kの間の温度に維持される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
反応生成物が700度Kより低い温度にクエンチされる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
反応生成物が350度Kより低い温度にクエンチされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
クエンチされるべき反応生成物に対して、冷却剤として液状の反応生成物又は液状のP46を加えることによりクエンチが行われる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
反応生成物が副生物から精製される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
副生物が不要な酸化リンである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法によって得られ、そして1.0質量%未満のリン元素を含むP46

【公表番号】特表2011−504868(P2011−504868A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535390(P2010−535390)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066396
【国際公開番号】WO2009/068636
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(510011787)ストレイトマーク・ホールディング・アーゲー (10)