説明

PDX1発現背側及び腹側前腸内胚葉

本明細書中に開示されるのは、背側PDX1陽性前腸内胚葉細胞及び/又は腹側PDX1陽性前腸内胚葉細胞を含む細胞培養物、並びにその製造方法である。さらに、実質的に精製された背側PDX1陽性前腸内胚葉細胞及び/又は腹側PDX1陽性前腸内胚葉細胞、並びに背側PDX1陽性前腸内胚葉細胞及び/又は腹側PDX1陽性前腸内胚葉細胞を他の細胞型から富化、単離、及び精製するための方法も、本明細書中に開示される。背側PDX1陽性前腸内胚葉細胞及び/又は腹側PDX1陽性前腸内胚葉細胞の分化を促進し得る分化因子を同定する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト細胞を含む細胞培養物であって、該ヒト細胞のうちの少なくとも約26%がCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現する膵臓−十二指腸ホメオボックス因子−1(PDX1)陽性背側偏向前腸内胚葉細胞であり、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である細胞培養物。
【請求項2】
前記マーカーがSERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項3】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項4】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現する、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項5】
前記マーカーがHOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される、請求項4に記載の細胞培養物。
【請求項6】
前記マーカーがADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4及びXPR1から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項4に記載の細胞培養物。
【請求項7】
前記ヒト細胞の少なくとも30%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項8】
前記ヒト細胞の少なくとも40%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項9】
前記ヒト細胞の少なくとも50%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項10】
前記ヒト細胞の少なくとも60%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項11】
前記ヒト細胞の少なくとも75%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項12】
ヒトフィーダー細胞が前記培養物中に存在し、そして該ヒトフィーダー細胞以外のヒト細胞の少なくとも約2%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項13】
PDX1の発現が前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞中のα−フェトプロテイン(AFP)、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項14】
前記細胞培養物が臓側内胚葉細胞、壁側内胚葉細胞及び神経細胞から成る群から選択される細胞を実質的に含有しない、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項15】
レチノイドをさらに含む、請求項1に記載の細胞培養物。
【請求項16】
前記レチノイドがレチノイン酸(RA)である、請求項15に記載の細胞培養物。
【請求項17】
B27をさらに含む、請求項16に記載の細胞培養物。
【請求項18】
ヒト細胞を含む細胞培養物であって、該ヒト細胞のうちの少なくとも約2%がCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現する膵臓−十二指腸ホメオボックス因子−1(PDX1)陽性腹側偏向(ventrally-biased)前腸内胚葉細胞であり、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である、細胞培養物。
【請求項19】
前記マーカーがSERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項20】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項21】
前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される1つ又は複数のマーカーを実質的に発現しない、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項22】
前記ヒト細胞の少なくとも5%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項23】
前記ヒト細胞の少なくとも10%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項24】
前記ヒト細胞の少なくとも25%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項25】
前記ヒト細胞の少なくとも50%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項26】
前記ヒト細胞の少なくとも75%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項27】
ヒトフィーダー細胞が前記培養物中に存在し、そして該ヒトフィーダー細胞以外のヒト
細胞の少なくとも約2%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項28】
PDX1の発現が前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞中のα−フェトプロテイン(AFP)、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項29】
前記細胞培養物が臓側内胚葉細胞、壁側内胚葉細胞及び神経細胞から成る群から選択される細胞を実質的に含有しない、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項30】
レチノイドをさらに含む、請求項18に記載の細胞培養物。
【請求項31】
前記レチノイドがレチノイン酸(RA)である、請求項30に記載の細胞培養物。
【請求項32】
B27をさらに含む、請求項31に記載の細胞培養物。
【請求項33】
細胞を含む細胞集団であって、該細胞のうちの少なくとも約90%がCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現するヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞であり、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である細胞集団。
【請求項34】
前記マーカーがSERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項35】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項36】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現する、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項37】
前記マーカーがHOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される、請求項36に記載の細胞集団。
【請求項38】
前記マーカーがADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4及びXPR1から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項36に記載の細胞集団。
【請求項39】
前記細胞の少なくとも約95%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項40】
前記細胞の少なくとも約98%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項41】
PDX1の発現が前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞中のAFP、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項33に記載の細胞集団。
【請求項42】
細胞を含む細胞集団であって、該細胞のうちの少なくとも約90%がCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現するヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞であり、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である細胞集団。
【請求項43】
前記マーカーがSERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項44】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面マーカーである、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項45】
前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される1つ又は複数のマーカーを実質的に発現しない、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項46】
前記細胞の少なくとも約95%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項47】
前記細胞の少なくとも約98%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項48】
PDX1の発現が前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞中のAFP、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項42に記載の細胞集団。
【請求項49】
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を産生する方法であって、以下の:
PDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程;そして
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現するPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞への前記PDX1陰性胚体内胚葉細胞集団の少なくとも約26%の分化を促進するのに十分な量でレチノイドを前記細胞集団に供給する工程であって、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程
を包含する方法。
【請求項50】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される少なくとも1つのマーカーも発現する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与える工程をさらに包含し、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間が、前記細胞集団中の背側偏向前腸内胚葉細胞中のADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択されるマーカーの存在を検出することにより確定される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される前記マーカー、或いはADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される前記マーカーの発現が定量的ポリメラーゼ連鎖反応(Q−PCR)により確定される、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される前記マーカー、或いはADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される、前記マーカーの発現が免疫細胞化学により確定される、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
PDX1の発現が前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞中のα−フェトプロテイン(AFP)、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記レチノイドがRAである、請求項49に記載の方法。
【請求項56】
RAが約0.5μM〜約50μMの範囲の濃度で供給される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
RAが約1μM〜約20μMの範囲の濃度で供給される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
RAが約2μMの濃度で供給される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記培養物が約5日齢である場合にRAが供給される、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
前記培養物にB27を供給することをさらに包含する、請求項49に記載の方法。
【請求項61】
前記B27が総培地の約0.1%〜約20%の範囲の濃度で供給される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
B27が総培地の約0.5%〜約2%の範囲の濃度で供給される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
B27が総培地の約0.5%の濃度で供給される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
B27が前記レチノイドとほぼ同時に供給される、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記培養物にアクチビンAを供給することをさらに包含する、請求項49に記載の方法。
【請求項66】
アクチビンAが約10ng/ml〜約200ng/mlの範囲の濃度で供給される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
アクチビンAが約20ng/ml〜約100ng/mlの範囲の濃度で供給される、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
アクチビンAが約25ng/mlの濃度で供給される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞がCMRL培地中で増殖される、請求項49に記載の方法。
【請求項70】
前記CMRL培地が約2μMのRA、約25ng/mlのアクチビンA及び総培地の約0.5%のB27を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記PDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程が、多能性(pluripotent)ヒト細胞を含む細胞集団を得ること、胚体内胚葉細胞への該多能性細胞の分化を促進するのに十分な量でTGFβスーパーファミリーの少なくとも1つの増殖因子を該細胞集団に供給すること、そして胚体内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与えることを包含し、該胚体内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間が該細胞集団中の胚体内胚葉細胞の存在を検出することにより確定される、請求項49に記載の方法。
【請求項72】
請求項49に記載の方法により産生されるPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞。
【請求項73】
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を産生する方法であって、以下の:
PDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程;そして
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーを発現するPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞への前記PDX1陰性胚体内胚葉細胞集団の少なくとも一部の分化を促進するのに十分な量でFGF−10を前記細胞集団に供給する工程であって、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程
を包含する方法。
【請求項74】
前記細胞集団がRAの非存在下で分化される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される1つ又は複数のマーカーを発現しない、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与える工程をさらに包含し、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間が、前記
細胞集団中の腹側偏向前腸内胚葉細胞中のCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択されるマーカーの存在を検出することにより確定される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される前記マーカーの発現が定量的ポリメラーゼ連鎖反応(Q−PCR)により確定される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される前記マーカーの発現が免疫細胞化学により確定される、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
PDX1の発現が前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞中のα−フェトプロテイン(AFP)、SOX7、SOX1、ZIC1及びNFMから成る群から選択されるマーカーの発現より大きい、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
FGF−10が約5ng/ml〜約500ng/mlの範囲の濃度で供給される、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
FGF−10が約10ng/ml〜約100ng/mlの範囲の濃度で供給される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
FGF−10が約50ng/mlの濃度で供給される、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記培養物が約3日齢である場合にFGF−10が供給される、請求項73に記載の方法。
【請求項84】
前記培養物にB27を供給することをさらに包含する、請求項73に記載の方法。
【請求項85】
前記B27が総培地の約0.1%〜約20%の範囲の濃度で供給される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
B27が総培地の約0.5%〜約2%の範囲の濃度で供給される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
B27が総培地の約0.5%の濃度で供給される、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
B27が前記FGF−10とほぼ同時に供給される、請求項84に記載の方法。
【請求項89】
前記培養物にKAAD−シクロパミンを供給することをさらに包含する、請求項73に記載の方法。
【請求項90】
KAAD−シクロパミンが約0.1μM〜約50μMの濃度で供給される、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
KAAD−シクロパミンが約0.5μM〜約10μMの範囲の濃度で供給される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
KAAD−シクロパミンが約0.5μMの濃度で供給される、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞がCMRL培地中で増殖される、請求項73に記載の方法。
【請求項94】
前記CMRL培地が約50ng/mlのFGF−10、約0.5μMのKAAD−シクロパミン及び総培地の約0.5%のB27を含む、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記CMRL培地がRAを欠く、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記PDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程が、多能性ヒト細胞を含む細胞集団を得ること、胚体内胚葉細胞への該多能性細胞の分化を促進するのに十分な量でTGFβスーパーファミリーの少なくとも1つの増殖因子を該細胞集団に供給すること、そして胚体内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与えることを包含し、該胚体内胚葉細胞が生成するのに十分な時間が該細胞集団中の胚体内胚葉細胞の存在を検出することにより確定される、請求項73に記載の方法。
【請求項97】
請求項73に記載の方法により産生されるPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞。
【請求項98】
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する方法であって、以下の:
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を産生するようにPDX1陰性胚体内胚葉細胞集団中の細胞を分化させる工程であって、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞中で発現されるが前記細胞集団中に存在する他の細胞型中では実質的に発現されないマーカーと結合する試薬を該細胞集団に供給する工程;そして
前記細胞集団中に存在する前記他の細胞型から、前記試薬と結合された前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を分離し、それによりPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する工程
を包含する方法。
【請求項99】
前記マーカーがADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4及びXPR1から成る群から選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項101】
前記分化させる工程がPDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得ること、背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞であるPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞へのPDX1陰性胚体内胚葉細胞の分化を促進するのに十分な量でレチノイドを該細胞集団に供給すること、そしてPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与えることをさらに包含し、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間が該細胞集団中のPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の存在を検出することにより確定される、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
前記供給する工程がB27を供給することをさらに包含する、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
検出することがADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される少なくとも1つのマーカーの発現を検出することを包含する、請求項101に記載の方法。
【請求項104】
前記細胞の少なくとも約95%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項98に記載の方法。
【請求項105】
前記細胞の少なくとも約98%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項98に記載の方法。
【請求項106】
前記試薬が抗体である、請求項98に記載の方法。
【請求項107】
前記抗体がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、CDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面ポリペプチドに対する親和性を有する、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
請求項98に記載の方法により産生されるPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の富化集団。
【請求項109】
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する方法であって、以下の:
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を産生するようにPDX1陰性胚体内胚葉細胞の集団中の細胞を分化させる工程であって、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程
前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞中で発現されるが、前記細胞集団中に存在する他の細胞型中では実質的に発現されないマーカーと結合する試薬を該細胞集団に供給する工程;そして
前記細胞集団中に存在する前記他の細胞型から前記試薬と結合された前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を分離し、それによりPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する工程
を包含する方法。
【請求項110】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記分化させる工程がPDX1陰性胚体内胚葉細胞を含む細胞集団を得ること、腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞であるPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞へのPDX1陰性胚体内胚葉細胞の分化を促進するのに十分な量でFGF−10を該細胞集団に供給すること、そしてPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間を与えることをさらに包含し、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が形成されるのに十分な時間が該細胞集団中のPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞の存在を検出す
ることにより確定される、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
前記供給する工程がB27を供給することをさらに包含する、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
検出することがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される少なくとも1つのマーカーの発現を検出することを包含する、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
前記細胞の少なくとも約95%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項109に記載の方法。
【請求項115】
前記細胞の少なくとも約98%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項109に記載の方法。
【請求項116】
前記試薬が抗体である、請求項109に記載の方法。
【請求項117】
前記抗体がCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2及びSLC27A2から成る群から選択される細胞表面ポリペプチドに対する親和性を有する、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
請求項109に記載の方法により産生されるPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞の富化集団。
【請求項119】
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する方法であって、以下の:
多能性細胞の集団を得る工程であって、該多能性細胞集団の少なくとも1つの細胞がADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択されるマーカー遺伝子のいずれか1つのプロモーターの制御下にある核酸の少なくとも1つのコピーを含み、該核酸は蛍光タンパク質をコードする配列又はその生物学的活性断片を含む工程;
PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を産生するように前記多能性細胞を分化させる工程であって、該PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞は背側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程;そして
前記細胞集団中に存在する他の細胞型から前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を分離する工程
を包含する方法。
【請求項120】
前記富化細胞集団が少なくとも約95%のPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を含む、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記富化細胞集団が少なくとも約98%のPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を含む、請求項119に記載の方法。
【請求項122】
前記分化させる工程がPDX1陰性胚体内胚葉細胞への前記多能性細胞の分化を促進するのに十分な量でTGFβスーパーファミリーの少なくとも1つの増殖因子を前記多能性細胞集団に供給すること、そしてPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞へのPDX1陰性
胚体内胚葉細胞の分化を促進するのに十分な量でレチノイドを該PDX1陰性胚体内胚葉細胞に供給することをさらに包含する、請求項119に記載の方法。
【請求項123】
前記レチノイドがRAである、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記供給する工程がB27を供給することをさらに包含する、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記蛍光タンパク質が緑色蛍光タンパク質(GFP)である、請求項119に記載の方法。
【請求項126】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が蛍光活性化細胞選別器(FACS)により前記細胞集団中に存在する他の細胞型から分離される、請求項119に記載の方法。
【請求項127】
請求項119に記載の方法により産生されるPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の富化集団。
【請求項128】
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞に富んだ細胞集団を産生する方法であって、以下の:
多能性細胞の集団を得る工程であって、該多能性細胞集団の少なくとも1つの細胞はCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択されるマーカー遺伝子のいずれか1つのプロモーターの制御下にある核酸の少なくとも1つのコピーを含み、該核酸は蛍光タンパク質をコードする配列又はその生物学的活性断片を含む工程;
PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を産生するように前記多能性細胞を分化させる工程であって、該PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞は腹側膵芽の細胞に分化することができる複能性細胞である工程;そして
非腹側偏向前腸内胚葉細胞から前記PDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を分離する工程
を包含する方法。
【請求項129】
前記富化細胞集団が少なくとも約95%のPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記富化細胞集団が少なくとも約98%のPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を含む、請求項128に記載の方法。
【請求項131】
前記分化させる工程がPDX1陰性胚体内胚葉細胞への前記多能性細胞の分化を促進するために十分な量でTGFβスーパーファミリーの少なくとも1つの増殖因子を前記多能性細胞集団に供給すること、そしてPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞へのPDX1陰性胚体内胚葉細胞の分化を促進するのに十分な量でFGF−10を該PDX1陰性胚体内胚葉細胞に供給することをさらに包含する、請求項128に記載の方法。
【請求項132】
前記供給する工程がB27を供給することをさらに包含する、請求項128に記載の方法。
【請求項133】
前記蛍光タンパク質が緑色蛍光タンパク質(GFP)である、請求項128に記載の方法。
【請求項134】
前記PDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が蛍光活性化細胞選別器(FACS)により前記細胞集団中に存在する他の細胞型から分離される、請求項128に記載の方法。
【請求項135】
請求項128に記載の方法により産生されるPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の富化集団。
【請求項136】
ヒト細胞を含む細胞集団中のヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の分化を促進することができる分化因子を同定する方法であって、以下の:
ヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程;
前記細胞集団に候補分化因子を供給する工程;
第1の時点での前記細胞集団中のマーカーの発現を決定する工程;
第2の時点での前記細胞集団中の同一マーカーの発現を確定する工程であって、該第2の時点は前記第1の時点の次に起こり、そして該第2の時点は前記候補分化因子を該細胞集団に供給することの後である工程;そして
前記第2の時点での前記細胞集団中のマーカーの発現が前記第1の時点での前記細胞集団中のマーカーの発現と比較した場合に増大又は低減されるかを判定する工程であって、該細胞集団中の該マーカーの発現の増大又は低減は候補分化因子が前記ヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞の分化を促進することができることを示す工程
を包含する方法。
【請求項137】
前記マーカーがADORA2A、CD47、EPB41L1、MAG、SFRP5、SLC16A10、SLC16A2、SLC1A3、SLC30A4、SLICK、SLITRK4、XPR1、HOXA1、PDE11A、FAM49A及びWNT5Aから成る群から選択される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記ヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が前記細胞集団中のヒト細胞の少なくとも約10%を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
ヒトフィーダー細胞が前記細胞集団中に存在し、そして該フィーダー細胞以外のヒト細胞の少なくとも約10%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項136に記載の方法。
【請求項140】
前記ヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が前記細胞集団中のヒト細胞の少なくとも約90%を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項141】
前記ヒトフィーダー細胞が前記細胞集団中に存在し、そして前記フィーダー細胞以外のヒト細胞の少なくとも約90%がPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項136に記載の方法。
【請求項142】
前記ヒトPDX1陽性背側偏向前腸内胚葉細胞が背側膵芽の細胞に分化することができる、請求項136に記載の方法。
【請求項143】
前記ヒト胚体内胚葉細胞が前記候補分化因子に応答して膵臓前駆体細胞に分化する、請求項136に記載の方法。
【請求項144】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給することより前である、請求項136に記載の方法。
【請求項145】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給するのとほぼ同時である、請求項136に記載の方法。
【請求項146】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給することの後である、請求項136に記載の方法。
【請求項147】
前記マーカーの発現が増大される、請求項136に記載の方法。
【請求項148】
前記マーカーの発現が減少される、請求項136に記載の方法。
【請求項149】
前記マーカーの発現が、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(Q−PCR)により確定される、請求項136に記載の方法。
【請求項150】
前記マーカーの発現が、免疫細胞化学により確定される、請求項136に記載の方法。
【請求項151】
前記分化因子が小分子を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項152】
前記分化因子がポリペプチドを含む、請求項136に記載の方法。
【請求項153】
前記分化因子が増殖因子を含む、請求項136に記載の方法。
【請求項154】
ヒト細胞を含む細胞集団中のヒトPDX1陽性腹側偏向の前腸内胚葉細胞の分化を促進することができる分化因子を同定する方法であって、
ヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程;
候補分化因子を前記細胞集団に供給する工程;
第1の時点で前記細胞集団中のマーカーの発現を確定する工程;
第2の時点で前記細胞集団中の同一マーカーの発現を確定する工程であって、該第2の時点が前記第1の時点の後であり、且つ該第2の時点が該細胞集団に前記候補分化因子を供給することの後である、工程;そして
前記第2の時点での前記細胞集団中の前記マーカーの発現が、前記第1の時点での該細胞集団中の該マーカーの発現と比較して増大又は低減されているかを判定する工程であって、該細胞集団中の該マーカーの発現の増大又は低減は、前記候補分化因子が、前記ヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞の分化を促進することができることを示す方法。
【請求項155】
前記マーカーがCDH6、GABRA2、GRIA3、IL6R、KCNJ2、LGALS3、LGALS3/GALIG、SERPINF2、SLC27A2、SERPINF2、DUSP9、CDH6及びSOX9から成る群から選択される、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記ヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が前記細胞集団中のヒト細胞の少なくとも約10%を含む、請求項154に記載の方法。
【請求項157】
ヒトフィーダー細胞が前記細胞集団中に存在し、そして該フィーダー細胞以外のヒト細胞の少なくとも約10%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項154に記載の方法。
【請求項158】
前記ヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が前記細胞集団中のヒト細胞の少なくとも約90%を含む、請求項154に記載の方法。
【請求項159】
前記ヒトフィーダー細胞が前記細胞集団中に存在し、そして該フィーダー細胞以外のヒト細胞の少なくとも約90%がPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞である、請求項154に記載の方法。
【請求項160】
前記ヒトPDX1陽性腹側偏向前腸内胚葉細胞が腹側膵芽の細胞に分化することができる、請求項154に記載の方法。
【請求項161】
前記ヒト胚体内胚葉細胞が、前記候補分化因子に応答して、膵臓前駆体細胞に分化する、請求項154に記載の方法。
【請求項162】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給することより前である、請求項154に記載の方法。
【請求項163】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給するのとほぼ同時である、請求項154に記載の方法。
【請求項164】
前記第1の時点が、前記候補分化因子を前記細胞集団に供給することの後である、請求項154に記載の方法。
【請求項165】
前記マーカーの発現が増大される、請求項154に記載の方法。
【請求項166】
前記マーカーの発現が低減される、請求項154に記載の方法。
【請求項167】
前記マーカーの発現が、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(Q−PCR)により確定される、請求項154に記載の方法。
【請求項168】
前記マーカーの発現が、免疫細胞化学により確定される、請求項154に記載の方法。
【請求項169】
前記分化因子が小分子を含む、請求項154に記載の方法。
【請求項170】
前記分化因子がポリペプチドを含む、請求項154に記載の方法。
【請求項171】
前記分化因子が増殖因子を含む、請求項154に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34−1】
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【図34−2】
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【図34−3】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51−1】
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【図51−2】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公表番号】特表2009−513143(P2009−513143A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538095(P2008−538095)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/042413
【国際公開番号】WO2007/051038
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(503431792)サイセラ,インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】