RFIDを搭載する有価な証券類並びにその不正利用検知システム
【課題】RFIDの中に格納されたデータと有価な証券類が改竄された場合、有価な証券類の改竄検知を行うシステムを提供する。
【解決手段】RFIDを格納する有価な証券類の場所を証券類一枚一枚ランダムにする。格納されているRFIDの周りの画像をデータ変換し、そのデータに秘密鍵で署名、その暗号データと証明書をRFIDに格納する。検知システムでは、RFIDに書き込まれているデータに対し電子証明書を使用し復号する。そのデータとRFIDが格納されている周りの画像を読取り、そのデータとを比較することにより署名の検証を行う。
【解決手段】RFIDを格納する有価な証券類の場所を証券類一枚一枚ランダムにする。格納されているRFIDの周りの画像をデータ変換し、そのデータに秘密鍵で署名、その暗号データと証明書をRFIDに格納する。検知システムでは、RFIDに書き込まれているデータに対し電子証明書を使用し復号する。そのデータとRFIDが格納されている周りの画像を読取り、そのデータとを比較することにより署名の検証を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDに有価な証券類画像データに署名したデータを格納し、有価な証券類に対し偽造が無いかの検証を行うシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来の紙幣、株券など有価な証券類の偽造抑止方法としては、特開2005-346447号公報に記載のような例がある。ここでは、株券など有価な証券類にRFIDを格納し、RFIDの中に画像データが格納された2次元コードを格納しており、RFIDの中に格納しているデータの改竄は想定されていない。
【0003】
【特許文献1】特開2005-346447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように従来の紙幣、株券など有価な証券類の偽造抑止方法は、RFIDの中に格納されたデータと有価な証券類が改竄された場合、有価な証券類が有効なものとなってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、RFIDの中に格納されたデータと有価な証券類が改竄された場合、有価な証券類の改竄検知を行うシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の有価な証券類に対しての改竄検知方法以下のような手段を用いる。本発明の方法は、有価な証券類の中のランダムにRFID を搭載ものとし、RFIDを搭載する場所は、有価な証券類を発行する機関または法人が管理可能とする。RFIDに格納するデータは、有価な証券類のRFIDが搭載されている周辺画像をデータ化し、PKI技術を用いて、そのデータに署名したデータを書き込むこととし、有価な証券類の周辺画像面積は有価な証券類を発行する機関または法人が管理可能とする。
【0007】
一方、有価な証券類に搭載するRFIDの情報の読み取りは、RFIDの搭載場所をRFIDリーダで特定し、RFIDの搭載場所の周辺画像をスキャナにより読み取る。読み取ったデータとRFIDリーダでRFIDに格納されているデータとをPKI技術を用いて、有価な証券類が不正利用されていないかを検知する。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を有する本発明によれば、有価な証券類に対して不正利用検知を行なうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に有価な証券類の不正利用検知を可能にする実施形態について図面を用いて説明する。図1は、FRID102の位置を特定する手順を説明する。電磁波読取装置104は、証券類101の端からRFID102の電磁波の読み取りを行い、電磁波読取装置104はRFID102が出す周波数をメモリ105のRFID最大電磁波数(Z)108に格納する。またその時の位置データを業務サーバ103のメモリ104のRFID位置データ(X)106、RFID位置データ(Y)107に格納する。電磁波読取装置104を証券類101に沿ってずらして行き、RFID102の周波数の読み取りを行い、RFID電磁波数を計る。電磁波数がメモリ105に格納されているRFID最大電磁波数(Z)108より大きければ、メモリ105に格納されているRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107とRFID最大電磁波数(Z)108の上書き処理を行う。
【0010】
図2は、FRID102の周辺画像の読み取り手順を説明する。業務サーバ103に格納されているRFID位置データ(X)106及びRFID位置データ(Y)107は画像格納サーバ201に転送される。画像読取装置202はRFID位置データ(X)及びRFID位置データ(Y)の周辺画像を読み取り、画像格納サーバ201のメモリ203に画像データ204を格納する。
【0011】
図3は、RFID102にデータを格納する手順を説明する。画像格納サーバ201に格納されている画像データ(A)204は書き込みサーバ301に転送される。書き込みサーバ301はPKI技術を用いて画像データ(A)204をハッシュ化し、メモリ303にハッシュ値(D)306を格納する。ハッシュ値(D)306は、秘密鍵により暗号化を行い、暗号データ(B)304を作成する処理を行う。RFIDリーダライタ302は、暗号データ(B)304及び電子証明書(C)305をRFID102に書き込む処理を行う。
【0012】
図4は、RFID102に格納されているデータが正しいかの検証を行う手順を説明する。RFID102に格納されている暗号データ(B)及び電子証明書(C)305をRFIDリーダ402で読み取り、検証サーバ401のメモリ403に格納する。また、図2の画像読取装置202で読み取った画像データ204を検証サーバ401のメモリ403に格納する。検証サーバ401はPKI技術を用いて画像データ(A)をハッシュ化し、ハッシュ値(E)をメモリ403に格納する。また暗号データを、電子証明書(C)を用いて復号を行った復号データをメモリ403に格納する。検証サーバ401は、復号データ(D)404とハッシュ値(E)405との一致性を検証する。
【0013】
図5は、有価な証券類を作成するシステムの概要図である。証券類101には、RFID102が装着されている。RFID102は、証券類101を構成する2枚の紙の間に装着するなどの方法によって証券類に装着されており、RFID102を装着する場所は、証券類101によってユニークである。有価な証券類を作成するシステムは、業務サーバ103、電磁波読取装置104、画像格納サーバ201、画像読取装置202、書き込みサーバ301、RFIDリーダライタ302を有する。
【0014】
図6は、有価な証券類の不正利用検知システムの概要図である。有価な証券類の不正利用検知システムは、業務サーバ103、電磁波読取装置104、画像格納サーバ201、画像読取装置202、検証サーバ401、RFIDリーダ402を有する。
【0015】
図7は、RFID位置格納サーバ103の概略構成を示す図である。図7に示すようにRFID位置格納サーバ103は、CPU701と、キーボード702と、ディスプレイ703と、メモリ704と、磁気ディスク装置705とを有している。CPU701は、RFID位置格納サーバ103全体の動作を制御する装置である。メモリ704は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ704は、データ格納処理部706、データ更新処理部707を格納する。データ更新処理部707は、電磁波読み取り装置から送られていきたデータをデータ格納処理部706に格納し、最大電磁波数(Z)108が電磁波読み取り装置から送られていきたデータより小さい場合、データ格納処理部706に格納してあるRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107とRFID最大電磁波数(Z)108を電磁波読み取り装置から送られてきたデータに更新をかけるプログラムを有している。
【0016】
図8は、画像格納サーバ201の概略構成を示す図である。図8に示すように画像格納サーバ201は、CPU801と、キーボード802と、ディスプレイ803と、メモリ804と、磁気ディスク装置805とを有している。CPU801は、画像格納サーバ201全体の動作を制御する装置である。メモリ804は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ804は、データ格納処理部806を格納する。データ格納処理部806は、RFID位置格納サーバ103からRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107を取得するプログラムを有しており、RFID位置格納サーバ103から取得したRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107を格納し、画像読取装置202にRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107の周辺データを読み取らせるプログラム、画像読取装置202が読み取った画像データを取得し格納するプログラムを有している。
【0017】
図9は、書き込みサーバ301の概略構成を示す図である。図9に示すように書き込みサーバ301は、CPU901と、キーボード902と、ディスプレイ903と、メモリ904と、磁気ディスク装置905とを有している。CPU901は、書き込みサーバ301全体の動作を制御する装置である。メモリ904は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ904は、データ格納処理部906、画像取得処理部907、ハッシュ化処理部908、暗号化処理部909、電子証明書呼出処理部910、データ書込処理部911を格納する。画像取得処理部907は、画像格納サーバ201から画像データ(A)204を取得するプログラムを有しており、画像格納サーバ201から取得した画像データ(A)204をデータ格納処理部906に格納する。ハッシュ化処理部908は、データ格納処理部906から画像データ(A)204を取り出し、ハッシュ化するプログラムを有しており、ハッシュ化されたハッシュ値(D)306をデータ格納処理部906に格納する。暗号化処理部909は、データ格納処理部906からハッシュ値(D)306を取り出し磁気ディスク装置905の中に格納してある秘密鍵を用いて暗号化するプログラムを有しており、暗号データ(B)304をデータ格納処理部906に格納する。電子証明書呼出処理部910は、磁気ディスク装置905の中に格納してある電子証明書(C)305を呼び出すプログラムを有しており、電子証明書(C)305をデータ格納処理部906に格納する。データ書込処理部911は、データ格納処理部906から暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を呼び出し、RFIDリーダライタ302に書き込み処理を行わせるプログラムを有している。
【0018】
図10は、検証サーバ401の概略構成を示す図である。図10に示すように書き込みサーバ401は、CPU1001と、キーボード1002と、ディスプレイ1003と、メモリ1004と、磁気ディスク装置1005とを有している。CPU1001は、検証サーバ401全体の動作を制御する装置である。メモリ1004は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ1004は、データ格納処理部1006、画像取得処理部1007、ハッシュ化処理部1008、RFID格納データ取得処理部1009、復号化処理部1010、真偽判定処理部1011を格納する。画像取得処理部1007は、画像格納サーバ201から画像データ(A)204を取得するプログラムを有しており、画像格納サーバ201から取得した画像データ(A)204をデータ格納処理部1006に格納する。ハッシュ化処理部1008は、データ格納処理部1006から画像データ(A)204を取り出し、ハッシュ化するプログラムを有しており、ハッシュ化されたハッシュ値(D)306をデータ格納処理部1006に格納する。RFID格納データ取得処理部1009は、RFIDリーダ402が読み込んだ暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を取得するプログラムを有しており、暗号データ(B)304と電子証明書(C)305をデータ格納処理部1006に格納する。復号化処理部1010は、データ格納処理部1006から暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を呼び出し電子証明書(C)305を用いて復号するプログラムを有しており、復号された復号データ(D)404をデータ格納処理部1006に格納する。真偽判定処理部1011は、データ格納処理部1006から復号データ(D)404とハッシュ値(E)405を呼び出し、一致性を検証するプログラムを有している。
【0019】
図11は、RFID位置格納サーバ103のデータ更新処理部707の処理の流れを示すフローチャートである。データ更新処理部707は、データ格納処理部706の初期化を行う。(ステップ1101、1102、1103)。次にデータ更新処理部707は、有価な証券類101の横方向であるXを1ずつ増やしていき(ステップ1106)、位置XのRFID周波数zを電磁波読取装置により電磁波を読み取らせ電磁波数zを取得する。取得した電磁波数zとデータ格納処理部706のRFID最大電磁波数(Z)との比較を行う(ステップ1108)。比較後データ格納処理部706のRFID最大電磁波数(Z)より電磁波数zが大きければ、Xをデータ格納処理部706のRFID位置データ(X)に格納し(ステップ1109)、Yをデータ格納処理部706のRFID位置データ(Y)に格納し(ステップ1110)、RFID周波数をRFID最大電磁波数(Z)に格納する(ステップ1111)。Xが有価な証券類の末端Sと等しくなった場合(1107)、Yを1増やし以上の処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実務形態のRFIDの位置を特定する利用手順を説明する図である。
【図2】実務形態のFRIDの周辺画像を読み取る利用手順を説明する図である。
【図3】実務形態のRFIDにデータを格納する利用手順を説明する図である。
【図4】実務形態のRFIDに格納されているデータが正しいかの検証を行う概要構成を示す図である。
【図5】実務形態の有価な証券類を作成するシステムの概要図である。
【図6】実務形態の有価な証券類の不正利用検知システムの概要図である。
【図7】実務形態のRFID位置格納サーバの概略構成を示す図である。
【図8】実務形態の画像格納サーバの概略構成を示す図である。
【図9】実務形態の書き込みサーバの概略構成を示す図である。
【図10】実務形態の検証サーバの概略構成を示す図である。
【図11】実務形態のRFID位置格納サーバのデータ更新処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
101…、有価な証券類、102…RFID、103…RFID位置格納サーバ、104…電磁波読み取り装置、105…メモリ、106…RFID位置データ(X)、107…RFID位置データ(Y)、108…RFID最大電磁波数(Z)、201…画像格納サーバ、202…画像読取装置、203…メモリ、204…画像データ(A)、301…書き込みサーバ、302…RFIDリーダライタ、303…メモリ、304…暗号データ(B)、305…電子証明書(C)、306…ハッシュ値(D)、401…検証サーバ、402…RFIDリーダ、403…メモリ、404…復号データ(D)、405…ハッシュ値(E)、701…CPU、702…キーボード、703…ディスプレイ、704…メモリ、705…磁気ディスク装置、706…データ格納処理部、707…データ更新処理部、801…CPU、802…キーボード、803…ディスプレイ、804…メモリ、805…磁気ディスク装置、806…データ格納処理部、901…CPU、902…キーボード、903…ディスプレイ、904…メモリ、905…磁気ディスク装置、906…データ格納処理部、907…画像取得処理部、908…ハッシュ化処理部、909…暗号化処理部、910…電子証明書呼出処理部、911…データ書込処理部、1001…CPU、1002…キーボード、1003…ディスプレイ、1004…メモリ、1005…磁気ディスク装置、1006…データ格納処理部、1007…画像取得処理部、1008…ハッシュ化処理部、1009…RFID格納データ取得処理部、1010…復号化処理部、1011…真偽判定処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDに有価な証券類画像データに署名したデータを格納し、有価な証券類に対し偽造が無いかの検証を行うシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来の紙幣、株券など有価な証券類の偽造抑止方法としては、特開2005-346447号公報に記載のような例がある。ここでは、株券など有価な証券類にRFIDを格納し、RFIDの中に画像データが格納された2次元コードを格納しており、RFIDの中に格納しているデータの改竄は想定されていない。
【0003】
【特許文献1】特開2005-346447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように従来の紙幣、株券など有価な証券類の偽造抑止方法は、RFIDの中に格納されたデータと有価な証券類が改竄された場合、有価な証券類が有効なものとなってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、RFIDの中に格納されたデータと有価な証券類が改竄された場合、有価な証券類の改竄検知を行うシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の有価な証券類に対しての改竄検知方法以下のような手段を用いる。本発明の方法は、有価な証券類の中のランダムにRFID を搭載ものとし、RFIDを搭載する場所は、有価な証券類を発行する機関または法人が管理可能とする。RFIDに格納するデータは、有価な証券類のRFIDが搭載されている周辺画像をデータ化し、PKI技術を用いて、そのデータに署名したデータを書き込むこととし、有価な証券類の周辺画像面積は有価な証券類を発行する機関または法人が管理可能とする。
【0007】
一方、有価な証券類に搭載するRFIDの情報の読み取りは、RFIDの搭載場所をRFIDリーダで特定し、RFIDの搭載場所の周辺画像をスキャナにより読み取る。読み取ったデータとRFIDリーダでRFIDに格納されているデータとをPKI技術を用いて、有価な証券類が不正利用されていないかを検知する。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を有する本発明によれば、有価な証券類に対して不正利用検知を行なうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に有価な証券類の不正利用検知を可能にする実施形態について図面を用いて説明する。図1は、FRID102の位置を特定する手順を説明する。電磁波読取装置104は、証券類101の端からRFID102の電磁波の読み取りを行い、電磁波読取装置104はRFID102が出す周波数をメモリ105のRFID最大電磁波数(Z)108に格納する。またその時の位置データを業務サーバ103のメモリ104のRFID位置データ(X)106、RFID位置データ(Y)107に格納する。電磁波読取装置104を証券類101に沿ってずらして行き、RFID102の周波数の読み取りを行い、RFID電磁波数を計る。電磁波数がメモリ105に格納されているRFID最大電磁波数(Z)108より大きければ、メモリ105に格納されているRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107とRFID最大電磁波数(Z)108の上書き処理を行う。
【0010】
図2は、FRID102の周辺画像の読み取り手順を説明する。業務サーバ103に格納されているRFID位置データ(X)106及びRFID位置データ(Y)107は画像格納サーバ201に転送される。画像読取装置202はRFID位置データ(X)及びRFID位置データ(Y)の周辺画像を読み取り、画像格納サーバ201のメモリ203に画像データ204を格納する。
【0011】
図3は、RFID102にデータを格納する手順を説明する。画像格納サーバ201に格納されている画像データ(A)204は書き込みサーバ301に転送される。書き込みサーバ301はPKI技術を用いて画像データ(A)204をハッシュ化し、メモリ303にハッシュ値(D)306を格納する。ハッシュ値(D)306は、秘密鍵により暗号化を行い、暗号データ(B)304を作成する処理を行う。RFIDリーダライタ302は、暗号データ(B)304及び電子証明書(C)305をRFID102に書き込む処理を行う。
【0012】
図4は、RFID102に格納されているデータが正しいかの検証を行う手順を説明する。RFID102に格納されている暗号データ(B)及び電子証明書(C)305をRFIDリーダ402で読み取り、検証サーバ401のメモリ403に格納する。また、図2の画像読取装置202で読み取った画像データ204を検証サーバ401のメモリ403に格納する。検証サーバ401はPKI技術を用いて画像データ(A)をハッシュ化し、ハッシュ値(E)をメモリ403に格納する。また暗号データを、電子証明書(C)を用いて復号を行った復号データをメモリ403に格納する。検証サーバ401は、復号データ(D)404とハッシュ値(E)405との一致性を検証する。
【0013】
図5は、有価な証券類を作成するシステムの概要図である。証券類101には、RFID102が装着されている。RFID102は、証券類101を構成する2枚の紙の間に装着するなどの方法によって証券類に装着されており、RFID102を装着する場所は、証券類101によってユニークである。有価な証券類を作成するシステムは、業務サーバ103、電磁波読取装置104、画像格納サーバ201、画像読取装置202、書き込みサーバ301、RFIDリーダライタ302を有する。
【0014】
図6は、有価な証券類の不正利用検知システムの概要図である。有価な証券類の不正利用検知システムは、業務サーバ103、電磁波読取装置104、画像格納サーバ201、画像読取装置202、検証サーバ401、RFIDリーダ402を有する。
【0015】
図7は、RFID位置格納サーバ103の概略構成を示す図である。図7に示すようにRFID位置格納サーバ103は、CPU701と、キーボード702と、ディスプレイ703と、メモリ704と、磁気ディスク装置705とを有している。CPU701は、RFID位置格納サーバ103全体の動作を制御する装置である。メモリ704は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ704は、データ格納処理部706、データ更新処理部707を格納する。データ更新処理部707は、電磁波読み取り装置から送られていきたデータをデータ格納処理部706に格納し、最大電磁波数(Z)108が電磁波読み取り装置から送られていきたデータより小さい場合、データ格納処理部706に格納してあるRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107とRFID最大電磁波数(Z)108を電磁波読み取り装置から送られてきたデータに更新をかけるプログラムを有している。
【0016】
図8は、画像格納サーバ201の概略構成を示す図である。図8に示すように画像格納サーバ201は、CPU801と、キーボード802と、ディスプレイ803と、メモリ804と、磁気ディスク装置805とを有している。CPU801は、画像格納サーバ201全体の動作を制御する装置である。メモリ804は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ804は、データ格納処理部806を格納する。データ格納処理部806は、RFID位置格納サーバ103からRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107を取得するプログラムを有しており、RFID位置格納サーバ103から取得したRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107を格納し、画像読取装置202にRFID位置データ(X)106とRFID位置データ(Y)107の周辺データを読み取らせるプログラム、画像読取装置202が読み取った画像データを取得し格納するプログラムを有している。
【0017】
図9は、書き込みサーバ301の概略構成を示す図である。図9に示すように書き込みサーバ301は、CPU901と、キーボード902と、ディスプレイ903と、メモリ904と、磁気ディスク装置905とを有している。CPU901は、書き込みサーバ301全体の動作を制御する装置である。メモリ904は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ904は、データ格納処理部906、画像取得処理部907、ハッシュ化処理部908、暗号化処理部909、電子証明書呼出処理部910、データ書込処理部911を格納する。画像取得処理部907は、画像格納サーバ201から画像データ(A)204を取得するプログラムを有しており、画像格納サーバ201から取得した画像データ(A)204をデータ格納処理部906に格納する。ハッシュ化処理部908は、データ格納処理部906から画像データ(A)204を取り出し、ハッシュ化するプログラムを有しており、ハッシュ化されたハッシュ値(D)306をデータ格納処理部906に格納する。暗号化処理部909は、データ格納処理部906からハッシュ値(D)306を取り出し磁気ディスク装置905の中に格納してある秘密鍵を用いて暗号化するプログラムを有しており、暗号データ(B)304をデータ格納処理部906に格納する。電子証明書呼出処理部910は、磁気ディスク装置905の中に格納してある電子証明書(C)305を呼び出すプログラムを有しており、電子証明書(C)305をデータ格納処理部906に格納する。データ書込処理部911は、データ格納処理部906から暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を呼び出し、RFIDリーダライタ302に書き込み処理を行わせるプログラムを有している。
【0018】
図10は、検証サーバ401の概略構成を示す図である。図10に示すように書き込みサーバ401は、CPU1001と、キーボード1002と、ディスプレイ1003と、メモリ1004と、磁気ディスク装置1005とを有している。CPU1001は、検証サーバ401全体の動作を制御する装置である。メモリ1004は、各種処理プログラムやデータを格納する記憶装置である。メモリ1004は、データ格納処理部1006、画像取得処理部1007、ハッシュ化処理部1008、RFID格納データ取得処理部1009、復号化処理部1010、真偽判定処理部1011を格納する。画像取得処理部1007は、画像格納サーバ201から画像データ(A)204を取得するプログラムを有しており、画像格納サーバ201から取得した画像データ(A)204をデータ格納処理部1006に格納する。ハッシュ化処理部1008は、データ格納処理部1006から画像データ(A)204を取り出し、ハッシュ化するプログラムを有しており、ハッシュ化されたハッシュ値(D)306をデータ格納処理部1006に格納する。RFID格納データ取得処理部1009は、RFIDリーダ402が読み込んだ暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を取得するプログラムを有しており、暗号データ(B)304と電子証明書(C)305をデータ格納処理部1006に格納する。復号化処理部1010は、データ格納処理部1006から暗号データ(B)304と電子証明書(C)305を呼び出し電子証明書(C)305を用いて復号するプログラムを有しており、復号された復号データ(D)404をデータ格納処理部1006に格納する。真偽判定処理部1011は、データ格納処理部1006から復号データ(D)404とハッシュ値(E)405を呼び出し、一致性を検証するプログラムを有している。
【0019】
図11は、RFID位置格納サーバ103のデータ更新処理部707の処理の流れを示すフローチャートである。データ更新処理部707は、データ格納処理部706の初期化を行う。(ステップ1101、1102、1103)。次にデータ更新処理部707は、有価な証券類101の横方向であるXを1ずつ増やしていき(ステップ1106)、位置XのRFID周波数zを電磁波読取装置により電磁波を読み取らせ電磁波数zを取得する。取得した電磁波数zとデータ格納処理部706のRFID最大電磁波数(Z)との比較を行う(ステップ1108)。比較後データ格納処理部706のRFID最大電磁波数(Z)より電磁波数zが大きければ、Xをデータ格納処理部706のRFID位置データ(X)に格納し(ステップ1109)、Yをデータ格納処理部706のRFID位置データ(Y)に格納し(ステップ1110)、RFID周波数をRFID最大電磁波数(Z)に格納する(ステップ1111)。Xが有価な証券類の末端Sと等しくなった場合(1107)、Yを1増やし以上の処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実務形態のRFIDの位置を特定する利用手順を説明する図である。
【図2】実務形態のFRIDの周辺画像を読み取る利用手順を説明する図である。
【図3】実務形態のRFIDにデータを格納する利用手順を説明する図である。
【図4】実務形態のRFIDに格納されているデータが正しいかの検証を行う概要構成を示す図である。
【図5】実務形態の有価な証券類を作成するシステムの概要図である。
【図6】実務形態の有価な証券類の不正利用検知システムの概要図である。
【図7】実務形態のRFID位置格納サーバの概略構成を示す図である。
【図8】実務形態の画像格納サーバの概略構成を示す図である。
【図9】実務形態の書き込みサーバの概略構成を示す図である。
【図10】実務形態の検証サーバの概略構成を示す図である。
【図11】実務形態のRFID位置格納サーバのデータ更新処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
101…、有価な証券類、102…RFID、103…RFID位置格納サーバ、104…電磁波読み取り装置、105…メモリ、106…RFID位置データ(X)、107…RFID位置データ(Y)、108…RFID最大電磁波数(Z)、201…画像格納サーバ、202…画像読取装置、203…メモリ、204…画像データ(A)、301…書き込みサーバ、302…RFIDリーダライタ、303…メモリ、304…暗号データ(B)、305…電子証明書(C)、306…ハッシュ値(D)、401…検証サーバ、402…RFIDリーダ、403…メモリ、404…復号データ(D)、405…ハッシュ値(E)、701…CPU、702…キーボード、703…ディスプレイ、704…メモリ、705…磁気ディスク装置、706…データ格納処理部、707…データ更新処理部、801…CPU、802…キーボード、803…ディスプレイ、804…メモリ、805…磁気ディスク装置、806…データ格納処理部、901…CPU、902…キーボード、903…ディスプレイ、904…メモリ、905…磁気ディスク装置、906…データ格納処理部、907…画像取得処理部、908…ハッシュ化処理部、909…暗号化処理部、910…電子証明書呼出処理部、911…データ書込処理部、1001…CPU、1002…キーボード、1003…ディスプレイ、1004…メモリ、1005…磁気ディスク装置、1006…データ格納処理部、1007…画像取得処理部、1008…ハッシュ化処理部、1009…RFID格納データ取得処理部、1010…復号化処理部、1011…真偽判定処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価な証券類の中の不定位置にRFIDを搭載し、PKI技術を用いて、RFIDの中にRFIDの周辺画像データに署名したデータを格納するシステム。
【請求項2】
システムにより有価な証券類中のRFIDの格納場所を検索し、PKI技術を用いて、RFID中の署名データの検証を行い、有価な証券類の有効性を検証する不正利用検知システム。
【請求項1】
有価な証券類の中の不定位置にRFIDを搭載し、PKI技術を用いて、RFIDの中にRFIDの周辺画像データに署名したデータを格納するシステム。
【請求項2】
システムにより有価な証券類中のRFIDの格納場所を検索し、PKI技術を用いて、RFID中の署名データの検証を行い、有価な証券類の有効性を検証する不正利用検知システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−3738(P2008−3738A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−170866(P2006−170866)
【出願日】平成18年6月21日(2006.6.21)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月21日(2006.6.21)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]